No.05−19−02 コンピューターソフトの受注開発・販売 ∼(株)静岡西部建設∼ 会 社 概 要 代表者名:代表取締役社長 梅原 秀夫(64 才) 会社名(団体名) :株式会社静岡西部建設 所在地:静岡県静岡市 会社創業時期:昭和 44 年 建設業としての主な業種(該当項目は黒文字) 建設業としての主要受注先(該当項目は黒文字) □総合工事業(□土木 □建築) □国、公団等の国の機関 □都道府県及びその機関 ■専門工事業(具体的に 機械土工、とび土工 ■市町村及びその機関 □民間発注者 □建設関連業(□測量 □地質 □設計 □その他) □官公庁工事の下請 ■民間工事の下請 □建設業団体・組合等 □その他(具体的に □その他(具体的に ) ) ) 建設業許可番号:静岡県知事(特-12)第 7622 号 役職員数:67 人(うち建設業従事 47 人) 資本金額:40 百万円 直近年度の売上高:2,200 百万円<平成 14 年度> (注)新分野進出が子会社等の別会社方式の場合には、本体の建設会社の情報を記述 新分野・新市場への取組又は先進的な取組の概要(該当項目は黒文字) □リフォーム・リニューアル (□住宅、□非住宅建物、□その他) 取組分野 □環境分野(□土壌汚染浄化、□廃棄物処理、□省エネ、□リサイクル、□解体 □緑化、□その他) □農林水産業、□福祉(□介護、□その他) 、□運輸、□物品販売 ■その他(具体的に コンピュータソフトの受注開発・販売 取組の類型 ) □新製品の開発、□新技術・工法の開発、□既存技術の応用、■販路の開拓 □仕入ルートの開拓、□既存人材の有効活用、■IT の活用、□遊休地の活用 □余裕資金の活用、□コストダウン、■財務力の強化 □その他(具体的に ) 事業の段階 □調査検討段階、□準備段階、□着手段階、■事業展開段階(既に展開している) 取組体制 ■自社単独(■子会社、□別会社設立、□その他) 、□フランチャイズ □協力会社方式、□共同出資会社の設立、□合併・吸収分割、□組合組織活用 □業務提携(同業又は関連業種と) 、□異業種連携、□ネット上での連携 □産学連携、□上記以外の組織からの技術・ノウハウの導入 □その他(具体的に 工業所有権の有無 ) □特許権取得(申請中) 、□実用新案権取得(申請中) 、□取得は考えていない 問 い 合 せ 先 会社名 (団体名) :株式会社静岡西部建設 担当者氏名(役職) :梅原 秀夫(代表取締役社長) 〒421-0134 静岡県静岡市 eメール 所在地 青木 188-3 電 話 054-259-1027 URL 1 − − 取 組 内 容 の 詳 細 1.新分野・新市場への取組又は先進的な取組等(以下「当該取組」という。 )のテーマ コンピューターソフトの受注開発・販売 2.当該取組の内容 ㈱静岡西部建設は、各種業種の事務処理用コンピ ューターソフトを受注開発・販売するため、オフィ ス・コンピューターソフトの開発会社であった㈲静 岡オフィスオートメーションを子会社化した。㈲静 岡オフィスオートメーションは、社長以下、システ ム・エンジニア 9 名の体制で、各種業者や自治体向 けのソフトの受注開発・販売を行っている。 ㈲静岡オフィスオートメーション 事務所 内観 3.当該取組との出合い又はアイデア発案の契機 当社の社長は、必要な帳票が自動的に連動していない等、自社に導入しているオフィス・コン ピューターのソフトの機能に不満を持っていた。1994 年頃、コンピューター・システムをオフ ィス・コンピューターからパソコンに切り替えて行きたかったが、細かな所まで配慮が行き届い ており満足できるような既成ソフトがなかった。 このようなことから、オフィス・コンピューターソフトの開発会社を子会社とし、まずは、本 業に導入する事務処理用ソフトの開発に着手した。 4.社長の役割と社内の実行体制 当社の社長は、㈲静岡オフィスオートメーションの経営方針や営業方針の策定、それらの従業 員への周知、従業員の採用を行っている。 ㈲静岡オフィスオートメーションは、当社の子会社になる前からの社長がおり、9 名のシステ ム・エンジニアが営業、ソフトの開発、アフターサービスを行っている。 5.従業員教育、新規の人材確保等の方法 システム・エンジニアは、公募により未経験者等を採用した。未経験者を採用したのは、経験 者は、会社やソフトのあり方について固定観念があり柔軟な発想が乏しいためである。 採用後は、ハードやソフトについて半年程度自習させ、その後、先輩同僚の補助として OJT 教育を行っている。 6.事業化までに至る間で苦心した(苦心すると思われる)こと、及び成功の要因 ソフトの開発に関し素人同然であった状況から勉強し、自分たちが満足でき、客先に勧められ るソフトを開発するのに 5 年ほどかかった。 また、従業員に対し、経営方針や営業方針を周知し、意識改革をするのに苦心した。 2 7.相談・助言、情報収集等の相手先。外部組織と連携した場合は相手先との連携形態 当社の社長は、各種業種の事務処理用ソフトの開発には、それら業種の特性やニーズを把握す る必要があると考え、日本機会土工協会や産業廃棄物協会の講習会に参加し、勉強した。 8.当該取組の主たる顧客(活動領域)等 当該取り組みの顧客は、公的機関が約 1 割、 民間が約 9 割、民間の業種は様々で、大半が県 内所在の機関や企業となっている。 ㈲静岡オフィスオートメーションは、県内の 零細企業を主たる顧客としている。県内には大 手のソフト開発会社があるが、これらの企業は、 主に大手の企業が導入している一般的な事務 ㈱静岡西部建設 代表取締役社長 梅原秀夫 氏 処理ソフトを開発しており、㈲静岡オフィスオ ートメーションは、大手のソフト開発会社が対象としていない、中小零細企業が求める特注ソフ トの市場を埋めていると考えている。大手のソフト会社は 1,000 万円以上のソフトを開発してい るが、㈲静岡オフィスオートメーションは、ソフトの開発にかかる期間が長くて 6 ヶ月程度のも のをターゲットとしている。 9.当該取組の差別化等のポイント 零細企業、特に家族経営している企業などは、他とは異なる独自の方法で事務処理している場 合が多く、既成の事務処理ソフトに不満を持っている。㈲静岡オフィスオートメーションは、零 細企業を主たる顧客としており、客先のニーズを踏まえ、細かな所まで配慮が行き届いているソ フトを提供している点で、差別化を図っていると考えている。 10.当該取組への投資額及び必要資金の調達法 当該取り組みへの投資額は、1∼2 億円であり、本業の運転資金等により調達した。 11.当該取組に係る事業のスタートから現在までの売上及び利益の推移 現在の売上は、約 1 億円である。利益については、㈲静岡オフィスオートメーションを子会社 としソフトの開発・販売に着手してから 10 年経過しているが、1∼7 年目は収支がトントンで、 8∼10 年目は税引き前利益が売上の約 1 割となっている。 12.当該取組の大きな成果と思われるもの ㈲静岡オフィスオートメーションは、本業のソフトの開発とその後の改良を含めたアフターケ アを行っており、本業の事業推進に大きく貢献している。当該ソフトは、予算・出来高・売上等 の管理、経理、給与厚生等、建設事業を行う上で必要なシステムで、業務管理や事務処理の面で 3 非常に有用となっている。 当該ソフトがなければ、当社は今頃は生き残っていなかったかもしれないと考えている。 13.今後の課題と解決方針 当社の社内情報を IT により顧客に提供する構想があり、どこまで情報を公開するか社内で検 討している。この取り組みは、新たな顧客獲得に繋がる可能性があると考えている。しかしなが ら、IT による情報提供は技術的には可能であるが、社内の技術者では開発が難しいと考えてい る。 14.公的助成・支援制度の活用状況(これら制度の改善要望などもあれば併せて記述) 当該取り組みに関して、公的助成・支援制度を活用していない。 株式会社静岡西部建設 社屋 4
© Copyright 2024 Paperzz