SPD製品ガイド

2016.10
SPD 製品 ガイド
雷害対策製品のご案内
PCS 、接続箱、集電盤に
接続するPV 用SPD
ハイエンドモデル
ADNシリーズ
警報接点・故障表示付の
通信・信号用SPD
ハイエンドモデル
ASGシリーズ
新登場!
新JIS(JIS C 5381-11:2014)に
対応した電源用SPD
AGNシリーズ
GNシリーズ
新登場!
SPD 製品 ガイド
情報 化 社会を支える重要な設 備・機 器の運 用を
正常に保 つ昭電の雷害 対 策 製品ラインナップ
オフィスや工場には、情報通 信システムやセキュリティシステムなどさまざまなネットワークが構築され、安全かつ安定的
な企 業活動の基 盤として利用されています。その最 大の脅威である雷からネットワークの設 備や機 器を守り、安定的な運
用を支えるのが、昭電の SPD です。本「 SPD 製品ガイド」は、雷害対策の必要性から SPD の選定方法、さらに SPD のライン
ナップをご紹介するダイジェストガイドです。雷害対策の強化に是非ご活用ください。
●雷害対策の基礎知識
●製品紹介
●製品名/型番索引 ......................33
雷害のしくみ ................................ 2
電源用SPD ................................. 12
●試験設備のご紹介 ......................33
雷害対策の方法 ............................. 4
通信用SPD .................................22
●株式会社昭電のご紹介 .................34
SPDの選定基準 ............................ 6
一般民需用(サンダーブロッカー).......29
●雷害対策例のご紹介
系統別の雷害対策 .......................... 8
外部雷保護システム .......................30
関連製品・サービス ........................ 31
設備・機器別の雷害対策 .................. 10
TOPICS
新 JIS( JIS C 5381-11:2014 )に対応し、
安全遮断技術 SITS ®を採用した電源用SPD 、新発売!
AGN-4シリーズは、公称放電電流8/20μs 20kA 、最大放電電流
8/20μs 40kAに対応したクラスⅡSPDのハイエンドモデルです。
インパルス放電電流10/350μs 4kA
( AGN-444A は2.5kA )の
性能も有しており、
クラスⅠSPDとしても使用可能です。
新 JIS 対応 電源用SPD
詳しい製品情報は、P16をご覧ください
AGN-4シリーズ
Imax20kAとImax10kA もラインナップした
新 JIS( JIS C 5381-11:2014 )対応電源用SPD 、新発売!
JIS C 5381-11対応のラインナップを充実を図り、Imax 20kA の
ミドルエンドモデル「GN-2シリーズ」とImax 10kAのスタンダード
モデル「 GN-1シリーズ」もご用意しています。
詳しい製品情報は、P17をご覧ください
新 JIS 対応 電源用SPD
GN-2シリーズ
GN-1シリーズ
新 JIS( JIS C 5381-11:2014 )安全性試験実施可能な
短絡電流試験装置を導入
近年、雷侵入や電源事故による電源短絡事故が増加しており、最悪火災に至る
ケースもあります。これらを防止するため、昭電は短絡電流試験装置を導入し
ました。本装置は、電源に接続する機器(電源用SPD 、電源装置、分電盤等)の
交流および直流の大電流に対する安全性を評価するための試験装置で、あら
ゆる製品開発に活用されます。
詳しい製品情報は、P21をご覧ください
テクノセンタ
短絡電流試験装置
雷 は 大 切 な 機 器・設 備 を 破 壊しま す!
近傍へ落ちた雷は、巨大なエネルギーを伴って電源系統
や通信系統を伝って建物内部へ侵入し、雷サージとなって
通 信システムなどの機器やケーブルを破壊します。過電
流・過電圧に脆弱な低電圧機器やネットワーク設備の増加
に伴って、
一般家庭やオフィスから工場、
社会インフラまで、
さまざまな場所で雷被害が増えています。
ケーブルの雷被害例
PC 内部基盤の雷被害例
[ 近 年の雷被 害について ]
雷被害による支払額・支払件数とも増加傾向
電源線と信号線が接続される機器に被害が多発
実際の落雷による被害のデータです。落雷による被害件数および損害保険
近年増加している雷被害の多くは、近隣の落雷が建造物内部に侵入して機
の支払額は年々増加しています。また、
気象庁の発表によると、
雷に起因する
器を破壊するというもの。中でも、自動火災報知設備など、電源線と信号線
物損などの一次被害および休業損失などの二次的な被害総額を含めると
が接続される電気・電子機器に被害が多発しています。
年間2000億円にも達すると言われています。
落雷による損害保険の支払額と被害件数の推移
0.3
建造物内部の電気・電子機器の被害
(件)
0.4
300
落雷に起因した損害保険の
支払額(億円)/落雷数(万回)
250
落雷に起因した損害保険の
支払件数(1000件)/落雷数(万回)
200
150
0.2
100
0.1
50
(出展)
「重要文化財建造物内部機器の雷害調査」電気設備学会(2013)
自動火災報知設備
2008
電話
2007
停電ブレイカー断
2006
防犯警報装置
2005
その他
2004
テレビ
2003
パソコン
2002
消火設備
2001
監視カメラ
2000
出典 :日本雷保護システム工業会「自然の驚異 雷被害」
(2011年発行)
空調設備
エアコン
0
0.0
雷害対策の基礎知識
雷害のしくみ
災害に強い企業環境を作るため、
まずは雷害のしくみから学ぼう!
落雷は私たちの生活はもちろんのこと、企業活動にとっても大いなる脅威です。雷
被害に備えるためには、その被害の発生原因に応じた対策をとる必要があります。
雷が発生するしくみから対策の必要性、そして対策方法までを、長年にわたる雷害
対策の経験とノウハウに基づいてご紹介します。
雷の発生
落雷は雲から地表への放電現象
雲の中の電界が変化して電荷が分離し、上方にプラス電荷、下方にマ
イナス電荷がたまった雲が、
「雷雲」となります。この雷雲のマイナス
電荷から地表のプラス電荷に向けて放電される現象が「落雷」すなわ
ち雷雲電荷と地表の電荷が中和する現象です。
雷雲と雷
大気の気流や気圧の差から
雷が発生
雷の種類として、真夏の熱い日射が地
表面付近の空気を熱し、上昇気流と
なって発生する「熱雷」
、大気の冷気団
と暖気団とが接触する境界線に添って
発生する「界雷」
、低気圧や台風の中心
付近などの上昇気流の活発なところ
けられます。
湿った
空気
乾 いた
空気
に発生する「渦雷」の3種類に大きく分
寒気
熱気
暖気
熱雷
界雷
渦雷
雷サージ
電子機器を破壊するほどの過電圧をもたらす「雷サージ」
107
直撃雷サージ
電子機器が正常に動作するには、適正な電圧条件が必要で、過電圧は
的なものがあり、中でも最も大きな過電圧を引き起こすのが、落雷を
原因とする「雷サージ」です。
電 圧︵V︶
機器の破壊や誤動作を引き起こします。過電圧は自然的および人工
105
103
10
静電気放電
開閉サージ
1
101
2
誘導雷サージ
ノイズ
103
105
周波数( Hz )
107
109
雷撃の種類
避雷針だけでは防げない雷の被害! 建物内部に流入する誘導雷・逆流雷への対策が重要
落雷による被害を回避するためには、雷撃の種類に応じた対策を講じることが重要です。
「直撃雷」には受雷部(避雷針)などから構成され
る「外部雷保護システム」が、
電源線や通信線を伝って侵入してくる「誘導雷」には、
対象物を保護するSPDの設置が必要になります。
直撃雷
誘導雷
逆流雷
一般的な落雷で、雷放電による電流の大
電源線・通信線やアンテナなどに雷電流
建造物への雷撃時、接地抵抗が十分低く
部分が人体や建築物・樹木などを通過し
からの電磁誘導によって発生する高電圧
ないと、電源を供給している電源線及び
ます。人命を奪う、機械設備を破壊する、
で、
機器の破壊を引き起こします。
通信線へ雷電流の一部が逆流雷として流
火災を発生させるなど、甚大な被害を引
出します。山頂負荷供給配電線で被害が
き起こします。
多く生じます。
対策
建築物やその近隣に雷保護設備(雷保護シス
テムなど)を設置する。受雷設備の接地抵抗値
は極力低くする。
対策
対策
磁気遮蔽する。
雷撃場所の接地抵抗値を低減する。
耐雷トランスやクラスⅠSPDを設置する。
対象物にSPDを設置する。
雷害のメカニズム
近傍に落ちた雷が配線を通って侵入
電源線や通信回線を通って
雷サージが建物内部へ侵入
近傍の落雷により発生した誘導雷は雷サージとなり、電源線や通信
回線を通って建物内部へ侵入します。たとえ避雷針を接地している
建物でも安全でないのは、誘導雷が侵入してくる可能性があるから
なのです。
通過する雷サージの過電流・過電圧が機器や配線を破壊
建物内部に侵入した雷サージは過電圧・過電流となって、電源線や
通信回線に接続された電子機器内部へ侵入します。両方の線につな
がったパソコンやファックスなどの情報機器は、電源と通信回線と
通信回線
の間で電位差が生じて一瞬のうちに破壊されるのです。
テレビ
ルータ
電源回線
PC
HUB
雷サージの抜け道がある場合は機器が破壊される
3
雷害対策の基礎知識
雷害対策の方法
雷害対策の基本的な考え方を知って、
具体的な対策に取り組む!
雷害を防ぐ手法は、建物自体を直撃雷から守る「雷保護システム」と、施設内部に流
れた雷サージ(異常電圧・電流)から機器を守る「サージ防護デバイス」に分けられ
ます。どちらも巨大な直撃雷・誘導雷のエネルギーを建物外部へ安全に放出するた
めのシステムで、
総合的に実施することが重要です。
雷害対策の考え方
巨大な直撃雷・誘導雷のエネルギーを建物外部へ安全に放出
雷サージは配線系統に侵入すると電位差を引き起こし、
機器を破壊するため、
安全に放出しなければなりません。直撃雷は屋上の避雷針
(受
雷部)から導線を経由して接地極へ、
誘導雷はSPDを設置して接地線へと放出することで、
過電圧・過電流による機器の破壊を防ぎます。
雷害対策のしくみ
直撃雷
雷サージ
受雷部
雷保護システム
外部雷保護システムが
雷サージを接地へ導くことで
建物内の施設を守る
サージ防護デバイス
(SPD)
引き下げ導線
誘導雷
建物全体
各機器
SPD
低圧機器
SPD
分電盤
SPD
主電源引込盤
電源線
各フロア
接地線
各レベルでSPDが
雷サージを接地線へ逃すことで
機器を守る
深埋設接地
雷サージを地中に放出
直撃雷・誘導雷に備え、
雷サージを安全に接地へ導く系統を構築
直撃雷は屋上の避雷針(受雷部)から、高い耐電圧性能の引き下げ導線を通って、建物内部へ
の影響を避けながら接地へ放出します。また、誘導雷は、引込盤や分電盤など、保護領域の手
前に電圧防護レベルに応じたSPDを設置することで、
配線や接地間の電位差を抑制します。
4
雷害対策の方法
直撃雷から建物や人を保護する「外部雷保護システム」と建物内を保護する「内部雷保護システム」により総合的な対策を実現
従来国内では、直撃雷の建物への保護としての雷保護設備(雷保護システム)と設備機器の雷保護が別々に構築されていました。瞬間的に
巨大なエネルギーを発生する雷への対策としては、
両者を総合的に実施することが効果的であり、
特に設備機器への保護効果は絶大です。
雷保護システム
サージ防護デバイス( SPD )
雷撃を捕捉し、
雷電流を安全に大地へ放流する方法
SPDを用いて雷サージの機器への侵入を防護する方法
直撃雷による建物の火災や破壊、人体の
オフィスや家庭など、身の回りに増えた
損傷などの直接的な被害を防ぎ、建物内
電子機器。これらの機器に、落雷の影響で
部での異常な過電圧を防止する。受雷部、
過電圧・過電流が侵入すると機器やその
引下げ導線および接地システムからなる
中のデータが一瞬で破壊されます。雷害
「外部雷保護システム」と等電位ボンディ
から機器等を守るには、対象となる機器
ングや安全離隔距離の確保を含む「内部
と雷サージの侵入ルートに合ったSPDを
雷保護システム」とで構成されます。高さ
設置し、雷サージを安全に放流しなけれ
20メートルをこえる建築物には雷保護シ
ばなりません。ここでは、
「サンダーブロッ
ステムを設置することが法的に義務づけ
カーシリーズ」を例にサージ防護のメカ
られています※。
ニズムをご紹介します。
※ 建築基準法 第33条 避雷設備、建築基準法施行例 第三節 避雷設備 第129条の14 第129
条の15 。他に危険物には消防法で設置の義務有り。
侵入した雷サージは内部回路を通って放流!
サンダーブロッカーを設置すると、電源または通信回線から侵入
雷保護の方法
雷保護設備への雷撃に対する保護角は、建築物の規模・高さ、周辺
の地形、建築物・樹木などの有無、雷電流の大きさなどの要因で変
化します。例えば、高い建築物に受雷部を設置する際の雷保護方
法には「保護角による方法」と「回転球体法」
「
、メッシュ法」があり、
これらを単独あるいは複合して適用しています。
した雷サージは、サンダーブロッカーの内部を通過し、それぞれの
雷
雷
出口となる電源・通信回線へ放出されます。雷の通過経路になり
やすい通信機器に安全な「逃げ道」を用意することで、
大切な機器
とデータを過電圧・過 通信線
雷
電流から安全に保護
電源線
雷
します。雷サージ侵入
電源線
時も電 源を切らずに 通信線
電話会社の保安器
そのまま機器を使用
することができ、サン
保護角45°
または60°
受雷部
ダ ーブロッカー自体
も繰り返し使 用でき
受雷部
ます。
放電距離
非保護
範囲
保護角による方法
(前 JISによる保護角)
電話会社の保安器
回転球体法
雷
雷
通信線
雷
電源線
雷
通信線
電話会社の保安器
電源線
サンダーブロッカー
電話会社の保安器
サンダーブロッカー
(現 JIS )
雷害対策のプロセス
調査・診断から設計、
工事、
保守まで総合的な雷保護システムを提供
雷保護システムの構築には、雷サージの侵入や接地システム間の電位差に備えたシステム設計が重要になります。昭電では、調査・診断
から設計、
工事、
保守まで総合的な雷保護システムを提供いたします。
STEP
1
チェック
【現状調査と診断】
落雷時の被害を抑えるために、施設
および設備に対するヒアリングおよ
び診断を行います。その上で、お客
様に最 適な雷保 護システムおよび
SPDのご提案をいたします。
●建築物の構造・高さなど ●電気設備
●通信回線 ●接地システム ●電子機器への電源供給システム
STEP
2
計 画
【立案・設計】
診断に基づいて、安全性と効率を考
えた雷害対策プランをご提案します。
予算は建 物状況や実施内容などに
よって異なります。
●対策範囲 ●スケジュール
●対策方法 ●対策費用
STEP
3
実 行
【施工・検証チェック】
施工内容が決まると、工程表に基づ
いて工事を実施します。工事終了後
は施工内容全てをチェックし、稼働・
運用状況を確認します。
●実施工程表の作成
●対策基準書(施工要領書、
施工方法、
施
工作業指示図)の作成 ●作業届 ●品質検査 ●数量検査 ●完了報告
STEP
4
運 用
【保守契約】
定期的なメンテナンスで常に
システムの正常な稼働を確認
し、
細部の変更にも対応します。
●メンテナンス
●定期チェック
5
雷害対策の基礎知識
SPD の選定基準
設置対象や関連法規を知って、
SPD を適切に導入しよう!
