亘理町内に地域ラジオ放送の継続を

2016 年 1 月
コミュニティ放送局設置のための緊急署名
亘理町内に地域ラジオ放送の継続を
亘 理 町 長
亘理町議会議長
齋藤
佐藤
貞
實
様
様
亘理町には現在、臨時災害エフエム局が設置されていますが、今後我が町の住民サービスの観点から、亘理町
内全域を可聴域とするコミュニティ放送局の設置が必要であるという声が高まっています。私たちは、亘理町お
よび亘理町議会に対し、亘理町における地域ラジオ放送を、町として町民サービスの一環と位置付け、推進する
方針を明確に示すことを要望します。
要
望
項
目
1.
災害時における亘理町情報伝達の強靭化を図るため、災害関連情報が住民などに確実に伝わるような
伝達手段の多重化、多様化手段のひとつとして地域ラジオ放送による情報提供を継続すること。
2.
地域コミュニティの結びつきの弱体化を防ぐため、即時性、詳述性に富む音声によるラジオ放送を活
用し、地域情報の細やかな伝達を通して地域協同のまちづくりを推進すること。
氏
名
住
所(※いただいた個人情報は署名提出にのみ利用し、第三者には提供しません。)
(呼びかけ団体) 亘理町臨時災害エフエム(FMあおぞら)
逢隈地区区長会、荒浜地区区長会、 吉田地区区長会
(連絡先)
FMあおぞら
Tel: 0223-32-2293
住所:〒989-2351 宮城県亘理郡亘理町西郷 140 番地 悠里館 2 階
Fax: 0223-35-6566 E-mail: [email protected]
一次締め切り:2016 年 2 月 14 日 / 最終締め切り:2 月 21 日
【コミュニティ放送局設置のための緊急署名にかかわる補足資料】
1.
2016 年 1 月
災害時における亘理町情報伝達の強靭化を図るため、災害関連情報が住民などに確実に伝わるよ
うな伝達手段の多重化、多様化手段のひとつとして地域ラジオ放送による情報提供をすること。
我が亘理町は 2011 年東日本大震災をによって大きな人的、物的被害をこうむりました。この経験をふまえ、
私たちはよりいっそう防災体制の充実を図る必要があると考えます。行政、消防、各地域の自主防災組織など
諸関係機関はその方向に向けて鋭意努力を続けていることを、町民は心強く感じています。
防災を考えるとき、町民一人一人への情報の伝達の強靭化は非常に重要な課題です。総務省では 2013 年防
災情報通信基盤整備事業の施策概要の中で、東日本大震災の教訓から地方公共団体による迅速・的確な災害情
報の提供が課題であり、課題解決のためには災害関連情報が住民などに確実に伝わるような伝達手段の多重化、
多様化が欠かせないとの見解を示しています。すなわち、防災情報の伝達の手段は防災行政無線、メール配信、
ラジオ、CATV と複数手段によってなされるべきであると判断しているものです。
本町においてはすでに防災行政無線のデジタル化も完了し、また、メール配信についても積極的に取り組ま
れています。しかし、防災行政無線は今日の気密性の高い住宅内では聞こえにくい場合もあり、また、高齢者
や身体的に機敏な移動が困難な方は、防災行政無線放送の聞き取りが間に合わないことも多くあります。また、
防災無線放送時に車で移動中の方は防災無線放送を感知しにくく、感知できても内容を聴き取ることは非常に
難しい状況となります。このような場合、地域ラジオ放送で防災無線の内容を割り込み放送していれば、防災
無線のサイレン、チャイムによって注意喚起を受け、家庭のラジオ、カーラジオを起動し、正確な内容を手元
のラジオで聞き取ることが可能となります。その後、メール配信で視覚的にさらに内容を正確に把握すること
で情報伝達は一層強靭なものになります。このような観点から、亘理町での地域ラジオ放送の必要性を町民は
痛感しています。
また、災害時の情報発信は即時性が求められます。その点で、ラジオ放送、メール配信による防災行政無線
の補完は今後災害時情報伝達において不可欠と考えられます。
つまり、亘理町における情報伝達の強靭化は防災行政無線の注意喚起と、メール配信による詳細情報の提供、
それに地域ラジオ放送による即時的、逐次的かつ詳細な情報提供の3つによって成し遂げられると考えます。
単一の情報伝達手段に頼るのではなく、複数の情報伝達手段による相互補完が必要なのです。また、非常時に
は役場職員がラジオを通じて即時に必要な情報を住民に知らせる手段としても活用できます。
今日、自然災害の脅威はこれまでの経験を超える激甚化を想定すべき状況となっています。そのような災害
から町民の生命、財産を守るために、情報伝達の強靭化は欠かせません。
2.
地域コミュニティの結びつきの弱体化を防ぐため、即時性、詳述性に富む音声によるラジオ放送を活用し
地域情報の細やかな伝達を通して地域協同のまちづくりを推進すること。
地域協同のまちづくりを推進するうえで地域放送は今後重要な役割を担うと考えられます。
第 4 次亘理町総合発展計画で大きい指針の一つとする地域協同のまちづくりは、これからの地方行政の充実
に欠かせません。東日本大震災後、亘理町は着実に復興を遂げつつあります。しかし、震災によって地域のコ
ミュニティは大きく変化しました。また今日的社会変化による地域コミュニティの結びつきの弱体化は現代日
本全体の問題でもあり、我が町も例外ではありません。このような現状を打開し、町民の地域構成員としての
参加意識を高め、地域協同のまちづくりを推進するためには、地域情報の細やかな伝達が欠かせません。その
点で、即時性、詳述性に富む音声によるラジオ放送は非常に有効です。また町民ひとりひとりが地域ラジオ放
送を通じて情報発信することで、コミュニティの参加意識を高めることができます。