高電圧バッテリの取り扱いおよびリサイクル

高電圧バッテリの取り扱いおよびリサイクル
ポルシェ・カイエン S ハイブリッド（タイプ 92A）
高電圧バッテリの取り扱いとリサイクル – カイエン S ハイブリッド
目次
1
車両識別およびハイブリッド構成部品のラベル表示 . . . . . . . . . . . 2
2
ハイブリッド構成部品 – カイエン S ハイブリッド . . . . . . . . . . . . . 4
3
高電圧バッテリの仕様 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 5
4
高電圧エレクトリカル・システムの作業の安全に関する指示 . . . 6
5
ハイブリッド車に対する作業のための資格レベル . . . . . . . . . . . . . 7
6
高電圧エレクトリカル・システムの電源からの絶縁 /
高電圧-エレクトリカル・システムの始動 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
6.1 電源からの絶縁の定義 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8
6.2 高電圧エレクトリカル・システムの電源からの絶縁 . . . . . . . . . . . . . . . 9
6.3 高電圧システムの始動 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 13
6.4 「電力不在検証」テスト・ログ – 測定済み規定値 . . . . . . . . . . . . . . . . 17
6.5 「高電圧システムの始動」テスト・ログ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 18
7
取り外しに関する指示 - バッテリの取り外し . . . . . . . . . . . . . . . . 19
8
リサイクル . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22
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1
高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
1
車両識別およびハイブリッド構成部品のラベル表示
カイエン S ハイブリッドの特徴の識別
エンジン・コンパートメントのデザイン・カバーの
「Hybrid」ロゴ
左右フェンダの「Hybrid」ロゴ
インストルメント・クラスタ内
（A = E パワー・メータ、B = READY 表示、C = マルチファ
ンクション・ディスプレイ内のエネルギー・フロー表示）
ハイブリッド構成部品のラベル表示
目立つ警告ステッカがすべての高電圧構成部品に貼付さ
れています。
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2
高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
エンジン・コンパートメント内ロック・キャリアの
プラスチック・カバー上の警告ステッカ .
すべての高電圧ラインにはオレンジ色の絶縁カバーが装着されています。
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
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ハイブリッド構成部品 – カイエン S ハイブリッド
ハイブリッド構成部品の概要
1 - 内燃エンジン
3.0 L 直噴（DFI）V6 スーパーチャージャ付きエンジン。
2 - モータ・ジェネレータとセパレート・クラッチで構成されるハイブリッド・モジュール
電動モータ駆動およびエネルギー回収のためのオルタネータおよびスタータ機能を持った 3 相同期
ユニット。
エンジンの接続と接続解除のため、内燃エンジンとモータ・ジェネレータ間に配置されたセパレート・
クラッチ。
3 - バッテリ冷却用のインテーク・ダクト
高電圧バッテリ冷却用の車内エア吸入口。
4 - 高電圧バッテリ
完全一体型気密式メンテナンス・フリー・ニッケル水素バッテリ。
5 - E ボックス
高電圧バッテリ左側に搭載された高電圧バッテリと車両高電圧エレクトリカル・システムを接続する
ための接続および配電ボックス。
6 - 高電圧ライン（オレンジ色）
ハイブリッド構成部品とエレクトリカル・システムを接続するための固定ケーブル。
7 - パワー・エレクトロニクス
車両のエレクトリカル・システムに 12V 電源を供給するボルテージ・コンバータおよび高電圧バッテ
リからの直流電圧をモータ / ジェネレータ作動用の交流電圧に変換するためのパルス制御インバータ。
8 - エアコン・コンプレッサ
