長崎県ミニバスケットボール連盟 マンツーマンコミッショナー 運営マニュアル 平成 27 年 11 月 10 日改訂版 目的 違反を取り上げて罰則を適用することを目的とするのではなく,望ましいマンツーマンディフェン スを普及させ,ミニバスケットボールをより発展させることを目的とする。 1 2 コミッショナーの具体的職務 ①試合が見渡せる場所(TO席反対側)に1∼ 2 名配置 試合開始時と終了時は,立って挨拶をする。 九州・全国大会はTO席反対側予定 ②JBAの「マンツーマンディフェンスの基準」をもとに,長崎県で作成したチェック表等を使 って,両チームのディフェンスをチェックし違反を判定する。 ③ゾーンディフェンスと判断した場合, 1.立って,旗(赤または黄色)を振り続け審判に合図する。 ※審判が合図をしなければならない状況(時計が止まっている)であるのにも関わらず, 審判が気付かずにゲームが進行しそうな時は、電子ホイッスル等で審判に伝える。 2.その直後の時計が止まっているときに,審判の合図でTO席に向かう。 (審判は双方のコーチもTO席前に招く) 3.コミッショナーが該当チームに内容を説明する。 ( 審判が 注意・ 警告を 与える 。タイ ムアウ トで はない ので選 手はコート内で待機。) ※コミッショナーに対するクレーム,異議は認められない。(審判へも) 4 必要ならばコーチからプレイヤーに説明する時間を与え,ゲーム再開。 ※タイムアウトではないので,ゾーンディフェンス以外の指導はできない。 5 説明内容をチェック表に記録しておく。 ☆ルール違反の罰則 ゲーム中はマンツーマンコミッショナー(責任者)がマンツーマンディフェンスをコントロ ールする。責任者がルール違反を察知した時は、レフリーに指示し、レフリーが指揮を執る コーチに警告を与える。これは違反が起きた後の最初に時間が止まった時に実施する。その 後のルール違反は、違反を犯した指揮を執るコーチのテクニカルファウルが宣告される。 ∼15歳以下でのマンツーマンディフェンス推進について∼ 導入準備資料 公益財団法人日本バスケットボール協会 2015.8 より抜粋 1回目の旗 2回目の旗 警告 コーチのテクニカルファール(2ショットマイボール) ※違反の種類ごとの累計ではなく,事象は違っても2回目の旗でテクニカルファールになる。 ※チームファールには加算されない。 ※3Q以降 意図的な違反は即テクニカルもあり得る。 ※ 地区大会等では,地区の実態に合わせて設定しても良い。 例1 注意 → 警告 → テクニカル(2ショットマイボール) 例2 罰則を適用せず全て注意にする。 など ④試合中,コミッショナーは審判とコミュニケーションを取り合う。 3 ⑤チェック表に,注意したことや気になったことなどを記録して本部に持って行く。 主な着眼点 ・マッチアップエリア(ゴールから7m付近)からマッチアップできているか。 ※オールコート,ハーフコート等のディフェンスを始める場所は定めないが,チームとして統 一されたディフェンスであること。 ・明確なマッチアップができているか。 「アイコンタクト(目)」,「言葉のサイン(声)」または「手のサイン」など ・オンボールに対して 1.5m の距離 ・ヘルプやWチームが見られた場合,収束後のマッチアップができているか。 ・オフボールのディフェンスがミドルラインを両足ともまたぎ超していないか。 ・オフボールで数的優位になっていないか。 ・ポジションチェンジへの対応ができているか。 など 4 ゲーム終了後 ・コミッショナー責任者にチェック表を提出する。 ・テクニカルファールが宣告された場合,責任者と共に,当該チームのコーチに指導を行う。 5 他大会や他ブロックで見受けられた注意(指導)例 ①アイコンタクト・言葉のサイン・手のサイン等の違反 ②ヘルプサイドにいるディフェンス側プレイヤーの位置取りがミドルラインを踏み越える違反 ③ボールを持っていないオフェンス側プレイヤーにトラップをしかける違反 ④スローインの際,スローインをする選手を守っている選手が背中を向けて守る違反。 ⑤ス ロ ー イ ンさ れ る 前 の レシー バへの Wチー ムは違 反。(ス ローイ ンする 選手の 手から ボール が離れた瞬間から可) 6 注意点 ①その違反は偶然に起きた現象であるかもしれない。