地域活動スタートブック2014 「TOGETHER! 地域活動スタートブック 2014」 平成 25 年度版 平成 26 年 3 月発行 編 集・発 行 杉並区 区民生活部 協働推進課 住 杉並区成田東 4-36-13 杉並区役所分庁舎 2 階 所 編集・デザイン 取 材・執 筆 区民ライター 小泊明美 佐々木博美 志賀直彦 内藤純子 西村美紀子 廣畑七絵 宮澤いずみ 吉澤道子 吉村ヒロム 登録印刷物番号 25-0115 すぎなみ地域大学 ホ ー ム ペ ー ジ (すぎなみ地域コム)http://www.sugi-chiiki.com/tiikidaigaku E 電 メ ー ル [email protected] 話 03-3312-2381(FAX:03-3312-2387) 。 ろく おもし と っ 」をも 「地元 う! 集まろ で 間 仲 新たな 最初は一人でも、 一歩を踏み出すと仲間ができる。 地域に仲間ができるっていいかも! 例えば、 駅のスタンドや区の施設等で手軽に入手できる様々なローカル冊子は 地域の「おもしろいこと」がギッシリ詰まった情報源です! この冊子に登場する人々は、 決して 「特別な人」 ではありません。 サラリーマンだったり、 子育て中のお母さんだったり、 それぞれの生活に一生懸命な人たちです。 ただ、 少しだけ、 自分の気持ちに正直な人たちでした。 「家と職場の往復じゃ、つまらないなぁ」 「もっと楽しく子育てしたい!」 誰でも、 思っているだけのときは一人です。 でも、 声に出してみると、 共感してくれる人にきっと出会えます。 動き出すと、 仲間ができます。 アイデアが集まって、 力が生まれます。 この冊子が、あなたの思いを形にする出会い、 「TOGETHER!」 のきっかけになれば幸いです。 すぎなみ地域大学は、 あなたのスタートを応援します。 す! ま り あ に 近 身 、 と こ い おもしろ 歩…② めの一 じ は 」 ! ETHER 「TOG ウム…⑤ シンポジ の 加 学びと参 ⑩ 入学… 学体 験 大 域 地 介…⑭ 活動 紹 の 生 了 修 子にも この冊 報…⑳ アップ情 なる プ に 」 ッ テ け ス 「きっか ん! さ く 演会… だ 介氏講 もり 大 が 田 報 津 情 … 座談会 学公開 大 域 地 ジ… ッセー メ の ら 学長か 「なみじゃない、 杉並! 杉並あるあるMAP」 中央線4駅周辺の観光ガイドブック。 発:中央線あるあるプロジェクト実行委員会 問:杉並区産業振興センター ☎03-5347-9184 「ogibon (オギボン) 」 荻窪の町と人を応援するタウンマガジン。 発:荻窪地域情報発信委員会 問:東京商工会議所 杉並支部 ☎03-3220-1211 「駅からお散歩マップ」 駅をスタートに特色あるまちのスポットを 紹介。 すぎなみ学倶楽部 (P2) からDL可能。 発:杉並区産業振興センター 問:☎03-5347-9184 「SHOW-OFF」 高円寺のファッション、 カルチャー、 音楽など を紹介するタウンマガジン。 発:SHOW-OFF編集部 問:☎03-3313-5589 MAIL:[email protected] 「高円寺観光計画」 高円寺の魅力を日本語・英語・中国語・韓国語 で発信! 発:高円寺商店街連合会 問:高円寺銀座商店会FAX:03-3337-2777 「熟年フロンティア」 「杉並」 と 「シニア」 にこだわり、 第二の人生を 歩むシニアにエールを送る地域情報紙 発:杉並シニアねっと 問:☎090-1844-1949 MAIL:[email protected] 「なみすく」 大人と子ども、 地域と学校をつなげる、 地域発 の教育情報誌。 発:NPO法人スクール・アドバイス・ネット ワーク 問:☎03-5347-2372 「西荻観光手帖」 観光地ではない西荻を、 楽しく 「観光」 する ためのガイドブック。 発:西荻窪商店会連合会 問:西荻案内所☎03-6454-7663 「今日DO!すぎなみ」 協働ですすめる支えあいの地域社会づくり 情報紙。 発:杉並区区民生活部協働推進課 問:☎03-3312-2381 1 「TOGETHER!」 はじめの一歩 ネット で得られる!地域情報 すぎなみ地域コム 地域との出会いの 場 、あります! すぎなみ大人塾 地域の情報満載のウェブサイト 自分を振り返り、社会とのつながりをみつける大人の放課後 ご近所の「お得」な情報あります! 自分の可能性に気づき、 ネットワークを深め、 自主ゼミを開くなどの活動を通して社会に発 「すぎなみ地域コム」は杉並区が設置した、 地域活動のポータルサイト です。 登録団体はNPO法人、 町会・自治会、 地域活動をしているサークル・任 意団体、 学校支援本部など、 非営利で、 公共公益的な事業をしている団 体です。 トップページでは、 最新のイベント情報や各団体からのお知らせを一 度に見ることができ、 検索機能によって、 お好みのイベントや講座を見つ けることができます。 ★http://www.sugi-chiiki.com ●問合せ先 すぎなみNPO支援センター 杉並区阿佐谷南1−47−17 阿佐谷地域区民センター4階 電話: 03-3314-7260 信。みんなで新しい地域づくりをしていこう!と《放課後》的に集まり、 自由な発想を共に育んで すぎなみ学倶楽部 街を知り、歩みを知り、杉並の魅力を再発見する 杉並区公式ウェブサイト 「すぎなみ学倶楽部」は、 杉並区が設置・運営し、 区民の参加と 協力のもと、 「杉並の魅力」を発信するウェブサイトです。杉並のま ちの個性や文化を知ることによって、 杉並を好きになり、 杉並を大 事にしていこう・住んでみたい・住み続けたい、 という人を増やして いくことを目的として、 平成18年4月より本格稼動しました。 区民の目線でとらえた杉並の歴史や自然環境を紹介するコー ナーや、 杉並で活躍中の人々を紹介する「杉並の人々」、 ラーメン から寺社まであらゆる雑学が盛りだくさんの「B級雑学」コーナー など、 杉並のディープな情報が満載です。 杉並の白地図がダウンロードできるコーナーもありますので、 地 図を片手にまちを歩いて自分だけの杉並マップを作ってみてはいかがでしょうか。 また、 読むだけでなく、 自分も「すぎなみ学倶楽部」で情報を発信してみたい!と思った ら、 区民ライター※として地域活動をスタートすることもできます。 ★http://www.suginamigaku.org ※区民ライターは、 区に登録し、 すぎなみ学倶楽部や区が発行する冊子等の記事を執筆 していただく活動です。 (活動例は14ページをご覧ください。) ※区民ライターについてのお問合せは[email protected] ●問合せ先 杉並区産業振興センター 電話: 03-5347-9184 2 「TOGETHER!」 はじめの一歩 いく学習の場です。今年度は、 月曜日と土曜日の2コースを開催します。学習支援者や参加者 相互のやりとり、 旬なゲストの講演など、 6月から12月にかけてじっくり楽しく学べます。 ●平成26年度コース案内 5月1日 募集開始 月曜コース「個性を活かす “みせ” びらき ∼学び合いと地域交流でみがく発想力と活動力∼」 土曜コース「大人のまちの楽しみ方 ∼自分発! 『アソビノベーション』入門∼」 募集定員各30名 募集締切5月20日 平成25年度 土曜コース 「まちなかアート発見!」 コースの様子 5月31日 (土)すぎなみ はじめの一歩まつり ∼大人塾まつり2014∼を開催します! 場所:セシオン杉並(梅里1-22-32)午前10時∼午後4時 高さんの 阿刀田 ールにて ホ 、 約)。 日 予 当 す(要 もありま 講演会 すぎなみ大人塾やすぎなみ地域大学卒業生による活動紹介をはじめ、 つながりのある全国各地からの出展もあります。ぜひ、 覗きにきてください。 CAMO(カモ)プロジェクト 地元(すぎなみ)で部活(たのしいこと)をやってみませんか? 忙しい毎日を過ごす中で、 会社(職場)と自宅の往復になっている20代・30代の皆さん! 「地 元での友達が欲しいかも? !」 「休日や仕事終わりに新しい活動をしてみたいかも? !」 「自分の 住んでいる地域で何かしたいかも? !」