アメリカ留学に学ぶ 日本で活かせる英語の勉強法

アメリカ留学に学ぶ
日本で活かせる英語の勉強法
渡邉 英喜 著
製作・配布:
株式会社ロフティ出版
はじめに
こんにちは、渡邉英喜です!
今回は無料レポートということで、アメリカ留学に学ぶ日本で活か
せる英語の勉強法というものを皆さんにこっそり伝授したいと思い
ます。もちろん無料とは言え、いつもの通りサービス精神たっぷり
で書かせて頂きますので、どうぞご期待下さい^^
英語を勉強したいと思っている人にとって、留学というのはある意
味究極の恵まれた環境と言えます。まず、徹底的に英語だけの世界
に浸れるということ。これは英語習得にとって最高の環境といえま
す。しかし、日本にいる人、今日本で仕事をしている人、学校に通
っている人にとって、そんな留学という経験はなかなか現実的では
ありません。当然、費用だって相当かかりますし、外国に長期に渡
って住むとなれば、色々と面倒な準備も必要ですから、おいそれと
はいかないのが現実です。
そこで、今回このレポートでは、日本にいながらにして留学生と同
じ効果が期待できる英語の勉強法をみなさんにご紹介したいと思い
ます。もちろん、日本にいる以上、本当の留学とまったく同じ環境
を手に入れることは不可能に近いものですが、工夫次第では大差な
い効果を得ることが出来ると思います。
というのも、留学さえすれば英語が話せるようになると思っていら
っしゃる方が多いんですよね。実際は、そんなことないんです。大
半は留学なんかしても英語話せるようにはなりません。その辺の留
学事情についても、赤裸々に大暴露してみたいと思います。
それでは、本編へ~!
アメリカ留学~私の場合~
私が留学していたのは1990年から1995年にかけてのことです。
不思議なくらい、その当時の思い出は日本での思い出と比べてやけ
に鮮明なんですね。それほど印象に残った経験だったのでしょう。
まるで特別な夢でも見ていたかのように、いつまでも当時の思い出
が頭の中に残っています。
留学生がアメリカの大学に入るには皆さんご存知の通り、TOEFLを
受けたり、ESLといった留学生のための英語学校のプログラムを修
了する方法があります。私の場合、高校の英語の成績は本当に最悪
も最悪、どうにもならないものでしたので、当然英語学校に入るこ
とになりました^^;
よく、あんなに英語が嫌いで苦手だったのに何故アメリカなんて行
ったの?って聞かれますが、本当、自分でもよくわかりません。タ
イムマシンでもあれば当時の自分に会って聞くことが出来るのでし
ょうが…。一つ、よく覚えているのは、周りの友達がみんな大学に
現役で入っているのに自分だけ浪人してしまって、ひどい劣等感を
持っていた、というのがあります。特に私は負けず嫌いだったので、
自分の彼女にも先を越されてしまったという屈辱感が、当時の私の
原動力になっていたんだと思います。
ま、そんな暗い過去の話はさて置いて、留学の話に戻しますが、私
の場合、本当に英語が苦手で、まったく基礎もわかっていなければ、
ボキャブラリーもありませんでしたので、とにかくアメリカという
英語の海にとりあえず飛び込んで、という感じで留学生活が始まり
ました。
どうやって英語も話せないのにアメリカで生活を始められたんだ?
って疑問に思われる方も多いと思いますが、実は結構何とかなるも
んなのです。これから留学を計画されている方には夢を壊すようで
申し訳ないのですが、とにかく日本人が何処にでもいますので^^;、
困ったら助けてもらえる。
語学学校にも大学の学部にも他人の世話好きな日本人がたくさんい
るんですよ。だから、最初はそんな人たちのお世話になります。誰
もがそうです。ただし、英語の習得に成功する人は、最初だけその
ような世話好きな日本人に助けてもらい、あとはネイティブなり他
国からの留学生と仲良くなってうまい具合に留学生活をエンジョイ
します。いつまでも世話好きな日本人とばかりつるんでいる人は、
例外なく落ちこぼれてハイさよなら!ということになるのです。
語学学校(ESL プログラム)の実態
TOEFL で大学入学レベルの英語力があればそのまま学部で授業を
受けることになりますが、そうでない人は大学に付属した、または
近隣の語学学校で英語を勉強しなければなりません。TOEFLの点数
がよくても学部での授業についていけない人は教授や留学生アドバ
イザーなどに語学学校に通うことを薦められます。
当然、地域差はありますが、アメリカの語学学校に来ている留学生
の比率でもっとも多いのは中東系と日本人です(最近は中国人が多
いのかな)。仮にクラスが20人とすると、アラブ人と日本人が8~
9人ずつ、残りが台湾や中国、韓国、あとはメキシコや南米系も結構
多いですね。いずれにしても絶対に日本人がいます。日本人は英語
が苦手なわりに、本当に世界中にいますね^^;
さて、この語学学校ですが、日本人ばかりが多くてあまりためにな
らないのではないかと勘ぐる人が結構多いのですが、意外とそうい
うことはなく、ほとんどの留学生がこのような語学学校でその基礎
的な英会話能力、大学の授業を英語で受けられるほどの英語力をつ
けています。当然このESL(English as a Second Language) プ
ログラムというものは、英語を母国語としない外国人(日本人も外
国人です)のための専門教育カリキュラムですので、その効果とい
うのは絶大なんですね。よく考えて作られているカリキュラムなの
です。
もちろん、全員がうまくいくとは限りません。どこにも必ず落ちこ
ぼれや不真面目な人がいるんです。そういう人たちは、授業中も平
気で日本語で会話していますし、真剣に勉強していませんので、途
中でドロップアウト(中退)或いはキックアウト(退学)というこ
とになります。
この辺はさすがアメリカという感じで、落こぼれや、やる気のない
学生にムチをうってまで教えようとはしないんですね。ついてきた
い者はついて来い、後は知らんっていう感じです。ですから、真剣
に勉強しない学生はどんどん置いていかれます。本当はそれで良い
んですけれどね。
語学学校のレベル分け
私の場合は本当に英語が苦手であったこともあり、またほとんど準
備をせずにアメリカに飛び込んでしまったこともあり、語学学校の
レベル分け(クラス分け)試験では、お恥ずかしいことに最下位か
ら2番目のクラスに入りました。日本人もたくさんいましたが、さす
が下から2 番目のクラスという感じで、みな英語に関してはアホば
かりでした^^;
でもさらにその下のクラスもあって、そこは本当に英語がわからん
という究極の英語ダメダメ学生ばかりが集められ、玩具や歌などを
使う、いわば幼児英会話のような授業が展開されていました(笑)。
かなり年配のおじさん(日本人)がアルファベットの歌をうたわさ
れている光景を見た時はさすがに胸が痛んだものです^^;
