2012年3月期第2四半期決算説明会資料

2012年3月期第2四半期決算説明会資料
日本電子株式会社
代表取締役社長 栗原 権右衛門
2011. 11. 25
1
内 容
Ⅰ. 2011年度2Q実績 財務ハイライト
1- 損益
2- セグメント情報
3- 受注状況
4- 財務状況
5- キャッシュフロー
6- 1株当たり配当
Ⅱ. 2011年度年間見通し
1- 損益
Ⅲ. 各事業の現状・見通し・トピックス
1- 理科学計測機器
2- 産業機器
3- 医用機器
2
Ⅰ. 1- 損益 (対 前年同期)
(億円)
2010Y 2Q 実績
2011FY 2Q 実績
連結受注高
405
445
40
連結売上高
289
324
35
連結売上粗利
83
72
△ 11
(利益率)
( 28.9% )
( 22.2% )
( △ 6.7% )
連結営業利益
△ 29
増 減
△ 39
△ 10
--- 連結営業利益 ( △ 10 ) の内訳 -- 【 改善 】
【 悪化 】
数量増
+ 10
値引改善
+3
原価改善等
+8
マスク描画装置受注による
評価性引当金計上
△ 19
その他製品の在庫評価損を計上
△ 5
円高による為替差
△ 7
(2010年度 88.89円/$ vs 2011年度 79.82円/$)
【 改善合計 】
+21
【 悪化合計 】
△ 31
3
Ⅰ. 2-セグメント情報
2010FY 2Q実績
2011FY 2Q実績
(億円) 売上
営業利益
売上
営業利益
【理科学・計測機器】
199
△ 9
211
△9
【産業機器】
26
△ 12
36
△ 21
【医用機器】
64
6
77
6
△ 14
( 全社共通費 )
合計
289
△ 29
△ 15
324
△ 39
評価損を除くと実質、増収・増益
4
Ⅰ. 3-受注状況
2Q実績は前年同期から10%アップ
44,486
43,015
40,535
2009FY
2010FY
2011FY
5
Ⅰ. 4-財務状況 (資産)
(億円) 流動資産 2010年度末 2011年度2Q末 増減 ( 現預金 ) 75
84
9
( 受取手形・売掛金 )
233
148
△85
( 棚卸資産 ) (*1)
366
386
20
35
56
21
計
709
674
△35
( 有形固定資産 )(*2) 137
122
△15
( その他 ) 148
161
13
計
285
283
△2
1
1
0
995
958
△37
( その他 )
固定資産 繰延資産
資産合計 (*1) 好調な受注に対応した生産発動により仕掛在庫が増加
(*2) 新会社JRIへの固定資産の移管が13億円
6
Ⅰ. 4-財務状況 (負債・純資産)
(億円) 流動負債
2010年度末 2011年度2Q末 増減 ( 支払手形・買掛金 )
178
165
△13
( 短期借入金 ) (*3)
217
255
38
( 社債 ) (*3)
22
25
3
( その他 ) 130
122
△8
計
547
567
20
( 長期借入金 ) (*3)
65
59
△6
( 社債 ) (*3)
65
52
△13
( その他 ) 78
74
△4
計
208
185
△23
負債合計 755
752
△3
純資産 240
206
△34
負債・純資産合計
995
958
△37
固定負債
(*3) 在庫増に伴う借入金の増加
7
Ⅰ. 5-キャッシュフロー
(億円) 営業キャッシュフロー 2011年度2Q
3
例年通り
投資キャッシュフロー △ 10
新基幹システムへの投資が大
財務キャッシュフロー 借入金の増加
20
8
Ⅰ. 6- 1株当たり配当
2009年度 実績
2010年度 実績
2011年度 見通し
中間
2.5 円
期末
1.5 円
通期
4.0 円
中間
2.0 円
期末
2.0 円
通期
4.0 円
中間
2.0 円
期末
【 未定 】
通期
【 未定 】
9
Ⅱ.2011年度年間見通し 1-損益
(億円)
計画
今回見通し
差異
売上高
860
830
