住宅基礎 立上り部がPCa鉄筋コンクリート造のべた基礎 クイックベース 東日本大震災をはじめとする近年の地震災害によって、 「安心・安全」に対するニーズは急激に高まってきています。住宅の「安 心・安全」の要は、文字の如く「基礎」となりますが、一般的な在来軸組工法などの住宅の基礎は、構造計算を必要とさ れていない為、多くが建物の平均荷重で設定されています。 「クイックベース」は、平成19年に財団法人日本建築センターの評定に日本で初めて適合した工業化べた基礎「フラットベー ス」から改良を重ね、平成23年に同評定に適合したPC(プレキャストコンクリート)基礎の決定版です。 住宅業界の工業化に取り残されていた基礎部分に、管理の行きとどいた工場で製造された「安心・安全」で高い施工性を 実現した「クイックベース」はこれからの時代のニーズにお応えします。 概要・特長 プレキャスト鉄筋コンクリート立上り部と現場打ち底盤部を組み合わせた『高品質』・『高強度』・『短工期』を実 現した住宅用基礎工法です。 一般財団法人日本建築センターの評定「適合」評定番号:BCJ 評定 -LC0048-01(2011.4.22) ❶ 強度は万全 ❷ 安心の構造計算 ❸ べた基礎は強い ❹ 工期が短い ❺ コストも健闘 ❻ 美しい仕上がり ●コンクリートの 圧 縮 強 度 が 大きい (PC 部 30N/mm²) ●鉄 筋 量 が 多 い。(標 準:上 端 主 筋 2-D13、下端主筋 3-D13、縦筋 D10) ●床下点検口について構造計算対応し ています 。 ●接合部は鉄筋の重ね継手(40d)と なります。 ●天候に左右されず、在来の現場打ち の半分程度。 ●立上り部の全部を工場生産(PC 化) 水平確保(高さ調整)はジャスティッ クで簡単セッティング、左官仕上げ は不要です。 154 ●立上りの配列を BCJ 評定対象項目に 適合させて、構造計算チェックを行 います。 ※荷重・階高・間崩れ・上部開口寸法・ 底盤負担幅などで構造チェックを行 います。 ●PC の形状を簡略化、役物排除・凹 凸部減少 接点・交点は全て突付け で、造し易さ・運び易さ・設置し易 さを追求しました。 ●法令要求寸法をクリア しています。 (長期優良住宅、フラット 35 などに 対応) ●荷重負担が平均化されるため、接地 圧は 20kN/m² 以上で可です。また、 地盤改良によって地耐力を確保する 場合も、広い接地面を持つ「べた 基礎」が有利になります。 ●外周面は石目が標準で平打ち型枠 面が表面に出る美肌の製品です。 クイックベース 評定項目 住宅基礎 大切な家族の命と財産を守る住宅の「基礎」を選んでみませんか? 基礎の形態 べた基礎 建物の用途 専用住宅・共同住宅(アパート) ・長屋(テラスハウス) 建物の構造 木造(軸組・枠組壁構法 限定) 建物の高さ 10m以下 延べ面積 500㎡以下 階数 2階建て以下 軒の高さ 7.5m以下 1階の階高 3.5m以下 多雪地域の2階建て 積雪150㎝以下(ρ=30N/m²/cm) 地耐力 一様に20kN/m²以上 対応モジュール ①910㎜ / ②1000㎜ / ③1200㎜ 最大区画面積 36m²以下(モジュールを問わない) 立上り部の最大開口寸法 ①モジュール 910 5P(4,550mm) ②モジュール1000 5P(5,000mm) ③モジュール1200 4P(4,860mm) PC材のコンクリート コンクリート設計基準強度30N/㎜²以上 現場打ちコンクリート コンクリート設計基準強度24N/㎜²以上 コンクリートの現場打ち部分 底盤・接合部充填 立上り部の高さ (H) 530㎜(110+420)/ 430㎜(110+320) 立上り部の幅(b) 150㎜(/200㎜) 一般財団法人日本建築センターの BCJ 評定とは 建設省告示第 1347 号で定められた 2 つ以上の部材により緊結された基礎の工法およ びその構造設計方法の内容に関する評定です。 立上り部の断面 立上り部の製品躯体(I 型)から突出する鉄筋を互いに重ね継手とし、接合部に型枠製品(J 型) を被せ、底盤とと もに充填・打設をします。 外周部・I 型 コンクリート脚部 80 捨てコンクリート 砕石転圧 スペーサー 516 530 200 130 60 80 40 40 スペーサー せん断補強筋 D10@250 GL べた底盤 110 170 防湿シート 60 50 200 止水壁 C 型ジャスティック 捨てコンクリート 砕石転圧 下端主筋 D13 底盤筋 [email protected] 40 40 14 400 石目 530 360 下端主筋 D13 GL U1 型アンカーボルトインサート 上端補強筋 D13 170 155 上端主筋 D13 上端補強筋 D13 石目 配筋 C3 150 上端主筋 D13 420 360 410 外周部・J 型 150 底盤筋 [email protected] 120 530 配筋 C3 15 アンカーボルト アンカーボルト インサート 縦筋 D10@250 漏止めモルタル 防湿シート 155 設計・製造 ● 構造配列図の作成に際して必要な資料 1 2 案件名の確定 案内図・建設場所 3 PC製品搬入条件の有無 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 設計荷重 通り芯位置の確認 配置図 1階平面図 1階平面詳細図 2階平面図 2階平面詳細図 立面図 断面図 矩計図 基礎伏図 土台伏図 (振り寸法と返し寸法) 1 アンカーボルトの位置 2 アンカーボルトの長さ 3 ホールダウンボルトの位置 (振り寸法と返し寸法) 4 切下げ部分の位置・幅・深さ 5 スリーブ位置・直径 6 水抜き位置・直径 7 石目の有無 8 欠込みの有無 (前面道路幅員・高低差・架空線・ 時間制限・車両制限等) (土台から上の荷重)/ W1(kN/m²) (芯振り・芯ずれ) (道路高低差・敷地高低差等・隣地間隔等) (柱、壁位置等の判るもの) (柱、壁位置等の判るもの) (4面) (階高の判るもの) 耐力壁位置図・ 16 耐力壁長さ・壁倍率 17 土台の継手位置 18 底盤の配筋プラン (各階平面図兼用可) (弊社一任でも可) 19 構造計算書 上記の諸条件から、配列図を作成し、製品の製造を開始します。