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
3
高電圧バッテリの仕様
高電圧バッテリの仕様
製品名：
ニッケル水素バッテリ（240HR-DPX）
メーカー：
三洋電機株式会社
〒 675-2332 兵庫県
加西市鎮岩町
SANYO Component Europe GmbH
Stahlgruberring 4
81829 Munich
Germany
緊急連絡先：+49 89 46 00 95 0
化学方式：
ニッケル水素
個別セル数：
240
定格電圧：
1.2 V（セル）/288 V（バッテリ）
定格容量：
約 6 Ah
最高パルス電流：
+120/-180 A
重量：
85,184 g
バッテリ冷却：
車両内部からのパッシブ・エア冷却
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
4
高電圧エレクトリカル・システムの作業の安全に関する指示
ハイブリッド車の高電圧システムの高電圧
高電圧構成部品を正しく取り扱わなかった場合、高電圧部に触れるなどして人体に電流が流れること
により、致命傷を負う危険があります。
• 通電状態の構成部品により感電する危険があります
• 重度の火傷を負ったり、または死亡する危険があります
• 医療機器 / 生命維持装置をご使用の方は、健康を害する危険性があります
¨ 作動中の高電圧構成部品に触れないでください。
¨ 高電圧エレクトリカル・システムの高電圧ライン（オレンジ色）に損傷を与えないでください。
¨ 高電圧エレクトリカル・システムを作動解除後も高電圧バッテリは通電している可能性がありま
す。高電圧バッテリを損傷しないでください。
¨ 高電圧エレクトリカル・システム搭載車に対するすべての作業は、電気技術習得者（Eip）のみが
実施できます。高電圧技術者（HVT）の指示に従って作業を実施してください。
¨ 医療器具を使用している方は、高電圧エレクトリカル・システム搭載車の作業は一切行わないで
ください。医療器具には内服鎮痛薬ポンプ、埋め込み型除細動器、ペースメーカー、インシュリ
ン・ポンプおよび補聴器を含みます。
¨ 必ず相応の資格を持った者（高電圧技術者）が高電圧車両エレクトリカル・システムの電源を切っ
てください。
¨ 高電圧エレクトリカル・システムの作業やボディ関連の作業を行う前に、高電圧技術者はシステ
ムを電源から絶縁する必要があります。
¨ 高電圧技術者はシステムに電荷がかかっていないこと、および再起動しないことを確実に確認し
てください。
¨ 高電圧技術者はシステムが再起動しないように、リモコン、操作レバー（
「キーレス・エントリ &
Go」装備車の場合、イグニッション・ロックのリモコンと差し替え）
、メンテナンス・コネクタお
よびパイロット・ライン・コネクタを安全な場所に保管してください。
¨ 高電圧技術者は、該当するサインを取り付けることにより車両に電荷がかかっていないことを明
示します。
¨ 高電圧エレクトリカル・システムを電源から絶縁できない場合、必ず電気技術熟練者（Esp）が作
業を行います。
不明な点がある場合は、ポルシェ・ジャパンに問い合わせてください
ハイブリッド車に対する作業の専門的な資格（「第 5 章ハイブリッド車に対する作業のための資格レ
ベル」を参照）やハイブリッド・システムに関する質問あるいは疑問がある場合は、作業を始める前
にポルシェ・ジャパンに問い合わせてください。
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6
高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
停車中のモータ / ジェネレータは無音状態です
停車中のモータ / ジェネレータは作動音がしないため、作動ノイズから作動準備状態を検出するの
は不可能な場合があります。
¨ エンジン・ノイズが聞きとれない場合でも、車両の作動準備が完了していることがあります。
¨ 内燃エンジンは高電圧バッテリの充電状態に応じてトランスミッション・レンジ「P」または「N」
で自動的に始動します。
5
ハイブリッド車に対する作業のための資格レベル
不明な点がある場合は、ポルシェ・ジャパンに問い合わせてください
ハイブリッド車に対する作業の専門的な資格やハイブリッド・システムに関する質問あるいは疑問が
ある場合は、作業を始める前にポルシェ・ジャパンに問い合わせてください。
ハイブリッド車に対する作業のための資格レベルの概要および定義
Eip = 電気技術習得者
Eip は以下の作業を行うことが認められています。
• 車両に対する一般作業および整備作業の実施
• HVT の指示に従って絶縁された高電圧システムに対する機械的作業の
実施
HVT = 高電圧技術者
高電圧技術者の資格は Eip と同じ権限を付与します。
さらに HVT は以下の作業を行うことが認められています。
• 高電圧システムが電源から絶縁されていることを確認するための確認