建物内部の電源設備、通信機器を雷サージから防護するためにSPDの設置や等電
位ボンディングを構築することが必要です。特にJIS 化に伴い、大電流に対応する
SPDが必要になりました。雷保護システム関係の JISや保護性能向上に向けた昭
電独自の取り組みなどをご紹介します。
雷保護システム関係のJIS
JIS番号
制定年
雷保護領域とSPDの選定
雷保護領域(LPZ)とSPD
JIS名称
JISでは、各雷侵入領域別に雷保護領域(LPZ*1)区分を行ってい
ます。その領域と雷エネルギー量に見合う最適な SPDを選定す
JIS Z 9290-1
2014
雷保護−第1部:一般原則
JIS Z 9290-3
2014
雷保護−第3部: 建築物等への物的損傷及び
人命の危険
JIS Z 9290-4
2009
雷保護−第4部:建築物内の電気及び電子シス
テム
2014
JIS C 5381-21
2014
JIS C 5381-22
2007
通信及び信号回線に接続する低圧サージ防護
デバイスの選定及び適用基準
JIS A 4201
2003
建築物等の雷保護
機器のインパルス耐電圧と雷保護協調を確保
低圧電源に接続される機器は、その使用等級を区分するため、機
器の過電圧カテゴリ別(機器のインパルス耐電圧性能別)にⅠ∼
Ⅳに分類されています。また、その機器のインパルス耐電圧と雷
保護協調を取るために適切なSPDの保護レベルを選定する必要
があります。
耐インパルス
カテゴリ
Ⅳ
(引き込み口)
Ⅲ
(幹線)
8
6kV
6
6
必要な
インパルス 4kV
耐電圧
4
4
4
2.5
2.5
1.5
住宅分電盤
配電用遮断器(分岐)
コンセント
スイッチ
屋内配線用電線
照明器具
電話・FAX
パソコン
エアコン
通信機器
0
Ⅰ
(機器内)
三相系統 AC400/690V
三相系統 AC230/400V
AC277/480V
←電源引込口
機器の例
(JIS C 60364-4-44)
6
Ⅱ
(負荷)
8kV
2kV
電力量計
電流制限器
漏電遮断器
引込用電線
LPZ 2
クラス Ⅰ, Ⅱ
クラス Ⅱ, Ⅲ
接地線
JISで規定する機器の耐インパルスカテゴリ
(過電圧カテゴリ)
LPZ 1
電源線
低圧機器
JIS C 5381-12
受雷部
LPZ 0B
分電盤
2014
LPZ 0A
主電源引込盤
低圧サージ防護デバイス−第11部:
低圧配電システムに接続する低圧サージ防護
デバイスの要求性能及び試験方法
低圧サージ防護デバイス−第12部:
低圧配電システムに接続する低圧サージ防護
デバイスの選定及び適用基準
低圧サージ防護デバイス−第21部:
通信及び信号回線に接続する低圧サージ防護
デバイス(SPD)の要求性能及び試験方法
JIS C 5381-11
る必要があります。
単相3線
AC120/240V
2.5
1.5
0.8
端末機器→
機器内部
LPZ
クラス
LPZ 0A
−
建物の外部で受雷部の保護範囲外
落雷によるサージエネルギーが非常に大きい領域
LPZ 0B
−
建物の外部で受雷部の保護範囲内
ただし雷電流による影響が著しい領域
LPZ 1
クラスⅠ, Ⅱ
建物の内部で誘導雷、逆流雷による影響が著しい領域
クラス Ⅱ の SPDを設置
主電源引込部にクラスⅠ、
LPZ 2
クラス Ⅱ, Ⅲ
建物の内部(室内)でLPZ 1よりも雷電流が減少される領域
クラスⅢ の SPDを設置
電力を分岐する分電盤部にクラス Ⅱ、
*1:Lightning Protection Zone
雷保護領域( LPZ )とSPD の関係
直撃雷の波形
SPD分離器の重要性
10/350μsのエネルギー比は8/20μsの20倍
SPDの発火、
焼損、
さらには火災を招く故障時の短絡電流
従来、国内における雷電流波形は、JECやその他の規格において
定格以上の雷サージ電流の通電などで一時的過電圧(TOV)が印
も8/20μsが主流でしたが、現在 JISにおいては直撃雷の電流波
加された場合、
一般的なクラスⅡSPDは、
短絡方向に故障します。こ
形を10/350μsとしています。10/350μsと8/20μsの電流波高
の時、SPDを接続している電源幹線からSPDを安全に切り離しが
値を同じとした場合、そのエネルギーの違いは下図のように面積
できない場合、SPDは発火、焼損し、最悪の場合、火災の原因となり
に置き換えて比較できます。そのエネルギーの比は8/20μsに対
ます。そのためSPD短絡故障時に安全に電源幹線からSPDを切り
して10/350μsは約20倍以上となります。
離す機構として、SPD内部の熱分離器、
または外部の過電流分離器
(電流ヒューズ、MCCB等)
、どちらかの分離器でSPDを安全に電
源幹線から切り離すことが最新JISで求められています。また、
電流
電流値 (%)
100
ヒューズ形についてはJEITA
(電子情報技術産業協会)で規格が制
定されました。
JEC 規格
(8/20μs波形)
50
過電流による
素子故障
JIS クラスⅠ
(10/350μs波形)
0
20
時間 (μs)
SPD
SPD
単体
350
SPDが焼損
SPD
単体
単体
安全に遮断
SPD
SPD
SPD
分離器
分離器
分離器
+
保護対象
機器
破損・火災
過電流による 電源幹線から
素子故障
切り離し
+
短絡電流、
延焼
+
保護対象
機器
安全に保護
最新JIS「JIS C 5381-11」
SPD故障時の安全性確認を大幅に強化
2014年に制定されたJIS C 5381-11は、JIS C 5381-1に多くの試験を追加し改定され、特にSPD故障時の安全性確認が多項目にわたっ
て強化されました。電源用SPDは多回数の雷電流や最大放電電流を超える雷電流の通電などにより短絡劣化や故障が起こり、火災に繋
がる可能性があります。JIS C 5381-11では、
このSPDの劣化から短絡故障となる過程を各段階で再現し、
「安全に故障することの確認=
安全性試験」として規定しています。
■新 JISで強化された主な要求事項
指定するSPD 分離器
AC用SPDの故障モードを模擬する試験
SPD 分離器は SPD が短絡故障した際に短絡
劣化 / 短絡故障した SPDに電源の短絡電流が
電流を遮断し、SPD を電源幹線から分離する
通電される状態を模擬し、SPD が安全に故障
ための過電流分離器で、製造業者指定のSPD
することを確認する試験です。SPD に内蔵す
分離器を接続して各種安全試験を実施します。
る電圧制限素子を劣化 / 短絡故障させた後に
お客様環境においても必ず当社指定のSPD分
短絡電流を流して実際のSPDの故障状態を確
離器を接続してご使用下さい。
認します。
SPDの故障モードを模擬する試験の
SW1
SW2
Z2
∼
前処理電圧
SPD
DUT
Z1
UREF
: 前処理のための発生器の推定短絡回路電流を
SPDが劣化し漏れ電流が徐々に増加した時に、
素子の発熱を素早く検知し、SPD を安全な状
S W2 : 前処理した DUTに基準試験電圧を印加するための
態で電源から分離できることを確認する試験
DUT : 供試品( SPD+分離器、適用する場合)
機械的又は静止形スイッチ
SPDが短絡故障した時に、電源からSPDが安
全に分離できることを確認する試験です。短
絡電流経路における指定SPD分離器との保護
協調も確認します。
一時的過電圧( TOV )
SPD の故障原因の1つである電源電圧の一時
的上昇に対するSPDの挙動を確認する試験で
機械的又は静止形スイッチ
す。電源電圧の一時的な上昇は一時的過電圧
S W1
短絡電流耐量試験
絡などで、
比較的容易に生じるため、SPDが、
こ
の一時的過電圧に耐えるかを確認します。
は「安全に故障する」ことを確認します。
調整するためのインピーダンス
Z 2 : U REF の推定短絡回路電流を調整するためのインピーダンス
S W1 : SPDに前処理のストレスを印加するための
です。
る一時的過電圧は、低圧回路の地絡事故や短
SPDに指定する分離器を接続し、基準試験電
圧UREFを印加し、この状態で、高圧システム側
の故障による一時的過電圧を1秒間印加します。
SPDは故障しても良く、試験は「耐える」また
∼
SPD分離器
熱安定性
低圧システム側の故障による一時的過電圧を
2時間印加します。低圧システム側の故障によ
高圧システム側の故障による
一時的過電圧( TOV )
試験回路とタイミング
Z1
低圧システム側の故障による
一時的過電圧( TOV )
( TOV:temporary overvoltage)と呼ばれ、
閉
開
この TOV 電圧は各国の電源システムにより異
閉
なります。次のIEC 改訂では、日本の TOV 電圧
S W2
開
t1
t2
t3
t4
t1=0
t3≧t2≧(5 秒+0%)
t2≦t3<(5 秒+5%)
t4=5 分+05%、又は電流遮断後 0.5 秒間以上
時間
(秒又は分)
を追記することとなっています。
7
雷害 対 策 例のご紹介
系統別の雷害対策
電源・通信・PVの系統ごとに適切な対策が必要
オフィスビルを始めとする建物には、電源系統や通信系統などのネットワークが広
がり、
系統別に適切な雷害対策が必要です。ここでは、
落雷被害からの保護領域を系
統別にご紹介するとともに、
昭電の主な製品についてご紹介します。
日射計
PVパネル
避雷針
OA 機器の雷害対策
▼
サンダーブロッカーをPCに接続するだけで
JIS準拠の保護性能が得られます。P29
接続箱
情報処理
システム
通信用
サンダーブロッカー
火災報知器
電話機
PC
分電盤
表示装置
SPD盤
パワー
コンディショナー
低圧配電盤
8
SPD盤
電源用
サンダーブロッカー
落雷による被害の範囲
機器破壊のみならずシステム停止に波及も
直撃雷の雷害対策
電子部品を多く搭載したサーバやパソコン、周辺機器など
落雷の危険性が高い施設を
直撃雷から保護します。昭電
では、落雷観測データを送信
できるシステムを構築でき
ます。P26
のシステム構成機器が破壊されると、ハードウェアの被害
のみならず、データの喪失やシステムの停止など、事業継
▼
続に関わる事態にも繋がりかねません。
落雷
外部雷保護システム
PVシステムの雷害対策
破壊
破壊
破壊
PCS・接続箱のDC系統用SPD
太陽光発電システムの直流
(DC)
系 統 は、PV 用 SPD で 保 護しま
す。昭電では、
直流高電圧・短絡電
流に対する分離機構(SITS ®)を
内蔵した SPDを提供しています。
情報通信機器・各種配線・データ
火災
システムダウン
停電
▼
P16
事業継続に関わる重大な損害
BCPの必要性
PV 用接続箱
自社から取引先、
業界全体へ広がる影響
電源系統の雷害対策
経済や社会システムの複雑化・高度化により、一つの企業
の製品やサービスの供給停止が社会経済に与える影響
各種機器の低圧電源用SPD
電源設備や通信機器の低圧電源
( AC)系統は電源用SPDで保護
します。昭電では、JIS C5381-11
に対応するクラスⅠ、クラスⅡの
SPD をご用意しています。 は、ますます大きくなっています。人的被害や建物・設備な
ど資産への対策だけでなく、基幹的業務が中断しないこと、
中断しても可能な限り短い期間で再開することが顧客から
望まれるのです。
▼
P16
事後
(初動対応 & BCP 対応)
事前
緊急
事態
許容限界
目標
BCP
導入済
100%
通信系統の雷害対策
信号・通信など通信系統用SPD
電話、
制御、
計装、
同軸などの信号・
通信系統は、通信用SPDで保護
します。昭電では、JISC5381-21
に対応する直撃雷・誘導雷対策用
SPD をご用意しています。 操業度︵製品供給量など︶
分電盤への電源用SPD設置
中核事業が
早期復旧
事業
縮小
目標
許容限界
0%
廃業
時間
許容される期間内に
操業度を復旧
▼
P22
許容限界以上のレベルで
事業を継続
目標と現状の復旧時間乖離
BCPの目的と効果のイメージ
〈参考〉内閣府「事業継続ガイドライン」
、
中小企業庁「中小企業BCP策定運用指針」
SPD盤への通信用SPD設置
9
雷害 対 策 例のご紹介
設備・機器別の雷害対策
事業所の雷被害多発ポイントをSPDで保護
電話回線や監視カメラシステム、火災報知システム等、雷被害を受けやすいシステ
ムの共通点に、長いケーブルが制御盤に集中している点があります。ケーブルと制
システムを雷被害から保護します。
御盤の間に用途に適したSPDを設置し、
■PVシステムの構成例
PCS
接続箱
PVアレイ
~
DC線
※
SPD
分離器
SPD
AC線
ー
※
SPD
分離器
分離器
AGN-4
ADN 、
DN
P16
▼
LPS
▼
▼
ADN P18
DN P18
ボンディング用バー
PVシステムの雷害対策
雷被害が急増する中、
パワーコンディショナーなどへの対策が急務
● PV 用SPDによりパワーコンディショナーなどの直流系統を保護
● 交流電源系統に電源用SPDを設置して交流系統を保護
● 万全な接地と適切なSPDで太陽光発電システムを保護
■ 電話回線・PBX の構成例
分電盤
電話会社
MDF
PBX
電源
ケーブル
外線
通信
ケーブル
別棟
内線
AGN-4
UCP
P27 ▲
▲
P16 サージカウンタ
接地
電話回線・PBX の雷害対策
長いケーブルが集中するMDFや分電盤に雷被害リスクが高い傾向
● 信号ケーブルとMDFの間を信号用SPDで保護
● 分電盤の電源部分を電源用SPDで保護
■ 構内放送システムの構成例
■ ネットワークカメラシステムの
スピーカ
スイッチング
別棟管理室
電源
ケーブル
スピーカー用
ケーブル
放送用アンプ
AGN-4
スピーカ
▲
屋外配線や制御盤などに
雷リスクが集中
ASG-Z 、
SG-Z
● 屋外機器を信号用SPDで保護
▲ ▲
P23 P26 サージカウンタ
10
● 分電盤を電源用SPDで保護
サージカウンタ
接地
HUB
構内放送システムの雷害対策
接地
● スピーカー用ケーブルを
信号用SPDで保護
SPR-TB-CAT5e
(LM-PC5E)
SPR-TB-P-A1
P29 ▲
ASG-Z 、
SG-Z
P16 P29 ネットワークカメラ
▲
分電盤
ネットワークカメラ
電源ケーブル
サージカウンタ
接地
■ OA機器の構成例
OA 機器の雷害対策
100BASE-Tケーブル
電源ケーブル、
LANケーブルが入り乱れる
PC周辺は雷被害リスクが集中
SPR-TB-P-A1
SPR-TB-P-A1
SPR-TB-P-A1
▲
P29 ● 電源部分に電源用サンダーブロッカーに設置して
PCを保護
HUB
SPR-TB-CAT5e
PC
(LM-PC5E)
PC
● LAN部分に通信用サンダーブロッカーを設置して
PCを保護
▲
P29 WAN/
INTRANET
▲
P29 SPR-TB-CAT5e
(LM-PC5E)
SPR-TB-PT2-A1
OA-64
LANラック SPR-TB-CAT5e
▲
P29 (LM-PC5E)
SPR-TB-P-A1 UPS
● 分電盤を電源用サンダーブロッカーで保護
ホストサーバ
■ 火災報知システムの構成例
中継器
監視室
防災用
信号ケーブル
受信機
ASG-RS 、SG-RS
▲
P23 P26 ▲
ASG-RS 、
SG-RS
ASG-RS 、SG-RS
ガスセンサ
ASG-RS 、
SG-RS
火災センサ
ASG-RS 、SG-RS
ASG-RS 、
SG-RS
非常ベル
AGN-4
サージカウンタ
接地
P16 ▲
サージカウンタ
接地
電源ケーブル
火災報知システムの雷害対策