と思ったことはありませんか?CAMOプロジェクトでは、 現在、 若者約50名が集まって、 5つの部活動をそれぞれで 企画運営しています。 5つの部活 阿佐ヶ谷部 高円寺部 銭湯部 笑う育父部 水曜夜ごはん部 *部員は随時募集中 高円寺部が「餅つき」イベントをした時の様子 ●問合せ先 杉並区教育委員会事務局 生涯学習推進課 社会教育センター 電話:03-3317-6621 3 「TOGETHER!」 はじめの一歩 シンポジウム 仲間 を広げ、地域で活動 学びと参加の シンポジウム 井戸端談義 地域を創る、 大人の学びの新しいカタチ すぎなみ地域大学 地域活動実践コース 平成25年9月21日、 学びと参加のシンポジウ 講座修了後は、 仲間といっしょに地域デビュー! ム「地域を創る、 大人の学びの新しいカタチ」が すぎなみ地域大学の地域活動実践コースは、 興味や関心に応じて、 さまざまなジャンルの講 開催されました。 「すぎなみ地域大学(以下地域 座の中から興味のあるものを選んで受講できます。 大学)」と「すぎなみ大人塾(以下大人塾)」が共 それぞれの講座に集まった受講生は、 グループワークや体験実習などを通じて自然と打ち 同開催したこのシンポジウムは、 個人の満足・成 解け、 講座修了後には、 学んだ知識や技術を活かして、 いっしょに区のボランティアやNPO法人 長だけでなく、 講座で出会った仲間とのつながり などの団体に登録し、 活動を始める仲間となります。 や学んだことを活かす活動が広げる「大人の学 受講生の募集は開講時期にあわせて随時行っていますので、 あなたも講座から始まる仲間 び」の可能性を考えることを目的に行われまし づくり・地域デビューをしてみませんか。 た。地域大学・大人塾の両事業に携わり、 「大人 【26年度開講予定講座】 ・ウォーキング・リーダー講座(介護予防・認知症予防 のためのウォーキング普及活動) ・介護予防サポーター・地域リーダー講座(介護予防 の普及活動) ・学校介助員ボランティア講座(区立小中学校での児 童・生徒の介助活動) ・キャラバン・メイト養成講座(認知症予防の普及活動) ・救急協力員講座(AED操作等を含む応急救護活動) ・救急協力員指導者講座(応急救護知識・技能の普 及活動) ・区民ライター講座(杉並の魅力を発信するライター 活動) ・健康づくりリーダー講座(生活習慣病の予防活動) ・小学校英語活動サポーター講座(区立小学校での 英語活動のサポート) ・食育ボランティア講座(健康的な食環境整備のための活動) ・杉並どうぶつ相談員講座(動物の適正飼養普及活動) の学び」を支援してきた広石氏をファシリテー ・知的障害者ガイドヘルパー講座(知的障害者の外 出支援活動) ・認知症高齢者家族安らぎ支援員講座(認知症高齢 者家族への支援活動) ・福祉車両運転協力員講座(福祉有償運送サービス・ 移動困難者の移動支援活動) ・みどりのボランティア講座(みどりの維持管理・緑化 推進活動) 平成25年9月21日 あんさんぶる荻窪 杉並区区民生活部協働推進課 電話:03-3312-2381 ホームページ:http://www.sugi-chiiki.com/tiikidaigaku ku の 地域と 講座が なる? に の場 出会い 次へ! で わけ という 動報告を踏まえ、 後半は井戸端での談義風な運 営で参加者相互に意見交換しました。 䚭 パネリスト プロフィール ※開講講座は変更になる場合があります。 ※各講座の詳細は、 受講者募集時期にあわせて発 行する募集案内のほか、 広報すぎなみ・区公式 ホームページ、 すぎなみ地域大学のホームページ (下記参照)等でご案内します。 ※活動登録のためには講座の出席状況など、 一定 の要件が必要となる場合があります。 ●問合せ先 4 ターに迎え、 両事業のほか、 小平市・文京区の活 広石拓司(ひろいし たくじ) 株式会社エンパブリック代表取締役 人 材育成、人的資源開発はじめ地域づくり支 援に幅広く活躍。21年より大人塾学習支 援者。 24年より地域大学講師。 笹井宏益(ささい ひろみ) 国立教育政策研究所部長 昭和60年文 部省(当時)入省。北海道大学助教授を経 て国立教育政策研究所へ。生涯学習の第 一人者。 松田道雄(まつだ みちお) 東北芸術工科大学 芸術学部教授 全国 に広がる人間関係再生をめざす「だがし や楽校」を発案・推進。21年よりすぎなみ 大人塾学習支援者。 左・岩崎彰宏(いわさき あきひろ) 21年コミュニティビジネス講座受講 す ぎなみ地域大学をきっかけにできた人脈と 広告代理店で培った企画力を活かして地 域づくりに貢献。 左・山根康子(やまね やすこ) 21∼23年すぎなみ大人塾生 だがしや楽 校での人間関係の構築に気持ちを引かれ、 子連れで参加。現在も子育て真っただ中。 左・松田利夫(まつだ としお) 小平市シルバー大学42期生 地域行事 の参加者減少を懸念し、地域活動活性化 のヒントをつかむべく、 リタイアした24年よ り参加。 左・境野詩峰(さかいの うたみね) 文京区区民部協働推進担当課長 昭和 59年文京区入庁。25年より現職。協働を 推進するために熱い心で区民の中へ入り 込む。 右・木原秋好(きはら あきよし) すぎなみ地域大学学長(24年より)、 NHK 放送研修センター日本語センター専門委 員。受講生を温かく見守る。 右・松坂哲夫(まつざか てつお) 右・萩元直樹(はぎもと なおき) 杉並区社会教育センター 大人塾担当昭 小平市中央公民館事業係 19年小平市 和58年入庁、 社会教育畑を歴任し21年よ 入庁、 22年より現職。シルバー大学受講生 り現職。熱くて濃いすぎなみ大人塾生を支 との関係を大切に、学び合い、 信じて頑張 援する。 る28歳。 右・都丸光子(とまる みつこ) 文京区区民ファシリテーター 故郷の父 の介護のため退職後、 24年同区主催講座 受講。カルタを通して絆づくりなど地域問 題に挑み続ける。 5 シンポジウム シンポジウム 活動につながる市民講座・地域大学 す。大人塾は私の知る「学び」とは、 正反対 松田(道) :大人の様式、 企業や自治体のプロ 木原:地域大学の目的は、 区民が主体の地域 で、 上からの講義はなく、 普通の人が集まっ グラムからすると、 もっとカッチリ作らなくて 活動を推進するスターターの役割を果たす て、 そこに学びの場が生まれています。松田 はいけない。でも、 もともとが駄菓子屋、 子供 先生のおっしゃる「ゆるい関係」を作り、 語り の 遊び 場から発 想していま 7000人が受講しています。修了後は区のボ 立ち上げ、 カウンセリングやアート療法の教 合い共同作業をする。その中に人生のお手 す。ぼく自身も既成概念なし ランティアに登録、 NPO団体を立ち上げるな 室を開くと、 講座の要請があったり、 いろいろ 本と学びの種がある。一所懸命生きてキラキ で大人の社会実験、 遊びだと ど、 実際の活動につなげているのが特徴で な方に助けられ、 今、 自分がここにいる。一歩 ラ輝く人生の師たちは勇気をくれます。私に 思っています。以前、 笹井先生 す。修了生は地域団体の「金の卵」と言われ 踏み出すことが大切だと思います。 とって大人塾は未来を考える場となりまし のところから生涯教育につい た。先生の「おすそわけ」 「自分目線をもと てアンケート依頼がありまし こと。25年度で8年目を迎え、 これまで約 ております。受講生には、 修了後の地域活動 へ参加し、 仲間づくりをしてください、 地域を 広石:岩崎さんと面識ある方は挙手を・ ・多い う」というキーワードがいつもあり、 背中を押 た。1∼2年経って、 講座の何 知ってくださいという3つのお願いをしており ですねえ。仲間づくりは大切なステップです。 していただいています。 が今の自分の変容に強く関わっているかとい ます。私どもは受講者の一人一人の思いを では、 大人塾担当の社会教育センターの松 大事に運営しています。皆さんもぜひ地域大 坂さんお願いします。 の出会い」で、 次が「受講者とのコミュニケー 飲んで話そう的な「ゆるさ」ですね。でも、 松 ション」でした。これはほかの講座でも似た 社会とつながる大人の放課後・大人塾 田道雄先生、 学びの目的や考えはしっかり設 ような状況でした。 