長岡市の1人当たり市民所得の分析

論稿
長岡市の1人当たり市民所得の分析
長岡大学教授 鯉 江 康 正
*本稿は『長岡市サービス業振興調査報告書』
(平成 20 年3月)の「Ⅱ部 長岡市の1人当たり市民所得の分析」
(pp.141
∼ 170)を長岡市より許可いただき転載したものである。
1.市町村民所得の実態
1.1 市町村民所得(分配)の内容
(1)市町村民所得
市町村民所得は、生産活動によって新たに生み出された付加価値が、その生産活動に労働、資本等の生産要素を
提供した市町村内の居住者(法人も含む)にどのように分配されるかを把握したもので、雇用者報酬、財産所得、
企業所得から構成される。
市町村民所得には法人所得が含まれていることにも注意すべきである。つまり、ある市町村に大企業が立地して
いれば、市町村民所得は高くなる可能性があるということである。
(2)雇用者報酬
雇用者とは、あらゆる生産活動に常雇・日雇を問わず従事する就業者のうち、個人業主と無給の家族従業者を除
く全ての者をいい、法人企業の役員、特別職の公務員、議員等も含まれる。
雇用者報酬は(ア)賃金・俸給と(イ)雇主の社会負担に分類される。
(ア)賃金・俸給
賃金・給与、手当、賞与、歳費、報酬など現金によるもの、自社製品、通勤定期券などの現物支給、役員給
与手当、議員歳費等、社宅などの家賃と市中平均家賃との差額を現物給与の一種とみなした給与住宅差額家賃
からなる。
(イ)雇主の社会負担
雇主の社会負担は、a雇主の現実社会負担とb雇主の帰属社会負担からなる。
a 雇主の現実社会負担
共済組合や組合管掌健康保険等の社会保障基金への雇主の負担額と、厚生年金基金・同連合会、適格退職
年金等の年金基金への雇主の負担額からなる。
b 雇主の帰属社会負担
社会保障基金や年金基金によらず雇主自らが雇用者の福祉のために負担する分で、退職一時金、社会保障
基金によらない業務災害補償などからなる。
(3)財産所得(非企業部門)
一般政府・家計・対家計民間非営利団体が所有する金銭、土地、無形資産(著作権、特許権など)の貸借により
生じる所得の移転のことで、利子、法人企業の分配所得(配当等)
、保険契約者に帰属する財産所得及び賃貸料から
なる。なお、企業の財産所得は企業所得に含めて計上され、財産所得の項目には表章されない。
(4)企業所得(法人企業の分配所得受払後)
企業所得は、企業の営業余剰・混合所得(注)に財産所得の受取を加え、支払いを控除したもので、(ア)民間
法人企業、(イ)公的企業、(ウ)個人企業からなる。
31
(注)企業会計でいう営業利益にほぼ相当し、したがって、企業所得は、営業利益から負債利子などの営業外費
用を支払い、逆に他社からの株式配当などの営業外収益を加えたいわゆる経常利益に近い概念といえる。
(ア)民間法人企業
民間法人企業の各事業所を所在する市町村の居住者とみなし、他部門への法人企業の分配所得の受払後のも
のについて表示している。
(イ)公的企業
公的に所有あるいは運営されている中央・地方の企業で、法人格をもつ公的法人企業と生産する財貨・サー
ビスのほとんどを市場で販売する大規模な非法人政府事業体からなる。前者の例としては日本道路公団など、
後者の例としては企業特別会計が挙げられる。
(ウ)個人企業
個人が企業の主体となり、家族等の労働等を使って企業を運営しているものをいい、農家の所得や持家の帰
属家賃などもこれに含まれる。
1.2 新潟県及び県内市町村の市町村民所得
(1)新潟県及び県内市町村の市町村民所得
図表1.2-1は、平成16年の新潟県および県内市町村の市町村民所得をまとめたものである。平成16年度の新潟県の
市町村民所得の合計は、6,589十億円であり、その内訳は、雇用者報酬4,500十億円、財産所得242十億円、企業所得1,848
十億円である。市町村民所得が最も多いのは新潟市の2,332十億円で、長岡市の788十億円、上越市の627十億円が続
いている。
長岡市の市町村民所得788十億円の内訳は、雇用者報酬530十億円、財産所得28十億円、企業所得230十億円である。
市町村民所得の詳細については参考資料1∼参考資料3を参照されたい。
(2)市町村民所得の項目別構成
平成16年度の新潟県の市町村民所得を、項目別に見ると(図表1.2-2参照)
、雇用者報酬は68.3%、財産所得は3.7%、
企業所得は28.0%となっている。
長岡市では、雇用者報酬67.3%、財産所得3.1%、企業所得29.2%である。新潟県と比較すると、企業所得の構成比
が1ポイントほど高い分、雇用者報酬が1ポイント低くなっている。財産所得の構成比は、県平均並みである。
雇用者報酬の割合が高い市町村は、田上町、阿賀町、朝日村、見附市、新発田市であり、周辺市町村への通勤が
比較的多い地域である。企業所得の割合が高い市町村は、粟島浦村、湯沢町、聖籠町、刈羽村、川口町である。こ
のうち、粟島浦村は農林水産業に関する個人企業所得の割合が非常に高い。湯沢町では持ち家に関する個人企業所
得の割合が高くなっている。聖籠町及び刈羽村では法人企業所得の割合が高くなっている。川口町については、平
成16年度は中越大震災があった年であるため、雇用者報酬が前年度よりも大幅に減少しており、その落ち込みが相
対的に企業所得の割合を高める結果となっている。
(3)市町村民所得の市町村別構成
平成16年度の県内市町村の市町村民所得を比較すると、新潟市が最も多く35.4%で、長岡市の12.0%、上越市の9.5%
が続いている。上位3市を合計すると、56.9%となる。
項目別に県内シェアを見ると、3市合計で、雇用者報酬は57.2%、財産所得51.4%、企業所得56.8%となっている。
32
図表1.2-1
図表1.2-2
新潟県内市町村の市町村民所得(平成16年度)
新潟県内市町村民所得の項目別構成比(平成16年度)
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ᡜᚋ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
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6,589,115 4,499,572
241,628 1,847,915
᩺₪ᕰ
2,332,401 1,615,756
72,941
643,704
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787,518
530,207
27,619
229,693
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626,523
426,385
23,564
176,575
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267,352
174,587
9,854
82,911
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275,392
185,462
9,270
80,660
᩺Ⓠ⏛ᕰ
261,761
189,026
12,874
59,861
ᑚ༐ㆺᕰ
99,444
68,596
3,975
26,873
ຊⱩᕰ
72,070
51,668
2,905
17,497
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142,035
97,011
6,116
38,909
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98,310
71,187
4,085
23,038
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73,167
50,764
2,657
19,745
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242,921
155,482
8,847
78,592
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129,947
89,356
4,006
36,586
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107,837
72,692
3,538
31,608
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125,150
88,255
5,752
31,143
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113,977
77,098
6,258
30,622
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159,498
109,878
8,201
41,419
㨮἗ᕰ
100,241
71,513
3,638
25,090
༞㨮἗ᕰ
156,504
105,709
5,758
45,037
⫶හᕰ
86,283
56,238
4,074
25,972
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46,332
23,018
1,608
21,706
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21,793
15,199
993
5,602
⏛୕⏣
30,872
23,577
1,458
5,837
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28,412
21,453
1,101
5,858
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11,425
7,999
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2,807
3,513
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10,333
6,340
480
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31,292
15,209
552
15,532
὘༞⏣
26,822
16,881
1,673
8,268
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16,211
9,182
805
6,224
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15,316
10,730
1,177
3,409
Ⲡᕖ⏣
30,178
19,707
1,387
9,084
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22,232
15,645
1,541
5,046
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23,787
17,426
1,653
4,708
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14,426
9,738
605
4,083
⢎ᓞ὾ᮟ
1,351
600
47
704
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60%
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㈀⏐ᡜᚋ
図表1.2-3 市町村民所得の市町村別構成比(平成16年度)
ᕰ⏣ᮟẰᡜᚋࡡᕰ⏣ᮟืᵋᠺẒ㸝ᖲᠺ16ᖳᗐ㸞
0%
20%
40%
60%
80%
ᕰ⏣ᮟẰᡜᚋ
35.4
12.0
9.5
43.1
㞘⏕⩽ሒ㓐
35.9
11.8
9.5
42.8
㈀⏐ᡜᚋ
௺ᴏᡜᚋ
11.4
30.2
34.8
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12.4
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33
48.6
9.8
9.6
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43.2
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100%
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100%
(4)新潟県及び県内3都市の市町村民所得の推移
平成8年度の新潟県の市町村民所得の合計は7,218十億円で、3都市の構成比は、新潟市が34.6%、長岡市が11.8%、
上越市が9.1%であった。平成16年には新潟県の市町村民所得の合計は6,589十億円であり、この8年間で629十億円減
少している。3都市とも実額では減少する結果となっているが、平成16年の県内構成比を見ると新潟市は35.4%で0.8
ポイント上昇、長岡市は12.0%で0.2ポイント上昇、上越市は9.5%で0.4ポイント上昇している(図表1.2-4参照)
。