信号ケーブルや電源ケーブルが集中する
中継器盤にリスクも集中
● 通信部分に信号用SPDを設置して中継器を保護
● 電源部分に電源用SPDを設置して受信機を保護
● 万全な接地と適切なSPDで火災報知システムを保護
入退室管理システムの雷害対策
長いケーブルが防犯盤(制御盤)に集中し、
雷被害リスクが高い傾向
● 信号ケーブルと防犯盤(制御盤)の間を信号用SPDで保護
● 防犯盤(制御盤)の電源部分を電源用SPDで保護
● 万全な接地と適切なSPDで入退室管理システムを保護
■入退室管理システムの構成例
防犯盤
監視室
信号ケーブル
P26 ▲
P23 ▲
入退室管理装置
ASG-Z 、SG-Z
ASG-Z 、SG-Z
ASG-Z 、SG-Z
構成例
サージカウンタ
AGN-4
▲
P16 接地
別棟
SPR-TB-CAT5e
(LM-PC5E)
電源ケーブル
スイッチング
HUB
電源ケーブル
LAN
(PoE)
ネットワークカメラ
SPR-TB-P-A1
ネットワークカメラシステムの雷害対策
LAN
(PoE)
P29 ▲
SPR-TB-CAT5e
(LM-PC5E)
サージカウンタ
接地
SPR-TB-CAT5e
(LM-PC5E)
サージカウンタ
接地
精密電子機器や長距離のLANケーブルに
雷リスクが集中
● LAN部分に通信用SPDを設置してカメラを保護
● スイッチングHUBに電源用SPDを設置してシステムを保護
11
電源用 SPD
重要な電源設備等を保護する
JIS対応の大電流タイプ
雷サージは通信線だけでなく配電線からも侵入してきます。電源を通して侵入する
雷からあらゆる電源設備を守るため、電源用SPDや耐雷トランス(電源用保安装置)
によって確実な雷害対策を実現しています。
AC 用クラスⅡSPD
PV 用(直流電源用)
AGN-4シリーズ
P16
JIS C 5381-11対応でImax40kA のハイエンドモデル
P16
JIS C 5381-11対応でSPD 分離器を内蔵した
ハイエンドモデル
DNシリーズ
P18
EN 50539-11対応でImax10kA のスタンダードモデル
SIT 、SITS 等 の 最 新 の 安 全 技 術 を 搭 載しつ つ、 コスト パ
フォーマンスを向上させたImax10kA のPV 用クラスⅡSPD
SPD 分離器(ヒューズ )を内蔵した Imax20kA のクラスⅡ
SPDです。回路の短絡電流が10kA 以下の場合、外部 SPD 分
です。
離器は不要です。
GN-2シリーズ
P18
EN 50539-11対応でImax40kA のハイエンドモデル
Imax40kA の高耐量、長寿命を有したPV 用クラスⅡSPD で
す。クラスⅠ
(Iimp 4kA/2.5kA )にも対応しています。また
SIT 、SITS 等の最新の安全技術を搭載しています。
Imax40kA の高耐量、長寿命を有したクラスⅡSPD です。ク
ラスⅠ
(Iimp 4kA/2.5kA )にも対応しています。また SIT 、
SITS 等の最新の安全技術を搭載しています。
AGN-2シリーズ
ADNシリーズ
P17
JIS C 5381-11対応でImax20kA のミドルエンドモデル
接地間用
FLT 100 N/PE-1.5 、F-MS12 、ESシリーズ
コストパフォーマンスと必要なサージ耐量を両立したクラス
ⅡSPDです。
P19
接地間に最適な SPD
Iimp100kA のクラスⅠSPD 、Imax40kA のクラスⅡSPD 、
(シグナルグランド)とFG
(フレームグラン
シールド線や、SG
ド)間に接続するSPDをラインナップしています。
GN-1シリーズ
P17
JIS C 5381-11対応で Imax10kA のスタンダードモデル
コストパフォーマンスの高いスタンダードタイプのクラスⅡ
SPDです。
AC 用クラスⅠSPD
FLT-CPシリーズ
P20
クラスⅠとクラスⅡを一体化した高性能 SPD
機能マークについて
JIS C 5381-11
JIS C 5381-11の要求事項を満
足する製品。
EN 50539-11
EN 50539-11の 要 求 事 項 を 満
足する製品。
クラスⅠ
JIS C 5381-11のクラスⅠ試験を
満足する製品。
(10/350μs)の値。
数値はIimp
クラスⅡ
JIS C 5381-11のクラスⅡ試 験
を満足する製品。
(8/20μs)の値。
数値はImax
SIT 、SITS
®
安全遮断技術「SIT 」
「
、SITS®」対
応品。
SPD 分離器内蔵
SPD分離器をSPD内部に実装し
た製品。
12
L-N 間 Iimp 25kA 、N-E 間 Iimp 100kA の 高 耐 量 クラ スⅠ
SPDです。
プラグイン
SPDプラグとベースで構成する
製品。
故障表示
故障表示を有した製品。電気式と
機械式をラインナップ。
警報接点
故障時に外部に警報を出力可能。
RoHS
RoHS 指令対象物質が規制値以
の製品。
下
(RoHS除外項目を除く)
CE
CEマーキング品。
UL
UL認証品。
FLT-SECシリーズ
クラスⅠの1極形 SPD
L-N間Iimp 25kA/50kA 、N-E 間Iimp 100kA の高耐量の1
極形クラスⅠSPDです。
P20
● 電源用SPDの設置対象例
電源用
無線鉄塔局
通信用シェルタ
クラスⅠ
耐雷トランス
電源用
主電源引込盤
電源用
分電盤
機械室
クラスⅠ
クラスⅡ
クラスⅡ
太陽光発電システム
電 源用
サーバルーム
オフィスビル
S
P
D
接地間用
PV 用
新 JISよりも高い安全性を実現した安全遮断技術「 SITS 」
®
SPDとSPD分離器の協調による
短絡電流遮断技術向上への取り組み
許容量を超える過電流によりSPDが短絡故
障したところへ再び過電流が通電し、設備
火災に至るケースが発生しています。こうし
た短絡 SPDに起因する事故を回避するため、
最新JIS
(JIS C 5381-11)では、規定の短絡
電流においてSPD が 安全に故障すること
を確認する試験などが大幅に追加されまし
た。昭電は、
独自の安全遮断技術である
「SIT 」
および「SITS®」により、新 JISにおける要求
事項だけでなく、全領域における短絡電流遮
断を実現しました。
■ SIT
■ SITS
SPD故障時にSPD単体で遮断できる
短絡電流を明確にする技術
全領域において短絡電流遮断を可能にする
安全遮断技術システム
SITとは、SPDに内蔵する熱分離器の遮断性能
を示し、Safety Interrupting Technology
(安
全遮断技術)の略です。通常の熱分離器は漏れ
電流増加時の発熱で分離するため、短絡電流に
対する遮断性能を明記できません。しかし、昭
電では熱分離器の短絡電流遮断を可能とする
SITにより、SPD故障時にSPD単体で遮断でき
る短絡電流を明確にすることを可能にしました。
この技術を活かして、次に解説する安全遮断技
術システム「SITS®」を実現しています。
SITS®とは、JEITA RC-4502の付属書 F に規定す
るSPDとSPD分離器(ヒューズ)との動作協調を示
し、Safety Interrupting Technology System
(安
全遮断技術システム)の略です。SPD故障時の短絡
電流遮断において、SPD単体で遮断できる領域と、
指定するSPD 分離器により遮断できる領域を明確
にするとともに、
この2つの領域が重なるように設計
することで、SPD 故障時の短絡電流を0A から回路
の最大短絡電流まで、
全領域において短絡電流遮断
を可能にする、
画期的な安全遮断技術システムです。
®
※ SITSは昭電の登録商標です。
短絡電流遮断性能の比較( AC 用SPD の場合)
JIS 5381-1
(旧 JIS )
SPD短絡故障時の
SITS
JIS 5381-11
(新JIS)
(Safety Interruping Technology System)
SPD短絡故障時の
短絡電流
短絡電流
SPD短絡故障時の
短絡電流
保護領域
推定短絡電流
SPD
1000A
1000A
非保護領域
SPD
分離器
500A
100A
SPD
SPD 単体の遮断電流および
SPD 分離器の遮断電流の確認無し
漏れ電流
保護領域
推定短絡電流
保護領域
SPD
分離器
500A
150A
100A
SPD
SPD 単体で漏れ電流領域、および
SPDとSPD 分離器を接続した状態で、100A 、
500A 、1000A 、推定短絡電流を通電する
全 領 域OK
分離器
®
保護領域
SPD
漏れ電流
SPD 分離器の遮断性能を明記することで、
SPDとの動作協調を実現し、
全領域における短絡電流遮断を実現
13
電源用 SPD
選定早見表
タイプ
分類
適用規格
形状
掲載ページ
品名
適用回路
●仕様
※2
AC用 クラスⅡ
電 源用
※2
AC用
クラスⅠ
1極
タイプ
多極
タイプ
クラスⅠ
クラスⅡ
AGN-4シリーズ
NEW
● P16
AC100V
AC200V
AC400V
ー
●
●
●
AGN-2シリーズ
NEW
● P16
AC100V
AC200V
ー
●
ー
●
JIS C 5381-11
S
P
D
PV 用 クラスⅡ
試験クラス
GN-2シリーズ
NEW
● P17
AC100V
AC200V
ー
●
ー
●
GN-1シリーズ
NEW
● P17
AC100V
AC200V
AC400V
ー
●
ー
●
ADNシリーズ
● P18
DC600V
DC750V
DC1000V
ー
●
●
●
DNシリーズ
● P18
DC600V
DC750V
DC1000V
ー
●
ー
●
FLT-CPシリーズ
● P20
AC100V
AC200V
AC400V(Y結線)
ー
●
●
●
FLT-SECシリーズ
Iimp 25kA NEW
● P20
AC100V
AC200V
AC400V(Y結線)
●
ー
●
ー
FLT-SECシリーズ
Iimp 50kA NEW
● P20
AC100V
AC200V
●
ー
●
ー
EN 50539-11※1
JIS C 5381-11
CE/UL
●:対応(有り)を示します。 ○:有り/無し選択可能です。 ※1:PV用SPDの規格は現在IECでEN 50539-11をベースに審議中であり、
現在、PV用SPDで唯一の公な規格です。 電源用SPD の安全性に関する主な規格・基準等
■ 新 JIS「 JIS C 5381-11」
を各段階で再現し、
「安全に故障することの確認=安全性試験」と
EN 50539-11で行われるこ
の試 験は短絡電流10A と推
定短絡電流の2つの電流で試
験します。昭電では、SITおよ
び SITS®により、SPD 短絡故
障時の電流を0A ∼回路の最
して規定しています。【詳細はP7をご覧ください】
大短絡電流まで全領域で短
SPD故障時の安全性確認を大幅に強化
2014年に制定されたJIS C 5381-11は、JIS C 5381-1に多くの
試験を追加し改定され、特にSPD 故障時の安全性確認が多項目
にわたって強化されました。SPDの劣化から短絡故障となる過程
■ EN 規格「 EN 50539-11」
太陽光発電の直流高電圧に関する唯一の公的規格
太陽光発電の直流側で使用されるSPDについて性能と試験方法
を定めているのがEN 50539-11規格です。直流電源によるPV
用SPDの故障モード試験などの要求があります。現在、IECにお
いて EN 50539-11をベースに PV 用 SPD の規格を審議中です
(2016年時点)
。
14
PV 用SPDの故障モードを模擬する試験
SW1
Z1
直流電源電圧
SPD
UREF
Z 1 : 電源の短絡電流を調整するためのインピーダンス
S W1 : SPDに試験基準電圧を印加するための機械的スイッチ
(+)
(−)
(+)
MOV
MOV
MOV
(−)
絡保護することが可能です。
MOV
(E)
MOVがY接続された
SPD
MOV
(E)
線間への UREFを印加時に、
SPDが動作し、短絡電流が流
れるように、1 つの MOV を短
絡してバリスタ電 圧が 50 %
まで低下した状態を模擬した
試験サンプル
主な仕様、
回路方式
機構、
構造、
方式
インパルス放電
公称放電電流
全領域
SPD単体で
電流
遮断
In(8/20μs) 遮断できる電流
Iimp(10/350μs)
(SIT)
(SITS)
L-E間
L-E間
SPD
分離器
内蔵
接地間に
電圧スイッチング形 プラグイン
SPDを実装
その他
故障表示
警報接点
電気式
機械式
電気式
機械式
RoHS
UL
CE
20kA
AC440V
150A
●
ー
●
●
ー
●
ー
○
●
ー
ー
ー
10kA
ー
ー
●
●
●
●
ー
●
ー
●
ー
ー
ー
10kA
ー
ー
ー
●
ー
●
ー
○
ー
●
ー
ー
ー
5kA
ー
ー
ー
●
ー
●
ー
○
ー
●
ー
ー
4kA/2.5kA
20kA
DC1000V
100A
●
ー
ー
●
ー
●
ー
○
●
ー
ー
ー
5kA
DC1000V
50A
●
ー
ー
●
ー
●
ー
ー
●
ー
ー
25kA
25kA
ー
ー
ー
●
●
ー
●
ー
●
●
●
●
25kA
25kA
ー
ー
ー
●
●
ー
●
ー
●
●
●
●
50kA
50kA
ー
ー
ー
●
●
ー
●
ー
●
●
●
●
電 源用
4kA/2.5kA
S
P
D
※2:AGN-4 、APN-4 、ADNはクラスⅠにも対応しています。
■社団法人公共建築協会評価書
■ 建築設備設計基準(平成 27 年版)
品質や性能の基準を満たしている製品に交付される評価書
SPD分離器や分離器の使用基準を明確化
社団法人公共建築協会が建築材料・ 設備
平成27年版において、SPD分離器の記載が大きく変わりました。
機材の品質や性能等を評価し、その基準を
は国土交通省へ報告されるほか、同協会が
SPD 分離器は、SPD との過電流協調が難しい配線用遮断器を
使用する必要がなくなり、SPD 製造業者の指定するSPD 分離器
を使用することになりました。また、当社の分離器内蔵 AGN-2シ
発行する公共建築工事標準仕様書等にも
リーズは分離器無しでの使用が明確に認められました。
満たしているものに交付されます。交付後
紹介されます。
評価の結果
■ 公共建築工事標準仕様書(平成 28 年版)
1. 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修「公
低圧用SPDの要求仕様にJIS C 5381-11が記載
2. 適切な品質管理・製造管理が行われている
3. 納入体制が整備されている
4. アフターサービス体制が整備されている
28年版への変更で、低圧用SPD の要求仕様にJIS C 5381-11
が記載されました。このため、公共設備にはJIS C 5381-11対応
品が必要になります。また、コストパフォーマンスの高いGN-2 、
GN-1シリーズおよびDNシリーズはすべて公共設備に使用可能
共建築工事標準仕様書
(電気設備工事編)
」
に適合する品質・性能が確保されている
です。
15
電源用 SPD
JIS C 5381-11対応の
ハイエンドモデルSPD
AC 用
AGN-4シリーズは、公称放電電流8/20μs
20kA 、最大放電電流8/20μs 40kAに対応
クラスⅡSPD
[新 JIS 対応]
AGN-4シリーズ
シリーズ
したクラスⅡSPD のハイエンドモデルです。
フロアの分電盤内等で使用します。
AGN-2シリーズ
NEW
NEW
電 源用
外観
S
