○ ○ ○ 排 水 機 場 自家発電設備容量検討書 平成 年 月 1.自家発電設備容量検討 自家発電設備容量計算は、国土交通省「揚排水ポンプ設備設計指針(案)同解説」(社団法人 河川 ポンプ施設技術協会)に基づき必要容量の検討を行なう。 2.自家発電設備負荷リスト 出力 No 設備 運転 効率 力率 負 荷 名 称 入力 合計入力 (kVA) (kVA) 負荷率 (kW) 台数 台数 η Pf 備 考 1 清水揚水ポンプ 1.5 2 1 0.808 0.90 0.90 1.86 1.86 直入始動 2 屋内排水ポンプ 0.75 2 1 0.759 0.90 0.90 0.99 0.99 直入始動 3 減速機潤滑ポンプ 1.5 4 4 0.808 0.90 0.90 1.86 7.44 直入始動 4 機関潤滑ポンプ 1.5 4 4 0.808 0.90 0.90 1.86 7.44 直入始動 5 空気圧縮機 5.5 2 1 0.876 0.90 0.90 6.28 6.28 直入始動 6 燃料移送ポンプ 1.5 2 1 0.808 0.90 0.90 1.86 1.86 直入始動 7 電動バタフライ弁 1.5 4 4 0.808 0.90 0.90 1.86 7.44 直入始動 8 換気設備 15 2 2 0.903 0.90 0.90 16.61 33.22 クローズY-△始動 9 除塵機 3.7 4 4 0.854 0.90 0.90 4.33 17.32 直入始動 10 水平コンベア 2.2 1 1 0.828 0.90 0.90 2.66 2.66 直入始動 11 傾斜コンベア 2.2 1 1 0.828 0.90 0.90 2.66 2.66 直入始動 12 直流電源装置 8.66 1 1 1.000 1.00 1.00 8.66 8.66 √3×5kVA 13 建築照明 17.3 1 1 1.000 1.00 1.00 17.30 17.30 √3×10kVA 合 計 ( ΣPi ) (注) 1.電動機の力率は、力率改善後の負荷力率 ≒ 90% とする。 2.電動機の負荷率は、実軸動力/電動機定格出力 ≒ 90% とする。 115.13 3.発電機容量 (1)定常時負荷容量による出力(PG1) 定常時負荷運転に必要とする容量は、負荷入力の総和ΣPiに等しく、負荷リストより PG1 = ΣPi = 115.13 kVA (2)過渡時最大電圧降下による出力(PG2) 始動容量の大きな負荷を投入した場合の電圧降下を考慮した容量は次式で表わされる。 1 PG2 = Ps× − 1 × X'd Vd ここに、 Ps : 始動容量最大の電動機の始動容量(kVA) Vd : 許容電圧降下率 X'd : 発電機の過渡リアクタンスと初期過渡リアクタンスの平均値 (一般的に Vd = 0.2 ,X'd = 0.25 を用いる) ここで、Psは次式にて算出する。 Ps = 始動係数(下表による)× 電動機容量(kW)/( 効率 × 力率 ) [ 始動容量最大の負荷 : 空気圧縮機(直入始動)] = 6.00 × 5.5 /( 0.876 × 0.90 ) = 41.86 kVA 従って、PG2 は下記で算出できる。 1 PG2 = 41.86 × − 1 × 0.25 = 41.86 kVA 0.2 < 始動方式による始動係数 > 始動方式 直入始動 始動係数 6.00 オープンY-△始動 クローズY-△始動 リアクトル始動 コンドルファ始動 4.00 2.00 3.90 2.54 但し、リアクトル始動,コンドルファ始動は、タップ65% (3)過渡時最大短時間耐量による出力(PG3) 最大始動容量の負荷を投入したときの最大時間耐量による出力は次式で表わされる。 (PB+Pms)2 + (QB+Qms)2 PG3 = KG ここに、 PB QB : ベース負荷の有効電力(kW) : ベース負荷の無効電力(kVar) Pms : 最大の始動容量をもつ負荷の始動有効電力(kW) Qms : 最大の始動容量をもつ負荷の始動無効電力(kVar) KG : 発電機の短時間耐量(過負荷耐力から短時間を考慮して 1.5 とする) ここで、PB,QB,Pms 及び Qms は次式にて算出する。 