【平成27年 第3回(9月)定例会 1地域防災の強化 質問と答弁内容(要約)】 (1)障がい者(弱者)の避難所スペースについて 私は東日本大震災で、ボランティアに力を尽くしてきたことからも、防災・減災対策については、重要な課題で あるととらえてここまで来ました。 公明党朝霞市議団でも、政務活動費を有効に使い、岩手県釜石市へ視察に行かせていただき、震災からどのよう な対策をしてきたのか、現場も見てお聴きしました。また、福島県いわき市なども視察する中みえてくるのは、 いわゆる災害弱者への支援がなかなか行き届かないということです。 私が以前、平成25年6月の一般質問で訴えました、避難所における障がい者の居場所の確保をということもそ の一例です。 これは、障がいがある子を持つお母さんから「私たちは避難所へは行けませんから…不安です」と言う声をいた だいたことから質問をしました。 避難所は通常、体育館を使用し、東日本大震災の教訓から、段ボールなどで間仕切りをして、個々のスペースを 確保するものです。 しかし、障がいを持つ方すべてではありませんが、そのような環境で過ごせない方がいるので、教室などを使用 できないかという質問をし、その時の答弁は「福祉的な配慮ということで、教室を使えるような話し合いを今後 させていただきたい」と言っていただきました。 現在、地域防災計画の見直し時期でもあります。 (1)の障がい者(弱者)の避難所スペースについて、どのような検討がなされたのか伺います。 答弁:自力避難が難しい障がい者や高齢者等への避難支援や配慮を必要とする方の避難所における生活支援は大 変重要なものと考えております。現在、来年3月末を目途に進めている地域防災計画の見直しの中で、そのよう な方々への支援対策を検討するため、新たな取り組みとして、避難行動要支援者対策部会という専門部会を設置 いたしました。 検討会議では、障がい者や高齢者などで自力避難が困難な避難行動要支援者の名簿の作成方針、個別避難支援計 画の策定方針や、学校等に避難された要配慮者のスペースの確保などにつきましても検討しているほか、昨年の 震災では、学校の体育館等での避難生活より、設備の整っている自宅での生活を望む方も多くいらっしゃったと 言われておりますので、在宅避難者の要配慮者に対する支援の必要性についても検討をしております。 今後は、検討部会からの提言を受け、避難支援の方法や避難所における要配慮者スペースの確保など、地域防災 計画へ反映するほか、避難所運営マニュアルの修正等を行い、避難所マニュアルに沿った訓練についても検討し てまいりたいと考えております。 (2)個別避難支援計画について 以前は災害要援護者名簿といって要援護者の情報を収集し、消防団や町内会長また民生委員などの方々と共有し ていくものですが、対象の方からの回収率が低いという課題があったかと思います。 朝霞市では、個別避難支援計画として位置づけているわけではなく、避難行動要支援者対策検討部会として場を 設けているようで、まずはこの検討部会について伺います。(危機管理室へ) 答弁:避難行動要支援者対策検討部会の中で、現行の要援護者名簿に掲載されている内容では、避難支援を必要 としている方がどのような支援を必要としているかわかりづらいとの意見がありました。 このようなことから、より円滑で効果的な支援が可能となるよう、名簿の掲載情報を支援する自主防災組織や民 生委員等と協議、検討してまいります。 【平成27年 第3回(9月)定例会 質問と答弁内容(要約)】 災害時に支援を要するみなさまの支援について、自主防災組織や民生委員、消防団等の地域防災の担い手のみな さまと手を携えて、その対策を実施することが重要と考えておりますので、引き続き福祉部局を始め関係部署と の連携を図ってまいりたいと考えております。 地域防災の強化とは、地域福祉の強化が必須であると感じます。 ご近所力である「互助」が成り立てば、個別避難支援は理想ですが必要ないでしょう。 地域防災計画の見直し時期と同じく、地域福祉計画も策定しているところであり、社会福祉協議会においては、 地域福祉活動計画を策定中です。 これらの計画は、個別のものではありません。 関係部局との連携と整合性をもっと密にして欲しいと思います。 以上のことは福祉部に伺います。 答弁:現在、地域防災計画改定作業の中で、避難行動要支援者の支援に関することが検討されているところです が、現在策定中の第3期地域福祉計画においても、地域防災計画と連携が図れるよう、地域福祉策定委員会の方々 の意見を伺いながら、第2期朝霞市地域福祉計画と同様、避難行動要支援者への対応について位置付けを行う予 定です。 また、朝霞市社会福祉協議会においても、第3期朝霞市地域福祉活動計画を策定中であり、避難行動要支援者へ の対応を含めて、市の福祉計画と整合性を図ることができるよう、連携を進めながら策定作業を進めているとこ ろです。 2放課後児童クラブ支援 (1)放課後児童クラブの拡大について 私が今回、放課後児童クラブの入所待機問題に大きく関わったのは、お一人からの小さな声からでした。 