ナミビア共和国月報(2014年9月) 主な出来事 【内政】 ・1日、SWAPO は今年11月に行われる総選挙に向け、96名の国民議会議員候補者名簿を発表 した。 ・4日、Namsov 社、Emeritus 社および Atlantic Harvesters 社の水産会社3社が、ナミビア漁業海 洋資源省に対し、漁獲割当を打ち切られたことに対し訴訟を起こした。 ・22日、約80名のウォルビスベイ港拡張計画工事を請け負った China Harbour Engineering Company(CHEC 社)の臨時雇用労働者約80名が、労働条件の改善を求めストライキを行った。 ・30日、ナミビア選挙委員会は、独立後5回目となる大統領・国民議会選挙を2014年11月28 日に開催予定としていることを発表した。 【外交】 ・1日、中国南車社の副社長ら一行がナミビアを訪問し、ヌギムティナ公共事業・運輸大臣らと、ナ ミビア運輸公社の貨物車両の導入について意見交換を行った。 ・17日、ナミビア政府は、エボラ出血熱による影響を受けている西アフリカの国々に対して、110 0万ナミビアドル(邦貨約1.1億円)を供与することを決定した。 【経済】 ・14日、ナミビア国家統計局は、今年8月のインフレ率は5.4%であり、今年7月の5.6%と比較 し0.2%減少したことを発表した。 ・19日、ナミビア電力公社代表取締役は、中国企業である上海電気・シーメンス AG が80 0MW を発電するクドゥガス発電所建設事業の選好入札者(Preferred bidder)に選ばれ、 留保付入札者(reserved bidder)には住友商事・三菱重工業が選定されたことを発表した。 【警備・治安】 ・9日、ナミビア警察は、ナミビアにおいて毎年平均で1100件の麻薬関連の事件の捜査が行わ れていることを明らかにした。また、その内約10%のケースに、外国人が関与していることも明ら かにした。 1. 内政 ●1日、SWAPO は今年11月に行われる総選挙に向け、96名の国民議会議員候補者名簿を発 表した。カムイ保健社会サービス大臣、ヌギンディワ男女平等・児童福祉大臣、カワナ大統領府大 臣、ヘルンガ環境・観光大臣およびグリラブ国民議会議長、の4閣僚は今回の選挙名簿に記載さ れず、事実上政界から引退する見込みとなる。 ●4日、Namsov 社、Emeritus 社および Atlantic Harvesters 社の水産会社3社が、ナミビア漁業海 洋資源省に対し、漁獲割当を打ち切られたことに対し訴訟を起こした。Namsov 社に対する漁獲割 当は2ヶ月前に打ち切られ、同社の子会社である Trachurus Fishing 社の従業員120名が解雇さ れた。これら3社は同大臣と話し合いを持つ予定でいたが事前にキャンセルされた。 ●8日、オシャナ州警察は、廃水池に生息し汚染の疑いのあるナマズを売ろうとしていた女性を逮 捕した。同警察は、廃水池に生息しているナマズは健康に悪影響を与えることが懸念されるとし、 密告を受けこれらナマズを売買しようとしたグループを逮捕したと述べた。 ●10日、ナミビア国家統計局は、2013年の労働力調査の結果を発表し、国全体の失業率は29. 6%、若年層の失業率は41.1%であったことを発表した。 ●11日、ナミビア規格協会は、ナミビアにある大型小売りスーパーであるチェッカーズおよびショ ップライトを調査した結果として、これらスーパーで南ア産の食品がナミビア産と偽装表示され、販 売されていたことを明らかにした。 ●22日、約80名のウォルビスベイ港拡張計画工事を請け負った China Harbour Engineering Company(CHEC 社)で働く臨時雇用労働者約80名が、労働条件の改善を求めストライキを行った。 労働者側は、不平等な労働条件、不当な搾取があること、配管工や溶接工といった熟練技術者 が清掃人といった役務労働者として扱われていると不満を申し立てており、現在、労働組合の代 表と会社側代表の間で解決に向けた話し合いが行われている。 ●29日、カムイ保健・社会サービス大臣は、ナミビア大学医学部に対し、今年8月に行われた査 察により指摘された事項が改善されない場合、来年5月にナミビア初となるナミビア国内で育成し た医学部学生の卒業を認めないことになると警告した。 ●30日、ナミビア選挙委員会は、独立後5回目となる大統領・国民議会選挙を2014年11月28 日に開催予定としていることを発表した。 2. 外交 ●1日、中国南車社の副社長ら一行がナミビアを訪問し、ヌギムティナ公共事業・運輸大臣らと、 ナミビア運輸公社の貨物車両の導入について意見交換を行った。ナミビア運輸公社は、ナミビア 運輸公社が所有する貨物列車の技術的問題を解決するため、中国側と話し合いを行うと述べた。 ●16日、ナミビア貿易産業省はアンゴラに塩、化学薬品、魚、肉、家禽類、ビール等の輸出を促 進するため、アンゴラの首都ルアンダに3億ナミビアドル(邦貨約30億円)をかけて、貿易センター を建設する計画があることを発表した。 ●17日、ナミビア政府は、エボラ出血熱による影響を受けている西アフリカの国々に対して、11 00万ナミビアドル(邦貨約1.1億円)を供与することを決定した。 ●22日、ポハンバ大統領は第69回国連総会へ出席のため、ニューヨークに向けて出発した。ポ ハンバ大統領にとって、ナミビア首脳としての国連総会出席は、今回で最後となる。 3. 経済 ●9日、ウィントフック市は、今年8月に 1 億8900万ナミビアドル(邦貨約18億9千万円)相当とな る278件の建設許可を出したことを明らかにした。今年1月から8月の間に合計1957件の建築 許可が出された。前年の1月から8月までに14億4000万ナミビアドル相当の建築許可が出され たが、今年は16億6000万ナミビアドルに増加した。 ●14日、ナミビア国家統計局は、今年8月のインフレ率は5.4%であり、今年7月の5.6%と比 較し0.2%減少したことを発表した。 ●17日、南アフリカ自動車製造協会は、8月のナミビアでの新車販売台数が1694台となり、7月 の1919台と比べ、11%減少したことを発表した。 ●19日、シランバ・ナミビア電力公社代表取締役は、ナミビア国際石油・ガス会議の場で、 中国企業である上海電気・シーメンスAGが800MWを発電するクドゥガス発電所建設事業 の選好入札者(Prefeferred bidder)に選ばれ、留保付入札者(reserved bidder)には住 友商事・三菱重工業が選定されたことを発表した。 ●29日、FNBナミビアは、ナミビアにおける6月の住宅価格の上昇は、世界においてドバ イに引き続き2番目に大きいことを発表した。また、住宅価格の中央値は77万4000 ナミビアドル(邦貨約774万円)であり、少なくとも月収が2万3千ナミビアドル(邦 貨約23万円)ないと、平均的な住宅は購入できないことも発表した。 4.警備・治安 ●1日、ルンドゥで64名の乗客を乗せたバスが牛を轢いた後にコントロールを失い、対向車線か らきた車と衝突し、1名が死亡し63名が怪我を負った。 ●4日、カラス州警察は、今年7月にオランジュムンドで77カラットのダイヤを盗んだ犯人の捜査 を進めており、犯人は複数犯であることを発表した。 ●9日、ナミビア警察は、ナミビアにおいて毎年平均で1100件の麻薬関連の事件の捜査が行わ れていることを明らかにした。また、その内約10%のケースに外国人が関与していることも明らか にした。 ●10日、ウィントフック警察は、警備が手薄となる建設現場での盗難が発生していることや、企業 から秘密書類を盗みライバル会社に売る事例が発生していることを明らかにした。 ●14日、ゴバビスの14歳と16歳になる高校生が、カラープリンターで2800ナミビアドル(邦貨 約2万8千円)の偽札を作成し、これらを使用したとして警察に逮捕された。
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