お客様事例 MTS社がビジネスクリティカル アプリケーションをHPの x86アーキテクチャーに移行 ロシアの大手サービスプロバイダーが、 HP Integrity Superdome X サーバーおよび HP ProLiant サーバーへの移行に成功 業界 通信業界 目標 「主要なビジネスクリティカルアプリ ケーションを x86 ベースの HP ソリュー ションに移行したことで、ハードウェア プラットフォームの購入とサポートに 要する設備投資費および運用コストを 削減できました。その結果、お客様の ニーズに応える新規サービスの開発へ の投資が可能となりました」 重要なアプリケーションを中断させることなく、IT インフラストラクチャの総所有コストを削減する アプローチ 重要な OSS/BSS アプリケーションを SPARC/Solaris の レガシープラットフォームから HP ProLiant サーバー と HP Integrity Superdome X サーバーに移行 IT面の成果 • 独自仕様のサーバーから重要なアプリケーション を効率的に移行 • 移行作業中も課金をはじめとするOSS/BSSアプリ ケーションの信頼性を確保 • ロシアおよびCIS諸国全域での配備において再現 性の高い成果を達成 ビジネス面の成果 • x86 Linuxアーキテクチャーへの移行によって設備 投資費と運用コストを削減 • ミッションクリティカルなOSS/BSSアプリケー ションの信頼性を維持 • 承認された予算の範囲内でサーバーの移行を完了 – MTS社CIO、Dmitry Khomchenko氏 ロシアおよび独立国家共同体 (CIS) の大手通信事業グループで あるMobile TeleSystems OJSC (MTS) 社では、運用とアップグ レードに高額なコストがかかるレガシーUNIXサーバーで、課 金および運用サポート用のアプリケーションが稼働していま した。そこで同社は、設備投資費と運用コストの両方を削減 するため、HP ProLiantサーバーおよびHP Integrity Superdome X サーバーに移行しました。 お客様事例 | MTS 2 Mobile TeleSystems OJSC (MTS) 社は、世界で最も成 長著しい地域の1つである、ロシアとCIS諸国で モバイル、固定電話、ブロードバンド、有料テ レビ、およびコンテンツ/エンターテインメント サービスを提供する大手通信事業グループで す。同グループとその子会社は、人口2億人以上 のこの地域 (ロシア、ウクライナ、アルメニア、 トルクメニスタン、ベラルーシ) で1億人超のモ バイル契約者にサービスを提供しています。ま た、固定電話事業のホームパス数は1,247万1,000 世帯を数え、718万5,000世帯が契約者となって います。 重要なワークロードを サポートする x86 インフラストラクチャ 戦略的企業目標の達成に向け、MTS社では、ハー ドウェアをアップグレードしてサーバーインフ ラストラクチャを最新化する必要がありまし た。最新化にあたっては、ビジネスプロセスの 中断や、IT部門がクリティカルアプリケーション のダウンタイムに対処するような事態を招くこ となく、従来のSPARCサーバーを置き換えなけれ ばならなかったため、同社は、UNIXの使用を止 め、運用サポートシステム/ビジネスサポートシ ステム (OSS/BSS) をSolarisオペレーティングシス テム搭載のSPARCサーバーから、オープンかつ標 準的なx86 Linux環境へと移行することを目指し ました。 移行プロジェクトの初期段階は、すでに完了し ています。FORIS OSS/BSSの移行は、MTS社の北 西地域、そして南およびシベリア地域の順に完 了し、現在はボルガ・モスクワ地域での移行が 計画されています。 ITインフラストラクチャの総所有コストを削減す るには、この移行は不可欠でした。MTS社は、コ ストがかかる独自仕様のサーバープラット フォームを置き換える際のコストを最小限に抑 えつつ、可能な限り短期間で、かつターンキー ベースで移行を実施したいと考えていました。 ミッションクリティカルなHP Integrity Superdome Xサーバーと従来型のx86アーキテクチャーの最 大の違いは、各種のエラーやハードウェア障害 への対処方法にあり、x86の効率性、可用性、拡 張性、およびパフォーマンスに関する高い基準 を新たに設けたHP Integrity Superdome Xサーバー は、x86の重要なエンタープライズワークロード に最適なプラットフォームとなっています。 移行の準備段階では複数のサプライヤーのソ リューションが検討されましたが、MTS社はHP とIBMに絞り込んだ後、最終的にHPのサーバーソ リューションを採用しました。なお、移行対象 となったOSS/BSSソリューションのデベロッパー であるNVision Groupも、パートナーとしてこのプ ロジェクトに関わっています。 FORIS OSS/BSSアプリケーションの最大規模のイ ンストールには、新しいHP Integrity Superdome X サーバーが使用されます。