利府町まち・ひと・しごと創生総合戦略の最終案に対する意見・回答 ◆パブリックコメント実施期間 ◆意見提出状況 № ページ・行 (順不同) 平成28年2月22日~3月22日 意見提出者1名(内容については、下表のとおり) 意見 地域に根付く企業や NPO が少ない。 NPO や市民団体に限れば、地域に団体が根付かない要因は、町の民間 団体への協力体制・連携力・告知力の欠如が考えられる。 町内の団体からも、「町内で事業を計画した際、再三の要請にも関わら ず、公共団体の協力を得られず(この辺が、市民団体が育たない理由と考え られる)広報できていなかった。」との報告が挙げられている。 次いで、地域団体の定着に向けての動きが十分ではないように見える。例 えば、町民団体の拠点となるレンタルルームの活用であるが、町内では広く 周知されていない上、契約内容にも利用する側として不便な点が見られる 1 4 ページ 18 行目 (借用・契約の期間が1年に1度と少なく活用のチャンスが奪われる)。その 他、団体の定着に向けて整備すべき問題点・改善点は随所に散見される。 また、(私個人として)再三提唱している、仙台・多賀城のような『市民活動 サポートセンター』の機能の必要性がある。 回答 町としましては、本年度、政策課内に新たに「地域協働班」を設置し、一層 の協働の推進体制の強化を図るとともに、これまでと同様に公益団体等に対 する補助金等などの財政的な支援も行っております。 また、町においても、ご意見のような問題点を踏まえ、総合戦略の「核プロ ジェクト」として、『まちづくり大学』と『コラボ・スタジオ』を盛り込みました。 『まちづくり大学』については、まちづくりに参画しやすい風土づくりや、まち づくりに携わる人材の発掘・育成を図るもので、協働のまちづくりを「広げてい く」事業として、次のような企画を実施する予定としています。 (1)通年の受講生を対象とした地域課題研究セミナーやファシリテーター 養成講座など、「実践力」を高める企画 (2)登録不要で、誰でも気軽に参加できるシンポジウムや講演会、ワーク ショップなど、「参画しやすさ」を高める企画 (3)まちづくり大学のニュースレターの発行など「協働のまちづく」りの「情報 発信を強化」する企画 『コラボ・スタジオ』については、市民活動サポートセンターの機能も兼ね備 え、さらに、若い人材の育成や NPO・ソーシャルビジネス・コミュニティビジネス の創業を支援するなど、協働のまちづくりを『牽引していく』事業として実施す る予定としています。 この事業の拠点となる施設については、平成28年度において、協働のフリ ーワークスペースとなる「コワーキング・スペース」や企業・創業に向けた「チ ャレンジショップ」等のスペースを利府駅前に整備していく予定としています。 利府町公式フェイスブック・ツイッター運営事業 フェイスブック・ツイッター等 SNS の活用は、付随的なものとしては効果を発 町としましても、情報発信に関しては、ホームページや広報紙など既存の 情報媒体の更なる「分かりやすさ」の必要性は認識しているところであります 揮しうるが、本町の PR のためには既存の HP の整備(「見やすさ」の改善、モ が、併せて、読者の世代、ニーズに合わせた「多様な情報媒体」も必要であ バイルへの対応等)も急務かと思われる。SNS のいわゆるタイムラインは、一 2 30 ページ ると考えています。 時的な話題提供のツールとして役立てるが、後から情報を遡って確認する また、ご意見のとおり、特設サイトの乱立については、結果的に、読者が求 際の手間などがあり、データベースとしての機能は果たしづらく読者の定着は める情報の散乱になり、わかりづらくなることもあると思われますので、今後、 難しい(SNS から町の本サイトへのリンクなどはある程度誘導が見込める)。 本町の特性に合った SNS の活用を含め、有効な情報発信の方策について、 また、所謂「特設サイト」の乱立は、結果的に読者の求める情報が集約さ 慎重に検討していきます。 れている箇所がわかりづらくなるため、公開の際は慎重さが求められる。 図書館や文化施設など、町民の交流拠点となる場所が少ない。 3 4 ページ 11 行目 実際問題として、図書館・庁舎や生涯学習センターの町民交流スペース 考えていることから、総合戦略の「核プロジェクト」として位置づけており、今 は、事実上、他人に鑑賞されず一人で学習活動がしたい学生などの自習ス 後、施設の設計を行っていく中で、ワークショップなどにより、町民の意見を踏 ペースとなっており、交流活動がしづらい現状となっている。 まえながら、検討していきます。 また、町民活動ルームや町民活動レンタルルーム等は、急な階段や入り また、先述したとおり、『コラボ・スタジオ』では、協働のフリーワークスペース 口のわかりづらさがあり、町民交流の場としては利便性は良いとは言い難い。 となる「コワーキング・スペース」を整備する予定としていますので、このスペ 今後の、文化複合施設の計画に期待したい。 ースを活用した交流も図っていきます。 大学生など若い発想を活用し、(以下略) 4 31 ページ 1 行目 町としましても、文化複合施設を町民の文化活動等の交流拠点としたいと 町としましても、大学生などの若い人材の確保は大きな課題であると認識し そもそもの問題として、まちづくりに参画する大学生などの人材をどのように ております。このことから、町としましては、総合戦略の策定経過において、本 確保するか、という問題が眼前にある。近隣の多賀城・仙台市では大学の立 年度、宮城大学の学生との合同ワークショップ等を実践しており、今後、更な 地があり、公共交通機関のアクセスも十分に整っているため、大学生の社会 る連携の強化を図っていく予定としています。 参画も見込まれている(実績もある)が、本町が両市と同じ条件下にあるとは 考えにくい。 また、数少ない町内の大学生活動者の場合でも、通学の利便性等から、 地元の町内ではなく通学先の仙台市内で市民活動を行うケースが大半であ る。 また、大学生のみならず、本年度においては、利府高校等との連携事業も 実践しており、今後、本町内における学生のまちづくりへの参画の機会を拡 大していきます。
© Copyright 2025 Paperzz