2K401 臨床心理学特講I、2K701 精神保健学特講II

平成28年度
臨床心理学特講 I, 精神保健学特講 II
開講案内
集中講義
合同開催・集中講義形式で行います。講義は、臨床心理学および精神保健学の専門家講師が、研究・臨床活動を
紹介するとともに、受講者からの質問に答え、ディスカッションします。なお、講義に関するレポートは、各講
義後1週間以内に、林([email protected])あてにメールに添付して送って下さい(A4用紙に800字程
度)。成績評価はレポート、出席、およびディスカッションによります。
1.臨床心理士としての認知症への関わり 日時:10 月 22 日(土曜日)、16 時 30 分̶19 時 30 分
講師:林 敦子、神戸大学大学院保健学研究科 准教授、臨床心理士
認知症の方への認知機能検査の施行と家族への聞き取りを行ってきた臨床経験から、もの忘れ外来におけ
る臨床心理士の役割についてお話しします。また、認知症の患者さんの認知機能障害に関する神経心理学
的検討についてもお話しします。
2.地域精神保健行政と関連法規について 日時:11 月 5 日(土曜日)、16 時 30 分̶19 時 30 分
講師:柿本裕一氏、兵庫県洲本健康福祉事務所長、精神科医
兵庫県の健康福祉行政職として、県民のこころの健康や精神障害者の保健・医療・福祉に係る業務を統括
し推進されています。
3.精神障害を持ちながら働く人への支援について 日時:11 月 12 日(土曜日)、16 時 30 分̶19 時 30 分
講師:橋本健志、神戸大学大学院保健学研究科 教授、精神科医
うつ病等のメンタルヘルス不調をもつ人、「精神障害を持ちながら働きたい」と考える人、及びその支援
者に対して、精神医療の側からの医療情報提供・研究という形で支援をしています。職場におけるメンタ
ルヘルス不調者への支援の現状を示し、仕事とリハビリテーションについてディスカッションの予定です。
4.スティグマとリカバリーについて 日時:12 月 10 日(土曜日)、16 時 30 分̶19 時 30 分
講師:四本かやの、神戸大学大学院保健学研究科 准教授、作業療法士
障害は個人に帰属せず、社会に帰属するというICFの理念からも精神障害者の地域生活を妨げるものはステ
ィグマであると考え、精神保健活動の一環としてスティグマ低減運動の実践者として活動しています。この
活動と意義を中心に講義します。
5.地域精神保健福祉における保健師活動 日時:12 月 17 日(土曜日)、16 時 30 分̶19 時 30 分
講師:和泉比佐子、神戸大学大学院保健学研究科 教授、保健師
地域精神保健福祉における個人・家族・集団・地域を対象とした保健師の活動について、ポピュレーショ
ンアプローチおよびハイリスクアプローチの視点を踏まえた支援を中心に講義を展開します。また、事例
検討を行うことで具体的支援について理解を深めていただく予定です。
6.自閉症スペクトラム∼障がい?特性?∼
日時:1月 7 日(土曜日)16 時 30 分̶19 時 30 分
講師:田中 究氏、兵庫県立光風病院 院長、精神科医、臨床心理士
阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 、 新 潟 中 越 地 震 、 東 日 本 大 震 災 な ど で は 、兵庫県こころのケアチームの中心メ
ンバーとして活動されています。また、児童精神医学の分野において発達障害やうつ病、 摂食障害、児
童虐待による心的外傷に正面から関わっておられます。
7.災害とこころのケア 日時:1月28日(土曜日)、16時30分̶19時30分
講師:加藤 寛氏、兵庫こころのケアセンター 所長、精神科医、臨床心理士
被災者や被害者のトラウマやPTSDなどの「こころのケア」に第一人者として取り組んでおられます。
講義では東日本大震災のこころのケア活動についてもお話しいただきます(参考図書:心のケア―阪神・
淡路大震災から東北へ、加藤寛、最相葉月.講談社現代新書)。