語学学校にもよりますが、クラスのレベルは5 段階から12 段階く
らいに分けられており、私の通っていた学校は5 段階制でした。レ
ベル1 というのが、その幼児英会話教室で、レベル2 というのが、
私が入れられたクラス。レベル3 というのが標準クラスで、ここに
入る人が最も多いようです。日本人も高校レベルの英語がわかる人
であれば大体この程度のレベルに入ります。レベル4 というのは日
常会話もスムーズに行え、他国の留学生などとも会話を楽しめるレ
ベルです。ただし、まだ学部の授業についていくには足りないとい
うレベル。そして最高がレベル5 で、ここでは英語の勉強以外にも
学部に入った時に必要となる英語論文(リサーチペーパー)の書き
方や図書館の利用法など、大学留学に必要なスキルを一通り学ばせ
られます。また、このレベル5を卒業するとTOEFLなしで学部に入
学を許可される場合もあります。
各レベルは1タームごとに期末試験があり、これにパスすると上のク
ラスに進めます。また、グラマー(文法)、リーディング(読み)、
ライティング(書き)、リスニング(聴き)、スピーキング(話し)
とクラスが分かれており、これらの科目ごとにレベル分けされます。
つまり、リスニングは苦手だけれど文法が得意な場合はリスニング
がレベル2でグラマーがレベル4、なんていう場合もあります。まあ、
学校によって制度は異なると思いますので、全ての語学学校がそう
とは限らないと思いますが、私の学校はそんな感じでした。
語学学校のすごいところ
とにかく、私も語学学校でかなり英語力をつけることが出来ました
が、その一番の理由は「宿題」の多さに尽きます。先述の通り、グ
ラマー(文法)、リーディング(読み)、ライティング(書き)、
リスニング(聴き)、スピーキング(話し)という各クラスでそれ
ぞれの宿題が、毎日ものすごい量で出るのです。これはホームワー
クとかアサインメントなんて呼ばれているのですが、とにかくホー
ムステイ先に帰っても一日中勉強しているっていう感じ。まさに英
語漬けの毎日です。
これは大学の学部に入っても共通していることですが、基本的に向
こうの学生は勉強熱心です。本当にすごく勉強します。みんな優等
生みたいに感じます。でもこれって、考えてみたら当たり前のこと
なんですよね。
日本の場合、大学に入ったらみんな100%遊びますよね。いえ、中
にはあなたのように真面目な学生もいますよ。でも、受験までが勉
強で、大学入ったら思いっきり遊ぶぞ~なんて考えている学生は非
常に多い。でも、それって本来は違うと思いませんか?大学は本来
勉強しに行く所です。それは当然のことなのですが、今の日本では
そう考える学生の方が少ない。先生や教授にしたってそうです。
しかし、アメリカではそのような考えは通用しません。学生が遊ん
でいると周囲から「あいつ何やってんだ?」という目で見られます。
「お前、一体何しにここに来ているんだ?」っていう感じの目で見
られるのです。
彼らはとにかく月曜から金曜まではみっちりと勉強します。日本人
の学生と比べるとみんなが優等生のようです。ただし、週末になる
と一転して羽目を外します。みんなパーティーとか開いて夜遅くま
でドンチャン騒ぎ。すごくメリハリがあるんですよね。
話が脱線しましたが、そんな感じで語学学校でも平日はとんでもな
い量の宿題をやらされるのです。これをやっていかないと、怒られ
るという恐怖ではなく、次の日の授業についていけなくなる、みん
なの相手にされなくなるという恐怖があるのです。だから、平日は
夜遅くまで辞書を片手に勉強しました。ひょっとしたら日本で大学
受験のために勉強したよりも真剣に机に向かったかもしれません。
しかし、このとてつもない量の宿題と課題がその後の英語力に大き
な影響を与えたのは言うまでもありません。
グラマー(文法)
というわけで、日本にいながらにしてアメリカの語学学校に通って
いるのと同じ効果をあげる勉強方法をご紹介したいと思います。
まずはグラマー(文法)ですが、英会話の上達を目的としている場
合はあまり文法にこだわる必要はありませんが、TOEIC®テストな
どの対策では、やはり文法をある程度勉強する必要があります。も
しあなたが、そのような対策を必要とされているのであれば、まず
は英語で書かれている文法の教科書を1冊購入してみて下さい。
今まで、日本語で書かれている英語の文法書で勉強していてなかな
か文法が理解できなかったという人には特に効果があります。え、
英語で英文法を勉強するの?なんて言う声が聞こえてきそうですが
…。そうなんです、実はこれが英文法をマスターするには最高に効
果的なんです。以下にいくつかの教科書を紹介しておきます。これ
らは洋書なんかを扱っている書店で手に入れることが出来ると思い
ますし、もし遠隔地にお住まいでしたらAmazonで購入するのがお
勧めです。
English Grammar in Use
最近は大学や専門学校、あるいは高校の英語の授業でも English
Grammar in Use を採用しているところが増えてきましたが、ESL
では定番のGrammarの教科書(問題集)です。とにかく、色々な英
文法のテキストはありますが、どれが一番か?と聞かれれば、私は
迷わずこれらのシリーズをお勧めします^^
洋書を扱っている大手の書店であれば、現物を見て購入することが
出来ますが、amazon で購入する場合は種類がいくつかありますの
で注意して下さい。まず、アメリカ英語とイギリス英語で内容が異
なります。私はアメリカ英語の方が得意なので(また、ワールド・
スタンダードで言ってもアメリカ英語を知っておいた方が通じるの
で)、アメリカ版をお勧めしています。もちろん正統派のイギリス
英語を勉強したいという方はイギリス版でもOKです^^
また、レベルが初級、中級、上級に分かれています。詳しくは以下
の表を参照して下さい:
アメリカ英語版
イギリス英語版
初級
Basic Grammar in Use
Essential Grammar in Use
中級
Grammar in Use Intermediate
English Grammar in Use
上級
アメリカ版では上級はなし
Advanced Grammar in Use
いずれも練習問題がついていますが、学校でも使われる教科書のた
め、学生配布用は解答がついていません。独学で使用する場合は
with answers(解答付)を選ぶようにして下さい。また最近では
CD付きもありますので、出来ればCD付きを選ぶと良いでしょう(多
少高くなります)。
English Grammar for Dummies by Geraldine Woods
これは英文法書というよりは、読み物感覚で読める、初心者向けの
簡単な英文法本です。いきなり英語の英文法書や問題集は難しい!
