障がいがあっても 一人で稼げるように 挑戦し続けたい ➊ ● の挑戦の一つに、由紀子さんが )。 そ どに挑戦してきました」と話す で悩み、考えて手品やドラムな にできることはないかと、家族 丸となり、右半身が不自由な弟 でも事故をきっかけに、家族一 ん て 全 然 し て い ま せ ん で し た。 え た と い い ま す。 「弟と会話な をきっかけに、家族の絆が芽生 いる間、話が大好きな智さんは 人懐っこい笑顔と人柄は、智 さんの魅力の一つ。絵を描いて 顔絵を描くようになりました。 ちゃんず」として全国各地で似 二人三脚で「にがおえ兄弟くろ 事故後、忘れていた充実感を 感じた智さん。それから、姉弟 ―自分の絵で人が喜ぶ― 顔絵は大好評でした。 た 」。 智 さ ん が 初 め て 書 い た 似 姉 の 黒 川 由 紀 子 さ ん( 得意の「絵」がありました。 積極的に世間話をしますが、由 紀子さんは人見知り。時には話 に 夢 中 に な り、「 絵 を 描 く こ と スのとれた名コンビは、お客さ に が お え 兄 弟 くろちゃんず結成 「 5 年 前、 リ ハ ビ リ も 兼 ね て 私の得意な絵を描くことを弟に んの笑顔をひきだします。 が疎かになる」ことも。バラン 勧 め、 一 緒 に 描 き は じ め ま し 「 笑 顔 と 人 が 喜 ぶ 姿 を 見 る の が好きだから、絵を描き続ける ラなのかもしれません。 一人立ちが夢 粒 の 雨 が、 ア ス フ ァ 年 ル ト を 打 ち つ け、 視 界が最悪だった さとる 保在住の黒川智さん( 歳の時の出来事です。 )が 高 次 脳 障 が い で 右半身麻痺と失語症 当時、智さんは反抗期。家族 がバラバラでしたが、この事故 遺症が残りました。 右半身麻痺、失語症といった後 いました。高次脳障がいを患い、 膨らませていた矢先、事故に遭 の免許取得ができると期待に胸 あと1回の教習で、大型バイク 事故前は、陸上部に所属。ス ポ ー ツ 万 能 で バ イ ク が 大 好 き。 17 覚がなくなっていました。藤久 を取り戻したとき、右半身の感 されましたが昏睡状態に。意識 に遭い頭部を強打し、救急搬送 前の9月のある日の深夜。事故 大 「 智 が 一 人 で 似 顔 絵 を 描 く こ とを仕事とし、稼げるようにな るのが夢ですね」と智さんを見 つめる由紀子さん。 反抗期には荒れ、家族の絆を 忘 れ て い た 黒 川 さ ん 一 家。「 昔 のことはよく覚えてないよ」と 照れながら笑う、智さんが描く 高校2年生時の黒川智さん。この当時の 写真をあまり撮っていなかったという。 13 検索 んです」と言う智さん。テーブ ルの上に並べられた、今まで描 い て き た 作 品 を 見 な が ら、「 こ れは高崎のショッピングモール で描いた作品。この日はあまり お客さんが来なくてさびしかっ たなぁ」など、一枚一枚に残さ れた思い出を一生懸命、説明し てくれました。 高次脳障がいの影響で、記憶 を留めることが困難であるにも 30 最新情報をブログで 随時公開中! 全国各地で似顔絵コーナーを開催。左手だけで絵を描くため、時間がかる。その対応とし てあらかじめ写真を撮っておき、完成後に渡すという形をとっている。一枚一枚に思い出 が詰まっていて、その時にどういう会話をしたのか、どういう人柄だったのかなどを鮮明 に覚えている智さん。外に出て、いろいろな人と話すのが大好きだと言う。瞳に描かれた ハートマークは智さんの似顔絵のトレードマークだ。 似顔絵兄弟くろちゃんず 高校 2 年生の時、事故に遭い、右半身麻痺に。 それでも諦めず、可能性を信じて挑戦を続ける姉弟がいます。 似顔絵の瞳の中には、必ずハー 活動を Ameba ブログで 公 開 中。 今 後 の イ ベ ン ト 予 定 や、 今 ま で の 作 品なども見ることがで きます。 事故で失ったものと 事故で得たもの 10 MIYOSHI MIYOSHI 11 関わらず、その背景を説明でき 初めての陶芸&にがお え 展。 土・ 日 は 似 顔 絵 コ ー ナ ー( 有 料 ) も 開 催します。 32 ➊ 昨 年 11 月 の 三 芳 町 福 祉 ま つ りで似顔絵コーナーを開いた時 の 様 子。 被 り 物 が 大 好 き な 智 さ ん。➋猿の似顔絵まで書けます。 ➌ 2011 年、東日本大震災の被災 者に向けたメッセージを送った。 智さんの自画像。車いす の 車 輪 は 地 球 が 描 か れ、 微笑んでいる。 にがおえ兄弟「くろちゃんず」 トが描かれていました。■ アメブロ公開中 写真:今まで描いた似顔絵を広げ、笑顔を見せる黒川智さん(左)と姉の由紀子さん。 るのは、絵がもつ不思議なチカ 陶芸&にがおえ展 会場:陶芸倶楽部&ギャ ラ リー燿 / 埼玉県富士見市ふじ みの西 1-17-8 B1F 期間:3 月 1 ㈫~ 13 日㈰ 月・金定休 10:00 ~ 16:30 ☎ 049-269-4419 ➋ ● ➌ ●
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