福岡教育大学紀要,第62号,第4分冊,57 70(2013) 異文化交流授業におけるフィードバックの重要性について The Importance of Feedback in a Class Having Intercultural Interaction between Students from Different Cultures 中 村 俊 哉 Shunya NAKAMURA 教育心理学講座 (平成24年 10月 1 日受理) Abstract This paper confirms the importance of giving feedback and sharing what the students wrote in their communication paper after intercultural discussions. I used communication papers in the classes ‘Cross-Cultural Psychology and Encounters’ and ‘CrossCultural Psychology,’ one third of whose members are international students, for this purpose. I will illustrate some examples of feedback for the communication paper in which students were asked to address their thoughts and feelings after discussions related to the differences and conflicts between cultures. Not only feedback on the communication paper but also feedback to all of the class members is very important to encourage them to understand themselves meta-cognitively and to cultivate their intercultural literacy. Key words: Feedback of discussions, Sharing, Intercultural literacy, Cultural acculturation 筆者は,すでに教養科目の単位を取り終えてい るはずの 3,4 年生が多数希望し,半数を占める 教養科目の授業,「異文化交流の心理学」を担当 している。これは留学生数が 3 分の 1 を占める授 業である。筆者はここにおいて,日本人の学生に 足りない国際感覚,多文化間能力(リテラシー) の向上のために授業実践しているという自負があ る。また,共生社会課程の課程共通科目の授業, 「異 文化間心理学」を担当している。これも,同じよ うに留学生数が 3 分の 1 を占める授業であり,ディ スカッションをたくさん取り入れているところも 同じである。 これらは,将来,小中学校でも取り入れるべき 多文化理解のプログラムであるが,小中学校と 違って,大学生ではより深く,よりきわどいこと までできると考えている。8 年前にこれらの開設 について報告した(中村 2005)が,その後,様々 な工夫を取り入れ,新たな展開をみせている。学 生の人数が増えて,同時に多くのグループを行う ことの難しさも体験した。そんな中,特にこの 1 年は,グループディスカッションが深まる経験を したので,ここに報告し,フィードバックの重要 性について検討したい。 これらのディスカッションには,何らかのテー マを教員が提示して,それを巡っておこなうディ スカッションと,教員からは何も提示しないフ リーディスカッションがある。前者は初対面のグ ループでも用いることができ,後者は,グループ が数回連続してから用いることが多い。これらの テーマの一連の流れ,どのようなテーマを用いる かを紹介することも,極めて重要なことと思われ 58 中 村 俊 哉 るが,これは別に報告することとする(注 1)。 この論文では,ディスカッションが深まる要因 として,フィードバックに焦点を当てたい。その ためには,学生たちがディスカッションで体験し たこと,感じたこと,そして反応を,教員がしっ かりと受容し,共感することが必要である。人数 が少ないときは,全体でディスカッションするこ とができるので,それは可能であるが,同時に 8 つのグループを行うとなると,これはたやすくは ない。そこでフィードバックが重要となる。ビオ ンらの対象関係論の流れでいえば,コンテインす ることが重要である。それを適切な形で返すこと によって,受け入れやすいものに変換する。こう して,フィードバックされる学生の側の共感能力, 多文化間能力(多文化間リテラシー)が育つこと が期待されるのである。 1 フィードバックの工夫 1)コミュニケーションペイパーの採用 コミュニケーション・ペイパーを筆者が知った のは,学内委員として FD セミナーの担当者をし ていたときである(注 2)。学内から 4 人の先生 にお願いして,授業の工夫を発表してもらったと き,フロアから聞いていて,ある先生の授業で取 り入れられていたコミュニケーションペイパーを 知り,2010 年秋より使い始めた。 それまでは,毎回の授業が終わる前に感想を別 の紙に書いてもらうか,レポートの最初の段落に 書いてもらっていた。しかし,同じ人がどのよう に変遷したかが分からないし,たとえコメントを 付けたとしても,それは残らなかった。また,整 理することが難しかった。コミュニケーションペ イパーは,一人の人の流れが分かる。コミュニケー ションペイパーを使うことで,教員からのフィー ドバックが多くなる。また学生の感想,意見の変 遷(一枚の紙に 5-6 回分が入る)がよく分かる。 そして,5-6 回分が終わって,返却するときに, 筆者はそれをコピー(現在は pdf 化)して保存し た。 筆者は,異文化間心理学(2010 年後期)およ び異文化交流の心理学(2011 年前期),比較教 育文化論 B(2011 年後期)から,これを使った。 したがって,本論文を投稿する時点で,コミュニ ケーションペイパーを 4 期使っていることにな る。そして,それらの感想,意見と,筆者のコメ ントとを,次の授業で全体にもフィードバックす ることを試みている。 こ の 用 紙 の 形 式 に つ い て 述 べ る と, 例 え ば 2012 年度前期の場合は,横には 3 つの欄を作り, ①日付(班の番号),②感想,質問など,③教師 のコメントとした。縦軸には 5 つから 6 つの欄を 作って,授業の最後の数分で記載し,次の授業の 最初に返却した。5-6 回終わってすべて埋まっ た時点で,次の紙を配布して,前期授業(授業 15 回以外に,課外活動も 2 回入れたので,欄は 合計 17 回分となった)だけで 3 枚を使った。 2)小グループの編成 小グループは,最初の 4-5 回は同じメンバー で,留学生 2 名,日本の学生 5-6 名で編成し,8 つの班を構成した。うち 3 つは英語を使ってディ スカッションをする班とした。ある程度聞き取り 能力を配慮した。ちょうどコミュニケーションペ イパーが入れ替わる頃,5 月半ばに次の班を構成 した。6 月後半になると,留学生だけをあらかじ め 6 班に別の組み合わせで分け,日本の学生には, これまで話していなかった留学生のいる所,また はより親しくなりたい留学生のいる所に自由に 移ってもらうやり方とした。6 名以上にならない ようにという条件だけで,自由に班を構成させた。 