市議がつくった 加賀市公用車見直し白書 2013年1月発行 < 加賀市の財政 第11号 > 加賀市議会議員 室谷 ひろゆき 1 なぜ・・・? 公用車の見直しが必要なのか! 2008年から半年に1度の割合で様々なテーマに絞って、「加賀市財政再建」のための分析と提案を行って きて、早や6年めとなりました。 今回の第11号では、行政改革上、もっと見直しが可能な「市公用車」について提言していきます。 「市公用車」の課題は、その購入費、及び年間の維持管理費や燃料費などがすべて、税金によってまかな われているということです。 現在、約7万人の人口の加賀市には、市職員が913人勤務しています。そして、市公用車は、これらの市職 員が公務を迅速かつ効率的に遂行するために必要とされています。 果たして、 この公用車の数は、適切なのでしょうか? H23年度ベースで加賀市の公用車は317台 限られた貴重な税金によって運営される行政は、公用車のあり方について、それぞれの車両ごとの費用対 効果を見極め、できるだけ効率的な運用を行うことが必要と考えます。 そこで、以下様々な視点から、加賀市公用車の現状を分析し、 その見直しについて考えていきたいと思います。 2 2 加賀市の公用車管理費 (維持管理のため、1年間にかかっているお金) 内 訳 H23年度 台 数 管理費合計 (市所有) (リース車) 普 通 車 両 152 台 ( 58 台 ) ( 94 台 ) 5164万7714 円 特 殊 車 両 73 台 ( 72 台 ) ( 1 台 ) 2031万6372 円 除 雪 車 両 92 台 ( 47 台 ) ( 45 台 ) 4894万6840 円 合 計 317 台 ( 177 台 )( 140 台 ) 1億2091万 926 円 ※ 上記管理費には、市職員(運転手等)の人件費は含まれていません。 別途、給料や手当がそれぞれかかっています。 ※ 上記の普通車両分には、地区配置の防犯車(8台)図書館の巡回車(2台)の他、 美化センター内の運搬系車両、給食センターの運搬車、マイクロバスなどを含んでいます。 3 3 どう見直していけばよいか! ○公用車の台数 合計で317台! 果たして?・・・これら317台の公用車は、有効に使われているのでしょうか。 又、今の加賀市には本当にこれだけの公用車が必要なのでしょうか? ○ 公用車は、公務を迅速かつ効果的に遂行するために必要なものではありますが、その管理費には、多 大な税金が使われています。 「コスト意識」がとても重要!! コスト = 税金 です。 まず、下記の分析の視点にもとづいて、加賀市公用車の実態を明らかにし、 「加賀市公用車のあるべき姿」について私の考えを提言していきます。 分 析 の 視 点 A 加賀市は、どんな車両を保有しているのか? ― 車種別保有状況 B それぞれの車両は、どこが使用しているのか? ― 担当所管部、課 C 市所有車両の ― 年式や経過年数は? D 各車両の利用状況 ― 走行距離・使用日数は? E 維持管理費 ― 燃料費・各種保険料・リース車両の場合のリース料金は? F 保管場所 ― 民間の駐車場を借りている場合は、その駐車料金負担は? 4 4 まず、<普通車両>から、分析していきます! 普通車両台数 (H23年度中に、4台が廃車・1台が廃止となったため、ここからは「147台」で計算していきます。) ○各課所管普通車両の車種別一覧 マジェスタ こども課 アルト 秘書課 プリウス ミラD 税 マイクロバス3台 アルト2台 料金課 シビリアン エッセ3台 エスティマ ミニカ 財政課 ダイナ ADバン 健康課 ヴォクシー ekワゴン カルディナ マーチ 企画課 カローラバン アルト 長寿課 ミニカバン 防災 小型9台 防犯 ライフ 軽1台 対策室 ライラ カルディナバン ミラバン2台 ミラバン ミニカバン2台 保険 プレオ ザッツ 包括 年金課 スズキ軽 ミラ センター ミラ2台 ekワゴン ADバン ムーブ 地域 サクシ-ド ミニカ 福祉課 エッセ2台 カルディナ まちづ くり課 ミラ ADバン 障がい 福祉課 スバル軽 プリウス キャリィ 環境課 クリッパートラック パジェロミニ エッセ ゴミ処理 アルト 施設 リサイクル キャブオーバー プラザ イスズ貨物 サンバ 廃棄物 処分場 ハイゼットカーゴ エクストレイル ADバン 農林 水産課 ストリーム サニー ADバン 観光 交流課 タント アリオン 商工 振興課 ekワゴン バン グリ-ンシ ティ山中 ダイナダンプ 5 デミオ 教育 庶務課 トヨタ貨物 育成 ステーションワゴン センター マイクロバス 学校 アルト 指導課 ムーブ 給食 給食運搬車2台 センター プレオ スポー ツ課 貨物3台 アルト 文化課 ダイハツ軽 貨物2台 ADバン 生涯 学習課 トヨタワゴン ハイゼットカーゴ 図書館 図書館車 議会 フーガ 事務局 ハイエース クラウン 市民 振興課 病院 ステーションワゴン トッポ2台 看護 都市 コルト 学校 計画課 ハイラックス 施設 土木課 管理課 ダンプ マイクロバス アクティ ライトエース カルディナ 乗用2台 貨物1台 乗用5台 貨物5台 A 普通車両種別状況 (H23年度) 普通乗合車 4% 乗用3台 貨物1台 軽貨物1台 水道課 応急作業車4台 乗用2台 下水道 課 貨物2台 乗用2台 浄水場 貨物2台 建設課 小型特殊車 2% 普通貨物車 4.7% 普通乗用車 6.1% 小型貨物車 15.7% 普通特殊車 0.6% 消防課 予防課 山中 分署 普通乗用1台 小型乗用1台 軽トラ 山代 財産区 エブリーバン 山中 財産区 バン 軽乗用車 23.8% 小型乗用車 21.8% 軽貨物車 21% 6 B 公用車所管状況 (どこが使用しているのか?) : 参 考 : 山代財産区, 0.7% 議会(議長車), 0.7% 山中財産区, 0.7% 加賀市公用車 普通車両の平均乗車人数 市民部, 24.5% 消防(普通車 両分), 2% 地域振興部, 15% 山中支所, 4% H18年(合併直後) ・5人乗り乗用車で、平均1.53人 ・8人乗りワンボックスで、平均2.59人 H23年 市民病院, 4% ・走行日誌の記録によれば 平均1~2人 (ワンボックスカー等を除く) 上下水道部, 8.90% ○加賀市公用車は、 総務部, 14% 建設部, 11.60% ・市内移動が大部分 ・市外へは、県庁への移動などが中心 教育委員会, 13.60% 7 C 市所有普通車両の車齢(年式)は、どうなっているのか? 市所有車の約半分以上が、15年以上経過 不明 3.7% 15年以上 55.5% 5年未満 7.4% 5年以上10年 未満 7.4% : 課題 : ・車両の老朽化により、割高な車両維 持や修繕費がかかる。 ・車両の予期せぬトラブルによって、公 務中に支障がありうる。 ・15年以上経過した車両は買い換えの 目やす、これだけ台数が多いと購入の 場合、莫大な費用がかかる。 10年以上15 年未満 26% ◎ 老朽車両が多い中、日々のメンテナンスに心がけるように! 又、全課一括の管理を進め、市所有の老朽化車両は順次、廃車計画をたてていくべき。 その際、新しく買い換えない。(市所有の老朽車両を廃車していくことで、総数そのものを減らしていく) 使い勝手の悪い車両は、それを保持しつづけていれば、毎年維持費用がかかりつづけています。 *参考* 年式が古い車両のこれまでの走行距離例 :例: H元 H2 トヨタ小型 ハイエース マイクロバス 三菱普通車 H6 64385km 135564km 81463km 230437km 8 (24年経過) (22年経過) (20年経過) (18年経過) D 各普通車両は、どのように利用されているか? 55台 年間使用日数 37台 18台 100日未満 24台 13台 100日以上150日未満 150日以上200日未満 200日以上250日未満 250日以上 65台 年間走行距離 37台 23台 8台 8台 9 6台 前ページの表をみて、わかるように、それぞれの車両は、フルで活用しているわけではありませんでした。 