2016年3月28日号 - 年金通信

№2015-166
特別勘定運用部
2016年3月28日号
先週のポイント
・米国の景気回復期待から早期利上げ観測が再燃し、為替市場ではドル買い戻しの動きが優勢となった。米国株は前週までの5週連続上昇
の反動もあり上値の重い展開となったが、日本株は円高一服を受けて堅調。債券や商品市場は小動き。22日にベルギーの首都ブリュッセル
で大規模な同時テロ事件が発生したものの、マーケットへの影響は限定的だった。
2015年3月末
日経平均株価(円)
TOPIX(ポイント)
NYダウ(ドル)
S&P 500(ポイント)
ナスダック総合指数(ポイント)
ユーロストックス(ポイント)
上海総合指数(ポイント)
円/ドル(円)
円/ユーロ(円)
ドル/ユーロ(ドル)
WTI 原油先物(ドル/バレル)
2月29日
3月18日
(年度始~)
2015年3月末比
3月25日
(前月末~)
2月29日比
(前週末~)
3月18日比
19,206.99
1,543.11
17,776.12
2,067.89
4,900.89
377.92
3,747.90
16,026.76
1,297.85
16,516.50
1,932.23
4,557.95
313.07
2,687.98
16,724.81
1,345.05
17,602.30
2,049.58
4,795.65
325.29
2,955.15
17,002.75
1,366.05
17,515.73
2,035.94
4,773.51
319.05
2,979.43
-11.5%
-11.5%
-1.5%
-1.5%
-2.6%
-15.6%
-20.5%
6.1%
5.3%
6.0%
5.4%
4.7%
1.9%
10.8%
1.7%
1.6%
-0.5%
-0.7%
-0.5%
-1.9%
0.8%
120.13
128.91
1.0731
47.60
112.69
122.53
1.0873
33.75
111.55
125.72
1.1270
39.44
113.08
126.28
1.1167
39.46
-5.9%
-2.0%
4.1%
-17.1%
0.3%
3.1%
2.7%
16.9%
1.4%
0.4%
-0.9%
0.1%
0.41
1.92
0.18
1.24
1.21
-0.06
1.73
0.11
1.42
1.53
-0.09
1.87
0.21
1.26
1.43
-0.09
1.90
0.18
1.30
1.52
-0.03
0.17
0.07
-0.12
-0.01
0.00
0.03
-0.03
0.04
0.09
*金利は変化幅
日本10年国債(%)
米国10年国債(%)
ドイツ10年国債(%)
イタリア10年国債(%)
スペイン10年国債(%)
-0.50
-0.02
0.00
0.06
0.31
*市場が休日の場合は前営業日の数値を記載しています。
(出所)Bloomberg
先週の市場動向(内外株式)
国内株式 上昇
・堅調な米株や為替の円高一
服を好感し、週初は大幅上昇。
ベルギーで発生したテロ事件の
株価への影響は軽微で、日経
平均は17,000円を挟んで膠着
状態。
・原油安を嫌気し資源関連株を
中心に下落する場面もあった
が、週末には値を戻し、週間で
は上昇。
東証33業種別騰落率
(上位) 1 水産・農林業
2 ゴム製品
3 その他製品
4 保険業
5 電気・ガス業
(下位) 1 鉱業
2 銀行業
3 卸売業
4 非鉄金属
5 海運業
外国株式 まちまち
(米国)ベルギーでの爆発テロを
嫌気するも、影響は限定的。原
油価格が在庫上振れによる供
給過剰懸念から一時下落した
他、早期利上げに対する警戒
感から、週間では下落。
(中国)7連騰後の利益確定売り
が入り下落するも、信用取引の
規制緩和などが市場を下支え
し、週間では上昇。
4.3%
4.1%
4.1%
3.9%
3.6%
-5.7%
-2.0%
-0.8%
-0.8%
-0.5%
S&P500業種別騰落率
(上位) 1 ヘルスケア
2 公益事業
3 電気通信サービス
4 情報技術
5 生活必需品
(下位) 1 エネルギー
2 金融
3 素材
4 資本財・サービス
5 一般消費財・サービス
(出所)Bloomberg
(出所)Bloomberg
日経平均株価
NYダウ
(円)
70
20,000
東証1部売買高(右軸-億株)
21,000
(ドル)
60
19,000
50
18,000
18,000
40
17,000
17,000
30
16,000
20
15,000
10
14,000
0
13,000
2014/9
日経平均
20,000
19,000
