廃棄物の削減(55P)

環境への取り組み
廃棄物の削減
最終処分量の削減
課題・目標と実績状況
P
D
2012 年度 課題・目標
C A
実 績
P
評価・改善
2013 年度 目標
・全製油所・石油化学工場の産業 ・1 製油所(0.8%)以外の事業所 ・全製油所・石油化学工場のトー ・全製油所・石油化学工場の産
廃棄物最終処分量を発生量の
業廃棄物最終処分量を発生量
は目標を達成
タルの産業廃棄物最終処分率
の 0.5% 以下
は 0.042% まで低減
0.5% 以下
発生量の削減
産業廃棄物の最終処分量の推移
■ 製油所・石油化学工場の廃棄物削減
石油業界および化学業界は、それぞれ経団連循環型社
製油所
(t)
300
会形成に向けた取り組みとして、産業廃棄物の最終処分
量削減についての自主目標
※1
を掲げています。当社は、す
でにこの目標を達成していることから、現在は、一段高い
281
240
200
92
100
目標を掲げ、各製油所・石油化学工場の産業廃棄物最終
処分量を廃棄物発生量の 0.5% 以下に保つことを目標と
しています。2012 年度は、全製油所・石油化学工場トー
タルでは 0.042% まで低減しましたが、個別には一製油
0
2008
2009
2010
2011
2012(年度)
石油化学工場
(t)
100
93
60
リサイクル
※2
72
58
80
所が 0.8% と目標を達成できませんでした。
■ 触媒
3
(一部、一般廃棄物と有価物を含む)
のリサイクル
48
40
40
36
23
20
当社の製油所では、重油から硫黄分を除く脱硫の過程
で年間約 2,000t の触媒を使用しています。
0
2008
2009
2010
2011
2012(年度)
脱硫活性が低下した使用済みの触媒は、外部に委託し
■ 石油化学製品のリサイクル
て再生処理を行い、再び当社製油所で使用しています。
石油化学製品部門では、リサイクルが容易な単一素材
この再生 触 媒の活用により、新しい触 媒の約 20 %を削
で製造した樹脂加工製品や、リサイクル原料を使用した
減することができます。
製品の開発を進めています。また、使 用済みプラスチッ
使用済み触媒の中にはモリブデン、バナジウムといっ
ク容器のリサイクルシステムを構築し、インキ缶などにご
たレアメタルを含むものがあり、再生使用できない場合
利用いただいています。
はこれらを有価物として売却しています。
2012 年度産業廃棄物処理の内訳
3
(製油所・石油化学工場合計/一部、一般廃棄物と有価物を含む )
最終処分量
0.042% 95t
中間処理減量
39%
89,070t
■ SS での廃棄物リサイクル
当社系列の SS には「 SS 産業廃棄物管理マニュアル」
を配布し、コンプライアンスを徹底しています。SS で発
生する廃棄物のうち、潤滑油用プラスチックペール缶の
発生量
空き缶は専門業者に回収を委託し、一部を再資源化して
226,699t
います。廃タイヤはタイヤ販売会社や産業廃棄物運搬業
リサイクル量
61% 137,534t
者が、廃バッテリーは
(一社)鉛蓄電池再資源化協会が回
収し有効利用しています。
※ 1 産業廃棄物の最終処分量削減についての自主目標:
石油業界(石油連盟):2010 年度において産業廃棄物最終処分量を 1990 年度比 94% 以上削減
する。あわせて業界独自目標として、産業廃棄物ゼロエミッションを実現する。ゼロエミッショ
ンを「 廃棄物最終処分率 1% 以下 」と定義する。
(最終処分率=最終処分量/廃棄物発生量)
化学業界(
(社)日本化学工業協会)
:2010 年には、産業廃棄物の外部委託最終埋立処分量を
1990 年比、40% 削減。2010 年における産業廃棄物のリサイクルを 1990 年比、15% 向上させる。
55
2013
出光レポート
※ 2 触媒:
特定の化学反応を促進させる物資で、そのも
の自体は化学反応はしないもの。石油製品や
石油化学製品の生産過程で重要な役割を果た
している。