新潟県租税教育推進協議会長賞 税の意味 新潟県立長岡高等学校 2年 沼屋 海輝 昨年の四月から消費税が上がり、私の少ないおこづかいは大打撃を 受けた。定価だけを見て買い物ができない不便さも感じた。納税の義 務など生活の中に全く考えの及ばない私は、自分の財布の事しか考え ていなかった。 税に関して無頓着だった私は、ある日母のひとことで、その無頓着 さを反省し、納税の意味を考えるようになった。それは、二十歳にな っ た 兄 の 給 料 明 細 を 見 て 、「 お 兄 ち ゃ ん が 所 得 税 を 納 め た 。」 と 母 が し みじみ言った事だった。不思議に思い、母にその言葉の真意を確かめ たところ、母は、兄が所得税を納めることが夢だったと語り出した。 軽い知的障害のある兄を母は、社会に出て働ける大人にしたいと思っ ていたこと、人が生まれてきたのは社会の一員として社会のために役 立つ仕事をすること、たとえ障害があっても、きっと社会の役に立て ることがあるはずと思ってきたこと等を話してくれた。それは兄だけ ではなくこの世の人全員にとって、社会の一員として生きていくため に大切なことだと言っていた。 兄の納税を喜ぶ母を見て私も考えさせられた。私は将来、夢に向か って大学で勉強し、仕事に就き、自分の生活のためにお金を稼ぐ事し か考えていなかったが、働いて納税することが社会のためであるのだ と改めて感じた。 考えてみれば、快適な環境で高校生活が送れるのも、蛇口をひねれ ば水が出るのも、すべて税金の恩恵を受けている訳で、日本のこの素 晴らしい環境の中で幸せに安心して暮らせるのも、国民が納税の義務 を果たしているからだと思う。 私 の 好 き な 言 葉 に 、「 お 互 い さ ま 」「 お か げ さ ま 」 が あ る 。 税 金 に も この言葉が当てはまると思う。生活が困窮している人には助ける税金 が 必 要 で 、余 裕 の あ る 人 は し っ か り 納 税 す る 。国 民 全 員 お 互 い さ ま で 、 安心して生きていける。おかげさまで、日本は幸せな国になる。本当 にすてきなことだ。 私も先輩方が納税の義務をしっかり果たしてきたように、益々住み やすく安心・安全で幸せな日本の社会の一員として、この大切な義務 を果たせるような大人になりたいと思う。 長岡税務署長賞 税金に感謝 新潟県立長岡高等学校 2年 中野 真耶 今回、税金について学習を深める中で、まず第一に「私達の生活は とても恵まれている!」ということを痛感した。そしてある光景が思 い出された。それは、某テレビ番組で世界の貧しい国の子供達の様子 を伝えていたもので、屋根と柱しかない校舎に、ボロボロの短い鉛筆 と紙切れを使用し、真剣な眼差しで授業を受けていた姿である。支援 された鉛筆やノートに大喜びで目を輝かせていた光景がとても印象に 残っている。 そ し て 、自 分 自 身 の 姿 を 振 り 返 っ て み る と 冷 暖 房 完 備 の 快 適 な 校 舎 、 整った机や椅子等の備品、何不自由なく勉強に取り組める環境がそこ にはある。そのような立派な環境の中で、勉強ができることを幸せに 思い、教育費を負担してもらっている税金には感謝しなければならな い。そして、貧しい国での決して環境が整っているとは言えない勉強 風景を思えば、今自分の置かれている恵まれた環境を当たり前だと思 ってはいけない。日々、税金には感謝の思いを持ちながら楽しい学校 生活を送りたいと思う。 また、税金によって支払われる公立高校の一人当たりの年間教育費 が約百万円という事実を知り、とても驚いた。そこには将来を担う子 供達に平等な教育を受けさせたい、良い教育を受け心豊かな立派な大 人になって欲しい、延いては教育を通して幸せな将来を過ごして欲し いという願いが感じられる。勉強と部活動の両立は大変なこともある が、そのような願いに応えられるよう精一杯励んでいきたい。 私達の日常生活は、納税者によって納められた税金によって支えら れている。私が社会人になり、納税者の立場になる日もそう遠い話で はない。