効率的な運用を図れば、台数はもっと少なくすることができます。 ⇒市公用車は、現在、課ごとに(所管)わりあてられているため、全体的な利用実態になっていません。 一部、空いている時の課別の貸出はありますが、市全庁管理のシステムを構築したならば、市職員が 空いている車をもっと有効に利用時間ごとに活用できるようになると考えます。 このような公用車の一括管理への改革を行うことによって、市全体として、年間何台の公用車が、本当に 必要なのかを、判断でき、それに併せて公用車を用意することができるようになると考えます。 各課バラバラの所管システムのままでは、公用車が多くて削減しようとしても、それぞれの狭い視野での 目標となり、結局古くなったものを順次廃車にしていくだけで、抜本的見直しはなかなか進みません。 一台あたりの平均利用率を向上させてこそ、 税金によってまかなわれている公用車の費用対効果が発揮できます。 <一括管理にして> 今まで、各課ごとに利用されていた公用車の相互利用を、より一 層進め、稼働率を向上させることによって公用車総数を減らすべ き! 10 E 次に、普通車両の年間維持管理費について分析していきます。 ① リース車両には、年間どれだけのリース料がかかっているの? (H23年度) 左記リース車93台以外に、 リース料合計 普通車両リース 93台 H23年度中に、市斎場廃止に伴い、 2539万6260円 市斎場で使っていたリース車1台を、 7月に廃止しています。 ※ 現在の市の車両リ-ス契約についての説明 ・ 一般的に5年契約です。 ・ 契約は、財政課の契約係で、まとめて行います。但し、それぞれの車両の予算は各課が負担しています。 ・ 車両の入札・・・年度内のリース料が80万以上の場合行います。それ以外は「競争見積」です。 ※ リース車について ・ 市が、市所有車として、公用車を所有することで発生する大きな費用は、まず、その購入費です。 ・ 車両は、車種にもよりますが、普通車両ならば、100万円から800万円、又、特殊車両ならば数千万円します。 もし、市公用車を全て市所有とすれば、その購入費だけで、十数億円の車両価格がかかってしまいます。 又、車両は利用状況にもよりますが、老朽化に伴い定期的に買い換えが必要なものであり、全て市が所 有車でそろえようとすれば、毎年買い換えに多大な税金を費やし続けなければなりません 11 そこで、 行政はリース車へシフトしていってます! ・ リース車の場合は、必要に応じて契約を行うことができる上、新しく燃費のよい車に乗り換えることも可能です。 ・ 市民感覚では、自家用車の場合、車を購入した方が、リースよりもトータル面で費用は少なく済むのですが、 行政の場合は、年間の車両にかかる負担の平準化を図るためや、リース会社との契約で、リース会社 は下記の負担を負うため、全国的に市公用車は、「市所有からリース車へ」の傾向となっています。 ※ 市とリース会社とのリース契約について (一 例) ○リース会社の負担 ・ 定期点検に要する一切の経費 ・ エンジン、車体、タイヤ等の自然的な摩耗、破損等に要する修理費 ・ 冬季期間のスタッドレスタイヤ(脱着工賃及び保管料など) ・ 運行に要する燃料費を除く消耗品にかかる一切の経費、etc 購 入 ※ 市公用車として どちらが良いのか?・・・ リース 車両一台の取得額では、購入の方が ・・・安くすみます! しかし! ① リースの場合、行政として、単年度の経費を平準化できる。 ② 上記リース契約をみてもわかるように、車両維持の毎年の付 随業務を効率化できることや、経費等の持ち出しが無い。 12 ・・・リース車両の方が良い点が多い! (行政として急な出費が無く、年度毎の車両 コストが均一であることは予算上大きい) ○ 市公用車 車種別リース料金「一例」比較 普通乗用車 小型乗用車 軽乗用車 ・ (H23年度 市の月額リース料金です。) 