PB = (ΣPi−Pim)×PF QB = (ΣPi−Pim)× Pms = Ps × Pfs Qms = Ps × 1−PF 2 1−Pfs 2 ここに、 ΣPi : 負荷入力の総和(kVA) ΣPi = 115.13 kVA(負荷リストより) 空気圧縮機の入力容量 Pim : 最大の始動容量をもつ負荷の入力容量(kVA)‥‥ Pim = PF 6.28 kVA(負荷リストより) : (ΣPi−Pim)の総合力率 PF = 0.90 空気圧縮機の始動容量 Ps : 始動容量最大の電動機の始動容量(kVA)‥‥‥‥ Ps = 41.86 kVA Pfs : 始動容量最大の電動機の始動力率 Pfs = 故に、 0.40 PB = ( 115.13 − 6.28 )× QB = ( 115.13 − 6.28 )× Pms = 41.86 × Qms = 41.86 × 0.90 1 − 0.90 0.40 1 − 0.40 2 2 = 97.97 kW = 47.45 kVar = 16.74 kW = 38.37 kVar 従って、PG3 は下記で算出できる。 ( 97.97 + 16.74 )2 +( 47.45 + 38.37 )2 PG3 = = 1.5 (4)発電機容量の決定 PG1 ∼ PG3 の容量計算結果はそれぞれ下記となる。 PG1 = 115.13 kVA PG2 = 41.86 kVA PG3 = 95.51 kVA 以上により発電機容量は 125 kVA とする。 95.51 kVA 4.原動機出力 (1)定常時負荷容量による出力(PE1) 定常時負荷運転に必要とする原動機出力は次式で表わされる。 PG1 × PfT PE1 = ηG ここに、 PG1 : 発電機出力(kVA)[ 但し、PG1 ∼ PG3 の内の最大値とする ] PG1 = max(PG1,PG2,PG3) = 115.13 kVA PfT : 負荷総合力率 PfT = ηG 0.90 : 発電機効率(発電機容量 125 kVA の規約効率) = 0.876 ( JEM−1354 による ) ηG 従って、PE1 は下記で算出できる。 115.13 × 0.90 PE1 = = 118.28 kW 0.876 (2)過渡時最大電圧降下による出力(PE2) 負荷投入時に原動機が失速しないための出力は次式で表わされる。 Pms PE2 = ηG × K1 ここに、 K1 : 原動機の瞬時負荷投入率(下表による) K1 = 0.7 Pms = 16.74 kW ,ηG = 0.876 従って、PE2 は下記で算出できる。 16.74 PE2 = = 0.876 × 27.30 kW 0.7 < 原動機の瞬時負荷投入率 > 内燃機関の区分 平均有効圧力 Pme (MPa) K1の値 無過給 ディーゼル機関 過給器付き ディーゼル機関 一軸式 ガスタービン また、平均有効圧力が不明で発電機 Pme ≦ 0.79 1.0 容量より求める場合は下表による。 0.79 < Pme ≦ 1.08 0.7 1.08 < Pme ≦ 1.47 0.5 ディーゼル機関と組合せる K1の値 発電機容量 (kVA) 1.47 < Pme ≦ 1.77 0.4 発電機容量 ≦ 100 1.0 1.77 < Pme 0.3 100 < 発電機容量 ≦ 300 0.7 1.0 300 < 発電機容量 0.5 (3)過渡時最大短時間耐量による出力(PE3) 過負荷を考慮した短時間耐量による出力は次式で表わされる。 PB + Pms PE3 = ηG × K2 ここに、 K2 : 原動機の短時間過負荷耐量(不明の場合、下表による) = K2 PB 1.1 = 97.97 kW ,Pms = 16.74 kW ,ηG 従って、PE3 は下記で算出できる。 97.97 + 16.74 0.876 × PE3 = = 119.04 kW 1.1 < 原動機の短時間過負荷耐量 > 内燃機関の区分 K2の値 ディーゼル機関 1.1 一軸式ガスタービン 1.3 (4)原動機出力の決定 PE1 ∼ PE3 の出力計算結果はそれぞれ下記となる。 PE1 = 118.28 kW PE2 = 27.30 PE3 = 119.04 kW kW 以上により原動機出力は 120 kW 以上とする。 = 0.876
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