これによって,これまで話したことのない国の留 学生とも話す体験を持てた。また,この時期にな ると,すべて日本語でディスカッションするよう にした。7 月は,この形で,次々組み合わせを変 え,最後には留学生の希望でこれまで一緒になら なかった留学生の組み合わせを決めた。 3)フィードバックの形式 個別および全体 コミュニケーションペイパーの右側の欄で,毎 回フィードバックを十分に行った。具体的に毎回 のフィードバックの形式を述べると,感想,意 見,質問(そして,2012 年からは川柳を思いつ いたらそれも書くように促した)などを学生に記 載してもらい,その右側の欄に筆者コメントを付 け,授業の最初に返却する。個別のフィードバッ クはそのやりとりで行われるが,全体へのフィー ドバックとしては,その感想やコメントの中から, 10 から 20 ぐらいを,レジメおよびパワーポイン トの映像によって受講者全員にフィードバックす るというやり方を行っている。 その文章を書いた人の名前については,匿名に して紹介する事もあったが,名前を半分ほど示唆 異文化交流授業におけるフィードバックの重要性について して紹介するときもあった。つまり,苗字や名前 の一部だけの文字を使った。どの国の人かは,こ れによってほぼ分かるようにした。 これらのフィードバック活動ができるのは,50 人以下の規模であることが必要であろう。この作 業には毎週 5-6 時間がかかるため,それ以上で は負担が大きすぎるかもしれない。しかし,この 作業をしながら筆者は興奮することが多かった。 多くの異文化接触体験と新たなる知恵がそこに生 成されていたからである。これらの興奮体験の一 部については,中盤に紹介することとする。 コミュニケーションペイパーでは,前回休んだ 人は空欄になっているので,すぐに分かってし まった。多くの場合,授業最初の軽いディスカッ ションの途中で,筆者が班ごとに回り,名前を呼 びながら手渡しで返却した。7 月になると,班が 一定しなくなるので,教室の前方に学年別に並べ て授業の開始直後に返却した。 コミュニケーションペイパーの採用,および フィードバックの実践により,小グループでの ディスカッションの内容が,より多く全体にシェ アされることになった。 2 シェアリングの工夫 1)役割の事前指定 これまでも,授業のディスカッション直後に シェアリングの時間をとっていたが,そこにも工 夫を加えた。 それは,小グループでのディスカッションの途 中で,筆者が各グループを回って歩くとき,8つ のうち 3 つほどのグループで予め誰かにディス カッションの内容報告を依頼するというやり方で ある。これにより 3 つほどの班でどんな話し合い になったかというシェアリングの報告が,極めて 的確に出されるようになった。 この方法を知ったのは,九州・山口地域の大学 国際化ワークショップという会合における,琉球 大学の石原氏の意見であった。日本人は役割を作 るとうまくいくということであった。発表,議長 などの役割を与えるとうまくいくというのである (注 3)。 これをヒントにして,小グループごとのディ スカッションを全体にフィードバックする前に, ディスカッション中に,小グループの中で良く発 言している学生に,「あなた,発表してくれる ?」 と伝えるようになったということだけである。こ 59 れによって,きわめて明快な発表がなされるとい う体験をした。全体の場面になってから,そのと きに「誰か発表して」と当てても,引っ込み思案 となり,内容もすぐに思い浮かばず,ダメなので ある。そうではなくて 5 分ほど前に,誰かに当て ることがミソである。これは不思議な体験であっ た。 日本人は,役割を与えられると活躍する。5 分 ほど前に頼まれれば,見事にディスカッションの 報告を全体にフィードバックしてくれる。そうし た知見を得たのである。これによって,フィード バックは進んでいった。 3 フィードバックとシェアリングの背景要因 1)議論の流れ フィードバックの重要性については,すでに 1990 年代の後半に,九大の高松里から,日本事 情の授業で感想のフィードバックに時間を取って いることを聞いていた。2010 年の異文化間教育 学会(奈良)において,高松,藤の発表のときに, ちょうど同じ会場の発表者であった筆者は,それ をフロアから紹介,指摘した(注 4)。 これらの時点では,2012 年に体験したように, 複数グループを動かしながらフィードバックがこ れほど深まるという体験を,まだ十分にしていな かったかもしれない。では,今回なぜ深まるよう になったかを考えてみたい。 2)留学生と日本の学生が両方参加できる授業の 重要性 留学生と日本の学生が両方とも単位が取れる授 業は,多くの大学でなかなか開設できずにいるこ とも,異文化間教育学会のディスカッションで分 かった。本学では,異文化間心理学の内容を授業 に取り入れることで,ディスカッションと心理学 を組み込んだものとして,教養科目や課程共通科 目に登録されていた。留学生と日本の学生が実際 ディスカッションしながら授業を行うためには, このような知恵が必要である。九州大学以外の多 くの大学では,日本事情担当教員が,日本人への 単位を出せないでいた。教養教育委員会,教務委 員会などが認めないのである。そのような場合, 心理学の教員と連名で授業を作ることもあって良 いだろう。筆者の場合は,一人で異文化間心理学 もでき,留学生担当教員でもあったことが,事を 容易にした。全学の学生も教養科目として受講で 来るし,交換留学生などの留学生用の科目にも登 60 中 村 俊 哉 録できたからである。留学生用の科目とすること によって,あらゆる種類の留学生が参加可能と なった。つまり,学部生だけでなく,交換留学生, 日本語日本文化研修留学生,研究生,教員研修留 学生なども受け入れることができた。ただし,日 本の学生は人数制限を最初に宣言して,実際,最 初に選考テストで制限した。こうして日本の学生 は 30 名程度,留学生が 20 名程度の構成となった。 なお,日本の学生と留学生とを同じようにディ スカッションさせ,複数のグループを動かしなが ら,全体を統括するシステムを作っている例とし て,平井(2012)がある。ここでは,クラス内の 複数グループではなく,複数クラスを先輩の TA によって統合していることが特徴である(注5)。 3)交流が深まるためのテーマ設定の重要性 ディスカッションの内容については,なるべく 各国,各文化がすれ違うようなテーマを選んで いった。これは,多くの異文化交流で,ややもす ると楽しい会話だけに流れる場合があることから である。飯田は,これを 3F(スリーエフ 注 6) と言って,異文化交流だけを目的とする授業は成 立しないことを主張していた。これはずっと私の 念頭にあり,むしろ,授業の中で葛藤,紛争をそ の場で扱えることが好ましいと考えてきた。これ については,中村(2005)でもそれに焦点づけて 記載した。 すでに 3 年生,4 年生で来ることが多かったから である。年齢層が散らばることで,留学生との差 が少なくなっていた。これらの外的要因も,深ま りの背景にある。留学生も,例年よりも大きな変 化を示した。多くがしっかりとレポートを書くよ うになった。 4 ディスカッションとフィードバックの実際 数々のテーマでディスカッションを行ったが, すべてをここで紹介できない。それは別の論文に 譲りたい。ここでは,「金の支払い方」,「年齢を 言わない自己紹介」,「食事のマナー」,そして, ベリーの理論を教えた後の進展, 「ジュース」, 「遊 びに来て」などに絞って,フィードバックの実際 を示していく。 以下,誰が書いたものかを示唆するため,実際 は人名は名前の中の一文字を使い,参加者にはピ ンとくるようにした(ここでは,それをアルファ ベットに置き換える)。