長岡市の市町村民所得の県内構成比(図表1.2-5参照)は11%後半から12%で推移しており、ほぼ横這いである。
項目別には長岡市の雇用者報酬は11.8%から11.9%で安定的に推移している。財産所得は11%前半とやや低い。企業
所得は11.3%から12.5%とかなりの変動を見せており、この動きが市町村民所得の構成比を変動させているといえる。
平成16年は、中越大震災が起こった年であるため、長岡市の生産や所得が大きな影響を受けている可能性が懸念
されたが、時系列的な動きを見る限り特異な値を示していなので、人口1人当たりの市町村民所得に関する分析で
は平成16年度値を用いて行う。
図表1.2-4 県内3都市の市町村民所得の推移
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ᖲᠺ14ᖳᗐ
ᖲᠺ15ᖳᗐ
ᖲᠺ16ᖳᗐ
ᕰ⏣ᮟẰ
ᡜᚋ
7,218,037
7,213,543
7,204,600
6,923,251
6,956,802
6,771,819
6,644,327
6,595,454
6,589,115
2,500,234
2,496,152
2,507,493
2,414,984
2,439,659
2,410,213
2,372,506
2,354,362
2,332,401
854,815
862,097
846,592
830,843
816,556
794,758
780,236
783,606
787,518
654,193
660,541
652,560
634,802
654,577
613,566
608,038
611,915
626,523
㞘⏕⩽ሒ㓐 ㈀⏐ᡜᚋ
4,838,953
4,988,613
4,965,727
4,906,268
4,881,759
4,861,017
4,730,559
4,581,549
4,499,572
1,680,789
1,732,430
1,734,796
1,720,430
1,718,620
1,730,202
1,689,720
1,633,033
1,615,756
575,646
595,458
592,055
583,072
581,826
578,542
560,500
546,733
530,207
436,498
454,081
453,111
452,154
450,332
448,999
435,324
424,762
426,385
561,302
575,626
471,714
427,214
358,506
281,636
225,454
201,106
241,628
182,611
186,374
151,482
137,342
115,121
88,274
68,621
61,506
72,941
64,303
65,775
53,567
48,618
40,858
31,875
25,500
22,532
27,619
51,977
53,426
44,226
40,404
34,224
27,076
22,040
19,723
23,564
ฝ඼㸞᩺₪┬ࠔᖲᠺ18ᖳᗐ∟ࠈ᩺₪┬ᕰ⏣ᮟẰ⤊ῥ゛⟤ࠕ
34
௺ᴏᡜᚋ
1,817,782
1,649,304
1,767,159
1,589,769
1,716,538
1,629,166
1,688,314
1,812,798
1,847,915
636,835
577,347
621,215
557,211
605,917
591,737
614,166
659,824
643,704
214,867
200,863
200,970
199,153
193,873
184,341
194,236
214,341
229,693
165,717
153,035
155,223
142,244
170,022
137,490
150,674
167,429
176,575
ᕰ⏣ᮟืᵋᠺẒ㸝㸚㸞
ᕰ⏣ᮟ 㞘⏕⩽ ㈀⏐
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Ằᡜᚋ ሒ㓐
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ᡜᚋ
100.0 100.0 100.0 100.0
100.0 100.0 100.0 100.0
100.0 100.0 100.0 100.0
100.0 100.0 100.0 100.0
100.0 100.0 100.0 100.0
100.0 100.0 100.0 100.0
100.0 100.0 100.0 100.0
100.0 100.0 100.0 100.0
100.0 100.0 100.0 100.0
34.6
34.7
32.5
35.0
34.6
34.7
32.4
35.0
34.8
34.9
32.1
35.2
34.9
35.1
32.1
35.0
35.1
35.2
32.1
35.3
35.6
35.6
31.3
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35.7
30.4
36.4
35.7
35.6
30.6
36.4
35.4
35.9
30.2
34.8
11.8
11.9
11.5
11.8
12.0
11.9
11.4
12.2
11.8
11.9
11.4
11.4
12.0
11.9
11.4
12.5
11.7
11.9
11.4
11.3
11.7
11.9
11.3
11.3
11.7
11.8
11.3
11.5
11.9
11.9
11.2
11.8
12.0
11.8
11.4
12.4
9.1
9.0
9.3
9.1
9.2
9.1
9.3
9.3
9.1
9.1
9.4
8.8
9.2
9.2
9.5
8.9
9.4
9.2
9.5
9.9
9.1
9.2
9.6
8.4
9.2
9.2
9.8
8.9
9.3
9.3
9.8
9.2
9.5
9.5
9.8
9.6
図表1.2-5 県内3都市の市町村民所得の県内構成比の推移
┬හ㸨㒌ᕰࡡᕰ⏣ᮟẰᡜᚋࡡ᥆⛛㸝ᵋᠺẒ㸯㸚㸞
40.0
35.0
30.0
25.0
20.0
15.0
10.0
5.0
0.0
08
09
10
11
12
13
14
15
16
ᖳᗐ
᩺₪ᕰ
㛏ᒱᕰ
୕㉲ᕰ
(5)長岡市の項目別市町村民所得の推移
平成8年度の長岡市の市町村民所得は855十億円であり、項目別に見ると、雇用者報酬が576十億円(67.3%)
、財
産所得が64十億円(7.5%)、企業所得が215十億円(25.1%)であった。平成16年度には市町村民所得は788十億円と
8年間で67十億円減少している。項目別に見ると、雇用者報酬は530十億円(67.3%)、財産所得は28十億円(3.5%)
、
企業所得は230十億円(29.2%)であり、企業所得は増加しているものの雇用者報酬と財産所得は減少している。
図表1.2-6 長岡市の市町村民所得の推移
㛏ᒱᕰࡡᕰ⏣ᮟẰᡜᚋࡡ᥆⛛㸝Ⓤ୒ළ㸞
1,000,000
800,000
600,000
400,000
200,000
0
08
09
10
11
12
13
14
15
16
ᖳᗐ
ᕰ⏣ᮟẰᡜᚋ
㞘⏕⩽ሒ㓐
㈀⏐ᡜᚋ
௺ᴏᡜᚋ
(6)長岡市の市町村民所得の増加寄与度
図表1.2-7と図表1.2-8は長岡市の市町村民所得の項目別増加寄与度を見たものである。
平成8年度から9年度にかけて、長岡市の市町村民所得は0.85%増加したが、項目別寄与度を計算すると、雇用者
報酬2.32%、財産所得0.17%、企業所得-1.64%であった。
平成10年度から14年度までは長岡市の市町村民所得の対前年増加率は毎年2%前後減少した。平成10年度∼ 13年
度は、3項目とも寄与度はマイナスであった。平成14年度は企業所得の寄与度は1.25%とプラスに転じたが、雇用者
35
報酬の寄与度は−2.27%、財産所得のそれも−0.80%であり、結果として市町村民所得の対前年増加率は−1.83%で
あった。平成15年度および平成16年度の対前年市町村民所得の増加率は0.43%、0.50%と6年ぶりにプラスとなった。
この要因は、企業所得の寄与(15年度2.58%、16年度1.96%)によるものである。
図表1.2-7 長岡市の市町村民所得の項目別寄与度
ᖳᗐ
ᖲᠺ㸭ᖳᗐ
ᖲᠺ㸮ᖳᗐ
㛏 ᖲᠺ10ᖳᗐ
ᖲᠺ11ᖳᗐ
ᒱ ᖲᠺ12ᖳᗐ
ᖲᠺ13ᖳᗐ
ᕰ ᖲᠺ14ᖳᗐ
ᖲᠺ15ᖳᗐ
ᖲᠺ16ᖳᗐ
ᐁ㢘㸝Ⓤ୒ළ㸞
ᕰ⏣ᮟẰ
㡧┘ืᐞ୙ᗐ㸝㸚㸞
ᡜᚋࡡቌ 㞘⏕⩽ሒ
ᕰ⏣ᮟẰ 㞘⏕⩽ሒ
㈀⏐ᡜᚋ ௺ᴏᡜᚋ
㈀⏐ᡜᚋ ௺ᴏᡜᚋ
ຊ⋙(㸚)
ᡜᚋ
㓐
㓐
854,815 575,646
64,303 214,867
862,097 595,458
65,775 200,863
0.85
2.32
0.17
-1.64
846,592 592,055
53,567 200,970 -1.80
-0.39
-1.42
0.01
830,843 583,072
48,618 199,153 -1.86
-1.06
-0.58
-0.21
816,556 581,826
40,858 193,873 -1.72
-0.15
-0.93
-0.64
794,758 578,542
31,875 184,341 -2.67
-0.40
-1.10
-1.17
780,236 560,500
25,500 194,236 -1.83
-2.27
-0.80
1.25
783,606 546,733
22,532 214,341
0.43
-1.76
-0.38
2.58
787,518 530,207
27,619 229,693
0.50
-2.11
0.65
1.96
図表1.2-8 長岡市の市町村民所得の項目別増加寄与度
ᕰ⏣ᮟẰᡜᚋࡡ㡧┘ืᐞ୙ᗐ㸝㸚㸞
3.00
2.00
ᐞ
୙
ᗐ
1.00
0.00
-1.00
-2.00
-3.00
09
10
11
12
13
14
15
16
ᖳᗐ
ᕰ⏣ᮟẰᡜᚋ
㞘⏕⩽ሒ㓐
36
㈀⏐ᡜᚋ
௺ᴏᡜᚋ
2.人口1人当たりの市町村民所得(分配)の分析
2.1 人口1人当たりの市町村民所得
平成16年度の新潟県の市町村民所得の合計は、6,589十億円で、人口1人当たりの市町村民所得(以下、人口1人
当たりの所得)は2,692千円である。
市町村民所得が最も多いのは新潟市の2,332十億円で、長岡市の788十億円、上越市の627十億円が続いている。人
口1人当たりの市町村民所得で見ると、最も高いのは湯沢町の3,520千円で、聖籠町の3,437千円、刈羽村の3,335千円
が続いている。新潟市は2,872千円で8位、長岡市は2,762千円で10位、上越市は2,976千円で5位にとどまっている。
図表2.1-1 市町村民所得と関連指標(平成16年度)
ᕰ ⏣ ᮟ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
┬
゛
᩺₪ᕰ
㛏ᒱᕰ
୕㉲ᕰ
୔᮪ᕰ
᯵ᓧᕰ
᩺Ⓠ⏛ᕰ
ᑚ༐ㆺᕰ
ຊⱩᕰ
༎᪝⏣ᕰ
ず㜻ᕰ
ᮟ୕ᕰ
⇡ᕰ
⣊㨮ᕖᕰ
ዼ㧏ᕰ
஫ἠᕰ
㜷㈙㔕ᕰ
ఫῳᕰ
㨮἗ᕰ
༞㨮἗ᕰ
⫶හᕰ
⪯⡪⏣
ᘲᙢᮟ
⏛୕⏣
㜷㈙⏣
ฝ㞴ᓧ⏣
ᕖཾ⏣
…Ἁ⏣
὘༞⏣
ศ⩒ᮟ
㛭ᕖᮟ
Ⲡᕖ⏣
♼ᯐᮟ
᭽᪝ᮟ
ᒜ໪⏣
⢎ᓞ὾ᮟ
⥪ ெ ཾ
ᕰ⏣ᮟẰᡜᚋ㸝༐ළ㸤ெ㸞
㸝ெ㸞
ᕰ⏣ᮟẰᡜᚋ
㸝Ⓤ୒ළ㸞 (H16.10.1⌟ ெཾ㸦ெᙔ
ᑊ┬Ẓ
┬හ㡨న
ᅹ)
ࡒࡽ
6,589,115 2,448,025
2,692
100.0
2,332,401
812,115
2,872
106.7
8
787,518
285,104
2,762
102.6
10
626,523
210,526
2,976
110.6
5
267,352
106,007
2,522
93.7
15
275,392
95,852
2,873
106.7
7
261,761
104,894
2,495
92.7
16
99,444
40,570
2,451
91.1
17
72,070
32,068
2,247
83.5
27
142,035
62,851
2,260
84.0
25
98,310
43,123
2,280
84.7
23
73,167
30,925
2,366
87.9
20
242,921
83,702
2,902
107.8
6
50,908
2,553
94.8
14
129,947
107,837
38,515
2,800
104.0
9
125,150
57,613
2,172
80.7
29
113,977
47,662
2,391
88.8
19
159,498
68,999
2,312
85.9
21
100,241
43,973
2,280
84.7
24
156,504
63,930
2,448
91.0
18
86,283
33,548
2,572
95.6
12
46,332
13,480
3,437
127.7
2
21,793
8,537
2,553
94.8
13
30,872
13,513
2,285
84.9
22
28,412
15,005
1,894
70.3
34
11,425
5,423
2,107
78.3
31
1,869
69.4
35
10,333
5,530
31,292
8,890
3,520
130.8
1
26,822
11,885
2,257
83.8
26
16,211
4,861
3,335
123.9
3
15,316
7,114
2,153
80.0
30
30,178
11,276
2,676
99.4
11
22,232
10,185
2,183
81.1
28
23,787
11,667
