被災地の 子どもたちに 元気を届けたい!

BUNKA SHUTTER Corporate Social Responsibility Report 2012
特集
1
女川ドッヂビー体験プログラム
2011年11月 宮城県女川町
東日本大震災
復興支援
にて、Buzz Bullets部員に
よるドッヂビー* 教室を開催
亘理町サッカー協会、青田さんのコメント
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しました。地元の東北学院大
学アルティメットクラブのご
協力もあり、参加してくれた
約100名の小学生の表情に
多くの笑顔があふれるボラ
ンティア活動となりました。
被災地の
子どもたちに
元気を届けたい!
サッカー教室でご指導いただいた西野さんのコメント
1
*ドッヂビー:安全性の高いスポン
ジ製のフライングディスクを投
げて相手に当てる遊び。
だい久製麺、中楯さんのコメント
3
3
(株)だい久製麺 専務取締役 中楯
恭悦さん
復興の輪が広がりました。
わたりこどもまつり
女川学びの町づくり実行委員会事務局 青山
店。また震災後には被災地で炊き出しを行いました。当
2011年の秋、東日本大震災で壊滅的な被害を
日はそうした経験を活かし、スタッフのみなさまに調理
受けた女川町では、児童・生徒の運動習慣の
指導をさせていただきました。宮城県産の野菜を使用し
確保に課題を抱えていました。もともと平地
た焼きそばや豚汁を各1,000食ずつ用意し、終了時には
の少ない当町は、学校の校庭や町の野球場・
当日は浦和レッドダイヤモンズOBの西野努氏、水内猛氏のご協力
全てなくなり多くの子どもたちの笑顔を見ることがで
運動場などに仮設住宅が建ち、また児童・生
によるサッカー教室や、文化シヤッターフライングディスク部
(Buzz
きました。こうした復興イベントを一度だけで終わらせ
徒の登下校もスクールバスでの送迎となったことが原因です。
るのではなく、今後も継続して復興の輪を広げていきた
そんな中、文化シヤッター様からBuzz Bulletsの運動支援のお
2011年11月、被災地の子どもたちに元気を届けたい!という従業
員の熱い思いが集結し、従業員有志および社外協力者を合わせ合計
84名が参加して、宮城県亘理町で
「わたりこどもまつり」
と題し、ボ
東北支店 課長、宍戸のコメント
ランティア活動を実施しました。
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Bullets:バズ・バレッツ)
部員によるドッヂビー教室のほか、従業員
有志による炊き出しを行い、会場となった亘理町営グラウンド周辺
話をいただきました。当初小学生対象で体育の時間の支援と考
いと思います。
には約1,500名もの方々がお越しになりました。地元の子どもたち
えていたのですが、授業時間の支援では学校に負担をかけるこ
には笑顔があふれ、大盛況のうちに終了することができました。
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文化シヤッター 東北支店 課長 宍戸
篤
感謝・感謝・感謝。
ご参加いただいたみなさまのコメントで活動を振り返りながらご紹介します。
商品開発部、松岡のコメント
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被災地域の我々には非常にありがたい活動でした。
できない歯がゆさがあったので、
「わたりこどもまつり」
1
浦和レッドダイヤモンズOB 西野
努さん
2
NPO 法人 亘理町サッカー協会 会長 青田
俊彦さん
サッカーボールが
子どもたちとつないでくれました。
被災地で活動する団体の後方支援と
協力による絆の構築。
正直なところ、子どもたちの顔を見るまではど
千年に一度と言われる大災害に見舞われた2011年。亘理町サッカー
う声をかけ、どう接したら良いのかと気をもんで
協会も地域の復興を手伝いたいと思っていたところ、亘理町を含む被
いました。しかし、ひとたびボールを一緒に蹴り始
災地の子どもたちへの支援として、文化シヤッター様より少年サッ