テストの実施
• 高電圧システムに対する以下の作業の実施：
¨ 電源から絶縁する。
¨ 再度スイッチが ON にならないことを保証する。
¨ 電源が安全に絶縁されていることを確認および記録する。
¨ 絶縁されている高電圧システムに対する作業を Eip に委任する。
¨ 車両を始動し、整備記録簿を作成する。
Esp = 電気技術熟練者
Esp は Eip および HVT と同じ作業を行うことが認められており、車両を電
源から絶縁することが不可能な場合は、通電状態の高電圧システムに対す
る作業の実施が認められています。
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
6
6.1
高電圧エレクトリカル・システムの電源からの絶縁 /
高電圧-エレクトリカル・システムの始動
電源からの絶縁の定義
高電圧エレクトリカル・システムの電源からの絶縁および高電圧システ
ムの起動
高電圧システムを電源から絶縁し、高電圧エレクトリカル・システムを起動するために高電圧技術者
が必要となります（「第 5 章ハイブリッド車に対する作業のための資格レベル」を参照）
。
ハイブリッド車に対する作業の専門的な資格やハイブリッド・システムに関する質問あるいは疑問が
ある場合は、作業を始める前にポルシェ・ジャパンに問い合わせてください。
システムの電源からの絶縁の定義は、システムの高電圧バッテリおよびパワー・エレクトロニクス
（フロントおよびリヤ）の電源からの絶縁に適用されます。
1. 電源から絶縁する。
2. 再度スイッチが ON にならないように固定する。
3. 電源から安全に絶縁されていることを確認する。
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
6.2
高電圧エレクトリカル・システムの電源からの絶縁
必要なツール
• ハイブリッド・テスト・アダプタ VAS 6558/1、ポルシェ番号 WE 1378
• 電圧テスタ、ポルシェ番号 WE 1380
¨ ここに記載されている作業は必ず高電圧技術者（またはそれ以上）のトレーニングを受け、資格
を持ったスタッフが行う必要があります（「第 5 章ハイブリッド車に対する作業のための資格レベ
ル」を参照）。
¨ 安全に関する指示を遵守してください（
「第 4 章高電圧エレクトリカル・システムの作業の安全に関
する指示」を参照）
。
高電圧エレクトリカル・システムの電源からの絶縁
1. イグニッションを OFF にし、再び ON にならないようにする。次にリモコンをイグニッション・
ロックから取り外す。
「キーレス・エントリ & Go」装着車の場合、操作レバーをリリースし、イグニッション・ロック
から抜く。リモコンおよび操作レバーを安全な場所に保管する。
2. 高電圧バッテリ上の断路器カバーを取り外す。
3. 断路器を右方向に動かして解除し -1- 固定クリップを
持ち上げる -2-。
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
4. 断路器を高電圧バッテリから取り外す。
5. パイロット・ライン・コネクタを解除し、切り離す。
6. 2 本の高電圧ライン -2- 用ロック -1- が開く。
7. 高電圧ライン - HV- - および - HV+ - を順番に解除し（ラピッド・アクション・カップリング）
、
バッテリから切り離す。
8. ハイブリッド・テスト・アダプタ VAS 6558/1 WE 1378 と電圧テスタ WE 1380 を使用して、
「電力不在検証」テスト・ログに応じて高電圧バッテリの 2 個の高電圧端子に電荷がないことを
確認する（
「第 6.4 章「電力不在検証」テスト・ログ – 測定済み規定値」を参照）。
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
9. 左側のエンジン・コンパートメント・カバーを取り
外す。
9a. フロント・リッドを開ける。
9b. 拡張リベット -1- をトリム・パネル -B- から抜く。
9c. サイド・トリム・パネル -C- を回して取り外す。
10. クラッシュ・パネルをパワー・エレクトロニクスから
取り外す。
10a. 3 本のファスニング・スクリュ -4- を取り外す。
10b.ファスニング・ナット -5- を取り外す。
10c. クラッシュ・パネルを取り外す。
11. パワー・エレクトロニクス（ラピッド・アクション・
カップリング）の高電圧ライン -1- を解除し、
パワー・エレクトロニクスから切り離す。
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
12. 高電圧ライン -2- 用固定クリップを開く。
13. パワー・エレクトロニクス（ラピッド・アクション・
カップリング）で高電圧ライン -2- と -3- を解除し、
パワー・エレクトロニクスから切り離す。
14. エアコン・コンプレッサ用高電圧ライン -1- をパ
