茨城県知事 橋本 昌 様 茨城県議会議長 細谷 典幸 様 筑波海軍航空隊記念館の存続及び施設整備に関する要望書 茨城県立こころの医療センターの敷地及びその周辺地域は.第二次世界大戦時に筑波海 軍航空隊が置かれた場所であり,戦後70年を迎える今日においても,数多くの戦争遺跡が ほぼ当事のまま残っている.全国的にも稀な歴史的価値が高い地域であります。 特に旧県立友部病院の管理棟として利用されていた建物は.昭和13年に筑波海軍航空隊 の司令部庁舎として建築されたものですが,旧海軍関係の建造物の中でも保存状態が良好 なものの一つであります。平成19年11月には,笠間市及び笠間市議会の連名で,病院を 建て替える際には号令台や正門の門柱とともに保存を要望し現在に至っております。 また.一昨年末.筑波海軍航空隊の教官をモデルにした映画が上映され話題となりまし た。当施設でも撮影が行われたことから,映画を支援するために筑波海軍航空隊プロジェ クト実行委員会を組織し.映画の公開日に当たる平成25年12月20日に筑波海軍航空隊記 念館を期間限定で開館いたしました。記念館には.筑波海軍航空隊の関係者から寄せられ た,多数の遺品や資料などを展示しており.その反響は非常に大きく.筑波海軍航空隊の 名前は瞬く間に全国に広まり,開館から1年4カ月を経過した4月11日には,来館者が 10万人に達しております。 旧筑波海軍航空隊司令部庁舎などの筑波海軍航空隊に関連する遺跡・資料は大変貴重で あり,それらを保存しその史実を後世に末永く伝えることは.私たちの責務であります。 また,映画の撮影地として使用されたことによる知名度から.集客力のある観光財産であ るとともに,地域振興を図る上でも非常に重要な施設となっております。 つきましては.筑波海軍航空隊に関連する戦争遺跡の保存と筑波海軍航空隊記念館の存 続につきまして.1万余名の署名を添えて要望いたします。 また.記念館の来館者に対するサービスと利便性の向上を図るため,記念館周辺の景観 整備と施設内の給排水設備や冷暖房設備等の整備につきましても,特段のご配慮をお願い いたします。 平成27年 4月30日 笠間市長 山口 伸樹 笠間市議会議長 藤枝 浩 筑波海軍航空隊友の会会長 高野 克己 筑波海軍航空隊プロジェクト実行委員会 委員長 狩野 安
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