めれば、いつものようにボールを通じて亘理の子
カー教室と子どもたちの大好きな焼きそば、わたあめ、豚汁、オモ
どもたちと通じ合うことができ、指導をしに行っ
た私たちにとっても楽しく充実した時間となりま
とも大きく、放課後スクールバスの発車までの15時から16時ま
での1時間で行っていただきました。運動不足だった子どもたち
は、Buzz Bulletsの選手たちとフライングディスクを一緒に追
被害状況を目の当たりにしながらも自分たちでは何も
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修司さん
(株)だい久製麺では年に数回、イベントで屋台を出
に参加できたことに感謝します。子どもたちが何もな
かったように楽しむ笑顔に、自然と大人たちも笑顔に
いかけながら、運動の楽しさを味わっていました。今回の取り
組みは、被災現場と支援のニーズがマッチしたグッドプラク
ティスとなりました。そして、女川町と文化シヤッター様の絆が
生まれました。このご縁を大切にし、女川の子どもたちを育ん
でいきたいと思います。ありがとうございました。
なっていく姿が印象的でした。参加されたスタッフのみ
文化シヤッター 首都圏支店 横浜北営業所
なさまに感謝申し上げます。
5
文化シヤッター 商品開発部 松岡
主任 宮部
由利子
英俊(Buzz Bullets選手)
仙台から女川へ向かう車中からの景色に、子
どもたちは私たちを受け入れてくれるのだろ
参加できたことに感謝しています。
うかと不安が募りました。しかし、子どもたち
チャ、風船等さまざまな屋台を開いていただきました。浦和レッドダ
初めは被災地でのイベント開催に複雑な思いがありま
の紅潮した笑顔を見て、私たちの心配は杞憂
イヤモンズOB有志によるサッカー教室も大好評で、本当にありがたい
したが、現地に着くと元気いっぱいの子どもたちに圧倒
だったと気づきました。デモンストレーショ
した。
一日でした。当日はサッカー少年ばかりでなく近くの仮設住宅の方々
されました。実際に地域の方の話を聞くと、生活に不自
ンは大いに盛り上がり、ドッヂビーでは元気よく走り回る子ど
いろいろなものを抱えている子どももたくさんい
もご来場いただき、1,500名近い人数で大いに盛り上がりました。
由なことが多く胸が痛みましたが、炊き出しを「おいし
もたちの姿が印象的でした。このような機会をいただき、女川
たはずですが、そんなことをみじんも感じさせない
当協会もサッカーを介した青少年育成と社会体育の振興に努め、子
い!」と食べていただき、たくさんの笑顔を見ることがで
町教育委員会、東北学院大学の先生方をはじめご尽力いただい
元気さに、こちらがエネルギーをもらいました。
どもの健全育成に貢献していく所存です。今回の経験を大切に、固い
きて嬉しかったです。復興には時間がかかると思います
たみなさまへの感謝と共に、私たちの活動が子どもたちの将来
絆を持って進んでいきたいものです。
が、できることを少しずつ進めていきたいと思います。
に少しでもプラスとなれば幸いです。
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特集 1 東日本大震災復興支援
BUNKA SHUTTER Corporate Social Responsibility Report 2012
▼震災で落下したシャッターの取り外し工事を行いました。
事業を通じて
グループ一丸と
なった復興支援
地震発生直後より本社に震災対策本部を
文化シヤッターサービス 東北サービス支社
設置し、全従業員やお客様の安否確認、各
支社長 斉藤
地域の安全確保、被害状況確認などを行
今回の地震はこれまでに誰も経験し
いました。また、社有車を緊急車両として
たことのない大規模地震だったため、
登録、ガソリンの携行缶、食品など災害時
復旧作業は困難を極めました。3月末
備蓄物資を被災地に提供しました。
には応援態勢が整い、慣れない地域、
事業においては、全国から200名以上のカ
スタマーエンジニアを応援要員として派
遣しました。
秀幸
また被災地での過酷な作業にも関わ
