Medi , 2016, 6 channel video, stereo, 9' loop, video still (detail). ©Takao Minami, image courtesy of the artist and Ota Fine Arts. 第 6 回博物館研究会 「アーカイブとコンテクスト:アーティストと映像」 日時 : 12 月 13 日 [ 火 ] 16:50-19:00 場所 : 北海道大学総合博物館 1 階 知の交差点 関連作品展示:1 階北階段 アーカイブは人間活動の記録であり、新しい活動を生み出す源泉です。本研究会ではコンテク ストを議論の手がかりに、アーカイブとアーティストの関係を検討します。 【第 1 部】 講演:アーティストと映像 講師:南隆雄(アーティスト) 南隆雄はこれまで、ヴィデオやインスタレーション作品を中心に制作活動を行ってきたアーティストです。 今回はそのなかから、新作の映像作品 Medi を中心に、その内容やアイデア、そして実際の制作プロセ スについてお話しいただきます。 Medi は、地中海沿岸地域で自身が記録した映像と音響を再構成した 作品です。映像はカラーバーを思わせるヴィデオに特有な色に変換した後、南宋画などを参照しながら、 様々な場所で撮影した素材をひとつの平面に構成しています。また音響も同様に、フィールドレコーディ ングした素材を多様に重ねあわせることで、サウンドトラックを制作しています。つまり、いわゆるドキュ メンタリーとは違った方法で、映像と音響によって地中海を描いているといえます。これはいいかえるな らば、私的な映像音響アーカイブを再構成することで作品を制作している、と言って良いかもしれません。 加えて、近年の南の仕事が、どのように Medi に繋がっていったのか、過去作品とその変遷を通して、 自身の制作活動について紹介していただきます。 【第 2 部】 対談:アーカイブとコンテクスト 南隆雄 x 山下俊介(北海道大学総合博物館・助教) 南隆雄 略歴:1976 年大阪生まれ、パリを拠点に活動。映像と音響そしてその経験とは何かという問いを底流に、近年は絵画や彫刻そ してそれらの歴史を参照したヴィデオやインスタレーション作品を制作。これまで、Ota Fine Arts(シンガポール , 2016)、La Chambre Blanche(ケベック , 2012)、水戸芸術館(水戸市 , 2010)、Goethe Institute ( ハノイ , 2009) などで個展を開催。また、 Shanghai 21st Minsheng Art Musuem ( 上海 , 2016)、Palazzo Grassi Teatrino(ヴェニス , 2014)、12th Biennale de Lyon(リ ヨン , 2013)、Taipei Musuem of Contemporary Art(台北 , 2011)などでグループ展に参加。現在、国立新美術館にて「19th DOMANI・明日展」に参加する他、オオタファインアーツ東京にて個展「南隆雄 : Difference Between」を開催中。 (写真:モロッコ、2015) 主催 : 北海道大学総合博物館 博物館教育・メディア研究系 科学研究費 基盤研究 A「現代美術の保存と修復」(代表者 岡田温司) 問合せ先(担当 山下・湯浅): [email protected] P-06
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