「大人のつながり」は、 人 松坂:大人塾は、 平成17年度から始まりまし 計されていますよね。 を変えるのだと思いました。 学を受講してみてください。 た。キャッチフレーズは「自分をふりかえり社 会とのつながりを見つける大人の放課後」で 崎さん、 その経験からどうぞ。 岩崎:サラリーマン時代の25年間は杉並は寝 ・新しい人と知り合い、 元気になって、 心がやわらかくなり、 自分をふりかえるこ ・学びを活かしたくなる とができる ・仲間&生きがいができる て自分の問題意識や夢を確認し、 自由・対等 ・社会に貢献する一員となり、地域コミュニティを作る。学びの創造主体になる ・居場所ができる ことができる! ・発信、行動できる ・仲間が増えて元気になる!年を重ねることが素敵に思えるようになりました ・実践の場で活用できる ・もっと知りたくなる。人と人をつなぎたくなる。仲間ができる ・どんどん勉強したくなる! す。相互学習を中心に活動しています。昼・ 夜の2コースがあり、 昼は「だがしや楽校」、 夜 ・自分再発見ができる!異なる発想と経験のぶつかりあいでチャレンジしたくなる! ・地域のためになにかできる ・何かいっしょにできることはないか、 話をしたくなる (類は友を呼ぶ) ・仲間と一緒にしたくなる! は「ソーシャルアクション」がテーマです。昼 ・自分を生かしたくなる!自分の夢を形にしたくなる! ・行動できる コースは温かい人間関係構築を目指し、 夜 ・地域が何をしようとしてるかがわかる! ・色々な可能性を発見できる ・おしゃべりしたくなる、対等なコミュニケーションができる ・点と点を結んでみたくなる ・地域をもっと知りたくなる。 コミュニケーションしたくなる ・有志をつのり活動できる るだけの場所。独立後に地域大学を知り、 21 コースは地域課題ワークショップの企画運営 年度のコミュニティビジネス入門講座を受講 で地域へ一歩踏み出す機会としています。大 ・いくつになっても成長、 動きだして地域社会を元気にできる ・地域課題を解決できる しました。講座の受講がきっかけで、 高円寺 人塾卒業生は9年間で500名。 まずやってみ ・出会える (他者、仲間、知らなかった自分) ・自分と違う人と話をしたくなる! のシェアオフィスを紹介してもらった。これは て、 試行錯誤を学びとしながら地域社会の当 ・コミュニケーション、地域の結び付きができる ・地域の仲間づくりをしたくなる! ・仲間ができ、夢を実現する場ができる! ・新しいことがぐんぐんしたくなる! 非常に意味がありました。オフィスにはさま 事者を育てる塾です。 ・ボランティア、仲間づくりができる ・自主的に会話をしたくなる! ・ともだちができる!おしゃべりがしたくなる! ・自分自身との対話ができる! ・もっともっといろいろな人の話が聴いてみたくなる ・大胆に細心に発想できる! ・手をかしたくなる!あらたな出会いができる! ・当事者仲間がふえる ・いろいろな人とつながりたくなる! (つながれる!) ・みんなと学ぶと街が元気になる ・何かやりたくなる、役に立ちたくなる ・つながりができる ざまな人・団体がいて、 人が集まってきます。 顔を覚えて 広石:ありがとうございました。では、 大人塾 もらえる、 情 卒業生の山根さん、 どうぞ。 報 をもらえ る。 NPOを 6 シンポジウムでの質問: 「大人が学ぶと○○できる、 したくなる」 に対する参加者の答え す。日常の組織や利害関係を少し横に置い な立場で「場」を共有し人間関係を作りま 広石:そうした目的の地域大学に参加した岩 うもので、 大人塾の修了生で多いのが「人と 広石:だがしや楽校の魅力は、 みんなでお茶 ・走り出したくなる、 止まることもできる 山根:21年から昼コースに3年参加していま 7 シンポジウム シンポジウム 広石:笹井先生は生涯学習の専門家、 また杉 の経験をおいて、 学び合う「学びほぐし」を大 した。地域課題の解決には出会いやつなが 並区社会教育委員の議長として全般を見て 切にしています。内容はワークショップが中 りの必要性を感じています。 いただいています。これまでの報告を聞かれ 心。受講生の可能性を信じてしっかり支えれ ば、 参加体験型学習はすごくうまく機能しま 対話をキーワードに地域課題解決へ 広石:三つの地域から四つの活動報告をして す。シルバー大学の1年目は地域課題をリ 境野:地域課題の解決を図っていくための担 いただきました。大人が学ぶということは、 笹井:今の生活パターンは、 年代・仕事、 子ど サーチし、 アクションを起こす。地域課題とは い手を創出する「新たな公共プロジェクト」を もや親の年齢など家庭の事情で組み立てら 地域の皆で解決すべき課題のことですね。2 仲間や、 解決のヒントを見つけ、 地域を 担当しています。1.対話からアイデアが出る、 方が、 れています。生活のパターンが違えば意識が 年目は地域住民を巻き込んでのイベントの 2.それを事業化・実践するリーダーが生まれ 作っていく。これこそが「大人の学び」なので 違う。 「地域課題を皆で考えよう」と言われ 運営。 2年かけてスパイラルアップするプログ る、 3.実践するうちプロフェッショナルにな はないでしょうか。 ても、 これではやりづらい。思うに、 一人一人 ラムを組んでいます。 る。4.事業の中で課題が出る、 再び1.対話を て、 いかがですか。 がさまざまな社会的役割を担い、 重層的・多 してアイデアを…というように循環的な担い ∼「大人の学び」の場を支える方々へ∼ 重的に人間関係を構築することが重要だと。 広石:地域課題は地域の皆で解決すべきも 手を創出する仕組みを構築しています。対話 シンポジウムでは、 大人塾と地域大学それぞれの役 一つの価値観・意識だけでは他の生活パ のという言葉が印象的でした。では受講生の のセッションは三段階あり、 1が「地域課題を ターンや社会を認識しづらい。つまり、 町内 松田利夫さん、 お話をお願いいたします。 知る」、 2 「解決策を考える」、 3 「解決策を深 行われた井戸端談義では、 参加者・発表者が混ざって める」です。今後、 対話から生まれたアイデア グループをつくり自由に話し合い、 「大人の学び」の可 会会員、 会社員、 趣味のグループに参加する などマルチなコネクション、 コミュニケーショ 松田(利):24年9月から通い始めましたが、 受 を地域の方自らが事業化する中で、 専門家と ンを作ることが大切です。大人塾や地域大 講生同士どうも気持ちが通わない。でもいき ともに支援してまいります。参加される方の 学は十人十色でなく一人十色の面に着目す なり空気が変わった。イベント企画と運営の 意欲が非常に高く、 強い思いを感じつつ楽し る活 動ですご ミッションがきっかけです。私はふるさと班、 メ く仕事をさせてもらっております。 割を明確に知るとともに、 他地域の取り組みの報告に よって視野が広がりました。また、 取り組み報告の後に 能性と、 そうした可能性を広げるプロクラムづくりにあ たって必要な視点について理解を深めました。 最後は、 シンポジウムや井戸端談義全体を通して感 じた大人の学びの可能性を、 「 大人が学ぶと○○でき る!したくなる!」という一言にまとめ、 参加者全員が 思い思いに表現しました。その一端は、 7ページに掲載 していますが、 「大人が学ぶと仲間ができる」、 「何かや くいいと思 い ンバー7人で「お祭り」をしようときめた。段 ます。 ボールで神輿を作ることになり、 発案者を中 広石:ぼくは文京区でアクションラーニング 心に作ってみたものの・・・。あきらめずに何 などの講座に関わっているのですが、 都丸さ 持っている大人だからこそ、 出会いや対話を通して刺 広 石:地 域 大 度も作り直した結果、 美術品並みの御神輿を んは参加された一人で、 「 対話」では運営側 激し合う「場」をどう作るかの重要性が感じとれます。 学 はリーダ ー 作ることができました。イベントのときに皆で に入っていただいています。 育成や活動の かついで場内を一周し、 非常な充実感を味わ 生まれ、 さらにはその影響を周囲にまで広げることがで 実践者を、 大人塾は地域活動への関心と意 いました。 