P
D
特長
新JIS 対応でSITとSITS ®を採用した Imax40kA ハイエンドモデル
新JIS対応で分離器内蔵のハイエンドモデル
概要
公称放電電流8/20μs 20kA 、最大放電電流8/20μs 40kAに対応したクラスⅡSPDのハ
イエンドモデルです。クラスⅠSPDとしても使用可能です。
電気式SPD分離器(ヒューズ)を内蔵し、最大
放電電流8/20μs 20kAに対応しています。
形式
警報接点有り
SPD単体
SPDとSPD分離器の
セット形式
AGN-421SA
AGN-422SA
AGN-423SA
AGN-444SA
AGN-422S
AGN-423S
AGN-444S
−
−
AGN-422SA-F
AGN-423SA-F
−
−
−
AGN-423S-F
−
−
警報接点無し
AGN-421S
警報接点有り
AGN-421SA-F
警報接点無し
AGN-421S-F
AGN-422S-F
試験規格
JIS C 5381-11
クラスⅠ クラスⅡ
クラスⅡ
単相3線 中性線接地 100V/200V
−
●
●※2
−
−
●
単相2線 1線接地 100V
●
●※2
−
−
●
−
単相2線 1線接地 200V
●
●※2
−
−
●
−
単相2線 中性点接地 200V
−
●
−
−
●
−
三相3線 Δ結線 1線接地 200V
−
●
●※2
−
−
●
三相4線 Y結線 中性点接地 100V/173V
−
−
●
−
−
●
三相3線 Y結線 中性点接地 415V
−
−
●
−
−
三相4線 Y結線 中性点接地 240V/415V
−
−
−
●
−
−
防護モード※3
L-E 、 L-N 、 N ∼ E
最大連続使用電圧 Uc※4
L-E間
インパルス放電電流 Iimp
10/350μs
公称放電電流 In
8/20μs
最大放電電流 Imax
8/20μs
AC460V
AC280V
4kA
2.5kA
−
12.5kA
−
L-E間
20kA
10kA
L-L間
−
5kA
L-N間
20kA
−
N-E間
30kA
−
L-E間
40kA
20kA
L-L間
−
10kA
L-N間
40kA
−
N-E間
40kA
−
1.5kV
2.4kV
1.5kV
−
L-L間
電圧防護レベル Up
L-L 、 L-E
AC280V
N-E間
L-E間
1.4kV
L-N間
1.4kV
2.2kV
N-E間
1.5kV
1.5kV
−
−
SPD分離器※6
外部
内蔵(AC220V 80kA)
低圧側のTOV
耐える
耐える
対地間の電圧スイッチング素子(GDT)
有り
有り
プラグイン
プラグイン
故障表示
正常時:緑 故障時:黒
正常時:LED
(緑)点灯 停電 /故障時:LED消灯
警報接点
機械式
構造
指定する
SPD分離器
ヒューズ/ホルダ
電気式
FDS-20kA-NB(φ14x51mm)/ 485201
必要な数量
1セット
定格短絡電流 ISCCR※7
2セット
栓形ヒューズ(BLA060 、Pa60 、AFa60)
3セット
AC220V 80kA※5
不要
3セット
2セット
3セット
SPD単体でAC220V 80kA
AC440V 100kA※5
接続端子
M5ネジ端子(M5用圧着端子を使用して接続)
適用電線
3.5mm2 ∼ 14mm2
3.5mm2 ∼ 14mm2
推奨電線
ライン側3.5または5.5mm2 接地側5.5または8mm2
ライン側3.5mm2 接地側5.5mm2
温度・湿度
動作温度および保存温度:-40℃∼ +70℃ 相対湿度:95%以下
取付箇所
外形寸法
M5ネジ端子(M5用圧着端子を使用して接続)
または 取付金具(オプション)による直接取付
レール取付(35mm幅)
取付方法
16
AGN-223DA
−
JIS C 5381-11
試験クラス
適用回路
AGN-222DA
mm
屋内または盤内
屋内または盤内
警報接点有り
54 × 95 × 93.2
50 × 110.5 × 92.7
警報接点無し
54 × 110.5 × 93.2
−
SPDとセットとなるSPD 分離器および数量
シリーズ
AGN-4シリーズ
SPD分離器と
セット形式
GN-2シリーズ
GN-1シリーズ
警報接点有り
AGN-421SA-F
AGN-422SA-F
AGN-423SA-F
GN-222A-F
GN-223A-F
GN-122A-F※1
GN-123A-F※1
警報接点無し
AGN-421S-F
AGN-422S-F
AGN-423S-F
GN-222-F※1
GN-223-F※1
GN-122-F
GN-123-F
ヒューズ
FDS-20kA-NB(φ14x51mm)
ホルダ
KLA2 30A(φ10x38mm)
485201
内訳
GN-2シリーズ
KLA2 20A(φ10x38mm)
485101
485101
1セット
2セット
3セット
2セット
3セット
2セット
3セット
ヒューズ 1本
ホルダ
1個
ヒューズ 2本
ホルダ
2個
ヒューズ 3本
ホルダ
3個
ヒューズ 2本
ホルダ
2個
ヒューズ 3本
ホルダ
3個
ヒューズ 2本
ホルダ
2個
ヒューズ 3本
ホルダ
3個
GN-1シリーズ
NEW
NEW
型番の見方
AGN-4シリーズ
AGN- 5 - 6
2:100/200V 用
4:400V 用
1S:1線+N相用 2S:2線+N相用
3S:3線+N相用 4S:3線+N相用
5 A:警報有り 無し:警報無し
6 F:SPD 分離器(ヒューズ)とのセット形
式を示す
新JIS対応 Imax20kAのミドルエンドモデル
GN-223A
※1
※1
GN-222
GN-223
GN-122A※1
GN-123A※1
GN-144A※1
GN-122
GN-123
GN-144
※1
※1
GN-222A-F
GN-223A-F
GN-122A-F
GN-123A-F
−
GN-222-F※1
GN-223-F※1
GN-122-F
GN-123-F
−
AGN- 5
2:Imax20kA
2:100/200V 用
2:2線用
3:3線用
D:分離器内蔵
5 A:警報有り
JIS C 5381-11
クラスⅡ
無し:警報無し
GN-1シリーズ/ GN-2シリーズ
クラスⅡ
GN- - 5
−
●
−
●
−
●
−
●
−
−
●
−
●
−
−
●
−
●
−
−
2:100/200V 用 4:400V 用
−
●
−
●
−
−
●
−
●
−
2:2線用 3:3線用
4:3線または3線+N相用
−
−
−
−
●
A:警報有り 無し:警報無し
−
−
−
−
●
5 F:SPD 分離器(ヒューズ)とのセット形
式を示す
L-L 、 L-E
2:Imax20kA 1:Imax10kA
L-L 、 L-E
AC280V
AC280V
S
P
D
AGN-2シリーズ
新JIS 対応 Imax10kA のスタンダードモデル
最大放電電流8/20μs 20kA でコストパフォ 最大放電電流8/20μs 10kAに対応したコストパフォーマンスの高い
ーマンスと必要なサージ耐量を両立。
クラスⅡSPDのスタンダードモデルです。
GN-222A
電 源用
4:Imax40kA
AC460V
−
−
−
−
10kA
5kA
5kA
5kA
−
−
5kA
−
−
10kA
20kA
10kA
10kA
10kA
−
−
10kA
−
−
20kA
1.5kV
1.5kV
2.5kV
1.4kV
1.4kV
2.2kV
−
−
2.2kV
−
−
1.5kV
外部
外部
耐える
耐える
有り
有り
一体形
一体形
正常時:LED
(緑)点灯 停電 /故障時:LED消灯
ホルダ
485201
電気式
KLA2 30A(φ10x38mm)/ 485101
2セット
3セット
AC220V 80kA※5
KLA2 20A(φ10x38mm)/ 485101
2セット
3セット
AC220V 80kA※5
M5ネジ端子(M5用圧着端子を使用して接続)
3.5mm2 ∼ 14mm2
ヒューズ
FDS-20kA-NB
栓形ヒューズ(AFa30X)
3セット
AC440V 100kA※5
※1: 受注生産
※2:接地相(N相)が不明な場合に適用します。
※3:ラインはL 、
接地相はN 、
接地はEと表記します。
ライン側3.5mm2 接地側5.5mm2
動作温度および保存温度:-40℃∼ +70℃ 相対湿度:95%以下
レール取付(35mm幅)
または 取付金具(オプション)による直接取付
屋内または盤内
50 × 95 × 60
50 × 95 × 60
50 × 110.5 × 60
50 × 110.5 × 60
※4:AGN-4シリーズはL-E間およびL-N間、AGN-2 、GN-2 、
GN-1シリーズはL-E間およびL-L間とします。
※5:指定するSPD分離器接続時
※6:SPD故障時にSPD又はSPDの一部を、
電源系統から切
り離すためのデバイス
※7:指定のSPD分離器を連結したSPDに規定する電源系統
の最大推定短絡電流
17
電源用 SPD
太陽光発電システムの
直流電源系設備を雷害から保護
PV 用
パワーコンディショナー直流回路、接続箱、ブロッ
キングダイオード、開閉器、ケーブル等のシステム
PV 用 SPD
構成部品を、
誘導雷、
直撃雷より保護します。
ADNシリーズ
DNシリーズ
EN 50539-11対応PV 用SPDのハイエンドモデル
EN 50539-11対応PV 用SPDののスタンダードモデル
安全遮断技術「SIT 」と「SITS®」を採用し、公称放電電流8/20μs
安全遮断技術「SIT 」と「SITS®」を採用し、公称放電電流8/20μs
20kA 、最大放電電流8/20μs 40kAに対応したPV 用SPDのハイエ
ンドモデルです。回路の短絡電流が100A 以下のPVシステムに使用
される場合、SPD分離器無しでご使用できます。
の短絡電流が50A 以下のPV システムに使用される場合、SPD 分離
シリーズ
電 源用
外観
S
P
D
特長
概要
形式
警報接点有り
ADN-406DA
ADN-410DA
警報接点無し
ADN-406D
ADN-410D
DN-106D
クラスⅠ クラスⅡ
クラスⅡ
DC600V 2W
●
−
●
−
DC1000V 2W
−
●
−
●
−∼ E間、
+∼−間
+∼ E間、
防護モード
最大連続使用電圧 Ucpv※1
DC750V
DC1200V
公称放電電流 In
DC750V
DC1200V
8/20μs 20kA
最大放電電流 Imax
8/20μs 5kA
8/20μs 40kA
インパルス放電電流 Iimp
8/20μs 10kA
10/350μs 4kA
10/350μs 2.5kA
2.5kV
4kV
電圧防護レベル Up
定格短絡電流 Iscpv
−
2.5kV
4kV
100A※2
50A※3
構造
プラグイン
故障表示
正常時:緑 故障時:赤または黒
警報接点
機械式
短絡電流
850A以下
SPD
分離器
DN-110D
EN 50539-11
試験クラス
指定する
器無しでご使用できます。
−
試験規格
適用回路
5kA 、最大放電電流8/20μs 10kAに対応したPV 用SPDです。回路
ヒューズ/
ホルダ
KLD2 20A(耐雷サージ)/
(ホルダ)
HK1551
HC-15
(カバー)
PFP-S(スペーサ)
PV-20A14Fまたは
PV-25A14F(gPVヒューズ)/
CH141B-PV
短絡電流
2.5kA以下
PV-20A14FまたはPV-25A14F(gPVヒューズ)/ CH141B-PV
必要な数量
2セット
HP10M15(gPVヒューズ)/
PFH-14
2セット
M5ネジ端子(M5用圧着端子を使用して接続)
接続端子
適用電線
5.5mm2 ∼ 14mm2
3.5mm2 ∼ 14mm2
推奨電線
ライン側5.5mm2 接地側8mm2
ライン側3.5mm2 接地側5.5mm2
温度・湿度
動作温度および保存温度:-40℃∼ +70℃ 相対湿度:95%以下
または 取付金具(オプション)による直接取付
レール取付(35mm幅)
取付方法
取付箇所
外形寸法
屋内または盤内
54×97×93.5
(mm)
※1:各防護モードの値を示します。 ※2:指定するSPD分離器を接続することにより850Aまたは2.5kAまでの短絡電流に適用可能です。 ※3:指定するSPD分離器を接続することにより2.5kAまでの短絡電流に適用可能です。
ADNシリーズ
型番の見方
ADN- 5
DN- 4:Imax40kA
1:Imax10kA
06:DC600V 用 10:DC1000V 用
06:DC600V 用 10:DC1000V 用
D:SIT
(安全遮断技術)内蔵
D:SIT
(安全遮断技術)内蔵
5 A:警報有り 無し:警報無し
18
DNシリーズ
電源用 SPD
接地間に最適なSPD
接地間用
雷害 対 策には各 種 接 地を統 合 化し共 通 接 地( 等
電位ボンディング)とすることが必要です。ただし、
B 種接地や機能上共通 接地に接続できない接地
接地間用 SPD
は、
接地用SPDを介して共通接地が可能です。
FLT 100
シリーズ
ESシリーズ
F-MS12
電 源用
外観
S
P
D
Iimp100kAの接地間用クラスⅠSPD Imax40kAの接地間用クラスⅡSPD
特長
インパ ルス放電電 流10/350μ s 100kA
のため、直撃雷電流が流れる接地回路で使
用できます。
最大放電電流8/20μs 40kA の接地間用
クラスⅡSPDです。
主にシールド線を直接接地しない場所や、SG
(シグナ
ルグランド)とFG
(フレームグランド)間に接続し、
過電
圧を抑制します。
警報接点有り
−
F-MS12/FM
−
警報接点無し
FLT 100 N/PE-1.5
F-MS12
JIS C 5381-11
JIS C 5381-11
概要
形式
小型の接地間用SPD
試験規格
試験クラス
ES-490
ES-90
−
クラスⅠ
クラスⅡ
定格電圧
AC240V
AC240V
−
最大連続使用電圧 Uc
AC260V
AC260V
−
−
100kA
−
5kA
2.5kA
20kA
インパルス放電電流 Iimp 10/350μs
クラスⅠ クラスⅡ
−
公称放電電流 In 8/20μs
−
20kA
20kA
最大放電電流 Imax 8/20μs
−
40kA
30kA
25kA
電圧防護レベル Up
1.5kV
1.5kV
1.5kV
0.8kV
続流遮断定格
100A
100A
−
構造
−
プラグイン
一体形
故障表示
正常時:緑 故障時:赤
正常時:表示なし 故障時:赤
警報接点
−
機械式(F-MS12/FMのみ)
接続端子
−
−
M5ネジ端子(M5用圧着端子を使用して接続)
指し込み端子
適用電線
5.5mm2 ∼ 22mm2
3.5mm2 ∼ 22mm2
推奨電線
14mm2以上
5.5mm2以上
3.5mm2 ∼ 14mm2
5.5mm2以上
動作温度および保存温度:-40℃∼ +80℃ 相対湿度:95%以下
温度・湿度
動作温度および保存温度:-20℃∼ +60℃ 相対湿度:95%以下
レール取付(35mm幅)
取付方法
取付箇所
屋内または盤内
外形寸法
(mm)
35.6×90×71.2
17.5×90×66
18×77×81
■ 配線例
ボンディング用バー
1ø3W100/200V
3ø3W200V
制御・通信機器
制御・通信機器
SG
電源用 SPD
FG
ボンディング用バー
B 種接地
共通接地
(A 種接地)
接地間用 SPD
接地間用
接地間用 SPD
FG
FG
SPD
共通接地
(A 種接地)
単独接地
