頭頚部癌における ヒト乳頭腫ウイルスの関与

臨
床
講
座
頭頚部癌における
ヒト乳頭腫ウイルスの関与
頭頚部癌 ヒト乳頭腫ウイルス
耳鼻咽喉科学講座
教 授
峯 田 周 幸
概 要
頭頚部癌の培養細胞にヒト乳頭腫ウイルス(HPV)の野生型E 2 遺伝子
HPV16,18
初期遺伝子
E2
E2
を導入することによって、癌細胞の消退あるいは増殖能低下を確認できる
か検討し、HPV関連癌の治療への導入を検討する。
E6
E7
p53
不活性
Rb
不活性
独 創 性
HPVによって生じた癌をHPV(野生型E2)の遺伝子で治療すること。
細胞増殖
HPV の発癌機構
適 用 分 野
ヒトの癌の中で15%はHPV関連といわれており、特に扁桃癌と子宮頸
癌はその率が高い。HPV関連疾患を適用対象とする。
産 学 連 携 で 期 待 す る こ と
HPVE2遺伝子を安全な形でがん細胞(究極的には担癌生体)に導入する技術
関連する主要論文
◆ 峯田周幸 JOHNS (2008) 991-997
◆ K. Misawa et al., Cli Can Res (2008) 7604-7613
関連する主要特許出願
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hamamatsu university school of medicine
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