ワー・エレクトロニクス（ラピッド・アクション・
カップリング）にコネクタが確実にはまるまで挿入
する。
15. ハイブリッド・テスト・アダプタ VAS 6558/1 WE 1378 と電圧テスタ WE 1380 を使用して、
「電力不在検証」テスト・ログに応じてパワー・エレクトロニクスに電荷がないことを確認する
（「第 6.4 章「電力不在検証」テスト・ログ – 測定済み規定値」を参照）。
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
6.3
高電圧システムの始動
必要なツール
• ハイブリッド・テスト・アダプタ VAS 6558/1、ポルシェ番号 WE 1378
• 電圧テスタ、ポルシェ番号 WE 1380
• PIWIS テスタ II 9818
¨ ここに記載されている作業は必ず高電圧技術者（またはそれ以上）のトレーニングを受け、資格
を持ったスタッフが行う必要があります（「第 5 章ハイブリッド車に対する作業のための資格レベ
ル」を参照）。
¨ 安全に関する指示を遵守してください（
「第 4 章高電圧エレクトリカル・システムの作業の安全に関
する指示」を参照）
。
高電圧システムの始動
高電圧ラインおよびコネクタ・ホルダの点検
高電圧ラインを接続する前に、必ず高電圧ラインおよびコネクタ・ホルダの接続部を点検する。
¨ プラグ端子が変形または損傷している場合、ポルシェ・ジャパンに連絡する。
¨ コネクタが変形または損傷している場合、ポルシェ・ジャパンに連絡する。
¨ ラインが変形または損傷している場合、ポルシェ・ジャパンに連絡する。
1. 高電圧構成部品（バッテリ、パワー・エレクトロニクス、モータ・ジェネレータ、エアコン・
コンプレッサ）のすべてのネジ接続部の目視点検を実施すること。
2. すべての高電圧 / 電位ラインの外側に損傷がないか点検し、正しく接続され、確実にロックされ
ているか点検する。
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
3. エアコン・コンプレッサ用高電圧ライン -1- をパ
ワー・エレクトロニクス（ラピッド・アクション・
カップリング）から解除し、切り離す。
4. 高電圧ライン -3、2、1- をパワー・エレクトロニクス
にコネクタが確実にはまるまで挿入する。
5. クラッシュ・パネルをパワー・エレクトロニクスに取
り付ける。
5a. クラッシュ・パネルを取り付ける。
5b. クラッシュ・パネルを 3 本のファスニング・スク
リュ -4- で固定する。締め付けトルク： 9 Nm
5c. クラッシュ・パネルをファスニング・ナット -5- で
固定する。締め付けトルク： 9 Nm
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
6. 左側のエンジン・コンパートメント・カバーを取り
外す。
6a. フロント・リッドを開ける。
6b. トリム・パネル -C- を挿入する .
6c. トリム・パネルを拡張リベット -1-（-B-）で固定
する。
7. 高電圧バッテリに、高電圧ライン -1- をコネクタが確
実にはまるまで差し込む。
8. 2 本の高電圧ライン用ロック -2- を取り付け、パイ
ロット・ライン・コネクタに固定する。
8a. パイロット・ライン・コネクタをしっかりとはまる
まで差し込んで接続する。
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
9. 断路器を高電圧バッテリに挿入する。
10. 断路器 -1- をロックし、閉じる -2-。
11. 高電圧バッテリに断路器カバーを取り付ける。
12. PIWIS テスタⅡ 9818 を使用して故障メモリを読み取る。高電圧システム内に故障が発生した
場合、故障診断ガイド（GFF）の指示に従って修理する。
13. テスト・ログに従って正しい始動の検証を行う（「第 6.5 章「高電圧システムの始動」テスト・
ログ」を参照）。
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
6.4 「電力不在検証」テスト・ログ – 測定済み規定値
実施済み作業の記録
シャーシ番号：
日付：
名：
電話：
「電荷不在検証」テスト・ログ
テスト範囲
測定値
「車両ジャンプ・スタート端子での基準電圧（電圧テス
タ）
」機能テストを実施します。
測定規定値
10.5 V ～ 14.5 V
HV 測定ボックス - VAS 6558（マルチメータ付き）の機能テスト
HV 測定ボックス /1-1 抵抗測定 1（プラス・ソケットの
プラス配線）の機能テスト
220 kOhm +/- 10 %
HV 測定ボックス /1-1 抵抗測定 2（マイナス・ソケット
のマイナス配線）の機能テスト
220 kOhm +/- 10 %
HV 測定ボックス /1-1 抵抗測定 3 + 4（シールド・
ソケットのシールド 1 および 2）の機能テスト
