磐井病院臨床研修プログラム 2013 岩手県立磐井病院臨床研修プログラム 2013 Clinical Training Program 2013 of Iwate Prefectural Iwai Hospital H25 年 3 月作成 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 1 磐井病院臨床研修プログラム 2013 《 目 次 》 【1】 岩手県立磐井病院の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 【2】 当院臨床研修の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 【3】 当院の臨床研修の到達目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 【4】 各科臨床研修カリキュラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 救急科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 外科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 消化器科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 産婦人科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 小児科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 循環器科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 麻酔科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35 整形外科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39 脳神経外科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44 神経内科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47 画像診断科・放射線科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 49 泌尿器科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 51 形成外科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 53 緩和医療科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56 皮膚科 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 58 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 2 磐井病院臨床研修プログラム 2013 【1】 岩手県立磐井病院の概要 病院理念 地域の皆様に納得のできる医療を提供する 行動指針 1.患者さんの診療に全力を尽くします 2.患者さんの希望や背景を尊重します 3.患者さんの安全に配慮し,個人情報を守ります 4.地域における病診・病連携を実践します 2013 年度磐井病院基本方針 1.岩手県南・宮城県北の基幹病院として急性医療の充実 2.岩手県南・宮城県北の基幹病院として救急医療の充実 3.癌治療・緩和医療の充実 4.チーム医療・エビデンスに基づく医療の推進 5.医師確保の推進(常勤医師不在科の解消、1人診療科の複数化) 6.職員の働きやすい職場づくり 病院実績(2012年度実績) ・1日平均外来患者数 510 人 ・手術件数 2211 件 ・救急車搬入件数 2806 件 ・分娩件数 556 件 ・1日入院患者数 ・入院平均在院日数 ・病床利用率 ・出生数 254 人 11.6 日 80.5% 545 例 医師内訳(2013.4.1 現在) 全体 58 名(歯科医師3名、育休 1 名を含まない) 初期研修医 12 名 後期研修医 4名 うち3年目 3 名、 4年目 1 名 指導医 34 名 (臨床経験7年以上) うち指導医講習会受講者 29 名 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 3 磐井病院臨床研修プログラム 2013 【2】 当院臨床研修の概要 研修理念 岩手県立磐井病院理念を理解し、常に病むものとあり、救急医療、地域医療に貢献でき る医師となるようにプライマリケアの基本的な診察能力(知識、態度、技能)を身に着け、 社会常識の涵養、人格の陶治に努める 研修目標 1:救急も得意な専門医の取得 2:初期研修:多数の実経験による自分に合った専門分野の決定 3:後期研修:最短コースでの専門医取得 4:知識・技能はもちろん態度もプロとなる 5:医師としての人間性を磨く 臨床研修プログラム 1年次 内科6ヶ月 麻酔 救急 外科 2ヶ月 1ヶ月 1ヶ月 選択 2ヶ月 当直・救急 2年次 地 精 域 神 小 児 産 婦 1ヶ月 1ヶ月 1ヶ月 1ヶ月 選択 8ヶ月 当直・救急 Total 10 ヶ月の選択が可能 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 4 磐井病院臨床研修プログラム 2013 (1)プログラム名称 岩手県立磐井病院臨床研修プログラム(プログラム番号 030780303) (2)プログラム責任者 佐藤耕一郎 (副院長 兼 医療研修科長) 横沢聡(消化器科医長) (3)臨床研修区分(施設番号:030780) 臨床研修指定病院 2003 年 10 月 27 日 基幹型臨床研修病院 2003 年 10 月 27 日 (4)研修協力施設 《協力施設》 *地域医療研修 施設 岩手県立千厩病院* 医療法人社団愛生会昭和病院* 一関市国民健康保険藤沢病院* 岩手県立軽米病院* 国立病院機構岩手病院* 医療法人西城病院* 医療法人博愛会一関病院* 岩手県立大東病院* 岩手県立南光病院(精神科) 一関保健所 岩手県赤十字血液センター 社団医療法人盛岡繋温泉病院 国立病院機構花巻病院 診療科 消化器内科 循環器科 小児科 外科 産婦人科 麻酔科 脳神経外科 研修責任者 吉田徹 杉内登 椎名良直 横島孝雄 千田圭二 水野生一 佐藤隆次 千葉健一 馬場克司 佐藤日出夫 井上洋西 小西一樹 八木深 救急科 放射線科 眼科 耳鼻咽喉科 泌尿器科 小児外科 形成外科 住所 一関市千厩町千厩草井沢 32-1 一関市田村町6−3 一関市藤沢町藤沢字町裏 52 番地 2 九戸郡軽米町軽米第2地割54−5 一関市山目泥田山下48 一関市八幡町2−43 一関市大手町3−36 一関市大東町大原川内128 一関市狐禅寺字大平 17 一関市竹山町7−5 岩手県盛岡市三本柳6地割1 岩手県盛岡市繋字尾入野 64-9 岩手県花巻市諏訪 500 番地 整形外科 神経内科 歯科口腔外科 血液内科 皮膚科 腎臓内科 心療内科 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 電話 0191-53-2101 0191-23-2020 0191-63-5211 0195-46-2411 0191-25-2221 0191-23-3636 0191-23-2050 0191-72-2121 0191-23-3655 0191-26-1415 019-637-7200 091-689-2101 0198-24-0511 呼吸器科 緩和医療科 リハビリテーション科 病理科 5 磐井病院臨床研修プログラム 2013 研修期間 2013 年 4 月 1 日―2015 年 3 月 31 日 募集定員 12 名 プログラムの特徴 Point 1: 必修化以前から 30 年以上にわたり研修医を受け入れてきた実績があり、地方の核となる 病院ならではのアット・ホームな雰囲気の中で、自由選択科目履修期間が長い、柔軟な ローテーションを提供します。 Point 2: 建物が一体化している岩手県立南光病院で精神科研修を行うなど、ほとんどの必修科目 (選択必修含む)が敷地内で履修でき、特に重症救急患者が救急車で多く来院するため、 自然にかなりの実力が身につきます。 Point 3: 目標を1:救急も得意な専門医の取得、2:初期研修:多数の実経験による自分に合った 専門分野の決定、3:後期研修:最短コースでの専門医取得、4:知識・技能はもちろん態 度もプロとなる、5:医師としての人間性を磨くに定め、初期研修修了後は、引き続き当院 で後期研修(専門研修)を行うコースも多数用意しています。 選択研修科目 消化器内科 循環器科 小児科 外科 産婦人科 麻酔科 脳神経外科 救急科 放射線科 緩和医療科 整形外科 泌尿器科 神経内科 形成外科 皮膚科 イーハトーブ臨床研修病院群相互乗り入れプログラム 岩手県内 12 の基幹病院(当院含む)で数か月研修できる「たすきがけ研修」が可能です。 より専門的な研修や特異な症例を体験できる機会を増やし、キャリア形成を応援できる体 制を整えております。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 6 磐井病院臨床研修プログラム 2013 研修カリキュラム 1.院内オリエンテーション、コメディカル研修(毎年4月) 研修開始時に約2週間にわたって行われる当院のオリエンテーションであり、コメ ディカルも指導者として協力し、電子カルテの使用方法や採血の仕方等も研修する 2.岩手県内臨床研修病院合同オリエンテーション(毎年4月) 研修開始時に県内県立病院の研修医を一堂に集めて合同で3日間のオリエン テーションを行う。 3.救急症例検討会・救急診療講義(毎週月曜日 18:00-19:00) 研修医が診察し、判断に迷った症例検討会と指導医による研修医への講習会 4.感染症勉強会(毎週火曜 7:30-8:10) ICDやICMTによる感染症の講義。特に、グラム染色で起炎菌を培養なしで判定し てしまう方法は、患者さんの救命に非常に役立つ 5.画像診断勉強会(不定期木曜日) 画像の読み方(CT,MRI 等)のテレビ回線を使用した講義。 6.キャンサーボードミーティング(毎月第2水曜日 17:30-18:00) 各科持ち回りで、臨床的に問題となる癌症例の提示と討論 7.医師会症例検討会(毎月第3週月曜日 18:30-20:00) 各病院の医師が、診断困難症例、困っている症例を持ち寄り討論を行う。また、当 院紹介症例の経過の説明を受ける。 8.レジデントスキルアップセミナー レントゲン、エコーの診方、ケースカンファランス等を2日間にかけて行う 9.県外開催 OSCE への参加 Advanced OSCE、秋田県主催 OSCE 他に研修医の参加を積極的に募り、指導医 もコメディカルとともに参加する Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 7 磐井病院臨床研修プログラム 2013 10.CPC 主治医が臨床経過を症例提示後、臨床の問題点病理学的死因について発表、討議 11.その他 臨床研修委員会(毎月第4木曜日) 安全管理講習会(年4回ほど) 院内感染予防対策講習会(年2-4回ほど) 学会発表練習(各科にて) 研修管理員会(不定期) Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 8 磐井病院臨床研修プログラム 2013 身分 臨時の嘱託員(一日 7.75 時間、週 38.75 時間勤務) 任用期間 2 年,修了後に(常勤)として採用可能 待遇 1.給与月額:1 年次 345000 円,2 年次 395,000 円 2.手当:宿日直手当 20000 円(2 年次) 時間外勤務手当は加算となる 3.支給見込み額:1 年次 443000 円 2 年次 541000 円 (宿直 4 回,時間外勤務 20 時間として積算) 4.休暇:年次休暇 1 年次 10 日 2 年次 11 日 (夏季休暇 4 日,年末年始の休日 6 日程度,特別休暇) 5.協会けんぽ・厚生年金保険加入、労災保険適用 6.宿舎:公舎を貸与(有償) 独身者 2K(バス・トイレ) 24 時間保育所が併設 ※妻帯者には別途考慮 7.医局にデスク・ロッカー 8.白衣無償貸与(洗濯含む) 9.賠償保険:病院保険に加入済,医師保険は任意加入 10.学会出張:年 120,000 円 11.インターネット常時接続 12:医中誌 web、METEO(メディカルオンライン)より即時、文献入手可能 13.今日の診療指針イントラネット版により、キーワードで診断、治療法が一目でわかる Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 9 磐井病院臨床研修プログラム 2013 当直 4-5回程度 安全管理 研修中は上級医に処置、処方の確認を求めること 研修医評価 各科ローテーション終了時に、指導医、コメディカル、自らの評価を受け、スキルアップに 努める メンタルサポート 1.研修医委員会にて、それぞれのメンタル面の課題を探り出し、臨床研修委員会に報 告し、対象研修医に対して臨床研修委員会でサポートする 2.