年末調整・確定申告の素朴な疑問に対するお答え

年末調整・確定申告の素朴な疑問に対するお答え
Q1.所得控除等で年末調整では出来ないものはありますか?
・・・雑損控除、医療費控除、寄付金控除と初年度の住宅ローン控除その他の税額控
除はできません。
Q2.配偶者控除・扶養控除の年齢はいつの時点で判断するのですか?
・・・12/31 日です
Q3.配偶者控除・扶養控除で、年の途中で結婚した場合や出産した場合は控除の対象に
なりますか?
・・・Q2と同じく12/31日の現況で判断し、控除の対象となります。
Q4.配偶者控除・扶養控除で、年の中途で死亡した場合は控除の対象になりますか?
・・・Q2と違い、死亡時の現況によりますから控除の対象になります。
Q5生計を一にするとはどういう人ですか?
例えば下記のような人です。
・ 同じ財布で暮らしている人
・ 二世帯住宅の人
・ 単身赴任の人
・ 下宿学生
Q6社会保険料控除は全て証明書が必要ですか?
・国民年金、国民年金基金保険料は証明書が必要です。
・ その他(健康保険・介護保険料等)は金額のみでいいです。
・ 金額は納付書、預金通帳(口座振替)を確認
注)年内に支払った金額が控除対象(口
座振替でもし 12 月分が翌年引き落としの場合は翌年分の社会保険料控除に加算
Q7地震保険料控除について教えてください。
・ 損害保険料控除は地震保険料控除(最高 5 万円)に変わりました(平成 18 年改正)
・ 従来の損害保険料控除はなくなりましたが、経過措置として平成 18 年 12 月末まで
に契約した長期損害保険については最高 15,OOO 円の控除が存続しています。(旧
短期損害保険料控除はなくなりました。これにより多くの怪我とか火災保険は所得
控除の対象ではなくなりました。)
【地震保険料控除】
1.対象となる保険本人又は生計一の親族が保有する常時居住用家屋、生活に通常必
要な動産(家具、什器、衣服等)を対象とする地震保険等
2.控除額
イ.地震保険支払った保険料の金額(最高 50,000 円)
口.旧長期損害保険従来のまま変更なし(最高 15,000 円)
ハ.両方ある場合イと口の合計額(最高 50,000 円)
Q8医療費控除の注意点を教えてください。
・ 美容のための歯の矯正、美容整形の手術費用は対象ではない
・ 人間ドックなどの健康診断費用は対象ではないが、重大な疾病が発見され治療を受
ける場合は対象となる
・ 不妊症の治療費・人工授精の費用は対象となる。 ※健康保険の対象と医療費控除
は一致するわけではない。
・ 市販の風邪薬も医薬品であれば対象
・ 治療のためのあんまマッサージ指圧師、針灸師等の費用も健康維持のものは対象と
ならない
・ 保健婦、看護婦等に支払う療養上の世話の費用は対象(親族に支払うものは控除不
可(ホームヘルパー費用は控除可))
・ 通院費用は、タクシー代:バスや電車での移動が困難な場合控除可(例えば大阪の人
が東京の息子を頼って東京の病院に来る場合の大阪から東京までの旅費は対象外
だそうです。理由は大阪にも同様の病院があるからだそうです。)
Q9配偶者控除は別居していても受けられると言うのは本当ですか?
・ はい。同一生計であれば受けられます。
・ 要件が入り組んでいますから下記にまとめました。ご覧下さい。
所得控除
同一生計
別居はどうか
雑損控除
同一生計
別居可
医療費控除
同一生計
別居可
支払者
その他
本人のみ
親族について所
得要件なし
社会保険料控除
同一生計
小規模企業共済 本人のみ
別居可
本人のみ
本人のみ
本人のみ
掛金等控除
生命保険料控除
生計別も可
別居可
本人のみ
地震保険料控除
同一生計
別居可
本人のみ
寄付金控除
本人のみ
本人のみ
本人のみ
障害者控除
同一生計
別居可
配偶者控除
同一生計
別居可
扶養控除
同一生計
別居可
松葉税理士事務所
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