単独接地
単独接地
単独接地
19
電源用 SPD
10/350μs波形に対応したSPD
AC 用
JIS C 5381-11によるクラスⅠ試 験 を 満たした
10/350μs 雷電流波形対応品。主に低圧受電設
備の電源引込盤内で使用するSPDです。
クラスⅠ対応
FLT-SECシリーズ
FLT-CPシリーズ
シリーズ
NEW
電 源用
外観
S
P
D
JIS C 5381-11対応、Iimp 25kAのクラスⅠ
特長
クラスⅠ
(10/350μs)およびクラスⅡ
(8/20μs)対応SPDを小型・一体 1極形の SPD で、Iimp 100kA のN-PE 間に接続するFLT-SEC-P-T1-N/
化したSPDです。本体はプラグ型高耐量SPDとベース部で構成され、警 PE-350/100-FMと組み合わせて使用します。1相当りIimp 25kAまたは
報接点出力と故障表示機能を標準装備しています。
50kAの2種類のラインナップがあります。
概要
形式
FLT-CP-1S-350
試験規格
FLT-CP-3S-350
FLT-SEC-P-T1-1C350/25-FM
FLT-SEC-P-T1-1C264/50-FM
クラスⅠ
●
単相3線 中性線接地 100V/200V
単相2線 1線接地 100V
●
単相2線 1線接地 200V
●
-
●2台
●2台
●1台
-
●1台
●1台
●1台
-
●1台
●1台
●1台
単相2線 中性点接地 200V
●
-
●2台
●2台
●1台
三相3線 Δ結線 1線接地 200V
●
-
●2台
●2台
●1台
三相4線 Y結線 中性点接地 100V/173V
-
●
●3台
●3台
●1台
三相3線 Y結線 中性点接地 415V
-
●
●3台
-
●1台
三相4線 Y結線 中性点接地 240V/415V
-
●
●3台
-
●1台
L-PE 、 L-N 、 N-PE
L-N
L-N
N-PE
AC350V
最大連続使用電圧 Uc※2
インパルス放電電流
Iimp 10/350μs
公称放電電流 In
電圧防護レベル Up
AC350V
AC350V
AC264V
L-N間
25kA
25kA
50kA
-
N-PE間
100kA
-
-
100kA
L-N間
25kA
25kA
50kA
-
N-PE間
100kA
-
-
100kA
L-N間
1.5kV
1.5kV
2.5kV
-
N-PE間
1.5kV
-
-
1.5kV
続流遮断定格
25kA
構造
50kA
100A
プラグイン
プラグイン
故障表示
正常時:緑 故障時:赤
正常時:緑 故障時:赤
警報接点
機械式
指定する
SPD分離器
FLT-SEC-P-T1N/PE-350/100-FM
JIS C 5381-11
クラスⅠ・クラスⅡ
防護モード※1
短絡電流
100kA以下
1セット
必要な数量
機械式
S201312 /
(警報接点付き)US221
(警報接点無し)
US221M
ヒューズ/
ホルダ
接続端子
2セット
S201312 /
(警報接点付き)US221
(警報接点無し)
US221M
3セット
指し込み端子
1セット
1セット
−
−
指し込み端子
適用電線
5.5mm2 ∼ 22mm2
5.5mm2 ∼ 22mm2
推奨電線
ライン側8mm2以上 接地側14mm2以上
ライン側8mm2以上 接地側14mm2以上
動作温度および保存温度:-40℃∼ +80℃ 相対湿度:95%以下
動作温度および保存温度:-40℃∼ +80℃ 相対湿度:95%以下
取付方法
レール取付(35mm幅)
レール取付(35mm幅)
取付箇所
屋内または盤内
温度・湿度
外形寸法
(mm)
※1:ラインはL 、
接地相はN 、
接地はEと表記します。
※2:FLT-CPシリーズはL-PE間およびL-N間とします。
20
FLT-CP-2S-350
JIS C 5381-11
試験クラス
適用回路
JIS C 5381-11対応の1極用クラスⅠSPD
71×97.5×70
106×97.5×70
屋内または盤内
142×97.5×70
35.6×95.2×74.5
TOPICS
テクノセンタ
短絡電流試験装置
NEW
新JIS(JIS C 5381-11: 2014)安全性試験実施可能な
短絡電流試験装置を導入
本装置は、
電源に接続する機器(電源用SPD 、
電源装置、
分電盤等)
の交流および直流の大電流に対する安全性を評価するための試験
装置です。出力電圧、電流の任意での調整により交流電源や直流
電源および太陽光発電系統における短絡事故の模擬が可能になり、
さまざまな製品の開発に活用されます。
■ 導入の背景
近年、電源用 SPD は雷害対策機器として広く普
及しています。その一方で電源用 SPDに許容以
上の雷エネルギーが通過して SPD の内部素子が
短絡故障し、電源事故に至るケースが発生してい
ます。このような事故はSPD の故障だけに留まら
ず、電気設備の火災に至るケースもあるため、電
源用 SPD は短絡した内部素子を電源回路より安
全に分離できる機能を内蔵、あるいは外付けで有
することが必要になります。
電源用SPD の試験規格[ JIS C 5381-11:2014 ]
や SPD 用分離器ヒューズ( SFD )に関する規格
[ JEITA RC4501,4502:2013 ]において電源用
SPDおよび SPD 分離器(ヒューズ)に関する安全
短絡遮断技術なし
要求が規格化されています。これらの規格への適
®
あり
SITS(安全遮断技術)
※SITSとは: SPD の短絡故障時に、SPDに流れる電源短絡電流を安全に遮断できる技術です。
合、
および当社開発製品の更なる安全性を追求す
ることを目的とし、
本試験装置を導入致しました。
■ 装置概要
■ 出力電圧範囲
本装置は主電源回路と副電源回路で構成され、主
主電源回路
AC72~1056V・DC97~1500V
副電源回路
AC300~2500V
電源回路は大電流の通電、副電源回路は高電圧の
印加を行うことができます。また、インパルス発
生器を組み合わせることで試料への電源通電状態
でのインパルス電圧、電流を印加することができ
ます。更に主、副電源の投入停止のタイミングや
インパルス印加のタイミングも制御可能です。
■ 実施可能な試験
■ 回路図
• JIS C 5381-11:2014 / IEC61643-11:2011
低 圧電 源システムに接続する低 圧
SPDの要求性能及び試験方法
• IEC61643-31
太陽光発電用 SPD の要求性能及び
試験方法※1,※2
• IEC61643-41
低電圧直流電源用 SPD の要求性能
及び試験方法※1
• JEITA RC-4501 低圧電源用 SPD 用分離器ヒューズ
(SFD)の要求性能及び試験方法
主電源
トランス
3Φ 6.6kV
高圧
受電盤
電圧
調整部
AC/DC
切替部
電流
調整部
主電源回路
試料
副電源
トランス
電圧
調整部
• 各種電源機器への短絡電流耐量試験
電流
調整部
副電源回路
インパルス
発生器
• ヒューズ、過電流遮断器の特性試験、短絡保護協調試験
• 電源事故の検証
整流器
操作盤
※1:審議中 ※2:発行予定 ( 2016 年 3月現在)
21
通信用 SPD
デジタル回線から計装回線まで、
目的と防護レベルに応じたSPDをラインナップ
通信ケーブルから侵入してきた雷サージは異常電圧・電流となり、接続された電子
機器を破壊する恐れがあります。通信用SPDは異常電圧・電流から人や大切な通
信・制御機器を保護します。昭電では電話・信号・制御・同軸・LANなど、目的と防
護レベルに応じてさまざまな種類のSPDをご用意しています。
通信・信号用
同軸ケーブル用
通信・信号線より侵入する雷サージからFA 設備や計装・計測機器を護るSPDです。
ASGシリーズ
P23
画像やデータ、ITV や無線などの伝送に利用される同軸ケーブル用SPDです。
同軸アレスタ
P28
警報接点・故障表示付のハイエンドモデル
同軸データ伝送機器保護用
故障表示付の通信・信号用SPDと、専用の電源ユニット・警
報ユニット(およびサージカウンタユニット)を組み合わせて
使用するハイエンドモデルのSPDです。
同軸コネクタと高性能ガスアレスタで構成された、新タイプ
の同軸ケーブル用SPDです。同軸ケーブルおよび機器にコネ
クタ接栓の接合するだけで簡単に装着できます。
SGシリーズ
P26
プラグイン構造を採用したFA 設備・計装機器用
信号線や通信線に侵入する雷サージからFA 設備や計装機器
を守るSPD です。インパルス耐久性は JIS カテゴリD1 、C2
に対応するスタンダードタイプです。
電話用
電話回線ネットワークのMDFに利用する高密度配線システム用SPDです。
UCPシリーズ
P26
さまざまな電話回線の高密度配線システムに最適
高密度な配線システムに最適な SPD です。通信回線に侵入
する雷サージ電圧・電流から通信機器を保護します。電話回
線や各種データ回線に対応したラインナップです。
LAN 用
1000BASE-T 、100BASE-TX 、PoE 、PoE+回線に対応するSPDです。
LM-PC5E
P27
19インチラック実装に最適なLAN用SPD
ネットワーク監視力メラ回線などの LAN回線に侵入する雷
サージからサーバ、HUB 、パソコンなどを守るSPD です。イ
ンパルス耐久性はカテゴリD1 、C2に対応しています。
ITV 用
ITV・監視カメラシステムの同軸ケーブルに設置して利用するSPDです。
CSAシリーズ
ITV・監視カメラの同軸ケーブルに最適
ITV・監視カメラやデータ伝送用機器の同軸ケーブルに侵入
する雷サージから機器を保護します。CSA-NT は、同軸に直
流給電が重畳されている伝送方式に最適です。
機能マークについて
P27
カテゴリD1
故障した際に故障表示窓等に故
障を表示。
カテゴリC2
故障時に外部に警報を出力可能。
波形対応品。
JIS C 5381-21のカテゴリC2に
対応した製品。8/20μs雷電流波
形対応品。
プラグイン構造
SPDプラグとベースが分離でき
る構造。
22
故障表示機能
JIS C 5381-21のカテゴリD1に
対応した製品。10/350μs雷電流
警報接点出力
RoHS指令対象物質不使用
通信用 SPD
通信・信号線より侵入する雷サージから機器を保護
通信・信号用
ASGシリーズ
警報接点・故障表示付の
通信・信号用SPDハイエンドモデル
ASGシリーズは、故障表示付の ASG-SPD ユニットと、専用の電源ユニット・警
報ユニット(およびサージカウンタユニット)を組み合わせて使用します。SPD の
故障状態を SPD 設置場所(現場)から遠方の監視システムに送信する SPD 故障
監視システムとなります。
ASGプラグ(SPD)
● 故障表示機能
SPDの故障状態を前面のLEDランプで表示可能です。また、故障を接点出力でき、遠方の監視
システムに送信可能です。
警報ユニット
サージカウンタ
ユニット
● 優れた保護回路機構
通 信用
保護対象回路(通信・信号・計装等)に適合した保護回路タイプを用意しています。また、故障接
点出力回路および電源入力回路(警報ユニット)に保護回路を標準装備しており、別途警報回路
ASG連結ユニット
用SPD 、
電源回路用SPDの設置が不要です。
S
P
D
ソケット
● 耐接地間ノイズ対策品が充実
耐接地間ノイズ対策製品として、ASZ-Zシリーズ(耐ノイズ接続)
、ASG-HF 形をラインナップ。
● SPD1台あたりの保護心数が多く、
省スペース化に貢献( 4 ~ 5 心)
● JISC5381-21 カテゴリC2 、D1に適合
ASGベース
■ 回線適合表
保護対象回線
回線名
信号電圧
RS44
HSシリーズ
HS12S
HS24S
SD
Zシリーズ
Z12S
Z24S
Z48S
HFシリーズ
Z100S
Z350S
RS485 、422デ 計装、信号用SPDの標準的な保 NTT一般電話回線、デー
ータ通信回線用 護回路で DC200mA までの弱 タ通信回線の保護に適し
の 保 護回路で、 電流信号に適しています。対接 ています。対地間にGDT
信号回線に抵抗 地間にGDT 、ABD 、ライン抵抗 とTSSを実装しており電
体が挿入でき
ない回線に適し
ています。
特長
信号
RS485/RS422
弱電圧信号
半導体保護
フォトカプラ
制御
信号
を有しており対地間弱耐圧機器
の保護に優れています。対地間
の動作電圧が低いため対地間
ノイズの多い回線には不向きで
す。
DC5V
◎
○※1,2
DC12V
◎
○※1,2
DC5V以下
◎※1,2
DC12V
◎※1,2
リレー接点、制御信号の標準的な保護回路で2Aまでの制御信号
に適しています。各種回路電圧別にラインナップがあり、回路に
最も適したSPDを選択できます。対接地間、線間に優れた保護
性能を有しています。ライン抵抗が無いため、計装システムの保
話回線の回路電圧を許容 護にも適しています。ケーブルシールド(シース)用端子を有し、
する設計をしています。 シールドをGDTを介して接地することができます。また、対地間
また、通信線への交流混 にインバータノイズ等の高周波ノイズが発生している場合、ア
触対策としてサーミスタ ース端子の接続方法を変更することにより、
ノイズをラインに侵
を実装しています。
入させない対策を行うことができます(詳しくは仕様書、取扱説
明書の耐ノイズ接続方法を参照下さい)
。
〇※1,2
〇※1,2
◎※1,2
◎※1,2
◎※1,2
DC24V
◎※1,2
◎※3
◎※3
DC24V
◎※3
DC48V 、AC24V
◎※3
DC110V
◎※3.4
AC100V 200V
4-20mA
計装
信号
◎※1,2
DC24V
◎※1,2
◎
DC48V
熱電対・側温抵抗
ポテンショメータ
DC24V
日射計
DC10V以下
風速計
AC35V以下
電圧パルス
センシンパルス
◎※3
◎※1,2
◎※1,2
◎
◎
DC24V
◎
DC48V
◎
AC100V 200V
ロードセル
建物
設備
計装、信号用SPDの標準的な保護回路
で DC200mA までの弱電 流 信 号に適
しています。対接地間にGDT 、線間に
ABD 、ライン抵抗を有しており、特に線
間の保護に優れています。信号ラインの
対地間に発生したインバータノイズ等
の高周波ノイズをラインに通過させな
い特長があります。
○※1,2
DC12V
リレー接点
制御電源
(2A以下)
HF5S HF12S HF24S HF48S
DC60V以下
◎
◎※1,2
DC24V
自火報回線
DC24V
スピーカ回線
AC100V 200V
電話・ISDN・ADSL回線
◎※1,2
◎
◎
◎
※1 保護対象機器の対地間耐電圧が特に低い場合(機器対地間にIC等の弱耐圧回路が存在する等)は、HSシリーズを推奨します。
※2 保護対象の通信、
信号線に対地間ノイズが発生し、SPDが誤動作する危険が考えられる場合は、HFシリーズを推奨します。
※3 保護対象機器の対地間耐電圧が低い場合(機器対地間に半導体等の弱耐圧回路が存在する等)は通常接続を行い、
対地間ノイズによってSPDが誤動作する危険が考えられる場合は耐ノイズ接続を行います。
※4 ASG-Z350Sで耐ノイズ接続行う場合、
信号電圧はAC140V 以下とします。
( AC200Vで使用する場合は、
耐ノイズ接続はできません。
)
23
通信用 SPD
通信・信号線より侵入する雷サージから機器を保護
通信・信号用
ASGシリーズ
■ ASGユニットの各部の名称と説明
ASGケーブルユニット