違反がくり返し起きた場合に旗を振る。 ②ゲームの終盤など,違反したチームが有利にならないように注意する。 (例えば,ミニバスでは残り2分でゲームクロックが止まらないため,ゾーンプレス等の違反 による連続得点が起きる事が考えられる。) → 審判が事象に気付き,ゲームを止めることもありうる。(詳細は後述) ③初心者や発達段階を踏まえて判定する。判定しない配慮も必要になってくる。ゲームの流れを 感じ、必要以上の注意や警告でゲームの進行を遅らせることを避けたい。 ④疑わしい場合は,クォータータイムやハーフタイム時に指導者、審判に知らせ、再度その事例 がおきた場合は旗をふることを伝える。 テクニカルが多いチームやルールの悪用をするチームは,勝ち上がっても上位大会へ推薦され な い ( 出 場 で き な い ), コ ー チ ラ イ セ ン ス 資 格 停 止 等 が 考 え ら れ て い る 。( 九 州 常 任 理 事 会 申 し 合わせ事項) 7 審判の動きについて ・試合開始前に審判とコミッショナーはコミュニケーションをとっておく。 (合図を出すタイミング,コーチに説明をするときのコミッショナーの動きなど) ・ゲーム中,審判はTO席と同様にコミッショナー席にも十分に注意を払う。 ・ 必 要 であ れ ば , タイ ム ア ウ ト中 , ゲ ー ム のイ ン タ ヴ ァル 中 も審判 とコミ ッショ ナーは コミュ ニケーションをとる。 【違反が見られたとき】 ① コミッショナーが旗を振っている。 ② 時計 が 止 ま って 一 連 の 手続 き が 終 わ った後 (例: ファウ ルのレ ポート など), トレイ ル審判 が笛を鳴らし,コミッショナー,両チームのコーチをTO席に前に招き入れる。 (もう一方の審判はコート内の状況を把握しておく。) ③ コミッショナーが,違反があったチームのコーチにその内容を説明した後,審判はコーチに 警告またはテクニカルファウルを宣する。 例:「1回目なので警告です。次はテクニカルファウルになります。」 :「2回目なのでテクニカルファウルです。」 ④ コーチが自チームのプレイヤーにその内容を速やかに説明した後,審判はゲームを再開する。 【コミッショナーが合図をしていたが,タイムアウトの請求によって時間が止まった場合】 ① 審判はタイムアウトを認める合図をする。(プレイヤーはベンチに戻る。) ② 審判はコミッショナーと両チームのコーチを招き入れ,説明・処置をする。 ③ コーチが自チームのプレイヤーに説明が終了した時点で,タイムアウトの60秒を計り始め る。 【コミッショナーが合図をしていたが,時間が止まることなく,その時限が終わった場合】 ① 審判は時限の終わりの合図をする。 ② 審判はコミッショナーと両チームのコーチをTO席前に招き,その内容を伝える。 ③ その時限内に違反があっているので,警告・テクニカルファウルを宣し,その処置をする。 (スコアシートへの記入も,その時限内に起こったものとして記録する) ④ 説明・処置が終わった時点で,時間を計り始める。 ☆審判はゲーム中、マンツーマンディフェンス基準違反の判断を直接下すものではない が、次の対応をすることができる。 (1)試合中の声かけ 技術不足等から起こるミドルラインオーバーやオフボールプレイヤーに対するWチーム 等、気がついた時点で声かけすること。 (2)ゲームを止めること ゲームの途中で,コミッショナーからマンツーマンディフェンス基準違反の合図を受け たが,時計が止まらず,違反するチームが明らかに有利になっていると判断した場合,プ レイがひと区切りがついた段階で審判がゲームを止めること。 (ゲームを再開する場合,30 秒タイマーはリセットする。) ※ 違反対象であるが,ゲームが止まらないと警告又はテクニカルファールを適用することに にならない。その間,相手チームに不利益が生じるため,ひと区切りがついた段階で,審判 は ゲ ー ム を止め ること ができ るもの とする 。(ひと 区切り がつい た段階 とは, 両チー ムに利 益,不利益が生じない時期とする)
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