また,2011 年は,班の番 号も書くことが多かったが,ここでは省略した。 参加者には国名は分かるので,あえて付さなかっ た。ここでは,読者向けに(中国)(韓国)など のように記載するが,元々のフィードバックには これらは不要だった。最初の数回で,顔と名前と 国は一致しているからである。文末の( )は 筆者の再フィードバックである。 4)深まるための要因 深まるための要因としては,教員との信頼感と いう要因もあるだろう。コミュニケーションペイ パーへの個人的フィードバックが毎回あること, レポートにきちんと二重丸を赤ペンで書いたこと などがある。これらは,教師と学生の相互フィー ドバックの誠実さの高まりが関係しているといえ よう。レポートをそのまま返すのと,何か赤ペン で記載して返すのでは,深まり方が違うのである。 1)お金の支払いについてのディスカッション a)2011 年 6/22 の「割り勘」についてのディスカッ ションの感想を 6/29 にフィードバックした。 5)授業外での信頼感醸成と外的要因 留学生についても,授業時間外での関わりも信 頼感向上に影響したと思われる。2012 年 4 月の 最初に筆者らが留学生に対して行った「学内ツ アー」で,留学生とより親しくなっていたからと いうのを感じた。また,3 年生,4 年生が多い授 業と書いたが,とるべき必修が多すぎて,選択の 授業は 3 年生,4 年生にならないととれなくなっ ているという外的要因であるが,別の意味で良 かったのかもしれない。それは,交換留学生は, ① 中国ではほとんど(恋人なら)男の人が払い ます。女の人はいつもおごってくれて,悪いと思っ てプレゼントをあげます。S(中国)(なるほど, プレゼントで平等化しますね) ② 誘った人がおごるという韓国の習慣は,うら やましいような,あまり自分からは誘えなくなる なと少し複雑な気持ちになりました。(日本) ③ 出費の差は気にしないそうです。皆驚いてい ました。(日本) ④ 誰かに負担がかかるので大変だとも言ってい ディスカッションでは,誘った人が払うのか, 順番制(今回は A さん,次回は B さん,その次 は C さんが全額払うやり方)で払うのか,割り 勘かということが話し合われた。お互いの違いは 大きく,驚きの声が上がった。 異文化交流授業におけるフィードバックの重要性について ました。(日本) ⑤ 物価の違いもあるようで,相場を聞くと,順 番制もありうる額だったので,文化というのはそ れを取り巻く環境によって変わるものだと思いま した。(日本) ⑥ (ベトナムでは)友達と行くなら順番制にし て払う。H(ベトナム) ⑦ 班で話をしていると,日本人はやっぱり探り 探りの性質があるなと思った。人の顔色を見て行 動するとか何というか,そういう傾向だから仕方 ない気もするけど,内向的で,少しさみしいと思っ た。(日本) ⑧ 4 万円も一人で払ったりすることもあるらし く,ひどく驚きました。M(日本) ⑨ なかなか受け入れなかったが,今は全然違和 感がなく,自分が食べたいものを値段を気にせず 気楽に頼める。T(中国) ⑩ 中国ではお金のない人は人を食事に誘えない そうです。(日本) ⑪ 誘った人がおごるなんて,中国の方が義理や 人情があるなあと思いました。(日本) ⑫ 日本では割り勘すると逆にすっきりするし, いい関係が保てると思う。日本人はケチだと思い ました。(日本) ⑬ 今は慣れていて,それが楽になりました。韓 国であったら,払うときちょっと悩んでいるかも しれません。C(韓国) ⑭ 私,最近かなり割り勘に慣れて,帰ったら割 り勘するかも。S(韓国) ⑮ 割り勘はいいことだと思います。一人負担は きついだろう。K(中国) ⑯ 中国の人の割り勘は,ちょっと不仲になって しまうこともあるそうで,不思議でした。(日本) ⑰ 一人がおごる時,料理が足りないということ はメンツをつぶしてしまうと聞いて,改めて日本 は遠慮する国だなとおもいました。(日本) こ れ ら を, プ リ ン ト と パ ワ ー ポ イ ン ト と で フィードバックし,関連したテーマを設定した。 1)a)⑨,⑬など,留学生が変容していく姿が見 られた。また,1)a)⑪などは,相手の文化に正 の反応を持っている。逆に,否定的な驚きは,⑩, ⑯などにみられる。さらに,第三の立場として, メタ認知的な反応が,⑫,⑮などに見られた。⑤ は,物価と関係づけて考察したメタ認知的な反応 である。⑦は,グループのあり方についての感想 だった。 61 b)2011 年 6/29 のフィードバックとディスカッ ションへの感想を 7/6 にさらにフィードバックし た。 ① いつから日本では割り勘ですか (江戸時代 の山東京伝が割り勘を発案しました) ② やっぱり日本人はいつも割り勘で,友達が多 くない,距離感があります。日本人は面子という こと,あまり気にしなさそうです。(中国)(違う 文化が接触することで,距離が出るようです。面 子がまったく違うところにありますね) ③ お金の払い方についての話しは,とても盛り 上がっている。日本人同士で,割り勘したら,仲 良い感じがします。中国人で一人で払う方が,仲 良く見える。R(中国) ④ 友人のための支出という点では,日本人みん なが同じルールのもとでは,距離ができることは あまりないと思いました。むしろ,外国人とのか かわりの中で,相手から距離を取られているよう に感じました。(日本)(文化接触→留学生が日本 人は冷たい,距離があると感じる→日本人との友 人関係の距離につながっている)。 ⑤ 中国人の方は日本では割り勘するけど,帰っ たらやっぱり全額だすと言っていました。(日本) ⑥ 礼や謝罪は,必要ないからだと思います。仲 が良ければいいほど,そういった言葉は無用に感 じるのではないでしょうか。ありがとう,ごめん は,言っても逆に見外 jian wai でいやな思いを 相手にさせることになりかねません。日本では言 いますが。O(中国) ⑦ お金の貸し借りについて,中国では友達に 十万以上も貸し借りがあることはそんなに驚くこ とではないということに,こっちが驚いた。 (日本) ⑧ 日本人は親にお金を借りたら返すけど,中国 では返さないそうです。自由な班活動がたのしみ です。(日本) ⑨ 結婚前に多くの男の子は食事代を払います。 他のものは自分で買った。S(中国)(なるほど, 他の物を買わないことでバランスをとるのです ね。では,日本の男は,何をプレゼントするので しょう。あるいは,中国ではバランスをとるため 女性が男性にプレゼントすることもあるようです ね)。 ⑩ 日本人の恋人同士でも,割り勘です。女性の 方は服とか化粧品とかもいっぱい買いたいし,お 金がかかります。そのうえデートのお金を出すの は,負担になるのでは。O(中国) ⑪ 韓国では,男女でも,先輩後輩の関係なら, 62 中 村 俊 哉 先輩が絶対に支払うそうです。飲み会も突発的に よくやるそうです。(日本) ⑫ 韓国では新入生が先輩にご飯をおごってもら うらしく,しかもそれは後輩から誘うらしい。は じめそれを聞いたときはとてもびっくりして,理 解できなかった。でもそれには「親しくなりたい から声掛けてね。そのかわりおごるよ」という意 味があるらしいので,なるほどと思った。(日本) (代々伝わるルールがあるのですね) ⑬ 中国では大学 1 年に入ってから 3 カ月はごは んを食べるとき,お金を使ったことがないそうで す!!その分,2 年生になったら 1 年生に払って あげないといけないそうで,バイト代の半分以上 は食事代になるそうです。「大変だけどそれ以上 にもらっていると思う」ということで,なるほど と思いました。(日本)(タイの大学では,1 年生 いじめがあるそうです。日本もそっちに似ていま すね) 上記の 1)b)②にあるように,一方の視点から 反応する場合もある。