月額リース料 64,260円 35,749円 42,100円 39,690円 39,690円 15,690円 14,994円 11,004円 車 種 フーガ エクストレイル プリウス ビーゴ エスクード アルト ムーブ ミラ 所 管 議会 (議長車) 土木課 秘書課 土木課 浄水場 文化課 学校指導課 保険年金課 リースでは、議長車が、とびぬけて高い。 :参考: H24年6月から、新たに市長車(クラウン4WD)が、市所有車のマジェスタから、リース車両のクラ ウン4WDになりました。市長車(クラウン4WD)の月額リース料は75,180円です。 それに伴い、従来、市長車として使用していたマジェスタ(市所有車)は、病院長車へ移管しています。 :コメント: リース車は、地球温暖化対策のためにも、エコカーや軽自動車にきりかえを! 例えば・・・ クラウン4WD(月/75180円)やフーガ(月/64260円)等をエコカーにきりかえると!! リース料の削減と、燃料費などを節約できるだけではなく 加賀市が環境に配慮した市とのPRにもなります! 13 ② 年間燃料費 ○ H23年度は、合計で…1510万3050円かかっています。 市公用車実態燃料費比較 ⇒ 実際に、1キロ当たり、いくらで走行できていたのか? [各車両ごとに、H23年度、1年間にかかった燃料費と年間走行距離によって、わりだしています。] 車 種 所 管 1キロ当たりの燃料費 マジェスタ (市所有) 市長車 28円46銭 フーガ (リース車) 議長車 23円28銭 クラウン (市所有) 市民病院 19円77銭 ハイエース (市所有) 市民病院 17円58銭 エスティマ (市所有) 財政課 12円8銭 ヴォクシー (市所有) 財政課 11円93銭 デミオ (リース車) 教育庶務課 11円13銭 プレオ (リース車) 保険年金課 9円77銭 ミラ (リース車) 防犯対策室 8円67銭 プリウス (市所有) 環境課 7円84銭 ※ エンジンをかけっぱなしにすれば、燃費が悪くなります。・・・・・▶ <アイドリングストップ>しましょう! 上記の表をみてもわかるように、同じ車両でも、エコカーと、いわゆる高級車では、大きな燃費の差があります。 行政は、地球温暖化防止のためにも、燃費の悪い高級車からエコカーへシフトしていくべきです。 14 自賠責保険料合計 重量税合計 ③ 年間「自賠責保険料」及び「重量税」費用 77万2170円 98万1700円 ④ 年間「車両・対物・対人保険料」費用(リース車両も、別途保険加入します。) 260万4414円 ⑤ 年間「修理・車検」費用 673万6220円 ※ 事故があった場合、車両保険に加入しているので、基本的に全て保険の対象となります。 F 各車両は、どこに駐車され、又その駐車料金は、どうなっているの? H23年度 台 数 駐車場料金合計 庁舎駐車場 56 台 0円 警察跡地借上げ 49 台 56万3580 円 市該当施設内駐車 47 台 0円 加賀市公用車は7ページでも述べたように市内移動がほとんどで、平均乗車人数も1~2人です。 もっと共用化を進め、効率的管理をして、総数をへらす事が可能です。 総数を減らせば・・・現在、加賀市の所有地だけの駐車場では、足りなくて借りている駐車場も 使わなくてすみます。 そうなれば、別途かかっている駐車場料金の節約も可能となります!! 15 5 A 次に、特殊車両を分析していきます。 「特殊車両」 73台の車種別内訳 車 種 大型特殊車 小型特殊車 普通特殊車 消 防 車 救 急 車 構内除雪車 バイク B 台 数 10 台 6 台 3 台 48 台 2 台 1 台 1 台 うち1台は 救急車3 として使 うち1台は 救急車4と して使用 救急車とし て使用して いる車両 の合計 は・・・ 4台になり ます。 ・加賀市の特殊車両は、 約65%が消防車両です。 ・それ以外で、主なものは、 救急車や「ごみ処理施設」 で使用している、大型特殊 や小型特殊の油圧ショベ ル、そして、フォークリフト等 です。 特殊車両は、どこが(担当)使用しているのか? 