ASG拡張ケーブルを接続する
ユニット
ASGサージカウンタ
ユニット
SPD ユニットと組み合わせ
ず、ASG用AC/DC電源のみ
ASG-SPDユニット
警 報 ユ ニット 及 び ASG 用
AC/DC電源を連結して使用
ASG警報ユニット
SPDの故障状態を遠方
の監視システムに送信
可能
との組み合わせで、サージカ
ウンタ単体として使用可能
1台の警報ユニットに最
大25台のSPDユニット
を連結可能
故障状態を
電源ユニット
LED表示
通 信用
SG 、ASG用
アースバー
ASG シリーズ 及び
SGシリーズで使用
できるアースバー
S
P
D
ASG拡張ケーブル
ASG-SPD ユニットを2段で
使用する際に、ASG-SPD ユ
AC100V電源線
ニット間を接続するケーブル。
長 さ は70mm と500mm の
2種類で写真は500mm
分割型
電流センサー
ASGケーブルユニット
SG 、ASG用アースバー
ASG-ASG-PA-C
ASG-EBAR
アース線
■ ASGシリーズ仕様
ASG拡張ケーブル
長さ70mm:ASG-C-L70 長さ500mm:ASG-C-L500
形式名
用途
ASG-RS44
ASG-HS12S
ASG-HS24S
ASG-SD
RS485 、RS422 、DC60V以下の信号線
低電圧・低電流信号
対地間弱耐圧機器用
低電圧・低電流信号、4-20mA
対地間弱耐圧機器用
一般電話回線、ISDN 、ADSL
自動火災報知設備、
シーケンサ等
保護芯数
耐接地間ノイズ対策
定格電圧
最大連続使用電圧 Uc
定格電流
伝送周波数帯域
5芯+シールド(両端接地)または
4芯+シールド(片端接地の場合)
4芯+シールド
−
−
DC48V
DC12V
DC60V
DC13.5V
2芯
−
DC24V
DC26V
DC170V
DC180V
DC/AC 500mA
DC/AC 200mA
DC/AC 130mA
DC ∼ 10MHz
DC ∼ 5MHz
DC ∼ 5MHz
挿入損失
1.0dB以下
1.0dB以下
1.5dB以下
直流抵抗
0.1Ω以下
4.7Ω±10%(1線)
4 ∼ 13Ω以下(1線)
防護モード
(110Ω)
線間
接地間
シールド−接地間
直流動作電圧
直流放電開始電圧
電圧防護レベル(Up)※1
端子1,2,3,4,5相互間
端子1,2,3,4相互間
端子1,2間
端子1,2,3,4,5 ∼端子6
(接地)間
端子1,2,3,4 ∼端子6
(接地)間
端子1,2 ∼端子6
(接地)間
−
端子5
(シールド)∼端子6間
−
線間
DC90V±20%
DC19V±10%
DC34V±10%
DC184 ∼ 320V
接地間
DC90V±20%
DC19V±10%
DC34V±10%
DC230V±20%
線間
340V以下
75V以下
90V以下
360V以下
接地間
400V以下
80V以下
100V以下
400V以下
8/20μs 4kA
8/20μs 4kA
8/20μs 4kA
接地間
8/20μs 10kA
8/20μs 10kA
8/20μs 10kA
インパルス耐久性
カテゴリD1※2
接地間
10/350μs 2.5kA
インパルス制限電圧※3
線間
300V以下
55V以下
70V以下
350V以下
接地間
300V以下
55V以下
70V以下
350V以下
インパルス耐久性
カテゴリC2※2
線間
10/350μs 2.5kA
10/350μs 5kA
故障表示
警報接点出力
その他 接点端子:ASG-ALの端子A,B,C 【接続端子】M3ネジ端子(丸形圧着端子M3スリム用)適合丸形圧着端子の最大幅:6.0mm以下 【適用電線】単線:0.35∼1.82mm2 撚線:0.2∼2.63mm2 ※1: カテゴリC2試験時の制限電圧を示し、
各防護モードにおける出力側(PROTECT SIDE)の制御電圧を示す。
※2: カテゴリC2は電流波形8/20μsで正負各5回、
カテゴリD1は電流波形10/350μsで正負各1回通電できる性能とし、
各防護モードにおける性能とする。防護モード「接地間」の場合、
各線の合計値とする。
24
■ ASG各ユニットの機能概要
ASG-SPDユニット
ASG-□□□
ユニット名
• SPD
• 故障検出回路内蔵 / 故障
時LED
(赤)点灯
機能
電源ユニット
( AC/DCコンバータ)
フェニックス社製
ASG警報ユニット
ASG-AL
• SPD故障信号を受けて外部信号出力およ • 警報ユニットへの DC24V
びLED表示
電源供給
• SPD の故障検出回路の正常性確認機能 • サージカウンタユニットへ
( TESTボタン)
の電源供給
• 電源ユニットにAC電源供給(保護回路付) • DC出力表示
• DC 電源を連結ユニットにて SPDとサー
ASGサージカウンタユニット
ASG-SC
ASGバッテリーユニット
ASG-BT NEW
• 専用 CT によりSPD アース通
• ASG警報ユニットにDC24V 電源を2時間に1回、2.5秒
間供給する。ASG警報ユニットはDC24V電源入力時に
SPDの故障監視を実施する
• SPDの点検時、TESTボタンを押下することで、DC24V
電源を20秒間出力する。
• バッテリー残量が少なくなった場合、警報出力を行う。
• DC3V 用 ASGサージカウンタ(ASG-SC3V)※を接続
過電流を検出して回数を表示
器に表示
• カウント毎に外部に接点出力
• 雷サージ電流の検出レベルは
10Aと100Aレンジを有する
ジカウンタに供給
可能
• 電源供給状態(AC)をLEDで表示
• JISC5381-21準拠
• 通信・信号・計測・制御
各種信号の雷保護
仕様
• JISカテゴリC2(8/20μ
(10/350
s 4kA ∼ )D1
μs 0.5kA∼)に対応
• 入力:AC100V∼AC240V
• 出力:DC24V
• 警報接点:1C接点
• 接点定格: AC220V.1A DC110V.0.5A
• SPD最大接続数:25台
• 入力:AC100V∼AC240V • 入力:DC24V
• 出力:DC24V
• カウン タ:2桁(99以 上 は99
• 容量:12W(DC24V 0.5A) を保持)
• 警報接点:1a 接点(16秒間 • DC24V 2.5s/2時間 出力
• TESTボタン押下時 DC24V 20秒間 出力
• DC3V 常時出力
• 設計電池寿命
閉じ)
・DC3V 用ASGサージカウンタ※単体接続:約10年
・ASG警報ユニットおよび ASG-SPDユニット(最大25台)接続:
約10年
・SG警報ユニットおよび ASG-SPDユニット(最大25台)
、DC3V
用ASGサージカウンタ※接続:約5年
• 接 点 定 格:DC24 V.48 V 100mA
• 警報接点:1a接点(16秒間 閉じ)
• 接点定格:DC24V,48V 100mA
• 警報ユニットより AC 電源
の供給を受け、DCに変換し
「」
• 警報接点部に保護回路を搭載
• PB操作
て警報ユニットに戻す。
• 警報接点部に保護回路を搭載
• 警報接点端子は2Pプラグイン構造
・長押し…リセット
・二回押し…カウントアップ
・1回押し表示…表示ON/OFF
通 信用
備考
• A S G-R S 4 4 、A S G- • AC電源入力・警報接点部に雷保護回路を
H S「 」S 、A S G- S D 、 搭載(別途SPD不要)
ASG-Z「」S 、ASG-HF
S
P
D
※近日発売( ASGバッテリーユニットで現行のASGサージカウンタユニットを動かすことはできません)
ASG-Z12S
ASG-Z24S
DC12V以下の
DC24V以下の
ASG-Z48S
ASG-Z100S
DC48V,AC24V 以 下
接点・制御線
の接点・制御線、熱電
対、側温抵抗体、ポテ
ンショメータ
接点・制御線
DC110Vの
接点・制御線
ASG-Z350S
AC100V AC200Vの
接点・制御線、
放送
(スピーカ)
ASG-HF5S
ASG-HF12S
ASG-HF24S
ASG-HF48S
RS232C 、RS485
(5V系)
、
弱電信号
、
RS485(12V系)
、
4-20mA(24V系)
、
4-20mA(48V系)
10-50mA
弱電信号
弱電信号
4芯+シールド
4芯+シールド
耐ノイズ接続時に対応
耐接地間ノイズ対策品
DC12V
DC24V
DC48V
DC110V
AC100V AC200V※4
DC5V
DC12V
DC24V
DC48V
DC14V
DC31V
DC60V
DC125V
AC275V DC350V※4
DC5.5V
DC13.5V
DC27V
DC54V
DC/AC 2A
DC/AC 200mA
DC ∼ 5MHz
DC ∼ 5MHz
1.0dB以下
1.0dB以下
0.1Ω以下
4.7Ω±10%(1線)
通常接続:端子1,2,3,4相互間、
耐ノイズ接続:端子1,2,3,4及び端子6
(コモン)相互間
端子1,2,3,4相互間
通常接続:端子1,2,3,4 ∼端子6
(接地)間、
耐ノイズ接続:端子1,2,3,4及び端子6
(コモン)∼端子5
(接地)間
端子1,2,3,4 ∼端子6
(接地)間
通常接続:端子5
(シールド)∼端子6間、
耐ノイズ接続:シールド両端接地のみ対応で端子5
(接地)に接続
DC19V+10% -14%
DC40V+10% -14%
DC82V+10% -14%
DC150V+10% -14%
DC470V+10% -14%
DC19V+10% -14%
DC40V+10% -14%
DC82V+10% -14%
DC150V+10% -14%
DC470V+10% -14%
端子5
(シールド)∼端子6間
DC10V±10%
DC19V±10%
220V以下
240V以下
360V以下
1000V以下
110V以下
180V以下
300V以下
450V以下
1200V以下
70V以下
75V以下
8/20μs 4kA
125V以下
8/20μs 4kA
8/20μs 10kA
10/350μs 0.5kA
90V以下
500V以下
耐ノイズ接続:500V 以下
8/20μs 4kA
DC67V±10%
DC230V±20%
耐ノイズ接続:DC230V±20%
150V以下
DC34V±10%
10/350μs 1kA
8/20μs 10kA
10/350μs 0.5kA
100V以下
160V以下
200V以下
300V以下
900V以下
90V以下
150V以下
200V以下
300V以下
900V以下
10/350μs 2.5kA
50V以下
耐ノイズ接続:500V 以下
55V以下
70V以下
105V以下
500V以下
正常時:LED
(赤)消灯 劣化・故障時:LED
(赤)点灯
接点仕様:1C接点 接点定格:AC220V 1A 、DC110V 0.5A AWG:26∼14の電線を圧着端子M3
(撚り線2mm2用はM3スリム)に圧着し配線 【環境条件】温度:-40℃∼ +70℃ 湿度:95%以下(結露不可)
【取付方法】レール(35mm幅レール)及び、
取付金具(オプション)によるネジ取付
※3: 各防護モードにおける開回路電圧1.2/50μs 4kV 、
短絡回路電流8/20μs 2kA印加時の出力側(PROTECT SIDE)の制御電圧を示す。
※4: ASG-Z350Sで耐ノイズ接続を行う場合、UcはAC140V/DC170Vとする。
( AC200Vで使用する場合、
耐ノイズ接続はできない)
25
通信用 SPD
通信・信号線より侵入する雷サージから機器を保護
通信・信号用
SGシリーズ
外観
特長
プラグイン構造を採用したFA 設備や計装機器用SPD
概要
信号線や通信線に侵入する雷サージからFA 設備や計装機器を守るプラグイン構造のSPDです。インパルス耐久性はJIS カテゴリD1、C2に対応。国土交
通省大臣官房官庁営繕部監修 公共建築工事標準仕様書も満たした、
コストパフォーマンスの高いスタンダードタイプです。
SG-RS44
形式名
自動火災報知設備、
シーケンサー等
保護心数
4心+シールド(SG)または5心
定格電圧
ー
最大連続使用電圧
伝送周波数帯域
(110Ω)
通 信用
挿入損失
直流抵抗
直流動作電圧
V1mA
直流放電開始電圧
100V/A
電圧防護レベル Up
インパルス耐久性
インパルス制限電圧
4心+シールド
DC12V
DC24V
DC13.5V
DC27V
200mA
DC ∼ 5MHz
DC ∼ 500kHz
DC ∼ 1MHz
1.0dB以下
4.7Ω±10%(1線)
DC7∼10V(1,2,3,4∼6間) DC18V±10%(1,2,3,4∼6間) DC33V±10%(1,2,3,4∼6間)
DC90V±20%(5∼6相互間)
50V以下(A,B,C,D∼F間) 60V以下(A,B,C,D∼F間) 80V以下(A,B,C,D∼F間)
800V以下(E∼F間)
8/20μs 10kA
10/350μs 2.5kA
30V以下
40V以下
60V以下
400V以下(A,B,C,D,E∼F間)
8/20μs 10kA
10/350μs 2.5kA
350V以下
カテゴリC2
※1
カテゴリD1
※2
サージ放電耐量 ※3
SG-HS24S
低電圧、
電流信号用
弱耐圧機器の保護
(4-20mA 、パルス、信号、
フォト
MOS 、RS-232C 、フォトカプラ等)
DC5V
DC5.5V
DC60V
500mA
DC ∼ 5MHz
1.0dB以下
0.1Ω以下
DC82V±10%(1,2,3,4,5相互間)
DC90V±20%(1,2,3,4,5∼6間)
Uc
定格電流
SG-HS12S
低電圧、
電流信号用弱耐圧機器の保護
(フォトMOS 、
フォトカプラ等)
RS485 、RS422 、DC60V以下の信号線、
用途
S
P
D
SG-HS5S
ー
ー
【接続端子】M3ネジ端子(丸形圧着端子M3スリム用)適合丸形圧着端子の最大幅:6.0mm以下
【環境条件】温度:-40℃∼ +70℃ 湿度:95%以下(結露不可)
その他 ※1:カテゴリC2は電流波形8/20μsで正負各5回、
カテゴリD1は電流波形10/350μsで正負各1回通電し、
各線の合計値とする。 ※2:開回路電圧1.2/50μs 4kV 、
短絡回路電流8/20μs 2kA印加時。 通信用 SPD
電話用
電話回線用 SPD
UCPシリーズ
シリーズ名
外観
特長
さまざまな電話回線の高密度配線システムに最適
UCPシリーズはタイコエレクトロニクス社UCSユニバーサル・コネクション・システムおよびクローネ端子LSA-plusモジュールに対応した、
高密度な配線システムに最適な通信回線用SPDです。電話回線や各種データ回線に対応したラインナップをご用意しております。
概要
UCP-SD
形式名
最大連続使用電圧 DC170V
130mA
500mA
DC ∼ 10MHz
伝送周波数帯域
挿入損失
電圧防護レベル Up
※1
カテゴリC2
カテゴリD1
過電流保護(AC電流制限)
故障表示
1.5dB以下
300V以下
0.5dB以下
800V以下
8/20μs 10kA
10/350μs 2.5kA
不動作電流:130mA トリップ電流:260mA
有り
適用電線
環境条件
取付方法
※2:タイコエレクトロニクス社製 10対ディスコネクションマガジン(UCS端子)の性能による。
−
−
単線:φ0.4mm ∼φ0.8mm
−
※2
温度:-20℃∼ +60℃ 湿度:95%以下(結露不可)
UCS端子・クローネ端子に実装
※1:カテゴリC2は電流波形8/20μsで正負各5回、
カテゴリD1は電流波形10/350μsで正負各1回通電し、