△ 30
営業利益
19
13
△6
経常利益
15
5
△ 10
■ 経常利益10億円減
●
●
想定為替レート
当初計画
年間
2Q実績
下期想定
ドル
82 円
79.82 円
78 円
ユーロ
112 円
115.53円
105 円
7億 : 為替
3億 : その他
為替感応度 : 1円/1$の変動に対し、営業利益で 1.5 億円 (ユーロは 0.2 億円)
10
Ⅲ.1-理科学計測機器
~先端技術開発のための総合ソリューションを提供~
革新型電池
エピゲノム
創薬基盤
次世代発光素子
元素戦略
香気解析
装置
機能性食品
GSC
DDS
(Green Sustainable Chemistry)
(Drug Delivery System)
ナノ触媒
ナノカーボン
超伝導
再生医療
SEM
EPMA AES
XPS
TEM
SEM
EPMA AES
XPS
バイオマス
科学捜査
ソフトマテリアル
TEM
人工光合成
XRD
XRF
メタボローム
Ram
NMR
ESR
MS
NMR
ESR
MS
波長
XRF
ソリューション
保守・サービス
消耗品・周辺機器
受託分析
コンサルテーション
環境設置室
R&Dサポート
11
Ⅲ.1-理科学計測機器 12
プログラム
「グリーンイノベーションの推進と政策課題」 経産省 製造産業局 化学課 山崎知巳 様
「量子ドット太陽電池研究開発の展望」 東京大学 生技研 荒川泰彦 教授
「太陽電池グレードシリコン精錬プロセスの高出力電子銃の適用」 日本電子(株) IE事業ユニット 貞森慎吾
「次世代有機系太陽電池開発の未来」 東京大学 科技研C 瀬川浩司 教授
「グリーンテクノロジー開発における質量分析の役割」 日本電子(株) MS事業ユニット 田村淳
「EPMA/表面分析技術と電池材料の解析について」 日本電子(株) SA事業ユニット 高倉優
「次世代燃料電池の開発と課題およびin situ計測」 電通大 燃料電池イノベーション研究C長 岩澤康裕 教授
「最新の環境制御型超高圧電子顕微鏡のご紹介」 日本電子(株) EM事業ユニット 大田繁正
「NMRによるリチウムイオンバッテリー用電解液評価」 (株)JEOL RESONANCE 朝倉克夫
13
Ⅲ.1-理科学計測機器 透過電子顕微鏡(TEM)
マーケット動向
技術・製品
と戦略
トピックス
■ 海外
– 韓国・アメリカ・台湾の半導体業界を中心とする民需の伸び、 中国を中心とするアジアの官需の増加に牽引され好調。
■ 国内 - 震災復興予算関連と景気回復を受け、大手製造メーカーか らの引き合い活発化。
■ JEM-ARM200Fは、冷陰極FE電子銃(昨年度導入)と大口径SDD検出
器(今年度導入)を装備し更に競争力がアップ。市場から高い評価。
■ 半導体計測市場向けに導入した装置JEM-2800への反響大、国内を 中心に多くの引き合い。
■ 英Oxford大学との共同研究成果として、モノクロ収差補正TEMが完成。
センセーショナルな原子レベルの応用データがユーザーにより取得され
ている。
日経サイエンス11月1日号
JEM-2800
SDD 検出器
1
414
Ⅲ.1-理科学計測機器 表面分析装置(SA)
マーケット動向
■ 補正予算関連の官需中心だったマーケットに民間需要の力強さが復
活。昨年度に続き好調。
■ 欧州・米州を中心に、海外における電子プローブマイクロアナライザ
(EPMA)の受注伸張が期待できる。
技術・製品と戦略
■ フィールドエミッション型のEPMA
(JXA-8530F)を持つのは当社のみ。
オンリーワンの技術に市場から高い評価。
■ 表面分析装置はリチウムイオン電池に関する材料解析のための強力
なツール。グリーンテクノロジー分野のホットマーケットで拡販強化。
2011年4月15日号Newton別冊 「はやぶさが開く宇宙新時代」
微粒子分析に活躍した当社の
JXA-8530F
EPMAが紹介されました
15
Ⅲ.1-理科学計測機器 走査電子顕微鏡(SEM)
マーケット動向