臨床研修委員長へメール、直接の面談により、メンタル面のサポートを受ける 当院が受け入れている協力型臨床研修病院 《協力型臨床研修病院》 協力型臨床研修病院 岩手県立中央病院 岩手県立中部病院 岩手県立胆沢病院 岩手県立大船渡病院 岩手県立釜石病院 岩手県立宮古病院 岩手県立久慈病院 岩手県立二戸病院 岩手県立南光病院 岩手医科大学附属病院 盛岡赤十字病院 北上済生会病院 研修責任者 高橋弘明 田村乾一 勝又宇一郎 小笠原敏浩 遠野千尋 佐藤元昭 阿部正 鈴木彰 馬場克司 谷田達男 沼里進 嶋村正 所在地 盛岡市 北上市 奥州市 大船渡市 釜石市 宮古市 久慈市 二戸市 一関市 盛岡市 盛岡市 北上市 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 連絡先 019-653-1151(内線 2387) 0197-71-1511 0197-24-4121 0192-26-1111 0193-25-2011 0193-62-4011 0194-53-6131 0195-23-2191 0191-23-3655 019-651-5111(内線 3531) 019-637-3111 0197-64-7722 10 磐井病院臨床研修プログラム 2013 専門医への道 2006 年度研修医 院内 6 名 消化器 2 呼吸器 1 形成 1 外科 1 小児 1 院外 2 名 仙台市立 1 岡部医院 1 2007 年度研修医 院内 3 名 消化器 1 外科 1 循環器 1 院外 3 名 東北大 2 東京女子医大 1 2008 年度研修医 院内 3 名 外科 1 小児 1 泌尿器 1 院外 1 名 東北大 1 2009 年度研修医 院内 3 名 外科 1 小児 1 麻酔 1 院外 4 名 岩手医大 1 秋田大 1 慶応大 1 東京都立総合医療センター 1 2010 年度研修医 院内 3 名 外科 2 産婦人 1 院外 5 名 岩手医大 2 岩手県中 1 東京大 1 埼玉医大総合医療センター 1 2011 年度研修医 院内 4 名 外科 3 麻酔 1 院外 1 名 岩手医大 1 研修医出身大学一覧 大学名 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 合計 東北大学 3 2 2 1 2 3 3 4 23 岩手医大 2 3 1 1 1 2 秋田大学 3 10 2 山形大学 1 福島医大 1 1 3 1 宮崎大学 群馬大学 2 5 1 3 1 1 1 1 女子医大 1 獨協大学 1 1 2 3 日本大学 1 1 自治医大 1 1 埼玉医大 山梨大学 1 1 1 北海道大 1 1 1 旭川医大 1 1 新潟大 1 1 産業医大 1 1 17 大学 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 11 磐井病院臨床研修プログラム 2013 【3】当院臨床研修の到達目標 皆さんは大学生活を終えて,社会人として医師として第一歩をスタートします。これから の研修医としての2年聞は,経験する事側のひとつひとつが皆さんを大きく育てていきま す.多くの症例を経験するとともに皆さんを取り巻く多様なことに積極的に関わり,プライ マリ・ケアができる,プロフェッショナルとしての元気な若手医師に育つことを心から願って おります. 臨床研修の多くの部分は,On the Job Training(OJT)ですが,シミュレーターを使った, off the job training(off-JT)も併用して,段階を踏みながら指導医とともに手技の経験を 積みます. 救急の対応は,救急医療科のローテーションと救急外来での診療をとおして,2年間で 初期対応ができるレベルになります.将来専門医としての道を歩み始めたときに若いこの 時期でなければ経験できないいろいろな診療科についても研修するスケジュールになっ ています.多くの経験を通して医師として持つべきスキルを充実させてください. 今年また新しい研修医が,われわれの仲間になって,さらに活気のある病院にしてくれ るのが楽しみです.いっしょに,楽しく勉強しましょう. 研修到達目標 『医師として,医学・医療の社会的ニーズを確認しつつ,日常診療で頻繁に遭遇する病気 や病態に適切に対処できるよう,幅広い基本的な臨床能力(態度・技能・知識)を身に付 ける』 行動目標 医療人として必要な基本姿勢・態度 (1)患者-医師関係 患者を全人的に理解し、患者・家族と良好な人間関係を確立するために、 1)患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 2)医師、患者・家族がともに納得できる医療を行うためのインフォームド・コンセントが実 施できる。 3)守秘義務を果たし、プライバシーへの配慮ができる。 (2)チーム医療 医療チームの構成員としての役割を理解し、保健・医療・福祉の幅広い職種からなる他の メンバーと協調するために、 1)指導医や専門医に適切なタイミングでコンサルテーションができる。 2)上級及び同僚医師や他の医療従事者と適切なコミュニケーションがとれる。 3)同僚及び後輩へ教育的配慮ができる。 4)患者の転入・転出に当たり、情報を交換できる。 5)関係機関や諸団体の担当者とコミュニケーションがとれる。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 12 磐井病院臨床研修プログラム 2013 (3)問題対応能力 患者の問題を把握し、問題対応型の思考を行い、生涯にわたる自己学習の習慣を身に 付けるために、 1)臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価し、当該患者への適応を判断 できる(EBM =Evidence Based Medicineの実践がで きる。)。 2)自己評価及び第三者による評価を踏まえた問題対応能力の改善ができる。 3)臨床研究や治験の意義を理解し、研究や学会活動に関心を持つ。 4)自己管理能力を身に付け、生涯にわたり基本的診療能力の向上に努める。 (4)安全管理 患者及び医療従事者にとって安全な医療を遂行し、安全管理の方策を身に付け、危機管 理に参画するために、 1)医療を行う際の安全確認の考え方を理解し、実施できる。 2)医療事故防止及び事故後の対処について、マニュアルなどに沿って行動できる。 3)院内感染対策(Standard Precautionsを含む。)を理解し、実施できる。 (5)症例呈示 チーム医療の実践と自己の臨床能力向上に不可欠な、症例呈示と意見交換を行うため に、 1)症例呈示と討論ができる。 2)臨床症例に関するカンファレンスや学術集会に参加する。 (6)医療の社会性 医療の持つ社会的側面の重要性を理解し、社会に貢献するために、 1)保健医療法規・制度を理解し、適切に行動できる。 2)医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 3)医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 4)医薬品や医療用具による健康被害の発生防止について理解し、適切に行動できる。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 13 磐井病院臨床研修プログラム 2013 【4】各科臨床研修カリキュラム 救急科 【研修プログラムの目標と特徴】 救急研修は 1 年次の 6 月から 2 年時の 3 月まで,計 22 か月の救急外来診療を通して 行う, 1 年次の当直は,17:00~24:00 までの勤務とし,指導医とともに診療する.2 年次の 当直は 17:00~翌日の朝 8:30 までとする.日当直の回数は,月 5 回程度である.各診療 科(循環器,消化器,神経内科,脳神経外科,泌尿器科,産婦人科,皮膚科,外科,形成 外科,整形外科等)のオンコール体制の下で研修を行う. 1 か月以上の救急科ローテーションでは,日中の救急外来の診療を行い,患者さんのト リアージを通じて,救急医療を学ぶ.また,救急医療科および各診療科は常に研修医の バックアップを行う.ただし、麻酔科・救急としての研修のため常に救急研修ができるわけ ではなく、主に時間外の診療や研修となる。 救急を要する病状・病態について,初期治療に参加する. 2年次の研修では、救急専従となり基本的に朝夕の病棟回診と処置、また日中の救急 外来での初期診療を行う. 入院患者は急性薬物中毒、多臓器不全、多発外傷、重症感染症、心肺停止患者など多 様である.ただし、地域の事情により呼吸器疾患(肺炎、喘息、肺癌、肺結核など)、耳 鼻科疾患や高齢者の老衰、看取りなども重要な業務としているため、現在の日本の医 療事情を理解するのにふさわしいと思われる。 (1) 急性臓器不全 呼吸障害,心不全,肝不全,腎不全,播種性血管内凝固症候群=DIC,多臓器不 全,脳死) (2) 心肺停止 (3) 意識障害 (4) 外傷,多発外傷 (5) 急性腹症 (6) 消化管出血 (7) 虚血性心疾患 (8) 脳血管障害 (9) 感染症,敗血症,全身性炎症反応症候群(SIRS) (10) 熱傷 (11) 急性中毒 (12) 環境障害 (13) 精神科救急,小児虐待 (14) 異物,刺咬傷,溺水,縊首など (15) 集団災害 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 14 磐井病院臨床研修プログラム 2013 【一般目標:GIO】 頻繁に関わる負傷または疾病に適切な初期診療を行うために、救急診療に必要な知 識、技能、態度を身につける。 【行動目標:SBOs】 1. 重篤な患者(心肺停止,多発外傷,ショック,緊張性気胸など)の初期対応ができる. 2. 一見軽傷に見える患者群の中から重篤な急病,外傷の患者を選び出せる (SAH, AMI,大動脈解離,急性喉頭蓋炎など). 3. 慢性疾患患者の悪化を早期発見,予防できる (慢性心不全患者の咳,糖尿病患者 の嘔気,COPD患者の肋骨骨折 など). 4. ありふれた急病,外傷の初期対応ができる (骨折,創処置,急性虫垂炎など). 5. 適切なタイミングで適切な専門医に応援要請・バトンタッチができる. 6. 夜間,週末に受診する患者,家族の不安に傾聴,共感ができる (不眠,高血圧,耳 鼻の異物,小児の発熱など). 7. 死に行く患者,家族の悲嘆に共感できる (愛する家族の死を受け入れられない遺族 など). 8. 院内外の他の職種と協調できる (上級医,看護師,コメディカル,他院の職員,警察 官,福祉行政担当者など). 9. 後輩の教育に意欲的に取り組む (医学生,看護学生,救命士の教育など).プレホス ピタルケアの体制を理解する (救急隊の力量把握,救命士への指示,MC体制 な ど). 【研修方略:LS】 LS 3 方法 ミニレクチ ャー 救急症例 検討会 自己学習 4 OJT 1 2 SBOs 実施場所 媒体 1~8,10 会議室 PC プレゼン 1~8,10 会議 1~8,10 自宅,病棟 PC プレゼン 電子カルテ 教科書(赤本) 1~10 救急外来 患者,スタッフ 人的資源 時間 時期 研修医,指導医 15 分 毎週月 研修医,指導医 15 分 毎週月 上級医,指導医 上級医,指導医, 看護師,医学生,救急隊, 救命士,看護学生 1 時間 適宜 適宜 毎日 【研修評価:Ev】 SBOs 1~10 目的 形成的 対象 知識,解釈,技能 1~10 形成的 問題解決,技能 測定者 指導医・看護 師 指導医 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 時期 救急 1 か月 研修終了時 研修終了時 方法 評価表 症例レポート 15 磐井病院臨床研修プログラム 2013 【教育に関する行事】1 か月の救急ローテーション時 月 火 水 木 金 8:30 症 例 討 症 例 討 症 例 討 症 例 討 症 例 討 9:00 10:00 11:00 検 救急外来診療 12:00 13:00 14;00 検 救急外来診療 15:00 16:00 17;00 18:00 BLS 院内トレーニング 検 救急外来診療 検 救急外来診療 検 救急外来診療 ※毎週月曜日,7:30~8:00 は,ミニレクチャー・救急症例検討会(研修委員会主催)がある ので,上級医・指導医は研修医が参加できるように配慮する. 【研修内容・方法】 症例検討会やレクチャーなど以外は,救急外来・病棟・手術室などで患者の診療(ベッ ドサイド研修)を行う. 【指導責任者および指導医】 スタッフ 片山 貴晶 中村 紳 加藤 博孝 役職 救急医療科長 副院長 副院長 卒年 1994 年 1986 年 1980 年 資格 日本救急医学会救急科専門医 日本救急医学会救急科専門医 日本外科学会指導医 専門分野 麻酔,救急 循環器 外科 【その他】 一年次は,第三当直医として指導医とともに勤務する.一年次の単独診療は緊急時を 除き禁止する. 診療に従事した時間分の時間外手当を月末に申請する.申請の仕方は別紙,時間外 手当の申請の仕方を参考のこと. 二年次から独立した当直医となる. 各科は常時,オンコール体制をとっているので,マニュアルをみても判断に困る時には, 遠慮なく各科の当番医に相談すること. 当院は日本救急医学会救急科専門医施設であるため,当院での研修も実績となり,希望 があれば後期研修後は救急科専門医が取得可能 基本的には救急科専門医を目指す研修をしていただく。救急科専門医取得には全身のあ らゆる疾患の知識および手技、診療実績が必要となる。 【改訂履歴】 2004.4 2007.6.9 2010.2.1 作成 改訂 改訂 加藤博孝 片山貴晶,加藤博孝 加藤博孝 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 16 磐井病院臨床研修プログラム 2013 外科 【1】基本的事項ならびに関連事項 基本的事項 1: 初期研修における外科修練内容 (1) 外科専門医に必要とされる知識の基本的部分を修得することを目標とする。 (2) 実際には外科専門医取得コースの途中までを実践、学習することとする。 2:外科医を目指す研修医の外科修練内容について (1)医の倫理を体得し,かつ高度の外科専門的知識と技術を修得した外科専門医を育成 することを目的とする。よって、当院で外科後期研修を希望する者に対しては、2年次選 択枠での外科研修中に、積極的に術者としての技能を磨かせる方針である。 (2)具体的には、外科専門医試験に軽くパスできる知識と技術を身につける。〔外科専門 医試験に必要な経験必須症例および経験技術等の到達目標を確実に実践することとし、 外科の基本的臨床判断能力と問題解決能力、周術期管理、手術の基本手技(結紮,縫 合,術野の展開)を習得する。〕 (3)身につける知識と技術は、外科のみでなく内科,小児科,産婦人科,救急医学などの 各サブスペシャルティの基礎部分(共通総論)をも習得し,どのような病気にも精通した 「外科専門医」であるべき内容とする。 (4)卒後初期臨床研修での救急医学より,さらに高度な外科的内容に重点をおいた救 命・救急医療を必修とする。 【2】将来外科医を目指す研修医に対して (1)磐井病院外科における外科専門医への道 専門医になるための外科学会の掲げたハードル 1:外科専門医になるためには、術者または助手経験が150例以上必要 2:さらに学会論発表20単位以上必要 →磐井病院外科ではこれを軽くこなすプログラムが組まれている (2)外科の特徴 1)外科系専門医制度に関係するすべての認定施設になっている 1:外科学会認定施設 2:消化器外科学会認定施設 3:内分泌外科学会認定施設 4:乳癌学会認定関連施設 →当院で施行した手術はすべて各種専門医(外科専門医、消化器外科専門医、内分 泌外科専門医、乳癌専門医)を取る時のクレジットにできる 2)研修医に積極的に手術をさせる 特に将来、外科後期研修を希望するものには、初期研修2年目より積極的に全身麻酔手 術の術者をしていただく方針である。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 17 磐井病院臨床研修プログラム 2013 400 350 腰麻、局麻手術数 300 全麻手術数 250 200 150 100 50 0 A研修医 B研修医 C研修医 D研修医 E研修医 F研修医 (現在4年目) (現在3年目)(現在2年目) 3)研修医に難易度の高い手術を経験していただく 4年次研修医 3年次研修医(外科21か月) 総手術数(全麻) 265 (144) 231(95) 胃亜全摘 13 0 胃全摘 2 0 胃空腸吻合 4 2 イレウス 15 6 腹腔鏡下胆摘 24 28 開腹胆摘 4 1 結腸切除(大腸癌) 13 18 直腸癌 6 0 乳癌 21 6 虫垂切除 21 20 ヘルニア 25 38 膵頭十二指腸切除 1 0 甲状腺 2 1 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 18 磐井病院臨床研修プログラム 2013 4)学会発表、論文作成もしっかり行う(技術だけでなく理論も完成させる) 演題名・ 論文名 発表日 演者、発表者 学会名 2 0 1 0 / 7 / 1 5 EMR後 、 病 理 学 的 に 追 加 手 術 が 必 要 で あ っ た 胃 、 大 腸 癌 症 例 の 検 討 佐藤耕一郎 第6 5 回日本消化器外科学会総会 2 0 1 0 / 6 / 2 5 左 乳 房 に 発 生 し 、 自 然 消 退 し た 皮 膚 型 未 分 化 大 細 胞 性 リ ン パ 腫 の 1例 佐藤耕一郎 第1 8 回日本乳癌学会総会 2010/4月 甲 状 腺 癌 や Riedel甲 状 腺 炎 と の 鑑 別 が 困 難 で あ っ た 亜 急 性 甲 状 腺 炎 の 1例 佐藤耕一郎 2011/3月 局 所 進 行 乳 癌 と の 鑑 別 を 要 し ,無 治 療 で 完 全 自 然 消 退 し た リ ン パ 腫 様 丘 疹 症 の 1例 佐藤耕一郎 日本臨床外科学会雑誌7 2 巻3 号 P5 9 4 - 6 0 0 内分泌外科2 7 巻1 号 P5 0 - 5 5 2010/11/23 腹 痛 を 契 機 に 見 つ か っ た 大 網 由 来 の 巨 大 嚢 胞 性 リ ン パ 管 腫 の 一 例 小澤洋平 第7 1 回日本臨床外科学会 2 0 1 0 / 1 1 / 2 3 後 腹 膜 原 発 の Castleman病 の 一 例 伊藤靖 第7 1 回日本臨床外科学会 2 0 1 0 / 4 / 1 0 分 岐 鎖 ア ミ ノ 酸 L-バ リ ン の 肝 線 維 化 改 善 効 果 中西史 2 0 1 0 / 6 / 1 6 Po st - t r an splan t lym ph o pr o life r at ive diso r de r s aft e r livin g do n o r live r t r an splan t at io n 中西史 第1 1 0 回日本外科学会総会 In te rn ation al Live r Tran splan tation soc ie ty 1 6 th An n u an l In te rn ation al Con gre ss 中西史 第2 8 回日本肝移植研究会 2 0 1 1 / 3 / 1 8 超 音 波 ガ イ ド 下 選 択 的 グ リ ソ ン 鞘 結 紮 術 が 有 効 で あ っ た 肝 損 傷 後 遅 発 性 肝 動 脈 瘤 の 1例 武藤亮 第4 7 回日本救急医学会総会 2 0 1 1 / 3 / 1 7 癒 着 性 腸 閉 塞 を 併 発 し た 小 腸 ア ニ サ キ ス 症 の 1例 坂下啓太 第4 7 回日本救急医学会総会 2 0 1 0 / 7 / 2 劇症肝炎に対する生体肝移植後に急激な肝障害、 門脈血流を示し、 VODが疑われた2症例 【 座長、 講演、 シ ンポジ スト等】 発表日 学会名・ テ ーマ名 2 0 1 1 / 3 / 1 7 大腸疾患② 2010/9/18 磐 井 病 院 に お い て 実 行 さ れ た D P C 導 入 を 成 功 さ せ る た め の 準 備 活 動 と そ の 結 果 2 0 1 0 / 3 / 6 検査技師の的確な判断がなければ 救命できなかった多臓器不全の2 症例 講師、座長等 座長( 武藤亮) シンポジスト ( 佐藤耕一郎) 講師 ( 佐藤耕一郎) 学会名・ シンポジウム名 第4 7 回日本救急医学会総会 第3回日本医療マネジメント学会 岩手県支部学術集会 第2 回岩手県感染症検査ネットワーク会議研修会 5)外科での後期研修希望者は、まずはブタで手術練習 外科での後期研修を希望する2年目初期研修医は、まず2年目研修時の秋にジョンソンエ ンドジョンソンの須賀川ラボで豚を使っての腹腔鏡下胆嚢摘出術をしていただきます。昨 年は4人の初期研修医が参加されました。 【3】将来の専門をまだ決めていない研修医、外科以外の科を目指す研修医に対して I:到達目標 1:到達目標:1ヶ月まで (1)外科診療を行う上で、適切な態度と習慣を身につける。 1)輸液を含めた術前、術後管理がきる. 2)指導医とともに診療に参加し,協調による外科グループ診療を行うことができる。 (2)外科診療に必要な検査、処置、麻酔手技に習熟し、それらの臨床応用ができる。 1)周術期管理などに必要な病態生理を理解している。 2)手術侵襲の大きさと手術のリスクを判断することができる。 ①輸液・輸血:周術期・外傷患者に対する輸液・輸血について述べることができる。 ②出血傾向を鑑別できる。 ③血栓症の予防,診断および治療の方法について述べることができる。 3)栄養・代謝学について述べられる。 ①病態や疾患に応じた必要熱量を計算し,適切な経腸,経静脈栄養剤の投与,管理につ いて述べることができる。 ②外傷,手術などの侵襲に対する生体反応と代謝の変化を理解できる。 4)感染症を理解している。 ①臓器特有,あるいは疾病特有の細菌の知識を持ち,抗菌薬を適切に選択できる。 ②術後発熱の鑑別診断ができる。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 19 磐井病院臨床研修プログラム 2013 ③抗菌薬による有害事象(合併症)を理解できる。 ④破傷風トキソイドと破傷風免疫ヒトグロブリンの適応を述べることができる。 5)創傷治癒:創傷治癒の基本を述べることができる。 6)周術期の管理:病態別の検査計画,治療計画を立てることができる。 7)集中治療 ①集中治療について述べることができる。 ②レスピレータの基本的な管理について述べることができる。 ③DIC とMOF を理解できる。 8)術前、術後管理として ①対象患者さんの動脈穿刺と動脈血ガス分析ができる。 ②検査のための採血ができる 2:到達目標:2ヶ月まで (1)外科診療を行う上で、適切な態度と習慣を身につける。 1)外来の簡単な縫合ができるようになる。 2)コメディカルスタッフと協調・協力してチーム医療を実践することができる。 (2)外科診療に必要な検査、処置、麻酔手技に習熟し、それらの臨床応用ができる。 1)検査ができる ①基本的な臨床検査を理解し、実践できる ②超音波診断:自身で実施し,病態を診断できる。 ③呼吸機能検査の適応を決定し,結果を解釈できる。 2)外科医に必要な周術期管理ができる。 ①術後疼痛管理の重要性を理解し,これを行うことができる。 ②周術期の補正輸液と維持療法を行うことができる。 ③輸血量を決定し,成分輸血を指示できる。 ④出血傾向に対処できる。 ⑤血栓症の治療について述べることができる。 ⑥経腸栄養の投与と管理ができる。 ⑦抗菌性抗生物質の適正な使用ができる。 ⑧抗菌性抗生物質の有害事象に対処できる。 ⑨デブリードマン,切開およびドレナージを適切にできる。 ⑩熱傷初期輸液療法 ⑪ショックの診断と原因別治療(輸液,輸血,成分輸血,薬物療法を含む) ⑫DIC,SIRS,CARS,MOF の診断と治療 3)次の麻酔手技を安全に行うことができる。 ①局所・浸潤麻酔 3:到達目標:3-4ヶ月まで (1)外科医として十分な知識がある。 1)手術をはじめとする外科診療上で必要な局所解剖について述べることができる。 2)病理学:外科病理学の基礎を理解している。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 20 磐井病院臨床研修プログラム 2013 3)免疫学 ①アナフィラキシーショックを理解できる。 ②GVHD の予防,診断および治療方法について述べることができる。 ③組織適合と拒絶反応について述べることができる。 4)検査について適切に施行、判断できる。 ①上・下部消化管造影,血管造影等:適応を決定し,読影することができる。 ②内視鏡検査:上・下部消化管内視鏡検査,気管支内視鏡検査,術中胆道鏡検査, ERCP 等の必要性を判断することができる。 ③心臓カテーテルおよびシネアンギオグラフィー:必要性を判断することができる ④エックス線単純撮影,CT,MRI:適応を決定し,読影することができる。 (2)外科医として技術をある程度確立できる。 1)手術適応を適切に診断できる。 ①緊急手術の適応を判断し,それに対処することができる。 ②緊急手技ができる(気管切開,輪状甲状靭帯切開ができる。)。 2)術前術後管理ができる。 ①中心静脈カテーテルの挿入とそれによる循環管理 ②胸腔ドレナージ ③レスピレータによる呼吸管理ができる。 3)癌患者に対し、適切に処置できる。 ①ターミナルケアを適切に行うことができる。 ②抗癌剤と放射線療法の有害事象に対処することができる。 II:磐井病院手術修練カリキュラム 1:到達目標:1か月まで 1)動脈穿刺まで 2:到達目標:2ヶ月まで 1)外傷患者さん等に対する外来での簡単な皮膚縫合まで 2:到達目標:3-4ヶ月まで 1)皮膚・軟部組織 ①体表リンパ節摘除 ②異物除去 ③爪甲除去手術 ④陥入爪手術 ⑤皮膚切開,皮下腫瘤摘出, 2)鼠形ヘルニア根治術(小児、女児) 3)乳腺膿瘍切開 4)胃瘻造設 【4】教育に関する行事 スケジュール (1) 手術症例検討会:受け持ち症例のプレゼンテーションを行う。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 21 磐井病院臨床研修プログラム 2013 (2) 手術報告:術者の場合は自ら外科消化器科カンファランスの時に行う。 (3) 死亡症例検討会:第 2 火曜日,朝 7:30(4) 臨床病理カンファランス:年 2 回程度(不定期) (5) 外科消化器科症例検討会:毎週水曜日の夕刻 学会研究会参加:希望により参加 《2013 年 4 月からの体制》 7:30 月 火 水 木 金 土 日 8:30 9:00 10:00 11:00 12:00 術 前 症 外来 例検討 回診(武藤、中村、福島) 手術 感 染 術 前 症 外来 勉 強 例検討 回診(阿部、上村、中村) 手術 会 死亡症例検討会 (第 2 週) 術 前 症 外来 例検討 回診(赤田,武藤、中村) ケ ース カ ン ファランス 画 像 術 前 症 外来 診 断 例検討 回診(加藤、佐藤、武藤、上村) 手術 勉 強 会 術 前 症 外来 例検討 回診(加藤、佐藤、阿部,赤田、 上村) 手術 回診 回診 13:00 14;00 15:00 16:00 17;00 手術 病理医による迅速診可 18:00 回診 ミニレクチャー 手術 回診 検査 外科消化器カン 回診 *大きな手術はなるべ ファランス く組まない NST ラウンド 回診 手術 病理医による迅速診可(第 2,4 週) 乳腺外来(第 1,3 週) ICT ラウント MMG 読影(1,3 週) 手術 病理検討会(*病理医来院時) 回診 【5】研修内容・方法 1)病棟の診療チームに配属される.患者の受け持ち医となって診療の実際にたずさわり ながら,指導を受ける。 2)チームの患者さんに対しては,身体診察,検査オーダー,検査結果のチェック,診療録 の記載を行う.自分で手術を行った場合は,手術所見を記載する。退院時にはサマリーを 記載する。 3)化学療法(入院,外来)においては,患者状態のチェック,検査結果の評価を行い,当 日の化学療法の実施の可否を決定する。 4)外科研修期間は原則として 4 か月とする。 