2016-2017年10月を訂正分掲載

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ガイドライン2016-2017年、10 月分
行って私の教会を修復しなさい
今にも倒れかけようとしています
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今月のことば
ウンブリアの豊かな商人の家の長男、フランシスコは、アシジで12世紀の終わりに生
まれました。彼は、大金持ちのアシジの布商人、ピエトロ
ベルナルドネと、プロヴァン
スの貴族の家の出で、信心深い婦人ジョアンナ・ピカの7人の子供の一人でした。フラン
シスコは楽しいことが大好きで、大いに笑い、愉快に過ごすのが大好き、というハッピー
ボーイでした。おもしろおかしいことが何よりという若い連中を仕切ってもいて、「祭りの
君」と、あだ名されていました!
フランシスコは、吟遊詩人か騎士にあこがれていました。アシジとペルージャの戦争が
その栄光に浴する情熱と勇敢さを示すチャンスだったはずでしたが、捕虜となって1年間
牢に入れられていました!
ついには、全く違った生き方を選ぶこととなり、
「清貧の君」と結婚しました。フランシ
スコは小さな聖ダミアノ教会でよく祈っていましたが、ある日、十字架のイエスが彼の名
を呼び告げました。
「行って私の教会を修復しなさい。今にも倒れかけようとしています。
」
もうはっきりしていました。建て直す必要があるのは、この小さな教会だったのです。フ
ランシスコは石工となりました。でも、家の商売のお金を使いこんでしまったので、カン
カンになった父親から勘当されました!そこで、フランシスコは決断しました。−−−すべて
を捨てて、持ち物を全部、着ているものまで父親に返したのです。来て、行動をともにす
る友人もいました。共同体として暮らすには規則が必要でした。そこで、最初の規則を起
草し、−−−核となる言葉は、祈り、労働、清貧でした。−−−教皇インノケンティウス3世に
提出しました。教皇は、よく考えるために 1 日の猶予を求め、その晩、夢を見ました。フ
ランシスコが両腕で教会の柱を持ち上げている夢でした。次の日、フランシスコ会が生ま
れたのです。フランシスコは、まだ30歳にもなっていませんでした。
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誰もが、30歳そこそこで修道会を設立するように呼ばれている訳ではありません。けれ
ども「信仰と光」では、かかわるように呼ばれている人は皆、奉仕に呼ばれていて、年齢
制限などありません。模範は、足を洗うイエスの姿です。そこに序列はなく、責任の同心
円があります。共同体、プロビンス、国際コーディネーター、コーディネートチーム、副
プロビンスと国際コーディネーターたちは皆「信仰と光」共同体のメンバーであり、受け
持つ役目を果たすよう呼ばれています。管理したり命令したりするのでなく、誰もが仕え
るよう呼ばれている輪の中の交わりの奉仕者となることです。私たちはモデルとして序列
的な権力構造は持たず、どんな人でも30歳であってもその共同体、プロビンス、また、
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国際レベルに仕えるようにとの呼びかけを受けることがあるのです。若者たちが私たちの
共同体に加わって「祭りの君」のように振る舞っているとき、大切なことは、どのように
試されているのか知ること、また、必ずしも共同体の型に押し込もうとすることではない
のです。いつだってそうだったのですから!その中の一人にイエスが語られるかもしれま
せん。
「行って私の「信仰と光」共同体を修復しなさい。今にも倒れかけようとしています」
アシジへの巡礼の終わりに、イタリアの共同体が40周年を祝いましたが、一人ひとり築
き続けるために小さなレンガを持って帰りました。
「信仰と光」の組み立ては確かに岩の上
に築かれていて、障がいを持つ人たちはがっちりしたかなめの石ですが、しかし、未完成
で、私たちのすばらしい使命を理解し、わかりあおうとする熱意をもって奉仕に励む若者
の活力と活発さが必要です。
今月のテーマに焦点を当てる
私たちは神の手足となるよう呼ばれています
どうしてこのテーマなのでしょうか。
神の祝福は、単に私たち自身の喜びを目指しているのではありません。神は賜物で祝福
してくださいます。他の人々に喜びと愛を与えられるように。賜物を分かち合うには勇
気がいります。
「恐れないでください」−−−これはマリアに、ベツレヘムの羊飼いたちに、
マグダラのマリアに、・・そして、聖書の中の多くの人たちに向けられた最初の言葉で
した。「恐れないでください」というのは、私たちが「信仰と光」共同体に仕えるよう
呼ばれるとき、神の手足となるように呼ばれるとき、耳にする言葉です。
鍵となる考え:築く勇気。勇敢さ。神の助け
参考になる聖書の箇所
-ルカ福音書1章13-17節:ザカリアが洗者ヨハネの父として選ばれる。
-ルカ福音書1章30-38節:マリアがイエスの母として選ばれる
-使徒言行録9章1-9節:サウロが使徒パウロとして選ばれる
■歓迎と再会
到着した人は、それぞれ小さなボール紙のレンガ(茶色の紙を貼ったティッシュの箱)
をもらう。それにはアシジのフランシスコの言葉が書いてあります。
「必要なことから始
めなさい。次にできることを。そうすると、ほら、できないと思っていたことをやって
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います」
レンガは祈りのときに使います。
■分かち合い
◍皆でいっしょに:フランシスコの回心を演じましょう。
時は春、穏やかな朝でした。フランシスコのお母さんレディ・ピカは、窓の外を見てい
ました。もう何日も息子のフランシスコに会っていないのです。ゆうべも友達との宴会に
いませんでした。いつだって真っ先に飲めや踊れと夜っぴて浮かれていましたのに!