市民病院 1.35% 消防 79.5% 教育委員 1.35% 但し、消防が所管している消防車両のうち、 27台は各地の消防分団で使われています。 (H24年度は、 分団統合により、 26台になりました。) 地域振興部 17.8% 16 C 市所有特殊車両の経過年別状況 (年式) 10年以上20年未満 38.9% 不明 9.7% 10年未満 23.6% 20年以上 27.8% D 特殊車両の利用状況 年間使用日数 28台 16台 14台 9台 4台 1台 50日未満 50日以上100日未満 100日以上150日未満 150日以上200日未満 17 200日以上 不明 1台 稼働なし E 特殊車両の年間維持管理費 ① リース車のリース料金 ・特殊車両は73台のうち72台が市所有で、1台のみリースとなっています。 (リース車はフォークリフトのみ) 1台 15万円 で借りています。 ② 特殊車両の年間燃料費 (特殊車両の73台分) 合計 660万2000円 自賠責保険料合計 重量税合計 41万8480円 219万5000円 ④ 特殊車両:年間「車両・対物・対人保険料」費用(リース車両も、別途保険加入します。) 合計 105万5392円 ⑤ 特殊車両の年間「修理及び車検」費用 989万5500円 ③ 特殊車両の年間「自賠責保険料」及び「重量税」費用 F 合計 特殊車両の駐車場及び駐車料金は? (市所有各施設内に駐車しているため、別途駐車料金はかかっていません。) 0円 ○ 特殊車両の見直しについて 特殊車両は、特殊な車両であるため、老朽化すればするほど部品調達の困難化や修理日数の 長期化が指摘されています。とはいえ、予算の制限がある中で適宣、更新は難しくなってきていま す。 そこで、車両ごとの稼働履歴や毎年の使用による負荷・故障状況・修繕状況をまとめ た 台帳を作成し、それに基づいて年次的更新計画をたてていくことが必要と考えま す。 又、同時に日頃の日常点検及び予防整備の徹底が重要です。 : 参考 : 特殊車両を買い換えた場合の費用・・・ H24年に、消防車両を買い換えましたが 1台約1,000万円かかっています。 18 6 A 次に、除雪車両92台を分析していきます。 除雪車両92台の車種別保有状況 ― 公用車としての台数 市所有は47台。リース車は、年によって異なりますが、リース会社から、45台借りています。 車 種 台 数 市 所 有 9 台 リ ー ス 45 台 (委 託) (43台) 小 型 市 所 有 34 台 除雪トラック 市 所 有 2 台 凍結防止散布車 市 所 有 2 台 (排雪機械) (委 託) (113台) 大 型 ※ 92台の公用車以外に、業者所有の車両委託分(156台)もあります。そのため加賀市の除雪は ・・・・・合計248台の除雪体制でとりくんでいます。 ◎ 加賀市での除雪車両の通常出動状況 市の建設部は、道路パトロールや気象情報等から、降積雪の状況を見極め、積雪深が概ね10cmに 達すると予測され、除雪対策本部長が道路交通に支障をきたすと判断した時、除雪委託業者等に除 雪作業開始の指示を行います。 19 ◎ 加賀市道路除雪の基本方針 ( 1 ) 市 の 責 任 区 分 : 予め定めた除雪路線(各地区ごとに区長さんにお知らせしています。)を行う。 (2)市民の責任区分 : 除雪路線以外の道路や歩道、消火栓や防火水槽などの消防施設の周辺、ごみ 集積場の周辺。 (3)事業所等の責任区分 : それぞれの施設等の利用に必要となる周辺路道路等は自らの責任で行う。。 B 除雪車両は、全て「建設部」が所管していて、冬季、雪が降った時に出動します。 C 市所有除雪車の車齢 ◎ 10年以上 20年未満 19.1% 10年未満 44.7% 除雪車両の老朽化対策について 加賀市では、大型除雪機械の更新は、 (使用頻度にもよりますが) 汎用修理部品調達の面から、15~20年を目安としております。 そのため、20年以上経過した除雪車両についてメンテ ナンス費用を勘案し、今後順次更新していく予定です。 20年以上 36.2% 20 D 除雪車利用状況 ― 毎年の降雪量によって、出動回数は大きく異なります。 