割り勘だと友達が少ないと いう論理は,しばしば留学生の初期に見られる 反応である。筆者はメンツの違いということで フィードバックした。なお,この回には,筆者か ら次の道筋を提示した。いわば解釈である。上記 の 1)b)③,④は,ディスカッションで留学生 や日本の学生の認識が深まっていることを示して いる。④のコメントにて,筆者からのフィードバッ クを伝えた。 「文化接触→留学生が日本人は冷たい,距離が あると感じる→日本人との友人関係の距離につな がっている」ということを伝えた。つまり,日本 人が冷たいというのでなく,文化の違いなのであ るという意味である。 上記 1)b)⑥や⑦は,お礼,貸し借りの違い にまで踏み込んでおり,日本の学生にとっては極 めて興味深い体験となった。つまり,礼,謝罪の 文化の背景が,大きく違うということを認識させ てくれた。 2)年齢をいわない自己紹介 初対面のグループで日本や韓国では,相手の年 齢を知ろうとして強い動きが起こる(つまり,必 ず自分の学年などに言及したり,相手の学年を聞 こうとする。韓国なら,生まれた年,干支を聞こ うとする)ことを知ってもらうため,初回だけ年 齢をいわないで自己紹介させた。 a)2012 年 4/18 の名前についてのディスカッショ ンの感想を 4/25 にフィードバック ① 年齢を言わずに話すと,お互い尊敬し合って 話もしやすいので,よいのではないかと思いまし た。4 年生 (日本) ② 年齢を言わないと,どうしても低姿勢になっ て話すことが日本人は多いと思った。1 年生 S (日本) ③ 日本人は人の年齢を気になることが感じまし た。互いの国の文化はあまり関心が持っていない ような気がします。K(中国) ④ 年齢を言わずにディスカッションをしたが, 英語だったので言葉遣いを気にしたりすることは ありませんでした。T(日本) ⑤(中国では年齢をいわないのは変でないが,中 国の)朝鮮族も同じように年齢あるいは学年を自 己紹介します。大人たちの間なら,一歳年上も兄 のような尊敬語をつけますが,小学校や中学校の 友達同士はあまり注意しないようです。 K(中 国) (多文化を生きていますね) ⑥ 年齢差 国の違いより 気になるぞ M (日本,川柳) ⑦ 気が楽だ 年齢言わず 4 年生 U(日本, 川柳) 以下省略。 3)お皿,お箸などの食事のマナーについてのディ スカッション a)2012 年 5/9 のお皿 , お箸,ハンカチなどにつ いてディスカッションした感想を,5/16 にフィー ドバックした。 この回は,最初に,筆者から大きなフィードバッ クをした。「ディスカッションでは,まったく予 想しない視点が出される。それを受け止めること が,大切である。→多文化間リテラシーにつなが る」。「我々自身,日本の中も多文化である。留学 生の国の中も多文化である」と伝えた。 また,ディスカッションの途中で,留学生と鍋 をやった日本人の体験事例も紹介した。 ① 今日のディスカッションは一番楽しかった。 日本人特有:菜箸か自分の箸か決める際に人のを 見て決める,つまり何事も 2 番目に動く。文化の 違いは難しいけれど,知れば知るほど楽しい。S (日本) ② 鍋食べる 直箸なんだ びっくりだ K(日 異文化交流授業におけるフィードバックの重要性について 本,川柳) ③ 食事マナー やってるうちに 腹が減り M (日本,川柳) ④ プレゼント 国が違えば 違う意味 M(日 本,川柳) ⑤ みんなハンカチを持っているのにびっくりし ました。K(中国) ⑥ 日本人は食事をするとき,あまり自分のお箸 で相手に取ってあげないみたいです。「あれ取っ て」といったら,中国人は自分のお箸で取ってあ げるのが普通だけど,日本人はおかずが(を)乗 せているお皿を持って行くのが普通みたいです。 「今後も気をつけないと」と思いました。 E(中 国) ⑦ 日本人はお箸についてけっこうマナーがあっ て,きちんと使えないと,社会人になったら笑わ れるということを知って,びっくりしました。R (中国) ⑧ 中国に菜箸が無いことも知って驚きました。 また,中国では楽しく食事をすることがマナーだ と聞いて,すばらしいことだと思った。S(日本) ⑨ 私が韓国はスプーンがあるからみんな汁を分 けずに同じ皿を使うって言ったら,みんなびっく りしました。Y(韓国) ⑩ 韓国では男性が女性に靴をあげると別れるの 意味が入っています。ハンカチもそんな意味が 入っています(女から男へ)。Y(韓国) 筆者の感想をさらにフィードバックした。「留 学生は二つの文化に接して,自分自身を変化させ る傾向にある。それは,日本に来る留学生だけで なく,あらゆる国にいる留学生が,変化を迫られ ている。名前の名乗り方と同じ」と伝えた。 b)レポートからかなり詳しく,留学生の受けた しつけの内容をフィードバックした。それぞれ きっちりしつけられてきたことが分かる。 ① 中国料理では取り分けるときも食べるとき も,取り皿は一切手に持たないのである。取り分 けるときは,レンゲや箸は自分のものを直に使う。 またテーブルクロスやナプキンは汚して良いこと になっている。これは食事がおいしかったという 意味で,イタリア料理でも認められているマナー である。K(中国) ② 大皿から自分のお箸でおかずを取ろうとする とき,絶対に自分に近いところから取ることは, 親から教えてもらいました。そうすると,おかず 63 を自分のお箸で汚れる(す)こともないし,別の 人に邪魔にならないし,一緒にご飯を食べる人に 尊重になると思います。この習慣はうちの家族の 礼儀の一つです。(中国) ③ 菜箸は家で使ったことがないですが,親しく ない人におかずを取ってあげるとき使ったことが あります。今の若い世代は友達に同じお箸で使っ ても気にしないこともあります。親友なら私も気 にしないです。E(中国) ④ 味噌汁は中国ではあまりないですが,中国で は南の方では,よくスープを飲みますが,普通は 左手に持ちます。J(中国) ⑤ 中国でご飯茶碗を左手で持って食べるのは一 般的である。テーブルにおいて食べるのがちょっ と失礼である。(中国) ⑥ ご飯はもっぱらスプーンで食べる。汁はテー ブルにおいてスプーンで飲むのが中国と韓国の作 法である。K(中国) ⑦ 私から見ると,これは人によって好みがある から,どうやっても大丈夫だと思います。K(中国) ⑧ 私は中国の朝鮮族で,小さい頃から両親にい ろいろ注意されながら育ちました。①食事をする とき話したらだめ。口を開いてご飯を食べたらだ めです。② 大皿から自分の箸で取っても問題は ないけど,一度箸で触ったおかずは必ず自分のお 皿に取ってくる。摘んだり放したり,引っ繰り返 して自分の好きなものだけ取ってくるのはダメで す。K(中国) ⑨ 大皿から自分の箸で取ろうとするのを他人が 箸で邪魔できないです。お箸で止めたら,マナー に外れた行為になります。菜箸は使わないです。 K(中国) ⑩ 親しい人同士で一器で食べ物を共有して食べ たり,食べたたべものも一緒にするのが一般的で す。韓国でも,最近では感染の危険性のために, このような文化を嫌う人もいますが,結局の所, 韓国の中ではあまり大きな抵抗感はありません。 M(韓国) ⑪ オーストラリアでは,自分お箸で大皿から取 ることはしない。サービングスプーンを使う。自 分のフォークを使うのは,マナーが悪いと考えら れる。日本式にお椀を持って食べるのは,悪いマ ナーだったが,今では多くの人がそれをどこでも している。(オーストラリア) ⑫ オーストラリア,韓国,日本のマナーや食事 の際に禁じられていることを話し合って,意外な ことに,日本と韓国よりも,日本とオーストラリ アが共通することが多かったように感じられた。 