その立場になった時には、社会の一員としての誇りを胸に刻 み、しっかりと税金を納め、安心して過ごせる社会作りに貢献してい きたい。そして自分が汗水垂らして労働し、そこから納められた大切 な税金であるならば、税金がどのようなところに使われているのだろ う、どのような場面で役に立っているのだろう、という関心を持って 納めていきたいと思う。 今後、税金によってさらに安心で幸せな暮らしが送れることを期待 し、私もその役に立てるような社会人になりたい。 長岡税務署長賞 税金の大切さ 新潟県立長岡大手高等学校 1年 大内 栞 「 な ぜ 戦 車 を つ く る こ と は 簡 単 で 、学 校 を 建 て る こ と は 難 し い の か 。」 この言葉は、昨年十二月十日にノーベル平和賞の授賞式がスウェーデ ンの首都ストックホルムで開かれ、史上最年少の受賞となったパキス タン人のマララ・ユスフザイさんのスピーチの一部です。このスピー チで、発展途上国の子供たちの教育環境の改善の進みが鈍いことを指 摘し、各国の政治家に教育に力を入れるようと求めました。 私 は 、こ の ス ピ ー チ を 読 ん で 日 本 に 生 ま れ て 良 か っ た と 思 い ま し た 。 なぜなら、学校に通えるからです。日本は義務教育で小学から中学ま では学校で学ばなければなりません。学校で勉強するのがいやになっ た り 、友 達 と ト ラ ブ ル が 起 っ て 学 校 に 行 き た く な い こ と も あ り ま し た 。 でもそれよりも勉強することで分かることが増えたり、仲間と共に何 かを達成することはとても楽しかったことを覚えています。そんな経 験ができたのは学校があったからです。その学校で使われている教科 書や机、イスなどの購入、校舎の建設や修理が税金によりまかなわれ ています。また、公立学校の児童・生徒の教育費も国や地方公共団体 が負担しています。 そこで、小学生から高校生までの国や地方公共団体が負担している 教育費を計算してみました。小学生が六年間、中学生と高校生が三年 間の十二年間で約一,一一五万七千円でした。国民すべてが平等に教 育を受けられるように、教育費には多くの税金が使われているという ことが分かりました。 私たちが、毎日安心して学校生活を送れているのは、国民の安全を 守るために働く人たちがいるからです。犯罪の防止や交通対策をする 警察官。災害から人命や財産を守る消防士。急病の人やけがをした人 を病院に運ぶ救急救命士などがいます。その他にも私たちが快適に暮 ら せ る よ う に 、ゴ ミ 収 集 や 処 理 を し て く れ る 公 共 サ ー ビ ス が あ り ま す 。 も し 税 金 が な か っ た ら 、交 番 や 救 急 車 、ご み 収 集 が 有 料 に な っ た り 、 医療費がすべて自己負担になってしまいます。学校に通いたくても通 えない人が増えるかもしれません。 このように税金は国民の暮らしを支えています。税金があるおかげ で 私 た ち は 、学 校 で 学 ぶ こ と が で き 、安 心 し て 過 ご す こ と が で き ま す 。 税金の大切さを多くの人に知ってもらい、よりよい日本を築いていけ たらいいと思います。 長岡地区租税教育推進協議会長賞 税金による支援の輪 新潟県立長岡高等学校 2年 伊藤 茉耶 昨年実施された消費税の引き上げ。それまで税について深く考えた ことがなかった私は、なぜ急に税率が変わるのだろう、何のために使 われるのだろう、と疑問を抱くばかりだった。私だけでなく、税金を 納めているにも関わらず、税への理解が足りない人はたくさんいるは ずだ。しかし、私達が納めた税は、私達の生活を様々な場面で支えて くれている。 私が高校に進学したとき、自分でお金を持って教科書販売へ向かう ことが新鮮に感じられた。なぜなら小・中学校の頃には、このような 経験がなかったからだ。進級すれば新しい教科書をもらえる。それが 当たり前だったのだ。