5)外科レジデントは上級医と組み、抄読会で、読んだ英語論文を発表する Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 22 磐井病院臨床研修プログラム 2013 【6】指導責任者・研修指導医 指導医 2013 年 4 月~ 役職 卒業年度 資格 専門分野 外科学会指導医 外科専門医 インフェクションコントロールドクター(ICD) マンモグラフィー読影 B1 緩和ケア指導医 岩手医大臨床教授 東北大学臨床教授 外科学会指導医 外科専門医 消化器外科専門医 消化器外科指導医 内分泌外科専門医 乳癌学会認定医 消化器癌外科治療認定医 インフェクションコントロールドクター(ICD) マンモグラフィー読影 A 乳腺超音波認定 B1 外科専門医 マンモグラフィー読影 A 消化器外科 移植外科 肝胆膵外科 癌化学療法 緩和ケア 感染管理 1993 年 外科専門医 外科医長 1998 年 福島 大造 外科医長 2001 年 外科専門医 マンモグラフィー読影 A 日本外科学会専門医、日本移 植学会認定医、 血管外科 消化器外科 消化器外科 移植外科 中村崇宣 外科医長 2004 年 石田孝宣 東北大学腫瘍外科 1987 年 宮下 穰 東北大学腫瘍外科 2003 年 島岡 理 1983 年 佐藤正規 岩手県立中央病院小 児外科 後期研修2年目 2010 年 飯田雅史 後期研修1年目 2011 年 一般外科 太田嶺人 後期研修1年目 2011 年 一般外科 榊原宏幸 後期研修1年目 2011 年 一般外科 加藤博孝 院長 ICT リーダー 1980 年 佐藤耕一郎 副院長 医療研修科長 1984 年 阿部隆之 1992 年 赤田徹弥 外科医長 臨床検査科長 透析科長 NST リーダー 外科医長 武藤 亮 乳癌学会指導医 乳癌学会専門医 外科専門医、小児外科専門医 東北大小児外科臨床教授 マンモグラフィー読影 B1 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 消化器外科 移植外科 肝胆膵外科 乳腺甲状腺外科 消化器外科 移植外科 肝胆膵外科 消化器外科 食道外科 乳腺外科 乳腺外科 ※6 月~ 小児外科 一般外科 23 磐井病院臨床研修プログラム 2013 消化器科 研修目的 消化器疾患や糖尿病などの代謝性疾患は日常臨床で遭遇する頻度が高い疾患であり、 医師として活躍してゆくには、これらの疾患についてある程度の知識や治療経験が備わ っているのが望ましいと考える。当科の研修では多くの症例を経験することによって、診 断から治療までの基本的な流れを理解し実践できることを目的とする。 GIO(一般目標) 消化器疾患や代謝性疾患を中心に内科的疾患の基本的知識を習熟し、さらに各種検査 や治療手技の適応を理解し習得することにより、適切な診断と治療を行うことができる。ま た知識や技量、研修期間の長さに応じて、より高度な専門的検査や治療手技が遂行でき る。 SBOs(行動目標) 1.病歴や症状、一般身体所見から鑑別診断を列挙することができる。 2.診断に必要な検査をオーダーすることができる。 3.病歴や身体所見、検査結果を総合的かつ適切に解釈し診断することができる。 4.診断に基づいて適切な治療方針を建てることができる。 5.内科一般としての基本的な検査、治療手技を施行することができる。 例)経鼻胃管挿入、中心静脈穿刺など 6.消化器科領域の基本的な検査、治療手技を施行することができる。 例)腹部超音波検査、胃透視、大腸透視、イレウスチューブ挿入など 7.消化器科の特殊検査や治療手技の介助ができ、技量に応じて手技を実施可能。 例)エコー下肝生検、エコー下胆道ドレナージ(PTCD.PTGBD)、ラジオ波熱凝固療 法(RFA)、経皮的エタノール注入療法(PEI)、肝動脈(化学)塞栓療法「TA(C)E」、上下部消 化管内視鏡検査、内視鏡的消化管出血止血術、早期悪性腫瘍に対する粘膜切除/粘膜 下層剥離術、大腸ポリープ切除術、内視鏡的食道胃静脈瘤硬化療法(EIS)、内視鏡的食 道静脈瘤結紮術(EVL)、内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)、内視鏡的胆道ドレナージ (ERBD,ENBD)、内視鏡的胆道ステント留置術など 8.患者やその家族に対して適切なコミュニケーションをとりつつ、病状説明をすることがで きる。 9.医師や看護師、他のコメディカルスタッフと協力し患者の治療することが出来る。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 24 磐井病院臨床研修プログラム 2013 研修方略 LS 1 方法 外来研修 該当 SBOs 1~4,8,9 対象 研修医 場所 消化器外来 救急外来 消化器病棟 2 病棟研修 1~5,8,9 研修医 3 特殊検査 研修 5~7 研修医 内視鏡室 透視室 エコー室 4 模型を用 いた トレーニン グ 7(内視鏡検査) 研修医 内視鏡室 媒体 胃 、 大 腸モデ ル 人的資源 指導医 上級医 指導医 上級医 看護師 指導医 上級医 看護師 臨床検査技 師 指導医 上級医 時間 3 時間 2 時間 学習時期 研修期間 中適宜 毎日 3 時間 毎日 1 時間 研修期間 中適宜 研修評価 SBOs 1~4,8,9 目的 形成的 5~7 形成的 対象 知識・問題解決・ 態度 技能 測定者 指導医 コメディカル 指導医 時期 研修終了時 方法 レポート 研修期間中 観察記録 消化器科週間予定表 午前 午後 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 病棟回診、外来診察 各種検査(腹部超音波検査、上下部消化管内視鏡検査、胃透視、大腸透視) 入院特殊検査 病棟回診 外来内視鏡検査 内視鏡フィルムカンファレンス(毎週火曜夕方) 消化器科・外科合同症例検討会(毎週水曜夕方) 指導責任者および指導医 消化器科指導責任者:菅野 記豊 研修指導医:横山 大、横沢 聡、小林 茂之、飛澤笑山 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 25 磐井病院臨床研修プログラム 2013 産婦人科 【初期研修の特色】 当院産婦人科は岩手県南から宮城県北にわたる医療圏を有しています。人口にすると 約 20 万人規模です。可能な限り患者を受け入れる方針で診療にあたっています。大き な特色として周産期分野においては新生児科との連携のもとに妊娠 28 週以降の分娩 について受け入れ可能です。それにより様々な週数の分娩を学ぶことが可能です。婦 人科手術においては、積極的に腹腔鏡手術にも取り組んでいます。当院における初期 研修で当科は必修となっています。地域医療の担い手となるためには産婦人科的な基 礎知識がどうしても必要とされる場面が必ずあるという理由からです。1 ヶ月という短い 期間ですが、有意義な研修となることを願っています。 【産婦人科初期研修要項】 1.はじめに 全ての医師にとって、女性の診療を行う上で産婦人科の知識が重要であるのはもちろ んであるが、女性の生理的、形態的、精神的特徴、あるいは特有の病態を把握しておく ことは他領域の疾病に罹患した女性に対して適切に対応するためにも必要不可欠なこ とである。そのため当院における医師臨床研修プログラムで当科は必修研修科目のま まとしてある。研修医はその意義を十分理解したうえで研修にあたらねばならない。1 ヶ 月という短い研修期間ではあるが、これまで産科婦人科学に対して修得した知識を基 に、診断と治療の実際の手技を習得することを目的とする。そのためには積極的に診 療に参加することにより、診断の手順、検査の選択、治療方針とその実施について研修 する。 2.一般目標 GIO(General Instructional Objective) (1)女性特有の疾患による救急医療を研修する。 緊急を要する他科疾患との鑑別を的確に行い、初期治療を行うための研修を行う。 (2)妊産褥婦ならびに新生児の医療に必要な基本的知識を研修する。 妊娠分娩と産褥期の管理ならびに新生児の医療に必要な基礎知識と共に、育児に 必要な母性とその育成を学ぶ。また妊産褥婦に対する投薬、治療、検査を行う上で の制限と特殊性について理解する。 (3)女性特有のプライマリケアを研修する。 思春期、性成熟期、更年期における生理的、肉体的、精神的変化は女性特有のもの である。女性の加齢と性周期に伴うホルモン環境の変化を理解し、それらの失調に起 因する諸々の疾患に関する系統的診断と治療を研修する。これらを学ぶことはリプロ ダクティブヘルスへの配慮や女性の QOL 向上を目指したヘルスケア等、21 世紀の医 療に対する要請に応えるものであることを理解する。 3.行動目標 SBOs(Specific Behavioral Objectives) 1.産婦人科診療に必要な基本的態度に配慮する。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 26 磐井病院臨床研修プログラム 2013 2.産婦人科的問診法について説明し実施することが出来る。 3.産婦人科診察法について説明し実施することが出来る。 4.産婦人科臨床検査を正しく選択し実施することが出来る。 5.正常妊娠、分娩、産褥の管理が出来る。 6.正常新生児の管理が出来る。 7.腹式帝王切開術の手順を説明することが出来る。 8.流早産の管理が出来る。 9.産科出血に対する応急処置法が出来る。 10.急性腹症の鑑別と対応が出来る。 11.産婦人科手術の第 2 助手が出来る。 12.婦人科良性腫瘍の診断と治療計画の立案が出来る。 13.婦人科性器感染症検査、診断、治療計画の立案が出来る。 14.婦人科悪性腫瘍の早期診断法と集学的治療について説明できる。 15.不妊症、内分泌疾患患者の治療に関して説明することが出来る。 4.方略(Learning Strategies) LS 方法 1 講義 2 病棟研修 3 外来研修 4 手術室研修 該当 SBOs 2,3,5,8 12~15 1~6,8~10 12,14 1~5,8~10 12~14 場所 外来 E 3 西病棟 媒体 PC プリント 人的資源 指導医 研修医 時間 3 西病棟 1,7,11 時期 2 火、水曜日 入院患者 指導医 4 毎日 午前・午後 外来 E 外来患者 指導医 2 毎日午前 手術室 手術患者 指導医 3 月木 午後 火 全日 5.教育評価(Educational Evaluation) SBOs 1 2~6 7、11 8~10、 12~15 目的 形成的 形成的 形成的 対象 態度 知識、技能 知識、技能 測定者 指導医 指導医 指導医 時期 実習中 実習後 実習後 形成的 知識 指導医 実習後 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 方法 観察記録 口頭試験 観察記録 観察記録 シミュレーション レポート 27 磐井病院臨床研修プログラム 2013 6.研修スケジュール 午前 午後 月 病棟回診 病棟外来 業務 火 病棟回診 病棟業務 手術 病棟回診 病棟外来業務 手術 手術 症例検討会 病棟回診 1 ヶ月健診 周産期ミーティング 病棟回診 病棟回診 水 木 病棟回診 病棟外来 業務 金 病棟回診 病棟外来 業務 手術 外来 病棟回診 病棟回診 上記予定に従って研修を行い、症例検討会ではプレゼンテーションを担当する。 分娩に関しては基本的に全例呼び出すものとする。 研修修了時に指導責任者は EPOC を用いて総合的評価を行う。 7.指導責任者および指導医 産婦人科指導責任者:徳永 英樹 研修指導医:菅原 登 【2011 実績】 手術件数 総手術件数 155 件(婦人科開腹手術 60 件、腹腔鏡下手術 61 件、経腟手術 21 件、その他 4 件) 分娩数 595 件(帝王切開 155 件を含む) 【施設認定】 日本産科婦人科学会専門医制度卒後研修指導施設 【医師紹介】 徳永 英樹(とくなが ひでき) 産婦人科長(平成 12 年卒) 専門分野:婦人科腫瘍 資格: 医学博士、日本産科婦人科学会産婦人科専門医、母体保護法指定医、日 本、臨床細胞学会 専門医、厚生労働省臨床研修指導医 菅原 登(すがわら のぼる) 周産期医療科長(平成 13 年卒) 専門分野:周産期医療 資格:日本産科婦人科学会産婦人科専門医、母体保護法指定医、厚生労働省臨床 研修指導医 ほか産婦人科専攻医 2 名 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 28 磐井病院臨床研修プログラム 2013 小児科 1.研修プログラムの目標と特徴 小児科は、年齢ごとに異なった特性をもつ小児へのヘルス・ケア全般を対象とする。研 修では、小児診療を適切に実践するうえで必要な基本的知識・技能・態度の習得を目標 とする。 当院の小児科での 2 年次の 1 か月の研修では、小児の一般診療以外に、救急外来での 小児対応も行う。また、新生児室での、新生児の診療にも参加する。 【外来・救急診療】 GIO:頻度が高い疾患の鑑別診断と対処法、および保護者への対応と支援の実際を学 ぶ。 SBOs: ① 頻度の高い疾患の鑑別診断と対処ができる。 ② 患児の保護者への対応ができる。 ③ 小児の成長・発達と、それに応じた特性を理解できる。 ④ 年齢ごとの、コモンディジーズと重症疾患を鑑別する。 ⑤ 医療面接、診察、診断、対処の方法を学ぶ。 【病棟研修】 GIO:入院適応を知り、患児と保護者の心理状態を理解する。 SBOs: ① 新生児の一般的管理ができる。 ② 病児の身体診察ができる。 ③ 病児の治療計画を立てる。 ④ 基本的な手技を行う。 ⑤ 基本的な臨床検査の結果を解釈する。 ⑥ 基本的な薬剤の使用法を理解し、処方ができる。 ⑦ 輸液の適応、輸液の種類と必要量を決める。 