産婦人科後期研修プログラム 概要 医師数:8 名 スタッフ・資格等: 朝本明弘: 産婦人科科長、いしかわ総合母子医療センター部長 金沢大学医学部臨床教授 日本産科婦人科学会専門医 臨床遺伝専門医指導医、臨床細胞遺伝学認定士指導士 日本周産期・新生児学会周産期専門医暫定指導医、評議員 干場勉: 産婦人科、いしかわ総合母子医療センター部長 腹腔鏡下手術、がん治療部門チーフ 日本産科婦人科学会専門医 日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、評議員 日本内視鏡外科学技術会認定医 日本婦人科腫瘍学会専門医 佐々木博正:産婦人科、いしかわ総合母子医療センター部長 不妊治療部門チーフ 日本産科婦人科学会専門医 平吹信弥: 産婦人科、いしかわ総合母子医療センター部長 周産期部門チーフ 日本産科婦人科学会専門医 日本周産期・新生児学会周産期(母体・胎児)専門医 日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医 日本内視鏡外科学技術会認定医 篠倉千早: 産婦人科、いしかわ総合母子医療センター医長 日本産科婦人科学会専門医 松岡歩: 産婦人科、いしかわ総合母子医療センター医員、後期研修医 川村裕士: 産婦人科、いしかわ総合母子医療センター医員、後期研修医 川北哲也: 産婦人科、いしかわ総合母子医療センター医員、後期研修医 施設: 22 床(MFICU 6 床、一般病床 16 床) 産科病床 婦人科病床 24 床 臨床業績:科別紹介、総合母子医療センター参照 一般目標 1. 産婦人科診療に必要な基本的態度、技能を身に付け、これに関連する臨床 検査技術、手術手技を習得する。 2. 女性特有のプライマリケアを習得する。女性の性周期に伴うホルモン環境 の変化、妊娠・分娩・産褥経過、不妊症および婦人科疾患の特徴を理解し、 これらに関連する疾患を研修する。 3. 女性特有の疾患における救急医療を習得する。 当院は救命救急センター、母子医療センターを要し、産科婦人科の救 急患者も多く、これらの疾患に対する初期対応を習得する。 4. 母乳育児の意義を理解し、母乳育児推進のための実践を行う。 行動目標 1 年目: 産科(周産期)、婦人科(手術、内分泌、性感染症)、生殖医療(不妊)の関 連疾患に対する基本的知識、技能を研修する。 1. 基本的産婦人科診察能力 (1)問診および病歴の記載ができる (2)基本的産婦人科診察法ができる 視診(一般的視診、膣鏡診)、触診(外診、内診、直腸診) 2. 指導医の元に、経験、習得すべき事項 (1)基本的産婦人科臨床検査: 各種ホルモン検査、不妊症検査(基礎体温表、子宮卵管造影検査、精 液検査)、妊娠診断・管理検査(妊娠反応、超音波検査、NST,分娩監 視装置、妊婦感染症検査)、性感染症検査(膣トリコモナス、カンジダ、 クラミジア、梅毒、淋菌、HPV,HIV,HTLV-1)、細胞診・組織診(子 宮頸部・内膜細胞診、生険)、内視鏡検査(コルポスコープ、腹腔鏡、 子宮鏡)、超音波検査(ドップラー法、経腹・経腟超音波検査)、放射 線・核医学的検査(骨盤計測、CT,MRI,PET) (2) 基本的薬物治療法 薬物の作用、副作用、相互作用について理解(特に妊娠中・授乳中 の薬物の影響を理解)し、処方ができる (3)救急外来における急性腹症に対する診断・初期治療 子宮外妊娠、卵巣腫瘍茎捻転、卵巣出血、流産など (4)周産期 正常妊婦の外来管理、正常分娩・産褥管理の実践、 流・早産の管理 (5)手術 骨盤解剖学を理解し、基本的産婦人科手術技能を習得する。 開腹手術、腹腔鏡下手術の特徴・違いを理解する。 会陰裂傷縫合、帝王切開術助手・執刀医、開腹・腹腔鏡下手術助手 (6)生殖医療(不妊症) 不妊症の検査、診断し治療計画を立てる。ART(生殖補助技術)を理 解し採卵、培養技術を経験する。 (7)産婦人科悪性腫瘍の治療計画(手術、放射線治療、化学療法)に参加 する。終末期の病態を理解し緩和ケアを経験する。 3. 母乳育児の意義を理解し妊婦・褥婦にわかりやすくその意義を説明できる。 看護スタッフと母乳育児について協力出来る。授乳中の薬物投与時の母乳中 断を引き起こさないよう指導できる。 2 年目: 産婦人科疾患の基本的知識の習得をふまえて、技術の習得を行う。 1. 指導医の元に、主治医として対応できる技能を習得する。 (1)合併症、異常妊娠分娩・産褥管理(妊娠高血圧症候群、糖尿病、前置 胎盤、常位胎盤早期剥離など) (2)流・早産管理、多胎妊娠管理、産科出血 (3)緊急・早産帝王切開術執刀医、開腹良性卵巣・子宮腫瘍手術執刀医 (4)不妊治療の検査・診断・治療計画立案 (5)婦人科悪性腫瘍治療計画の立案 2. 指導医の元に、経験・習得すべき事項 (1)周産期 多胎分娩管理、骨盤位分娩、吸引分娩、鉗子分娩 産科救急治療(子宮外妊娠手術、子宮破裂・前置胎盤・常位胎盤早期 剥離に対する帝王切開術など) (2)手術 腹腔鏡下手術助手(一部執刀医)、婦人科悪性腫瘍手術助手 (3)婦人科悪性腫瘍の集学的治療の立案・実施 (4)生殖医療 ART 治療への参加(採卵、受精卵培養、顕微授精、胚移植、胚凍結) 3 年目: これまでに身に付けた知識・技能を発展させるために、より興味のある分野(サ ブスペシャリティー)に力点を置いて研修する。各分野の認定医、専門医制度へ の挑戦を目指す。 1. 日本産科婦人科学会専門医認定に向けての知識、技能の習得。 2. 周産期・新生児医学会/周産期(母体・胎児)専門医制度に沿った研修 正常妊婦分娩管理、胎児診断、異常妊婦分娩管理を実践できる 3. 婦人科腫瘍専門医制度に沿った研修 婦人科がんの診断、集学的治療(手術、化学療法、放射線治療、緩和ケア) の立案・実践、 婦人科がん手術(執刀医) 4. 生殖医療専門医制度に沿った研修 5. 婦人科内視鏡学会技術認定医制度に沿った研修 難易度の高い婦人科手術(腹腔鏡下子宮内膜症癒着剥離手術、腹腔鏡下筋 腫核出術など)の習得 週間スケジュール 朝 午前 午後 月 カンファランス 外来・病棟・ (手術) 不妊・病棟・手術 火 カンファランス 外来・病棟・手術 外来・病棟・手術 水 カンファランス 外来・病棟・手術 不妊・病棟・手術 木 カンファランス 外来・病棟 1 ヶ月健診・病棟 金 カンファランス 外来・病棟・手術 外来・病棟・手術 夕 症例検討会 月間スケジュール 奇数月第 1 木曜日:周産期オープンカンファランス 第 2 木曜日:小児科合同周産期カンファランス 第 3 木曜日:放射線科・病理科合同カンファランス
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