独自給付のご案内 - フジクラ企業年金基金ホームページ

2.支給の内容
フジクラ企業年金基金の独自給付についてのご案内
(プラスαの選択届けで、終身年金を選択された方にお送りしています。)
このご案内は、従来受給されていた「独自給付」を引き続き受給するための手続きについてのご案
内です。既にご承知のとおり、フジクラ厚生年金基金は厚生労働大臣の認可を受け、フジクラ企業年
金基金へと移行いたしましたが、代行部分の国への返上に伴い、国から支給される代行相当部分には、
基金の「独自給付」は引継がれておりません。
(1)在職老齢年金・失業給付・高年齢雇用継続給付について
働いていたり、働いていて所得の額が多い場合、失業給付を受けている場合、高年齢雇用継続給付を受
けている場合等は、国の年金制度では次のように減額・あるいは停止となります。
①収入が低い場合でも厚生年金保険に加入している場合、国の年金は2割の減額となります。
②働
いていて収入が多い場合、収入に応じて国の年金は減額あるいは全額停止となります。
③失業給付
を受けている場合、国の年金は全額停止となります。
④高年齢雇用継続
給付を受けている場合、国の年金は減額されます。
※所得額、年齢などの条
件により減額・停止の内容は個別に変わります。(社会保険庁からの裁
定通知書・支給額変更通知書
をご確認下さい。)
但し、下記の1項に該当する方には当面、厚生年金基金の「独自給付」が企業年金基金から引き続
いて支給されます。本書を最後までご覧の上、お手続き下さいますようご案内いたします。
1.
独自給付とは?
従来、厚生年金基金でお支払いしていた代行部分の年金のうち、本来の国のルールによれば支給さ
れない部分があります。これを厚生年金基金がお支払いしていたのは、基金独自の判断で支給するこ
ととしていたものであり、これを独自給付といいます。
代行年金
相当額
代行返上後、国
で裁定された年
金の総額
①国の年金では、60才以降も在職の場合年金が減額され、所得の額によっては停止になること
A
B
代行してい
た額を除い
た国の年金
具体的には以下の①∼⑤のものです。
平成16年3月1日前に基金が支給し
ていた代行給付相当額について、国が
裁定した年金の総額に対し、支給停止
となった金額の割合を乗じた額を支給
するものとします。
C
社会保険庁
から通知さ
れる停止額
支給額=A×C/Bとなります。
※平成14年4月1日時点で65才になられていた方は、国の支給停止はありませんので独自給付の支給もありません。
もありましたが、厚生年金基金が代行していた部分は全額支給していました。
②同様に、高年齢雇用継続給付を受給されている場合に国の年金は減額されますが、厚生年金基
(2)遺族厚生年金・障害厚生年金との併給について
金が代行していた部分は全額支給していました。
③失業給付を受給している間、国の年金は支給停止になりますが、厚生年金基金が代行していた
部分は全額支給していました。
④遺族厚生年金・障害厚生年金を受給している場合、老齢厚生年金は支給されませんが、厚生年
金基金が代行していた部分は全額支給していました。
国の年金制度では、「一人一年金」の原則により、遺族厚生年金又は障害厚生年金と老齢厚生年金を併
せて受給することは出来ず、本人の選択によりひとつを選ばなければなりません。
今まで基金が支給していた部分も、代行返上により老齢厚生年金となりますので、遺族厚生年金・障害
厚生年金を選択されている方は、基金が支給していた金額が支給停止となります。
⑤加入期間の不足などで国の年金の受給資格がない場合でも、厚生年金基金は加入1ヶ月以上で
あれば、年金を支給していました。
※1
す。
社会保険庁から通知される年金額の案内において、支給停止額の記載がある方が対象となりま
※2 終身として選択されたプラスα部分(第3年金としてご案内しています。)を一時金とされた
場合、独自給付の受給権はなくなります。
代行年金
(全額支給)
遺族(障害)厚
生年金を選択さ
れたいた場合、
今までは基金が