それを受けて、急きょ保護者と懇談を持ち、公明党市議団と保護者代表とで緊急の要望書を市に提出させていた だいた経緯もあります。 朝霞市は緊急事業として「放課後こどもルーム」を市の直営で開設しました。 課題は多いものの、保護者としては入所できる場ができたことで、路頭に迷うことなくまずは安心することがで きました。 ただ既存の放課後児童クラブと同等の安心感は得られることはなく、緊急的な事業とは言え、来年度の放課後児 童クラブの拡大については不透明なものでした。 保護者の中には、結局仕事を辞めた方もおられました。 6月定例会一般質問では、答弁さえ求めませんでしたが、教育委員会に対して、教室の有効利用をと強く要望致 しました。 私はこの間、保護者さんの感情をあおり不安を増すようなことはせず寄り添ってここまできました。担当の保育 課とも懇談を続けてまいりました。 さらに教育長とも利根川議長同席で懇談させていただき協力を要請し、また朝霞市社会福祉協議会会長とも現状 を訴え、指導員の確保に尽力いただくよう要請をさせていただきました。 教育委員会においては、放課後児童クラブは所管ではありませんが、現場の協力がなければこの事業は成り立ち ません。 教育委員会へもこの件をどのように受け止め、どのように対応していただいたのか伺います。 保育課へは、来年度に向けて、最終決定の時期ですので、どう対応するのか具体的に伺います。 【平成27年 第3回(9月)定例会 質問と答弁内容(要約)】 答弁:教育委員 7月に福祉部と教育委員会とで構成する「朝霞市放課後児童クラブ等の検討部会」の中で、所属する学校を移動 しての「放課後こどもルーム」形式ではなく、「各学校のどこかの施設で、保育ができないか」とその道を探る ことといたしました。 各学校の特別教室等の施設は、放課後以降であれば、貸し出し可能となる施設があるのではと、7月中に平成2 8年度の放課後児童クラブ保留者対象の校長と調整してまいりました。 学校も「自校の子どもたちが、放課後を落ち着いて過ごすことができない状況というのは、看過できないことで ある。学校の教育活動に支障をきたさぬ範囲での施設の提供であるならば」と、前向きに検討していただきまし た。 答弁:福祉部 来年度におきましては、各小学校の特別教室等を活用することで、放課後児童クラブを希望する、小学1年生か ら3年生の児童を受け入れる見込みが立ちましたので、放課後こどもルーム事業は、当初の予定通り、本年度限 りで廃止させていただく予定です。 なお、来年度、放課後児童クラブの定員を拡大するにあたりましては、指導員の確保が急務でございますので、 来年4月の時点で、指導員不足とならないよう、運営を行う朝霞市社会福祉協議会において、定員拡大に向けて 準備を進めているところです。 担当課も教育委員会も拡大に向けよく動いていただき感謝いたしますが、本来なら、今回の取り組みを今年度や るべきで、保護者さんに不安な思いをさせてしまったことは、申し訳なく思っています。 放課後児童クラブは今後どうなっていくのか方向性を伺います。 また児童館の利用についてもあわせて伺います。 子どもたちは、朝霞の未来の宝です。私たちも責任でしっかり守っていくことが大事です。 どうかよろしくお願いします。 答弁:放課後児童クラブの待機児童対策につきましては、平成28年度からの2年間を目安に、学校の特別教室 等の活用をさせていただく方向で進めておりますが、その後も放課後児童クラブに対する保育需要が増加傾向に あると考えております。 このため、既存の放課後児童クラブの拡充だけでなく、地域によっては民間事業者の参入につきましても、待機 児童対策のひとつとして、今後検討する必要があると考えております。 さらに、高学年の児童につきましては、児童館利用について、社会福祉協議会と利用方法の見直しについて協議 を進めているところです。 また、既存の放課後児童クラブの継続者優先の廃止などの、入所選考の見直しについても、検討していく必要が あるものと考えております。 3障がい者就労支援 (1)これまでの取り組みと農福連携について 障がいを持つ方への就労支援について、私は継続的に訴えてきたところです。 ひとつは、あさか福祉作業所等において、一般就労ができたとしても、その先の職場でなかなか続かなく辞めて しまった場合、戻る場がなくなってしまうため、親も一般就労をためらう場合もあるということなども含め訴え、 平成26年6月の一般質問では、就労支援移行事業の設置を強く要望致しました。 【平成27年 第3回(9月)定例会 質問と答弁内容(要約)】 市として、障がい者の就労について、どのように検討されてきたのか、これまでの取り組みを伺います。 次に農福連携について、これは農業と福祉を連携させるということで、これはまだ聞き慣れない言葉でもあるか と思いますが、近年国の政策として進めていることでもあります。 ただ国で推進している内容と、朝霞市の都市農業の現状とでは当てはまらないとは思いますが、障がい者就労の 場の拡大の可能性として、問題提起も含め訴えさせていただきます。 