【一般症候】 (1) 体重増加不良、哺乳力不良 (2) 発達の遅れ (3) 発熱 (4) 脱水、浮腫 (5) 発疹、湿疹 (6) 黄疸 (7) チアノーゼ (8) 貧血 (9) 紫斑、出血傾向 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 29 磐井病院臨床研修プログラム 2013 (10) 痙攣、意識障害 (11) 頭痛 (12) 耳痛 (13) 咽頭痛、口腔内の痛み (14) 咳・喘鳴、呼吸困難 (15) 頸部腫瘤、リンパ節腫脹 (16) 鼻出血 (17) 嘔吐、腹痛 (18) 下痢、便秘、血便 (19) 四肢の疼痛 (20) 夜尿、頻尿 (21) 肥満、やせ 【頻度の高い、あるいは重要な疾患】 (A) 疾患:経験すべき疾患 (B) 疾患:経験することが望ましい疾患 (1) (2) (3) (4) (5) 新生児疾患 新生児仮死(A) 新生児黄疸(A) 低出生体重児(A) 呼吸窮迫症候群(B) 乳児疾患 おむつかぶれ(A) 乳児湿疹(A) 乳児下痢症(A) 感染症 発疹性ウイルス性疾患(突発性発疹、麻疹、風疹、水痘、伝染性紅斑、手足口病 のいずれかを経験する)(A) その他のウイルス性疾患(ヘルパンギーナ、流行性耳下腺炎、インフルエンザの いずれかを経験する)(A) 急性扁桃炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎(A) 伝染性膿痂疹(とびひ)(A) 細菌性胃腸炎(B) アレルギー性疾患 小児気管支喘息(A) アトピー性皮膚炎、蕁麻疹(A) 食物アレルギー(B) 神経疾患 熱性けいれん(A) てんかん(A) Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 30 磐井病院臨床研修プログラム 2013 細菌性髄膜炎、脳炎・脳症(B) (6) 腎疾患 尿路感染症(A) 急性腎炎、慢性腎炎(B) ネフローゼ症候群(B) (7) 心疾患 心不全(B) 心室中隔欠損症、Fallot 四徴症(B) (8) リウマチ性疾患 川崎病(A) 若年性リウマチ、全身性エリセマトーデス(B) (9) 血液・悪性腫瘍 貧血(A) 白血病、小児癌(B) 血小板減少症、紫斑病(B) (10) 内分泌代謝疾患 低身長、肥満(A) 甲状腺機能低下症(クレチン病)(B) 糖尿病(B) (11) 消化器疾患 腸重積、急性虫垂炎(B) 胆道閉鎖症、肝炎(B) (12) 発達障害・心身医学 精神運動発達遅滞、言葉の遅れ(B) 注意欠陥・多動性障害(B) 【小児救急の基礎知識と手技】 (A) 疾患:経験すべき疾患 (B) 疾患:経験することが望ましい疾患 (1) 酸素療法ができる(A) (2) けいれんの鑑別ができ、けいれん状態への応急処置ができる(A) (3) 喘息発作の重症度を判断でき、中等度以下の応急処置ができる(A) (4) 脱水症の程度を判断でき、応急処置ができる(B) (5) 事故(異物,溺水,熱傷,中毒,転落など)の応急処置ができる(A) (6) 蘇生術が行える(B) (7) 腸重積症を正しく診断して適切な対応がとれる(B) (8) 虫垂炎の診断と外科へのコンサルテーションができる(B) 【成長・発達と小児保健に関する知識】 (1) 母乳,調整乳,離乳食の知識と指導 (2) 乳幼児の体重・身長の増加と異常の発見 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 31 磐井病院臨床研修プログラム 2013 (3) (4) (5) (6) 神経発達の評価と異常の検出 予防接種の種類と実施方法および副反応の知識と対応法の理解 育児にかかわる相談の受け手としての知識 体液生理の変化と電解質,酸塩基平衡に関する知識 2.教育に関する行事 8:00 10:00 11:00 月 外来診療・病棟回診 火 外来診療・病棟回診 水 外来診療・病棟回診 木 外来診療・病棟回診 金 外来診療v 土 日 12:00 13:00 14;00 15:00 16:00 17;00 18:00 3.研修評価 研修終了時に,指導医により,EPOC を用いて目標の到達状況についての評価を行う. 4.研修内容・方法 症例検討会やレクチャーなど以外は,一般外来,病棟,救急外来などで患者の診療(ベ ッドサイド研修)を行う. 5.指導責任者・研修指導医 スタッフ 役職 丸山 秀和 小児科長 卒年 平成 9 年 資格 小児科専門医 天沼 史孝 平成 9 年 小児科専門医 新生児科長 専門分野 6. 参考文献資料 平成 20 年度岩手医科大学附属病院卒後研修プログラム 3 か月の小児科 医学書院 2003.3 7. 改訂修正履歴 2004.4 2007.6.9 2010.3.16 作成 改訂 改訂 丸山秀和,加藤博孝 丸山秀和,加藤博孝 丸山秀和 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 32 磐井病院臨床研修プログラム 2013 循環器科 ◇ 研修目的 高齢化社会を反映して高血圧症、虚血性心疾患など動脈硬化に伴う疾患は増加して いる。当循環器科は単に心臓のみではなく頸動脈、腎動脈、下肢動脈など全身の動脈 硬化性疾患に対するアプローチを経験することができる。また患者年齢層が高いことも あり慢性疾患患者が多く、典型的な循環器疾患のみならず多臓器にわたる障害を有す る内科症例を幅広く経験することが可能である。 さらに循環器専門施設として心臓カテーテル検査、経皮的冠動脈インターベンション、 恒久的ペースメーカ植え込む術などを行っており循環器専門医としての初期研修もで きる。 ◇ GTO(一般目標) 循環器疾患(急性冠症候群、狭心症、心不全、不整脈疾患など)の急性期診断・治療 および合併症を有する重症患者の管理を経験する中で内科系急性期疾患のトリアージ と初期治療の基礎および重症内科疾患管理の基礎に習熟する。 ◇ SBOs(行動目標) 1. 急性内科疾患の重症度のトリアージができる。 2. 急性期に主訴・病歴を的確に聴取し素早く現症をとることができる。 3. 標準 12 誘導心電図の記録・基本的評価ができる。 4. 典型的重症不整脈の診断ができる。 5. 適切なタイミングで専門医にコンサルテーションできる。 6. 血管確保・酸素投与・モニター管理・採血などの基本的処置ができる。 7. コメディカルと協力し、リーダーとして ACLS ができる。 8. 動脈血ガス分析、採血結果、胸部 X 線等の基本的評価ができる。 9. 心エコー検査ができ、その評価ができる。 10. ホルター心電図検査の評価・判定を経験する。 11. 睡眠ポリグラフによる睡眠時無呼吸症候群の評価・判定を経験する。 12. 運動負荷試験(トレッドミル、エルゴメータ)を施行することができ、その評価・判定を経 験する。 13. 入院症例で患者やその家族から病歴を聴取し、現症をとり、また検査結果を評価しカ ルテに記載できる。 14. 典型的循環器疾患の病状説明ができる。 15. 入院患者の経過・治療方針についてコメディカルに説明できる。 16. 基本的輸液計画・基本的循環器薬剤の選択・使用法に習熟する。 17. 心臓カテーテル検査および各種血管穿刺法を経験し、その止血法に習熟する。 18. 体外式一時ペーシングを経験する。 19. 重症循環器疾患の人工呼吸管理を経験する。 20. 循環器疾患を担当し、その急性期診断・治療の基礎に習熟し、さらに慢性期の社会復 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 33 磐井病院臨床研修プログラム 2013 帰に向けたプロセスを経験する。 ◇ 研修方略 LS 方法 1 実技 該当 SBOs 1.2.4−6 対象 研修医 場所 急患室 媒体 患者 2 3 講義 実技 研修医 研修医 講義室 病棟 心電図 患者 4 実技 研修医 検査室 患者 5 実技 3 7.8.13-15.1 9 9-12.17. 18 16.20 研修医 病棟 患者 人的資源 指導医 当直医 指導医 指導医 時間 適宜 学習時期 研修中 適宜 適宜 研修中 研修中 指導医 技師 指導医 適宜 研修中 適宜 研修中 ◇ 研修評価 SBOs 1−20 目的 形成的 対象 態度・知識・技能 測定者 指導医 時期 研修終了時 方法 観察記録 ◇ 循環器科週間予定表 午前 午後 【毎日】8:00〜 処置および回診、夜間入院患者のミーティング 9:00〜 外来診察、心エコー・負荷心電図など各種検査 【火曜】8:00〜 循環器科ミーティング、冠動脈造影検討 【水曜】8:00〜 心電図講義 【水曜】12:30〜 病棟カンファレンス 【火・木曜】13:30〜 心臓カテーテル検査 【月・水・金曜】13:30〜 心エコー・負荷心電図など各種検査 【毎日】夕方〜 回診 ◇ 研修内容と方法 1. 研修医は主に病棟患者と救急患者を担当する。 2. 入院症例は指導医が主治医となり研修医が担当医となる。 3. 担当症例の病歴は初診医が聴取してあっても新たに聴取し指導医の確認を受ける。 4. 指導医が外来等で直接指導できない時はその場の指導医(病棟医、当番医等)が指導 する。 5. 当直日以外も循環器科当番日を定め、当番日は指導医と共に循環器救急患者の診察 を行い急性期治療を経験する。 6. 病棟カンファレンスでは担当患者のプレゼンテーションを行う。 7. 回診は指導医と共に行い治療方針について検討し、カルテに記載し指導医の承認を得 る。 8. 担当患者の検査計画をたて、検査に参加・評価する。 9. 心臓カテーテル検査に参加し血管穿刺等の技術を習得する。 10. 病状説明・退院指導は指導医と共に行う。 11. 指導医・検査技師と共に外来患者の超音波検査、負荷心電図などをおこなう。 ◇ 指導責任者および指導医 循環器科指導責任者:小野寺 洋幸 研修指導医:中村 紳、 鈴木 修 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 34 磐井病院臨床研修プログラム 2013 麻酔科 1.研修プログラムの目標と特徴 気道確保,人工呼吸,輸液路確保,緊急時医薬品の取り扱いなど,救急診療で必要と なる二次救命処置法(ACLS)に係る医療技術を,麻酔科指導医のもとで,患者さんの安 全が担保された環境で研修する。さらに,麻酔又は手術侵襲により時々刻々と変化する 患者さんの病態生理学的所見を的確に評価し,薬物療法,輸液管理及び輸血管理など を習得する。 【一般目標:GIO】 気道確保,人工呼吸,輸液路確保,及び ACLS の実施に必要となる基本的医療技術の 獲得を目指すとともに,患者のバイタルサインから患者の生理学的状態を的確に把握し, 適切に対応できる。 【行動目標:SBOs】 1. 基本的な麻酔法を理解し,説明できる。 2. 基本的な輸液及び輸血療法を理解し,説明できる。 3. 基本的な鎮静法及び鎮痛法を理解し,説明できる。 4. 手術中央材料部門のシステムを理解し,説明できる。 5. 麻酔器の取り扱いを理解し,説明できる。 6. 麻酔器の始業点検が行える。 7. 麻酔薬,麻薬,筋弛緩薬などの麻酔使用医薬品の特性を理解し,正しく取り扱うこ とができる。 8. 劇薬,毒薬,麻薬などの薬品について,保管,処方,投与,事後処理などの一連の 取り扱いを適切に行え,他の医療従事者に対して指導することができる。 9. 気道確保の種類とその適応について説明することができる。 10. 基本的な気道確保法(下顎挙上法,気管挿管法など)が行える。 11. 基本的な人工呼吸療法を理解し,説明できる。 12. 手術患者に対して,麻酔器を用いた用手換気法が行える。 13. 気道管理に必要な器具を準備し,それらを取り扱うことができる。 14. 適切かつ愛護的な喉頭展開が行える。 15. 気管挿管後の一次確認及び二次確認が行える。 16. 一次確認又は二次確認の結果から,気管挿管又は食道挿管の判断が速やかに行 える。 17. 食道挿管に対して適切かつ速やかな対応が行える。 18. 気管挿管後の患者の呼吸管理が適切に行える。 19. 手術終了後における,気管チューブの抜管操作が適切に行える。 20. 電子カルテの手術部門システムを用いて,患者情報の収集ができる。 21. 定期手術患者の麻酔要請に対して,症例に応じた麻酔計画が立案できる。 22. 術前診察を行い,諸検査所見の評価,及び患者の全身状態の把握を行える。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 35 磐井病院臨床研修プログラム 2013 23. 手術患者に対して麻酔内容を説明でき,引き続き同意の手続きを行える。 24. 手術部位感染対策法を理解し,説明できる。 25. 手指衛生を理解し,正しい手洗い法(日常的手洗い,衛生的手洗い,手術時手洗 い)が実践できる。 26. マスク,手袋,ガウンなどの個人防護具を適切に取り扱いことができ,他の医療従 事者に対して指導することができる。 27. 末梢静脈路の確保を適切に行え,他の医療従事者に指導することができる。 28. 小児の末梢静脈路確保を行うことができる。 29. 観血的動脈圧測定用カテーテルの留置の適応を理解,実施することができる。 30. 周術期モニタリング(心電図,パルスオキシメ-タ,カプノメ-タ)を理解し,正しく取 り扱える。 31. モニタリングを通じて手術患者の絶え間ない監視が行える。 32. 手術患者のバイタルサインを把握し,解釈の内容を説明できる。 33. 手術患者のバイタルサインの変化に適切に対処し,状態の安定化を図れる。 34. 安定期の手術患者に対して適切な輸液の選択と投与速度の指示が行える。 35. 血圧の低下に対して,輸液療法,昇圧薬の選択と投与,輸血療法などが適切に行 える。 36. 周術期出血に対して,出血量の判断が遅滞なく行われ,輸血療法の適応を検討す ることができる。 37. 輸血療法について理解し,説明することができる。 38. 自己血輸血法の種類について理解し,説明することができる。 39. 貯血式自己血輸血法、希釈式自己血輸血法及び回収式自己血輸血法における診 療の介助を行うことができる。 40. 術後の患者の容態を観察し,適切な生理学的評価が行える。 41. 周術期の患者管理について理解し,説明できる。 42. 周術期のチーム医療について理解し,説明できる。 43. 血液ガス分析及び酸塩基平衡の測定結果を評価し,適切に対処できる。 44. 医師,看護師,又はコメディカルスタッフと協調し,チーム医療を実践できる。 45. 基本的な一次及び二次救命処置法(蘇生法及び緊急薬品)を行える。 46. BLS(Basic Life Support:一次救命処置法)を他の医療従事者に指導できる。 47. 地域の救急医療システムについて説明できる。 48. 救急救命士の業務を理解し,特定行為について説明できる。 49. 慢性疼痛患者に対するペインコントロールや緩和ケアを理解し,説明できる。 50. 慢性疼痛患者の問診及び身体所見を観察することができる。 【経験すべき手技】 1. 術前の身体診察。 2. 術前の臨床検査結果の解釈。 3. 麻酔中のバイタルサインの把握。 心電図モニタ,血圧,パルスオキシメーター 動脈血ガス分析,呼気終末二酸化炭素分圧,麻酔ガス濃度測定 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 36 磐井病院臨床研修プログラム 2013 脳波測定(BIS)による麻酔深度 筋弛緩モニタ 非観血的心拍出量測定 人工呼吸および人工呼吸器に関するパラメータ 体温 尿量 4. 基本的な手技と治療 気道確保,人工呼吸,呼吸管理 気管挿管,気管内・口腔内吸引,抜管 注射法(特に静脈路の確保。