各線の合計値とする。
26
UCP-DT
一般電話回線
Uc
定格電流
インパルス耐久性
UCP-A2
一般電話回線、ISDN 、ADSL
用途
SG-SD
SG-Z12S
一般電話回線、
ISDN 、ADSL
SG-Z24S
DC12V以下
接点・制御線
接点・制御線
SG-Z100S
制御線、
熱電対直流電圧
信号用測温抵抗体、
ポテンショメータ用
DC110V
接点・制御線
SG-Z350S
AC100V/200V
接点・制御線
放送用(スピーカ用)
4心+シールド または 4心+コモン線
DC48V
DC110V
AC110V/DC220V
DC60V
DC125V
AC275V/DC350V
2A
DC ∼ 100kHz
DC ∼ 1MHz
1.0dB以下
0.1Ω以下
DC18V±10%(1,2,3,4∼6間) DC39V±10%(1,2,3,4∼6間) DC82V±10%(1,2,3,4∼6間)DC150V±10%(1,2,3,4∼6間)DC470V±10%(1,2,3,4∼6間)
DC90V±20%(5∼6間)
100V以下(A,B,C,D∼F間) 160V以下(A,B,C,D∼F間) 300V以下(A,B,C,D∼F間) 450V以下(A,B,C,D∼F間) 1.2kV以下(A,B,C,D∼F間)
800V以下(E∼F間)
8/20μs 4kA
8/20μs 10kA
10/350μs 0.5kA
80V以下
130V以下
200V以下
350V以下
900V以下
8/20μs 8kA
8/20μs 20kA
DC12V
DC14V
ー
DC230V±20%(1,2∼6間)
400V以下(A,B∼F間)
8/20μs 10kA
10/350μs 5kA
350V以下
8/20μs 20kA
DC24V
DC31V
通 信用
2心
DC170V
DC180V
130mA
DC ∼ 10MHz
1.5dB以下
4∼13Ω以下(1線)
DC24V以下
SG-Z48S
DC48V 、AC24V接点・
S
P
D
【適用電線】単線:0.35∼1.82mm2 撚線:0.2∼2.63mm2 AWG:26∼14 の電線を圧着端子M3
(撚り線2mm2用はM3スリム)に圧着し配線
【取付方法】レール(35mm幅レール)及び、
取付金具(オプション)によるネジ取付
※3:サージ放電耐量は電流波形8/20μsで正負各1回通電し、
各線の合計値とする。
通信用 SPD
ITV 用
ITV・監視カメラ用に
CSAシリーズ
シリーズ名
外観
特長
ITV・監視カメラの同軸ケーブルに最適なSPD
概要
ITV・監視カメラやデータ伝送用機器の同軸ケーブル用SPDです。弱
耐圧のITV同軸ラインの保護や、直流給電が重畳されている伝送方式
に最適です。インパルス耐久性はカテゴリD1、C2に対応します。
形式名
用途
最大連続使用電圧 Uc
定格電流
CSA-NT
CSA-HS
監視カメラ、ITV設備、
直流重畳対応
監視カメラ、ITV設備
DC30V
500mA
DC10V
100mA
伝送周波数帯域
DC ∼ 10MHz
1.5dB以下
挿入損失
電圧防護レベル ノイズ減衰量
接続コネクタ
LM-PC5E
形式名
外観
インパルス耐久性
LAN 用 LANシステムの雷害対策に
通信用 SPD
Up
※1
カテゴリC2
カテゴリD1
250V以下
特長
19インチラック実装に最適なLAN用SPD
概要
1000BASE-T 、100BASE-TX 、PoE 、PoE+
回線に対応するLAN用SPDです。インパルス
耐久性はカテゴリD1、C2に対応します。
用途
(適用イーサネット※1)
試験カテゴリ
最大連続使用電圧
定格電流
Uc
In
挿入損失
※2
600V以下
8/20μs 10kA
10/350μs 2.5kA
1MHz 30dB以上
近端漏話(NEXT)※2
リターンロス※2
電圧防護レベル −
BNCコネクタ
環境条件
温度:-20℃∼ +60℃ 湿度:95%以下(結露不可)
取付方法
レール(35mm幅レール)
※1 :カテゴリC2は電流波形8/20μsで正負各5回、カテゴリD1は電流波形10/350μsで正負各1回通電し、各線の合計
値とする。
インパルス
耐久性※3
Up
カテゴリC2 8/20μs
カテゴリD1 10/350μs
環境条件(温度範囲)
環境条件(湿度範囲)
100BASE-T 、100BASE-TX 、
1000BASE-T 、PoE 、PoE+
JIS C 5381-21
DC 60V
500mA
DC∼100MHz 1.0dB以下
DC∼100MHz 32.3dB以下
DC∼100MHz 12.1dB以下
500V以下
5kA
1kA
-40℃∼+ 70℃
96%以下
※1:10BASE-T
(IEEE802.3i)
、100Base-TX
(lEEE802.3u)
、1000Base-T
(IEEE802.3ab) 、
PoE(lEEE802.3af 、IEEE802.3at) ※2:CAT5e規格 ※3:カテゴリC2は電流波形8/20μsで
正負各5回、
カテゴリD1は電流波形10/350μsで正負各1回を通電できる性能とし、
各線の合計値
とする ※4:SPDパネルもご用意しております。
27
通信用 SPD
さまざまな同軸ケーブルに対応するSPD
同軸ケーブル用
同軸アレスタ
シリーズ名
特長
同軸データ伝送機器の保護に最適なSPD
概要
同軸コネクタと高性能ガスアレスタで構成された、新タイプの同軸ケーブル用SPDです。同軸ケーブルおよび機器にコネクタ接栓の接合するだけで簡単に装
着できます。小型ながら大きいインパルス電流耐量を有しています。伝送性能は、
周波数範囲が広く、VSWR 、
挿入損失とも優れた性能を持っています。
フィーダータイプ
タイプ名
形式名※2
[50]
ARP-B□□-1
[50]
ARP-N□□-1
[50]
ARP-N□□10SRA-1
ARP-M□□-1
[75]
ARCS-FJJ-1
ARS-FT-R-FS
CA-N□□6G
無線機 送信(100W)
/受信用
無線用・受信用
CS用・BS用・TV用
CATV用
無線用・高帯域用
N形
M形
F形
FT形
N形
DC∼1000MHz
DC∼6GHz
形状
用途
無線用・受信用
コネクタ種類
BNC形
インピーダンス(Ω)
周波数帯域
50
75
50
不整合
DC∼2GHz
DC∼200MHz
DC∼2GHz
DC∼200MHz
挿入損失
0.2dB以下
V.S.W.R
1.2以下
DC∼1GHz : 0.2dB以下
1∼2GHz : 0.5dB以下
DC∼1GHz : 1.2以下
1∼2GHz : 1.7以下
75
0.2dB
0.5dB以下
0.3dB以下
1.2以下
1.3以下
1.2
定格電力
10W
10W
100W
10W
ー
ー
ー
12W
12W
120W
12W
DC30V
AC60V以下
12.5W(インピーダンス50Ω時)
適応変調方式
ー
ー
DC90V±25%
通 信用
AM変調方式※4
ー
ー
ー
ー
DC480∼720V
DC90V±25%
DC90V±20%
DC470V-15% ∼ +25%
DC150V∼500V
60×28×27
71×27×27
59.7×23.7×25
インパルス電流耐量
8/20μs10kA
外観寸法 W×H×D
(mm)
60×26.5×20
電圧防護レベル(Up)
インパルス
耐久性 ※1
64×26.5×20
800V以下
61×26.5×20
1500V以下
800V以下
900V以下
10kA
5kA
カテゴリD1
(10/350μs)
2.5kA
1kA
同軸アレスタ
ディスプレータイプ
タイプ名
形式名
S-202a
S-204B
S-204N
S-205B
形状
画像・データ・ITV用
用途
BNC形
50,75
コネクタ種類
インピーダンス
Ω
N形
50
BNC形
50,75
DC∼10MHz
0.5dB以下
周波数帯域
挿入損失
1.1以下
V.S.W.R
直流放電開始電圧
インパルス電流耐量
外観寸法
1500V以下
カテゴリC2
(8/20μs)
シリーズ名
W×H×D mm
1.2以下
DC90V±25%
8/20μs 5kA
91×40×25
※1:カテゴリC2は電流波形8/20μsで正負各5回、
カテゴリD1は電流波形10/350μsで正負各1回通電できる性能を示す。
※2:
「形式」の□□は、
次の通り。「PJ」
:プラグージャック、
「JJ」
:両端ジャック
※4:FM変調方式にも対応 注:「カテゴリD1」
「
、カテゴリC2」
「
、RoHS」はARP-「」、CA-「」のみ対応
28
50
DC∼2.2GHz
最大許容電力(電圧)
直流放電開始電圧
S
P
D
N形
DC90V±20%
一般民需用
(サンダーブロッカー)
オフィス機器を雷サージから守る一般用SPD
建物周辺の落雷が建物内に侵入し、情報通信機器を破壊する危険性があります。
サンダーブロッカーがあれば機器が破壊される前にサンダーブロッカー内部の保
護素子が動作し、雷サージを電源、通信回線にバイパスすることで、機器を保護で
きます。PCや多機能電話の保護にご活用ください。
電源・通信用
形式名
電源用
SPR-TB-PT2-A1
OA-64
SPR-TB-TV-A1
SPR-TB-P-A1
47×66×34
215×105×36
46×108×33
47×66×34
通信用
SPR-PB-1P3W-A1 SPR-TB-CAT5e
外観
本体寸法
( W )×( H )×( D )mm
32×70×38
81×40×35
、
1000Base-T(CAT5e)
100Base-TX 、
PoE 、PoE+
適合通信線
一般電話回線、ISDN回線
TV回線
-
-
パソコン、
モデム、
電話、
ファクシミリ、DSU 、TA
テレビ
ビデオ
UPS
主な保護対象機器
プリンタ
コピー機
オーディオ
住宅用分電盤
業務用分電盤
工作機械
計測機器
パソコン
サーバ
×2口
F形コネクタ
-
×1口
-
RJ-45(8心)
-
コンセント
モジュラ・コネクタ
同軸タップ
電源ケーブル
定格
電気的
性能
インパルス※1 電源
保護性能
通信
インパルス
電流耐量※2
HUB
ルータ
×1口
(2心)
RJ-11
-
×6口
(4心)
RJ-11
●
●
-
AC125V・15A
(1,500W)
AC125V・5A
(1,500W)
AC125V・15A
(1500W)
AC125V・15A
(1500W)
1φ2W100V・1φ
2W200V
1φ3W100V/200V
1000V以下
2000V以下
1000V以下
2500V以下
-
500V 以下
450V 以下
-
-
600V 以下※4
-
-
5,000A※4
-
住宅用分電盤
取付キット
モジュラケーブル
(CAT.5e)
アースケーブル
電源
10,000A
通信
付属品
1500V以下※3
10000A
600A
1,000A
-
電源変換アダプタ
10,000A
5000A
-
※1 インパルス電圧波形1.2/50μs 10kV印加コモンモード(接地間)
※2 インパルス電流波形8/20μs通電時の最大値を示します。 ※3 電源ー通信間 ※4 JIS C 5381-21による試験
■ オフィスでの使用例
10BASE-5ケーブル
トランシーバ
HUB
WAN /
INTERNET
テレビ
LANラック
UTPケーブル
UPS
ホスト
サーバ
HUB
分電盤
同軸ケーブル
UTP
AC100/200
ケーブル
29
外部雷保護システム
直撃雷を受けることが多い
無線中継所、
高建造物への直撃雷防護システム
無線中継所や情報処理施設は、直撃雷の危険にさらされています。昭電の外部
雷保護システムは、落雷の危険性が高い無線中継所や高層ビルを直撃雷から
保護し、
局舎やビル内の通信機器を過電圧・過電流から保護します。
外部雷保護システムの仕組み
建物屋上に設置した「避雷針(受雷部)
」
で受雷し、
「 引下げ導線」を通って雷電
受雷部(避雷針)
建造物の屋上などに設置
詳しくは、
担当営業社員にお問い合わせください。
流を安全に誘導し、
接地極へ導きます。
引下げ導線
インパルス耐電圧
600kVの高耐電圧性能
高建造物や情報通信施設用に特別に設計され
た引下げ導線です。インパルス耐電圧性能は
600kVと高く、受雷部に落雷した雷電流を、鉄
塔や鉄筋、鉄骨に流すことなく速やかに接地し
ます。
落雷電流表示装置
落雷による雷電流を
光信号に変換し検出
※詳細は「関連製品」へ
U・MF 式深埋設接地工法
接地抵抗の低減による
接地電位上昇の抑制
ボーリング工法によって地表面に対して垂直
方向に銅条接地電極を埋設し、接地抵抗を低
減する方式で、一般建物や各電気所の部分的
な低接地抵抗取得に効果的な接地工法です。
薬品等を使用しない工法です。
無線機
無線中継所
深埋設絶縁独立接地工法
局舎接地
30
雷電流を地中深部の別接地へ放出することで
局舎接地の電位上昇を抑制
低圧受電で電力を供給する施設は、鉄塔への雷撃によって発生する接地
電位上昇によって、局舎内機器の破壊や近隣施設への二次障害を招く恐
れがあります。深埋設絶縁独立接地工法は、落雷時の雷電流を絶縁された
別接地に放出することで建物接地電位上昇を抑制する接地工法です。
関連製品・サービス
雷保護システムの信頼性を高める
関連製品ラインナップ
昭電では、雷保護システムの信頼性を高める特定用途向けの製品・サービスを多
数ご用意しています。お客様のシステムごとに最適な雷対策の実現に向けて、より
よい製品をご提案します。
関連製品
可搬形接地電極
関連サービス
かっぱーくん
情報配信サービス
雷リスク診断サービス
コンクリートに置くだけでカンタンに接地極を取得
カンタン「WEB診断」と専門スタッフによる「現地診断」
可搬形接地電極「かっぱーくん」は、本体箱の中に充填した保湿材をコ
お客様の施設に適した雷害対策を導入するには、施設の特性や立地な
ンクリート内に浸透させることにより、簡易接地電極として使用できる
どの個別状況を専門的視点から見て把握する診断プロセスが極めて
製品です。高所作業車や重機の感電防止用接地あるいは接地抵抗測
重要です。
「雷リスク診断サービス」は、インターネットでご利用いただ
定時の補助電極として
けるカンタン「WEB診断」と、専門スタッフによる「現地診断」をライン
使用でき、安定した接
ナップし、
お客様の用途にあった診断をサポートします。
地抵抗を容易に実現し
ます。
WEB 診断
アンケート形式でカンタンWEB診断
昭電WEBサイトからご利用いただけるアンケート形式リスク診断システム
です。簡単な質問に回答していただくだけで、
工場やビルなどお客様施設の
雷リスクを診断結果としてレポートします。
※「かっぱーくん」は、株式会社昭電と株式会社
ミライトの登録商標です。本製品は両社の
共同開発品で、特許を取得して製造販売して
います。
(特許第5839430号)
日刊工業新聞社
電気科学技術奨励会
第58回
十大新製品賞
モノづくり賞
受賞
第63回
電気科学技術
奨励賞
受賞
● 必要項目の入力
WEB診断のフローに従って必要事項を入力する
と、
項目ごとに評価点を算出します。
容易な施工性
①地域 ②建物 ③人命
コンクリートや路側帯などの路盤面上に設置し、接地端子あるいはクリップ
④火災 ⑤設備機器 ⑥休業
を接続するだけで接地電極としてご使用になれます。市街地など、接地棒
を打設する露出土がなく接地を取得することが非常に困難な場所でも簡
単に接地を取得することが可能です。
容易な運搬
本体箱は長辺250mm 、重量2.5kg
(保湿材含む)で小型かつ軽量のため、