と感じられる方は、こんなのから入るのもいいですね^^ Kindle版も
あります。
Scholastic Success With Grammar
これはアメリカの小学生の英文法のテキストです。グレードごとに
レベルが異なります。内容は基礎的ですが、初心者はこのようなテ
キストから始めてみるのも良いでしょう。
今、英語が本当に苦手だ~!と言う人にとっては、英語で書かれた
文法書なんて背筋が寒くなる思いがすると思いますが、大丈夫、初
心者向けの教科書であれば辞書片手に結構すんなりと読めるもので
す。私も本当に英語が苦手で、英文を読むのも大嫌いでしたが、ゆ
っくり丁寧に辞書をひきながら読んだら、文法が本当によくわかる
ようになりました。やはり、英語の文法は英語で書かれた本場の参
考書なり教科書を用いて勉強すべきです。だまされたと思って一冊
トライしてみて下さい。今、英語が苦手な人ほど、やるべき試練だ
と思ってチャレンジしてみて下さい。
英語で書かれた英文法書を読むと、日本語で書かれた英文法書とは
まったく違うニュアンスが理解できるようになります。例えば冠詞
などは本当に理解するのは難しいんですけれど、英語で書かれた文
法書を読むと、その感覚、センスとでも言いましょうか、要するに
冠詞を用いるニュアンスがわかるようになるんですね。もちろん、
冒頭でも書いたように、もしあなたの英語習得の目標が「英会話上
達」であれば、最初からあまりに細かい文法事項を気にする必要は
ありません。この「方向性」は間違えないようにしましょう。
リーディング(読み)
文法の次はリーディングです。リーディングでは唯一確実に上達す
る方法があります。これは「多読」と呼ばれるもので、アメリカの
語学学校でも必ずやらされます。たいていは日本の学校などでも使
いますが、副読本という形で、ペーパーバックなどを単に読み続け、
最後に理解度テストなどを行います。これは本当にオーソドックス
といいますか、どこでもやっている勉強法ですね。地味でパッとし
ませんが、やはり一番効果があるようです。
アメリカの語学学校では、レベルが上がるにつれ多読以外にも速読
の方法や要点だけを斜め読みする方法なども教わります。例えばス
キミングといって、内容をほとんど読まずに目に入った単語だけを
斜め読みして、書かれている要点を理解するという技術の練習があ
りました。これは結構難しく、コツがいるものです。ただ、目的に
よるかも知れませんが、このような小手先の技術を身につけるより
は、地道に多読の練習をした方が本当の意味での読解力を身につけ
ることにつながります。
多読の難点は時間がかかることです。どんなに英語が堪能な人でも
辞書をまったく使わずに英語で書かれた小説を完全に理解すること
は不可能ですし、やはりそれなりに辞書をひきながら読んでいると
時間がかかるものです。まあ、本来多読というものは、原則として
辞書をひいてはいけないんですけれどね。
ただし、私は辞書をひいた方が良いと思います。英文を読んでいて、
不明な語をそのままにして曖昧な解釈で読み進めると、その先で誤
訳をする確率が高くなるからです。これは経験的に言えるのですが、
ちょっとでも不明な、意味がわからない語が出た場合、そのまま無
視して読み進めると誤解釈がさらに誤解釈を生む恐れがあります。
そして、結局は後戻りして訳しなおしたり解釈しなおしたりしなけ
ればならず、かえって時間がかかるわけです。多読の際に辞書を引
くなと言ったのは昔の話です。というのも、昔は紙の辞書しかあり
ませんでしたから、いちいち辞書を引く時間が読みの練習の妨げと
なると考えられたわけです。今はそんなことありません。誰もがパ
ソコンの辞書、電子辞書を持っています。紙の辞書と比べたら一瞬
で不明な語を検索することが出来るわけです。
だから、今の私としては、わからない単語があったらどんどん辞書
を引くべきだと思いますね。わからないまま読み進めても意味が曖
昧だと読書の面白みがなくなりますし、興味もなくなり、勉強自体
が非常につまらないものと化し、最終的には三日坊主に終る可能性
が非常に高い。だったら、徹底的に辞書を引いて楽しく、たくさん
読む方が絶対に力がつきます。
実は、私は英語を短期間でマスターしたと豪語していますが、リー
ディング(読み)に関してはスラスラと読めるようになるまでは結
構時間がかかりました。英語の勉強にはリーディング、リスニング、
ライティング、スピーキングと色々ありますが、リーディングとリ
スニングといった「インプット系」のスキルは比較的短期間に力を
つけるのは難しいようです。従って、リーディングの上達に関して
は、ある程度の長期戦を覚悟した方が良いと思います。
アメリカの語学学校では、副読本として、低いレベルのクラスでは
有名な伝記や映画のストーリーを、高いレベルのクラスでは大学学
部レベルの論文などを読まされました。色々な本を読まされるのは
確かに力がつきますが、日本で独学で勉強する場合には、内容がつ
まらなかったり、興味がないことだったりするとモチベーションの
低下につながります。
従って、多読を行う場合は必ず自分が興味のある分野の読み物を用
いることが重要です。一昔前は、読み物を探すだけでも大変でした
が、現在ではインターネットがありますので、自分に合った読み物
を探し出すことが出来ます。アメリカのYahoo!を使ったことはあり
ますか?いつもは日本のYahoo!しか使っていない人も、自分が興味
のあることや趣味のキーワードを英語で検索してみましょう。関連
のページや文書がたくさん見つかるはずです。このようなインター
ネットのサイトを読むだけでも多読と同じ効果を上げることが可能
です。また、よく日本語に訳すなという人がいますが、これも私は
どうかと思います。というもの、私は翻訳の仕事をするようになり