64 中 村 俊 哉 たとえば,大皿から食事を取ったり,鍋から自分 のものを取るときは,日本もオーストラリアも菜 箸などを使わなければならない等が似ていた。 T(日本) ⑬ 日本では,葬儀の時はご飯茶碗を右,汁物を 左に置く。中国では目上の人からお酒を注いでも らったり,目上の人にお酒を勧めたりしない。S (日本) ⑭ 韓国ではスープの中にご飯を混ぜて食べるこ とが好き。日本では,犬飯,ねこまんまといって, あまり良いマナーではない。韓国ではお酒はコッ プが空になってから注ぎ足す。日本ではコップが 空になっていないのに,注ぎ足しても OK。S(日 本) これらの紹介から,同じ国でも全く違うしつけ を受けていることが分かってきた。筆者からさら に,「これらの体験を,傍観者としてでなく,自 分たち自身のこととして,統合してほしい」と フィードバックした。 この日は,前回を受けて,連続テーマを用いた。 「お箸,食器の持ち方のディスカッションをした ことで,なにかあなた自身に変化があったか」な どのディスカッションもやってもらった。 4)ベリーの理論を教えることで,文化接触の反 応を自覚させる ベリーの理論を引用して,「文化的調整」につ いて,「異文化に接触したときに,自分の態度や 行動様式と何らかの折り合いをつけながら,異文 化を自分の中にどのように取り込むかについて の用語」と説明した(Nebraska symposium on motivation 1989 p221)。 そして,ベリーの言う文化接触への 4 つの反応, つまり同化,統合,分離,境界化を教えた。 さらに,同じテーマを継続し,「お箸,食器の 持ち方のディスカッションをしたことで,なにか あなた自身に変化があったか」というディスカッ ションをすることで,自分の変化に注目させたの である。 おもしろいなと思いました。I(日本) ② ディスカッションの時間をたくさんとっても らったので,たくさん話せた。留学生の話は日本 文化になれている自分にとってとても刺激的で, 将来の夢のスケールも全然違うので,ふるいたた される。M(日本) ③ 日本に来てから約 4 年間過ごしてきました。 いつの間にか自分が気づかないうちにだんだん日 本の文化を学習しながら,日本の文化に従うよう になりました。いわゆる統合しつつあります。U (中国) ④ 文化変容について,統合,同化,分離,周辺 化とありますが,異文化を理解しておけば分離で もいいのではないかと思っています。I(日本) ⑤ お味噌汁のお茶碗を持って,口をつけて飲む のがマナー違反に感じるみたいです。確かに口を つけて飲むのは行儀悪いなと思いました。 M(日 本) ⑥ 留学などで異文化の中で生活していると,統 合や分離をすることが分かった。班の留学生と話 をしたところ,彼女は統合をしていることが分 かった。やはり家では自文化のやり方で食事をす るらしい。H(日本) 筆者より,上記 5 については,同化であること を示唆した。味噌汁は口に付けるのが日本の習慣 だからである。つまり,ディスカッションで自分 の文化が動揺していると考えられた。 なお,5/30 には,課外活動の時間をとった。 深まるための要因として,最近の知恵としては, 3F(スリーエフ)の楽しいディスカッションは, 自由な課外活動として保障するとよいことに気づ いた。グループとして新たな体験に進めるのであ る。筆者は,この 2 年間,授業の枠外で,グルー プで何をしても良い時間を作るようにした。こう いうときは,アニメの話しやトランプをしたり, 一緒に飲みにいったり,食べに行ったり,食事を 作ってきて味見をし合ったりするのである。 a)5/16 の変化についてのディスカッションの感 想を 5/23 にフィードバックした。 5)ジュースを小中学校に持って行けるかについ てのディスカッション a)5/23 のジュースについてのディスカッション の感想を 6/6 にフィードバックした。 ①「昔は○○だったけど今は~だよ」という言葉 を,日本人からも中国人からも韓国人からも聞き ました。文化も生き物のように常に変化していて ① 日本では授業中はもちろん,お水とお茶しか 飲めないといわれてびっくりしました。この理由 が平等とすればいいことだと思います。Y(韓国) 異文化交流授業におけるフィードバックの重要性について ② (ジュース禁止の)この話し,初めて聞きま した。びっくりしました。それはなぜでしょうか。 K(中国) ③ ジュースは(中国では)授業中はダメだけ ど,それ以外は自由に飲んでいいことが分かりま した。S(日本) ④ クラスで水を飲むことすら中学で禁止されて いると聞き,とても驚いた。勉強中水を飲むこと は,注意範囲を広げると実証されている。A(オー ストラリア) ⑤ 小さいときから疑問を持たずに,(ジュース は)だめと教わってきたので,改めて考えてみる とおもしろかった。T(日本) ⑥ ジュースを持たせた方がいいと思います。子 どもたちは結構動いたり遊んだり,汗を流してい るところ,糖分が必要である。E(中国) ここで筆者より,「中国の文献で音を立てると 書いてあるのは,うどんでなく,中国茶でした」 とフィードバックした。 ⑦ 日本ではラーメンやうどんを食べるとき音を 立てることは,それをしたら失礼と思いこんだ中 国人の自分にとって,むしろちょっとうらやまし いです。S(中国) ⑧ うどんの食べ方などは日本流に,パスタの食 べ方は西洋風に区別をつければ良い。同化は文化 に優劣をつけた結果ではないか。S(日本)(同 化が恥の感覚から始まるのでしょうね)。 ⑨ これは統合だと思い,納得した。F(日本) (A 統合は良いやり方でしょうけど,残るのか消え るのか,要観察ですね)。 ⑩ めん類を食べるときは音を立てて食べること が粋だと思う。海外では気をつけようと思う。で も,日本を訪れた外国人には,できるようになっ て帰ってほしい。E(日本) ⑪ 中国では朝に給食が出るらしく,朝食を抜い てくる子が多い日本で取り入れるべき。H(日本) b)6/6 の タ テ 社 会 の レ ク チ ャ ー な ど の 感 想 を 6/13 にフィードバックした。 ① 以前,ラグビーの選手のパーティーの補助を したことがあります。各国からチームが集まって いて,オードブルを出したのですが,海外のチー ムのテーブルのオードブルは常に火をつけて温か くしておかないと,誰も手をつけていませんでし た。オーストラリアでも,お弁当にはサンドウィッ チやくだものなど,温めなくていいものを持って 行くそうです。U(日本) 65 ② 日本の会社では,長く居る人が偉いと聞きま したが,中国では昔はそうだったですが,今はだ んだん欧米のような資格社会になってきました。 S(中国))(中国はよく変化しましたね) ③ 30 日の活動,ラーメンを食べに行きました。 やはり替え玉があるのは豚骨ラーメンだけのよう でした。留学生の疑問が解けてよかったです。S (日本)(良いアイデアでしたね) ④ 言われたとおり,日本人はラーメンを食べる とき,音を立てた。そして自分も学ぼうとしたが, 無理でした。おもしろい体験でした。J(中国) ⑤ 今日はタテ社会の人間関係のレクチャーでし た。新卒を採りたがる理由が分かって納得しまし た。それだけが原因じゃないのかもしれませんが, 長く疑問に思っていたことが分かってすっきりし ました。M(日本) c)6/20 のハラールについてのレクチャーや 10 年後の自分についてのディスカッションの感想を 6/27 にフィードバックした。 ① これから一緒に,日本や韓国,中国のことを 話ができて,本当に国際社会と感じました。 R (中国) ② もっともっと多くの日本人の友達と交流し, 日本人の考え方とか,日本では普通と思っている けど,自分の国ではそうではないこととか,深く 知りたくなってきた。 J(中国) ③ 私の姉は APU に通っていました。