製品は割付により、それぞ れ異なる形状をしていますが、番号がつけられていますので、施工時もスムーズに進みます。 配列図 200 227.5 M16 1000 X3 X4 1365 910 1047.5 X5 2275 4550 26-I型3790c3-G2 HDC15・20 8190 10010 4550 PBH-63 拡大図参照 455 1365 スペーサー80 1820 S7 D13@2 27.5 1820 6825 1730 3640 910 1820 1000 61-J型760-G 62-I型1970a1-G2 63-J型760-G 64-I型3790c3-G3 3185 60-D型910a1-N0 18-J型760-N (c3) 330 56-IA①型1060c3-N2 57-J型760-N 51-IA①型2880c3-N4 D1 3@227. 5 17-IA①型1970c3-N3 330 S9 D 13@11 3.7 5 30-D型605a1-G0 29-D型605a1-G0 X7 227.5 200 200 (f3) 23-J型760-G HDC25・30 X6 59-I型1150a1-N2 58-J型760-N 50-J型760-N (c3) 227.5 S3 S5 X8 455 X9 3640 3640 4550 12740 X10 X11 455 8190 X12 X13 1820 X14 X15 X16 25 1820 3640 M16 M16 35 1592.5 8-D型910a1-N0 15-D型910a1-N0 16-J型760-N (c3) D1 3@113. 75 HDC25・30 25 Y1 9-J型760-N 330 28-D型455a1-G0 HDC15・20 66-D型910a1-N0 スペーサー80 HDC15・20 S4 D13@2 27.5 330 (f3) 21-J型760-G 22-I型2880f3-G2 330 3185 24-IK型3060c3-G2 (高さ120カット) (c3) 5-J型760-G 6-I型3790a1-G4 65-J型760-G (c3) 330 S6 2730 53-I型2880f3-G3 42-IA①型2880c3-N3 20-D型2125a1-N0 330 14-I型1970f3-N2 43-J型760-N (c3) (c3) 38-J型760-N 35-J型760-G D13@2 27. 5 D13@11 3.7 5 X2 330 1820 910 55-D型455a1-G0 1365 12-J型760-N (c3) S6 27-D型1970c3-G0 X1 (f3) 13-J型760-N 25-J型580-G S8 HDC25・30 34-D型455a1-G0 Y2 910 455 1820 Y3 330 11-IA①型2880c3-N4 1820 1000 (c3) 54-J型760-G Y4 S2 19-D型1215a1-N0 HDC15・20 小屋裏部屋 4-I型3790c3-G3 D13@ 113.75 44-I型1970c3-G3 Y5 33-D型1060a1-G0 910 HDC15・20 910 5460 1940 36-I型1970a1-G2 910 3640 Y6 32-D型1060a1-G0 910 1700 1245 Y7 330 HDC15・20 41-D型1060a1-N0 7280 10-J型760-G Y8 2395 D13@ 227.5 7-D型607a1-N0 Y9 HDC15・20 9100 S1 (c3) 3- J 型760- G 39-IA①型1970c3-N2 1820 Y10 2-I型2880c3-G3 (c3) 40-J型760-N 3640 910 Y11 31-I型3790a1-G2 1820 910 Y12 10010 HDP15 HDP15 227.5 227.5 330 HDP15 200 227.5 1- J 型760- G 1000 46-J型760-N (f3) HDP15 HDC15・20 2000 2550 45-D型1820a1-G0 75芯振り H DP10・1 5・2 0: I型 内 の 関 係 12740 5280 2730 49-D型2000a1-N0 1820 M16 37-J型760-G M16 227.5 227.5 (f3) 52-J型760-N 75芯振り HDP10・15・20: J型 と I型 の 関 係 47-I型1970f3-N3 クランク型 M16 ● 製造配列図の作成に際して必要な資料 (f3) 48-J型760-N 住宅基礎 クイックベースは 1 棟ごとに、建物の荷重や間取りなどによって変化する荷重を受け止めるのに最適でかつ経済的 な配筋をご提案します。 35 PBH-63:拡大図 156 クイックベース 施工手順 住宅基礎 1 日目 2 日目 ❶ 掘削・根伐 ❷ 砕石地業 3 日目 4 日目 ❺ スラブ配筋 ❻ 製品搬入 ❾ 調整 せん断補強筋の装着 ❸ 防湿フィルム ❹ 捨てコン打設 ❼ I 型材の配列−① ❽ I 型材の配列−② J 型材の設置 レベルチェック 5 日目 配列完了 生コン打設 工事完了 製品脚部に取り付けられている金具で、設置・調整作業は簡単 不同沈下 にも安心 べた基礎の弱点である盛り土部分の圧密沈下もクイックベースなら安心です。 また、クイックベースはフラットな掘削面に砕石・捨てコンクリートを施工するので、シンプルな形状の地業 で残土の排出が少なく抑えられます。 間 GL GL 切り土面 切り土面 切り土面 切り土面 盛り土の沈下 従来べた基礎 平均な地盤支持力 クイックベース 157
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