容易に持ち運ぶことができます。
● 診断レポート
評価点に基づいてお客様の雷リスクを項目別や
総合的にレポート表示します。
再利用可能
保湿用の水分(水道水)を補充することで、接地極として再利用することが
●わかりやすい5段階総合評価
●項目ごとに個別評価
できます。塩水を作って散布するなどの手間がなく、また、塩水使用の製品
●プリントも可能
とは異なり、設置した路
●より詳細な現地診断サービスもお申し込み可能
接地端子
取手
盤面が白っぽくなるなど
本体箱
の影響もありません。
保湿材
接続端子
(クリップ)
接地網
現地診断
コンクリート
お客様の施設を訪問して詳細診断を実施
安定した接地抵抗
900
ジェル状の保湿材を採
800
用することで、路盤面に
600
作業中の安定した接地
抵抗の取得を実現して
います。
的な視点に基づくヒアリングを行い、問題点を
500
400
抽出し、診断結果を詳細にレポートするととも
300
200
100
0
0:00
昭電の専門スタッフが、工場やビルなどお客様
の施設を訪問して詳細診断を実施します。専門
700
接地抵抗 [Ω]
浸透する水分を保持し、
試験場所:昭電テクノセンタ
かっぱーくん(コンクリート面)
1:00
50cm接地棒
2:00
経過時間 [h:m]
かっぱーくん(U字側溝ふち)
3:00
に、
必要な雷害対策をご提案します。
4:00
※施工場所により接地抵抗は異なります。
31
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保安器
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鉄道用保安器
SPD 盤
鉄道信号機器を異常電圧・電流から守る保安器
電気系統・設備を確実に保護するSPD盤
盤本体に各種 SPDおよび指定するSPD 分離器等を実
装した SPD 盤です。信頼性の高い SPD を自社工場で
鉄道の安全運行に欠かせない信号。雷サージなどの
異常電圧・電流から信号機器を保護するために、在
来線各種信号用保安器や鉄道信号用機器が全国多
くの鉄道路線に設置されています。昭電の鉄道信号
用保安器は、鉄道の事故防止とスムーズな運行に大
きく役立っています。
関連製品
配線済みなので、お客様施設に容易かつ確実に取付け
可能です。設置場所やサイズ、SPD 種類など、お客様
条件をお伺いして作成します。
耐雷トランス(電源用保安装置)
関連製品
電源用保安装置
PV 用(直流電源用)
PV 用接続箱
高耐圧シールドトランスにより、
優れた保護効果を発揮
SPD劣化時の短絡遮断性能を格段に向上した
ハイエンドモデルのPV用接続箱
高耐圧シールドトランスの優れた保護効果により、
雷サージによる電位上昇などの異常電圧から機器
を守る電源用保安装置です。静電シールドで雷サー
ジ電圧が抑制されるため、
機器内部の電圧保護装置
との協調がとれなくても使用できます。雷サージの
規模・用途・周囲環境により種類が選択できます。
直流高電圧や短絡電流に対する分離機
構を内蔵した接続箱です。雷防護レベル
値の仕様書への記載や専用ヒートシン
クによる接続箱内の温度上昇抑制など、
一般的な「接続箱」にはない付加機能を
有するほか、PLCストリング監視システム
を搭載が可能です。
関連製品
保護素子
関連製品
保護素子
各種保護素子の直流放電開始電圧を測定
携帯に最適なコンパクト形状
通信機器と接続されている架空線や通
信ケーブルは、雷サージや電力施設から
の誘導など外部の電圧異常の影響を受
けやすく、しばしば危険な状態にさらさ
れます。こうした異常電圧を危険のない
値に制限するため、昭電ではさまざまな
条件に適したガスアレスタを提 供して
います。また、アレスタ試験器と併せて
ご利用いただけます。
関連製品
アレスタ試験器
AVAC1000 形アレスタチェッカー
異常電圧を危険のない値に制限
ガスアレスタの放電開始電圧やバリスタ
動作電圧を測定する試験器です。電源は
乾電池(単 3×4 本)を使用、AC 電源のな
い場所でも測定可能。
落雷電流表示装置
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S-710 形落雷電流表示装置
サージカウンタ
SSC-「 」-A1
電波時計を搭載し、
雷電流の侵入時刻を正確に記録
雷サージ侵入の有無を目視で確認
インパルス電流波形8/20μsに対応
インパルス電流波形 8/20μs の高周波形に対応し、最低検知動作電流 300A を実現
しました。インパルス電流検出CT とカウンタを別構成としたことで、任意の場所に
設置が可能です。サージカウンタ用CT で検出するので、起動電源が必要ありません。
直撃雷、
誘導雷兼用形で、
多重雷の観測に
対応します。検出雷電流の範囲が0.2kA
∼100kAと幅広く、さらに雷サージ電流
表示部は電波時計内蔵のため、高い観測
精度を必要とする場合に最適です。
また、
遠隔地に雷サージ侵入情報を接点信号として出力するタイプもあります。
外観
内観
雷サージ警報出力部
ロゴウスキー
コイル
32
SPD 盤
■製品名/型番索引
A
ADNシリーズ .......................................... 18
AGN-2シリーズ ....................................... 16
AGN-4シリーズ ....................................... 16
ASGシリーズ .......................................... 23
AVAC1000形アレスタチェッカー .............. 32
C
CSAシリーズ .......................................... 27
D
DNシリーズ ............................................ 18
E
ESシリーズ ............................................. 19
F
FLT 100 ................................................. 19
FLT-CPシリーズ ...................................... 20
FLT-SECシリーズ .................................... 20
F-MS12 ................................................. 19
G
GN-1シリーズ ......................................... 17
GN-2シリーズ ......................................... 17
L
LM-PC5E ............................................... 27
O
OA-64 ................................................... 29
さ
P
PV用接続箱 ............................................. 32
し
S
S-710形落雷電流表示装置 ........................ 32
せ
SGシリーズ ............................................ 27
SPD盤 .................................................... 32
SPR-PB-1P3W-A1 ................................. 29
SPR-TB-CAT5e ..................................... 29
SPR-TB-P-A1 ........................................ 29
SPR-TB-PT2-A1 .................................... 29
SPR-TB-TV-A1 ...................................... 29
SSC-「」-A1 ............................................. 32
U
UCPシリーズ .......................................... 26
U・MF式深埋設接地工法 ........................... 30
あ
アレスタ試験器 ........................................ 32
か
かっぱーくん ........................................... 31
可搬形接地電極 ........................................ 31
サージカウンタ ........................................ 32
受雷部(避雷針) ........................................ 30
接地間用SPD .......................................... 19
て
鉄道用保安器 ........................................... 32
電源用保安装置 ........................................ 32
電話用 .................................................... 22
と
同軸アレスタ ........................................... 28
ひ
引下げ導線 .............................................. 30
避雷針 .................................................... 30
ふ
深埋設絶縁独立接地工法 ........................... 30
ほ
保護素子 ................................................. 32
ら
落雷電流表示装置 ..................................... 32
雷リスク診断サービス ............................... 31
TEST & SIMULATION
試験設備のご紹介
昭電では、各種試験装置により机上設計
では得られない現象を計測して製品を開
発。さらに、製品出荷のための性能検査を
行っています。
■ 雷インパルス電流発生装置
■ 雷インパルス電圧発生装置
建物への直撃雷で流入が想定される最大電流
テクノセンタ(千葉市)に2002年 4月に完成した
200kA(10/350μs360kJ)を発生させること
国内トップクラスのインパルス発生試験装置で
が可能な世界最大級の雷インパルス電流発生試
す。最大120 万 V の雷インパルス電圧を発生させ、
験装置です。2007年1月に完成したこの装置で
そのサージの影響を測定。直撃雷や誘導電圧か
は、SPD の限界性能の評価・シミュレーションを
ら人や通信機器を保護するため、SPD のシミュ
行います。
レーションを行います。
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株式会社昭電のご紹介
「情報化社会に安全と信頼を提供する」
それが昭電テクノロジー。
電気通信機器メーカーとして1965年にスタートした昭電。以来、情報の保護・伝送・利用・管理
に伴う基盤的要素に関して研究・開発を続けてきました。高度情報化社会において自然災害への
最低限の備えとしての雷害対策や地震対策、セキュリティ、企業経営の機動力を高めるネットワ
ーク、そしてそれらに機能美を与えるファシリティ。基礎研究に基づく確かな技術を機器の製造、
システム構築および工事に活かし、
インフラストラクチャーの安定性・信頼性向上に貢献します。
会社概要
■ 社名
株式会社昭電
■設立
1965年(昭和40年)
10月15日
■ 事業所
本社:〒130-8543 東京都墨田区太平4丁目3番8号
工場: 東京・千葉・成田・大阪
支店: 北海道・東北・名古屋・北陸・大阪・中国・四国・九州・ 沖縄
■ 代表者
代表取締役社長 太田光昭
本社
■ 事業内容 ●電源・通信用SPDおよび通信用端子板、
配線盤、
分電盤の製造販売
● 免震装置、
耐震フレーム、
フリーアクセスフロアの製造販売
● 光ファイバネットワーク関連機器の製造販売
● LAN関連機器、
各種伝送用スイッチ、PBX 等の販売
●電気、
空調、LAN配線、
耐震建築等の総合設備工事
その他雷害対策、
地震対策、
火災・防犯・防災対策、
情報通信ネットワークの構築・運用・保全に関する
コンサルティング
■ 従業員
560名(グループ)
■業務提携 日本アイ・ビー・エム株式会社 フエニックス・コンタクト社(ドイツ)
AVAYA
(アメリカ)
Barco
(ベルギー)
Verint Systems
(アメリカ)
ERICO Lightning Technologies
(オーストラリア)
(ドイツ)
ATEN
(台湾)
Raritan
(アメリカ)
CORNET Technology(アメリカ) Siemens AG
テクノセンタ
特約店
ホームページ
本
社
テクノセンタ
S Cセンタ
北海道支店
東北支店
名古屋支店
北陸支店
大阪支店
中国支店
四国支店
九州支店
沖縄支店
工
場
www.sdn.co.jp
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千 葉 市 稲 毛 区 山 王 町 3 6 5 番 地
東 京 都 江 東 区 大 島 1丁目2 番 2 3 号
札幌市中央区南2条西7丁目1番地 4 ファミリービル
仙台 市 青 葉区国分町 1-7-18 白蜂 広 瀬 通ビ ル
名古屋市東区葵3丁目23番3号 第14オーシャンビル
富山市総曲輪1丁目7番15号 日本生命富山総曲輪ビル
大阪市北区堂島1丁目5番17号 堂島グランドビル
広島市中区大手町3丁目7番2号 あいおいニッセイ同和損保 広島大手町ビル
高松市寿町1丁目1番12号 パシフィックシティ高松ビル
福岡市中央区 渡 辺 通 2 丁目1番 82 号電 気ビ ル
那 覇 市 久 茂 地 1丁 目 2 番 2 5 号 G 7ビ ル
成
田
・
大
阪
☎ 03
(5819)
8373
☎ 043
(422)
2111
☎ 03
(3637)
7771
☎ 011
(271)
6701
☎ 022
(222)
1401
☎ 052
(936)
3311
☎ 076
(431)
2011
☎ 06
(6345)
3221
☎ 082
(246)
5711
☎ 087
(821)
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☎ 092
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☎ 098
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