No.007 発行日:平成 23 年2月 17 日 発行:(社)京都市保育園連盟 安全対策委員会 ******* こ ど も 安 全 対 策 ニ ュ ー ス ******* 1.津和野の園児死亡:保育士初公判 弁護人は無罪主張 /島根 毎日新聞 地方版 2010.11.30 津和野町の町立日原小学校プールで町立日原保育園の永田菜織ちゃん(当時5)がおぼれて死 亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた同園保育士、宮島美由紀被告(52)の初公判が29日、 松江地裁(吉井隆平裁判官)であった。宮島被告は「事実として違っている所は無いと思います」と大 まかな事実関係を認めたが、弁護人は「保育士に刑事責任を負わせるべきものではない」と無罪を主 張した。 起訴状によると、宮島被告は09年8月18日、同小プールで同僚保育士と水泳保育した際に事故防 止や監視を徹底してなかった、としている。同僚だった保育士女性(39)には益田簡裁で50万円の 罰金刑が確定している。 2.両親外出中に火遊びか 京都の未明マンション火災4男児搬送、 ライター数個 産経ニュース 2010.12.14 13:57 このニュースのトピックス:火災・爆発・放火 火災現場マンションに入る消防隊員 =14日午前9時39分、京都市下京区 火災現場マンションに入る消防隊員=14日午前9時39分、京都市下京区 京都市下京区で14日未明、子供4人が病院に搬送されたマンション火災で、子供たちが 寝ていた部屋の押し入れ付近が激しく燃えていることが、京都府警の調べで分かった。府警 は同日朝から現場検証を実施。室内にはライターが数個あったといい、火遊びの可能性もあ るとみて出火原因などを詳しく調べている。 -1- ******* こ ど も 安 全 対 策 ニ ュ ー ス ******* 火災は14日午前0時5分ごろ、同市下京区七条御所ノ内北町のマンション2階の無職、 受領(じゅりょう)明弘さん(24)方から出火し、壁など約10平方メートルを焼いた。 府警によると、救出された受領さんの4人の子供のうち長男(6)、次男(5)、三男(3) の3人は煙を吸うなどして一時意識不明になったが、その後意識が戻り、四男(2)ととも に治療中という。 受領さん方は、受領さんと妻(24)、男児4人、生後10カ月の娘の7人暮らし。受領 さんと妻は、娘を託児所に預け、13日午後10時ごろ、4人を寝かしつけて外出した、と 話しているという。 3.天窓上で跳ぶと加重10倍に NHK ニュース 2010.12.19 19:56 小学校の屋上などにある天窓からの転落事故について、安全工学の研究者らが再現実験を行っ た結果、天窓の上で繰り返し飛び跳ねると、最終的に体重のおよそ10倍の力が加わり天窓が割れる ことが分かりました。専門家は「子どもは、大人が思いもよらない遊びをするということを前提に、対策 を取るべきだ」と指摘しています。 天窓からの転落事故を巡っては、おととし、東京・杉並区で小学6年生の男の子が死亡した事故以 降、柵を設置するなどの対策を取るところが増えていますが、その後も事故は後を絶たず、東京だけ でも9件起きています。工学院大学の畑村洋太郎教授が代表を務める「危険学プロジェクト」は、天窓 の上で遊ぶことがいかに危険なことかを知ってもらおうと、人形を使って事故の再現実験を行い、天 窓が割れる瞬間に加わる力などを調べました。その結果、アクリル製の天窓の上で繰り返し飛び跳ね ると、トランポリンのように次第に高さが増していき、60センチの高さに達して落下したときに天窓が割 れました。その瞬間、天窓には人形の重さの10倍のおよそ400キロの力が加わっていたことが分かり ました。畑村教授は「子どもは興味があると柵を乗り越えてでも遊ぶなど、大人が思いもよらない行動 をすることがある。子どもが近づきにくくするだけの対策では不十分で、乗っても壊れないような安全 対策を取るべきだ」と話しています。 -2- ******* こ ど も 安 全 対 策 ニ ュ ー ス ******* 4.保育施設における事故報告集計 厚生労働省 報道発表資料 2011年 1 月 <HP から引用> 平成 21 年 12 月から平成 22 年 12 月の間に報告のあった、保育施設における事故報告を取り まとめました。 ○報告件数は 50 件あった。うち認可保育所が 38 件、認可外保育施設が 12 件だった。 ○負傷の報告は 38 件あり、そのうち4歳が最も多かった。 ○死亡事例は 12 件あり、そのうち0歳が最も多かった。 ○発生場所は、保育室等の室内が最も多い。 1.事故報告概要 保育施設において発生した「死亡事故や治療に要する期間が 30 日以上の負傷や疾病を伴 う重篤な事故等」で、平成 21 年 12 月から平成 22 年 12 月 31 日までに報告のあったものを 集計した。 (1)報告件数 50 件 (2)事故報告の内訳 骨折 死亡 火傷 その他 意識不明 合計 認可 28 件(転倒 14 件、転落 10 件、交通事故 1 件、不明 3 件) 5 件(SIDS 1 件、SIDS の 疑い 1 件、そ の他 3 件) 2件 3件 0件 38 件 認可外 3 件(転倒 0 件、転落 2 件、 交通事故 0 件、不明 1 件) 7 件(SIDS 2 件、SIDS の 疑い1件、そ の他 4 件) 0件 0件 2件 12 件 合計 31 件(転倒 14 件、転落 12 件、交通事故 1 件、不明 4 件) 12 件(SIDS 3 件、SIDS の 疑い 2 件、そ の他 7 件) 2件 3件 2件 50 件 ※骨折のうち3件は、鼓膜が破れる等の他の複合症状あり。不明は、施設において事故発 生時の状況が確認できなかったもの。 ※その他は、刺し傷や目に傷害を負ったもの。 ※意識不明は平成 22 年 12 月 28 日現在。 (参考) 認可保育所 施設数 23,068 か所 利用児童数 2,080,114 人 (平成 22 年4月1日現在) -3- ******* こ ど も 安 全 対 策 ニ ュ ー ス ******* 認可外保育施設(事業所内保育施設を含む) 施設数 11,153 か所 利用児童数 232,765 人 (平成 21 年3月 31 日現在) 【年齢別】 死亡事例 死亡事例 以外 合計 0歳 1歳 2歳 3歳 4歳 5歳 6歳 計 6名 5名 0名 0名 0名 1名 0名 12 名 1名 6名 3名 6名 10 名 9名 3名 38 名 7名 11 名 3名 6名 10 名 10 名 3名 50 名 【場所別】 園内(室内) 園内(室外) 園外 合計 死亡事例 12 件 0件 0件 12 件 死亡事例以外 17 件 11 件 10 件 38 件 29 件 11 件 10 件 50 件 合 計 2.事故発生の主なケース ・午睡中に保育士が異変を発見し、病院搬送後死亡。 ・おやつをのどに詰まらせ、窒息し死亡。 ・登園中、道路に飛び出し乗用車と衝突。 ・火傷を負った事例については、2件ともにポット等が倒れ子供にお湯がかかり負傷。 ・鉄棒、ジャングルジム等から落下または自ら飛び降り、着地に失敗して骨折。 ・廊下や保育室を走り転倒。 ●登降園時の車上荒らしが各区で多数発生しています! これらの情報は、京都府の安心メールや警察からは回らないので、近隣区内で 情報交換をして保護者への周知・啓蒙など対策をとられることをお勧めいたし ます。 -4-
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