末梢神経細胞に対する効果 - 住友ベークライト株式会社

 SUMILON REPORT NEU-15
末梢神経細胞に対する効果
●神経細胞培養システムは中枢神経系細胞の培養に最適なものですが、末梢神経細胞に対しても高い効
果を示します。
●ここに示した図は、新生児マウス脊髄後根神経節(DRG)神経細胞に対するNGFの効果を見たも
のです。
比較対象として、
通常用いられる無血清培養液の例を示していますが、本システムの培養液に、
高い効果が見て取れます。なお、NGF非添加では、いずれの培養液でも神経突起の伸長や生存維持を
図ることができません。
●なお、培養期間が長くなるに伴いシュワン細胞や線維芽細胞が増殖してきますが、AraC や FdU の
添加で容易に抑制することができます。 ●神経節からの細胞分散には、当システムの神経細胞分散液を用いることができます。なお、生後の動
物を用いる場合、組織が残りますのでメッシュなどによる濾過が必要です。 ● 図1 標準的な無血清培養液 ( 左) と神経細胞培養システム/神経細胞用培養液 ( 右) との比較。
●マウス新生児 DRG 、培養6日、NGF(50ng/mL)、 ポリリジンコートプレート使用。
神経細胞用培養液には AraC(5 μ g/mL)を添加していますが、顕著な神経突起伸展の差異が認められます。
●増殖阻害剤を用いない場合は増殖する細胞との共培養系になります。この場合でも神経細胞は安定した培養が可能
です。培養条件:図 1 と同じ。AraC 非添加と添加(D2-D3)。
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