ナイキからのご提案 長時間座っていてもストレスを感じさせない、 人間工学に基づいた快適チェアー「セリフト」。 1 腰椎を支えるのではなく、骨盤を 優しくホールドするという新発想 2 3 立っているとき 座ったとき セリフト 背骨はゆるやかな 骨盤が後傾して背骨の 骨盤の上下部分をホールドして、 S字カーブ。 S 字カーブがくずれやすい。 立った状態に近い姿勢に。 人にとって理想の姿勢は立っている時のように、背骨がゆるやかなS 字カーブを描いている状態と言われています。❶ しかし、座ると S 字カーブがくずれやすいため猫背になりがちです。❷ その S 字カーブを保つため従来のチェアーの背もたれは、さまざまな 方向に動く不安定な腰椎を中心に支えていました。 「セリフト」は腰椎ではなく、上半身の土台となる骨盤に着目しました。 背もたれと座面の形状に工夫を凝らして骨盤の上下を優しくホールド することで、立った状態の「理想の姿勢」❸を保持しやすいチェアー に仕上げました。 POINT 01 POINT 02 背もたれで骨盤の上部を支える 座面で骨盤の下部を包み込む セリフトの背もたれは、 背の支えるポイントを 骨盤の上部を支えるよ うに工夫しました。さ らに背の上下調節機構 を使うことで一人ひとり にフィットする位置に調 整できます。 セリフトの座面には工 夫が施されており、お 尻周辺と太もも周辺の 沈み込み量が調整され 骨 盤 の下 部 を 適 度 に ホールドし骨盤の前ず れを防ぎます。背もたれ との相乗効果で「理想 の姿勢」を保持します。 骨盤上部に荷重がかかっている ことを示しています。 骨盤が適正な位置で止まっている ことを示しています。 INTERVIEW 伝統的な民具の人間工学的な知恵を事務用チェアーに応用。 前傾姿勢でも疲れにくく、快適にデスクワークができます。 私の専門は人間工学の研究・実践です。そ の中のテーマのひとつが「背負梯子」という 国立大学法人 富山大学 芸術文化学部 河原 雅典 准教授 博士 ( 芸術工学/九州芸術工科大学 ) 研究テーマは「民具の人間工学的研究」 「身体技法の研究」 「人間工学、働態学に基づく製品の研究開発」等。 人間工学にもとづく開発事例多数。 伝統的な人力運搬具。 背負運搬 には「腰 椎に荷重をかける道具」と「骨盤に荷重をか ける道具」があります。この2つを比べてみ ると、明らかに骨盤に荷重をかけるほうが背 負いやすくて身体も楽です。この構造的な理 論はそのまま椅子にも応用できます。荷物を 背負って自分の身体に荷重がかかることと、 椅子の背にもたれた反作用として自分の身体 に荷重がかかることは、結局同じだからで す。そこで骨盤をサポートすることで身体の 負担が少なく、しかも理想の姿勢を保持で きる事務用チェアーの共同開発を目指しまし た。今回、 特にこだわったのが作業姿勢です。 私は「ファイティングポーズ」と呼んでいる のですが、パソコンなどに向かう場合は前傾 姿勢で仕事をすることが多いため、腰椎を 支える背もたれでは意味がない。腰椎が 背もたれに触れていないわけですから。 その点、 「セリフト」なら前傾姿勢時 でも骨盤をしっかりとサポート して疲れにくく、しかも上半身 の自由度が高いために作業が しやすい。まさに理想の事務 用チェアーといえるでしょう。 背負梯子 009
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