2013 年 7 月 24 日 Koenig & Bauer AG KBA ニュースリリース 成⻑するパッケージ市場への更なる投資 KBA がカマン・マシネンバウ社を買収 今年 2 月にイタリア・フレキソテクニカ社の買収によって軟包装印刷市場へ参入を発表したのに引き続き、 KBA はパッケージ分野の高級パッケージ印刷市場分野への参入を発表した。 ドイツ・バッドオーエンハウゼンのカマン・マシネンバウ社本 社 KBA はこれまで成果をあげているニッチ戦略をさらに進めて、今回ドイツ・バッドオーエンハウゼンのカマン・マ シネンバウ社の買収を⾏う。世界第 2 位の印刷機メーカーである KBA はインターネットの進展によって影 響を受けている、出版を中⼼としたオフセット輪転機のマイナスをカバーして、更にそのうえで成⻑をドライブ するために今回成⻑が⾒込まれる市場への参⼊を⾏うことになった。 カマン社はガラスへのスクリーンのダイレクト印刷では世界の市場でリーダーである。主に高級な化 粧品及び飲料品でこの技術は使われている。 KBA ジャパン株式会社 KBA は今回カマン・マシネンバウ社の 85%の株式を手に入れた。前オーナーであるペルーサ社はこの数 年間でカマン・マシネンバウ社のリストラクチャリングと事業再⽣を⼿がけてきたが、これが実を結んだ。カマ ン・マシネンバウ社の共同代表は 15％の株式を引く続き維持することになるが、詳細はまだ今後詰めるこ とになり、その詳細については進展次第公表されることになる。 カマン社のガラス、プラスティ ック、⾦属へのスクリーンのダ イレクト印刷システム カマン社は主として、非常に⾼級なガラス、プラスティック、及び⾦属製の中空容器のデコレーティング用オ フセット印刷機を提供している。カマン社のスクリーン印刷と併せて、カマン社の精度の⾼い搬送システム は、ホットスタンピング、デジタル印刷、そして装飾プロセスをも一体のシステムとして組み込むことができる。 また同社はこれに関連したサービス事業も併せて⾏っている。ガラス中空容器のダイレクト印刷市場ではカ マン社は世界でナンバーワンの地位を築いている。 自社生産設備をもたない同社は 1955 年に創業、 合計で 175 名の従業員を有する。2012 年の売上は約 40 億円で⿊字を計上している。 カマン社のシステムはガラス 以外にプラスティック、⾦属 容器へ印刷できる KBA ジャパン株式会社 カマン社のシステムにより直接装飾印刷されたガラス容器は主として、化粧品、⾹⽔、アルコール飲料とし て非常に⾼額な容器のカテゴリーとして利⽤されている。⾼級ガラスパッケージは中国、ブラジル、ロシアと ⾔った新興国でも成⻑著しいビジネスである。差別化を⾏える容器であり、市場の⼀⽅が廉価品へ動く 中でステータスシンボルとしての役割を担うなかで非常に重要な位置づけになっている。この分野の成⻑は パッケージ印刷市場の平均の成⻑率をはるかに上回ると予測されている。印刷のプロセスという点では、 高級ダイレクトスクリーン印刷というのは様々な容器のかたちを機械で取り扱う必要があるため、難易度が 高く尚且つコスト高になる可能性がある方式である。こういう参入障壁の高さゆえ、この市場へは数社以 外に新たな市場参入者がないのが現状である。スーパーマーケットへ⾏ってみれば同じ棚に、ガラスに直 接印刷された高級ブランド品と簡単なラベルを貼っただけの廉価品が並べられているのが実情である。こう いったことはしばしば起きていて、高級品の価値が低く評価されることもしばしばある市場である。中空容 器へのダイレクト印刷そのものは KBA にとって新しい技術であるが、KBA はすでにラベル印刷市場等でそ の市場を構築してきている実績があり、そのゆえに KBA の経営首脳陣はこの買収が高い相乗効果を生 むものと確信している。 （以上） KBA ジャパン株式会社
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