2年目に入り、 1年生の教育を助け 都丸:今、 仲間と行っている活動が「文京かる きる。そんな大人(=自分たち)の無限の可能性に気付 欲を高める、 ということですね。次は別の地 ながら、 少しでもレベルアップするよう努力し た隊」。私の課題は、 マンション住民間のつ 域の事例をご紹介しましょう。 ています。 ながりがないことと、 高齢化。かるたをツール に新たなつながりが生まれると考え企画しま 大人の「学びほぐし」と行動へのつなぎ 広石:松田利夫さんがずっとチャレンジしてい した。そのための場所としてオープンスペー 萩元:小平市公民館は学習施設です。年間約 るのは、 自ら動くときを待つことだと思いま スを作りましたが、 数か月で中断。今は区内で 120コースの講座・講演があり、 職員は支援 す。今のお話でも最初はヤラされている感か 地域のかるたを作って競技するワークショッ しますが主役・主体は市民。地域課題に対し ら自分主体に変わっていく。では、 次に文京 プを行っています。お一人から「孤独だったけ て自分たちでアクションする学びを提供して 区の取り組みをご紹介します。 れどきっかけがつかめた」と言って頂き、 嬉し います。シルバー大学に特化すると、 それまで 8 「教えられる」ことではなく、 課題に気づいた い実感とともに、 「居場所」の大切さを感じま りたくなる、 役に立ちたくなる」、 「地域社会を元気にで きる!」という一言からは、 多様な知識・経験をすでに プログラム参加者の内側から、 地域ですべきことが あるという確かな意欲が溢れてくれば、 やがて実践が くことができた、 熱くて濃い「場」となりました。 いま、 「 大人の学び」の場は、 行政や大学だけでなく NPO法人・商店街・町会等、 多様な組織が作っていま す。その目的は、 「課題を理解してほしい」、 「仲間を増 やしたい」などさまざまです。参加者の可能性を信じ て、 地域に多様な学びの場を作っていきましょう。 って 」 の学び 「大人 の でも実際 じ? どんな感 ! けで次へ というわ 9 地域活動座談会 地域大学体験入学 地域大学体験入学 きます。見学の私は寒さでギブアップ寸前。 地域大学体験入学 講師の「寒かったら中でお待ちくださいね」 区民ライターが の声で建物の中に逃げ込みました。一方、 受 すぎなみ地域大学講座「みどりのボランティア講座」 講生の方々は寒さを物ともせず、 植付けを完 に参加しながら取材しました。 了。本当に緑が大好きで、 このボランティア活 動をやっていきたいと思う意気込みを感じま 平成25年12月19日、平成26年2月6日 した。春 にはこの 時 に 植えたパンジーや レクチャーを受ける チューリップが花壇を華やかにしていること 実習の前に30分ほど、 一級造園施工管理 でしょう。花咲く頃に、 また見に行きたいと思 技士・グリーンアドバイザーである吉野華惠 いま ました。 講師による、 植え付けに関するレクチャーが ありました。豊富な経験に基づく土づくりの 解説をうかがううちに、 受講生も自然と引き 込まれていったようで、 目を輝かせて聞いて います。特に「酸性やアルカリ性」 「PH」とい う科学的な言葉を用いた土壌酸度の解説に なった時は、 身を乗り出して説明を聞いてい る方がいたのが印象的でした。終了後、 この 話を講師に伝えると、 「そうですね。男性は理 論的な解説を好む方が多いですね。食いつき が違います。逆に女性は見た目の美しさを求 める方が多いので、 デザインなどの資料に目 「みどりのボランティア講座」 は を奪われていますね」と笑顔で話してくれま した。 みどりに関するボランティアをしたい方 向けの入門講座です。平成25年10月∼ 桃井原っぱ公園で花壇の花の植付け実習 平成26年2月にかけて、区内の散策や剪 が行われました。当日は冷たい雨の降るあい 降りしきる雨の中、 実習がスタート。事前に 先輩ボランティアの話 定・植付実習など、全6回のカリキュラムで にくの天気。運営を担当する杉並区役所みど デザインされた図面通りに花を植付けてい 実習のあと、 「みどりのボランティア杉並」 行われました。 その中で今回は第4回(冬花壇の植付 実習) と、最終回(今後の活動を考えるグ ループワーク) を取材しました。 10 【第4回 冬花壇の植付 12月19日(木)】 激しい雨の中の実習 り公園課の方は、 「風邪をひいたら困るので、 北グループ世話人である楠田規夫さんから、 今日の植え付けは早めに終わらせましょう 現在の活動の様子をうかがいました。北グ か」と心配の様子です。 しかし、受講生からは ループの活動内容は、 宮前公園の竹垣づくり 「このために来たのだから、実習をやらなけ や下井草いこいの森の草取り、 落ち葉掃き、 れば意味がない」との熱意あふれる声が。 樹名板づくりなど、 四季折々のさまざまな作 雨ガッパに長靴の完全防備姿で行われた 業があるようです。課題としては、 「どのボラ 実習の様子を取材しました。 ンティアグループにも言えることかもしれま 11 地域活動座談会 地域大学体験入学 地域 地域大学体験入学 せんが、 活動に参加する方は毎回顔ぶれが同 そこが好きになる)、 ②きめ細かい管理(効率 体験を終えて じになる傾向があり、 メンバー同士の親睦は 性を求めない、 きめ細かい管理が可能)、 ③調 今年度の「みどりのボランティア講座」の受 深まりますが、 もっとたくさんの人に参加して 査データの蓄積(詳細な観察データの蓄積) 講生は、平均年齢が他の講座より高めだった もらいたい」とのことでした。そのためにも今 などがあげられるというお話でした。 そうです。 ですが、参加者の熱意に触れて、ボ 回受講された方の多くがボランティアとして 一方、 ボランティアを行ううえでの注意点 ランティアは年齢ではなくやる気が大切なの 活動されるといいな、 という期待がふくらみま もありました。こちらは、 平等の原則(ボスを だとしみじみ感じました。講座の最中は常にわ 作らないこと)が大事で、 常に全員でグルー きあいあいと意見交換が行われていて、仲の した。 プを運営している意識を育てる必要があると 良い様子もうらやましかったです。今回の体験 のこと。 「みんなが主役という立場を忘れては でエネルギッシュな受講生にたくさん会え、私 ならない」という言葉が心に残ります。 また、 行 自身、今後の活動に臨む勇気と元気をいただ えました。今回は、杉並区役所分庁舎にて、 政とボランティアの立場関係の説明では、 「ど きました。前向きに進んでいく指南となり、参 【第6回 最終回 2月6日(木)】 半年に渡った講座もいよいよ最終回を迎 「みんなで考えるみどりのボランティア活動」 ちらが上というのではなく、 対等の立場でいる 加できて良かったと実感しています。 というテーマで、講義とグループワークが行 ことが大切」とのこと。 「行政や企業ができな 執筆:佐々木博美 撮影:志賀直彦 われました。 い隙間を埋めていくのがボランティアの大切 ボランティアについて考える な意義」という話に受講生の方々も納得した 受講生に聞く地域大学の感想 様子でした。 今回の受講生に「すぎなみ地域大学」について NPO法人ナチュラルリングトラスト副代表 尋ねてみました。 の小出仁志講師の「ボランティア活動とは」 ワークショップで最終討論 の講義はとてもわかりやすく、 ボランティアの 著名人が多く、 その方々の話を聞く機会が得ら れるのも「すぎなみ地域大学」の魅力かもしれま その後のワークショップでは、 3つの班に分 Q.どこで「すぎなみ地域大学」を知りましたか? せん!) 意味を再認識させられました。例えば、 阪神・ かれて討論しました。 「みどりの課題・その背景 ほとんどの方が「広報すぎなみ」を挙げ、 その他 Q.ほかに受講したい講座は? 淡路大震災の年が「ボランティア元年」と呼 にあるもの(原因) ・それを解決していく糸口を としては「お隣の方から教えてもらった」、 「 他の 数人の受講生は「すぎなみ地域大学」のリピー 事業で似たような講座を受けて、 もっと勉強した ターでした。 「みどりのボランティア講座」の開講 ばれ、 その時の経験が現在のボランティア活 みつける」 という、今後の実践に活かせる課題 動にとても役に立っていること。