学校便り 大串っ子 ∼ あいさつ・返事・ありがとう ∼ 平成28年1月26日 第17号 新年の願いを込めて∼書き初め大会∼ 1月13日に校内書き初め大会をしました。15日 まで校内に展示していましたので,参観日にご覧に なられた方もいらっしゃると思います。 1・2年生は教室で硬筆を,3年生以上は体育館 で毛筆をしました。写真は,体育館での様子です。 この日は気温が低く,体育館の中は冷え切っていた のですが,子どもたちは,心を込めて書いていまし た。中には,冬休み中に家庭でも練習をしてきたと いう子もいました。そのやる気がうれしいですね。 学校では,計算検定(全学年)を終え,来週からは,ローマ字検定(3年生以上), 地図検定(4年生以上)などの検定試験を行っています。しっかりと頑張ってほしい と思います。 本格的な冬がやってきました 日,朝目覚めると一面真っ白な雪。長崎では,久し ぶりの本格的な雪になりました。前回雪が積もったの は確か平成23年の正月のことですから,実に5年ぶ りになります。外は身を切るような冷たい風が吹き, 長崎県内の交通機関は完全にマヒしました。子どもた ちの安全を考えて,西海市内の学校は,昨日,臨時休 校となりました。 写真は,日曜日の学校の様子です。運動場には, 10cm以上の雪が積もっていました。子どもたちがいたら,きっと雪合戦で盛り上 がっていたことでしょうね。 暖かいと言われていた今年の冬ですが,いよいよ本格 的な冬になりました。春が待ち遠しいですね。 校長室の窓から ∼ 杉の木の両親と子ども ∼ 昔々あるところに,杉の木の夫婦が住んでいました。同じ杉の木ですから,価値 観も行動パターンも同じ。友達のように仲の良い夫婦でした。 あるとき,この夫婦に待望の子どもが宿りました。夫婦はこれから生まれてくる 子どものことを考えるとうれしさでいっぱいです。 「せめて五体満足で生まれてくれさえすれば,それだけで幸せ」 と神様にお祈りする毎日を過ごし,無事に丸々と太ったかわいらしい男の子が生ま れました。 しかし,個性は遺伝せず,生まれてきた子どもは松の木でした。「個性」が強く 出ない赤ちゃんの頃はよかったのですが,成長するにしたがい,両親の期待は裏切 られることになります。杉の木の両親は,「木はまっすぐ空に向かって伸びるもの」 と信じていましたが,松である我が子はくねくねと曲がりくねって,横に枝を伸ば して成長していったのです。 このままではいけないと感じた両親は,何度も話しあってある決断をしました。 夜,松の子どもがすやすやと寝息を立てて眠っている間に,横に伸びた枝をすべ て切り落としてしまったのです。 「お父さん,お母さん,痛いよ∼!」「僕が何か悪いことをしたの?」「どうして 僕を傷つけるの?」と子どもは叫びます。しかし,杉の木の両親は,松の子どもの 言葉に耳を貸そうとはしません。「これが親の愛情だ」「大人になったらきっとわ かるわ」 枝をすべて切り落とされてしまった松の子どもは,成長の芽も,可能性の芽も全 部一緒に切り落とされてしまい,小さく萎縮してしまいました。その後も枝を切り 続けられて育ったその子どもは,個性を否定され,自信を失った大人になってしま いました。 日本中で世界中でこの物語と同じ悲劇が繰り返されています。大切な我が子にあ なたは何を望みますか? 子どもに本当に幸せになってもらいたいのであれば,個 性の押し付けや価値観の押し付けよりも,温かく見守ってあげる子育てが今こそ, 大切なのではないでしょうか? (個性をのばす子育てのヒント満載!こどもキャラナビ 世界文化社より引用) 例えば,食事の時間に,昔は礼儀作法が重視されましたが,今では作法は多少目を つぶっても,楽しく食べることをよしとする傾向があります。何をどうしつけるかは, その時代の文化や価値観によって変わってきます。しかし,命に関わること,社会生 活を営む上でのルールやマナーなど,基本的なものは変わりません。社会に出て困る と思われることは自信をもってしつけていただきたいと思います。それと同時に,そ の子よさに目を向け,個性を伸ばしてあげたいですね。そのためには,まず,親自身 が,欠点も含めて子どもをしっかりと受け止めることが大切だと思います。
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