会 会 議 議 録 第3回 尾花沢市庁舎建設検討委員会(新庁舎建設検討事例調査) 会議日時 平成26年5月23日(金)午後1時00分~午後3時10分 会議場所 秋田県 湯沢市役所 出欠委員 出席委員 11名 事 務 局 尾花沢市役所 総務課職員 4名 欠席委員 2名 湯沢市ご担当者から庁舎建設の検討経緯並びに施設概要の説明があり、その後、意見交換 会を開催。この度視察した湯沢市庁舎の概要は以下のとおりである。 【庁舎概要】 新庁舎は、地上4階建ての鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)延床面積 9093.63 ㎡。1階は窓口部門、2階は産業部門、3階は総務・教委部門、4階は議場・全 協室のほか、議会や監査、選管の事務局が配置されていた。 (平成 26 年3月下旬 開庁) 【庁舎1階】 市民ロビーは市民の休憩場所のほか、イベントやギャラリー、緊急時の避難所 としても活用できるよう間仕切ができる大空間となっていた。また、閉庁後も市 民開放スペースとして利用することが可能であった。 ロビー内の間仕切りやベンチ、チェアなどは木材を活用し温かみのある空間と なっていた。 会議概要 窓口部門は目的別に案内表示を色分けするなど識別化し、受付番号の自動交付 機を配置して効率化を図っていた。また、窓口脇に総合案内を配置していた。 小さな子連れの利用者に配慮し、窓口フロア内にキッズコーナーや母子室(授 乳室)を配置していた。 【庁舎2階~3階】 2階の会議室は市民も会議や講習に利用できるよう貸出していた。また、夜間 も貸出せるよう執務スペースと区画できるシャッターが設けられていた。 3階の市長・副市長室に隣接して庁議室が設けられ、災害時は対策本部として 機能する防災拠点となっていた。 執務スペース内の書架は高さを抑え、できる限り窓側に配して見通しを良くし ていた。また、ファイリングシステムの導入により省スペース化に取り組んでい た。 サーバ室はIDカード認証方式になっており、許可された職員以外入室できない ように安全対策がとられ、サーバ機器は制振装置を介し床に固定され、配線は天 井付の裸配線とし、地震とメンテナンス対策が施されていた。また、サーバ室に 隣接してメンテナンスや打合せできる作業スペースを設けていた。 - 1 - 【庁舎4階】 主に議会スペースで、議場内の床はフラットで議席が移動可能な構造となって いた。また、全員協議会室は円卓でなく一般的な会議机をV字に配置して、議会 で使用しない場合は通常の会議室として利用できるように配慮されていた。 報道・傍聴席までの通路はバリアフリー化されており、車いす用の席も配置され ていた。 【全体】 相談室(個室)は各階に設けられ、プライバシーの確保が図られていたものの、 1階窓口部門には1ヶ所しかなく不足しているように思われる。また、共用通路 側に打合せ等が行えるラウンジがあり、執務スペースと区切って情報漏えいの防 止を図っていた。 庁内のバリアフリー対策としては、エレベーター2基(うち1基はストレッチ ャーが利用できる)のほか、1階と4階に多目的トイレを設置。また、共有通路 や階段には手摺が設置されていた。 障がい者用駐車場(ゆずりあい駐車場)については、ピロティ内に設け雨雪に 濡れず利用できるようにしていた。 屋上には太陽光発電パネル(10kw、雪対策として角度調整が可能)が設置され ていた。 会議概要 雨水を利用してトイレの洗浄水に使用するため貯水槽が設けられていた。 省エネ対策では、断熱効果が高い複層ガラスを採用して空調負荷を軽減するほ か、自然換気ができるように通風口が大きくとられていた。 庁内の空調設備は、OAフロアの柱脚から温風・冷風を吹き出す床輻射冷暖房 方式を採用し、人に近い床面で冷暖房を行う省エネ化を図っていた。 再生可能エネルギーの活用では、非常用電源の確保として太陽光発電のほか、 歩道融雪のため地中熱(採熱管:φ125、L=100m、12 本)を導入していた。 バイオマスとして注目していた木質ペレットは、地元での製造・調達のめどが 立たずA重油(総量 12kℓ、うち6kℓは災害時の自家発電用=庁舎の半分程度の電 気を 72 時間)に変更した。 【その他】 議会からは庁舎建設が及ぼす財政への影響について質問があり、5ヶ年の財政 シミュレーションを作成し意見交換を図った。 建設財源は、主に合併特例債を活用し、2年据え置き 30 年償還を予定してい るとのことだった。 - 2 -
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