30
NY証券取引所売買高(右軸-億株)
NYダウ
25
20
15
16,000
10
15,000
14,000
13,000
2014/9
2014/12
2015/3
2015/6
2015/9
2015/12
2016/3
ユーロストックス
2015/3
2015/6
2015/9
2015/12
2016/3
上海総合
(ポイント)
(ポイント)
450
売買高(右軸-億株)
6,000
50
40
30
350
325
20
300
10
275
2014/12
2015/3
2015/6
2015/9
2015/12
2016/3
(出所)Bloomberg
600
4,000
500
3,500
400
3,000
300
2,500
200
2,000
100
0
2014/12
(出所)Bloomberg
1
700
4,500
1,500
2014/9
0
800
上海総合
5,000
375
900
売買高(右軸-億株)
5,500
ユーロストックス
400
250
2014/9
0
2014/12
(出所)Bloomberg
(出所)Bloomberg
425
5
2015/3
2015/6
2015/9
2015/12
2016/3
億
22,000
0.6%
0.5%
0.5%
0.0%
-0.7%
-2.4%
-1.9%
-1.6%
-0.9%
-0.7%
先週の市場動向(内外金利、為替、経済指標)
国内金利 ほぼ横ばい
日銀の国債買入れオペの結果が強めとなったことや、流動性供給
入札が良好な結果となったことから週半ばにかけて金利低下。しか
し、その後は国債買い入れオペで超長期ゾーンのオファー額が減
額されたことなどを受け、金利は上昇に転じた。
米国金利 金利上昇
ブラード・セントルイス連銀総裁が「次回の会合で利上げを検討す
べき」と発言するなど、Fed高官の利上げ示唆発言などを受けて、一
時1.95%台まで金利上昇した。
為替 円安ドル高が進行
ベルギーでの爆破テロを受け一時的にリスクオフの展開となり、111
円台前半まで円高ドル安が進んだものの、その後はFed高官の利
上げを示唆する発言などを受けて、一時113円台前半までドル高が
進行した。
日本
3/14
3/22
3/25
経済指標
機械受注(前月比)
日経日本PMI製造業(速報値)
全国CPI(前年比)
米国
3/15
3/16
3/16
3/17
3/18
3/22
3/23
3/24
3/24
3/25
経済指標
小売売上高速報(前月比)
住宅着工件数
鉱工業生産(前月比)
新規失業保険申請件数
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
マークイット米国製造業PMI(速報値)
新築住宅販売件数
新規失業保険申請件数
耐久財受注(前月比/速報値)
GDP(年率/前期比/確定値)
ユーロ圏
経済指標
3/22 マークイット ユーロ圏製造業PMI(速報値)
実績
+15.0%
49.1
+0.3%
判定
○
×
-
期間
2月
2月
2月
3月12日
3月
3月
2月
3月19日
2月
10-12月期
予測
-0.2%
115.0万件
-0.3%
26.8万件
92.2
51.9
51.0万件
26.9万件
-3.0%
+1.0%
実績
-0.1%
117.8万件
-0.5%
26.5万件
90.0
51.4
51.2万件
26.5万件
-2.8%
+1.4%
判定
○
○
×
○
×
×
○
○
○
○
期間
3月
予測
51.4
実績
51.4
判定
-
為替
(%)
(%)
0.9
日本10年国債
0.8
米国10年国債(右軸)
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0.0
‐0.1
‐0.2
2014/9 2014/12 2015/3
2015/6
(出所)Bloomberg
3.0
食料品
石油製品
その他
(円)
130
2.5
(円)
円/ドル
125
円/ユーロ(右軸)
160
150
120
140
115
2.0
110
130
105
1.5
2015/9
2015/12
たばこ
電気代・都市ガス
CPIコア
120
100
2014/9 2014/12
(出所)Bloomberg
2016/3
先週の経済指標1 日本 CPI(コア) ~ 2ヶ月連続で前年比ゼロ%
4
予測
+1.9%
50.5
+0.3%
(出所)Bloomberg
日米10年国債金利
(%)
期間
1月
3月
2月
2015/3
先週の経済指標2
2015/6
2015/9
2015/12
2016/3
米国 耐久財受注 ~ 基調は弱い