MTS社は、今後もハイ エンドのSuperdome Xサーバーを使用してx86の 可用性を大幅に高め、ビジネスクリティカルな OSS/BSSアプリケーションに対するサービスデリ バリを加速させていきます。 お客様事例 | MTS ソリューション概要 製品 • HP Integrity Superdome Xサーバー • HP ProLiant DL980サーバー • HP ProLiant DL580サーバー HPのサービス • HPテクノロジーサービス HP nParsハードパーティショニングテクノロ ジーを採用したHP Integrity Superdome Xサーバー では、ソフトウェア仮想化のみを使用している プラットフォームと比較して、信頼性が最大20 倍向上します。HP nParsハードパーティション は、同一シャーシ内の他のnParパーティション から電気的に分離されるため、あるnParパー ティションでハードウェア障害が発生しても、 別のnParパーティションで運用が継続されま す。 耐障害性の高いクロスバーファブリックやエ ラー分析エンジンなどの画期的なイノベーショ ンがハードパーティショニング機能と組み合わ さったことで、HP Integrity Superdome Xサーバー は、ミッションクリティカルなx86コンピュー ティングの新たな基準となりました。高度な障 害管理機能によってハードウェアエラーが隔離 されるHP Integrity Superdome Xサーバーは、イン テル®のどのx86ベースサーバーよりも、はるか に高いパフォーマンスを発揮します。現時点で は1台のサーバーに、最大16基のプロセッ サー、384個のDIMMモジュール、および40台のI/ Oアダプターが搭載されており、次のような拡 張性を備えています。 • CPUコア – 最大240個 • RAM全体 – 最大12TB • データインターフェイス – 80個の10Gbイー サーネットポート、または16Gbファイバー チャネルポート また、MTS社では、HP ProLiant DL980サーバーと HP ProLiant DL580サーバーも活用しています。高 いラック密度と緊密に統合された設計を特長と する、これらのラックマウント型サーバーは、 信頼性の高い最新の電子部品とバランスの取れ たアーキテクチャーで構成されており、パ フォーマンスと信頼性に優れたソリューション を実現しています。HP ProLiant DL980およびHP ProLiant DL580は、MTS社の小規模な拠点に、 FORIS OSS/BSSアプリケーションを実行するため のサーバーとして配備されています。 IT の効率化と ROI の向上 レガシーRISCサーバー上のビジネスクリティカ ルシステムをインテルx86サーバーに移行するこ のプロジェクトで特に注目すべきは、MTS社のIT チームが行った実装の素晴らしさで、3年間にわ たって段階的に配備されたソリューションは、 何の問題もなく機能しています。MTS社の従業 員は、各ステップを完了するたびに、システム 運用に関するトレーニングコースを新たに受講 しており、HPのテクニカルサポートが、MTS社 と緊密に連携して、サーバーの実装を支援して います。 その結果、移行プロジェクトのROIは確実に向上 し、新しいソリューションの効率は、レガシー RISCプラットフォームと比較して大幅に高まっ ています。またMTS社は、コストがかかる独自 仕様のサーバーインフラストラクチャで得てい た高いパフォーマンスと信頼性を、そのまま維 持することにも成功しています。そして現在 は、移行プロジェクトで得た経験と専門知識を 活かして、間もなく完了予定のインテルx86 Linuxサーバーへの移行を進めている段階です。 MTS社のCIOであるDmitry Khomchenko氏は、次の ように述べています。「さまざまな課題に直面 してきたにもかかわらず、最初に承認された予 算内で移行プロジェクトを遂行できそうです。 今回のプロジェクトは、当社が期待していた通 りに、完全な投資回収を実現してくれるもので した」。 詳細情報 hp.com/servers/superdomex ( 英語 ) メールニュース配信登録 http://hp.com/go/getconnectedjp © 2015 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 本書の内容は、将来予告なく変更されることがあります。HP 製品およびサービスに対する保 証については、当該製品およびサービスの保証規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。 本書の内容につきましては万全を期しておりますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対しては責任を負いかねますのでご了承 ください。 Intel® は、米国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。 4AA5-8561JPN、2015 年 4 月
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