ロータリー財団ニュース - 和歌山ロータリークラブ

和歌山ロータリークラブ
ロータリー財団ニュース
発行日 2004 年2月
和歌山ロータリークラブ
第7号
ロータリー財団委員会
委員長
海瀬亀太郎
財団奨学生からのお便り
003~2004年度財団奨学生
中川
亜紀子さん
(ドイツ・ザールランド大学)
ドイツに来て早くも3ケ月が過ぎました。私は今、
ドイツ西部のフランスとの国境近くにある、ザールラ
ンド州の州都ザールブリュッケンという街に住んで
います。国境近くということもあり、街ではドイツ語
だけではなくフランス語もよく耳にします。デパート
の売場案内表示も、ドイツ語とフランス語の二ケ国
語表記です。
歴史的にみても、この土地はかつてフランスの領土
であったりドイツの領土であったり、「ザールランド
はドイツであってもドイツでない」とその他の地方の
ドイツ人が言うほどに、ドイツとフランス両方の気質
を持ち合わせた土地柄だといえます。また、大学に
は、主にヨーロッパからではありますが、たくさんの
留学生がいます。
このように、街自体が国際的な雰囲気に溢れてい
るということもあり、
ザールブリュッケン大聖堂
キャンパス風景。とても緑が多いです
外国人に対する差別をこれまで特に経験するこ
ともなく、日本人にとっても比較的住みやすいと
ころだと思います。
また、人々もとても親切で明るく、自然も多く、
この街をとても気に入っています。
9月2日、この街に私が最初にやって来た日、顧
問ロータリアンのシェーファー氏(Prof.
Dr.Schaefer)が駅まで迎えに来てくれました。そ
の足でまず大学に行き、夏休みに外国人留学生
向けに開講されているドイツ語コースの受付を
済ませました。シェーファー氏は、かつてこの大
学の教授だったということもあり、キャンパス内を
よくご存知で、この日も私に主要な建物、施設を
案内してくれました。
初めての土地で右も左もわからない私にとって、
これらは本当に有難いことでした。
その後も氏には、こちらの銀行での口座開設に付
き合っていただいたり、ご自宅に招いていただい
たり、とても親切にしていただいています。ロータ
リーのプログラムで留学させていただいて、本当
によかったと改めて思う毎日です。
大学では、「外国語としてのドイツ語」(Deutsch als
Fremdsprache)という学科に学籍登
録をしました。この学科の主要テーマは、外国人
に対していかにドイツ語を教えるかということで
す。今学期は、週に3つのゼミに出席しています。
日本におけるドイツ語教育を研究課題とする私に
とって、これらの授業はとても興味深い内容です。
しかし、そのつど議論されている内容を聞き取る
ことはできても、他のドイツ人のように積極的に発
言したりすることは、ドイツ語が母語でない私には
正直にいってかなりの困難があります。それでも、
少しでも授業に参加できればと思い常に努力して
います。その他に、週3回、留学生向けのドイツ語
コースにも参加しています。ここでは、文法や会話
はもちろんのこと、ドイツ語で学術論文を書いたり
授業で発表したりするときの基礎知識も学ぶこと
ができ、とても有意義です。
この大学には、日本語のクラスが週にいくつか開
講されています。そこで、私も毎週ボランティアの
アシスタントとしてお手伝いしています。今は、会
話のクラスと書道のクラスに参加させていただい
ています。こちらに来る前から、ここに日本語のク
ラスがあることは大学のHPを見て知っていたの
ですが、
住んでいる大学の寮。
部屋は最上階の11階に
あります。
こちらに来てみて、想像していた以上に多くのドイ
ツ人や各国からの留学生が日本語に興味を持っ
ていることに大変驚きました。
教室はいつも定員をオーバーしています。異国の
地で何かと心細い留学生にとって、ドイツで日本
語や日本、そして日本人に興味を持ってくれてい
る人たちと交流できることは、とても嬉しいことで
す。日本や日本人について、私という一個人の立
場からですが、いろいろと彼らに伝えることができ
たらなと思っています。
こちらでの生活は、日本にいるときよりも時が経つ
のがはやく、日本に帰る日もすぐに来てしまうよう
に感じています。それまでに、学業、国際交流、そ
の他、こちらでできるだけのことをしておきたいと
考えています。そして、それらの活動を通して、日
本に帰る頃にはひとまわり大きな人間になってい
ることが私の目標です。そのためにも、残り8ケ月
の貴重な時間を大切に使えるよう、これまで以上
にがんばりたいと思います。
以上の記事はガバナー月信 NO8から転載いたしました
大学で開講されている書道のクラスにて
ロ
ロー
ータ
タリ
リー
ーの
の友
友よ
より
り抜
抜粋
粋
2004 年 1 月 27 日 No.121
今年末までのポリオ撲滅を 6 か国の保健相が発表
世界に残るポリオ発症国 6 か国(アフガニスタン、エジプト、インド、ニジェール、ナイジェリア、パキスタ
ン)の保健相は、1 月 15 日にスイスのWHO本部で開かれた高官会議で、年内のポリオ撲滅を約束。2
億 5,000 万人の子どもを対象にした大規模なポリオ撲滅キャンペーンを、年内に数回行うと発表しまし
た。
2003 年 12 月 9 日 No.116
ニジェールと中央アフリカでポリオ撲滅キャンペーン
アフリカでポリオが残る国の一つであるニジェールで、今月、ポリオ撲滅に向けた全国予防接種日(NI
D)が実施されました。今年、ニジェールでは、隣国ナイジェリアからの伝染によって、9 件のポリオ発症
が報告されています。このキャンペーンには、海外からのロータリアンが経口ワクチンの運搬、投与に