(%)
40
傷害保険料
高校授業料
20
0
2
-20
航空機を除く非国防資本財受注・出荷統計の推移
(3ヵ月移動平均・3ヵ月前対比年率)
-40
0
-60
-80
(出所) 第一生命経済研究所
-2
2012
2013
2008
2014
2015
2016
2009
2010
2011
2012
出荷
2013
2014
2015
2016
※ 耐久財受注とは、耐久財(3年以上の使用に耐えうる消費財。自動車や航
空機、家電製品、家具など)の受注等に係る統計。設備投資の先行指標で、
米国の製造業における景気循環を見る指標の一つ。
※ CPI とは、物価動向を表すインフレ指標。消費者が実際に購入する段階
での商品やサービスに係る小売価格の動向を表す。
Markit PMI
受注
(出所) 第一生命経済研究所
日本の製造業で大幅悪化、欧州サービス業では改善傾向が目立つ
60
65
製造業
米国
欧州
米国
欧州
サービス業
日本
中国
60
日本
中国
55
55
50
50
45
2013/4
(出所) Bloomberg
2013/10
2014/4
2014/10
2015/4
45
2013/4
2015/10
(出所) Bloomberg
2013/10
2014/4
2014/10
2015/4
2015/10
※ PMI とは、Purchasing Manager's Index(購買担当者指数)。企業の購買担当者に直接調査した結果を積み上げて算出されるため、景気実態を正確に映し出しや
すいのが特徴で、速報性も高い。特に製造業の購買担当者は、取引先の動向や製品の需要、自社の生産計画などを見極めた上で仕入れを行うため、その景況感
は数ヶ月先の景気動向を敏感に映すとされる。景況感の改善と悪化の境界点が50となるように指数化されている。
今後の見通し
日本株は引き続き緩やかに戻りを試す展開を予想
・足下は材料難から方向感の乏しい展開。週初欧州がイースター休暇で休場となるこ
とに加え、米国では重要経済指標(ISM製造業指数、雇用統計等)の発表が週末に控
えていることから、今週も海外マーケットでは動意が出難い状況が続こう。
・日本でも今週は重要指標の発表が多数控えている。先週の月例経済報告では国内
景気判断が下方修正され、今週の家計調査、鉱工業生産、日銀短観でも、軒並み弱
い数字が予想されている。一方で、弱い数字が出れば、寧ろ政策期待が高まるとの見
方も多い。実際、本日(28日)の産経新聞朝刊が景気の弱さを受けた消費税の引き上
げ延期観測を報道。短観で弱い数字が確認されれば、さらに追加緩和への期待感も
高まろう。これらの政策期待が為替相場を下支えすることで、日本株は緩やかに戻り
を試す展開が継続すると予想する。
※
※
※
※
今週の注目イベントな ど
日付 国
イベント
3/28
3/29
3/29
3/30
3/30
4/1
4/1
4/1
4/1
米
米
米
日
米
日
中
米
米
2月 PCEコア(前年比)
3月 消費者信頼感指数
イエレンFRB議長講演
2月 鉱工業生産(前月比)
3月 ADP雇用統計(千人)
日銀短観(大企業製造業)
3月 製造業PMI
3月 非農業部門雇用者数変化(千人)
3月 ISM非製造業景況指数
1.8%
94.0
-5.9%
195
8
48.3
208
50.7
(出所)Bloomberg等
現時点での市場見通しを示したものであり、当社の投資方針と必ずしも整合するとは限りません。
本資料は当社が情報提供を目的に作成したものであり、保険募集を目的とするものではありません。
データの一部は当社が信用できると判断した情報源より作成しておりますが、正確性・完全性について当社が保証するものではありません。
最終ページのご連絡事項についてよくお読み下さい。
2
予測値
お問い合わせ先:特別勘定運用部
TEL 050-3780-1007
特別勘定特約に関する重要なお知らせ
※本お知らせは保険業法第300条の2に準用される金融商品取引法第37条に基づき、特別勘定特約に関して表示すべき広告等規制に関し
て記載するものです。
【手数料について】
・特別勘定特約に関する手数料(付加保険料)は、当社が引受けるご契約者の年金資産(責任準備金)のうち特別勘定部分
の経過責任準備金を各口ランクごとの金額に分け(円貨建株式口は1型・2型を通算)、それぞれに所定の手数料の率を
乗じて得た金額の合計額を毎年ご負担いただきます。
・以下の手数料率表については、経過責任準備金ランクの上限および下限のみ記載しております。
■手数料率表
●確定給付企業年金保険
●厚生年金基金保険(Ⅱ)
外貨建
外貨建 外貨建
円貨建
外貨建