2,039
75.7
32
14,426
7,344
1,964
73.0
33
1,351
430
3,142
116.7
4
㈠ᩩ㸞᩺₪┬ࠔᖲᠺ18ᖳᗐࠈ᩺₪┬ᕰ⏣ᮟẰ⤊ῥ゛⟤ࠕ
37
地域の経済力を見る指標として、最も一般的な変数は、人口、就業、生産、所得である。これらの指標は、実際、
地域の規模を示すには、適切な指標であろう。長岡市は県内第2の都市とよく言われるが、それは人口規模から見
たものである。また、所得で見ても県内第2位である。
ここで、誰でも考えればすぐわかることであるが、誰もが錯覚しやすい問題がある。それは人口や生産規模が大
きいとそれだけ地域は経済力があって、人々の生活水準も高いという錯覚である。生活水準は、人口1人当たりの
所得や雇用者1人当たりの給与で測られるべきものである。極端な例は、一人の富豪が無人島に移り住んだ場合で
ある。この島の人口1人当たりの所得は非常に高くなるが、何十万と人が住んで、経済活動を営んでいる地域の合
計所得よりは低いかもしれない。
実際に人口、市町村民所得および人口1人当たりの所得の間の相関係数を計算する(図表2.1-2参照)と、人口と
市町村民所得の間には0.999という高い相関が得られているが、人口と人口1人当たりの所得の相関係数は0.233であ
り、到底相関があるとは言えない。
図表2.1-2 変数間の相関係数
ெཾ
ᕰ⏣ᮟẰᡜᚋ
ெཾ㸦ெᙔࡒ
ࡽࡡᡜᚋ
ெཾ
1.000
0.999
0.215
ᕰ⏣ᮟẰᡜᚋ
0.999
1.000
0.233
ெཾ㸦ெᙔࡒࡽࡡ
ᡜᚋ
0.215
0.233
1.000
2.2 人口1人当たりの所得の要因分解
2.2.1 要因分解の方法
県内各市町村について人口1人当たりの所得は、次の4つの要因の積として分解可能である。県内市町村の社会
経済指標は参考資料4を参照されたい。
YD
NN
=
NW EE YY YD
×
×
×
NN NW EE YY
変数記号
変数名
単位
YD
市町村民所得
百万円
NN
人口
人
NW
就業者数
人
EE
従業者数
人
YY
域内総生産
百万円
(注)就業者は「市町村民経済計算」では民ベースの就業者、「国勢調査」では常住地就業者に対応し、従業
者は「市町村民経済計算」では内ベースの就業者、「国勢調査」では従業地就業者に対応する。
すなわち、人口1人当たりの所得(YD/NN)は、就業率(NW/NN)、就従比(EE/NW)、生産性(YY/EE)、域
内分配率(YD/YY)の積となる。
さらに、県内各市町村の人口1人当たりの所得を新潟県の人口1人当たりの所得で割ると、次式が得られる。こ
こで、dは、各市町村の値を新潟県の値で割った格差を示す。
d
YD
NW
EE
YY
YD
=d
×d
×d
×d
NN
NN
NW
EE
YY
38
2.2.2 各要因の市町村民所得格差への影響
人口1人当たりの所得格差(以下、所得水準という)と、4要因の格差を図示したものが、図2.2-1から図2.2-4である。
データは平成8年度∼平成16年度の9年間で、対象市町村は平成19年3月現在の県内35市町村単位での組み替え数
値を用いている。
所得水準は各図とも縦軸に測られており、最高値は平成14年度の湯沢町の1.678となっている。つまり、湯沢町に
住んでいる人は、県平均の1.678倍の所得を得ていたことになる。最小値は、平成16年度の川口町で0.694となっている。
なお、平成16年は中越大震災が発生した年であり、データを見る場合には注意が必要である。
図表2.2-1は、就業率格差と所得水準の関係を見たものである。横軸の就業率格差は粟島浦村を除いて、それほど
大きな格差を示していない。つまり、人口に対する就業率は市町村で大きな差はない結果になっている。就業率と
所得水準の関係は、若干ではあるが正の相関が見られる。
図表2.2-1 就業率格差と所得水準の関係
ᑯᴏ⋙᰹ᕣ࡛ᡜᚋỀ‵
1.800
1.600
ᡜ
ᚋ
Ề 1.400
‵
ࠈ
d 1.200
⢎ᓞ὾ᮟ
(
Y 1.000
D
/
N 0.800
N
)
0.600
0.400
0.000
0.500
1.000
1.500
ᑯᴏ⋙᰹ᕣࠈd(NW/NN㸞
39
2.000
図表2.2-2は、就従比格差と所得水準の関係を見たものである。就従比が1を超えているということは、他市町村
からの通勤流入が他市町村への通勤流出よりも多いことを意味する。市町村別に見ると、聖籠町と湯沢町が高くなっ
ている。両町を除いても、所得水準の間には正の相関が見られる。
図表2.2-2 就従比格差と所得水準の関係
ᑯᚉẒ᰹ᕣ࡛ᡜᚋỀ‵
1.800
1.600
ᡜ
ᚋ
Ề 1.400
‵
⪯⡪⏣
…Ἁ⏣
d 1.200
(
Y 1.000
D
/
N 0.800
N
)
0.600
0.400
0.000
0.500
1.000
1.500
2.000
ᑯᚉẒ᰹ᕣࠈd(EE/NW㸞
図表2.2-3は、生産性格差と所得水準の関係を見たものである。両者の間には、正の相関が見られている。横軸の
生産性格差を見ると、刈羽村が非常に高い値を示している。
図表2.2-3 労働生産性格差と所得水準の関係
⏍⏐ᛮ᰹ᕣ࡛ᡜᚋỀ‵
1.800
1.600
ᡜ
ᚋ
Ề 1.400
‵
ࠈ
d 1.200
ศ⩒ᮟ
(
Y
1.000
D
/
N 0.800
N
)
0.600
0.400
0.000
1.000
2.000
3.000
⏍⏐ᛮ᰹ᕣࠈd(YY/EE㸞
40
4.000
5.000
図表2.2-4は、域内分配率格差と所得水準の関係を見たものである。この両者の間には負の相関が見られる。域内
分配率は域内総生産に対して、域民の所得がどれだけあるかを見たものである。すなわち、他市町村で働いている
人が多ければこの比率は上昇し、他市町村から多くの人が通勤してくれば減少することになる。域内分配率格差に
ついては、若干特異値と思われる市町村も無いわけではないが、他の要因に比べると、突出した地域はない。
図表2.2-4 域内分配率格差と所得水準の関係
ᇡහฦ㒼⋙᰹ᕣ࡛ᡜᚋỀ‵
1.800
1.600
ᡜ
ᚋ
Ề 1.400
‵
ࠈ
d 1.200
(
Y 1.000
D
/
N 0.800
N
)
0.600
0.400
0.000
0.500
1.000
1.500
2.000
ᇡහฦ㒼⋙᰹ᕣࠈd(YD/YY㸞
格差を用いた要因分解式を用いて、回帰分析を行った結果は以下のとおりである。なお、データは、上述の個別
要因格差と所得水準の関係で、明らかに長岡市をはじめ、県内他市町村とは異なる特徴を有する粟島浦村、聖籠
町、湯沢町、刈羽村の4市町村はデータから除外した。
YD
NW
EE
YY
YD
+ 0.921×d
+ 0.636×d
+ 0.690×d
=−2.091 + 0.807 ×d
NN
NN
NW
EE
YY
(16.69)
(32.47)
(30.84)
(26.30)
d
決定係数=0.859
自由度修正済み決定係数=0.857 係数下の( )内はt値である。このt値の大きさから4要因すべてが所得の決定要因となっていることが分か
るが、とりわけ、就従比格差d(EE/NW)、生産性格差d(YY/EE)、域内分配率格差d(YD/YY)の決定力が強い
ことがわかる。
2.2.3 各要因の長岡市の人口1人当たりの所得への影響
(1)就業率要因の影響
図表2.2-5をみると、就業率は県および3市の中で長岡市が最も高い。長岡市は新潟市、上越市に比較して就業率
要因以外の要因の値が低いため、人口1人当たりの所得が低くなっている。
就業率要因は各地域の就業率を、他の要因は長岡市の数値を用いて、人口1人当たりの所得を計算した期待値は、
就業率が最も低い上越市の就業率を用いた場合2,714千円/人であり、長岡市の2,762千円/人よりも48千円低下する。
41
図表2.2-5 就業率を変更したときの長岡市の人口1人当たりの所得の変化(平成16年度)
྘ᆀᇡࡡᑯᴏ⋙㸝㸚㸞
㛏ᒱᕰࡡᑯᚉẒ㸝ಶ㸞
㛏ᒱᕰࡡ⏍⏐ᛮ㸝༐ළ㸤ெ㸞
㛏ᒱᕰࡡᇡහฦ㒼⋙㸝㸚㸞
ெཾ㸦ெᙔࡒࡽࡡᡜᚋ ᭿ᙽೋ
ࠈࠈ㸝༐ළ㸤ெ㸞
ᐁ⦴
ᑯᴏ⋙こᅄ௧አࡡこᅄࡡ✒
᩺₪┬
50.5
2,741
2,692
53.3
᩺₪ᕰ
㛏ᒱᕰ
50.4
50.9
1.041
7,024
74.2
2,735
2,762
2,872
2,762
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就業率は、地域の年齢構成によって影響されることは良く知られている。そこで、就業率(普通就業率=総就業
者/ 15歳以上人口)に加えて、期待就業率と標準化就業率を計算することによって、長岡市、新潟市、上越市の就
業率を検討する(図表2.2-7 ∼図表2.2-9参照)。なお、年齢階層別、男女別に就業者数が得られるのは、
「国勢調査」
であるので、ここでは平成17年の国勢調査結果をもとに比較検討を行う。
期待就業率とは、各地域の男女別年齢階層別就業率が新潟県と同じと仮定し、地域の就業者数をもとに計算した
就業率である。長岡市の場合、具体的には、
年齢階層別男女別長岡市の期待就業者
=年齢階層別男女別長岡市の人口×年齢階層別男女別新潟県の就業率
を計算し、年齢階層計と男女別計をとり、総期待就業者/長岡市の15歳以上人口で求めた就業率である。
また、標準化就業率とは、人口の年齢別構成が新潟県と同じと仮定し、地域の就業率をもとに計算した就業率で
ある。長岡市の場合、具体的には、
年齢階層別男女別長岡市の標準化就業者
=年齢階層別男女別新潟県の人口×年齢階層別男女別長岡市の就業率
を計算し、年齢階層計と男女別計をとり、総標準化就業者/長岡市の15歳以上人口で求めた就業率である。
普通就業率を見ると、新潟県は58.5%、新潟市は57.0%、長岡市は59.3%、上越市は59.1%となっており、15歳以上
人口を対象に計算しても、長岡市が最も高い。これを男女別に見ると、男性は、新潟県が69.6%、新潟市が67.2%、
長岡市が70.6%、上越市が71.6%で、上越市の就業率が高い。女性は、新潟県が48.3%、新潟市が47.7%、長岡市が
48.7%、上越市が47.6%で、長岡市の就業率が高い。
そこで、男女別年齢階層別就業率が新潟県と同じと仮定して期待就業率を計算すると、新潟市が60.4%、長岡市が
59.2%、上越市が58.3%である。新潟市は普通就業率が期待就業率よりも低いことから、相対的に就業率が低いと言
える。長岡市は普通就業率と期待就業率がほぼ同じであり、県と同様の就業率となっていることがわかる。上越市
は普通就業率が期待就業率を上回っており、就業率が高いと言える。
高齢者や20歳未満が多い地域の普通就業率は低くなるため、住民の年齢を調整するため、人口の年齢別構成が新
潟県と同じと仮定して計算した標準化就業率は、新潟市が55.1%、長岡市が58.6%、上越市が59.3%である。新潟県
の普通就業率(=標準化就業率)は58.5%であり、この結果から見ても、上越市の就業率は高く、長岡市が県平均並
みで、新潟市の就業率は低いことが分かる。
長岡市と上越市を比較すると、15 ∼ 19歳及び20 ∼ 24歳の就業率が長岡市で低くなっているが、これは長岡市に
は3大学1高専がある結果と思われる。上越市は1大学のみである。長岡市の人口1人当たりの所得を低くしてい
る原因として、この影響が全くないわけではないが、就業率で見る限り、決定的な原因とは言えなさそうである。
なぜならば、就業構造と最も関係の深い市町村民所得の項目は雇用者報酬であるため、就業者1人当たりの雇用者
報酬を比較すると、新潟市は4,042千円/人、長岡市は3,667千円/人、上越市は4,081千円/人で、長岡市の場合には
県平均も下回る結果になっているからである(図表2.2-6参照)
。つまり、就業率要因以外の要因が大きく影響してい
ると考えられる。
42
図表2.2-6 就業者1人当たりの雇用者報酬の比較
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図表2.2-7 新潟市の普通就業率、期待就業率、標準化就業率(平成17年)
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125,960
15,408
12.2
45,355
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11.9
5,547
14,943
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118,520
79,935
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48,010
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25㹳29
139,875
113,395
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51,856
40,799
78.7
41,954
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158,200
127,653
80.7
59,291
46,497
78.4
47,728
124,379
35㹳39
145,146
119,646
82.4
52,866
41,815
79.1
43,497
115,062
40㹳44
143,504
123,428
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50,246