症例がある場合は中心静脈路、動脈路確保。 適切な薬剤投与。副作用,合併症等を考慮した適切な麻酔薬その他麻酔関連薬 剤の投与 輸液,輸血 自己血輸血法 循環作動薬(昇圧,降圧,および抗不整脈)の使用 採血法 胃管の挿入と管理 尿道カテーテルの留置 局所麻酔法 腰椎穿刺法(脊椎麻酔又は腰部硬膜外麻酔) 胸骨圧迫(心臓マッサージ),電気的除細動,心肺蘇生法の適応判断と実施 【経験すべき症状・病態・疾患】 稀な疾患を含め,多彩な疾患を経験する。研修中は,各症例につき,症状・病態・疾患 を理解・検討し,実際の麻酔計画立案に生かすこと。 【研修方略:LS】 LS 1 2 方法 SGD SGD SBOs 1,2,3,20,21,22,23 9,10,11,42,43 実施場所 面談室 3 手術室研修 手術室 臨 床 研 修 , 指導医, 実技 看護師, 救急救命士 3 手術室研修 4,5,7,8,12,13,14, 15,18,19,24,25,26, 27,28,29,30,31,32, 33,34,35,36,44 16,17 スタッフルーム1 シミュレータ 4 病棟研修 40,41 病棟 臨床研修 5 外来研修 37,38,39,49,50 外来 スタッフルーム1 媒体 講義 シミュレータ 人的資源 指導医 指導医 指導医, 救急救命士 指導医, 看護師 臨 床 研 修 , 指導医, 実技 看護師 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 時間 2 時間 1 時間 時期 1 週間 1 週間 毎日 1 時間 1 週間 1 時間 毎日 1 時間 症例に 応じて 37 磐井病院臨床研修プログラム 2013 6 外来研修 45,47,48 急患室 臨 床 研 修 , 指導医, 実技 看護師, 救急救命士 症例に 応じて 症例に 応じて 【研修評価:Ev】 SBOs 1~4,7,8,11, 20~26, 30~44,47,49, 50 5,6,9,10,12 ~ 19,27, 28,29,45,46,48 目的 形成的 対象 知識,技能,態 度 測定者 指導医 時期 研修終了時 方法 観察記録 形成的 知識,解釈,技 能 指導医 研修期間中 評価表 2.教育に関する行事 月 火 水 木 金 9:00 10:00 11:00 12:00 症例検討 麻酔,病棟,外来 症例検討 麻酔,病棟,外来 症例検討 麻酔,病棟,外来 症例検討 麻酔,病棟,外来 症例検討 麻酔,病棟,外来 13:00 14;00 15:00 16:00 17;00 回診,麻酔計画 回診,麻酔計画 回診,麻酔計画 回診,麻酔計画 回診,麻酔計画 18:00 3.研修内容・方法 最初の1週間は,手術部門のシステムについて慣れ,麻酔時に使用する機械・器具 について学ぶ。2週目からは,気管挿管・血管確保等の技術を学び,主に全身麻酔法を 習得しながら,周術期における管理を研修する。 4.その他 麻酔管理は周術期における全身管理であり,特定の部位・臓器にとらわれず,全身に わたる診察が必要である。術前は臨床検査結果を解釈し,麻酔計画立案に生かす。立案 上,不足している検査がある場合は,該当科ないしは指導医に速やかにコンサルトするこ と。麻酔中の継続的なバイタルサインの把握は,患者の安全管理上最も重要なものであ る。 【指導責任者,指導医】 指導責任者 須田 志優 麻酔科標榜医〈厚生労働省),日本麻酔科学会認定医・専門医・指導医、 日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、ICD、日本医師会 認定産業医 研修指導医 片山 貴晶 麻酔標榜医(厚生労働省).日本麻酔科学会認定医・専門医・指導医、日 本救急医学会専門医 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 38 磐井病院臨床研修プログラム 2013 整形外科 研修の概要 整形外科の研修カリキュラムは、1~3 ヶ月のbasic course と4~6 ヶ月のadvanced course (主に整形外科志望者)を準備した。各コ-スは救急医療、慢性疾患、基本手技、 医療記録に別れており到達目標を設定している。外傷学の基礎と臨床を修得し、救命救 急処置が可能となり、各種整形外科疾患の診断と治療の概略を把握することを目標とす る。 Ⅰ.研修目標 Basic course 募集人員:1時期1名 研修期間:1~3 ヶ月の到達目標……◎ Advanced course 募集人員:1時期1名 研修期間:4~6 ヶ月の到達目標……○ [救急医療] A.一般目標 運動器救急疾患・外傷に対応できる基本的診療能力を修得する。 B.行動目標 1. ◎多発外傷における重要臓器損傷とその症状を述べることができる。 2. ◎多発外傷の重症度を判断できる。 3. ◎多発外傷において優先検査順位を判断できる。 4. ◎骨折に伴う全身的・局所的症状を述べることができる。 5. ◎開放骨折を診断でき、その重症度を判断できる。 6. ◎神経・血管・筋腱損傷の症状を述べることができる。 7. ◎脊髄損傷の症状を述べることができる。 8. ◎神経学的観察によって麻痺の高位を判断できる。 9. ◎骨・関節感染症の急性期の症状を述べることができる。 [慢性疾患] A.一般目標 適正な診断を行うために必要な運動器慢性疾患の重要性と特殊性について理解・修得す る。 B.行動目標 1. ◎変性疾患を列挙してその自然経過、病態を理解する。 2. ◎関節リウマチ、変形性関節症、脊椎変性疾患、骨粗鬆症、腫瘍のX 線、MRI、造影 像の解釈ができる。 3. ◎上記疾患の検査、鑑別診断、初期治療方針を立てることができる。 4. ◎腰痛、関節痛、歩行障害、四肢のしびれの症状、病態を理解できる。 5. ○神経ブロック、硬膜外ブロックを指導医のもとで行うことができる。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 39 磐井病院臨床研修プログラム 2013 6. ○関節造影、脊髄造影を指導医のもとで行うことができる。 7. ◎理学療法の処方が理解できる。 8. ○後療法の重要性を理解し適切に処方できる。 9. ○一本杖、コルセットの処方が適切にできる。 10. ◎病歴聴取に際して患者の社会的背景やQOL について配慮できる。 11. ○リハビリテーション・在宅医療・社会復帰などの諸問題を他の専門家、コメディカル、 社会福祉士と検討できる。 [基本手技] A.一般目標 一般目標:運動器疾患の正確な診断と安全な治療を行うためにその基本的手技を修得 する。 B.行動目標 1. ◎主な身体計測(ROM、MMT、四肢長、四肢周囲径)ができる。 2. ◎疾患に適切なX線写真の撮影部位と方向を指示できる(身体部位の正式な名称が いえる)。 3. ◎骨・関節の身体所見がとれ、評価できる。 4. ◎神経学的所見がとれ、評価できる。 5. ○一般的な外傷の診断、応急処置ができる。 ⅰ)成人の四肢の骨折、脱臼 ⅱ)小児の外傷、骨折、肘内障、若木骨折、骨端離開、上腕骨顆上骨折など ⅲ)靱帯損傷(膝、足関節) ⅳ)神経・血管・筋腱損傷 ⅴ)脊椎・脊髄外傷の治療上の基本的知識の修得 ⅵ)開放骨折の治療原則の理解 6. ○免荷療法、理学療法の指示ができる。 7. ○清潔操作を理解し、創処置、関節穿刺・注入、小手術、直達牽引ができる。 8. ○手術の必要性、概要、侵襲性について患者に説明し、うまくコミュニケーションをとる ことができる。 [医療記録] A.一般目標 一般目標:運動器疾患の正確な診断と安全な治療を行うためにその基本的手技を修得 する。 B.行動目標 1. ◎運動器疾患について正確に病歴が記載できる。 主訴、現病歴、家族歴、職業歴、スポーツ歴、外傷歴、アレルギー、内服歴、治療 歴 2. ◎運動器疾患の身体所見が記載できる。 脚長、筋萎縮、変形(脊椎、関節、先天異常)、ROM、MMT、反射、感覚、歩容、 ADL Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 40 磐井病院臨床研修プログラム 2013 3. ◎検査結果の記載ができる。 画像(X線像、MRI、CT、シンチグラム、ミエログラム)、血液生化学、尿、関節液、 病理組織 4. ◎症状、経過の記載ができる。 5. ○検査、治療行為に対するインフォームド・コンセントの内容を記載できる。 6. ○紹介状、依頼状を適切に書くことができる。 7. ○リハビリテーション、義肢、装具の処方、記録ができる。 8. ◎診断書の種類と内容が理解できる。 経験目標 Basic course 1. 入院患者の受け持ち 5例以上 2. 多発外傷患者の診療 2例 3. 脊髄損傷患者の診療 1例 4. 開放骨折の診療 1例 5. 末梢神経損傷の診療 1例 6. 骨.関節疾患感染症の診療 1例 7. 変形性膝関節症の診療 1例 8. 変形性股関節症の診療 1例 9. 慢性関節リウマチの診療 1例 10. 骨、軟部腫瘍の診療 1例 11. 膝関節穿刺 5例 Advance course Basic course に加えて 1. 入院患者の受け持ち 10例以上 2. 硬膜外ブロック 3例 3. 関節造影 2例 4. 脊髄造影 2例 5. 成人の四肢骨折,脱臼 大腿骨頚部骨折 2例 手関節骨折 2例 関節脱臼(股、膝関節) 1例 6. 小児外傷 肘内障 2例 肘周辺骨折 2例 7. スポ-ツ外傷 膝前十字靭帯損傷 2例 膝半月板損傷 2例 8. 骨代謝疾患 1例 9. 化学療法 1例 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 41 磐井病院臨床研修プログラム 2013 Ⅱ.研修方法 【週間予定表】 勤務時間は磐井病院研修医規定に準ずるが、教育関連行事には必ず出席し、その他は 整形外科研修プログラムに従う。 08:30 病棟回診(全員で)、週末の入院患者の検討 09:00 病棟業務、外来、手術 08:30 リハビリカンファレンス(第2、第4週) 火 09:00 病棟業務、外来 16:00 術前のインフォームドコンセント等に同席 07:30 抄読会 水 09:00 定期手術日:指定する手術に参加 08:30 病棟回診(全員で) 木 09:00 病棟業務、外来 金 09:00 病棟業務、外来、手術、検査 土 可能な限り救急患者への対応(慣れればファーストコール) 日 可能な限り救急患者への対応 *日中の急患への対応、ギプスカット、ギプス巻きなどには積極的に参加 月 【指導体制】 指導医師のもとでマンツ-マンの指導を受ける。 外来では各診察医に陪席し診察手順、診断、治療を研修する。 病棟では整形外科医の指導を受ける。 電気生理、リハビリテ-ション、画像検査研修はマンツーマンで指導を受ける。 Ⅲ.研修成果の評価 研修開始時に自己評価表を渡し、各プログラム終了時に自己評価をさせる。指導医は自 己評価表を点検し研修医の目表達成を援助する。 整形外科臨床研修評価表 *はbasic course 研修医の到達評価項目 A:到達目標に達した B:到達目標に近い C:到達目標に遠い 評価項目自己指導医 *1)多発外傷における重要臓器損傷とその症状を述べることができる *2)骨折に伴う全身的・局所的症状を述べることができる。 *3)神経・血管・筋腱損傷の症状を述べることができる。 *4)脊髄損傷の症状を述べることができる。 *5)多発外傷の重症度を判断できる。 *6)多発外傷において優先検査順位を判断できる。 *7)開放骨折を診断でき、その重症度を判断できる。 *8)神経・血管・筋腱の損傷を診断できる。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 42 磐井病院臨床研修プログラム 2013 *9)神経学的観察によって麻痺の高位を判断できる。 *10)骨・関節感染症の急性期の症状を述べることができる。 *11)変性疾患を列挙してその自然経過、病態を理解する。 *12)関節リウマチ、変形性関節症、脊椎変性疾患、骨粗鬆症、腫瘍の X 線、MRI、造影像の解釈ができる。 13)神経ブロック、硬膜外ブロックを指導医のもとで行うことができる。 14)関節造影、脊髄造影を指導医のもとで行うことができる。 15)一本杖、コルセット処方が適切にできる。 16)一般的な外傷の診断、応急処置ができる。 17)免荷療法、理学療法の指示ができる。 18)清潔操作を理解し、創処置、関節穿刺・注入、小手術、直達牽引ができる。 *19)運動器疾患について正確に病歴が記載できる。 *20)運動器疾患の身体所見が記載できる。 *21)検査結果の記載ができる。 *22)症状、経過の記載ができる。 *23)診断書の種類と内容が理解できる。 24)検査、治療行為に対するインフォームド・コンセントの内容を記載できる。 25)紹介状、依頼状を適切に書くことができる。 26)リハビリテーション、義肢、装具の処方、記録ができる。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 43 磐井病院臨床研修プログラム 2013 脳神経外科 研修目的 当院は地域中核病院として、脳神経疾患では急性期脳卒中や頭部外傷早期の治療など を主に行っており、救急患者への対応が要求される。また、外来部門では患者の愁訴や 神経学的所見に応じた画像検査、髄液検査により専門治療が必要な疾患の洗い出し、治 療の計画等を行っている。臨床研修では実践を通して一般的な脳神経疾患の初期対応、 検査治療計画、諸検査、内科的治療、外科的治療、リハビリテーション、地域連携に至る までの急性期医療の全般について学ぶ。 一般目標 (GIO) よく遭遇する神経疾患のプライマリケアができる。 行動目標 (SBOs) 意識障害、神経脱落症状の迅速な把握ができる。 意識障害患者の呼吸障害に対して的確な対応ができる。 緊急時の血圧コントロールができる。 てんかん発作を示す患者のコントロールができる。 患者の症候に応じて適切な検査指示を行うことができる。 髄液検査を必要とする患者に腰椎穿刺ができる。 頭部の CT; MRI を正しく読影できる。 診断に沿って治療計画を立てることができる。 入院患者を受け持ち、指導医のもとに一連の管理ができる。 外科的一般手技、穿頭術、開頭術、顕微鏡手術を理解し参加できる。 手術所見を記載できる。 