農業に対しては、農業従事者が高齢化などで減少するなか補助労働力となり、障がい者の雇用促進により農業と して社会貢献ができると思います。 福祉に対しては、農業は障害の特性に応じた作業が可能と考え、自然や動植物とのふれあいにより情緒が安定し リハビリ効果もあると思います。 個人での雇用は難しいと思うので、施設単位で施設外就労みたいな形なども考えられるのではないでしょうか。 農業と福祉と機運ができてもマッチングがなければ進まないので、関係部局との連携についても伺います。 答弁:これまでの取り組み 障害のある方や保護者の皆さんにとりまして、進路や就労は、大変重要な問題であり、能力や適性に応じた情報 提供、就労支援、就職後のフォロー体制の整備を相談業務と一体化して行っていくことが必要であると認識して おり、本市では、障害者就労支援センター及び障害者相談支援センターが中心となり、関係機関と連携し、支援 を行ってまいりました。 しかしながら、こうした就労支援の取り組みの中で、就職後にさまざまな理由から離職した場合の不安が、当事 者である障害のある方のみならず、保護者の皆さんにも非常に大きく、進路や就労を決める際に判断に迷う状態 が多く生じていると考えております。 こうした状況を改善するため、新たに設置する予定の障害者多機能型施設に、就労移行支援事業所を開設するこ とで、就職準備から離職後の再スタートに対する支援体制がさらに充実するものと考えております。 答弁:福祉部 本市の障害者就労支援センターにおきましては、これまで、農業経営者の方から、障害のある人の雇用や体験の 受け入れ、あるいは、障害のある人から、農業に関わる就職希望のご相談をお受けした実績はないことから、障 害のある人が農業に携わることは難しいものと考えられておりました。 しかしながら、障害福祉施設等における活動の中に、農業を取り入れることにつきましては、最近、国から農福 連携についての各種施策が示されるようになり、市といたしましても、新たな就労の拡大につながる分野である と捉えております。 また、障害のある人が、農業に従事することは、自然の中で体を動かすことにつながり、五感に与える影響も大 きいことから、療育にも良いのではないかと考えております。 こうしたことから、障害のある人の就労の可能性を広げる分野である農福連携について、今後、国で示されてい る事例等を参考にし、本市の現状に合った取り組みについて、農業担当部局と連携しながら、調査、研究してま いりたいと存じます 答弁:産業振興 農福連携につきましては、国が中心となり新たな取り組みとした各種施策も示されるようになったこと、また、 各地の障害福祉施設等における活動の中に、農業を取り入れる事例が増えたことなどから、市といたしましても、 障害のある方の新たな就労の拡大だけでなく、農業の担い手の確保や農地保全などにも有意義なものと考えてお ります。 したがいまして、今後は農業経営者の方に農福連携の情報を発信するとともに、国で示されている事例などを参 考にしながら、本市の状況に合った取り組みについて、福祉担当部局と連携しながら、調査研究してまいります。 【平成27年 第3回(9月)定例会 質問と答弁内容(要約)】 4地域活性化の推進 (1)「映像のまち あさか」について 市民が主体となり、国際交流の活動を行っている団体から、市をPRする外国語のテロップが入った動画がない だろうか、あれば大変嬉しいと声をいただきました。これらから私は平成26年3月定例会一般質問において、 朝霞市をPRする動画の製作をと訴え、同時に英語版の製作についても合わせて訴えました。 答弁:本市では、平成29年3月に市政施行50周年を迎えますことから、記念映像の製作を進めているところ です。 現在は本市を PR するのにふさわしい場所を担当職員とともに確認するなど、今後の撮影計画等を調整している ところです。 また、国際交流の観点から外国人の方にもご覧いただけるよう、本市で行っている多文化推進サポーター制度な どの活用も検討し、英語のテロップを挿入したものもあわせて製作したいと考えております。 今回製作する映像につきましては、市ホームページへ掲載してご覧いただけるようにするほか、YouTube などの 映像配信サイトやフェイスブックページなどを活用し、朝霞市の魅力を市内外に広く発信してまいりたいと考え ています。 以前一般質問で、映像を市民からの募集してみてはと訴えました。 例えば、「朝霞」をテーマにすることで、朝霞市を見直すチャンスにもなります。 動画はなかなか一人では作れません。グループや地域での取材など、テクニカルな映像作りに見えますが、実は 「福祉」であり、まちづくりにつながります。 以上の点も合わせて伺います。 答弁:市制施行50周年を迎えるにあたり、現在本市では、市制施行50周年にかかる連絡会議の設置を検討し ていることから、その中で市民からの映像募集につきましても検討したいと存じます。 以上。
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