学校耐震改修工事の契約 アベノミクスでパソコンが

6月議会の主な議案と党市議団の質疑を紹介します。
●学校耐震改修工事の契約
下記の学校の工事契約について提案があり、可決されました。
耐震改修工事
小学校
中学校
川西小学校南棟3(西)
第一中学校南棟
北清水小学校中南棟
城南中学校中棟
南大冠小学校北棟
第二中学校西棟
奥坂小学校中南棟
第四中学校西棟
芝生小学校北棟
第八中学校南棟
日吉台小学校南棟
第九中学校南棟
西大冠小学校中南棟
第十中学校北東棟
津之江小学校東西棟
如是中学校南棟1(西)
五領小学校北棟1(西)
冠中学校北棟
大冠小学校北棟
中学校給食棟工事
第二中学校
第四中学校
第十中学校
学校の耐震化工事は2016年3月末までに完了予定です。学校関係ではそ
の他、阿武山中学校の校舎増築とエレベーター設置、第十中学校のエレベータ
ー設置工事などの契約について提案があり、すべて可決されました。
●アベノミクスでパソコンが値上がり
市職員のパソコンと周辺機器の購入契約も提案され、可決されました。しかし、
アベノミクスがまねいた円安で、海外生産が多いパソコンが以上に値上がりし
ています。市の答弁によると、去年に比べ、パソコンとソフトが約26%、プ
リンターは約52%も値上がりしています。
結果、すべての業者の入札価格が、市が当初考えていた購入価格=予定価格を
大きく上回り、入札が不成立となりました。最終的に、交渉の結果、一社と随
意契約できましたが、円安が自治体の入札に影響を与えています。
宮本議員は本会議で「アベノミクスが引き起こしている急激な円安は、経済・
社会を混乱させるもので問題」と主張しました。
●生活保護基準10%引き下げのシステム改修
国による生活保護基準改定で96%の世帯が受給額減になります。国は生活
保護予算削減額の86.6%は「デフレ分」とし、物価が下がったから、保護
費も下げると説明しています。しかし、この数年、価格が下がっているのは、
パソコン、デジカメ、テレビ、冷蔵庫など、生活保護世帯の生活と関連の薄い
ものばかりです。食料品や光熱水費などは逆に値上がりしています。
また、基準引き下げは最低賃金、就学援助、住民税非課税基準など、国民の
くらしに直結する制度の引き下げにつながります。
日本共産党高槻市議団は、システム改修をしないと生活保護費の支給が困難
になるため、予算には賛成しましたが、中村れい子議員、きよた純子議員は「生
活保護基準の引き下げは国民全体のくらしに被害を与える」と国を厳しく批判
しました。
●後期高齢者医療に移行した時の国保料軽減対象拡充
現在、夫婦など二人で国保に加入している世帯で、どちらか一人が後期高齢
者医療に移行した場合、保険料が負担増になるため、残された国保加入者の平
等割保険料を5年間1/2に軽減しています。これを6年目以降も受けられる
ようにします。ただし、軽減割合は1/4になります。また、軽減に要する財
源に国は一切補助をしていません。きよた純子議員は、福祉企業委員会で、「財
源は国が持つべき」と主張しました。
●JR高槻駅西口周辺整備
―新しい改札口が2カ所新設―
JR高槻駅新快速用ホームと改札口の新設(2016年度完了)に伴い、駅
西口周辺の整備を行います。当初の「上りホーム拡充」方針から「上り・下り
ホーム新設」に方針変更し、新たに作るホームは上り・下りに改札口をもうけ
るため、新快速利用者は利便性が悪くなります。また、南側のホームから出る
改札をどこに作るか、決まっていませんが、場所によっては、駅南側を通る車
と新改札口利用者の接触事故も心配されます。宮本議員は都市環境委員会で「利
用者や住民の安全・利便性のためにJRに最大限の負担や協力を求めてほしい」
と要望しました。
また、委員会開会前に、駅改良と周辺整備についてのJRと高槻市の「協定
書」が各委員に配布されました。協定書には、周辺整備についてJRが工事費
用の1/3を負担することが明記されています。委員会で市は「JRと粘り強
く交渉してきた結果」と経過を明らかにしました。
●市営バス小学生無料に
市営バス開業60周年記念事業として、夏休み期間中(7月27日から8月
24日)、中学生以上の乗客に同伴する小学生は5人まで、運賃が無料になり
ます。同事業実施のための条例改定がおこなわれました。