41,652
82.9
43,149
119,199
45㹳49
152,523
132,748
87.0
50,340
42,260
83.9
43,748
128,287
50㹳54
181,060
151,251
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59,065
47,664
80.7
49,227
146,506
55㹳59
196,432
150,535
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65,863
48,587
73.8
50,236
145,667
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153,649
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51,212
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50.4
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148,429
58,016
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32.8
18,042
48,671
70㹳74
144,991
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42,250
8,579
20.3
11,235
29,454
75㹳79
127,017
21,045
16.6
35,174
4,407
12.5
5,834
15,898
80㹳84
86,111
7,349
8.5
22,966
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6.9
1,959
5,924
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74,191
2,257
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20,440
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67.2
237,039
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15㹳19
64,408
7,970
12.4
22,980
2,593
11.3
2,844
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20㹳24
60,612
41,000
67.6
24,129
13,989
58.0
16,322
35,140
25㹳29
71,692
63,137
88.1
25,988
21,946
84.4
22,887
60,542
30㹳34
80,406
73,318
91.2
29,599
26,491
89.5
26,990
71,963
35㹳39
73,621
67,784
92.1
26,401
23,869
90.4
24,308
66,560
40㹳44
72,357
67,353
93.1
24,859
22,824
91.8
23,140
66,434
45㹳49
77,374
72,238
93.4
25,032
23,031
92.0
23,370
71,189
50㹳54
91,169
84,099
92.2
29,095
26,426
90.8
26,839
82,806
55㹳59
99,514
89,383
89.8
32,475
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29,169
87,814
60㹳64
75,037
52,560
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24,930
16,321
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36,408
52.1
21,719
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65,094
24,373
37.4
18,943
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28.7
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53,502
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14,861
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48.3
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47.7
186,204
493,226
ዥ
15㹳19
61,552
7,438
12.1
22,375
2,790
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2,704
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57,908
38,935
67.2
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15,050
63.0
16,057
36,494
25㹳29
68,183
50,258
73.7
25,868
18,853
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30㹳34
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56,075
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25,387
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75,149
60,510
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50㹳54
89,891
67,152
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31,777
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50.8
45.2
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43
図表2.2-8 長岡市の普通就業率、期待就業率、標準化就業率(平成17年)
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143,504
123,428
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132,748
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181,060
151,251
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196,432
150,535
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153,649
84,337
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148,429
58,016
70㹳74
144,991
38,572
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127,017
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20,303
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41,000
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67,353
72,238
84,099
89,383
52,560
36,408
24,373
13,353
4,544
1,375
69.6
12.4
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88.1
91.2
92.1
93.1
93.4
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37.4
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15.3
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1,090,894
ዥ
15㹳19
61,552
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14,199
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144,303
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12.1
1,752
15,278
14,530
9,693
66.7
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17,121
14,038
82.0
13,892
114,594
19,470
15,823
81.3
15,745
128,286
17,475
14,571
83.4
14,423
120,879
16,710
14,441
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17,588
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56.0
9,607
85,943
16,664
6,546
39.3
6,540
58,013
16,007
4,147
25.9
4,251
37,636
14,567
2,275
15.6
2,444
19,559
9,619
754
7.8
831
6,660
8,421
259
3.1
258
2,263
᭿ᙽ࣬ᵾ‵໩ᑯᴏ⋙㸝㸚㸞
59.2
58.6
118,415
83,582
70.6
82,884
705,087
7,419
938
12.6
918
8,143
7,735
5,048
65.3
5,232
39,556
8,860
7,844
88.5
7,803
63,471
10,057
9,214
91.6
9,170
73,666
8,955
8,308
92.8
8,245
68,302
8,497
7,958
93.7
7,909
67,767
8,918
8,368
93.8
8,326
72,602
10,593
9,801
92.5
9,772
84,353
11,608
10,520
90.6
10,426
90,187
8,559
6,297
73.6
5,995
55,206
7,953
4,372
55.0
4,145
38,405
7,150
2,718
38.0
2,677
24,745
6,345
1,537
24.2
1,584
12,960
3,425
489
14.3
523
4,250
2,341
170
7.3
159
1,474
᭿ᙽ࣬ᵾ‵໩ᑯᴏ⋙㸝㸚㸞
70.0
70.2
125,419
61,022
48.7
61,420
522,941
6,902
800
11.6
834
7,134
6,795
4,645
68.4
4,569
39,585
8,261
6,194
75.0
6,089
51,123
9,413
6,609
70.2
6,574
54,620
8,520
6,263
73.5
6,178
52,578
8,213
6,483
78.9
6,473
56,160
8,667
7,061
81.5
6,979
61,224
10,463
7,727
73.9
7,816
66,385
11,185
7,051
63.0
7,057
61,097
8,936
3,494
39.1
3,612
30,738
8,711
2,174
25.0
2,396
19,608
8,857
1,429
16.1
1,574
12,891
8,222
738
9.0
860
6,599
6,194
265
4.3
308
2,411
6,080
89
1.5
100
789
᭿ᙽ࣬ᵾ‵໩ᑯᴏ⋙㸝㸚㸞
49.0
47.9
㈠ᩩ㸞⥪ຸ┤ࠔᖲᠺ17ᖳࠈᅗເㄢᰕࠕ
44
図表2.2-9 上越市の普通就業率、期待就業率、標準化就業率(平成17年)
᩺ ₪ ┬
ெཾ
