学ぼう!ラムサールサポーターズ カリキュラム3 /授業進行シナリオ (2ぶんの1) タイトル いのちのつながり(食物連鎖) 学習の流れ (小6(生物と環境/捕食関係)中3(生物と環境/自然界のつりあい) 主な学習活動 [問いかけ] Q:私たち、ひとの食べものとは何か? [展開] ・給食(米食)の食材について、グループごとに植物か、動物か分けてみる ・動物は、さらに何を食べているか ⇒動物が食べているものも植物 ・食材になるまで、動物、植物がどのような関係になっているか、考えてみる 導入 ポイント 教材・ツール ・身近な給食を題 材に、食べものの 起源(植物・動物) へ考えを到達させ、 区別させる 〇給食の写真 ●食材に相当 する動物・植物 のイラストパネ ル(とり・ぶた・ 麦) [まとめ] ⇒ひとは動物や植物から栄養を得ている [問いかけ] Q:生きものは何を食べている? 問題設定 [展開] ・ひとではなく、自然の生きものたちは何を食べて生きているか ・植物を食べている動物もいれば、動物を食べている動物もいる ・身近に知っている様々な生きものたちを挙げて、その関係性を考えてみる ・人に限らず、生き ●田んぼのい もの同士の捕食関 きもののつなが 係を関連づけさせ り(イラスト) る [まとめ] ⇒生きものは「食べる・食べられる」の関係でつながっている(食物連鎖) [問いかけ] Q:植物や動物が生きていくには何が必要? [展開] ・食べる以外に生きるために必要な活動はなにか考えてみる(酸素を吸って、水を飲む) ・植物は二酸化炭素を吸収し酸素をはき出す ⇒「植物」と「動物」の関係 ・空気や水は、動物、植物のいのちにとって欠かせない(きれいな空気・水の大切さ) 応用 ・捕食関係以外に も、生きものは水・ 空気を媒介とした 環境のとのかかわ りが生命に必要で あることを理解 ○光合成と動 物の関係図 (※教科書等 参照) ・水や空気と食料 を関連づけさせて、 水・空気を汚すと、 生きものに影響が 波及することを理 解 ●映像④「い のちのつなが りってなに」 [まとめ] ⇒生きものは、水や空気を通じた環境とのかかわりで生きている [問いかけ] Q:きれいな水や空気と、人間の食べものの関係とは? 【映像④】 いのちのつながりって何? (time:02.51) <映像ナレーション> 子ども:いのちのつながりって、どういうことなの? 博士:例えば、みんなも普通に呼吸をして、空気を吸い込んでいきているよ。 じゃあ、その空気は、どこから来たのかな? 博士:みんなが吸っている空気は酸素と呼ばれるものなんだけど、酸素は植物ができている から。 子ども:え、そうだったの? じゃあ植物がなかったら、人は生きていけないんだ。 展開 まと め 博士:それから、みんながいつも食べているお肉や魚、お米。みんな命があるもの。そして、 牛や豚、魚は生きていくために、エサになる小さな生き物や植物を食べて生きている でしょ。 展開 子ども:そうか、いろんないきものが、支え合っているんだね。だから、いのちがつながっている んだね。 博士:そう。いろんないのちがつながっているから、みんなが生きていけるんだ。 博士:みんなが生きていくために必要な綺麗な空気や水、ごはんやパンも全部、命のつなが りと豊かな自然があるからなんだよ。 子ども:ごはんやパンとは、どう関係しているの? 博士:農作物を枯らしてしまう虫を食べるカエルがいなくなったら、悪い虫が増えすぎてしまうし、 カエルがまったくいなくなってしまったら、それをエサにする鳥も困ってしまう。そして、その バランスが崩れたら、田んぼや畑でとれる野菜や果物にも悪い影響を与えてしまうん だ。 博士:それから、ミツバチのようないきものは、受粉といって、いろいろないのちを運ぶことをし てくれるんだよ。だから、いろんな生きものが安心して住めるように自然を守っていくこと はとても大切なんだよ。 子ども:どんな小さな昆虫でも、とっても大事な役割を果たしているんだね。 ・生きものは絶妙 なバランスと均衡 により成り立ってい ること ●ピラミッドの 生物量のつり 合いの図(※ 消費者・生産 者の関係は中 学理科範囲) 学ぼう!ラムサールサポーターズ カリキュラム3 /授業進行シナリオ (2ぶんの2) 学習の流れ 主な学習活動 [振り返り] Q:生きものは、どのようにつながりあっていたか?(映像④から引き出す) 展開 まと め まとめ [展開] ・映像教材④で捕食関係、生きものと水・環境のかかわりを再確認 ・教材中のナレーション「きれいな水や空気が、ごはんに関係ある」の理由を考えてみる ・田んぼには小さないきものがたくさんいる ・生物量のつり合いのピラミッド図を使って、(中間の)田んぼのカエルがいなくなってしまっ たらどのような変化が起こるか考えてみる※ [まとめ] ⇒いきものは「食べる・食べられる」の関係を通じて、どんな小さな生きものも支え合って 生きている ⇒小さな生きものを守るために、水や空気を汚さないことが大事 (そのために、自分たちができることはなんだろう) ポイント 教材・ツール ・水や空気と食料 を関連づけさせて、 水・空気を汚すと、 生きものに影響が 波及することを理 解 ●映像④「い のちのつなが りってなに」・ピ ラミッドの生物 量のつり合いの 図 (※消費者・生 産者の関係は 中学理科範 囲) ・生きものは絶妙 なバランスと均衡 により成り立ってい ること <凡例> • [問いかけ]:生徒に、回答してもらう質問です。【回答例】は、想定される、または導き出したい生徒の回答、[まとめ]は、指導者が生徒の回答を受け、 まとめる内容です。[ • [展開]:問いかけ等を起点に、さらに学習を深めていくための展開例です。 • [振り返り]:映像等、カリキュラムで学んだ大切なポイントを再度、振り返ります。 • [映像の導入]:今までのカリキュラムの流れを受け、次の映像にスムーズに理解するための投げかけです。 • 教材・ツールの「●」は、本事業で画像データとして提供するもの、「〇」は、可能な範囲で指導者が準備できると望ましいものを記載しました。
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