他科と連携がとれ、議論できる。 脳神経疾患のリハビリテーションに関して理解し指示を行える。 回復期リハビリテーション施設や関連施設のスタッフ、ケアマネージャーと連携で きる。 学会や院内での各種カンファレンスに参加し、発表できる。 論文を作成できる。 研修方略 SBO Taxonomy 方法 場所 時間 指導者 1 知識・解釈 日常診療 救急室・病棟 数分 指導医 2 知識・問題解決 日常診療 救急室・病棟 数分 指導医 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 44 磐井病院臨床研修プログラム 2013 SBO Taxonomy 方法 場所 3 知識・問題解決 日常診療 救急室・病棟 数分 指導医 4 知識・問題解決 日常診療 救急室・病棟 数分 指導医 5 知識・問題解決 日常診療 救急室・病棟 30 分 指導医 6 知識・解釈 日常診療 指定なし 1 時間 指導医 7 知識・技能・解釈 日常診療 救急室・病棟 30 分 指導医 8 知識・解釈 日常診療 救急室・病棟 1 時間 指導医 9 知識・解釈・態度 日常診療 病棟など 制限なし 指導医 10 知識・技能・態度 日常診療 手術室 制限なし 指導医 11 知識・解釈 日常診療 医局など 1 時間 指導医 12 問題解決・態度 日常診療 病棟など 制限なし 指導医 13 知識・態度 日常診療 病棟など 1 時間 指導医 14 知識・態度 日常診療 病棟など 制限なし 指導医 15 知識・解釈・想起 実践 医局など 数日 指導医 16 知識・解釈・想起 実践 医局など 制限なし 指導医 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 時間 指導者 45 磐井病院臨床研修プログラム 2013 研修評価 SBOs 目的 対象 測定者 時期 方法 1〜6 形成的 知識・技能 指導医・看護 研修中 師 自己評価・評 価表 7〜14 形成的 態度・知識 指導医・看護 研修後 師 観察記録・評 価表 15;16 形成的 知識・問題解 指導医 決 研修中 発表練習・学 会 週間予定 時間帯 月 火 水 木 金 朝 カンファレン ス カンファレンス 岩手医大術 前症例検討 カンファレンス (術前症例検 討) リハビリテー ションカンファ レンス 午前 回診等 手術・回診等 回診等 手術・回診等 回診等 午後 血管撮影 手術・回診等 血管撮影 手術・回診等 血管撮影 夕 画像カンファ レンス 画像カンファ レンス 画像カンファ レンス 画像カンファレ ンス 画像カンファ レンス 院外講演会への出席、情報交換会等、不定期にあり。 指導責任者および指導医 齋藤桂一:指導責任者 藤原和則:研修指導医 高橋 昇:研修指導医 (いずれも脳神経外科専門医) Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 46 磐井病院臨床研修プログラム 2013 神経内科 Ⅰ.研修目的 臨床の場で得られる多くの機会を生かし、神経学、神経放射線学の知識を用いて、神経 症状、神経疾患に対していろいろな視点から評価、検討できるようにする。 目標 一般目標 GIO 神経内科では、日常的に診る機会の多い脳血管障害、めまい、意識障害、頭痛、認 知症、パーキンソン病をベッドサイド、CT などの検査を通じて理解してもらう。 もっと、神経内科を学びたい研修医には、神経免疫疾患、筋疾患、末梢神経疾患等の 専門性が求められる疾患について神経学的見地と、一般内科的見地の両面よりアプ ローチしていくことでその疾患の問題点等を理解してもらう。 目標 行動目標 SBOs 1. 適切な病歴の聴取ができる 2. 神経学的診察が正確に行える 3. 神経学的所見の解釈,局所診断,質的診断ができる 4. 主要な神経疾患の特徴,内容,病態生理を説明できる 5. 鑑別診断,確定診断のための検査計画が立てることができる 6. 主要な神経疾患の治療ができる 7. 神経救急疾患・病態への対応ができる 8. up to date な知識,技能の取得できる 9.ナース対象の神経内科レクチャーや初期研修医への屋根瓦指導を積極的に行える。 10.医師としてのプロフェッショナリズム、とくにリフレクション(振り返り)を実践できる。 Ⅱ 研修に係わる週間予定表 午前 午後 月曜日 ・外来 ・病棟回診 ・病棟回診 ・画像カンファ ランス ・抄読会 火曜日 モーニングカ ンファランス ・病棟回診 ・ 病棟回診 ・電気生理学 的検査 水曜日 ・外来 ・病棟回診 木曜日 ・外来 ・病棟回診 ・血管造影検 査 ・病棟カンファ ランス兼新入 院症例カンフ ァレンス ・病棟回診 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 金曜日 リハビリカンフ ァランス ・回診 ・病棟回診 ・症例カンファ レンス 47 磐井病院臨床研修プログラム 2013 Ⅲ 研修内容 以下の技術を習得し、救急対応ができるようにする。 検査業務 髄液検査、、頚部超音波検査、高次脳機能検査、神経放射線検査、嚥下造影、脳血 管造影、など。 以下のカンファランスを通し、神経疾患の考え方等を身につける。 カンファレンス 新入院症例提示、症例検討会、死亡症例検討会、総回診、病棟カンファランス、リハ ビリテーションカンファレンス、CPC、抄読会、岩手県立病院医学会あるいは岩手医大 主催の検討会など。 Ⅳ 指導体制 研修医一名につき指導医として神経内科専門医と神経内科医がグループで活動し指 導にあたる。 研修医は病棟において指導医とともに入院患者の受持医になり、指導医の元で診療 を行う。 外来においても指導医の元で外来患者診療の訓練を受ける。 施設認定状況、指導医、専門医 ① 准教育施設 ② 指導管理責任者名; 川守田 厚 ③ 指導医名; 川守田 厚 石塚 直樹 ④ 専門医名; 川守田 厚(日本神経学会専門医、日本内科学会認定医、日本 脳卒中学会専門医、日本リハビリテーション学会認定医) 石塚直樹(日本内科学会認定医) Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 48 磐井病院臨床研修プログラム 2013 画像診断科・放射線科 ●研修目的 画像診断は、現在の医療における最も有力な診療ツールの一つであり、適切な画像像 診断機器(モダリテイー)の選択、診断に耐える良質な画像の作成、作成された画像の正 確な読影からなり、これらを担当するのが画像診断科である。 今後はますますモダリテイーの仕組みに良く精通して検査を遂行するとともに画像の読 影が正確にできる人材が必要となっている。 研修中に最低限の実践的な画像診断法を身につけられるように配慮されている。 ●GI0(一般目標) 全身の臓器について基本的な放射線正常解剖を履修し、検査適応、検査実施法、検 査結果の読影について短期間の研修を行う。 ●SBOs(行動目標) 1. 2. 3. 4. 5. 6. 各疾患について、CT、MRI、核医学、血管撮影の適応を判断できる。 検査のオーダーの際、検査目的を適切に記載することができる。 検査方法や注意事項について患者へ説明し、同意を得ることができる。 造影剤使用の適応を判断して投与できる。 副作用発生時に対処できる。 画像の電子的ファイルシステムを理解し、読影システムや 3D ワークステーションを操 作できる。 7. 画像の放射線正常解剖を習得する。 8. 異常所見の表現方法を習得する。 9. 画像診断についての基本的な知識を習得する。 ●研修方略 LS 1 2 方法 該 当 対象 SBOs 検 査 室 1~5 研修医 研修 読 影 室 6~9 研修医 研修 場所 検査室 読影室 媒体 人 的 資 時間 源 検 査 機 指導医 終日 器 画像 指導医 終日 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 学習時 期 平日 平日 49 磐井病院臨床研修プログラム 2013 ●研修評価 SBOs 1~5 目的 形成的 対象 態度・知識 6~9 形成的 知識 測定者 指導医 放射線技師 看護し 指導医 時期 研修終了時 方法 観察記録 研修中 観察記録 水 外来/血管 造影/読影 外来/読影 消化器外科 カンファレン ス 木 金 外 来 / 血 管 外来/読影 造影/読影 外来/読影 外来/読影 ●画像診断科週間予定表 午前 午後 夕方 月 外来/血管 造影/読影 外来/読影 救急症 例検 討会 火 外来/血管 造影/読影 外来/読影 ●研修内容と方法 当院では放射線治療を担当する放射線科が非常勤であるため、画像診断科を主に研 修することになる。 基本的な画像診断はほとんどの診療科で必要になる能力であるが、そのベースとなる のはほぼ全診療科の疾患やその治療法に関しての知識である。 画像診断科ではまず最初に何種類もあるヨード造影剤、MRI造影剤の使い分けの理論 やその副作用の頻度、対処法を学び、続いて読影システムの使用法や実際の読影の流 れをマンツーマンで習得する。 その後、研修医単独で画像診断を行い、指導医がチェックすることを繰り返してなるべく 多くの画像を目にできるように配慮する。 血管造影に関しては能力に応じて助手または術者として手技を実施する。 放射線治療は週に2回の診療日があるので、希望者は研修が可能である。 ●指導責任者および指導医 画像診断科指導責任者:照山 和秀 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 50 磐井病院臨床研修プログラム 2013 泌尿器科 研修目的 泌尿器科は、尿路、生殖器、副腎の解剖や病態生理を理解し、根拠に基づいた、より専 門性の高い医療を提供しなければならない。研修を通じて、泌尿器科医による専門的治 療の必要性の判断ができ、一般医として必要な泌尿器科領域疾患の初期治療を行える ようになること、関連他科との適切な連携をおこなえることを目標とする。 また、尿路生殖器を扱う科として、患者の羞恥心への配慮も身につける。 GIO(一般目標) ・尿路・生殖器疾患の基本的知識を習得する。 ・チーム医療に参加して代表的な泌尿器科疾患の初期治療法を習得する。 ・一般医として必要な泌尿器科的基本手技を習得する。 ・救急外来を受診する泌尿器科疾患の病態を適切に把握し、緊急度に応じて適切に対応 する。 SBOs(行動目標) 1. 泌尿器系、男性生殖器系の解剖、生理、臓器ごとの主な疾患を述べられる。 2. 的確に問診でき、わかりやすくカルテに記載できる。 3. 尿路生殖器について理学所見がとれ、異常所見を指摘し、正しい用語でカルテに記 載できる。 4. 腹部超音波検査を実施でき、尿検査、採血検査を正しく評価できる。 5. 問診、理学所見、超音波所見、尿、採血所見から鑑別すべき疾患を挙げることがで きる。 6. 全身状態を考慮しながら、診断のために必要な検査(尿流量測定, KUB, DIP, 膀胱 鏡, CT, MRI, シンチグラフィー, 膀胱造影等)を選択できる。 7. 尿路性器感染症(膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎、精巣上体炎等)を診断して重症度 を判定でき、初期治療ができる。 8. 肉眼的血尿の鑑別診断を挙げ、診断に必要な検査を述べることができる。 9. 排尿障害、蓄尿障害(前立腺肥大症、神経陰性膀胱、過活動膀胱等)をきたす疾患 を述べることができる。 10. 排尿障害、蓄尿障害に使用する主な薬剤の作用、副作用を述べられる。 11. 急性腎不全の診断、腎前性、腎性、腎後性の鑑別ができる。特に腎後性腎不全の対 処について述べることができる。 12. 尿道留置カテーテルを正しい方法で留置できる。 13. 尿道、腎瘻、膀胱瘻などの尿路カテーテルを適切に管理できる。 14. 腎、尿路、性器外傷の診断ができる。 15. 陰嚢内緊急症(精巣捻転等)を診断・検査できる。 16. 小児泌尿器科疾患(停留精巣、尿道下裂等)を診察できる。 17. 尿路性器腫瘍の画像検査所見、代表的な治療法を述べることができる。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 51 磐井病院臨床研修プログラム 2013 18. 泌尿器科癌末期患者の緩和医療が実践できる。 研修方略 LS 方法 1 SGD 2 病棟・外来 研修 該当 SBOs 1,5,6,7, 8,9,10,11 ,17 1~18 対象 場所 媒体 指導医 研修医 泌尿器 科外来 指導医 研修医 病棟 外来 プリント レントゲ ン画像 臨床研 修 実技 人的資 源 指導医 研修医 指導医 時間 1 時間 8 時間 学習時 期 毎週月 曜 毎日 研修評価 SBOs 1,7,8,9, , 11,16,17 1~18 目的 形成的 対象 態度・知識 測定者 指導医 時期 研修中 方法 レポート 形成的 態度・知識 指導医 研修中 観察記録 月曜日 病棟診療 外来診療 検査 火曜日 病棟診療 外来診療 手術 水曜日 病棟診療 手術 手術 木曜日 病棟診療 外来診療 手術 金曜日 病棟診療 外来診療 手術・検査 週間予定表 午前 午後 ※ 入院・外来患者について、週 1 回の症例検討会を行っている。 研修方法 1. 研修医は指導医とともに入院・外来患者を担当する。 2. 指導医の指導のもとに診察、検査、治療、説明等の業務に携わる。 3. 全症例の手術に参加する。 4. 症例検討会、研究会等には積極的に参加する。 指導責任者及び指導医 泌尿器科指導責任者:竹田篤史 研修指導医:佐藤真彦 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 52 磐井病院臨床研修プログラム 2013 形成外科 <プログラムの名称> 形成外科臨床研修プログラム(研修 1 年目 2~3 ヶ月間) 1.研修プログラムの目標と特徴 GIO : 形成外科研修医は医療チームの一員として医療に参画し、先天性あるいは後天 性の主に身体外表の醜状と機能障害を外科的手段により治療し、個人を社会に適合させ るという形成外科の基本的な知識、技能を習得する。 SBO : 1.一般的診察能力 1)病歴:形成外科の患者の特異性を十分に認識した上で、先天異常では母親の 妊娠歴、疾患、服薬、遺伝的疾患、環境要因について、外傷では受傷機転の詳 細について、腫瘍では発症から受診までの経過について聴取できる。 