仕 様 書 機 器 名:熱分解ガスクロマトグラフ質量分析装置 数 量:一式 納入場所:京都市産業技術研究所 2階 物理化学系実験室 ( 住所:京都市下京区中堂寺粟田町 91 番 京都リサーチパーク 9 号館南棟) 納入期限:平成 29 年 2 月 28 日 熱分解ガスクロマトグラフ質量分析装置 仕様書 1.購入使用概要 熱分解ガスクロマトグラフ質量分析装置とは多機能熱分解装置にて分解した試料をガスクロマトグラ フによって分離し,分離した各化合物を電子衝撃イオン化法(EI 法)によりフラグメント化及びイオン 化し,四重極型分析計により質量分離をした後検出器で検出することにより高分子等の定性及び定量分 析が可能な装置である。 2.機器の構成 (1)装置本体,多機能熱分解装置及び装置制御部 (2)付帯工事 3.必要とする規格及び性能条件 (1)装置本体,多機能熱分解装置及び装置制御部 1式 1-1.装置本体 1)カラムオーブン温度: 室温+4~450℃の範囲で設定可能なこと。 2)カラムオーブン冷却速度: 450℃から 50℃の冷却が 3.4 分以内であること。 3)イオン化方式:電子イオン化(EI)法で測定できること。 4)試料導入部:スプリット及びスプリットレス注入が可能であること。 5)感度(EI スキャン) : 1pg オクタフロロナフタレン(OFN) S/N 600 以上あること。 6)分析系: プリロッド付金属製四重極であること。 6)マス軸の安定性: ±0.10 u/48h 以内であること。 7)フィラメント: デュアルフィラメントで、分析中自動切替できること。 8)質量測定範囲: m/z 1.5~1000 の範囲以上であること。 9)検出器:オーバードライブレンズ付エレクトロンマルチプライヤ検出器であること。 10)繰り返し走査速度:10000 u/秒以上であること。 11)最大 Scan サイクル:100 scan/s 以上であること。 12)真空排気系:ターボ分子ポンプを用い、総排気量が 58L/s 以上であること。 13)カラム流量:4ml/min まで対応可能であること。 14)SCAN/SIM 同時分析が可能であること。1 つのデータファイルに SCAN および SIM のデータ が保存されていること。 15)装置の起動停止: PC から全自動で起動停止ができること。 16)電源: AC100V で使用できること。 17)専用マイクロシリンジによる液体試料注入可能なオートインジェクタを有すること。 18)四重極ロッドの汚染対策:分析系にプリロッド付四重極型マスフィルターを備えていること 19)装置構成:ガスクロマトグラフと質量分析計が同一メーカーのものであること 20)メンテナンス:メンテナンスはフロントオープンアクセスになっており,イオン源,フィラメ ントの交換・メンテナンスはユーザーが簡単に行えること 1-2.多機能熱分解装置 1) EGA サーモグラム再現性:ポリスチレン(PS)のピーク頂点温度の RSD 値が 0.3%以下であること。 2)パイログラム再現性:PS の熱分解生成物の生成比率の RSD 値が 2%以下であること。 3)加熱炉温度範囲:室温+10℃から 1050℃の範囲以上であること。 4)加熱炉温度安定性:±0.1℃以内であること。 5)加熱炉昇温加熱速度:1℃/min から 600℃/min の範囲以上であること。 6)Xe アークランプを有し、放射強度 680mW/cm2(280~450nm)以上のマイクロ UV 照射装置を 有すること。 7)揮発性成分の冷却捕集を行うクライオトラップ機能を有すること。 1-3.装置制御部 1) 1-1)コンピュータ :OS は Microsoft Windows 7 Professional 以上,Intel® Intel® Core i5-4590 (3.3GHz)以上,ハードディスク 500GB 以上であること 1-2)ディスプレイ:21.5 型以上の液晶ディスプレイであること 1-3)光学ドライブ:CD 及び DVD の読み込み・書き込みが可能であること 1-4)スペクトルライブラリ:WILEY ライブラリが導入されていること 1-5)ソフトウェア:以下の機能を有すること。 1-5-1)測定条件制御:装置本体及び多機能オートサンプラに対して統合して制御が可能なこと。 1-5-2)使用言語:日本語対応(取扱説明書,ソフトウェアヘルプを含む)していること 1-5-3)最大 5 段階で基準値を設定し、基準値を満たさない測定結果に対して、ビジュアルなフラ グを立てて注意を促す、フラッギング機能を有すること。 1-5-3)装置の起動・停止:装置の起動・停止が全自動で対応可能なこと 1-5-2)キャリアガスセーブ機能:分析終了後や待機中にキャリアガス流量や電力量を抑えるモー ドを有すること(Eco モード) 1-5-3)その他:Microsoft Office Personal 2013 以上のバージョンがインストールされていること (2)付帯工事 1)専用作業台に装置ならびに制御部を据え付けること。 2)運搬に係る費用は納品者の負担とする 3)新規に電源及びガスボンベの設置・固定が必要な場合,機器が動作できる環境に設置・工事を行 うこと。ガスボンベを新規に導入する場合,圧力調整器は認定品を使用すること。 4)検収は設置場所で,関係する職員の立会いのもとで行う 5)本機器の操作等に関する関係職員への研修内容,方法,期間等については,納品者と協議の上, 決定するものとする。 4.契約条件 (1)保証期間・検収等 1)保証期間は検収後 1 年とする。 2)運搬に係る費用は納品者の負担とする。 3)搬入に関しては,研究所内の床,壁,エレベーター等破損を防ぐこと。必要に応じて養生等を行 うこと。万一,本所の建物・設備等に損傷を与えた場合は,供給者の責任において,原状に復す るものとする。 4)検収は設置場所で,関係する職員の立会いのもとで行う。 5)本機器の操作等に関する関係職員への研修内容,方法,期間等については,本研究所担当職員と 納品者が協議の上,決定するものとする。 (2)補償等 1)設置後に仕様書に違反していることが判明した場合には,契約完了後でもこれを解除する。 設置・撤収・建造物回復などに要する費用は全て納品者が負担するものとし,市側への補償につ いては別途協議して決定するものとする。 ◆ 参考機種 ㈱島津製作所 GCMS-QP2010SE(装置本体),フロンティア・ラボ㈱ EGA/PY-3030D 及び UV-1047Xe (多機能熱分解装置)同等もしくはそれ以上
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