技術・製品
と戦略
トピックス
■ 海外
- 旺盛な研究開発投資に支えられ伸張。昨年度下期から販売の
業界初タッチパネル操作SEM 「InTouchScope」が米国を中心に好調。
■ 国内 - 東日本大震災の影響で一時的に鈍化していた市場環境が回復。
■ 上期の受注額は10年度比7%増。年間 受注額は昨年を上回る見通し。
高分解能と分析を両立した新型レンズ搭載の走査電子顕微鏡JSM7800Fを7月に発売開始。8月開催のM&M(アメリカ顕微鏡学会)でも大
きな反響。戦略商品としてグローバルな販促を更に強化。
■ ■ 走査電子顕微鏡「InTouchScope」が
2賞を受賞。
①「MT-10 Award for Microscopy Innovation」(顕微鏡の10大技術革新賞)
- 米国顕微鏡学会発行Microscope Today誌主催
②「R&D 100 Awards」 (今年の100大発明賞)- R&D Magazine社主催
InTouchScope
JSM-6010LA
JSM-7800F
16
Ⅲ.1-理科学計測機器 核磁気共鳴装置(NMR)
マーケット動向
■ NMRは、研究所・企業での物質の研究にとって必須の分析装置。年間
600-700台の市場需要があり、今後も緩やかに増加傾向。当社は世界
の3社(当社、アジレント、ブルッカー)の一角。
■ 国内上半期の市場規模(台数ベース)は昨年度と同規模。通年では、 一桁%程度上回る見込み。海外市場も 新興国を中心に拡大。
技術・製品
と戦略
トピックス
■ 固体微量試料を解析する固体NMRの重要性が高まる中、世界最高回
転速度(80KHz)の1mm固体MASプローブの製品化に成功。今後の受注 増につながる強力なツール。
■ (独)科学技術振興機構(JST)との共同開発プロジェクトで、超伝導磁 石の世界最高磁場24T発生に成功。
■ 新設分割した新会社(株)JEOL
RESONANCE (JRI)が、2011年4月14 日に第三者割当増資を実施。 増資後の持株比率 :
JNM-ECS400
1mm
● 日本電子(株):49.1% ● (株)産業革新機構:50.1% ● ジャパンスーパーコンダクタテクノロジー(株):0.8%
世界最小径試料管の回転羽の拡大図
17
Ⅲ.1-理科学計測機器 質量分析装置(MS)
マーケット動
向
■ 国内は、
技術・製品と
戦略
■ JMS-Q1050GC
震災で落ち込んでいた民間需要が回復。GC-TOFやQMSの 受注台数が伸張。海外は、アジアにおいて磁場型への引き合いが増加。
特に、中国でダイオキシンMSの商談が活発。
「ガスクロマトグラフ四重極型質量分析装置 GC- QMS」
を新製品発表。
■ 水質分析において、厚生労働省からヘッドスペース公定法がパブリック
コメントとして出される予定。サンプル前処理装置(ヘッドスペースサンプ
ラ)S-trap を組み合わせたソリューション提案を展開。QMSの更なる受注
増が期待できる。
■ スニッフィング市場への販売を強化。
■ Spiral-TOFは、国内ユーザーからの引き合いが活発化しており、4月か
ら本格的に受注。今後、欧米における拡販を更に強化。
JMS-Q1050GC 測定対象物質の濃度による条件 変更を行わずに測定が可能。濃度差のあるサンプル に威力を発揮。
SpiralTOF JMS-S3000
18
Ⅲ.1-理科学計測機器 アジア地域戦略
拡大する中国・インド市場へ対応
■ 2010年9月より100%出資の捷欧路(北京)科貿有限公 司の運営を開始。
中国
■ 別々に運営していた営業とサービスの機能を統合した。
北京地区以外の代表事務所(上海、広州、武漢、成都)も 順次分公司化。一貫営業戦略によって業容の拡大を図る。
JEOL(BEIJING) CO., LTD.
■ 分析機器を販売するインド法人を設立。受注好調な滑り
出し。
インド
■ 電子顕微鏡を扱う現地代理店をインド法人からサポート。
JEOL INDIA Pvt. Ltd.
