ニュース № 64

千葉県委託事業 習志野健康福祉センター圏域 中核地域生活支援センター
2014年
12月 20日
第 64号
八千代市勝田台北1-10-9 クレア勝田台303
TEL・047-487-2941
FAX・047-487-0221(夜間)
E-mail: [email protected]
http://park23.wakwak.com/~nakama/
〒276-0020
今年も残りわずかになり
つむじ風吹く師走の街にも
慌ただしさを感じるこの頃です
笑 顔 の 力
『エンパワメント』…なかまネットの活動では欠かせないものとなっています。生活のしづらさは
様々で、それを解決していく方法も考え方も様々。そんな中、ご本人らしいエンパワメントで笑顔
を少しずつとり戻していく方に出会います。その出会いが私たちにも笑顔をくれるのです。
なかまネットニュースでイラストを担当してくれているIさん。医師からの紹介でなか
まネットに来るようになって2年が経とうとしています。社交不安を抱え独りで外出す
ることが難しいため、ご家族と一緒に月1回足を運んでくれています。この記事を書き
ながら、とても緊張し、うつむいたままご家族の通訳で会話していたIさんの初期の姿
を思い出しました。
ですが、実はIさんは・・・
ゲームが得意、とてもおしゃれ、絵が上手でデザインは本格的、かわいい小物を見つ
けるのが得意、2台のスマートフォンを使いこなす、手芸が得意等々うらやましい特
技を沢山持っているんです!今では私のスマートフォンの先生であり、3DSの楽し
さを教えてくれた人でもあります。プレッシャーになるから・・と
定期的なイラスト掲載に消極的だった1年前、「締切に間に合わな
かったら悪いし」
「出来上がった作品を送る時、メールの文面は
どう書けばいいだろう」と不安でいっぱいでした。それをひとつ
ずつ乗り越え、今ではささやく声で会話をし、はにか
んだ笑顔で一緒にイラスト掲載の打ち合わせをしてい
ます。※4枚のイラストはIさんが厳選したお気に入りです。
なかまネットニュースでは「地域を支える力」と題し、地域の施設や事業所の取材記事を続けて掲
載してまいりましたが、今号から「笑顔の力」と題した記事も掲載させて頂きます。その都度、旬
な記事を考えていきたいと思いますので、引き続きご高覧のほど宜しくお願い致します。
<地域のお知らせ>
地域移行支援セミナー「抱えこまずに一歩前進」
日時:2月14日(土)13時15分~16時50分
場所:千葉市民会館
資料代:300円
内容:基調講演「地域と医療と福祉の話」伊藤順一郎氏(精神保健研究所社会復帰研究部長)
主催:NPO法人千葉県精神保健福祉協議会
問い合わせ:080-7000-2093(NPO法人千葉県精神保健福祉協議会)
俳句でお馴染のSさんに2014年を振り返って頂きました!!
Sさんから俳句を投稿して頂くようになり早7年が経過し、長いお付き合いとなりまし
た。とても感謝しています。そこで今回、Sさんに2014年を振り返って一言頂きま
した。
『年の初期暗示的な、大雪の今年、自然災害の洗礼を受けました。広島の土砂
崩れ、御嶽山の噴火、地震もありました。今年の漢字は「災」だと予想してい
ましたが、外れました。議員選挙従来の与党、自公の圧勝で幕を閉じようとし
ています。災害によって壊され変わった被災地が従来通り復興する暗示だとよ
いのですが。』
Sさんいつもご協力ありがとうございます。来年は『災』のない一年になりますようにと心から願います。
Sさん、これからも心温まる俳句で私たちを勇気づけて下さいね。
Sさんには今号も俳句の投稿をして頂きました
今回のお題は『オリオン座』と『大掃除』です。
寒空に
ひときわ目立つ
アルタイル
清き年 迎えるように
大童
(S)
次回のお題は『バレンターインデイ』と『紅梅』です。
<書籍の紹介コーナー>
『生活保護vs子どもの貧困』
PHP新書 大山典宏著
受給がばれたらいじめられ、一方、働く母親の下では困窮する子どもたちの真実。
派遣村、保護費によるギャンブル禁止条例、芸能人の母親による受給の発覚・・・
生活保護をめぐる問題はあとを絶たない。激しいバッシングが起こる中、2013
年8月、ついに保護基準の引き下げが決定された。最大で10パーセントの削減が
受給家庭を直撃する。しかし、生活保護の是非が取り沙汰される陰で、不幸になっ
ている存在を忘れてはいないだろうか。ほんとうに目を向けるべきもの、それは子
どもたちだ。困窮家庭に育った子どもは、十分な教育環境もなく、社会に出ても安定した職には就きにくい。
さらに母子家庭の半数以上が貧困状態にあり、小中学生の6人に1人が就学援助を受けているなど、日本社
会が抱える悲惨な現実がそこにはある。
制度の賛否については活発に議論されるが、それだけで「貧困の連鎖」を断ち切れるのか。長年、行政での
サポートと民間でのボランティア活動に取り組み、双方の立場で貧困問題に取り組む著者だからこそ語れる
知られざる現場の生の声をレポートする。