また、 ボラン です。地域が近い人同士が班になり、受講後も ティア活動による効果としては、 ①郷土(地 このメンバーで一緒に活動されるのかなと 域)愛の芽生え(同じ場所を見続けることで いった雰囲気。討論の様子を見ていると、皆さ んそれぞれが意見を出し合い、他の方のお話 いと思った」というお答えでした。 日に再会され、 「やあ!久しぶり」 と言ったような Q.みどりのボランティア講座を受講したきっかけ 会話も聞かれました。過去に受けた講座は多岐 皆さん、 「何といっても講座修了後の活動が見えて にわたり、 「救急協力員指導者講座」 「ラジオ体操 いたから」 とシンプルなお答えが返ってきました。 地域リーダー講座」 「ウォーキング・リーダー講座」 Q.受講してよかったことは? 等々。受講後は、NPO団体に加入したり、救急協 には真剣に耳を傾ける大人の集まりといった 「樹木の剪定を覚えたこと。これでご近所の庭木 様子で、話合いは和やかに進みます。付せんに も自信をもって剪定して差しあげられる」という 手伝いをしたりしているという方もいらっしゃいま 自分たちの意見(課題、背景、解決策) を書き、 前向きな回答がありました。中には、 「黄金虫はか した。 模造紙に貼ってグループの共通意見をまとめ、 わいいと思って庭にいた虫を写真に撮って大切 最後に班の代表による発表がありました。 これ にしていたが、 害虫だと知ってとてもショックだっ が今後のボランティア活動の指針になるかも しれません。講座修了後、 このまとめが大切に 活かされていくことを期待します。 12 という声も聞かれました。 (杉並には素晴らしい 力員指導者としてAEDの操作方法を指導するお 今回の受講生の皆さんが 「みどりのボランティア た。だが、 植物の枯れる原因がわかって良かった」 杉並」 に登録して活動を始めるのは4月以降との というユニークな意見も。さらに、 杉並在住の「須 こと。新緑の季節、皆さんの活躍される姿が杉並 田孫七先生の講義が聞けたのがとても嬉しい」 のあちこちで見られることでしょう。 13 地域活動座談会 修了生の活動紹介 修了生の活動紹介 すぎなみ地域大学 修了生の活動紹介 すぎなみの人を、すぎなみの人が取材する ―「すぎなみ学倶楽部」取材記― 12月某日、 「すぎなみ学倶楽部(2ページ参 照)」の取材をする坂田未希子さんに同行し ました。坂田さんは平成25年度区民ライター 講座修了生。この日は、 阿佐ヶ谷の和裁士岩 田美穂さんの取材です。 取材対象の岩田さんは主に和服の仕立て などを手がける、 阿佐ヶ谷の若き和裁士。昭 和的な物や空間を愛し、 和服に対しても、 ハ ここでは、 すぎなみ地域大学を修了した方々が、講座で学んだ知識や技術を活かし、 講座で出会った仲間とともに実際に地域で活動されている様子をご紹介します。 で欲しいという気持ちから、 古い着物の直し には無い、大きな特長であると言えそうで も積極的に行なっているとのことです。 す。また、 ライターが本当に興味ある分野を 取材対象の選定は、 ライター本人が企画 取材するからこその鋭い質問、 取材対象に 立案する場合と、 学倶楽部からの提案による ついて深く掘り下げる姿勢が垣間見られた、 2パターンに大別され、 今回は後者。ただし、 今回の取材同行でした。 坂田さんが自らの着物の仕立てを兼ねてと ☆完成した記事はすぎなみ学倶楽部(2ページ参照) でご覧いただけます。 いう変則バージョンでした。 なみすけは区民の架け橋 機会は普段なかなか無いため、 20人余の受 具についてなど、 坂田さんは岩田さんが作業 ―「てくてく×なみすけ」取材記― 講生たちは非常に刺激を受けました。 する合間に質問しメモを取ります。この日の 「すぎなみ学倶楽部」と併せて区民ライ 受講動機は「自分の知識や経験を活かし 取材は一時間程度で終わりましたが、 坂田さ ターが担当するのが「てくてく×なみすけ」。 私たち区民ライターの活動は、 杉並区の たい」 「身近な杉並の魅力を記事にしたい」 んは日を改めてあと二度訪れたそう。むろん 杉並区のマスコットキャラクターとしておなじ 魅力を広く伝えることです。 などさまざま。今年度は30代を中心に、 20代 取材時間が長ければ良いというものではあ みの「なみすけ」の公式ブログです。なみす その区民ライターを育成する目的で開講 から60代まで幅広い年代からの参加があり りませんが、 ライター自身が納得するまで けが区内をてくてくと散策し、 楽しいイベント 25年度 「区民ライター講座」 修了生 された「平成25年度区民ライター講座」は、 ました。 14 取材できるのは、 スピードを重視する他媒体 女縫いと男縫いの違い、 和裁に必要な道 䚭 平成 レの日の衣装というより普段着として楽しん や素敵な人たちとの出会いを紹介します。 7月から9月にかけて全7回の日程で行われ 講座修了後は区民ライターとして、 ウェブ 坂田さんと同じく、 平成25年度修了生のK ました。地域資源の見つけ方から始まり、 ライ サイト 「すぎなみ学倶楽部」、 ブログ「てくてく さんは、 なみすけを連れて西荻窪の「ニシオ ターとしてのマナーや、 文章を書く上でのテ ×なみすけ」、 「広報すぎなみ」ほか、 区の公式 ギ セカイツアー」を取材しました。11月下 クニック、 取材や写真撮影等の実践的な技 メディアでの取材・原稿執筆で活躍します。そ 旬からクリスマスまでの期間、 雑貨店や飲食 能を学ぶ講座です。 のほかにも、 有志でのご当地グッズ作りやミ 店などに並ぶ、 世界各国の雑貨や料理を巡 第4回ではプロカメラマンの嘉屋本暁さ ニプロモーションビデオ作成など、 さまざまな る街歩きイベントです。 ん、 最終回ではコラムニストの泉麻人さんを 地域活動に広がっていくこともあります。具 「てくてく×なみすけ」の取材は今回が初 お迎えし、 写真と文章を講評していただきま 体的な活動例を、 次頁以降でいくつか詳しく めてというKさん。なみすけのかわいらしさ した。自分の作品をプロに見てもらうという 紹介していきましょう。 を上手く撮影できるか心配していました。 し 15 修了生の活動紹介 平成 「コミュニティビジネス 24年度 入門講座」 修了生 かし実際に出かけてみると、 取材の先々で喜 んで迎えられるなみすけの力を借りて、 ツ リーを見上げたり木馬に乗ったりするなみす 設立団体名 けのベストショットを見事に収めていました。 なみすけを通して、 区民の方々と交流し、 ライ ターの感じる地域の魅力を発信していくの 平成25年度の同期生で、 勉強会兼新年会 が、 この取材の醍醐味です。 との共同作業であるとともに、 ライター同士 「なみすけには、 人と人をつなぐ架け橋の の横のつながりもあります。定期的に開かれ ような力があると思います」と、 取材を終えた るライター会議では、 企画相談や情報共有だ 講座の概要 など、 知的好奇心を十分満たしてくれる内容 Kさんは笑顔で話してくれました。 けでなく、 カメラや文章のスキルアップレッス コミュニティビジネス(略称:CB)とは、 「地 に参加者も大満足の様子でした。 ☆完成した記事は「てくてくなみすけ (←検索)」でご覧いただけます。 ンも受けられます。 域の課題をビジネスの手法で解決する事 同年度の修了生は、 「 同期」として交流が 業」のこと。本講座は平成24年9月∼10月 リピート参加率8割 に開催され、 全5回のセミナーでCBの基礎 団体名にあるように、 イベントは毎回「四 修了生の声、その後の活動 続いていきます。自発的に勉強会を開いて、 区民ライターというと、 地域情報に詳しく、 ライター活動の初歩的な疑問を解消したり、 4月は桜 からビジネスプランの作成方法までを学習。 季の花と樹木を楽しむ」がテーマ。 文章が得意な方が集まると思われるかもし お互いの失敗談を共有したり。もともと地域 13名が修了しました。その後、 講座の修了生 とハクモクレン、 5月はユリノキとハナズオウ、 れませんが、 受講動機はさまざまです。 活動に関心のあるもの同士、 アイデアがふく が中心となり、 2つのCB事業団体が発足。