ᑯᴏ⩽
㸝ெ㸞
㸝ெ㸞
⥪ᩐ
2,095,608 1,225,575
15㹳19
125,960
15,408
20㹳24
118,520
79,935
25㹳29
139,875
113,395
30㹳34
158,200
127,653
35㹳39
145,146
119,646
40㹳44
143,504
123,428
45㹳49
152,523
132,748
50㹳54
181,060
151,251
55㹳59
196,432
150,535
60㹳64
153,649
84,337
65㹳69
148,429
58,016
70㹳74
144,991
38,572
75㹳79
127,017
21,045
80㹳84
86,111
7,349
85ṋ௧୕
74,191
2,257
ᑯᴏ⋙
㸝㸚㸞
58.5
12.2
67.4
81.1
80.7
82.4
86.0
87.0
83.5
76.6
54.9
39.1
26.6
16.6
8.5
3.0
⏠
1,004,714
15㹳19
64,408
20㹳24
60,612
25㹳29
71,692
30㹳34
80,406
35㹳39
73,621
40㹳44
72,357
45㹳49
77,374
50㹳54
91,169
55㹳59
99,514
60㹳64
75,037
65㹳69
69,861
70㹳74
65,094
75㹳79
53,502
80㹳84
29,764
85ṋ௧୕
20,303
698,895
7,970
41,000
63,137
73,318
67,784
67,353
72,238
84,099
89,383
52,560
36,408
24,373
13,353
4,544
1,375
69.6
12.4
67.6
88.1
91.2
92.1
93.1
93.4
92.2
89.8
70.0
52.1
37.4
25.0
15.3
6.8
1,090,894
ዥ
15㹳19
61,552
20㹳24
57,908
25㹳29
68,183
30㹳34
77,794
35㹳39
71,525
40㹳44
71,147
45㹳49
75,149
50㹳54
89,891
55㹳59
96,918
60㹳64
78,612
65㹳69
78,568
70㹳74
79,897
75㹳79
73,515
80㹳84
56,347
85ṋ௧୕
53,888
526,680
7,438
38,935
50,258
54,335
51,862
56,075
60,510
67,152
61,152
31,777
21,608
14,199
7,692
2,805
882
48.3
12.1
67.2
73.7
69.8
72.5
78.8
80.5
74.7
63.1
40.4
27.5
17.8
10.5
5.0
1.6
୕ࠈࠈࠈࠈࠈ㉲ࠈࠈࠈࠈࠈᕰ
ெཾ
ᑯᴏ⩽
ᑯᴏ⋙ ᭿ᙽᑯᴏ⩽ ᵾ‵໩ᑯᴏ⩽
㸝ெ㸞
㸝ெ㸞
㸝㸚㸞
㸝ெ㸞
㸝ெ㸞
176,832
104,483
59.1
103,164
1,242,530
9,878
1,413
14.3
1,208
18,021
8,971
6,779
75.6
6,050
89,638
11,587
9,597
82.8
9,401
115,729
13,457
10,902
81.0
10,870
128,002
12,437
10,397
83.6
10,269
121,126
12,070
10,432
86.4
10,385
123,981
12,872
11,423
88.7
11,208
135,293
15,296
12,899
84.3
12,784
152,613
16,729
12,872
76.9
12,863
150,604
13,194
7,192
54.5
7,254
83,609
12,448
4,861
39.1
4,867
57,939
12,478
3,263
26.2
3,318
37,929
11,120
1,725
15.5
1,833
19,808
7,847
549
7.0
657
6,154
6,448
179
2.8
194
2,084
᭿ᙽ࣬ᵾ‵໩ᑯᴏ⋙㸝㸚㸞
58.3
59.3
84,779
60,699
71.6
59,221
717,413
5,031
752
14.9
623
9,627
4,533
3,665
80.9
3,066
49,006
5,994
5,501
91.8
5,279
65,795
6,895
6,420
93.1
6,287
74,867
6,395
5,997
93.8
5,888
69,039
6,112
5,749
94.1
5,689
68,060
6,571
6,233
94.9
6,135
73,394
7,737
7,205
93.1
7,137
84,900
8,637
7,830
90.7
7,758
90,216
6,484
4,547
70.1
4,542
52,621
5,866
3,157
53.8
3,057
37,598
5,596
2,085
37.3
2,095
24,253
4,620
1,103
23.9
1,153
12,773
2,590
349
13.5
395
4,011
1,718
106
6.2
116
1,253
᭿ᙽ࣬ᵾ‵໩ᑯᴏ⋙㸝㸚㸞
69.9
71.4
92,053
43,784
47.6
43,943
525,117
4,847
661
13.6
586
8,394
4,438
3,114
70.2
2,984
40,632
5,593
4,096
73.2
4,123
49,933
6,562
4,482
68.3
4,583
53,135
6,042
4,400
72.8
4,381
52,087
5,958
4,683
78.6
4,696
55,922
6,301
5,190
82.4
5,074
61,899
7,559
5,694
75.3
5,647
67,713
8,092
5,042
62.3
5,106
60,388
6,710
2,645
39.4
2,712
30,988
6,582
1,704
25.9
1,810
20,340
6,882
1,178
17.1
1,223
13,676
6,500
622
9.6
680
7,035
5,257
200
3.8
262
2,144
4,730
73
1.5
77
832
᭿ᙽ࣬ᵾ‵໩ᑯᴏ⋙㸝㸚㸞
47.7
48.1
㈠ᩩ㸞⥪ຸ┤ࠔᖲᠺ17ᖳࠈᅗເㄢᰕࠕ
45
一般に、男女間で所得を比較すると、男性の方が高いため、1人当たりで比較する場合には、男性の就業率が高く、
女性の就業率が低い方が、所得は高くでる傾向がある。そこで、男女間の就業率の違いによる影響があるかどうか
を見るために、県の平均所得を用いて試算を行った(図表2.2-10参照)
。賃金構造基本統計調査(厚生労働省)によれば、
平成16年の新潟県の産業計の平均年間所得は男性が4,581千円であり、女性が3,176千円であった。仮にこの数値を用
いて、男性と女性の就業者数を考慮して平均所得を計算すると、新潟県が3,977千円/人、新潟市が3,967千円/人、
長岡市が3,988千円/人、上越市が3,992千円/人となり大差はない。ここでの計算では平均年間所得は県内共通であ
り、男女間の就業率の違いが、地域の1人当たりの所得差に決定的な影響を及ぼしているとは考えられない。なお、
この数値は、就業者の定義等が統計によって異なっており、あくまでも試算のための数値であることに注意されたい。
図表2.2-10 男女別に試算した新潟県および県内3市の平均所得
ᑯᴏ⩽(ெ㸞
⥪ᡜᚋ
㸝Ⓤ୒ළ㸞
ᖲᆍᡜᚋ
㸝༐ළ㸤ெ㸞
ྙ゛
⏠ᛮ
ዥᛮ
ྙ゛
⏠ᛮ
ዥᛮ
᩺₪┬
1,225,575
698,895
526,680
4,874,374
3,201,638
1,672,736
᩺₪ᕰ
399,769
224,951
174,818
1,585,722
1,030,501
555,222
㛏ᒱᕰ
144,604
83,582
61,022
576,695
382,889
193,806
୕㉲ᕰ
104,483
60,699
43,784
417,120
278,062
139,058
ྙ゛
3,977
3,967
3,988
3,992
㈠ᩩ㸞ᑯᴏ⩽㸯⥪ຸ┤ࠔᖲᠺ17ᖳࠈᅗເㄢᰕࠕ
ࠈࠈࠈᖲᆍᖳ㛣ᡜᚋ㸯ཉ⏍ຘ഼┤ࠔᖲᠺ16ᖳࠈ㈜㔘ᵋ㏸ᇱᮇ⤣゛ㄢᰕࠕ
Ἰ㸦㸞ᡜᚋࡢᖲᠺ16ᖳᗐೋ࡚ࠉᑯᴏ⩽ࡢᖲᠺ17ᖳᗐೋ࡚࠵ࡾࠊ
Ἰ㸧㸞ᖲᠺ16ᖳࡡ᩺₪┬ࡡᖲᆍᖳ㛣ᡜᚋࡢ⏠ᛮ࠿4,581༐ළࠉዥᛮ࠿3,176༐ළ࡚࠵ࡾࠊ
(2)就従比要因の影響
従業者/就業者で定義される就従比は、その値が1を超えていれば、他地域からの自地域への通勤が、自地域か
ら他地域への通勤を上回っていることになり、都市の中心性を示す指標である。参考までに、国勢調査(図表2.2-11
参照)と市町村民経済計算(図表2.2-12参照)の結果を整理しておく。
本調査の市町村区分は平成19年3月末現在の市町村を対象としているため、3市とも合併後の数値である。した
がって、極端に大きな就従比を示している市はない。
図表2.2-11 15歳以上の就業者及び従業者の比較(平成17年)
᩺₪┬
ᚉᴏ⩽㸝ெ㸞 1,227,993
ᑯᴏ⩽㸝ெ㸞 1,225,575
ᑯᚉẒ
1.002
᩺₪ᕰ
409,017
399,769
1.023
㛏ᒱᕰ
151,589
144,604
1.048
୕㉲ᕰ
104,696
104,483
1.002
㈠ᩩ㸞⥪ຸ┤ࠔᖲᠺ17ᖳࠈᅗເㄢᰕࠕ
図表2.2-12 就従比の比較(平成16年)
᩺₪┬
ᚉᴏ⩽㸝ெ㸞 1,237,909
ᑯᴏ⩽㸝ெ㸞 1,236,535
ᑯᚉẒ
1.001
᩺₪ᕰ
414,998
409,242
1.014
㛏ᒱᕰ
151,090
145,104
1.041
୕㉲ᕰ
104,762
105,296
0.995
㈠ᩩ㸞᩺₪┬ࠔᖲᠺ18ᖳᗐ∟ࠈ᩺₪┬ᕰ⏣ᮟẰ⤊ῥ゛⟤ࠕ
図表2.2-13をみると、就従比は県および3市の中で長岡市が最も高い。長岡市は新潟市、上越市に比較して就従比
要因以外の要因の値が低いため、人口1人当たりの所得が低くなっている。
就従比要因は各地域の就従比を、他の要因は長岡市の数値を用いて、人口1人当たりの所得を計算した期待値は、
就従比が最も低い上越市の就従比を用いた場合2,639千円/人であり、長岡市の2,762千円/人よりも123千円低下する。
46
図表2.2-13 就従比を変更したときの長岡市の人口1人当たりの所得の変化(平成16年度)
᩺₪┬
㛏ᒱᕰࡡᑯᴏ⋙㸝㸚㸞
྘ᆀᇡࡡᑯᚉẒ㸝ಶ㸞
㛏ᒱᕰࡡ⏍⏐ᛮ㸝༐ළ㸤ெ㸞
㛏ᒱᕰࡡᇡහฦ㒼⋙㸝㸚㸞
ெཾ㸦ெᙔࡒࡽࡡᡜᚋ ᭿ᙽೋ
ࠈࠈ㸝༐ළ㸤ெ㸞
ᐁ⦴
ᑯᚉẒこᅄ௧አࡡこᅄࡡ✒
1.001
2,656
2,692
2,689
᩺₪ᕰ
㛏ᒱᕰ
50.9
1.014
7,024
74.2
2,690
2,872
2,832
୕㉲ᕰ
1.041
0.995
2,762
2,762
2,653
2,639
2,976
2,991
㈠ᩩ㸞᩺₪┬ࠔᖲᠺ18ᖳᗐ∟ࠈ᩺₪┬ᕰ⏣ᮟẰ⤊ῥ゛⟤ࠕ
従業者マイナス就業者は通勤流入超過であり、この人たちは給料を持ち帰ることになるが、企業所得は当該市に
置いていくことになる。その分の企業所得を計算すると、新潟市は8,928百万円、長岡市は9,100百万円、上越市は−
900万円である(図表2.2-14参照)。
これを人口1人当たりに換算すると、新潟市は11.0千円、長岡市は31.9千円、上越市は−4.3千円である。しかしな
がら、長岡市の人口1人当たりの所得は2,762千円であり、その貢献度は1.16%であり、大きな貢献をしているわけで
はない。
図表2.2-14 人口1人当たりの通勤流入超過による所得貢献(平成16年度)
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31.9
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104,762
1,685
105,296
-534
-900
210,526
-4.3
(3)生産性要因の影響
図表2.2-15をみると、生産性は県および3市の中で長岡市が最も低い。一方で、長岡市は生産性要因以外の要因の
値は最も高くなっている。新潟県に対しては生産性要因以外の高さのため、人口1人当たりの所得は長岡市の方が
高いが、新潟市および上越市に対してはこの生産性要因の低さが起因して人口1人当たりの所得は両市よりも低く
なっている。
生産性要因は各地域の生産性を、他の要因は長岡市の数値を用いて、人口1人当たりの所得を計算した期待値は、
生産性が最も高い上越市の生産性を用いた場合3,044千円/人であり、長岡市の実績値2,762千円/人よりも282千円上
昇する。
図表2.2-15 生産性を変更したときの長岡市の人口1人当たりの所得の変化(平成16年度)
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0.393
3,044
2,976
0.384
生産性は産業によって大きく異なるため、産業構成の違いが生産性に影響を与えている可能性がある。そこで、
総生産/従業者数で計算される普通生産性に加えて、期待生産性と標準化生産性を計算することによって、長岡市、
新潟市、上越市の生産性を検討する(図表2.2-17 ∼図表2.2-19参照)
。なお、産業別従業者数のデータが得られる統計
としては、「国勢調査」と「事業所・企業統計調査」があるが、ここでは平成17年の国勢調査結果をもとに比較検討