一日に何十ページもの英文を訳すようになってから特にリーディン
グ能力が格段に向上したのです。今では大学留学中よりもリーディ
ング能力が高いと感じます。
このことから、自分の興味がある分野の洋書などを一冊まるごと日
本語に訳してしまうようなことを短期間に行うと、リーディングの
力が飛躍的に向上するはずです。これは自分が興味のあることであ
れば非常に楽しい作業となるはずですし、リーディング力が向上す
ることを考えれば一石二鳥でしょう。
また、今は洋画のペーパーバックなども amazon とかで簡単に手
に入りますから、一度映画を観てから、ザっと内容を理解しておい
て、英語のペーパーバックを読むのも良いでしょう。昔と違って今
は本当に英語学習には恵まれた時代だと思いますよ。
これだけ豊富な教材が揃っていて、それでもまだ英語が話せないな
んて、おかしいと思います。それは単にやる気がないだけなんだと
思います^^
なるべく興味を持てる内容の本をとにかくたくさん読む。裏技でも
何でもない話なのですが、実際それが一番シンプルで効果的な勉強
法です。急がば回れ、ですね。
ボキャブラリーについて
ボキャブラリーとは一体何でしょう。日本語では「語彙」と言いま
すが、これは英単語だけでなく、慣用的に用いられる語句や表現と
いった英単語のまとまりも含めた言葉の集まりを意味します。よく、
「ボキャブラリー」=「英単語」と勘違いされている方がいますの
で、注意して下さい。
さて、それではボキャブラリーを増やすにはどうしたらよいでしょ
うか?もっとも効果的なボキャブラリーの構築法は、英語圏で実際
に使われている英語の表現に積極的に触れることです。それは英文
であったり、英語音声であったりしますが、そのような生の英語か
ら慣用的に使われている語句や表現を丸ごと抽出して覚えてしまう
ということですね。これは特に英会話の上達においては効果を発揮
します。
一方で、TOEIC®テスト対策等で英単語を覚えなければならない!
という人も多いでしょう。その場合も、基本的には英単語オンリー
で覚えるのではなく、なるべく英文(例文)と一緒にイメージで覚
える癖をつけるようにして下さい。
「イメージで覚える」とよく言われますが、これは一体どういうこ
とでしょうか。これはつまり、単語を言葉で覚えるのではなく、そ
の単語が意味する事柄を視覚的に捉え、そのイメージで覚えるとい
うことです。要するに、日本語(訳)を介さずに、出来るだけ英語
とその意味をダイレクトにリンクさせて覚えるということですね。
ほとんどの人は、物事や事象を日本語で表し、それから英語に訳し
ます。またはその逆で英語を日本語に訳し、それで物事や事象の意
味を理解しようとします。そもそも、この二段階に渡る解釈が英語
の習得を難しいものにしているのです。
例えば、目の前に「冷蔵庫」があるとします。冷蔵庫は「refrigerator」
ですが、英語が話せる人は目の中に入っている冷蔵庫そのものを直
接「refrigerator」という名詞で記憶しています。つまり、「目の前
にあるもの」=「冷蔵庫」=「refrigerator」というように二段階の
解釈をするのではなく、「目の前にあるもの」=「refrigerator」と
直接英語で記憶してしまうのです。
これは非常に重要なことですので忘れないで下さい。まさに子供が
言葉を覚えていく過程と似ています。目に入ってきた視覚情報(絵
やイメージ)をそのまま言葉で直結(リンク)させて記憶するとい
うことです。
しかし、大多数の日本人が英単語を覚えようとすると、単語帳など
を使って日本語を英語に、または英語を日本語にという、言葉間の
やり取りになってしまっているわけです。これでは実際の会話の時
にパッと単語が浮かんでこない恐れがあります。日本語を考えてか
ら英語を探すから時間がかかってしまうんですね。
そうではなく、頭に浮かぶイメージ(視覚的情報)を直接英語に結
び付けておくことが非常に重要なのです。今英語を話せる人は、そ
のようにして記憶しているボキャブラリーが多いので、ペラペラと
英語を話すことが出来るわけです。特に留学生は、日本語に訳すと
いう練習をしない為、ダイレクトに英語と意味をリンクさせて、イ
メージで覚えることが出来るわけですね。
それから、ボキャブラリーの数についてもよく聞かれることがあり
ますが、これもバランスの問題ですから、文法の基礎もわからずに
難しい単語ばかり知る必要はありませんし、その逆も然りです。単
語帳や連想記憶で何万語覚えているとかいう自慢話は本当に不毛で
す。
一番良いのはリーディングやリスニングといったインプット系のト
レーニングを通して語句や表現を自然に覚えていくというやり方で
す。無理矢理暗記する人が本当に多いですが、そういう方法は試験
勉強のためだけのもので、英会話の上達という目的の上では、辛い
ばかりであまり意味がありませんので、やめた方が良いでしょう。
ライティング(書き)
出ました!ライティング(書き)。これ、本当に重要ですよ。
ライティングが出来るようになれば、英語のマスターもほぼ完了し
たと言って良いくらいです。それぐらい、ボキャブラリー、文法、
読解力、会話能力といった、すべての英語の要素が必要となるんで
すね。しかも話し言葉と違って書きますからゴマカシがききません。
絶対に間違えることが出来ないわけです。
アメリカでの留学生向けの英語トレーニングというのは、実はこの
ライティングというのに一番重いウェイトがかかっています。授業
におけるディベート(発言・討論)能力も重要ですが、学生にとっ
て一番重要なのは論文を書き上げること。何といっても、これが出
来ないと卒業が出来ないわけですから。
したがって、語学学校では、図書館の利用法、資料の集め方、論文