らず、応援要員は半年間、何度も駆けつけてくれました。
それまでは関わりのなかった地域の従業員との交流が
▼震災でシャッターが動かなくなった状況。
深まり、強い絆ができたことを実感しています。
文化シヤッターグループでは、以前から消防学校の実習訓練
文化シヤッターサービス 中部サービス支社 北陸サービス課
や実技研修に協力するなど、不測の事態や緊急時に備えた活
課長 稲葉
良輝
動を行っています。2011年3月に発生した東日本大震災にお
震災直後より少しでも東北の力にな
*
いても、
「ライフロング・パートナーシップ」
の考えに基づき、
りたいと考えていたため、本社から応
安否確認や被害状況確認など早急な対応に努めると共に、全
援要請が来たときは迷うことなく手
社一丸となって復旧作業を進めてきました。
を挙げました。お客様の要望によって
今後も引き続き、事業を通じて復興支援に協力し、お客様に
は深夜作業になる現場もあり、過酷な
安心・安全を提供していきます。
ものではありましたが、全国から集まった従業員が同じ
*ライフロング・パートナーシップ:製品やサービスを末永くご使用い
ただくことにより、お客様との信頼関係を築くこと。
ベクトルで作業し、少しでも早く多くのお客様が安心し
て元の暮らしに戻れるようにと迅速に対応しました。
復旧作業・復興支援
東日本
大震災
発生
事前の
取り組み
震災発生時
の対応
アフター
フォロー
継続的な
復興支援
点検・修理・訓練
お客様のフォロー
保守点検・災害対策の見直し
震災以前より地域の消防学校で緊急時シャッター開
お客様に直筆のハガキを送付し、継続した
現在は、保守点検・メンテナンスについてお客様に定期的に連絡を
放破壊訓練に協力し、シャッターの構造や取り扱い、
フォローを行っています。
取り、迅速な対応を行っています。
開放の仕組みと技術に関する講義を含めた実技研修
今回の震災を教訓として、全社の災害対策の見直しを実施し、従業
文化シヤッターサービス 東北サービス支社
仙台サービス課 仙台サービスステーション
を実施していました。
今回の震災では、建物の倒壊などにより消防の方が自
所長 藤嶋
健二
員の一層の安全確保と事業継続への影響を抑えるよう取り組んでい
きます。
らシャッターを破壊、撤去しなければならない現場も
あり、研修で学んだことが役に立ったという報告をい
震災から半年が経過した
ただきました。
頃からお客様に直筆で近
▲ 日 本 コ カ・
コーラ(株)様
より復旧支援
のお礼状をい
ただきました。
文化シヤッターサービス 関越サービス支社
支社長 加藤
光明
所長 笠間
純
況を伺うハガキを送り、
仙台市中央卸売市
継続したフォローを行っ
場のシャッターを
ています。お客様からは
全面交換するため
あたたかいお礼の言葉や感謝状をいくつも
の復旧改修工事を、
を取ることができ、立場は違います
いただきました。今後も定期点検を継続的
文化シヤッターが
が人命を守るという教訓は一緒であ
に行うことにより、お客様に
担当させていただきました。現在は
ることを実感しました。地域一丸と
安心して使用していただけ
通常通りの機能を回復しています。
なって復旧作業に取り組めたからこ
ますように、取り組んでいき
復興にまだまだ時間がかかりますが、
ます。
これからもお客様に安心と安全を提
今回の震災では消防署とうまく連携
そ、スピード対応に対してお客様から多くの感謝の言
葉をいただけたのだと思います。
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文化シヤッター 東北支店 仙台営業所
▲消防学校での緊急時シャッター開放破壊訓練。不要になった
スラットを再利用しています。
◀仙台コカ・コーラプロダクツ(株)蔵王
工場
供していきます。
▲震災で大きな被害を受けた仙台市中
央卸売市場。担当営業のスピードある行
動力、工事会社の積極的な姿勢、以前か
らの文化シヤッターサービスによる素
早い修理、応急修理等、文化シヤッター
グループが一体となり対応したことが
評価されました。
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