を行う。
期待生産性とは、各地域の産業別生産性が新潟県と同じと仮定し、地域の従業者数をもとに計算した生産性である。
長岡市の場合、具体的には、
長岡市の産業別期待総生産
=長岡市の産業別従業者数×新潟県の産業別生産性
を計算し、産業計をとり、総期待総生産/長岡市の従業者総数で求めた生産性である。
また、標準化生産性とは、産業構成が新潟県と同じと仮定し、地域の産業別生産性をもとに計算した生産性である。
長岡市の場合、具体的には、
長岡市の産業別標準化総生産
=新潟県の産業別従業者×長岡市の産業別生産性
を計算し、産業計をとり、総標準化総生産/長岡市の従業者数で求めた生産性である。なお、長岡市の産業別標準
化総生産は、新潟県の産業別総生産×長岡市の生産性格差でも計算結果は同じになる。
ここでの産業別生産性は、総生産が「市町村民経済計算」の産業分類に基づいたものであり、従業者が「国勢調
査」の産業分類に基づいてものであるため、完全に対応しているわけではない点に注意する必要がある。図表2.2-16は、
両統計の産業区分と本調査の産業区分の対応表である。
図表2.2-16 分析のための産業分類
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普通生産性を見ると、新潟県は7,695千円/人、新潟市は7,697千円/人、長岡市は7,245千円/人、上越市は7,916千
円/人となっており、長岡市が3市の中では最も低く、県平均をも下回っている。
そこで、産業別生産性が新潟県と同じと仮定して期待生産性を計算すると、新潟市が8,501千円/人、長岡市が7,716
千円/人、上越市が7,376千円/人である。新潟市と長岡市は普通生産性が期待生産性よりも低いことから、相対的
に生産性が低いと言える。上越市は普通生産性が期待生産性を上回っており、生産性が高いと言える。
農業や水産業、卸売・小売業、サービス業の割合が高いと生産性は低くなる傾向があるため、地域の産業構成を
48
調整するため、産業構成を新潟県と同じと仮定して計算した標準化生産性は、新潟市が7,149千円/人、長岡市が7,255
千円/人、上越市が8,271千円/人である。新潟県の普通生産性(=標準化生産性)は7,695千円/人であり、この結
果から見ても、上越市の生産性は高く、新潟市および長岡市の生産性は低いことが分かる。また、新潟市は普通生
産性よりも標準化生産性が低く、有利な産業構成を持っているにもかかわらず生産性が低い結果となっている。長
岡市は普通生産性と標準化生産性がほぼ同じである。したがって、長岡市の場合には、産業の構成が原因して生産
性が低くなっているわけではない。上越市は普通生産性よりも標準化生産性の方が高く、不利な産業構造をしてい
るにもかかわらず、生産性が高いという結果になっている。
図表2.2-17 新潟市の普通生産性、期待生産性、標準化生産性
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4,231
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2,147
26,214
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240,154
7,831
378,599
704,234
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174,842
513,780
7,306
70,323
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217,869
4,512
477,476
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24,134
16,423
169,215
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174,136
438,968
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379,222
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73,583
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43,531
4,016
0.80
218,681
563,056
2,200
30,999
0.44
154,711
226,476
87,429
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1.21
394,465
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379,821
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441,548
138,576
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図表2.2-18 長岡市の普通生産性、期待生産性、標準化生産性
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図表2.2-19 上越市の普通生産性、期待生産性、標準化生産性
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1,105
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31,280
0.55
2,838
15,922
83
2,036
0.48
351
4,840
113
9,779
0.37
2,962
20,995
19,363
10,671
1.36
151,624
2,562,565
13,715
6,156
1.23
68,898
862,939
500
42,164
0.60
35,162
308,050
17,464
3,784
0.84
78,795
824,506
1,739
16,672
1.02
28,560
402,354
423
217,414
1.25
73,660
1,470,586
5,135
9,734
1.21
41,428
659,637
33,817
4,674
0.93
170,181
1,772,577
4,852
21,599
1.02
102,977
1,084,429
᭿ᙽ࣬ᵾ‵໩⏍⏐ᛮ㸝༐ළ㸤ெ㸞
7,376
8,271
以上は全体での産業構成と生産性をみたものであるため、以下では個々の産業と生産性を簡単に比較検討する(図
表2.2-20参照)。
新潟市は各地域で生産性が高い不動産業の生産性が非常に低くなっている。不動産業の従業者構成比は1.0%で新
潟県の0.6%を上回っているが、そのことが過剰競争を引き起こし生産性を低くしている可能性がある。
長岡市は政府サービス生産者の生産性が若干高いものの、ほとんどの産業で県平均並みか、それを下回っている。
また、生産性が高い政府サービス生産者も従業者構成比でみると3.2%であり、新潟県の4.1%を下回っており貢献は
少ない。
上越市はほとんどの産業で新潟市や長岡市よりも高い生産性を持っている。とりわけ、生産性が高い、電気・ガス・
水道業、金融・保険業、不動産業、政府サービス生産者で高い生産性を維持している。このうち、政府サービス生
産者のみが従業者構成比で県平均を上回っているだけである。つまり産業が適正規模で動いている可能性がある。
図表2.2-20 産業別生産性の比較
⏐ᴏื⏍⏐ᛮ㸝༐ළ㸤ெ㸞ࡡẒ㍉
千円/人
0
50,000
100,000
150,000
200,000
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50
㛏ᒱᕰ
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250,000
(4)域内分配率要因の影響
図表2.2-21をみると、域内分配率は新潟県を上回っているが、新潟市および上越市よりも低くなっている。域内分
配率要因以外の要因の値も低いため、人口1人当たりの所得が低くなっている。
域内分配率要因は各地域の域内分配率を、他の要因は長岡市の数値を用いて、人口1人当たりの所得を計算した
期待値は、域内分配率が最も高い上越市の域内分配率を用いた場合2,876千円/人であり、長岡市の実績値2,762千円
/人よりも113千円上昇する。
図表2.2-21 域内分配率を変更したときの長岡市の人口1人当たりの所得の変化(平成16年度)
᩺₪┬
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71.6
2,666
2,692
37.6
᩺₪ᕰ
50.9
1.041
7,024
76.8
2,858
2,872
37.4
㛏ᒱᕰ
୕㉲ᕰ
74.2
2,762
2,762
37.2
77.3
2,876
2,976
38.5
㈠ᩩ㸞᩺₪┬ࠔᖲᠺ18ᖳᗐ∟ࠈ᩺₪┬ᕰ⏣ᮟẰ⤊ῥ゛⟤ࠕ
従業者マイナス就業者は通勤流入超過であり、この人たちは給料を持ち帰ることになる。その分の雇用者報酬を
計算すると、新潟市は22,410百万円、長岡市は21,006百万円、上越市は−2,173万円である(図表2.2-22参照)
。これを
人口1人当たりに換算すると、新潟市は27.6千円、長岡市は73.7千円、上越市は−10.3千円である。長岡市の人口1
人当たりの所得は2,762千円であり、他市町村への持ち帰り所得による喪失分は2.67%である。しかしながら、この人
たちの企業所得への貢献は31.9千円/人、1.16%あり、それを差し引けば、それほど大きな所得の流出が起きている
わけではない。
実際問題として、長岡の企業が長岡の居住者しか雇わないということは不可能であり、仮にそのようなことをす
れば、優秀な人材を雇用できなくなるマイナス面も考えられる。
図表2.2-22 人口1人当たりの通勤流入超過による所得(平成16年度)
᩺₪┬
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4,499,572 1,615,756
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414,998
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3,635
3,893
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1,236,535
409,242
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1,374
5,756
㏳ໂὮථ㉰㐛࡞ࡻࡾ㞘⏕⩽ሒ㓐㸝Ⓤ୒ළ㸞
4,994
22,410
ெཾ㸝ெ㸞
2,448,025
812,115
ெཾ㸦ெᙔࡒࡽ㏳ໂὮථ㉰㐛࡞ࡻࡾᡜᚋ㸝༐ළ㸤ெ㸞
2.0
27.6
㈠ᩩ㸞᩺₪┬ࠔᖲᠺ18ᖳᗐ∟ࠈ᩺₪┬ᕰ⏣ᮟẰ⤊ῥ゛⟤ࠕ
51
㛏ᒱᕰ
530,207
151,090
3,509
145,104
5,986
21,006
285,104
73.7
୕㉲ᕰ
426,385
104,762
4,070
105,296
-534
-2,173
210,526
-10.3
3.とりまとめ
以上の調査結果を、ここでとりまとめておく。
▶平成 16 年度の新潟県の市町村民所得の合計は 6,589 十億円であり、市町村民所得が最も多いのは新潟市の 2,332
十億円(35.4%)で、長岡市の 788 十億円(12.0%)
、上越市の 627 十億円(9.5%)が続いている。長岡市の市民
所得の内訳は、雇用者報酬 530 十億円(67.3%)、財産所得 28 十億円(3.1%)
、企業所得 230 十億円(29.2%)で
ある。
▶長岡市の市民所得は平成8年度の 855 十億円が、平成 16 年度には 788 十億円と8年間で 67 十億円減少している。
この8年間の減少率は− 7.87%で、項目別に寄与度を計算すると、雇用者報酬− 5.32%、財産所得− 4.29%、企業
所得+ 1.73%である。
▶平成 16 年度の新潟県の人口1人当たりの所得は 2,692 千円である。これに対して、長岡市は 2,762 千円で県平均を
上回っているものの県内 35 市町村中 10 位である。新潟市は 2,872 千円で8位、上越市は 2,976 千円で5位である。
▶人口1人当たりの所得は、就業率、就従比、生産性、域内分配率の積で表すことができる。統計分析の結果、こ
の4要因全てが人口1人当たりの所得の決定要因として有意であった。
▶就業率は県および3市(新潟市、長岡市、上越市)の中で長岡市が最も高い。しかしながら、年齢構成を考慮し
た期待就業率や標準化就業率を計算すると、上越市が最も高く、長岡市が県平均並みで、新潟市が最も低い結果
となった。ただし、このことが長岡市の人口1人あたりの所得を引き下げている決定的な要因ではなかった。また、
男女間所得格差を考慮しても3市の間に大きな違いはなかった。
▶就従比は県および3市の中で長岡市が最も高い。従業者マイナス就業者は通勤流入超過であり、この人たちは給