2)診察:一般的診察、病変部の診察を正確かつ要領よく行える。病変部の情報 をカラー写真、X線、CT,MRI等を適切に選択して記録することを理解する。 3)診断:形成外科診察と検査結果に基づいてくだされた診断とその治療法の概 要を理解できる。患者を全人的にとらえ、患者およびその家族との良好な人間関 係を確立することができる。 2.形成外科的診療能力 1)形成外科手術に必要な器具 メス、フック、剪刀、鑷子、鉗子、吸引器、電気メス、縫合材料、採皮器具について、 その特徴、目的、使用法を理解し、使用することができる。 2)形成外科に必要な基本手術手技 次にあげる各手技について概念、方法、適応などを理解する。a)皮膚表面形成術、 b)縫縮術、c)Z形成術、d)W形成術、e)分割切除術、f)皮膚伸展法、g)組織移植術 (植皮術、採皮法、脂肪移植、粘膜移植、筋肉・筋膜移植、神経移植、植毛、骨・ 軟骨移植)、h)マイクロサージャリー 3.疾患別診療能力 1)形成外科的な皮膚切開・縫合法の要点を理解し、指導医の下に実施できる。 2)顔面外傷の診断に必要な検査法と治療の要点を理解し、説明できる。 3)熱傷の診断と治療を理解し、初期治療に参加できる。 4)代表的皮膚・軟部組織腫瘍の診断と治療法を説明できる。 5)代表的外表先天異常についての informed consent の要点を理解し、基本的 説明ができる。 6)手の外科に必要な一般的知識を身につけ、基礎的な治療を実施できる。 7)創の状態に応じた創処置を理解し、抜糸などその基本的な手技を実施 できる。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 53 磐井病院臨床研修プログラム 2013 【形成外科的な疾患と治療法】 下記の疾患や病態について、その診断と治療に参加する。 1)熱傷 10)顎骨変形症 2)顔面外傷(含顔面骨骨折) 11)組織欠損に対する形成外科的再 建法(植皮術、皮弁法) 3)皮膚良性腫瘍 4)皮膚悪性腫瘍 12)手の外科(手の先天異常、切断指 等) 5)褥瘡 6)難治性皮膚潰瘍 7)肥厚性瘢痕・ケロイド 13)その他の顔面先天異常(小耳症、 眼瞼下垂症等) 8)頭蓋骨縫合早期癒合症 14)その他の外表変形(漏斗胸等) 9)唇裂・口蓋裂 2.週間日程 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 月 ← 外 来 → ← 手 術 →←回 診→ 火 ← 外 来 → ← 手 術 →←回 診→ 水 ← 木 ← 回 診 →←手 術→ 金 ← 外 外 来 来 → → ←手 術→←抄読会→←回診→ ← 手術 →←カンファランス→ ← 手 術 →←回 診→ (上記スケジュールはあくまで目安であり、変更となる場合がある。) 3.研修内容・方法 指導医のもと、外来では診察に付き添い診断・治療方針決定の考え方を学び、治療方 針の説明、術後経過の説明を通して患者との良好な人間関係構築の手法を習得する。 病棟では指導医とともに数名の入院患者を受け持ち、診察を行い必要な術前検査の計画 と実施、手術計画の立案、術前検討会でのプレゼンテーション、患者とその家族への説明、 術者あるいは助手としての手術への参加、術後の病状説明、管理、形成外科的創処置、 退院後の生活指導等に携わり形成外科的疾患の診断、治療の流れを経験、理解する。 さらに指導医とともに救急呼び出しに応じ、顔面外傷、熱傷等の救急医療を学ぶ。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 54 磐井病院臨床研修プログラム 2013 4.研修評価 研修終了時に、EPOCを用いて指導医と研修医で目標の到達状況等について評価を行 う。 5.指導責任者ならびに研修指導医 形成外科指導責任者:本庄 省五(副院長・形成外科長)S55 年卒 形成外科学会専門医、皮膚悪性腫瘍治療専門医、創傷外科学 会専門医、褥瘡学会認定医、 研修指導医:新井 雪彦 (形成外科医長)H15 年卒 6.その他 《勤務時間》 原則として朝8時 30 分から 17 時までであるが、手術が長引いた場合、急患等の場合 この限りではない。 《研修する上での留意点》 形成外科の患者は表出している変形はもとより、それに伴う精神的苦悩が大きいこと が多いので、患者に対する言動・態度には十分な配慮が必要である。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 55 磐井病院臨床研修プログラム 2013 緩和医療科 【初期研修プログラムの目標と特徴】 緩和医療科研修は選択科目として 2 年次の 1~2 ヶ月間行う。 平成 19 年 4 月に制定された厚生労働省のがん対策基本法でうたわれている「治療の 初期段階からの緩和ケアの実践」、あるいは、2002 年に改定された WHO の定義「緩和ケ アとは、生命に関わる疾病に直面している患者と家族の痛みやその他の身体的、心理社 会的、スピリチュアルな問題を予防・評価・対応することによってQOLを向上させるアプロ ーチである」を実際の臨床の場で行うことができるように、基本的な緩和ケアの態度と技 術の習得を目標とする。緩和医療を要する病状・病態について、理解し、治療に参加す る。 (1)がんによる症状の評価方法を理解し、治療法の基本を理解する a.癌性疼痛 b.呼吸器症状 c.消化器症状 d.倦怠感 e.不眠 e.気持ちのつらさ f.せん妄 g.治療抵抗性の苦痛 h.死が近づいたときのケア (2) がんによる症状を和らげるための以下のスキルを習得する a.疼痛マネジメント b.ステロイドの使い方 c.高カルシウム血症の治療 d.持続皮下注射 e.皮下輸液 f.口腔ケア (3) コミュニケーションスキルを習得する (4) 地域連携の緩和ケアを理解する 【一般目標:GIO】 全人的に患者さんを診るという観点の下に、癌治療全般における緩和医療の位置づけ を理解し、身体的苦痛、精神的苦痛を和らげる知識、技能、態度を身につける。 【行動目標:SBOs】 1. 緩和ケアの定義(2002 年、WHO)を理解できる 2. がん性疼痛の評価ができる 3. がん性疼痛の治療の基本を理解し、実践できる 4. 疼痛以外のがんの身体症状を評価し、治療の基本を理解し、実践できる Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 56 磐井病院臨床研修プログラム 2013 5. 6. 7. 8. 9. 気持ちのつらさを評価し、治療の基本を理解し、実践できる せん妄を理解し、評価し、治療の基本を理解し、実践できる【技能、態度】 基本的なコミュニケーションスキルを習得し、実践できる 地域の緩和ケアについて理解できる 緩和ケアにおける、チームワークを理解できる 【研修方略:LS】 LS 1 2 3 4 方法 SBOs ミニレクチ ャー 緩和医療 科症例検 討会 自己学習 臨床実習 実施場所 媒体 人的資源 時間 時期 1~9 会議室 PC プレゼン 研修医,指導医 15 分 毎週月 2~6 会議室 PC プレゼン 電子カルテ 研修医,指導医 15 分 毎週月 1~9 自宅,病棟 教科書 (OPTIM ス テップ緩和ケア、日 本医師会編がん緩 上級医,指導医 和ケアガイドブッ ク) 1 時間 適宜 1~9 緩 和 ケ ア 病 棟、緩和ケアチ ーム回診 患者,スタッフ 適宜 毎日 上級医,指導医, 看護師 【研修評価:Ev】 SBOs 1~9 目的 形成的 対象 知識,解釈,技能 測定者 指導医・看護師 時期 緩和医療科研修終了時 方法 評価表 1~9 形成的 問題解決,技能 指導医 研修終了時 症例レポート 【教育に関する行事】1 か月の緩和医療科ローテーション時 8:30 月 火 水 木 金 病棟申送 病棟申送 病棟申送 病棟申送 病棟申送 9:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14;00 15:00 16:00 17:15 緩和ケア病棟診療、緩和ケア外来診療見学 ミニレクチャー、症例検討会 緩和ケア病棟診療、緩和ケア外来診療見学 緩和ケアチーム回診 緩和ケア病棟診療、緩和ケア外来診療見学 15 時 緩和ケアチームミーティング 緩和ケア病棟診療、緩和ケア外来診療見学 緩和ケア病棟診療、緩和ケア外来診療見学 【研修内容・方法】 症例検討会やレクチャーなど以外は,緩和ケア病棟などで患者の診療(ベッドサイド研 修)を行う. 【指導責任者および指導医】 スタッフ 役職 平野拓司 緩和医療科長 加藤博孝 副院長 【改訂履歴】 ●2010.8.4 作成 卒年 資格 1984 年 日本緩和医療学会暫定指導医 1980 年 日本外科学会指導医 平野拓司 ●2012.2.6 改訂 平野拓司 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 専門分野 緩和医療、外科 外科、緩和医療 57 磐井病院臨床研修プログラム 2013 皮膚科 【研修目標】 皮膚科研修では、間近に多くの患者と接する機会があり、さまざまな症例を経験すること ができる。 それを通して一般診療に必要な皮膚科診断学・治療学・外科学、基礎的な皮膚病理学な どの知識の習得および実践を目指す。また、皮膚科医による専門的加療の必要性につい て適切に判断できるようにする。 【一般目標:GIO】 外来や入院診療などを通して一般診療に求められる皮膚科領域の診断、治療技術 の習得を目標とする。 【行動目標:SBOs】 1. 皮膚の構造と機能について理解する。 2. 皮膚病変を皮膚科診断学用語により正確に表現する。 3. 皮膚科臨床写真を適切に撮影できる。 4. 硝子圧法、皮膚描記症、Dermoscopyを理解し、施行することができる。 5. 真菌検査を施行し、白癬、カンジダ、癜風を診断し、適切な加療を行うことができる。 6. 紫外線療法、液体窒素凍結療法、ピンセットによる軟属腫除去、鶏眼・胼胝処置を施 行できる。 7. 当院皮膚科で用いている外用剤、内服薬の種類、効果、副作用、適応を理解し、使用 する。 8. 乾燥肌あるいは脂性肌の患者に対し、適正なスキンケアを指導できる。 9. アトピー性皮膚炎の診断基準を理解し、実際の症例で適切に診断、治療できる。 10. 蕁麻疹の重症度を理解し、症状に併せた治療法が選択できる【技能】。 11. 薬疹において原因薬剤の特定方法について理解し、その結果について説明できる。 12. 結節性紅斑、多形滲出性紅斑を鑑別し、それぞれの原因疾患、治療法を列挙できる。 13. 乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症の皮疹の特徴を列挙し、それぞれの治療法を説明する。 14. 天疱瘡、類天疱瘡の臨床的、検査上、病理などの鑑別点を述べ、適切な治療を選択 できる。 15. 全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、強皮症、シェーグレン病、ベーチェット病などの 皮膚所見と鑑別診断を述べる。 16. サルコイドーシスの皮膚所見、病理所見、治療法を述べる。 17. 熱傷の深さによる分類を理解し、実際の症例で評価する。 18. 熱傷の局所療法を病状にあわせて選択し、施行できる。 19. 褥瘡の深度による分類を理解し、実際の症例で評価する。 20. 褥瘡の加療および、その予防方法について説明できる。 21. 単純性疱疹の病態と、治療法を患者に説明できる。 22. 帯状疱疹の病勢と重症度を評価し、適切な対応ができる。 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 58 磐井病院臨床研修プログラム 2013 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 麻疹、風疹、伝染性紅斑などの皮膚症状、鑑別点、合併症を列挙する。 尋常性ざ瘡の病態、個々の症例にあわせた治療方針を患者に対して説明できる。 足・爪白癬の治療法と、それぞれの短所、長所などを述べる。 疥癬やシラミそれぞれの皮膚症状、診断方法、治療法を述べる。 内臓悪性腫瘍に伴う、皮膚症状を列挙する。 代表的な、皮膚腫瘍や炎症性疾患の病理組織所見を述べる。 Dermoscopyによる悪性黒色腫と色素性母斑の鑑別の要点を列挙する。 基本的な外科的手技(縫合や切開など)を施行できる。 【研修方略:LS】 LS 方法 SBOs 実施場所 媒体 PC プレゼン, 電子カルテ、 テキスト類 人的資源 1 ミニレクチ ャー 1~30 図書館など 2 自己学習 1~30 自宅、病棟 テキスト類 3 病棟・外 来研修 1~30 病棟、外来 患者,スタッフ 研修医,指導医, 臨床研修、実 看護師,看護学生 技 時間 時期 研修医,指導医 1 時間 適宜 研修医,指導医 1 時間 適宜 適宜 毎日 【研修評価:Ev】 SBOs 1~30 目的 形成的 対象 知識,解釈,技能 1~30 形成的 問題解決,技能 測定者 指導医・看護 師 指導医 時期 研修終了時 評価表 方法 研修終了時 経過観察 【教育に関する行事】1 か月の救急ローテーション時 月 火 8:30 9:00 10:00 病棟、外来診療 病棟、外来診療 水 木 金 病棟、外来診療 病棟、外来診療 病棟、外来診療 11:00 12:00 13:00 14;00 15:00 16:00 検査、手術など 病棟診療 17;00 18:00 ミニレクチャーな ど 学生外来 検査、手術など 病棟診療 【研修内容・方法】 通常は皮膚科外来・病棟・手術室などで患者の診療(ベッドサイド研修)を行う。 ミニレクチャーや個別の症例検討についても適宜行う。 指導医の指導のもとに、診察・検査・治療・説明などを行う。 【指導責任者および指導医】 スタッフ 役職 卒年 資格 専門分野 瀬川 春奈 皮膚科長 2003 年 【改訂履歴】 2012.10 作成 瀬川 春奈 Clinical Training Program 2013 Iwate Prefectural Iwai Hospital 59
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