220 kOhm +/- 10 %
HV バッテリでの測定 – VAS 6558（マルチメータ付き）
測定 1、HV バッテリ HV プラス（+）～ HV マイナス（-）
の電圧測定。
0V
測定 2、HV バッテリ HV プラス（+）～ボディ・
グラウンド（シールド）の電圧測定。
0V
測定 3、HV バッテリ HV マイナス（-）～ボディ・
グラウンド（シールド）の電圧測定。
0V
パワー・エレクトロニクスでの測定 – VAS 6558 マルチメータ付き
測定 4、パワー・エレクトロニクス HV プラス（+）～
HV マイナス（-）の電圧測定。
<7 V
測定 5、パワー・エレクトロニクス HV プラス（+）～
ボディ・グラウンド（シールド）の電圧測定。
<7 V
測定 6、パワー・エレクトロニクス HV マイナス（-）～
ボディ・グラウンド（シールド）の電圧測定。
<7 V
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
6.5 「高電圧システムの始動」テスト・ログ
実施済み作業の記録簿
シャーシ番号：
日付：
名：
電話：
「高電圧システムの始動」テスト・ログ
テスト範囲
OK
NG
HV 構成部品（バッテリ、パワー・エレクトロニクス、
モータ / ジェネレータ、エアコン・コンプレッサ）の
すべてのネジ接続部の目視点検。
すべての HV ラインに傷がなく、正しく接続され、締結
されている（目視点検）。
すべての等電位結合ラインが無傷（ペイント）で接続
されている（目視点検）。
以下のシステムに故障および故障入力が存在しない：
DME コントロール・ユニット
トランスミッション・コントロール・ユニット
パワー・エレクトロニクス・コントロール・ユニット
高電圧バッテリ・コントロール・ユニット
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
7
取り外しに関する指示 - バッテリの取り外し
取り付け位置
バッテリはラゲッジ・コンパートメント後方のロードス
ペース・コンパートメント・カバーの下側に取り付けら
れています。
準備作業
高電圧エレクトリカル・システムに対する作業
¨ ここに記載されている作業は必ず高電圧技術者（Eip）（またはそれ以上）のトレーニングを受け、
資格を持ったスタッフが行う必要があります。高電圧技術者（HVT）が事前に車両を電源から絶縁
する必要があります。
「第 5 章ハイブリッド車に対する作業のための資格レベル」を参照。
¨ 鉛蓄電池に関する警告および安全に関する指示を遵守する（「第 4 章高電圧エレクトリカル・シス
テムの作業の安全に関する指示」を参照）
。
1. ロードスペース・コンパートメント・カバーを取り外す。
2. タイヤフィットおよびツール・キットを取り外す。
必要なツール
• ワークショップ・クレーン VAS 6100、No. WE 1188
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
バッテリの取り外し
1. バッテリ・マネージメント・システム・コントロー
ル・ユニット用の 2 個のコネクタ -1、2- を解除し、
切り離す。
2. 左右の高電圧バッテリ・ファン用の 2 個のコネクタ
-3、4- を解除し、切り離す。
3. バッテリのグラウンド・ストラップ用ファスニング・
スクリュ -1- を取り外す。
4. グラウンド・ストラップのタイラップ - 矢印 - を切断
する。
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20
高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
5. エキゾースト・プレナム -1- を持ち上げ、エア・ガイド
-2- から抜き取る。
6. エキゾースト・プレナムを前方に動かす。
7. 高電圧バッテリの 8 個のファスニング・スクリュ -2を取り外す。
8. 右の 2 つのファスニング・ブラケットの 4 個のファ
スニング・スクリュ -3- を取り外し、ホルダを取り
外す。
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高電圧バッテリ – カイエン S ハイブリッド
9. 高電圧バッテリの中央を、短いキャリー・ベルトおよ
びワークショップ・クレーンを使用して持ち上げる。
10. 高電圧バッテリを持ち上げて右に動かし、別の作業者
の手を借りて安定させながら取り外す。
11.バッテリを正しく保管し、リサイクルする。
8
リサイクル
高電圧バッテリのリサイクル
バッテリはリサイクル可能です。リサイクルに関する詳細情報については、ポルシェ・カスタマ・
ケア・センター（電話：0120-846-911）に問い合わせてください。
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