の書き方などをみっちりと叩き込まれます。特に学部入学間際では、
語学学校内で小規模の卒論(リサーチペーパー)を書かされます。
小規模とは言っても、テーマの決定から資料集めまで実際と同様に
行います。このような過酷な修行を強制させられるので、留学生は
英語を身につけることが出来るようになるわけですね。
さて、それでは日本ではどのようにしてライティングの勉強をする
と良いでしょうか?これも多読に通じるものがありますが、とにか
く大量の英文を書くことが最良にして最も効果的な学習法といえま
す。とにかく、質よりも量!という感じで書きまくるのがコツです。
実際、アメリカのESLでも毎日毎日色々なテーマの文章を書かされ
ます。本当に毎日毎日、英語を読み、文法を勉強し、英語を書かさ
れ、聞かされ、喋らされ、もういい加減にしてくれ~!と言いたく
なるくらい集中的に英語を叩き込まれるのです。
例えば、ある短い文章を読んで、それについて意見や感想を何ペー
ジか書かせられる。ある写真や画像を見せられて、それについて意
見や説明を書かせられる。日記を毎日書かせられる。そんな感じで
毎日英語を書かせられていました。この修行のおかげで私は辞書な
しで普通に英語を書けるようになりましたからね^^
日本でライティングの勉強をするのはちょっと難しいです。という
のは、書くことは出来てもそれを添削してくれる人がいませんので。
だから、独学の場合はどうしても限度があります。外国人(ネイテ
ィブスピーカー)が知り合いにいるのであれば、頼むのも良いでし
ょう。あとは、日本人どうしで英語のメールをやり取りするという
のも結構効果があります。相手がわからない表現をわざと探してみ
たりすることで、表現の幅を広げることが出来ます。海外のペンパ
ルを捜すというのも良いかも知れません。
今はインターネットで簡単に探せるはずです。そういうマッチン
グ・サービスもあります。また、英語学習系のSNSを利用するのも
良いでしょう。有名どころではLang-8(ランゲート)などがありま
す。このあたりの最新情報は私の教本でもたくさんご紹介していま
すので、詳しく知りたい方はぜひそちらを一度読んでみて下さい^^
また、市販のライティングの教本などで私が良いと思ったものをい
くつかご紹介しましょう:
英語ライティングルールブック /デイヴィッド・セイン
これは本当にお勧めですね。多くの翻訳者も絶賛しています。わか
りやすいし、内容が濃い!これを1冊徹底的に勉強すれば、ライテ
ィングはもう完璧になると思いますよ。初心者には若干難しいと感
じられるかも知れませんが良書です。
How to Write Effective Business English
こちらはビジネス英語の書き方になりますが、とても参考になる本
です。洋書なので、少しとっつきにくいと感じられるかも知れませ
んが、きちんとした英語を書けるようになりたいという人にはお勧
めです^^
Google 英文ライティング: 英語がどんどん書けるようになる本
遠田和子
この本もわかりやすくて良いです。特に Google を使って、独学で
英文ライティングを上達させることが出来るのでとてもお勧めです。
また、ライティング能力を高めるための裏技として、リーディング
の多読が挙げられます。日本語でもそうですが、本をたくさん読ん
でいる人というのは文章を書くのが上手い。これは要するに、たく
さんの本を読んでいるということは、たくさんのお手本を読んでい
ることになるからです。インプットが重要ということです。人間が
学ぶということは、つまり模倣するということなんですね。模倣と
はつまり簡単に言えば「モノマネ」です。人は、モノマネをするこ
とで様々なことを吸収し、身につけていく。そして、そのモノマネ
の対象、すなわち「お手本」が多ければ多いほど、表現力が増すわ
けです。
リスニングとスピーキング
さて、最後は日本人がもっとも苦手とするリスニングとスピーキン
グです。アメリカのESLでも、やはりこのリスニングとスピーキン
グのクラスでは、本当に多くの日本人が苦しめられています。かく
言う私も本当に苦労したのを覚えています。
ただ、思い起こせばリスニングのクラスは、日本の中学や高校の英
語の授業と大して変わらない内容だった気がします。よくよく考え
てみてれば、留学生は普段の生活自体がリスニングやスピーキング
の練習の連続という感じですから、授業がなくても力をつけること
が出来たのかも知れませんね。
ただし、スピーキングのクラスではディベートというのをよくやら
されました。これは「討論会」のようなもので、例えば What do you
think about gun control?「あなたは銃規制についてどう思います
か?」といったお題に対して、自分の意見を英語で言うという練習
をさせられました。
面白かったのは、自分の意見とは反対の立場に立って討論を行うと
いうトレーニングです。つまり、「銃規制」を例に挙げると、仮に
私が「銃規制に反対」の立場であれば、「銃規制に賛成」の立場に
立って討論をさせられるのです(もちろん英語で)。
これはなぜかというと、反対の立場に立つことで、いかに理論的に
主張を組み立てて、客観的な理由を挙げてから結論を言うことが出
来るか…というロジカルな思考力を養うためです。英語はロジカル
な言語と言われますが、ESLにおいてもこのような論理的な主張・
発言が出来るように特訓させられるということですね。これが、後々
のスピーキング力向上に大きく貢献したのです。
ところで、このような論法のコツというか、ノウハウは教えてもら
えたものの、肝心な「英語を話す方法」や「英語を聴き取る方法」
というもの自体はESLでは教えてもらうことが出来ませんでした。