料を持ち帰ることになるが、企業所得は当該市に置いていくことになる。その分の企業所得を計算し、これを人
口1人当たりに換算すると、長岡市の所得への貢献は 31.9 千円であった。しかしながら、長岡市の人口1人当た
りの所得は 2,762 千円であり、その貢献度は 1.16%で大きな貢献をしているわけではない。
▶生産性は県および3市の中で長岡市が最も低い。一方で、長岡市は生産性要因以外の要因の積は最も高くなって
いる。つまり、長岡市との比較で見た場合、生産性の差が3市の人口1人当たりの所得の差をほぼ決定づけてい
るといえる。産業構成を考慮した期待生産性や標準化生産性を計算した結果、産業構成に不利な面は見られなかっ
た。産業別生産性を見ると、ほとんどの産業で県平均並みか、それを下回っているおり、すべての産業で生産性
を上げていくことが課題である。
▶長岡市の域内分配率は新潟県を上回っているが、新潟市および上越市よりも低くなっている。通勤流入超過分の
雇用者報酬を計算し、人口1人当たりに換算すると、長岡市からの流出分は 73.7 千円であった。長岡市の人口1
人当たりの所得は 2,762 千円であり、他市町村への持ち帰り所得による喪失分は 2.67%である。しかしながら、こ
の人たちの企業所得への貢献は 31.9 千円/人、1.16%あり、それを差し引けば、それほど大きな所得の流出が起
きているわけではない。
52
53
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6,589,115 4,499,572 3,757,288 742,284
241,628 -72,785 311,551
2,861 1,847,915 898,375 26,137 923,403 98,053 280,987 544,363
1 ᩺₪ᕰ
2,332,401 1,615,756 1,347,813 267,943
72,941 -23,506 95,292
1,155
643,704 331,298
2,952 309,454 20,766 87,794 200,894
2 㛏ᒱᕰ
787,518
530,207
443,178 87,029
27,619 -8,529 35,789
359
229,693 130,821
2,742 96,130
8,802 28,291 59,036
3 ୕㉲ᕰ
626,523
426,385
354,541 71,844
23,564 -6,255 29,543
276
176,575 99,634
6,067 70,874
6,484 22,216 42,174
4 ୔᮪ᕰ
267,352
174,587
146,736 27,851
9,854 -2,681 12,453
82
82,911 42,696
848 39,367
3,005 13,938 22,424
5 ᯵ᓧᕰ
275,392
185,462
154,870 30,592
9,270 -3,349 12,483
136
80,660 44,921
1,688 34,051
3,040 10,168 20,844
6 ᩺Ⓠ⏛ᕰ
261,761
189,026
157,587 31,439
12,874 -2,426 15,214
86
59,861 20,931
653 38,277
4,263 12,467 21,547
7 ᑚ༐ㆺᕰ
99,444
68,596
57,430 11,166
3,975 -1,147
5,090
32
26,873 11,813
288 14,772
2,394
4,367
8,011
8 ຊⱩᕰ
72,070
51,668
43,322
8,345
2,905 -1,018
3,864
59
17,497
5,366
123 12,007
1,376
4,180
6,451
9 ༎᪝⏣ᕰ
142,035
97,011
81,214 15,796
6,116 -1,944
7,994
66
38,909 10,153
675 28,081
5,376
9,385 13,320
10 ず㜻ᕰ
98,310
71,187
59,606 11,581
4,085 -1,176
5,234
28
23,038
7,746
613 14,678
1,015
5,655
8,008
11 ᮟ୕ᕰ
73,167
50,764
42,261
8,503
2,657
-829
3,457
29
19,745
7,970
198 11,578
770
4,186
6,621
12 ⇡ᕰ
242,921
155,482
130,579 24,903
8,847 -1,721 10,524
43
78,592 41,834
3,712 33,046
2,555 12,549 17,942
13 ⣊㨮ᕖᕰ
129,947
89,356
74,753 14,603
4,006 -1,928
5,879
55
36,586 16,595
1,130 18,861
2,581
6,263 10,016
14 ዼ㧏ᕰ
107,837
72,692
60,666 12,025
3,538 -1,418
4,915
40
31,608 15,537
590 15,481
2,287
3,897
9,297
15 ஫ἠᕰ
125,150
88,255
73,988 14,267
5,752 -1,628
7,339
41
31,143
9,538
707 20,899
2,985
7,817 10,097
16 㜷㈙㔕ᕰ
113,977
77,098
64,616 12,482
6,258 -1,158
7,381
35
30,622 12,340
-25 18,307
2,916
5,903
9,488
17 ఫῳᕰ
159,498
109,878
91,306 18,571
8,201 -1,985 10,102
84
41,419 12,303
569 28,547 10,152
7,828 10,567
18 㨮἗ᕰ
100,241
71,513
59,797 11,716
3,638 -2,019
5,618
39
25,090
6,904
437 17,749
3,008
5,440
9,300
19 ༞㨮἗ᕰ
156,504
105,709
88,383 17,326
5,758 -2,486
8,167
77
45,037 16,183
189 28,665
3,152
8,538 16,975
20 ⫶හᕰ
86,283
56,238
46,982
9,256
4,074
-725
4,768
31
25,972 14,691
324 10,957
1,589
3,378
5,990
21 ⪯⡪⏣
46,332
23,018
19,284
3,734
1,608
-378
1,976
11
21,706 15,666
65
5,975
1,030
1,715
3,231
22 ᘲᙢᮟ
21,793
15,199
12,711
2,488
993
-329
1,309
13
5,602
1,776
94
3,732
378
1,296
2,058
23 ⏛୕⏣
30,872
23,577
19,735
3,842
1,458
-423
1,869
11
5,837
1,225
137
4,475
649
1,264
2,561
24 㜷㈙⏣
28,412
21,453
17,768
3,685
1,101
-737
1,827
10
5,858
1,128
96
4,634
363
1,850
2,421
25 ฝ㞴ᓧ⏣
11,425
7,999
6,702
1,297
619
-190
796
12
2,807
630
114
2,062
456
602
1,004
26 ᕖཾ⏣
10,333
6,340
5,301
1,039
480
-221
697
4
3,513
1,310
116
2,086
421
698
967
27 …Ἁ⏣
31,292
15,209
12,729
2,480
552
-399
943
8
15,532
2,577
275 12,680
190
1,383 11,106
28 ὘༞⏣
26,822
16,881
14,140
2,741
1,673
-362
2,030
5
8,268
2,599
114
5,555
1,924
1,346
2,285
29 ศ⩒ᮟ
16,211
9,182
7,690
1,492
805
-83
882
6
6,224
4,488
62
1,674
141
491
1,042
30 㛭ᕖᮟ
15,316
10,730
8,995
1,735
1,177
-265
1,434
8
3,409
790
62
2,557
588
869
1,099
31 Ⲡᕖ⏣
30,178
19,707
16,455
3,252
1,387
-335
1,717
5
9,084
4,392
213
4,479
508
1,499
2,473
32 ♼ᯐᮟ
22,232
15,645
13,121
2,524
1,541
-354
1,891
4
5,046
1,161
146
3,739
585
1,157
1,996
33 ᭽᪝ᮟ
23,787
17,426
14,390
3,035
1,653
-476
2,125
5
4,708
520
62
4,126
1,356
1,086
1,685
34 ᒜ໪⏣
14,426
9,738
8,133
1,605
605
-307
905
7
4,083
816
99
3,168
629
1,198
1,341
35 ⢎ᓞ὾ᮟ
1,351
600
503
96
47
1
45
0
704
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681
317
272
91
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<参考資料1> 平成16年度 市町村民所得(分配)
54
ᕰ⏣ᮟẰ
㞘⏕⩽ሒ㓐
ᡜᚋ
㈜㔘㹺ಥ⤝
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28.2
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27.0
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29.3
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26.0
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20.6
24.6
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7.1
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4.0
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0.4
0.4
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14.9
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20.2
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20.7
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5.2
4.6
8.3
20.1
8.3
8.6
7.5
6.7
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7.6
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9.0
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9.3
6.7
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16 㜷㈙㔕ᕰ
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6.5
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6.3
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5.6
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11.1
3.7
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5.2
20 ⫶හᕰ
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-0.8
5.5
21 ⪯⡪⏣
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3.5
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7.0
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32 ♼ᯐᮟ
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6.3