それらすべてが税金で賄われているということ など自覚したことはなかった。その上、小・中学校の九年間は義務教 育であり、授業料までもが税金によって支えられている。また、学校 の修繕工事等も税によるものだ。私達が納める税は、学生が快適に学 校生活を送るための大切な役割を担っている。 最近私は部活動の中で、PKOやODAについて調べる機会があっ た。日本のPKO予算はアメリカに次いで世界第二位。ODAに至っ ては、現在は第五位であるが、以前は世界第一位であったそうだ。発 展 途 上 国 に 対 す る 資 金 援 助 や 技 術 援 助 と し て 、税 が 役 立 っ て い る の だ 。 身近なところから知らなかったところまで、私達が日ごろ納めてき た税金が、私達の生活をより豊かなものにしてくれているのだと実感 した。先ほど述べた援助は、政府を通した一つの国際貢献であると考 える。今まで税金に対するマイナスのイメージを持ったことも少なく ない私にとって、これは大きな発見であった。 税とは、人から人への支援の輪であると思う。私はまだ高校生だか ら、大金の税を納めることはない。しかし私達にも「消費税」という 名の小さな手助けができるのだ。私が納めた税金で、日本のどこか世 界のどこかで笑顔になってくれる人がいたら、手助けができたという 喜びは大きいだろう。これからの未来を担う私達が、税の在り方を正 しく理解しなければならない。そして、税の大切さ、小さな手助けに 参加することへの素晴らしさを伝えていくべきである。私は税を通し て人と人とが助け合える、そんな社会を望んでいる。 長岡税務署管内税務団体連絡協議会長賞 税と国民 帝京長岡高等学校 2年 山田 凌雅 私が税と言われてまっ先に思い浮かぶのは、消費税だ。最近の消費 税のニュースといえば消費税負担が五パーセントから八パーセントに なり、ものの値段が上がったことだ。しかし、三パーセント上がった だけでは財産赤字は止まらない。つまり、今後も私達の税負担は増え 続ける。できるだけ負担を減らすことは出来ないだろうか。 私達の負担が増え続けるのには、理由がある。それは、歳出が国の 歳入を上回っているからである。 歳出が上回るのは、地方交付税交付金や社会保障関係費、公共事業 関係費が増加しているのが原因だ。特に、最近は社会保障給付費が大 きく増加しているのが問題となっている。それは急激な高齢化の進展 が背景にある。また、公共事業関係費についての最近のニュースとし ては、新国立競技場の建設費がとても話題となっている。 ごく一部を除いて国民は、国の言われた通りに税を払い生活してい るが国がそれを間違った使い方をして、ムダ使いをしてしまっている 現状に国民は腹を立てている。税金の使い方を決め、使うのは国民の 代表者なので正しく使うのは当たり前だ。 歳入が下回るのにも理由はあるのか。今度は違う発想をしてみた。 色々調べてみると、ニートという言葉が出てきた。職に就かない若者 が税金を納めていないということだ。やはり国だけではない。国民に も問題はあったのだ。 ニートは、国民健康保険、住民税、年金という、生きている人全員 が払うべき税金を毛嫌いしている。また、この三つの内、年金は法律 で免除が有効である。年金を免除しているニート達の分はどうしてい るのか。国がそのニートの年金の半額を支払っている。皮肉なことに 国民自身が、国民の負担を増やしてしまっているのだ。 私は将来、国民健康保険、住民税や所得税を払うようになったら、 自分の仕事に誇りを持とうと考えている。それは、私だけでなく学生 全体がそのような誇りを将来持つことができるようになったのなら仕 事が捗る。仕事が捗れば国民総生産が増加し、国の借金を返せるよう になると考える。 今 の 状 態 で は 、国 が 税 を 変 え て も 財 政 赤 字 は 続 く ば か り だ 。私 達 の 、 国に対する借金の意識を変えなければ何も変わらないのではないだろ うか。
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