こ 7月は森林浴と古代遺跡、 9月はヒガンバナ らみ、 ときにはライター以外の活動にも発展 こで紹介する「善ウォーク」の他、 区民対象に を愛で郷土博物館を訪問…。タイトルを見た 人として何か していくことも。そんな多彩な仲間に出会え 映像制作講座を実施する「杉並ディレクター だけでも参加したくなるバリエーションに富 できることを ることも本講座の魅力です。 ズクラブ」が活動しています。 んだ内容です。参加者からも、 「ユリノキの花 「 区 民 の 一 みつけたかっ を初めて見て感動、 神社や木の説明もわか 䚭 た から 」と 受 ウォーキング+知的好奇心 りやすかった。」 「杉並区民のくせに古代遺 講した24歳の 「善ウォーク」は、 7名のスタッフで運営する 跡を知らなかったので、 参加して良かったと 男性は、 「特に 地域活動団体です。区内在住で約4kmを自 つくづく感じた。」など大好評で、 リピート参 地方出身者などで、 住んでいる地域をよく知 力で歩ける60歳以上の方を対象に、 善福寺川 加率は8割にものぼるとか。 コミュニケーションワークの様子 らない人にこそ参加してほしい」と言います。 沿いの自然と史跡を楽しむ解説付きのウォー 杉並区在住歴の浅い方も、 取材を通して地 キング事業を実施しています。発足から約1年 域に入り込んでいくきっかけになります。 ご夫婦で参加された方からは、 「お互いの 16 善福寺川、四季の花と 樹木を楽しむウォーキングの会 (略称: 「善ウォーク」) 「参加者の『素晴らしい自然の中をウォー で6回のウォーキングを開催しました。 平成25年度講座最終回 泉麻人さんとともに 平成25年11月28日に実施した「善福寺 取材先でライターとカメラマンとして協力し合 川、 大田黒公園の紅葉を訪ねるウォーキン うことで、 夫婦の絆が深まりました」 との声も。 【問い合わせ先】 グ」には51名が参加。秋晴れの空の下、 紅葉 子育て中の方は、 親子で利用しやすい施 杉並区産業振興センター: のピークを迎えた善福寺川緑地を歩きまし 設を。本好きな方は、 杉並区が舞台の本の紹 電話03-5347-9184 た。紅葉のメカニズムの説明をし、 石鹸の代 介を。それぞれの得意分野で活躍できます。 又は、 NPO法人チューニング・フォー・ザ・ 用になるムクロジの果皮を実際に泡立てる ライターというと、 個人で活動するイメージ フューチャー:[email protected] 実験をしたり、 大田黒公園では園内の洋館に ですが、 取材先やカメラマン、 事務局スタッフ 執筆:宮澤いずみ、 廣畑七絵 撮影:志賀直彦 あるアンティークのピアノについて解説する 17 修了生の活動紹介 修了生の活動紹介 製造装置に関わる仕事に携わり、 国際的に イント対象事業への登録や、 広報すぎなみへ にひと工夫。参加者からの感想には、 「 気持 できてよかった』 という言葉に突き動かされ 活躍してきたビジネスマンでした。 3年前に のイベント情報掲載も功を奏して、 毎回募集 ちよく歩けた」との感謝の言葉が多数寄せら てイベントを継続しています。」と代表の川 現役を引退したとき、 「これからは自分の時 人数を超える盛況ぶりです。 れています。 田忠通さんは語ります。 間ができるから体を鍛えようと思って、 毎日、 荻窪の自宅から大宮八幡宮まで善福寺川の 事業成功を支える抜群のチームワーク 夢実現のカギは「本気度」にある 楽しく歩いて認知症予防 ほとりを歩くことにしました。」 事業成功の秘密はどこにあるのか?新年 活動開始から約1年。 「善ウォーク」のイベ メンバーのうち5名はC 往復8Kmの道のりを歩くうち、 川田さん 交流会のためのミーティングを取材しまし ントを毎回心待ちにしている固定ファンも増 B講座の修了生です。川 は四季折々の自然に魅了されました。 「5月 た。参加予約者の名簿を見ながら、 年齢・男 えたとのこと。 「高齢者にウォーキングを楽 田さんが講座で発表した に空を見上げた時、 満開のユリノキの花を発 女比・イベント参加回数や寄せられた感想な しみながら習慣化してもらう」という団体設 ビジネスプランに賛同し、 見。目立たないけれど美しい。すっかり虜に どを詳しく分析しつつ、 率直な意見交換が続 立時の目標は、 早くも実現しつつあります。 団 体 設 立 に 加 わりまし なりました。」ユリノキは樹高30mにもなるス きます。ビデオ上映や写真展示の分担、 環境 これから地域活動を志す人に、 川田さん た。自らもCB事業団体を ラッとした落葉樹で、 初夏になると付け根近 に配慮して食器は使い捨てではなく会場の は次のようなアドバイスをくださいました。 立ち上げた映像ディレク くにオレンジ色の斑紋のある淡い黄緑色の 備品を使う等、 方針も次々と決定。 キングできただけでなく、 新しい知識が習得 ターの嶋野夏樹さん、 現 花をつけます。 「住み慣れた地域でも、 歩け 話 の 合 間 に 、交 流 会で出すジャスミン かどうかは、 言い出した本人の本気度にか 在、 団体の財務を一手に ばいつも新しい発見がある。それを周りの高 ティーとお菓子を試食する皆さんの表情は かっています。真剣になれば、 まわりが必ず協 引き受けている磯前杉夫 齢 者 にも 知らせたい 。」そ の 思 いが「 善 実に楽しそう。 「みんな第一線で活躍してき 力してくれる。」 ウォーク」設立に結びつきました。 たビジネスマンだから判断が早い。 しかも人 チームワーク抜群の7名。もっと多くの人 柄が良い人ばかりでチームワーク抜群で にウォーキングの楽しさを伝えたいと、 「善 郷土史に造詣が深い中村利夫さん、 地域で ウォーキングの知識も習得 す。」とメンバーの紅一点、 安野恵子さんは ウォーク」のチャレンジは続きます。 のボランティア活動経験豊富な井上明さん 川田さんはCB講座と並行して、 すぎなみ 微笑みます。 が加わり、 平成25年2月、 善ウォークが発足し 地域大学の「ウォーキングリーダー講座」を さんなど頼もしい顔ぶれです。そこに、 川田 さんの「おとこの台所教室」仲間で、 杉並の 「お客様」の満足がメンバーの喜び ました。 受講し、 高齢者向けウォーキングの知識も学 ちなみに、 メンバーが賛同した川田さんの びました。川田さん同様、 善福寺川沿いを毎 ビジネスとは言っても、 善ウォークの目的 プランとは「高齢者の認知症の予防・健康増 日歩いている中村さんなどウォーキングに熟 はあくまで地域貢献。 1回のイベント参加費 進(地域の課題)を、 善福寺川沿いの自然の 達したメンバーの支えもあって、 これまでの は資料代、 通信料、 保険料込で400円ほどで 魅力を活用したウォーキングイベント事業 イベントは全て無事故。参加者の健康と安全 す。 「活動継続のため、 採算が取れるように に気遣いながら公園内を中心に歩きます。 努力しつつ、 何よりも『参加してよかった』 と で、 講座で学んだCBの理念が生かされてい 参加者から改善要望が出されれば、 すぐ 言ってもらえるよう顧客満足を目指します。 【問い合わせ先】 ます。 次回にフィードバック。杉並区の長寿応援ポ (ビジネスの手法)で実現する」というもの 18 「こんなことをしたい、 という夢を実現できる (磯前さん)」 団体名:善福寺川、 四季の花と樹木を楽しむ 参加者が楽しみにしている自然や史跡の ウォーキングの会(略称:善ウォーク) 初めて見たユリノキの花に感動 解説づくりは、 川田さんを中心に中村さん、 代表:川田忠通さん 「プラン発案のきっかけは、 会社退職後に 石川晴男さんの3人で担当。協力し合って分 設立:平成25年2月1日 始めたウォーキングでした。」と振り返る川田 かりやすい解説を目指しています。デザイン 連絡先:電話090-3298-6948(川田) さんは、 長年、 大手企業の研究所に勤務。50 の専門家の嶋野さんが作成する配布資料 取材:平成25年11月28日、 12月13日 歳を過ぎてからは、 液晶ディスプレイや液晶 は、 高齢者に見やすいよう字体やレイアウト 執筆:内藤純子 撮影:吉澤道子 19 ステップアップ情報 報 情 プ ッ ア プ ッ ステ 地域での活動を開始した後も、 さまざまな支援を受けられ、安心して継続できる。 困りごとも相談できる。