だから、私自身がその方法を自分なりに模索し、考えてみた…とい
うわけですが^^
実は、その「英語を話す方法」「英語を聴き取る方法」をまとめた
新しい私の教本があります。これについてはメルマガでもご紹介し
ていますが、今英語を話すことが出来ない人が、一体何をどのよう
にすることで英語を話せるようになるか、また聴き取れるようにな
るか、その手順と方法について詳細に説明した教本となります。
もし機会があれば是非手に入れて読んでみて下さい。私がアメリカ
のESLで知り得た英語習得のノウハウだけでなく、それを日本にい
ながらにしてどのように活用するのか、詳しく書きまとめています。
特に英会話の上達、そしてTOEIC®テストでのスコア・アップを目
指されている方にはピッタリの教本です。
最後に
なぜ英語圏に留学した日本人が短期間で英語力を身につけることが
出来るのかという、日本ではなかなか語られることがない内容にフ
ォーカスして本レポートを書き上げましたが、如何でしたか^^
もちろん、留学しただけで英語を話せるようになるわけではありま
せん。その証拠に、遊び半分で海外に渡った大半の日本人が、まっ
たく英語力を身につけることなく帰国しています。
重要なことは、ESLという「英語を話せない留学生がアメリカの大
学でネイティブの学生たちと肩を並べて授業を受けられるレベルの
英語力を身につける」特殊なカリキュラムに基づいたプログラムを
いかに効果的に活用できるかどうかという点です。
そういう意味では、日本にいてもESL式の英語の勉強・トレーニン
グを実践すれば、誰もが短期間で同等の英語力を身につけることは
可能です。特に今はインターネットがありますので、海外のESLサ
イトを日本でも閲覧・利用することが可能なのです。
有名どころで言えば、ESL Lab といったリスニング専用のエクササ
イズサイトがありますね。あれだけの英語音声とスクリプトを自由
に使うことが出来て、無料というのは素晴らしいです^^
ESL Lab:
http://www.esl-lab.com/
他にもESLサイトはたくさんありまして、以前、特におすすめのESL
サイトをまとめたレポートがありましたので、次のページから特別
にご紹介させて頂きたいと思います。
これは【永久保存版】という内容ですので、ぜひあなたの英語学習
にお役立て下さい。また、これらのESLサイトを活用した、私が講
師を務めさせて頂いている「自宅でESL!バーチャル留学メール講座」
という人気講座もあります。これについてはメルマガでたまに受講
生の募集をしていますので、機会があれば是非ご参加下さい^^
【永久保存版:ほとんどの日本人が知らない】
海外の無料英語学習サイトを 120%活用して
英語・英会話力を楽しく、自然に身につける方法
渡邉
英喜
株式会社ロフティ出版
今回は、日頃から「海外のおススメの英語学習サイトを是非教えて
下さい」というご要望にお応えして、私がこれまでに活用したこと
がある海外(英語圏)の英語学習サイトをいくつか詳しくご紹介し
たいと思います。
これらの英語学習サイトは海外の英語のインストラクター(講師)
が世界中の英語学習者や、英語圏の子供たちのために無料で運営・
提供しているウェブ上のコンテンツです。中には広告配信をメイン
の目的としているものもありますが、大半は英語を学習している
人々の為に善意で運営・提供しているものですので、誰もが自由に、
しかも【無料】で(!)活用することが出来ます。
そのコンテンツは全世界で膨大な数にのぼり、これらの英語学習サ
イトを効果的に活用するだけで、他に何も必要とせずに英語を習得
することが可能になります。
例えば、リスニングであれば、ネイティブ・スピーカーの「生の英
語音声」を、これでもか!という程大量に聴いてトレーニングする
ことが可能です。これらのサイトにアップロードされている大半の
英語音声には「スクリプト」
(英語の台本)が用意されていますので、
内容を確認することは勿論、英語圏の人々がどのような慣用的な語
句や表現を使っているのか、どんどん知って覚えることが出来ます。
スピーキングでは、実際にネイティブ・スピーカーが使っている日
常英会話の定番の表現(これをラインとかパーツと呼んでいますが)
をたくさん知ることが出来ますし、何よりも口語でよく使われるス
ラングや流行言葉、或いは間投詞など、日本の一般的な英語の授業・
学習では、まずお目にかかれない本場の、産地直送の、生きた英語
表現をどんどん覚えることが出来るのです。
当然、発音なども音を聴きながら比較して練習出来る専門のサイト
がありますし、中にはウェブ上のロボットを相手に会話のシミュレ
ーションが出来るサイトまであります。
当然、リーディングの練習に最適なサイトも星の数ほど存在します
し、中にはパブリックドメインといった、著作権が切れた往年の英
語圏の名作小説などを片っ端からダウンロードできるサイトもあり
ます(さらに、オーディオブックといって、そのような小説やベス
トセラー本の内容を朗読した音声さえも無料で手に入れることが出
来ます。これはリスニングの多聴トレーニングに最適!)
。
ライティングでは、Grammar(英文法)にしっかりと則して適切な
英文を書けるようになるエクササイズをたくさん提供しているサイ
トもありますし、TOEIC 向けのボキャブラリーを単語集の形でリス
ト化し、無料で手に入れられるサイトもあります。
それ以外にも、映画やドラマ、或いは洋楽といったエンターテイメ
ント系の素材をメインに、楽しみながら英語の学習を進めることが
出来るサイトもありますし、クロスワード・パズル、オンラインゲ
ーム、歌や踊り等々を通じて英語を学習できるサイトもあります。
これが全て【無料】というのですから、活用しない手はありません
ね!
