科学研究費補助金の申請・採択促進に関する実施要綱 平成 25 年 3 月 12 日 本学の研究活動推進策の一環として、科学研究費補助金(以下「科研費」という。)への申請及 び採択の増加を図るため、教員に対し下記のとおり科研費申請者へのインセンティブ付与及び 科研費未申請者への学内研究費調整を行うこととし、その実施に関する要綱(以下「実施要綱」 という。)を定める。 Ⅰ インセンティブ付与 1.対象教員 インセンティブ付与の対象教員は、「専任」「特任」教員全員(「任期付招へい教員、招へい 教員」を含む)とする。 非常勤教員は、当面対象としない。 2.インセンティブ付与 (1)科研費が採択された教員 科研費が採択された教員に対し、学位記授与式後の祝賀会において、インセンティブとして、 理事長から賞牌及び科研費の種目に応じ下記のとおり特別研究奨励金を付与する。 ① 基盤研究(B) 50 万円 ② 基盤研究(C) 40 万円 ③ 挑戦的萌芽研究 40 万円 ④ 若手研究(A、B) 40 万円 ⑤ 研究活動スタート支援 20 万円 (特別研究奨励金は一時所得扱いとなり、年間 50 万円まで非課税) (2)科研費を申請したが不採択となった場合 科研費不採択に当たり通知されるランクを大学に開示した教員については、学内研究費を 不採択ランクに応じて増額する。 不採択ランクの開示は本人の意思に任せ、開示がない場合は増額しない。 ①A : 20 万円増 ②B : 10 万円増 ③C : 5 万円増 (3)インセンティブ付与に当たっての留意点 ①学内の研究代表者の下で研究分担者として申請した場合 学内教員のもとで研究分担者として申請した場合は、研究分担者数にかかわらず研究代 表者に特別研究奨励金(Ⅰ)を付与する。(学外の研究代表者の場合は、Ⅲ-2による) この場合、研究分担者については、学内研究費の調整(Ⅱ)は行わない。 ②科研費の重複申請・採択の場合 科研費の複数の種目に申請・採択された場合におけるインセンティブ付与(Ⅰ)は、もっと も有利となる一種目に対して行う。 Ⅱ 科研費未申請者への学内研究費の調整 1.対象教員 科研費未申請の教員に対する学内研究費調整は、「専任」「特任」教員全員を対象として行 う。 ただし、「任期付招へい教員、招へい教員」については、インセンティブ付与(Ⅰ)は行うが、 学内研究費調整は行わない。 2.学内研究費の調整 科研費未申請の教員については、学内研究費を年額 10 万円(一般教員及び大学院担当 教員とも同額)に調整する。 ただし、この措置の完全実施は平成 29 年度(科研費申請平成 28 年度)からとし、それまで の間を移行期間として下記のとおり経過措置を設ける。 (経過措置) (一般教員) (大学院担当教員) ①現在 24 年度(23.11 申請) 40 万円+インセンティブ 55 万円+インセンティブ 25 年度(24.11 申請) 上記同 上記同 26 年度(25.11 申請) 上記同 上記同 27 年度(26.11 申請) 上記同 上記同 28 年度(27.11 未申請) △15 万円⇒25 万円 △20 万円⇒35 万円 29 年度(28.11 継続未申請)△15 万円⇒10 万円 △25 万円⇒10 万円 30 年度(29.11 申請) 40 万円+インセンティブ 55 万円+インセンティブ 10 万円 10 万円 ②移行期間 ③完全実施 (29.11 未申請) 31 年度(29.11 申請⇒30.10 未申請) 10 万円 10 万円 ④最低保障 2 年連続未申請による減額を限度とする。(一般・大学院担当とも 10 万円) ⑤研究活動スタート支援 研究種目「研究活動スタート支援」の申請は毎年度 5 月となるため、同種目を申請予定 の場合は、予めその旨を申し出た上で申請をした場合は、学内研究費調整(Ⅱ)の対象と しない。 Ⅲ 運用上の配慮 1.研究代表者又は研究分担者として科研費による研究が進行中の教員については、科研費の 申請がない場合も学内研究費調整(Ⅱ)の対象としない。 2.学外の研究代表者の下で研究分担者として申請した教員については、次のとおりとする。 (1)学外の研究代表者の下で研究分担者として科研費が採択された場合 インセンティブ付与(Ⅰ)は行わない。 ただし、科研費を申請をしたものとして取り扱い学内研究費調整(Ⅱ)を行わない。 (2)学外の研究代表者の下で研究分担者として科研費を申請し不採択となった場合 審査結果を開示すれば学内研究費を増額(Ⅰ)する。 (3)研究代表者の下で研究分担者として科研費を申請した場合 研究代表者の下での申請として取り扱うのは「研究分担者」の場合とし、「連携研究者」 「研究協力者」は含まないものとする。 3.科研費による研究期間が、定年、雇用期間満了等を超える場合 科研費による研究期間中に限り、定年後又は雇用期間終了後において国際文化研究所 研究員(非常勤、無給、委任契約)として研究活動を継続できることとする。 この場合、図書館及び学内LANシステムの利用等については、本学非常勤講師と同様の 取り扱いとする。 4.科研費による研究期間の途中で本学を退職し他大学の非常勤講師等に転出した場合 科研費に関する事務を転出先大学に引き継ぐことを原則とする。 ただし、転出先大学で非常勤講師等の科研費に係る事務を行わない場合は、Ⅲ-3に準じ た措置がとれることとする。 5.長期在外研究等の場合 長期在外研究、海外出張、病気休暇等のやむを得ない理由により科研費の申請ができな い場合は、学内研究費調整(Ⅱ)の対象としないことができる。 この規定の適用については、個々の事例に則して学長が判断する。 6.他の研究費助成に採択された場合 科研費に相当する審査体制のある研究費助成制度に採択された場合に限り、学内研究費 調整(Ⅱ)の対象としないことがある。 こうした制度は限定的であり、適用に当たっては個々の事例に即して学長が判断する。 7.本規定の運用に疑義等が生じた場合 本規定の趣旨に則り学長が判断する。 Ⅳ 実務家教員等への配慮 実務家等出身の教員については、科研費申請に当たって研究業績等で不利となる場合もある が、大学教員として、様々な機会を捉えて研究活動を行うことをめざす必要があることから、本要 綱の適用に当たって、当面次の様な対応を行う。 1.経過措置に定める移行期間(Ⅱ-2)を活用し、その間に学内の研究論集等への投稿で研究 実績を重ねる。その際に、研究論文に加えて、授業実践報告等も積極的に活用する。 2.当初は、実績ある教員を代表者とする研究グループの一員として参加するなどで科研費申請 実績を重ね、研究活動に習熟する。 Ⅴ 本要綱の実施及び見直し 1.本要綱の実施 本要綱は平成 25 年度から実施する。 ただし、平成 24 年度において既に科研費が採択されている教員については、Ⅰ-2による理 事長からの賞牌を授与する。 2.本要綱の見直し 本要綱が完全実施となる平成 29 年度以降の 2~3 年の間において、本要綱の見直しを行う こととする。
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