時々友人 と言って,トンガの人や黒人などの人が遊びに来 ていました。当たり前の光景だったのですが,今 思えばあれこそが国際交流の姿だと思いました。 H(日本) d)6/20 のレポートからフィードバックした。 ① 韓国では,年長者,先輩が払う。ただし,地 元の人,男女なら男性が払う。ためらうとケチの 烙印。北欧では割り勘が多い。西欧や北米でも, しっかりした人ほどきっちり割り勘にする傾向が 強い。だが,東欧ではホストする側の立場がすべ て払う。中国,東南アジア,インドは経済的に余 裕のある人が支払う傾向。T(日本) ② 上位者というのが鍵です。credit card での 支払いが多いことも相まって代表者による単独支 払いとなります。S(韓国) ③ 北欧では,テーブルで行う会計で,各自カー ドを出しても,いやがられることなく手続きされ 66 中 村 俊 哉 る。Y(韓国)K(中国) ④ 韓国では別に会計することを冷たいと思うか らです。あるいは,汚いと,心が狭いと,考えら れるからです。西洋の方は,割り勘文化がありま す。実際には個人財産の尊重です。16-17 世紀 のオランダとベニスは,海上貿易の早期資本主義 発祥の地でした。商人の移動が強いので,一人が 払うと,一生会えないこともあるからです。M(韓 国) ⑤ 日本では誕生日の日の人にご飯をおごる。韓 国では,誕生日を迎えた本人がおごるよう。フィ リピン,ドイツ,中国でも,本人がパーティを開 くので,本人が代金を払うようだ。 M(日本) ⑥ 韓国では,年上の人と食事に行き,自分の分 を出さなくてはいけないという気持ち自体が失礼 に値する。Y(日本) ⑦ 基本的に偉い人が払うようで,親戚だと年長 者が払います・・みたい。が,あまりに一方的な のもダメな模様で,「いつも××さんが払ってい るから,今日は私が」とか「他のことで世話になっ たから,ここは私が」みたいな暗黙の順番があり ます。T(日本) 6)「今度遊びに行こう」,「泊まりに来て」などに ついてのディスカッション a)6/27 に,日本人夫婦から泊まりに来てと誘わ れた留学生の事例をよんで,ディスカッション。 その感想を 7/10 にフィードバックした。この回 が,深まったときである。 支払いについても,コメントはつづいている。 ① 自分が一人で払える金額は 5000 円くらいで す。これでも多い方と感じていましたが,他の国 の人は 1 万とか 3 万とか経済を圧迫するような額 だったので驚いた。 M(日本) ② 支払いについては,中国や韓国の考えをまね ようかと思いました。最近おごることが多く,人 と会わないようにしようと考えていましたが,他 の国の考え方を聞き,考え直そうと思います。 Y(日本) ③ 割り勘がオランダ等で始まったことに驚き, またその発想の基幹が個人の財産の保護にあると いうことに驚いた。I(日本) ④ 私は帰ったら 4 年生になりますから,卒業と かを考えたらさびしく感じますね。払うことにつ いては,自分は中国のお金で 5000 円がぎりぎり だと思うから,日本では 1000 円くらいまでは, もちょっと無理だそうで,自分もそんなに高くお ごってもらったら気まずくなり,自分は出さな きゃの感じがする。A(中国) ⑤ 韓国や日本の支払い方を知りました。やはり 民族の習慣も存在してるのではないかと思いま す。E(中国)(交流のない時代に習慣はどんど ん分かれていきましたが,今は逆でしょうね)。 ⑥ 異文化交流の心理学はほんとにやりがいがあ る授業だと思います。各国の文化のいろんな面を 交流したり,理解したりします。自分の知識をもっ とも広めると感じました。T(日本) 以下は,「遊びにいこう」についての感想,コ メントがつづく。 ⑦ 日本人や広東人は,社交辞令で「遊びに来て」 と言うことが多い。日本人は,きっちり日時を決 めないとなかなか実行に移せないということには 納得した。 N(日本) ⑧ ただの挨拶言葉みたい。本当の誘いではない。 J(中国) ⑨ 相手と仲良くなりたいという意を込めて使わ れる。 N(日本) ⑩ 実際に遊びに来るかどうかは別として,「遊 びに誘ってもいいほど仲良くなりましたよ」など の意味が含まれている。日本人はウソをついたわ けではない。K(日本) ⑪ 軽いノリで誘うのはやめようと思った。 S (日本) ⑫ 日本人は知らず知らずのうちに失礼なことを していたことに気づきました。U(日本) ⑬ 日本では親戚とか友達が地元に遊びに来ても らう時,泊めてあげたりすることはないと聞いて びっくりした。お金を貸したりもしないみたいで, 中国ではちょっと不思議と思われる。 J(中国) (もっと実際を聞いてみましょう) ⑭ 日本に来たばかりの時に,「今度一緒に遊ぼ う」とか言われて,結局遊ばなかったことが多かっ たです。なんかドタキャンされた気がして,ちょっ と悪い気分になったけど,今になって,ちょっと 慣れて,これは日本の文化だとわかり,理解でき るようになりました。いろいろ話して楽しかった です。今度,飲みに行こうって約束して,日にち まで決めました。K(中国) ⑮ 私は本気で家に泊まりに来てと言われたと 思っていたが,そうでないと知ってちょっと悲し かったです。Y(韓国)(本人に確認してみてく ださい) ⑯ 韓国も少し似ている。韓国の人々の人間関係 では,よく「食事一回しよう」と話す。しかし, 異文化交流授業におけるフィードバックの重要性について これは食事の約束の時間をとる意味ではなく,相 手の安否を尋ねる挨拶ということができる。一歩 進んで相手と親密さの確認と,より親しくなろう とする意図とすることができる。M(韓国) なお,割り勘についての知識について,昨年の 感想,レポートの紹介も行った。礼や謝罪につい て,昨年だけに出ていた情報があるためである。 ここで,再度 1)b)③なども紹介した。 b)7/10 の感想に対して,7/18 にフィードバッ クした。 ① 日本人は親しい友達の間であるほど,割り勘 すると聞いて,少し悲しい気持ちになりました。 日本人の友達におごってもらったけど,これはや はりあまり親しくない証ですか。(中国)(親しく なりたいのですよ) 筆者が,「おごってくれたひとは,親しくなり たいのだ」とフィードバックしたことは,「悲し い」「親しくない証ですか」という反応に対する, 中和のためである。これは,6)b)①,つまり 昨年度の 1)b)③を紹介した回の感想であった。 これらのプロセスで,留学生本人が安心しただけ でなく,割り勘をするかどうかだけの問題が,い かに友情の問題に深いところで強烈に関わるか が,全体で理解されたと思う。 ディスカッションの感想をフィードバックする と,それに対する反応も多く分かれる。遊びに行 こうのテーマでは,日本人学生の側に大きな反省 が生まれたのが特徴である。6)a)⑪や⑫は, 「軽 いのりで誘うのは止めようと思った」「失礼なこ とをしていた」という反省であった。また,留学 生からも実際に誘いがいつまでもなかった体験を 呼び起こした。これは,6)b)⑧,⑭,⑮に現 れている。また,実際この授業から⑬のように不 思議な感じを抱いた留学生もいた。筆者は,授業 での情報だけでなく,実際にどうなのかを聞いて みるように返した。日本人にも本当に遊びに行く 人はいるはずだからである。社交辞令なのだと, ステレオタイプ的に理解してほしくなかったので ある。 さて,韓国の留学生のコメント 6)a)⑯,つ まり「韓国でもよく,食事一回しようと話す」と いう内容のフィードバックは,全体に大きな影響 を与えた。つまり,社交辞令的に言うのは,韓国 67 も同じだったのである。そして,それは親しくな るための道筋だったのである。これは,日本の学 生からも出ていた,⑨,⑩の意見と軌を一にする ものであった。