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News Release
2007/8/10
報道関係者各位
株式会社BCN
〒113-0033 東京都文京区本郷 3-18-14本郷ダイヤビル6F
TEL 03-4236-5200 FAX 03-3818-3006
本件に関するお問い合わせは下記にお願いします。
BCN 田中繁廣
http://ranking.computernews.com/
■旺盛な需要続く自作PC関連パーツ
CPU、マザー、電源など軒並み高成長、こだわり派のすそ野は拡大か
株式会社BCN(本社:東京都文京区、代表取締役社長 奥田喜久男)は、 BCNランキングデータをもとに自作PC関連パーツ
の販売動向をまとめた(17社データ)。この結果、CPU、マザーボード、電源、PCケースなど自作に必要不可欠なパーツの需要
は旺盛で、低迷するデスクトップPCとは対照的な売れ行きにあることが分かった。自作関連パーツは、インテルのCPU、
Core2Duoが立ち上がった昨年8月以降、ほぼ1年にわたり前年同月実績を大きく上回る状況が続いている。この背景にはメー
カーのお仕着せPCに飽きたらず、多少割高となっても自らがパーツ選定から関与し、こだわりPCの製作に関心を抱くユーザー
が増えていることを示している。
図表1 台数ベースでの主要パーツとデスクトップPCの伸び率
図表2 金額ベースでの主要パーツとデスクトップPCの伸び率
180%
180%
160%
160%
146.6
144.0
138.3
132.3
140%
120%
100%
100%
80.2
60%
電源
PCケース
デスクトップPC
40%
07/2月
3月
4月
146.0
140%
120%
80%
162.6
159.6
156.9
82.6
80%
60%
CPU
マザーボード
CPU
マザーボード
デスクトップPC
40%
5月
6月
07/2月
7月
3月
4月
電源
PCケース
5月
6月
7月
●多少の変動は伴うが、いずれのパーツとも昨年8月を前後して需要は旺盛。台数ベースでみると、7月はデスクトップPCが前年同月比80.2%
と低迷を続けているのに対して、パーツ類は電源が146.6%、CPUが144.0%など、いずれも高い伸びを示す(図表1)。金額ベースでも同様で、デ
スクトップPCとは対照的に右肩上がりの曲線を描く。CPUは162.6%、電源は159.6%など軒並み高い伸びとなった(図表2)。
BCNは全国のパソコン専門店、家電販売店22社(アマゾン ジャパン、アロシステム、エイデン、大塚商会、ギガスケーズデンキ、グッドウィル、サードウェ
ーブ、さくらや、上新電機、ストリーム、ソフマップ、ZOA、九十九電機、T・ZONEストラテジィ、デオデオ、100満ボルト、ビックカメラ、ピーシーデポコーポレ
ーション、ベスト電器、ミドリ電化、ムラウチ、ラオックス=50音順)2305店舗(2007年7月1日現在)の日次配信データをデイリーで収集し配信するBCNラン
キングを公表しています。このデータをもとに、PCリテール市場の動向を分析したニュース配信を行っています。
-1-
BCN Inc.
News Release
図表4 「マザーボード」規格とRAID搭載率
図表3 「CPU」主力アイテムの台数シェア
60%
100%
59.0
57.7
57.3
55.6
53.3
52.2
80%
Core2シリーズ
Athlon64シリーズ
Pentium-4
Pentium Dual-Core
40%
18.6
20%
25.5
25.3
90%
ATX
マイクロATX
その他
RAID搭載率(右目盛り)
62.4
67.9
63.1
63.3
63.4
80%
63.1
77.3
60%
68.7
73.6
73.5
71.8
73.6
70%
40%
25.7
24.0
15.6
60%
20%
8.7
9.9
6.2
4.4
07/2月
3月
4月
3.4
5月
31.5
36.1
36.2
36.0
36.4
3.9
4.0
0.0
0%
37.2
6月
3.2
0.5
0%
07/2月
7月
0.5
0.4
3月
4月
0.7
5月
0.7
0.5
6月
50%
7月
●CPUの主力アイテムは昨年8月以降、Core2シリーズが半数を超える圧倒的なシェアを維持する。世代交代に伴いPentium-4のシェアは低
下してきたが、デュアルコアの低価格版となるPentium Dual-Coreが登場し、 Pentium復活の機運が現れつつある(図表3)。マザーボードは、
ATX規格が6割強、マイクロATXが4割弱の分布で、RAID機能の搭載率が7割を突破し、高機能タイプが主流となってきた(図表4)。
図表6 「電源」容量別分布
図表5 「PCケース」電源の有無とミドルタワーの比率
100%
80%
100%
電源 有
電源 無
ミドルタワーの比率(右目盛り)
52.2
54.1
56.7
55.4
8.7
56.4
73.4
72.8
9.7
2.7
2.7
10.0
9.1
37.3
37.4
38.8
37.9
37.4
42.3
41.1
40.7
40.7
42.0
75%
60%
3.3
2.6
9.1
2.9
80%
80%
54.5
2.7
8.5
41.1
60%
73.0
72.6
72.0
71.2
40%
40%
70%
20%
45.5
47.8
45.9
43.3
44.6
43.6
0%
65%
07/2月
3月
4月
5月
6月
400W未満
6-700W未満
20%
7月
4-500W未満
700W以上
38.3
5-600W未満
9.3
9.5
8.1
8.6
8.8
8.7
07/2月
3月
4月
5月
6月
7月
0%
●PCケースは、電源を装備したタイプとオプション扱いのタイプに分けられ、前者が後者をやや上回る状況。タイプ別では5.25インチベイが34個、シャドウベイが4-5個程度のミドルタワーが7割強を占める状況にある(図表5)。単独で販売される電源は、接続するデバイスの増大に伴
い大容量タイプへとシフト、5-600Wが4割を占めて主流となってきた。電源はHDDと同様に消耗品であることから、買い替えの際にはワンラン
ク上の容量を求める機運が強い(図表6)。
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