このような英語学習サイトは、海外では非常にポピュラーなので、
非英語圏の英語学習者たちは積極的に活用しています。しかし、ど
ういうわけか日本の英語学習者は、これらを活用するどころか、そ
の存在さえ知らない人がほとんどなのです。
それって、とってもモッタイナイですよね^^ 世界中にこれだけの数
の有益な英語学習サイトがあり、それを無料で、無制限で活用する
ことが出来るというのに、多くの日本人がその存在すら気づいてい
ない…というのですから!
というわけで、今回は私のメルマガを読んで下さっているあなたに
日頃の感謝の気持ちを込めて、特に私が気に入って普段活用してい
る海外の英語学習サイトを一挙にドドーン!とご紹介したいと思い
ます^^
* なお、今後リンク先(URL)が更新されたり、リンクが切れてし
まったりする可能性がございますので、その際はメールでお尋ね頂
ければ新しいリンク先をお知らせ致します。お気軽にお尋ね下さい。
ESLvideo.com
http://www.eslvideo.com/index.php
トップページから「Quizzes」をクリックすると、YouTube の動
画形式でさまざまな英語音声を視聴しながら右側のクイズ(問題)
に解答することで楽しみながら英語学習を行うことが出来ます。ク
イズの種類は Comprehension(内容理解)
、Dictation(ディクテ
ーション)
、Vocabulary(語彙)等々色々とあります。例えば、以
下のクイズであれば、Thanksgiving の行事に関する内容のクイズ
に挑戦することが出来ます。
ESL Video Quiz: Thanksgiving History EFL
http://www.eslvideo.com/esl_video_quiz_low_intermediate.php?id=21203
UsingEnglish.com
http://www.usingenglish.com/
このサイトには膨大な数の Grammar(英文法)
、Vocabulary(語
彙)、Idioms(慣用表現)のクイズやエクササイズ、リストがあり、
すべて無料で活用することが可能です。あまりにもコンテンツがた
くさんあるので、驚かれるかも知れません^^ 基本的にはトップペー
ジから「Tests & Quizzes」に移動すると、そこからさまざまなテ
ストやクイズを選ぶことが出来ます。文法問題、語彙問題の他、リ
ーディングの Comprehension Quiz なども充実しています。
例えば…
Airbus crisis over
http://www.usingenglish.com/comprehension/40.html
などなど。とにかくたくさんありますので飽きません^^
Englishgrammar.org
http://www.englishgrammar.org/
ここは Grammar(英文法)に特化した英語学習サイト。英語で英
文法を学ぶことはとても有効ですが、どうやって勉強したら良いか
わからない!という人も多いです。このサイトでは、英文法のクイ
ズだけでなく、各英文法の詳しい解説が分かりやすく記載されてい
るので非常に役立ちます。各エクササイズは文法の項目ごとに PDF
形式でダウンロードできるほか、オンラインでクイズを実践するこ
とも可能です。例えば以下のページでは、動詞の時制に関する解説
を読むことが出来ます:
Common mistakes in the use of verbs
http://www.englishgrammar.org/common-mistakes-verbs/
ESL Partyland
http://www.eslpartyland.com/
初心者から上級者までの細かいレベル別のクイズやエクササイズが
豊富な英語学習サイト。内容は Grammar(英文法)、Idioms(慣用
表現)、Slang & Phrasal Verbs(スラングや句動詞)、Trivia(ト
リビア:雑学)、Useful Expressions(お役立ち表現)
、Vocabulary
(語彙)と多岐に渡っています。サイト上部のトップバーにある
「QUIZZES/GAMES」をクリックするとジャンルとレベル別のク
イズやゲーム(エクササイズ)を選択することが出来ます(広告が
大きく表示されるので間違ってクリックしないよう注意して下さ
い)
。以下は Grammar から Gerunds and Infinitives(動名詞と
不定詞)のクイズ例:
http://www.eslpartyland.com/quiz/haight.htm
Dave’s ESL Cafe
http://www.eslcafe.com/
ESL インストラクターによる有名な英語学習サイト。Grammar(英
文法)の詳しい解説から英語の Idioms(慣用表現)、Slang(スラン
グ)や Phrasal Verbs(句動詞)、そして各種 Quizzes(クイズ)
が満載です。クイズを実践する場合はトップバーから「STUFF FOR
STUDENTS」を選択し、そこから「QUIZZES」をクリックします。
または以下の URL をクリックしても OK。
http://www.eslcafe.com/quiz/
例えば American Slang に関するこんなクイズとか
http://www.eslcafe.com/quiz/aus1.html
他にもたくさんありますのでチェックしてみて下さい^^
Randall’s ESL Cyber Listening Lab
http://www.esl-lab.com/
日本でも ESL-Lab の名前で有名なサイト。 Randall Davis さん
が運営しています。 Randall さんは日本で英語を教えていたことも
あるそうです。特にリスニング系のワークが充実しています。リス
ニングのエクササイズは初級向けの Easy、中級者向けの Medium、
そして上級者向けの Difficult に分けられており、全部で 150 以上
もあります(その他のクイズを含めると 300 以上あります!)