また,6)b)⑭の留学生は,日 本文化を徐々に受け入れていることが分かる。ま た,同じ中国でも,⑦のように地域によってはあ ることであった。こうして,遊びに行こうといっ た軽い挨拶は,ウソではなく,仲良くなるための 道筋だという文脈は共有できたと思われる。しか し,留学生の体験としては,いつまでも電話がか かってこない体験は大きな失望だったようであ る。これらの失望の反応,ウソだったのだという 極端の認識なども,ここで十分に消化して返すこ とが大事なこととなった。 c)最後に,試験日にもフィードバックをした。 ① 異文化交流を学んだことで,人と接するのが 積極的になった気がします。外国に行って,聞い た話しが本当か,見てみたいです。Y(日本) ② この授業,楽しかったです!!! いろんな 文化を持つ人と関われて勉強になりました。 A (日本) (皆さんが本音で関わってくれたおかげ でしょう) 考察 1 文化接触の反応へのフィードバック 2012 年のディスカッションへのフィードバッ ク活動の中で,筆者は,学生,留学生のディスカッ ションへの反応には,いくつかのタイプがあるこ とをより敏感に観察することができた。まず,異 文化交流によって,これまで気づかなかったこと に気づいたという新鮮な体験を喜ぶ人が多い。こ れによって,これまで「当たり前」だと思ってい たことを相対的な視点で見るという反応が起こ る。これは,この 10 年間,この授業のディスカッ ションで繰り返された肯定的な成果である。今 回,フィードバックに注目することで深められた のは,一方で,これまでの習慣を強化する人(ベ リーの用語で言えば分離)もいれば,自分の文化 を否定して留学生の文化に同一化する人(ベリー の用語で言えば同化)もいるという,様々な反応 を全体として理解するフィードバックができたこ とである。 また,あることを聞いて「悲しい」など,極端 に反応している感想については,フィードバック 68 中 村 俊 哉 で中和することが重要である。また,場合によっ ては,敏感関係妄想のように,「嫌われたのか」 「仲良くないということか」という反応もあった。 これらには,フィードバックで中和することが必 要となる。これは,ビオンの言うコンテイナーコ ンテインドモデルで説明ができるような現象であ る。ベリーの用語でいえば,周辺化の反応かもし れない。これを和らげることが大事となる。その ためにも,個別のフィードバック,及び全体への フィードバックは有効であったと思う。 具体的に述べると,日本人の中でも,味噌汁の お椀を手で持つことに否定的に変化した学生もい た。4)a)⑤ では,味噌汁を口を付けて飲むこ とが行儀悪いと感じる学生がいた。これは中国や 韓国の文化への同化とも言えるし,過剰同一化と も言える。初めて接した外国人と友好関係を持ち たいために,その意見に合わせたい気持ちが起こ ることは,もっともなことである。ただし,それ を自覚しているとよりよいと思われる。 「遊びに行こう」についてのディスカッション では,軽く誘うということに極度に反省した人も 多くいた。6)a)⑪や⑫は,このタイプの反応で ある。もちろん,誘う気がないのに誘う発言を多 用している学生にとっては,この反省は有効であ ろう。しかし,誘う言葉がすべて社交辞令かのよ うに留学生が思うのなら,それも事実ではない。6) b)⑧,⑮などがこのタイプである。これらの反 応を反芻して,再度考えさせることが,多文化間 能力を高める上で重要だと思う。そのために,ベ リーの文化変容に関する知識は,メタ認知的な活 動を促す意味で,有効に働いたと思う。これらの フィードバック活動は,ステレオタイプ的な知識 を打ち破る効果があると思う。 2 多文化の接触で生まれる創造 これらの中で,筆者も知らないようなことが 次々と分かってくる体験をした。これは,わくわ くする楽しい体験である。普段から二つの文化を 体験している中国の朝鮮族の人の体験なども,良 い刺激になった。2)a)⑤の留学生は,「(中国で は年齢をいわないのは変でないが,中国の)朝鮮 族も同じように年齢あるいは学年を自己紹介しま す。大人たちの間なら,一歳年上も兄のような尊 敬語をつけますが,小学校や中学校の友達同士は あまり注意しないようです」とした。筆者はこれ を全員に紹介し,「多文化を生きていますね」と フィードバックした。これによって,中国の中で も文化接触が日常的に起こっており,中国と日本 が正反対ということだけでなく,中国文化と韓国 文化が対極にあることが相対化されたのである。 また,韓国の人の「遊びに来て」, 「今度食べよう」 についての証言も,中国と日本の正反対の文化の 中で,第三の視点を与えた。6)a)⑯のコメント である。これらから,日本文化を相対的に見るた めの知見が生まれた。これらは,ディスカッショ ンの結果,学生たちが二つの反応に分れたときに, 第三項としての役割を果たした。正,反,合とい う弁証法的な動きが現れるためには,なんらかの 第三項の助けが必要なときもあるのである。弁証 法的な統合が起こっていたと言える。 3 多文化間能力は育ったか 最後に,こういったディスカッションとフィー ドバックが,多文化間能力(リテラシー)にもた らした効果についても明らかにしたい。筆者が深 まったと感じただけではなく,データとしても示 したい。そのためには,受講者が記載したものを 用いることが重要だろう。結論としては,これら は多文化リテラシーの向上にきわめて有効であっ たと言える。 2012 年 6 月に,「あなたがディスカッションや 授業から得た気づきの中で,重要な順に 3 つ述べ よ」ということで書かせたものの中から,いくつ か紹介する。 ・留学生(中国) ①国によって名前の付け方の 違い。自分の前に父親の名前とか入っているの, 初めて聞いて,本当にびっくりしました。②日本 人の小学校で,ジュースが禁止されていることと, 家に帰る道でコンビニに寄って帰るのも見つかっ たら怒られたりしたと聞いて,びっくりしました。 ・留学生(オーストラリア)I’ve found I have assimilated some way to Japanese culture, where in Australia picking up boul is rude, in Japan I have done that. Many of my discussion partners seem to know a lot about American culture but not any one elses. Due to this fact I think it is important to be more culturally aware of differences so you don’t say anything rude by mistake. マ マ ・留学生(韓国)日本とオーストラリアでは授業 異文化交流授業におけるフィードバックの重要性について 中に何かを飲むことが禁止であることです。特に 日本ではお水とお茶の以外は,ダメだと言われて びっくりしました。 日本とオーストラリアでは,ご飯茶碗を持って 食べることが当たり前とのことと,オーストラリ マ マ アも茶碗を持って食べることがダメってます。 ・3 年生 ① 決めつけをしない。この人がこう だから,この国はこう。また逆に,この国はこう だからこの人はこうと,決めつけては良くないと 感じた。(中略)国の違いと個人の違いを一緒に してはいけないと気づいた。② 評価をしない。 韓国では日本でいうところの「犬食い」を普通に するという話があった。私は飲食店で実際にそれ を見たことがあり,行儀が悪いと思った。その人 たちは日本語話者ではなかった(何語かはっきり 分からなかった)ので,もしかしたらその人たち にとってはそれが普通のことだったのかもしれな い。