代行していた部
分と併せて支給
されていました。
代行してい
た額を除い
た国の年金
(全額停止)
老齢厚生年金
(代行部分も
老齢厚生年
金となり全
額停止とな
ります。)
老齢厚生年金、遺族(障害)厚生年金のどち
らかを選択することになりますので、遺族
(障害)厚生年金を選択した場合、従来基金
がお支払いしていた部分も支給されなくなり
ます。
代行年金
相当額
この場合、遺族(障害)厚生年金を選択され
ている間、代行年金相当額を企業年金基金が
支給します。
遺族(障害)
厚生年金
遺族(障害)
厚生年金
支給額=老齢厚生年金の支給停止額。
3.お手続きの時期及び方法
4.お支払いの時期
減額・停止の事由が発生したのち、社会保険庁で年金額の変更が裁定されお手元に裁定通知書・支
給額変更通知書が届きます。届き次第お手続き下さるようお願いします。
国(社会保険庁)から支給停止情報を提供された上でお支払いの手続きを行う関係上、減額・停止
となりお申し出をいただいた時期から半年程度遅れてのお支払いとなります。
ただし、失業給付によるお申し出の場合は期間が限定されますので、なるべく失業給付の受給が終
了してからお申し出下さるようお願いします。
もちろん、減額・停止となった時期に遡ってお支払いいたしますので、支給額が減ることはありま
せんが、通常の年金支給のように2ヶ月に一回の定期払いとはならないことがありますのでご容赦下
さい。
同封の「企業年金基金 独自給付裁定請求書」に必要事項をご記入の上、社会保険庁から送付され
ている
①「年金証書」
②「裁定通知書・支給額変更通知書」
5.その他のご案内及びご注意
③「年金改定通知書」
等の請求期間に関係する支給停止額を現す、全ての分のコピーを添付いただきご提出下さい。
今回のお手続きは、受給権者の皆様のお申し出により行う手続きです。お申し出のない場合には支
給されませんのでご注意下さい。
「裁定通知書・支給額変更通知書」等は支給停止額が変わるたびに送付されますので、その都度ご
提出下さいますようお願いいたします。基金からのお支払いの額もその都度変更します。
代行返上に伴い、今回ご案内する独自給付を実施することとなりますが、当初はお申し出が集中す
るものと思われ、予定していた以上に手続きにお時間を頂く可能性があります。
お申し出をいただいたのち、国(社会保険庁)から基金宛提供される支給停止情報と突き合わせ、
確認が出来しだい、お支払いの手続きを行います。
また、今後の独自給付につきましては、代行返上認可日(平成16年3月1日)現在の法律及び代
行年金額等を基準として、実際に減額・停止されている国の年金額との関係で算定することとなりま
す。
また、減額・停止の事由が消滅した場合、速やかに基金宛ご連絡いただけますようお願いします。
一連の手続きの関係上、ご連絡いただけない場合は過払いが発生し、後日一括で返還していただくこ
ととなりますのでご注意下さい。
失業給付及び高年齢雇用継続給付の受給による支給の減額・停止の場合、複数の官署を経由して情
報の提供が行われますので、下図より余計に時間がかかる見込みです。
6.標準的な処理スケジュールの見込み
社会保険庁からの
支給停止事由発生
金融機関での情報登録
支給停止情報入手
A月
B月
この月の分から年金額が改
定される。振り込みとしては
2∼3ヶ月後の分。
C月
D月
E月
左図での支払いに至る手続きと同様に、国の年金が支給され
るようになった場合の、基金からの支払停止の手続きも時間
がかかります。
F月
支給停止内容確認
G月
国の年金が支給されるようになった場合には、過誤払い防止
のため、速やかに基金にご連絡いただけますようお願いいた
します。
支払い実行
金融機関への支払い指図
社会保険庁から
受給者宛通知書送付
(この通知書のコピーを
フ
ジ
ク
お送りいただくことにな
〒135−0042
ります。)
東
京 都 江
ラ
企
業
年
金
基
金
東 区 木 場 1 − 5 − 1
T E L 0 3 − 5 6 0 6 − 1 0 3 1