化学は未来の科学技術の基礎 - 岡山理科大学 理学部 化学科

Department of Chemistry
Faculty of Science
化学は未来の科学技術の基礎
進化する化学
●環境汚染物質などを分析し、環境浄化の方法を模索する
●エネルギー問題の解決に向け、新しい可能性を探る
環境分析コース
新エネルギーコース
生体高分子研究室
(高分子化学)
分析化学研究室
(分析化学)
結晶合成化学研究室
(固体化学)
准教授
多様な夢をサポートする3つのコースを設置
●化学やバイオの力を駆使し、生活に役立つ有機薬品を開発
バイオ有機薬品コース
研究の主役はあなたです!
化学は原子・分子についての科学です。私たちの
バイオ有機薬品
コース
環境分析
コース
新エネルギー
コース
DNA、
タンパク質、多糖といった生体高分子を
大気、河川、土壌に含まれる環境汚染物質をど
エネルギーを将来にわたって持続的に確保する
利用した素材や、純粋に化学の力で合成された
のように回 収または分 解するかといった環 境 関
など、人類が抱えるエネルギー問題を化学の力で
となる化学を体系的に学べます。また、充実した研
ユニークな構 造や性 質をもつ物 質など、人々の
連の課 題について研 究 。環 境 問 題に携わるス
解決していくにあたり、必要となる知識と技術を
究設備を使って、化学を進化させる最先端の研究
生活に役立つ物質や素材の開発に取り組みます。
ペシャリストを育成します。
習得します。
に参加できます。
体も含め、すべての物質は原子・分子でできており、
山田 真路
4年
授業と実験
修士1年
私たちの身の回りにはタンパク質や核酸、天然ゴムなど多くの
環境汚染物質(サンプル)
を試薬の流れの中に極微量注入し、
電気の浪費が少なく、エネルギーを節約できる超伝導体につ
生体高分子が存在しています。この中には、セルロースや天然
最先端の装置を使用して、サンプルを検出記録した後、汚れた
いて研究しています。銅線の中を大量の電気が流れると電気
ゴムのように古くから素材として使われてきた物質も存在しま
試薬溶液を再生、
リサイクルして何回も利用する画期的な地
抵抗のために電気エネルギーが一部熱になって逃げてしまい
すが、産業廃棄物として処分されている物質も存在しています。
球にやさしい 方 法で 、サンプ ルを〝はかる・・・分 析する〟こと
ますが、超伝導体は電気抵抗がゼロのために発熱がなく電気
その例が、サケ白子中に存在するDNA、カニ殻・エビ殻を構成
を目的にサンプルの分析方法の研究を行っています。
エネルギーを有効に利用することができます。しかし、現在の超
伝導体はマイナス150℃以下の低温にしなければならないとい
うな未 利用バイオ資 源の有 効 利用という観 点から「サケ白子
う欠点があります。そこで、当研究室ではさまざまな無機化合物
DNAを用いた環境浄化剤の開発 」や「 生体分子や生体高分
を合成し、より高い温度で超伝導になる物質を探しています。
子を用いたエネルギー材料の開発」、
「海産資源を利用したバ
また、従来の超伝導体(たとえば銅酸化物)の超伝導温度を高
イオマテリアルの創製 」に関する研究等を行なっています。
める研究も行っています。
サケの白子から抽出したDNA
カニの甲羅から取り出した
教授
修士2年
時間割例(2年次後期)
研究室で最先端研究
人文・社会系科目
1・2限
卒業研究
バイオ有機薬品コース
環境分析コース
新エネルギーコース
就職
業
語学関連科目
専門科目
(化学)
専門化学実験
進学
THU
環境と社会
教育行政学
エネルギーの化学
3・4限
有機化学Ⅳ
倫理と宗教
科学英語Ⅱ
5・6限
物理化学Ⅲ
理科教育法Ⅱ
無機化学Ⅲ
7・8限
化学環境論
バイオ有機化学
化学実験
FRI
生徒・進路指導論
バイオ化学
環境化学
エネルギー化学
早期卒業・進学
■ 1年次を終了した時点で、学生の希望をもとにコース分けを行います。また、
「Sプログラム」受講の希望をとります。
■ 2年次終了時に、
コースやプログラムの変更が可能です。
■「Sプログラム」の成績優秀な学生は、本人の希望によって本大学院への進学を前提に3年次で早期卒業が可能です。
教授
森重 國光
表面化学研究室
(物理化学)
教授
橘高 茂治・准教授 高原 周一
化学反応の際、表面で分子や原子かどのような動きをするか、
子混合物から分子の大きさによって特定分子をふるい分ける性
表面があるためにその物質の性質がどう変化するかなどについ
ド材料を開発しています。
能について研究しています。
て研究しています。
物理有機化学研究室
(有機化学)
新素材化学研究室
(固体化学)
豊田 真司・助教 岩永 哲夫
専門科目
炭素と水素でできた簡単な部品を自在に組み合わせて、ユニー
クな構造を持つ物質をデザインし、実際に合成して性質を調べ
教授
林 宏哉・准教授 坂根 弦太
サッカーボール、サイコロ、十字架など、結晶形状のおもしろい物
質を合成するほか、原子の並びに不整がある物質の性質につ
インクボトル型細孔
ています。
いて研究しています。
語学科目、人文社会系科目の他、教職関
連科目を履修しています。
設備
機器
●高分解能透過電子顕微鏡
学生生活のサポート
■チューター制
大学での疑問・
トラブルを化学科教員と個別に相談・解決。
■ 入学時にはコース、
プログラムの区別はありません。
ナノ空間化学研究室
(物理化学)
界面活性剤から規則性多孔体を合成。その多孔体を用いて、分
その他の科目
進学
(博士)
就職
銅酸化物超伝導体の結晶模型
生命現象を化学の"ちから"で解明するために、糖鎖などの分子
教授
了
新エネルギーコース
進学
就職
修
環境分析コース
WED
教員志望学生の例です。化学の専門科目、
Sプログラム(早期研究室配属プログラム)
バイオ有機薬品コース
TUE
山田 晴夫・准教授 若松 寛
環境サンプルの分析
を合成しその機能を調べるほか、無機・有機化合物のハイブリッ
9・10限
特別研究
大学院講義・演習科目
夢の超伝導体をめざして!
しているキチン・キトサン等です。そこで、当研究室ではこのよ
精密有機化学研究室
(有機化学)
卒
入門科目
コース 選 択
専門関連科目
生物
物理
数学
専門科目
(化学)
化学実験
大谷 槻男
続けています。本学科では、
これからますます重要
MOM
基礎科目
(化学)
化学基礎実験
教授
ゼロエミッションケミストリー
必要不可欠です。同時に、化学自身も日々進化し
大学院
3年
横山 崇
様々な分野の科学・技術の進歩にとって、化学は
年次流れ図(2011年度入学生より)
2年
善木
道雄・教授
DNAをバイオ資源として利用する!
キチン・キトサン
1年
教授
■サブチューター制
1年次から少人数単位で研究室の教員や先輩とコミュニケーション。
物 質を構 成する原 子を直 接
観察することができます。
●X線結晶構造解析装置
結晶にX線を透過させ原子配
列を解明する装置です。
●核磁気共鳴装置
天然または合成された有機化
合 物 、無 機 錯 体などの 分 子
構造を解析する装置です。
共通教育
教育学
准教授
皿田 琢司
日本の近代化に寄与した「お雇い外国人教師」の教育に果たした役割
を研究し、国際化時代における教育のあり方について検討しています。