ただ,その場で私は行儀が悪いと思ってしまっ て,(中略)。この授業を通して,文化のありのま まを受け入れることが重要であると思った。③ 話してみる。多文化交流の際に最も重要なのは, 話すことではないかと思う。A や K はあまり日 本語がわからないといっていて,最初どうすれば いいのかと思っていたが,自分の持っているつた ない英語や身振り,手振りなどを通して,何とか コミュニケーションをとることができた。そして 話したことで,分かったことがたくさんあったし, 逆に気づかされたこともあった。だから話すこと は大切だと思った。 ・3 年生 ① 自文化の中で多文化との交流がな いままでいると,自文化のおかしな点,良い点な どに気づかない。例えば,留学生たちとのディス カッションの中で,どの国の学校でも,ジュース やお菓子を持ってきて良いということに,非常に 驚いた。そこで,なぜ日本はダメなのか,と聞か れた際に,すぐに答えることができなかった。持っ てきてはダメだということが自然で,当然だと 思ってきたからである。このように,多文化と出 会ったときに自文化について考えるきっかけを得 ることが多いということに気づいた。 ② 特有の文化にも理由がある。他の文化から見 た際に奇妙に思えるようなことがあっても,どの 文化にも,そうすることには必ず理由があるとい うことに気づいた。例えば,チベット族が鳥も魚 も食べないと聞くと,とても不思議に思うが,そ れが鳥葬や水葬のためであると分かると理解がで 69 きる。 ③ 文化に優劣はないということ。ある文化につ いて,悪い,優れていると決めることはできない。 次は,最後の授業で書いてもらったことである。 「あなたがディスカッションをして,自分の行動 が変化し,多文化間能力が高まったと思ったこと を 2 つ以上あげよ」に対する記載を,いくつか紹 介する。学年も付す。 ・4 年生 この授業で,ディスカッションを通し て,留学生と会話をしたことで,留学生は私と話 すことを避けてなく,むしろ様々な意見を交換す ることを望んでいると考えるようになった。この ことがきっかけで,町で見かけた日本語学校に 通っているネパール人に話しかけてみると,友達 になることができた。今では彼らと一緒にバー ベキューをする仲である。ネパール人とバーベ キューをしたとき,ディスカッションで学んだ, 宗教によって食べれないものがあることを思いだ した。彼らに聞いてみると,豚肉が食べれないと 応えた。この能力も私の多文化間能力が高まった と思ったことである。 ・3 年生 友達や後輩とご飯を食べるとき,今ま では 1 万円もおごると高いと思っていたが,中国 などでは 3 万円もおごると知り,今までよりもお ごる回数や値段も増えた。 食事の際,テーブルを汚す人がいていやだった マ マ が,中国やイギリスは汚すことでおいしいと表現 していると思い,前ほど嫌にならなくなった。 待ち合わせなど,時間を守っていたが,ブラジ ルなどでは時間にルーズと知り,1 時間ぐらい待 つのも良いかなと思うようになった。 各国で歴史についての教育が異なり,自分がこ れまで習ったことが本当に正しいのか,考えるよ うになった。 ・4 年生 今回,毎週二人ほどの留学生と話をし ていき,今まで知らなかった韓国や中国やオース トラリアのことを知ることができました。授業の 初めの頃は,○○の国の人は~なんだ」と考える ことが多かったけれど,何度か話しをするうちに, 聞いたことを「○○の国の人は~」ではなく, 「A さんは~」という風に考えが変わってきました。 国についての知識を深めることも大事だけど,一 般化しすぎず,その人個人を理解する努力も忘れ てはいけないと感じました。 70 中 村 俊 哉 ・2 年生 名前の呼び方について考えるようにな りました。特に中国人の留学生の場合は,中国読 みと日本読みとどちらの方がよいかをごく自然に 聞けるようになり,さらに親密になれたと思いま す。 自分では当たり前と思っていた文化,習慣が実 は他の国ではそうでなかったと知ったとき,それ 以降は,もしかしたらちがうのでは?とすぐ疑問 に思い,積極的に聞くようになりました。もっと 他の文化を知りたい,理解したいと思うようにな りました。 3「留学生支援」 座長,矢永由里子)における平 井(2012)の報告により,APU の必修授業であ るワークショップⅡについて情報を得た。ここで は,異文化コミュニケーションの知識,スキルを 獲得し,文化の違いに気づき,ステレオタイプを 超えて異文化を理解し,様々な異文化対応方略を 使えるようにするという,筆者の試みと重なるも のがあった。また,複数のグループ(クラス)を 同時に動かしている点も共通である。ここにお いては,各グループ(クラス)で日英 2 名の TA を活用するということである。 ・3 年生 アジア地域への興味,関心が高まった こと。この授業を受けるまでは,自分の好きな地 域のことだけにしか興味がなく,中国に対して は正直あまり良い印象を持っていなかったけど, ディスカッションを通して,また中国人の友達が ふえたことで,肯定的なイメージを持つように なったし,中国について報道を見た際に,情報を 鵜呑みにしなくなった。異文化を持つ人々と交流 していく際に,自分の文化のことを知ってほしい と思うことは,当然で,でもそれと同時に,まず は相手の文化を知ることが大事ということに気づ いた。お互いの文化,話しにくい歴史についても, ディスカッションと通して話せたので,以前より も多文化間能力は高まった。 注 6 飯田史也から聞くところによると,3F(ス リーエフ)とは,food, festival, fashion である。 これは,ハヤシザキの示唆によるという。 注 1 多文化交流授業におけるテーマ設定の工夫 (未発表) 注 2 2010 年 6 月 10 日 新任教員(学部・大学院) FD 研修会 FD 報告「私の教育改善」 社会科教 育講座 小森雅子氏の講義。 注 3 2012 年 3 月 16 日 九州・山口地域の大学 国際化ワークショップ(会場 ANA クラウンプ ラザホテル)ワークショップ分科会 1 のディス カッションにて 注 4 高松里,藤美帆 多文化クラスにおける交 流の意味 学部生対象「日本事情」受講 1 年後の 質的分析 2010 年 6 月 12 日 異文化間教育学会 会場 奈良教育大学 注 5 2012 年の異文化間教育学会(会場 立命館 アジア太平洋大学)における見学や,多文化間精 神医学会(会場 九州大学医学部 シンポジウム 参考文献 Berry, J. W. Psychology of Acculturation, in Berman,Jhon J. ed. Cross-Cultural Perspectives, Nebraska Symposium on Motivation, 1989 p201234 University of Nebraska Press Lincoln and London 1990 グリンベルグ他 1982 ビオン入門 高橋哲郎訳 岩崎学術出版 中村俊哉 2005 留学生と日本学生の交流授業の 開発 ─異文化理解,国際エンカウンターグ ループからワールドワークへ─ 教育実践研究 13 号 p127-134 高松里,藤美帆 2010 多文化クラスにおける交 流の意味 学部生対象「日本事情」受講 1 年後 の質的分析 異文化間教育学会 第 31 回大会 発表抄録 p50-51 平井達也 2010 「ピアリーダーの活用を通して の留学生支援」─相互エンパワーメントモデル の提案─ 第 19 回多文化間精神医学会学術総 会 プログラム・抄録集 p43
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