円貨建 円貨建
公社債 外貨建 株式口 株式口 短期
第2
債券
株式口
公社債
総合口
公社債 株式口
口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口
総合口 総合口
ハ ゚ ッシフ ゙
口
口
1・2型
型
ヘッジ型
型
型
手数料上限 (1,000万円以下の部分) 0.600%
0.600%
0.590%
0.450%
0.700%
0.400%
0.750%
0.750%
0.800%
0.500%
0.800%
0.050%
手数料下限
0.220%
0.210%
0.155%
0.230%
0.110%
0.230%
0.230%
0.240%
0.210%
0.240%
0.050%
(500億円超 の部分)
●厚生年金基金保険
0.220%
外貨建 外貨建
外貨建
円貨建
外貨建
円貨建 円貨建
公社債 外貨建 株式口 株式口 短期
株式口
第2
債券
公社債
公社債 株式口
総合口
口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口
ハ ゚ ッシフ ゙
総合口 総合口
口
口
1・2型
型
型
ヘッジ型
型
手数料上限
(10億円以下の部分)
0.440%
0.440%
0.430%
0.330%
0.520%
0.400%
0.550%
0.550%
0.600%
0.500%
0.600%
0.050%
手数料下限
(500億円超 の部分)
0.220%
0.220%
0.210%
0.155%
0.230%
0.110%
0.230%
0.230%
0.240%
0.210%
0.240%
0.050%
※手数料=各口の(経過責任準備金の各ランクに当たる金額×所定手数料率)の合計
※消費税は別途申し受けます。
※上記のほか、資産運用の過程で売買の際に発生する売買委託手数料や、売買委託手数料に関する消費税に相当する金額、先物取
引・オプション取引等に要する諸費用を運用費用の一部として間接的にご負担いただきます。なお、売買委託先、売買金額等によって
手数料率が変動する等の理由から、これらの計算方法は表示しておりません。
※運用効率の観点等から投資信託による運用を行う場合、投資信託に係る信託報酬を運用費用の一部として間接的にご負担いただき
ます。なお、信託報酬については投資信託の運用会社や投資対象資産によって手数料率が異なる等の理由から、計算方法を表示し
ておりません。ただし、第2総合口および債券総合口における私募投資信託の手数料については、「ご契約のしおり」をご覧願います。
※上記の手数料には、一般勘定(主契約)の付加保険料、制度管理等に係る各種業務委託費、年金数理人費は含まれておりません。
【特別勘定特約 第2総合口の投資対象について】
第2総合口では、リスク分散を高度に行うために新興国国債、新興国株式、REIT(不動産投資信託証券)を投資対象とする
ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内
申しあげます。
【特別勘定特約 債券総合口の投資対象について】
債券総合口では、リスク分散を高度に行うために先進国国債(日本含む)、新興国国債、グローバル社債を投資対象とする
ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内
申しあげます。
【損失発生リスクとその発生理由】
・特別勘定特約は、一般勘定(主契約)の責任準備金(保険料積立金)の一部を特別勘定で運用し、この運用実績を直接、
責任準備金(保険料積立金)に反映させる仕組みの商品です。
・特別勘定は、国内外の公社債、株式等を運用対象とするため、「株価の下落」「金利の上昇による債券価格の下落」「円高
による外貨建資産価値の下落」等といった投資対象資産の価格下落リスクは責任準備金(保険料積立金)の下落要因と
なります。資産運用の結果は、その損失も含めてご契約者に帰属します。
・経済情勢や運用成果のいかんにより高い収益を期待できる反面、元本(特別勘定に投入された保険料の合計額)の保証
はなく、運用実績が元本を下回ることがあり、損失を生じる可能性があります。
【ご留意事項】
・特別勘定における資産運用の成果がご契約者の期待どおりでなかった場合でも、当社または第三者がご契約者に何らか
の補償、補填をすることはありません。
・特別勘定での運用にあたっては、ご契約者が特別勘定の特徴を十分理解した上で、ご契約者の判断と責任において行わ
なければなりません。
第一生命保険株式会社
東京都千代田区有楽町1-13-1
電話 03(3216)1211(大代表)
3