2012年01月12日 トヨタ博物館 企画展「トヨタ モータースポーツ コレクション」を開催 トヨタ自動車(株)の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)では、2012年1月24日(火)から4月8日(日)まで、企画展「トヨタ モータース ポーツ コレクション」を開催する。 今回の企画展では、トヨタのモータースポーツ活動史を、レースのカテゴリー毎に、最高の技術を搭載した車両10台を用いて振り返る。1957年の国産 車初の豪州ラリー参加に始まり、グラス・ルーツからトップカテゴリーにいたるまで、国内外のモータースポーツシーンでのトヨタの歩みを通じて、モーター スポーツの楽しさと携わった人々の情熱を紹介する。 自動車レースは自動車の登場とともに始まり、その走りの楽しさは、クルマの魅力のひとつである。モータースポーツと自動車開発は密接に関係してお り、モータースポーツを通じて今日の自動車の高性能化や安全性に関る最先端技術の多くが実用化されている。 また、3月24日(土)には、企画展連動イベントとして「2000GT(スピードトライアル車両)の走行披露&TOYOTA 7の展示」を行う。 なお、3月17日(土)から4月1日(日)の春休み期間中は小学生の入館料を無料とする。 企画展、イベントの概要は以下のとおり。 1.企画展「トヨタ モータースポーツ コレクション」 (1)期 間 : 2012年1月24日(火)~4月8日(日) (2)場 所 : トヨタ博物館 本館2階 特別展示室 (3)内 容 : 下記車両10台を展示 他に、優勝トロフィーやレーシングスーツ等、映像などを展示 〔展示車両〕 (年代順・詳細別紙) 車 名 参戦年 カ テ ゴ リ ー(主な戦績) 1 TOYOTA 7 NA5L 1969 グループ7(日本カンナム 富士200マイルレース優勝) 2 TOYOTA TS010 1992 SWC(ル・マン24時間レース 2位) 3 TOYOTA Celica GT-Four 1993 WRC(オーストラリアラリー優勝) 4 TOYOTA Chaser 1998 JTCC(シリーズチャンピオン) 5 TOYOTA Panoz G・Force 2003 IRL(インディ500優勝)*レプリカ 6 LEXUS SC430 2006 スーパーGT GT500(シリーズチャンピオン) 7 TOYOTA FN-06 2008 フォーミュラ日本(シリーズチャンピオン) 8 TOYOTA Camry 2008 9 TOYOTA TF109 2009 F1世界選手権(日本グランプリ 2位) 10 LEXUS LFA 2010 ニュルブルクリンク24時間レース(クラス優勝) NASCAR(スプリント・カップ・シリーズ第4戦 Kobalt Tools500優勝) *レプリカ (4)企画展連動イベント ①2000GT(スピードトライアル車両)の走行披露&TOYOTA7の展示 ・日 時 : 3月24日(土) ①11:00~ ②14:00~ ・場 所 : P1駐車場 ・概 要 : トヨタワークス元レーシングドライバー細谷四方洋氏による車両解説を実施 ※雨天の場合は走行披露を中止し、展示解説のみ(新館1階にて開催)。 都合により車両が変更となる場合があります。 ②図書室イベント「モータースポーツ車の4コママンガを描こう!」 ・期 間 : 1月24日(火)~4月8日(日) 9:30~17:00 ・場 所 : 新館3階 図書室(無料ゾーン) ・概 要 : 展示車両や図書室にある本を見て、自分だけの4コママンガを作る (5)後援・協力 ・後 援 : 長久手市教育委員会 ・協 力 : トヨタ紡織株式会社 (トヨタ博物館のご案内) (1)所在地 : 愛知県長久手市横道41-100 ※2012年1月4日から長久手市になりました (名古屋瀬戸道路・長久手ICより西へ400m グリーンロード沿い) TEL:0561-63-5151 FAX:0561-63-5159 ホームページ http://www.toyota.co.jp/Museum/index-j.html (2)開館時間: 9:30~17:00 (入館受付は16:30まで) 〔休館日〕月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 (3)入場料 : 大人 1,000円 シルバー〈65歳以上〉500円 中高生 600円 小学生 400円 団体割引あり *新館の1階、3階図書閲覧室、3階ギャラリーは無料ゾーン 以上 [別 紙] <企画展「トヨタ モータースポーツ コレクション」車両概要> 車 名 カテゴリーと車両の概要 (カテゴリー、主な戦績、参戦年) TOYOTA7 5リッターは1969年のレース用に開発したグループ7規格(オープン・2座)の TOYOTA 7 NA5L (グループ7 日本カンナム 富士200マイルレース優勝) レースカーで、日本グランプリでは破れたが、同年秋、本場アメリカからCAN-AMマシンを招 聘して行われた第2回「日本カンナム」では見事優勝。 