分析機器以外の製品も強力に拡販。
19
Ⅲ.1-理科学計測機器 アジア地域 トピックス
JEOL ASEAN Technical Center を設置(2012年1月)
- タイ国立科学技術庁(NSTDA)が正式認可。
■
タイ
タイランドサイエンスパークへの進出により、NSTDA をはじめ、東南アジア、イン
ドにおける企業や研究機関、同地域に進出している日本の最先端テクノロジー企
業などへ技術サポートを拡充しブランドの確立を図る。
20
Ⅲ. 2-産業機器 半導体関連装置(SE)
マーケット動向
■ マスク描画装置(EB)はマスクショップを有するデバイスメーカーを中 心に引き合いが強い。
■ 量的拡大が見込まれる中上位機種市場を中心に拡販を図る。
■ 直接描画装置(SB)は、中国を中心に大学・研究機関からの引き合いが
多い。
技術・製品
と戦略
■ SB最上位機種の後継機を今期より市場導入。国内外の研究ネットワー
ク拠点に対する重点的アプローチを展開。
JBX-9500FS
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Ⅲ. 2-産業機器 産業機器(IE)
マーケット動向
■ 2010年度下期から急速に立ち上がったタッチパネル用撥油膜市場は
今期上期も活況で、偏向銃の売上が伸張。
■ 景気後退の影響を受けているデジタルカメラレンズ等の高機能膜市
場も回復の兆し。
技術・製品
と戦略
■ 2011年度は比較的安価な小型熱プラズマ装置の市場導入を行い、プ
ラズマを利用した技術の裾野を広げる。来年度以降に大型熱プラズマ 装置の販売を狙う。
■ 直進銃を利用した小型溶解炉を開発。今年度は比較的安価な小型 の高融点金属用溶解炉を販売する。来年度以降、直進銃の拡販を図る。
■ 貴金属(Ir, Pt)引抜溶解マーケットが直進銃の新しい市場として期待さ
れる。
真空蒸着用の電子銃・電源
直進形電子銃
高周波誘導熱プラズ
マ発生装置
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Ⅲ. 3-医用機器 マーケット動向
■ 上期の生化学分析装置の国内市場は活況で、大・中病院、検査セン
ターからの受注が好調。メタボ検診対応装置も堅調に推移。
■ 下期も国内市場は有力案件が多く、通期においても6年連続のトップ
シェアが濃厚、総台数で昨年を上回る見込み。
■ 海外市場はシーメンスへのOEM供給装置(1800テスト、2400テスト)が好
調に推移。通期では、1200テスト装置の中国市場における新規ディーラ
ーであるシスメックス(株)分も加わり、合計出荷台数は昨年を大幅に上
回る見込み。
■ 試薬、消耗品の売上も、装置設置台数(総計5000台)の増加に伴って
増大。
技術・製品
と戦略
■ 2011.08.11. シーメンスとの新規パートナーシップ契約を締結。契約期
間は10年間で長期的なパートナーシップを相互に確認。
■ 2011.7.26~28に開催された米アトランタAACC展示会にJCA-BM8040、
JCA-BM6010を展示し、高い評価を得た。
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Ⅲ. 3-医用機器 大型機から中・小型機まで
JCA-BM6070
フルラインナップでお客様のニーズに対応
(2400テスト/h)
JCA-BM9130
(1800テスト/h)
メタボ検診対応装置
遠心分離後の採血管を装置にセットするだけで血球成分
(HbA1c)と血漿成分(Glu,1.5AGなど)の同時測定が可能
JCA-BM6010
(1200テスト/h)
JCA-BM 8000 シリーズ
(4200~9000テスト/h)
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資料取扱上のご注意
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把握可能な情報から判断した、仮定及び所信に基づく記述が含まれています
今後、経済情勢をはじめ半導体市況や研究開発投資など、弊社の業績に影響を与
える様々な既知または未知のリスクによって、ここに述べられている見通しと実際の
結果が、異なったものとなることが否定できないことをご承知おき願います
* 弊社は本資料に記載された内容を更新する義務を負っておりません
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