突然ドアがバタンと開いて、フランシスコがお母さんの寝室に飛び込んできました。汚
らしいひどい身なりをしているのに、びっくりしたことに喜びでいっぱいに見えたのです。
−−−あなたのきれいな服はどうしたの、フランシスコ?
———道端に寝ている乞食に会ったんだよ。その人を見て思ったんだ。
知らんぷりして通り過ぎるなんてフェアじゃないって。で、僕の新しい服とお金をあ
げちゃった。
———でもね。息子や、あなたの頭の中は、いったいどうしたの?
何日も前に何も言わずにふっと家を出てしまって。お父様は、お店で、一緒に仕事を
なさるおつもりで待っていらしたのよ。もう、カンカンになっておられますよ。
フランシスコは、落ち着いてにこやかに答えました。
———ママ、パパは、僕を当てにしてはいけないよ。僕はもうこの家にはいなくなるんだから。
僕は、生涯イエスさまと「清貧の君」にお仕えするんだ。そして、倒れかけている聖
ダミアノ教会を建て直さなくちゃならないんだ。
レディ・ピカは、息子を思いとどまらせようと思いましたが、何にも言えませんでした。
こんなに輝き溢れ、微笑んでいるフランシスコを見たことがなかったからです、まっすぐ
息子の眼を見ているうちに、怒りや悩みが消えていくのを感じ、フランシスコは自分の人
生に意味を与えようとしていると納得しました。
フランシスコは、母親にキスをして、貧しい人々の中で貧しい路上での新しい生活へと、
踏み出しました。振り返ることなく。
毎日食べ物を恵んでもらい、極めて質素に暮らし、いつも手に入れたわずかなものも分け
合いながら。フランシスコは聖ダミアノ教会を修復しました。誰もが彼を知るようになり、
多くの仲間が、従い始めました。会う人ごとにフランシスコは神の愛を語り、動物にさえ、
語りかけました。フランシスコは、50歳くらいで修道士たちに囲まれてなくなりました。
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800年もの間多くの若者が、フランシスコのようにイエスに従うことを選んでいます。
喜び勇んで、貧しく神と人々への愛のために。
◍小さなグループになって
アシジのフランシスコは、大胆にも全てを捨ててイエスの呼びかけに応えました。
-イエスの呼びかけに応えるために、私は何を捨てましたか?
ー私もどのように共同体を築くことができますか?
■芸術家の工房
楽器:ドラム
ドラムを作ります(付属の宝箱参照)。今日では主に時間を揃えたり曲にリズムを入れたり
するのに使われますが、ドラムはその昔、熱気を掻き立てたり、特に、進軍の前、士気を
高めるのに使われていました。
■祈り
祈りのコーナーに集まります。一人ずつレンガに書かれたことを読み、戸口を形づくるよ
うに一つ一つ重ねます。フランシスコの祈りで称えて終わります。
創造の歌
たたえられますように。私の主よ、
お造りになった全てのものに。
とくに昼と光をもたらしてくれる
私たちの兄弟、太陽のために。
それは、力強く、まばゆく輝いています。
主よ、太陽を見るとあなたを思います。
たたえられますように。私の主よ。
私たちの姉妹、月のため、星々のために。
あなたは天に輝かしく麗しく置かれました。
たたえられますように、私の主よ。
私たちの兄弟、風と空気のために。
主よ、あなたの創造物が命を保つ
あらゆる天候のために。
たたえられますように、私の主よ。
姉妹、水のために。
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それはとても有用で慎ましく、尊く、清らかです。
それは闇の中に光をもたらし
輝かしく、生き生きと力強い。
たたえられますように、私の主よ。
姉妹、大地、私たちの母なるもののために
それは私たちを養い、支え、
様々な果実や野菜を
また、色とりどりの花をもたらします。
たたえられますように、私の主よ。
あなたへの愛ゆえに赦す人々のために
病気や弱さを落ち着きと忍耐のうちに担う人々のために。
あなたは、彼らに栄誉を与えられるでしょう。
たたえられますように、私の主よ、
私たち皆が、顔を合わせなければならない
私たちの姉妹、死のために。
ほめたたえます、主よ。
そして感謝します。
大いなる謙虚さのうちにあなたにお仕えしましょう!
◍貧しい人の祈り
イエスよ、あなたは私の喜びです。
■お祝い
ドラムのビートにのって2人ずつレンガの戸口を通ってお祝いへ向かいます。部屋いっぱ
いに広がって手をつないで踊ります。
ゲーム: 塔を作る
3、4人ずつの小グループに分かれて、できるだけ高く塔を作ってみましょう。例えばボー
ル紙にカップを載せて積み重ねていくとか、どんな廃物利用でも–−− カン、ブリキの箱・・・。
合図でみんなで手を止めて、塔が一番高いグループがドラムに合わせて踊ります。全部の
塔が積み上がってみんなが踊るまでくりかえします!
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エキュメニズムを生きる
創造の時
諸教会会議(WCC)とエキュメニカル事務局は典礼年に「創造の時」という意味深い時を取
り入れることにしました。毎年、創造の時は9月1日に始まります。最初の日は、東方教
会で始まり、アシジの聖フランシスコの祝日で会う10月4日にカローマ.カトリック教会
で終わります。これは1989年のエキュメニカルのメッセージからです。
2008年の WCC の中央委員会では創造の特別な時を祈りと自然をまもるという行動を諸
教会によびかけています。