。ま
ずは Pre-Listening Exercises で内容の事前チェックをしてから
Listening Exercises で 2~3 分の英語音声をリスニングし、その上
で 5 問程度の選択式クイズを実践し、答わせをします。ボキャブラ
リーやスクリプトの解説もしっかりしているので、とても役に立つ
サイトです^^
LearnEnglishFeelGood.com
http://www.learnenglishfeelgood.com/
ESL 学生向けの Grammar(英文法)や Vocabulary(語彙)のク
イズ、エクササイズ、発音や旅行英会話、アメリカ口語のイディオ
ムなどさまざまなワークを実践出来る英語学習サイト。特に
Video-Based Exercises (Listening comprehension)は洋画や海
外ドラマの動画を用いたリスニングの聴解トレーニングが可能です
ので、エンターテイメント的な素材を使った楽しい英語学習を実践
するには最高のサイトです。
ESL LISTENING COMPREHENSION EXERCISES: Movie Clips
http://www.learnenglishfeelgood.com/eslvideo/index.html
ESL Exercises
http://www.englishmedialab.com/
ビギナーから中・上級者までを対象に英語のリスニングや文法、発
音、語彙などのエクササイズやワーク、動画をたくさん活用出来る
サイト。特にゲームやパズルなど、エンターテイメント要素が多い
ので初心者に向いています。 オンラインで英文法やボキャブラリー
のゲームをプレイすることが出来ます。またクロスワード・パズル
も充実しています。
What time is it?
Have fun solving crosswords related to time and daily activities
http://www.englishmedialab.com/crosswords/what%20time%20is%
20itcw/index.html
こんな発音のゲームもあります:
English Pronunciation Exercise - Vowels Odd Word Out
http://www.englishmedialab.com/pronunciation/odd%20sound%20
out.htm
English Club
http://www.englishclub.com/
このサイトも ESL のインストラクターと学習者の両方に向けた情報
を多く提供しているサイトです。学習者向けにはリスニング、スピ
ーキング、リーディング、ライティング、 文法、発音、語彙の各種
レッスンの他、ゲームやクイズなどもたくさん提供しています。
English as a Second Language
http://www.rong-chang.com/
ここのコンテンツの量は圧倒的です。特にリーディングやリスニン
グの素材が多く、またライティングの Jumbled Sentences「語順
整序」問題などもおススメです。 とにかく内容が膨大なので、この
サイトだけで英語学習を完結させることが出来るかも知れません^^
というわけで、お勧めの海外の英語学習サイトをいくつかご紹介い
たしましたが、如何でしょうか?この他、まだまだこのレポートで
ご紹介しきれない数の役立つ英語学習サイトが存在します。
このような海外の無料英語学習サイトを活用することで、あなたは
お金をかけることなく英語力・英会話力を身につけることが出来る
というわけです。
何よりも、英語のネイティブ・スピーカーが運営しているサイトば
かりですから、産地直送の、本場の英語表現に触れ、それを直接学
ぶことが出来るというのが最高ですよね。
一昔前なら、実際に現地に足を運んで(要するに「留学」して)初
めてこのような学習を実践することが出来たわけですが、今はイン
ターネットの時代ですから、誰もがこのように素晴らしいサービス
を、しかも無料で!享受出来るというわけです。本当にこの時代に
生きていてヨカッタですね^^ 本当につくづく、そう思いますよ。
しかし、実際にはこのような英語学習サイトを十分に活用している
日本人は「ほとんどいない!」というのですから驚きです^^;
韓国や中国といったアジアの他の国々の英語学習者はもちろん、ヨ
ーロッパの非英語圏の英語学習者、或いは中東、中南米、アフリカ
の英語学習者たちは、日本人と違い、英語学習に海外の無料サイト
を積極的に活用します。その証拠に、これらの英語学習サイトのユ
ーザー・フォーラム(掲示板等)を覗くと、日本以外の国々の英語
学習者たちの活発な質問、意見交換を目にすることが出来ます。
しかし、情けないことにこの地球上で「日本人」だけが、ウェブ上
にたくさん転がっている、誰でも活用可能な、これらの無料の英語
学習サイトを活用していないのです。いえ、活用していないという
より、それらの存在さえ気づいていないのです。
その理由は簡単で、英語を学習していると言いながら、日本人英語
学習者は英語のサイトが怖くて仕方がない…というわけです。
実際、ほとんどの日本人英語学習者がこれら海外のサイトを閲覧し
ようとしません。なぜなら「英語で書いてあるから…」です^^;
英
語で書いてあるから、何となく難しそう…と躊躇してしまうんです
ね。何だか怖い…と。
確かにその気持ちも分かります。英語で書いてあると分かりにくい
ですし、何だかおかしなバナーをクリックしてしまって、ウイルス
に感染でもしたら大変!と思われている方も多いでしょう(実際に
は、これら海外の英語学習サイトはどれも無害ですのでご安心を)。
もしかすると、あなたは以下のような理由で海外の英語学習サイト
を使った英語の習得に、二の足を踏まれているのかも知れません…。
「英語で書いてあるので、よく分からない…」
「英語で書いてあるので、敷居が高い感じがする…」
「英語で書いてあるので、何だか難しそうな気がする…」
または、中には海外の英語学習サイトを実際に活用して英語の勉強
をしてみたことがあるけれど…
「解答や詳しい解説がないので答え合わせや復習が出来ない…」
「外国人が無料で提供しているサイトなので不明点が多い…」
「海外のサイトなので検索して探すのがひと苦労…」
…と、感じられている方も多いのかも知れません。確かに、そのお
気持ちもよく分かります。私でさえ、海外のサイトを検索する際は
面倒臭いなぁ…と感じるものです(笑)
しかし、何度も言いますが、オンライン上に無数に存在する、これ
ら海外の英語学習サイトは非常に魅力的な英語学習ツールであり、
それを「英語がわからないから…」とか、
「面倒臭いから…」といっ
た小さな理由で活用しないというのもおかしな話です(というか、
本当にもったいないです)。
もしあなたが、これら海外の英語学習サイトを十二分に活用した英
語の勉強・トレーニングを是非実践してみたいと思われていて、し
かし一方で英語のサイトは難しそう…尻込みする…と感じられてい
るのであれば、それらの問題点(不安な点)を一気に解決すること
が出来るこんな打ってつけのプログラムがあります。
それが、私が講師を務めさせて頂いている「自宅で ESL!バーチャ
ル留学メール講座」です。こちらの講座は、不定期で受講生を
募集しておりますので、チャンスがあればぜひご参加下さい^^