加わり、保健専門家と 1,000 人を超えるボランティアが参加しました。
また、2000 年以来ポリオが発症していない中央アフリカでも、外国からのポリオウイルス侵入を防ぐた
めに、準全国予防接種日/地域別全国予防接種日(SNID)を実施し、ポリオの完全撲滅へと向かっ
ています。これまでロータリー財団は、ポリオ撲滅のために、ニジェールには米貨 2,400 万ドル以上を、
そして中央アフリカにはおよそ 100 万ドルを拠出しています。
2003 年 11 月 18 日 No.113
インドで 1 億人を対象にSNIDs
5 歳以下の子ども約 1 億人を対象にした準全国予防接種日/地域別予防接種日(Subnational
Immunization Days=SNIDs)が、11 月 9 日から 6 日間、ポリオ発症国のインドで実施されました。地元
ロータリアンを含むボランティアと保健担当員、合わせて 10 万人以上が参加し、アクセスの困難な地域
にポリオワクチンを搬送したり、実際にワクチンを投与しました。また、ロータリアンたちは草の根活動
として、何万ものキャンペーンポスターやビラ、バッジ、ステッカーなどを主要地域で配布しました。
ロータリー名誉会員の英国チャールズ皇太子も、10 月 31 日にハリヤナ州に到着し、インドでポリオの
調査を行っている世界保健機関のジェイ・ウェンガー博士から、「インドでの今年のワクチン投与は、大
変良い結果をもたらしています。この強力な計画が来年も実行されれば、インドからポリオの子どもが
いなくなります」という報告を受けました。ロータリー財団はこれまで、インドのポリオ撲滅に米貨 5,250
万ドルを超える額を提供しています。
2003 年 11 月 4 日 No.111
ポリオ撲滅運動を国際協力の模範に
10 月 27 日、国連本部において、500 人以上の参加者があった第 58 回国連総会第 2 委員会による公
開パネルディスカッションの席上で、RI、世界保健機関、ユニセフ、米国疾病対策センターが推進して
いる世界的なポリオ撲滅運動こそ、効果的な協力体制の好例であるとの報告がありました。
パネリストは、発展途上国におけるパートナーシップをテーマに討論し、その中で、国連国際パートナ
ーシップ基金(UNFIP)のアミール ドサル理事は、「ポリオ撲滅が、“最後の 1 マイル”まで到達できた
のは、RIの広範なパートナーシップがあったからです」と述べ、また、RIのロバート カルタス国連代表
は、「活動を行うには、地域と国際の両方の協力が必要であり、安定した世界のために、ロータリーと
国連、国際社会がともに平和と開発支援を行うことが大切です」と述べました。
2003 年 10 月 28 日
No.110
イスラム国家会議がポリオ撲滅を決議
57 か国からなるイスラム国家会議(OIC=Organization of Islamic Conference)はこのほど、OIC国内
のポリオ発生国から、ポリオ撲滅の決議を採択しました。
10 月 11~18 日、マレーシアのプトラジャヤで開催された、第 10 回イスラムサミット会議での決議は、
ポリオ撲滅への努力を関係諸国により強く求めるものであり、OIC加盟国とイスラム社会の慈善組織
を含めた国際社会に対して、2005 年までにポリオウイルスの感染を阻止するのに必要な資金の提供
を要請するものでした。ポリオが残る世界 7 か国の中で、ナイジェリア、パキスタン、エジプト、アフガニ
スタン、ニジェール、ソマリアの6か国が、OICのメンバーであることから、ポリオ撲滅運動の世界のリ
ーダーたちは、OICの画期的な決議を歓迎しました。
ジョナサン マジィアベRI会長は、この結果を受け、「ロータリーの 120 万人の会員はポリオ撲滅に尽力
しており、目的達成のために、ボランティア支援と米貨 5 億ドルを超える寄付を行っています。OICの決
議は、ポリオ撲滅計画における世界の集合的な投資を保証する重要な一歩だ」と述べました。
2005~06年度ロータリー財団
国際親善奨学生募集のご案内
2005~06 年度ロータリー財団国際親善奨学生募集のお知らせが届いています。応募者からの各クラ
ブへの申請書提出期限は、2004年4月17日必着です。
クラブから2004年4月30日(金)までにガバナー事務所へ送りますので宜しくお願いします。
(ロータリアンの2親等以内の方は、応募資格はありませんのでご注意下さい。)詳しくは幹事若しくは
事務局までお問い合わせ下さい。
募集人数につきましては、地区財団活動資金(DDF)と応募状況を勘案のうえ、選考試験の直後に最
終決定されます。参考までに、2004~2005年度の海外派遣国際親善奨学生は16名です。6ヶ月
文化研修(語学研修)のための奨学金を、英語以外の語学研修希望者に限定しています。但し、中学・
高校に勤務する英語の先生等が、研修希望する場合には、特例として考慮されることがありますの
で、申請前にご相談下さい。
2月1日よりロータリーレートが106円に変更されました。
外国為替の動きは予測が困難ですが、2 月 21 日のニューヨーク市場では109円で取引されていると
の事です。比較的ご負担を少なくして財団に寄付をして頂ける時期かと思います。ご協力を期待してい
ます。
国際ロータリーは 2003-04 年度の第 2 回定例理事会決定事項として、最近の不安定要素の助長された金融市場の情勢を
考慮し、事務総長が、月別制に基づき通貨の為替レートの調整を許可することに同意いたしました。前月のドル立て米貨に
関連し通貨価値が 3 パーセントあるいはそれ以上変動した場合、事務総長は、適宜、為替レートを調整することができま
す。