さん せい き う 酸性雨 せき 石 たん せき ゆ も ちっそ さん か ぶつ で くう き ちゅう Atmosphere 大気 たい すいぶん 炭や石油を燃やすと窒素酸化物などが出ます。それらは空気中の水分 と こ みずうみ かわ さんせい う ふ しんりん か に溶け込み、酸性雨となって降ってきます。酸性雨が降ると、森林が枯 さかな つち なか び せいぶつ し えい ようぶん れたり、湖や川から魚がいなくなったり、土の中の微生物が死に栄養分がなく ひ がい こうじょう はつでんしょ けむり なってしまうなどの被害をうけます。工場や発電所からの煙、ごみを燃やす煙、 くるま はい き さんせい う げんいん ぶっしつ 車の排気ガスやストーブからも酸性雨の原因となる物質が出ます。 どう じ おんだん か に さん か たん そ また、同時に温暖化の原因になる二酸化炭素も出ます。酸性雨は空気にのっ とお がいこく て遠い外国からもやってきます。 くるま たい に 日 くるまたいこく せ かいゆうすう ほん 本はアメリカについで世界有数の「車大国」。 さっぽろ おとな こ り も けいさん 札幌でも大人から子どもまで2人に1人が車を持っている計算になるく はし あた えい らいたくさんの車が走ってます。これだけの車の排気ガスが温暖化に与える影 きょう む し 響は無視できません。札幌の二酸化炭素の30∼40%は、車から出ている すいてい と推定されています。そして、車の排気ガスには酸性雨の原因になる窒素酸化 ふく 物も含まています。 くう き 空気の 汚れ 温 よご こく 車大国 暖化の原因になる二酸化炭素だけではなく、世界のいろいろな くに ゆうがい か がくぶっしつ たい きちゅう ほうしゅつ 国や工場では、有害な化学物質も大気中に放出されているよう だ じ ぶん かんけい です。有害な化学物質を出しているのは、自分には関係ない国や工 おも わたし つく せい ひん 場だと思うかもしませんが、私たちはその国や工場で作られた製品を しょ り か 買っているかもしれないし、私たちが出したごみがそこで処理されてい ひろ ちきゅう うご まわ るかもしれません。空気は広く地球の中を動き回っています。 はな たとえば、日本とはるか離れたヨーロッパで出された化学物質もわ すうじつ きたはんきゅう くにぐに ずか数日で日本にやってくるといわれています。また、北半球の国々で なんきょく おお からだ 多く出された有害化学物質が、はるか南極のペンギンの体の中にた わ まっていることが分かっています。 でん き き がる り よう よご そして、私たちも、車や電気などを気軽に利用することで空気を汚 わす していることも忘れてはなりません。 きん 近 ねん たつまき たい ふう おおがた か かず はっ 年、竜巻や台風・サイクロン・ハリケーンが大型化し、その数も多く発 せい き ろくてき ごう う かん 生するようになってきています。日本でも 「記録的な大型台風」 「豪雨」 「観 そく し じょう ばん め さむ あつ き じ き 測史上○番目の寒さ / 暑さ」などという記事がニュースなどでよく聞かれるよう きしょう へん か になってきています。こうした気象の変化が大きくなってきているのは、地球温 かんが 暖化が影響しているのではと考えられています。気象変化の大型化は、外国や ひと せいかつ のうさくもつ き しょう 気象の 変化 せいさん 日本の人たちの生活、農作物の生産に大きなダメージを与えています。 へん さっ ぽろ し か かん きょう 札幌市環境プラザ
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