そのため、他の車両のような利用比較は、あまり参考になりません、 そこで、H23年度の除雪車出動状況を例として考えていきます。 H23年度除雪車出動は、12月~3月までで、のべ21日でした。 山中温泉 地 区 20 回 東谷口 地区 7 回 山代山手 地 区 6 回 勅 使 地 区 4 回 三 谷 地 区 3 回 松が丘 地区 2 回 白山台 地区 2 回 山 田 地 区 2 回 分 校 地 区 2 回 塩屋 地区 2 回 その他 地区 1 回 <H23年度に費やした主な除雪費用> 除雪委託費(除雪業者への支払い) 1,660万円 固定費(業者保有除雪機械維持経費) 630万円 除雪機械45台分リース費用(業者へ貸与) 3972万8000円 凍結防止剤(塩化カルシウム) 270万円 21 E ① 除雪車両の維持管理費 除雪車両分年間リース料 リース車両 45台 ② 除雪車両の年間燃料費 ③ 除雪車年間「自賠責保険料」及び「重量税」費用 合計 3972万8000円 合計 49万2000円 自賠責保険料合計 24万6300円 重量税合計 39万2800円 ④ 除雪車両年間「車両・対物・対人保険料」費用 (リース車両も、別途保険加入) ⑤ 除雪車両の年間「修理及び車検」費用 市所有47台分 合計 合計 56万9740円 751万8000円 F 市所有除雪車両の保管場所(駐車場及び駐車料金について) H23年度 台 数 賃貸料 市所有地 37 台 0円 栢野格納庫(借地) 10 台 8万2200円 22 加賀市公用車の管理体制を見直し、総数を削除することによって、ういたお金を ・・・・・・雇用対策や子育て支援へとふりむけていこう!・・・・・・ 現在、加賀市の公用車は、各課ごとに管理されるのが基本で、課ごとの使用がなされています。 そのため、多くの車両があっても、スケールメリットが、十分に活かされてはいません。 例えばH24年の普通車両は、前年度より2台減って150台になりました。 しかし、平日の業務の中で、これら150台が集中的に使用されることなどありません。 又、ほぼ毎日、日常業務に使用されていたと考えられる年間250日以上使用された普通 車両は、13台だけという結果がでています。(H23) 市公用車は、貴重な税金によってまかなわれています⇒費用対効果を重視しなければなりません。 そこで、今後の加賀市公用車のありかたは・・・ まず、利用状況や管理体制をしっかり把握し、稼働率や回転率などの課題を洗い直すためにも 台数適正化の前提となる、総括的な行程表の作成を行うことが必要と考えます。 23 次に、現在、加賀市が行っている課ごとの管理及び予約システムのままでは、いざ公用車の見 直しや総数削減を断行しようとしても、各課は、課ごとの必要台数を確保しようとし、総数削減 は困難と考えますので、現状を改善する必要があります。 そこで、一部の市幹部車両や特殊な車両を除いて、全普通車両による、公用車予約システムを導入し 市公用車の貸出を一括管理していくことが必要と考えます。 全車両が市職員の利用対象となれば、車の稼働率が向上します。又、一括管理によって全ての車両が 利用できるようになるので全体として市公用車の数を減らしても車両の利用に支障をきたすことは無いと考 えます。 このような取り組みを行い、利用状態に応じて、市所有の老朽車両は順次廃車としていく、そしてリース車 両は、経済性が高く環境負荷が少ない軽自動車や、エコカ―にきりかえていきます! 以上のようにして、 加賀市は、環境に配慮しながら、公用車の総数削減に努め、費用の縮減に努めていくべきです。 この冊子について、詳しい説明をご希望の方に対して、 例年どうり、各地・5人以上で、ミニ座談会を開催します。 どうぞ、お気軽に下記連絡先へ、お申込みください。 室谷ひろゆき 加賀市山代温泉14の67 TEL&FAX 77-7839 24 (討議資料)
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