そんな心強い味方が、 杉並にはあります。 すぎなみNPO支援センター 地域活動の支援を通じて、 地域課題を解決する 「人と情報の橋渡し」を行っています 杉並ボランティア・ 地域福祉推進センター NPO・ボランティアを側面から支援 区民・事業者・NPO・ ボランティアの社会貢献を推進 ボランティア活動についての相談やアドバ バ イスを実施しており、 活動を続ける上での心 心 夏のボランティア体験学習・まとめの会 NPO法人だけでなく、 区内で地域活動を 配事や不安な事も、 気軽に相談できます。 したい方を支援しています。 25年度には、 すぎなみ地域大学との共同 ★耳より情報★ 「同じような志を持った仲間をもっと集め 企画で、 地域活動団体等でボランティアの受 毎年夏休みシーズンには、 中学生から30 たい」 「団体を設立したい」 「活動を軌道に乗 け入れを担当する立場の方々を対象に、 ボラ 歳までの若者を対象に、 杉並区内の保育 せたい」という方はすぎなみNPO支援セン ンティアを集めるコツや長く続けてもらう秘 園・児童館・福祉施設やNPO・ボランティ ターにご相談ください。 訣を学ぶ「ボランティアコーディネートセミ アグループでのボランティア体験学習を 地域活動の広報サイト「すぎなみ地域コ ナー」も実施しました。 行っています。 体験先や期間等は、 自分の興味や都合に ム」の登録受付や団体設立、 NPO法人のた 者同士が学び合い、 交流できる「NPO何でも その他、 これからボランティア活動を始め めの事業報告書、 経理・税務、 助成金、 広報に 勉強会」を開催し、 杉並の地域活動者の交流 たいという方を対象として「ボランティアって 合わせて選べます。 オリエンテーションもあ ついての相談などに応じています。団体立ち を積極的にすすめています。 何?」 「どうしたら活動を始められるの?」など り、 初めての方も安心して参加できます。 上げ後のフォローアップも行っています。 NPOについて知りたい、 出会いを通じて活 の疑問にお答えする「はじめてのボランティ また、 区内で活動する団体や企業との交流 動の幅を拡げたいという ア説明会」や、 ボランティア同士が情報交換 会を実施するほか、 毎月1回・最終木曜日には 方 、ぜ ひご 参 加くださ できる「ボランティア交流会」など、 実践的な 地域活動について月替わりのテーマで参加 い。 ( 開 催日時・会 場・ 各種講座を行っています。 テーマは 、下 記 ホーム また、 ボランティアの募集情報の提供もセ ★耳より情報★ ページをご覧いただく ンターの大きな役割です。情報はセンターに すぎなみNPO支援センターでは、 イン か、 お電話またはメール ある掲示板のほか、 毎月発行するボランティ ターンシップの受け入れを行っています。 でお問合せください。) ア情報誌「ボラン・て」や、 センターのホーム 広報紙の企画・作成や地域活動団体への 訪問・取材等、 仕事内容は関心・スキルに 応じてご相談の上、 決定します。 各種イベントのボランティアも随時募集 しておりますので、 NPOに関わってみた い、 NPO支援に興味があるという方、 まず はご連絡ください! 20 6 ステップアップ情報 高齢者施設で 話し相手 ページでも見ることができます。ホームペー ●問合せ先 すぎなみNPO支援センター 杉並区阿佐谷南1−47−17 阿佐谷地域区民センター4階 開館時間:月・水∼土 10:00∼18:00 閉館日:日・火 第3水曜日・年末年始 電話:03−3314−7260 Eメール [email protected] ホームページ http://www.sugi-chiiki.com/nposupport ジではいろいろな団体が行っているボラン ティア活動情報のほか、 興味・関心のある分 野 、居 住 地 域 別に検 索して、 活動を探すこ ともできます。 ●問合せ先 杉並ボランティア・地域福祉推進センター 杉並区荻窪5−15−13 あんさんぶる荻窪5階 開館時間:月∼土 8:30∼17:00 閉館日:日・祝祭日・年末年始 電話:03−5347−3939 ホームページ http://borasen.jp 21 ステップアップ情報 ステップアップ情報 すぎなみ地域大学 地域活動ステップアップコース 地域活動者同士の交流や団体の組織運営力UPに役立つ各種講座を実施! いいね!シール いい いね ツアーは、 NPO法人 経験を語っていただきました。 プロップKと、杉 並 三者三様の取組についてお話を伺った後、 区・南相馬市の両社 休憩時間を利用して、 参加者が付せんにそ すぎなみ地域大学では、広報・会計税務・団体設立・組織運営など、地域活動をする上で必 会福祉協議会に加え、 被災地での安全輸送 れぞれ質問を書き込み、 ボードに貼っていき 要となるスキルを学べる講座も多数実施しています。すぎなみNPO支援センター(P20)や杉 に実績のある杉並交通株式会社の4者によ ました。後半は、 その質問を軸に、 パネリスト 並ボランティア・地域福祉推進センター(P21)との共同企画により、現場での「困った!」を解 る協働で実現したものです。参加した区民の の方々がさらに熱い想いを語ってくれまし 決できる、実践的な内容になっていますので、 ぜひご活用ください。 方々も事前学習講座等を通じてつながりを た。 「協働は恋愛や愛情に例えると分かりや また、各種講座やシンポジウムなどを通じて、地域で活動する皆様方の交流機会も創出し 深め、 被災地支援活動を実践することができ すい。相手の役に立つことを考える必要が ています。 ここでは、平成26年3月に行われたイベントの様子をご紹介します。 様子をご紹介します。 たということで、 協働の新たな担い手を育成 あって、 自分の気持ちばかりを 『分かってよ』 すぎなみ協働見本市&コミュニティビジネスシンポジウム する試みとも言えそうです。 と押しつけたり、 一方的に追いかけてはダメ。 石山さんのお話の後、 参加者もそれぞれ 自分たちの活動のクオリティを上げることも ∼地域で成果を生み出す 十人十色の協働・CBストーリー∼ 協働のアイデアをワークシートに書き込み、 必要。」という “協働(コラボ)のコツ”には、 グループ内で共有して「いいね!」と思ったプ 参加者も大いに納得した様子でした。 平成26年3月1日 (土) ランにシールを貼りながら、 なごやかに意見 産業商工会館 1階展示室 この日のテーマは「協働」。午前中の「すぎ を交わしました。最後には、 「いいね!シール」 さまざまな主体が連携してより効果的な取 がたくさん貼られた、 十人十色の協働アイデ 組みを行う「協働」。その必要性や大切さは なみ協働見本市」では、 「一人でできないこと アシートが会場に展示され、 訪れる人の目を わかっても、 趣旨や特性の異なる組織や個人 も、 協力すればきっとできる!」、 午後の「コ 引いていました。 が連携することに難しさを感じていた方々 も、 今回のイベントでたくさんの協働のカタ ミュニティビジネスシンポジウム」では、 「協 働(コラボ)の秘訣を聞いてみよう!」と題し 午後の部 【コミュニティビジネスシンポジウム】 チや、 協働が生み出すパワーに触れ、 それぞ て、 パネリストからの事例発表とカラフルな展 地域の課題をビジネスの手法で解決する れにヒントをお持ち帰りいただけたのではな 示で、 さまざまな協働の取組みをご紹介しま 「コミュニティビジネス」の実践者の方々か した。 22 6 続いて、 NPO法人プロップKの代表・石山 いかと思います。 ら、 「どのように始め、 継続させてきたのか」 恵子さんから、 もともとは小学校PTAのOB 「思い描いていたプランと現実のギャップを 午前の部【すぎなみ協働見本市】 で結成した団体が、 「いつまでも健康な心身 どのように乗り越えてきたのか」など、 経験者 杉並区では様々な担い手が多様な地域活 を保ち、 互いに安心して暮らせること」を目的 ならではのお話を座談会形式で伺いました。 動を行っていますが、 活動者同士の連携が進 として活動を続け、 区の事業の受託や独自の パネリストには、 コミュニティビジネス活性 めば、 より地域の課題解決に近づけるかもし 講習会事業・地域交流事業等、 地域に根差し 化を目指しNPO法人Mystyle@こだいらを れない。