No 練習問題 解答と解説 疾病学 問 18 貧血について誤りはどれか 1

No
問 18
問 19
問 20
問 21
練習問題
●疾病学
貧血について誤りはどれか
1. 貧血とは、血液中の赤血球の減少した状態をい
う
2. 貧血で最も多いのが鉄欠乏性貧血である。
3. 貧血症状はいわゆる酸素不足の症状である
4. 貧血症状には動悸や息切れはあるが頭痛や注
意力低下はない
解答と解説
解 18
1.○ 貧血とは、血液中の赤血球の減少や、赤血球
に含まれる血色素(ヘモグロビン)の量が少なく
なった状態をいう。
2.○ 貧血には原因によっていくつかの種類がある
が、最も多いのがヘモグロビンの原料となる鉄
が不足して起こる鉄欠乏性貧血である。
3. ○ ヘモグロビンは酸素を体の中に運び、いらなく
なった二酸化炭素を持ち帰り、肺から外に出す
など重要な働きをしているので、ヘモグロビン
が少ししか造られないと、全身に運ばれる酸素
の量が減少し、体が酸素不足になってさまざま
な症状が起きてしまう。
4.× 症状としてはめまい・立ちくらみ 頭が重い・頭
痛 耳鳴り 顔色が悪い 唇の色が悪い 肩や
首筋がこる 動悸・ 息切れ むくみ 疲れやす
い 体がだるい 注意力低下などがある。
白血病で誤りはどれか
1. 血液細胞に分化する前の芽球ががん化する疾
患である
2. 血液中の正常な白血球、赤血球や血小板が増
加し、血液や骨髄の芽球(白血病細胞)が減少
する
3. 白血病は一般的に臨床経過や検査所見によ
り、急性白血病と慢性白血病に分類される
4. 4. 急性白血病は、白血病細胞の種類により、
急性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病に大
別される
解 19
肥満について誤りはどれか
1. 過剰な糖質はたんぱく質として蓄積され肥満が
起きる
2. 腹部内臓型肥満の方が生活習慣病になるリス
クが高い
3. BMI の測定方法は体重(kg)÷身長(m)2 である
4. BMI の基準値は 22 であり、25 以上は肥満であ
る
解 20
2 型糖尿病について誤りはどれか
1. インスリン不足やインスリン抵抗性によりおこる
代謝障害である
2. 2 .2 型糖尿病では過食、肥満、運動不足、スト
レスが誘因である
3. インスリン不足がおきると肝臓でケトン体の産
生が抑えられる
解 21
1
1. ○ 白血病は、正常な骨髄は血液細胞(白血球・
赤血球・血小板)に分化する前の芽球が腫瘍
化(がん化)し、血液または骨髄の中で増殖す
る疾患である。
2.× 骨髄は腫瘍化した芽球(白血病細胞)のみで占
められるようになり、正常な血液細胞がほとんど
造られなくなる。
全身の(末梢)血液でも正常な白血球、赤血球
や血小板が減少して、白血病細胞が流出してく
る。普通、血液には分化した細胞のみが存在す
るため、未分化の白血病細胞は容易に識別でき
る。
3.○ 白血病は一般的に臨床経過、または検査所見
により、急性白血病と慢性白血病に分類されて
いる。
4.○ 急性白血病は、白血病細胞の種類により、さら
に急性骨髄性白血病(急性非リンパ性白血病)
と急性リンパ性白血病に大別されている。
1.× 過剰な糖は脂肪として蓄積される
2.○
3.○
4.○
1.○ インスリン抵抗性とは血中のインスリン濃度に
見合ったインスリン作用が得られない状態をい
う。肥満や高血圧あるいは高中世脂肪血症や
低 HDL コレステロール血症で起きやすい。
2.○
3.× 細胞内にグルコースが不足するとエネルギーを
4.
2 型糖尿病では高血糖高浸透圧昏睡などが起
こることがある
確保するために脂肪分解が促進される.その
過程の最終産物としてケトン体が生成される。
つまり、ケトン体の産生が抑えられるのではなく
促がされるのである。
4.○
問 22
問 23
問 24
問 50
心筋梗塞について誤りはどれか
1. クレアチンキナーゼ(CK)は発作後 2~4 時間か
ら上昇する
2. 心電図上 ST の上昇が見られる
3. 白血球は発作後 2~3 時間から上昇する
4. LDH は発作後 2~4 時間から上昇する
解 22
髄膜炎で誤りはどれか
1. 脳脊髄膜(脳膜、髄膜)に炎症が起こったのが
脳脊髄膜炎である
2. 初期症状は発熱、頭痛、悪心、嘔吐などである
3. 症状が進むと髄膜刺激症状(項部強直)が現れ
る
4. 脳脊髄液の量・脊髄液圧・細胞数が基準値を下
まわる
解 23
便秘について誤りはどれか
1. 弛緩性便秘は運動不足によって起こりやすい
2. 弛緩性便秘は長期臥床患者に起こりやすい
3. 直腸性便秘は便意を我慢することによって起こ
りやすい
4. 直腸性便秘は習慣性になりにくい
解 24
O157 で誤りはどれか
1. 病原性大腸菌の一つである
2. 腸管内に常在している
3. ベロ毒素を産生する
4. O157 の O とは、菌体抗原を意味する
解 50
1.○
2.○
3○
4.× LDH は発作後 12~24 時間後から上昇する
1.○ 大脳や小脳などの中枢神経とそれに連なる脊
髄の表面を脳脊髄膜(脳膜、髄膜)という薄い
膜によって覆われているが、この膜に炎症が起
こったのが脳脊髄膜炎である。
2. ○ 発熱、頭痛、悪心、嘔吐が最初に気づかれる
症状である。漿液性髄膜炎では、この程度の
軽い症状だけのことがほとんどだが、化膿性髄
膜炎では、炎症は脳組織にも広がり痙攣や意
識障害が現れることもある。
3.○ 漿液性髄膜炎でも化膿性髄膜炎でも、次に表
れるのは髄膜刺激症状である。
仰向けに寝た状態で、後頭部に手を当て頭を
持ち上げようとすると、項が突っ張ったようにな
り首が前屈できず、頭が持ち上がらない。これ
を項部強直と言う。
4.× 通常は、腰の位置、背部の脊柱のところから針
を刺す、腰椎穿刺という方法で脊髄液の性状を
調べる。
脳脊髄膜の炎症で、脳脊髄液の量が多くなり、
脊髄液圧が高くなる。髄膜炎では細胞数が増え
てくる。
1.○ 弛緩性便秘とは腸管の緊張が低下したときや
運動量が低下したときに見られる
2.○
3.○ 直腸性便秘とは便意を感じても排便を我慢する
ことで起こる
4.× 習慣性便秘のほとんどが直腸性便秘で排便習
慣を整えることによって解決する場合がある
1.○
2.×
3.○
4.○
2