35 ⢎ᓞ὾ᮟ
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3.3
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ᕰ⏣ᮟ
<参考資料2> 平成16年度 市町村民所得(分配)・項目別構成比
55
㸝༟న㸯㸚㸞
ᕰ⏣ᮟ
ᕰ⏣ᮟẰ
㞘⏕⩽ሒ㓐
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100.0
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35.9
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33.5
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36.9
2 㛏ᒱᕰ
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11.8
11.7
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11.7
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10.8
3 ୕㉲ᕰ
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9.5
9.4
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7.9
7.7
4 ୔᮪ᕰ
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3.9
3.8
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4.1
4.1
3.8
4.6
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4.8
4.4
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6.5
3.7
3.1
3.6
3.8
4.1
4.3
4.4
4.0
6 ᩺Ⓠ⏛ᕰ
4.0
4.2
4.2
4.2
5.3
3.3
4.9
3.0
3.2
2.3
2.5
7 ᑚ༐ㆺᕰ
1.5
1.5
1.5
1.5
1.6
1.6
1.6
1.1
1.5
1.3
1.1
1.6
2.4
1.6
1.5
8 ຊⱩᕰ
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1.5
1.2
9 ༎᪝⏣ᕰ
2.2
2.2
2.2
2.1
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2.6
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2.1
1.1
2.6
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10 ず㜻ᕰ
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1.6
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1.0
1.1
0.9
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1.5
1.2
12 ⇡ᕰ
3.7
3.5
3.5
3.4
3.7
2.4
3.4
1.5
4.3
4.7
14.2
3.6
2.6
4.5
3.3
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2.0
2.0
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1.9
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1.7
1.7
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2.4
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1.7
1.4
-0.1
2.0
3.0
2.1
1.7
17 ఫῳᕰ
2.4
2.4
2.4
2.5
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2.9
2.2
1.4
2.2
3.1
10.4
2.8
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0.2
0.1
0.2
0.1
0.4
0.2
0.4
0.2
0.2
27 …Ἁ⏣
0.5
0.3
0.3
0.3
0.2
0.5
0.3
0.3
0.8
0.3
1.1
1.4
0.2
0.5
2.0
28 ὘༞⏣
0.4
0.4
0.4
0.4
0.7
0.5
0.7
0.2
0.4
0.3
0.4
0.6
2.0
0.5
0.4
29 ศ⩒ᮟ
0.2
0.2
0.2
0.2
0.3
0.1
0.3
0.2
0.3
0.5
0.2
0.2
0.1
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.5
0.4
0.5
0.3
0.2
0.1
0.2
0.3
0.6
0.3
0.2
30 㛭ᕖᮟ
0.2
31 Ⲡᕖ⏣
0.5
0.4
0.4
0.4
0.6
0.5
0.6
0.2
0.5
0.5
0.8
0.5
0.5
0.5
0.5
32 ♼ᯐᮟ
0.3
0.3
0.3
0.3
0.6
0.5
0.6
0.1
0.3
0.1
0.6
0.4
0.6
0.4
0.4
33 ᭽᪝ᮟ
0.4
0.4
0.4
0.4
0.7
0.7
0.7
0.2
0.3
0.1
0.2
0.4
1.4
0.4
0.3
34 ᒜ໪⏣
0.2
0.2
0.2
0.2
0.3
0.4
0.3
0.2
0.2
0.1
0.4
0.3
0.6
0.4
0.2
35 ⢎ᓞ὾ᮟ
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.1
0.3
0.1
0.0
ฝ඼㸞᩺₪┬⥪ຸ⟮⌦㒂⤣゛ㄚࠔᖲᠺ18ᖳᗐ∟ࠈ᩺₪┬ᕰ⏣ᮟẰ⤊ῥ゛⟤ࠕࠉᖲᠺ19ᖳ㸨᭮Ⓠ⾔
<参考資料3> 平成16年度 市町村民所得(分配)・市町村別構成比
56
ᕰ⏣ᮟẰᡜᚋ
ெཾ
ᑯᴏ⩽ᩐ
ᚉᴏ⩽ᩐ
⥪⏍⏐
㸦ெᙔࡒࡽ
ᡜᚋ
ᕰ⏣ᮟ
㸝Ⓤ୒ළ㸞
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㸝ெ㸞
㸝Ⓤ୒ළ㸞 㸝༐ළ㸞
YD
NN
NW
EE
YY
YD/NN
00 ┬
゛
6,589,115
2,448,025
1,236,535
1,237,909
9,198,235
2,691.6
01 ᩺₪ᕰ
2,332,401
812,115
409,242
414,998
3,037,859
2,872.0
02 㛏ᒱᕰ
787,518
285,104
145,104
151,090
1,061,182
2,762.2
03 ୕㉲ᕰ
626,523
210,526
105,296
104,762
810,958
2,976.0
04 ୔᮪ᕰ
267,352
106,007
55,091
59,317
387,783
2,522.0
05 ᯵ᓧᕰ
275,392
95,852
44,604
45,474
488,299
2,873.1
06 ᩺Ⓠ⏛ᕰ
261,761
104,894
52,663
49,809
327,719
2,495.5
07 ᑚ༐ㆺᕰ
99,444
40,570
21,205
22,600
177,694
2,451.2
08 ຊⱩᕰ
72,070
32,068
15,917
13,643
80,416
2,247.4
09 ༎᪝⏣ᕰ
142,035
62,851
33,247
31,459
177,450
2,259.9
10 ず㜻ᕰ
98,310
43,123
21,807
16,489
108,570
2,279.8
11 ᮟ୕ᕰ
73,167
30,925
15,181
17,278
101,524
2,365.9
242,921
83,702
46,084
49,150
356,670
2,902.2
12 ⇡ᕰ
13 ⣊㨮ᕖᕰ
129,947
50,908
25,498
25,099
218,977
2,552.6
14 ዼ㧏ᕰ
107,837
38,515
19,526
20,755
261,560
2,799.9
15 ஫ἠᕰ
125,150
57,613
28,343
24,767
148,096
2,172.3
16 㜷㈙㔕ᕰ
113,977
47,662
23,918
20,482
138,567
2,391.4
17 ఫῳᕰ
159,498
68,999
36,871
36,965
224,088
2,311.6
100,241
43,973
22,388
21,770
140,161
2,279.6
18 㨮἗ᕰ
19 ༞㨮἗ᕰ
156,504
63,930
31,859
30,780
226,375
2,448.1
20 ⫶හᕰ
86,283
33,548
16,391
16,902
115,312
2,571.9
21 ⪯⡪⏣
46,332
13,480
6,978
12,490
156,467
3,437.1
22 ᘲᙢᮟ
21,793
8,537
4,612
3,945
30,097
2,552.8
23 ⏛୕⏣
30,872
13,513
6,915
3,878
27,075
2,284.6
6,107
6,214
51,652
1,893.5
24 㜷㈙⏣
28,412
15,005
25 ฝ㞴ᓧ⏣
11,425
5,423
2,497
2,000
15,336
2,106.8
26 ᕖཾ⏣
10,333
5,530
2,801
2,070
18,990
1,868.5
27 …Ἁ⏣
31,292
8,890
4,562
6,428
74,450
3,519.9
28 ὘༞⏣
26,822
11,885
6,217
6,385
40,460
2,256.8
29 ศ⩒ᮟ
16,211
4,861
2,236
1,810
62,127
3,334.9
30 㛭ᕖᮟ
15,316
7,114
3,585
3,142
18,650
2,152.9
30,178
11,276
5,850
4,867
40,195
2,676.3
31 Ⲡᕖ⏣
32 ♼ᯐᮟ
22,232
10,185
4,895
3,885
22,743
2,182.8
33 ᭽᪝ᮟ
23,787
11,667
5,340
3,596
28,463
2,038.8
34 ᒜ໪⏣
14,426
7,344
3,304
3,198
19,361
1,964.3
35 ⢎ᓞ὾ᮟ
1,351
430
401
412
2,909
3,141.9
ฝ඼㸞᩺₪┬⥪ຸ⟮⌦㒂⤣゛ㄚࠔᖲᠺ18ᖳᗐ∟ࠈ᩺₪┬ᕰ⏣ᮟẰ⤊ῥ゛⟤ࠕࠉᖲᠺ19ᖳ㸨᭮Ⓠ⾔
<参考資料4> 平成16年度 新潟県内市町村経済関連データ一覧
ᑯᚉẒ
㸝ಶ㸞
EE/NW
1.001
1.014
1.041
0.995
1.077
1.020
0.946
1.066
0.857
0.946
0.756
1.138
1.067
0.984
1.063
0.874
0.856
1.003
0.972
0.966
1.031
1.790
0.855
0.561
1.018
0.801
0.739
1.409
1.027
0.809
0.876
0.832
0.794
0.673
0.968
1.027
ᑯᴏ⋙
㸝㸚㸞
NW/NN
50.5
50.4
50.9
50.0
52.0
46.5
50.2
52.3
49.6
52.9
50.6
49.1
55.1
50.1
50.7
49.2
50.2
53.4
50.9
49.8
48.9
51.8
54.0
51.2
40.7
46.0
50.7
51.3
52.3
46.0
50.4
51.9
48.1
45.8
45.0
93.3
㸝༐ළ㸞
YY/EE
7,430.5
7,320.2
7,023.5
7,741.0
6,537.5
10,738.0
6,579.5
7,862.6
5,894.3
5,640.7
6,584.4
5,875.9
7,256.8
8,724.5
12,602.3
5,979.6
6,765.3
6,062.2
6,438.3
7,354.6
6,822.4
12,527.4
7,629.2
6,981.7
8,312.2
7,668.0
9,173.9
11,582.1
6,336.7
34,324.3
5,935.7
8,258.7
5,854.1
7,915.2
6,054.1
7,060.7
⏍⏐ᛮ
㸝㸚㸞
YD/YY
71.6
76.8
74.2
77.3
68.9
56.4
79.9
56.0
89.6
80.0
90.5
72.1
68.1
59.3
41.2
84.5
82.3
71.2
71.5
69.1
74.8
29.6
72.4
114.0
55.0
74.5
54.4
42.0
66.3
26.1
82.1
75.1
97.8
83.6
74.5
46.4
ᇡහฦ㒼⋙