1969年 トヨタは1987年からWSPC(後のSWC:世界スポーツカー選手権)に本格参戦し、1992年 TOYOTA TS010 (SWC ル・マン24時間レース2位) にル・マン24時間レースで総合2位を獲得。 その後1994年、1999年にも総合2位を獲得するも、悲願の優勝はならなかった。 1992年 TOYOTA Celica GT-Four (WRC オーストラリアラリー優勝) 1993年 WRC(世界ラリー選手権)は、欧州で人気が高く、多くの自動車メーカーが参戦しているラ リーの最高峰で、1980年代から1990年代は日本車が席捲。 トヨタはCelica GT-Fourで1993年、1994年にドライバーとマニュファクチャラー(製造者) のダブルタイトルを獲得。 TOYOTA Chaser 全日本ツーリングカー選手権 (JTCC)は、1994年から1998年まで開催されていた量産車 (JTCC シリーズチャンピオン) をベースとしたレース。普段身近で見られる車でのレースであることから、人気の高いシリー 1998年 ズであった。トヨタは初年度から参戦し、1994年と1998年にシリーズチャンピオンを獲得。 TOYOTA Panoz G・Force IRLはアメリカ独自の規格で開催されるオープン ホイールカー (フォーミュラ)レースで、F1 とは違った豪快な迫力でアメリカでは人気のレース。中でも、インディ500は世界で最も長い (IRL インディ500優勝) *レプリカ 2003年 LEXUS SC430 (スーパーGT GT500 シリーズチャンピオン) 2006年 TOYOTA FN-06 (フォーミュラ日本 シリーズチャンピオン) 2008年 歴史を持つ伝統のレースで、オーバル(楕円)コースを時速350kmを超えるスピードで争う。 トヨタは2003年からIRLに参戦し、同年ドライバーとマニュファクチャラーのタイトルを獲得。 1994年からスタートした全日本GT選手権 (JGTC)が、2005年からスーパーGTと名称を 変更。 GT500とGT300クラスに区分され、特にGT500は500馬力の大出力エンジンを 搭載したマシンによる豪快なレースが特徴。トヨタは1995年からスープラで本格参戦し、 2006年からLEXUS SC430を投入。デビューイヤーにチャンピオンを獲得。 フォーミュラ日本は、F1の下位カテゴリーであるF2をルーツとする、国内最高格式のフォー ミュラーカーレースとして1996年からスタート。2003年からは参加車両の車体形状は全て 同一。トヨタは2006年の参戦初年度から2008年まで、3年連続でシリーズチャンピオンを 獲得。 全米自動車競争協会(NASCAR)が主催するストックカー(市販車ベースの改造車)レース TOYOTA Camry で、60年以上の歴史を持つアメリカで大人気のレース。車体は、パイプフレームのシャシー (NASCAR スプリント・カップ・シリーズ に薄い金属板を貼り付けたもので、ライト類も塗装やステッカーで実物風に見せている。トヨ 第4戦 Kobalt Tools500優勝) *レプリカ 2008年 タは2007年から参戦し、2008年にネイションワイド・シリーズでマニュファクチャラーチャン ピオンを獲得。 2009年には同じくネイションワイド・シリーズでマニュファクチャラーとドライバーのダブルタ イトルを獲得。 フォーミュラーカーの頂点に位置するF1で争われる世界選手権レースで、自動車レースの TOYOTA TF109 (F1世界選手権 日本グランプリ2位) 2009年 最高峰。北米、南米、中近東、アジア、オセアニア各国のサーキットを転戦し、年間最上位の コンストラクター(製造者)とドライバーにチャンピオンの称号が与えられる。 トヨタは2002年から2009年まで参戦し、2009年にはシンガポールGP、日本GPで2位を 獲得。 LEXUS LFA (ニュルブルクリンク24時間レース クラス優勝) 2010年 ニュルブルクリンク24時間レースは、ワークスやプライベートを合わせて毎年200チーム以 上が参加する。荒れた路面と連続するアップダウン、コーナーが過酷なサーキットとして知ら れる。 トヨタは2008年からLFAの開発を兼ね参戦、2010年にクラス優勝を飾った。 以上
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