はじめに2000年4月、サッカーが大好きな子供たちのために、サッカーが出来る環境 をつくろうと F.C.MIYAMA EAST を立ち上げました。 数年がたち、チームは大きく変貌をとげました。 今ではたくさんの子供たち&大人たちがサッカーを通じて学んでいます。 向上心を持つこと、一生懸命頑張ること、礼儀正しく接すること、いっぱい楽しむこと、 そして強くなること、己の限界を打ち破り、強くたくましく成長していくことを、指導方 針としています。 プレゴールデンエイジ(5歳~8 歳頃) 神経系が最も発達するこの時期は脳をはじめさまざまな神経が張り巡らされていく為、常 に新しいものに興味が移り変わり集中力がないように見えますが、決して集中力がないわ けではありません。 常に、彼らの欲求を満たしてあげるよう、鬼ごっこやサッカー以外のボールゲームなど、 遊びの要素を取り入れた多種多様なメニューを与えてあげることが大切と考えています。 そして、 「サッカーが大好き!」という状態で「ゴールデンエイジ」に送り出せるのがベスト だと思います。 ゴールデンエイジ(9歳~12歳ごろ) この時期は一生に一度だけ訪れる「即座の習得」が可能な年代です。従って、出来る限りこ の吸収しやすい時期にボールコントロールを主体としたメニューを与えるようにしたいと 考えています。 決して、試合に勝つために「フィジカル的なトレーニング」をしたり、「身体の大きな選手 を並べてキック&ラッシュ」のような戦法を繰り返したりする時期ではないと思います。 1 ◎子供たちが学ぶもの サッカーという団体競技の中で、 ☆フェアプレー ・試合相手やレフリーは一緒にサッカーをやってくれる仲間 ☆自立 ・なんでも親任せでなく試合や練習の準備、スケジュール把握は自分で ☆競争 ・チームメイトは仲間でもあり、よきライバルでもある ☆克服 ・できないことに対し努力しできるようになる などなど、小さな身体でいろいろ学んでくれればと思います。保護者の方は暖かく見守っ てあげてください。 ◎指導しながらコーチたちが学ぶもの ☆選手を鼓舞して自主性を重んじること ・試合中むやみに大声で「ああしろ、こうしろ」と指示を出しっぱなしにしないように すること ・子供たちの考えや意見をちゃんと聞くこと ☆常に子供たちに心を開いて接すること ・「何でお前はそんなことも出来ないんだ!」と怒鳴ったり、子供たちの分からない言 葉で話をしないようにすること などなど、出来ていないところもまだまだあるとは思いますが、1つでも多く兼ね備えて いる指導者になれるように学んでいければと思います。 ◎子供の活動を通して大人たちが学ぶもの ☆試合や練習を見てあげて下さい ・全ての試合や練習を見ることは不可能と思いますので、ちょっと時間が作れたときな どは見てあげて下さい ・子供達も見てもらうことを望んでいると思います ☆試合ではすべての子供を応援してあげて下さい ・自分の子供だけでなく、我がチームはもちろん、相手チームのいいプレーにも拍手を してあげて下さい ・相手チームは敵ではなく、サッカーを愛する仲間たちだと思います ☆レフリーの判定を批判しないようにして下さい ・ミスジャッジもサッカーのうちです ・子供たちがフェアプレーの精神を学ぶいい機会だと思います 2 <1、2年生:年間を通して、楽しくサッカーをする> ・運動する楽しさを味わう ・ボールをいっぱい触り、自分自身と道具(ボール)との関連性を会得する ・遊び要素を含んだメニューを準備し、投げる、打つ、走る、跳ぶ、蹴るといった基本的動 作の獲得に適している時期なので、さまざまな運動や動作を反復できるようにする ・集団行動における規律や挨拶、礼儀作法も教えていく ・個人的基礎技術を学ぶ(キック、トラップ、ストッピング、ドリブル等) ・個人の強さなどを学ぶ(ボールキープや1対1等) ・3年生への準備期間として、チームでゲームすることを学ぶ <3,4年生:ねらいを持って戦うおもしろさを学ぶ> ・個人的技術を高める ・個人の強さを高める(ボールキープや1対1等) ・複数による攻守(連携、パスワーク、カバーリング等)により、戦術面を学ぶ ・ボールをコントロールするための体の向き、足の位置、有効な視野の確保や守り方の基 本(ポジショニング等)を学ぶ ・自分の考えで判断し、行動できるようにする <5、6年生:トップチームとしての完成度を高める> ・個人技術のさらなる成熟をはかる (利き足以外でのキック、トラップ等のマスター及び、高度な個人技術への積極的な取り 組み) ・戦術やサッカー競技そのものへの理解度を高める ・トップチームとしての完成度を高める ・5年生は下級生に対するまとめ役を学ぶ ・6年生は中学生を意識した技術、振る舞い、言葉使い、自覚などを学ぶ 最後に F.C.MIYAMA EAST を卒団後は、 サッカーを続けていく子、他のスポーツをやる子、 また勉学に励む子等、色々な進路があると思いますが、全員が「サッカー大好き!」のまま 卒団できたら素晴らしい事だと考えています。そして、 「F.C.MIYAMA EAST に入団してよ かった」と思えるようなチームを作りたいと思います。 3
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