そんな「協働」を必要なときに自ら たさまざまな活動へと広がっていった様子を 設立した竹内千寿恵さん、 「産後のボディケ コーディネートできるようにと、 すぎなみ地域 お話しいただきました。 ア&フィットネス教 室 」を全 国に展 開する 大学が開講した「地域課題解決のための協 また、 平成25年度に杉並区NPO活動資金 NPO法人マドレボニータの代表理事である 働コーディネート力向上講座」。そこに参加 助成の「協働事業枠」を活用して実施した被 吉岡マコさん、 「 障がいのある人が仕事をし していた受講生が、 講座を通じて学んだ「協 災地支援の取組み「福島の今!見て・聞いて・ た結果としての対価を得て暮らせる社会」を 働のコツ」を踏まえて作成した、 協働による 感じて・寄り添うボランティア1日体 験ツ 目指して活動する、 株式会社テミル代表取締 事業プランの発表を行いました。 アー」の様子もご紹介いただきました。この 役の船谷博生さんをお迎えし、 それぞれのご ●このイベントや、 すぎなみ地域大学 学 に関するお問合せ先 杉並区 区民生活部 協働推進課 T TEL L0 03−3312−2381 1 ホームページ http://www.sugi-chiiki.com/tiikidaigaku(すぎなみ地域コム) http://www2.city.suginami.tokyo.jp/daigaku/index.asp (区公式HP) 23 津田大介氏講演会 津田大介氏講演会 すぎなみ地域大学&すぎなみ大人塾共同講演会 受けとる人を選べません。これが「炎上」と IT活用の第一人者・津田大介氏に学ぶ いった問題が発生する原因です。 「炎上」が 地域活動情報を拡散させる 効果的な方法 プロフィール ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。 1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。 大阪経済大学客員教授。 早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース非常勤講師。 東京工業大学リベラルアーツセンター非常勤講師。 J-WAVE「JAM THE WORLD」ナビゲーター。 NHKラジオ第1「すっぴん!」パーソナリティー。 テレ朝チャンネル2「ニュースの深層」キャスター。 メディア、 ジャーナリズム、 IT・ネットサービス、 コンテンツビジネス、 著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。 SNSの悪い面ならば、 良い面には「共感」 「リ アルタイム」 「新規性」の3点が挙げられま す。SNSは情報発信するメディアでありなが ら、 コミュニケーションツールでもあります。 「情報発信する場合は、 公の場で友達と話す ような感覚で行うと効果的」と津田氏は語り ます。 質疑応答 効果的な情報発信について、熱心に聞き入る参加者 講演会の最後に質疑応答の時間が設けら れました。 メールやツイッターを通して質問す 平成25年12月7日、 セシオン杉並視聴覚室 有料メールマガジン「メディアの現場」 ほとんどの人が携帯電話を持つ時代。約束 る実験的な形式がとられ、 会場からは多くの にて、 メディアジャーナリスト津田大介氏によ 最初に語られたのは、 現在の津田氏の活 に遅刻する場合は「遅れる」とメールをすれ 質問が寄せられました。 「シニアの方にSNS る講演が行われました。 メールマガジンの編 動のベースになっている有料メールマガジン ば済む話ですが、 携帯がなかった時代は駅の を知ってもらうには?」という質問に対して 集、執筆のほか、テレビやラジオの出演など 「メディアの現場」についてです。約8000人 伝言板に「先に行ってるよ」とメッセージを残 は、 「SNSを通して孫と交流できるといったよ 幅広いメディアで活躍する津田氏の講演会は の読者がおり、 購読料は月630円。その収益 しました。また、 伝言板はメッセージを伝える うな明確なゴールを設定するのが大事」との 満員御礼。会場は老若男女の熱気に溢れ、大 がプログラマーやデザイナーを雇う資金源に 以外にも「今日はがんばるぞ」と誰かが書く 答え。この津田氏の明瞭な返答に会場も湧 いに盛り上がりました。区民のSNS(ソーシャ なっているそうです。 「情報発信をするにあた と、 それに対して「ファイト!」とツッコミが きました。 ル・ネットワーキング・サービス)を使った情報 り、 自分の活動を安定して継続できるような 入ったりもしました。パブリックな場所でプラ 誰しもが情報発信できる世の中だからこ 拡散への注目度の高さが伺えます。 資金源を持つことが重要。結果、 好きな活動 イベートなやりとりをする面が、 ツイッターと そ、 仕組みやルールを知る必要があります。使 に集中できる環境が整う」と津田氏。 似ていると感じるそうです。 い方を身に付ければ友好的なコミュニケー また、 自らの雑誌ライター時の経験から、 外 現在、 ツイッターとフェイスブック、 大きく分 ションや効果的な情報発信ができる。第一人 部の媒体に依存することの危険性を学んだ けて2種類のSNSがあります。 ツイッターは誰 者の話に実感を得た講演会でした。 そうです。例えば、 雑誌の場合、 廃刊や担当編 の情報でも見られます。自分 集者の人事異動などで仕事の依頼が突然来 にとって欲しい情報を書いて なくなることもあります。だから、 「常に発信で くれる人をフォローする仕組み きる自身のメディアを持つことが必要」なの なので、 情報そのものを吸収 だとか。 する手段として機能します。一 方フェイスブックは、 友人と承 24 6 ソーシャルメディアとは一体何か? 認した人のみ情報を見ること 津田氏はソーシャルメディアを「昔、 電車の ができます。 駅の改札にあった伝言板」に例えます。今は ツイッターで流した情報は 25 地域大学公開座談会 地域大学公開座談会 パネリスト紹介 岩崎:本日の進行を務める岩崎です。 平成26年2月2日実施 私は地域で活動を初めて4年になります。 た。会場にスポンジやイチゴ、 生クリームなど すぎなみ地域大学 チームワークアップ 代表 公開座談会 すぎなみで、 カッコいいこと はじめてみよう! ! クショップのテーマは「みんなで作る」でし 岩崎 彰宏さん 広告代理店で営業・企画プロデュース等をしていた経験と、アトリエ 企 プ デ 教室・コラージュ教室などの開催資格を活かし、イベントやワーク ショップ等を開催して街づくり・地域活性化の活動を実践中。平成 24 年にチームワークアップを立ち上げる。街トーク等のイベント開催や 商店街の活性化事業など、活動の幅は年々広がり、地域のコーディネー ター的な役割も担う。 高円寺のガード下にシェアオフィスがありまし を置いて、 テーブルごとにケーキを作る体験 て、 すぎなみ地域大学で出会った方とのご縁 をしてもらいました。その体験を生かして、 み でそこに入居する機会を得ました。そこでコ んなで作っていくことの楽しさ、 難しさ、 さら ラージュ教室や、 コミュニケーションのワーク にそれを街にどうやって還元していくかを話 ショップを開催しました。その他、 高円寺や富 し合います。 士見ヶ丘などでも地域の方々が交流するイ ISPの成果は、 ワールドカフェサロンの動き ベントを実施してきました。 が中野区、 練馬区にも広がったところにあり 今日は若い人の活躍が聞けるということで ます。これは行政とNPOの協働事業として行 私自身も楽しみです。 われています。 杉並の社交場を作る。 山ノ内:一般社団法人ISPの山ノ内凛太郎です。 私たちの活動目的は「自分たちの生活する 社会は、 自分で責任を持つ」ということです。 一般社団法人ISP 代表理事 山ノ内 凛太郎さん CAMOプロジェクト高円寺部 部長 小出 真由美さん まちを良くするために、違いを楽し み受け入れる土壌を作ろうと、世 代・立場・国籍を超えた 「杉並好き」 を集め、身 近なテーマについて、 ワールドカフェの手法を用いて“聴 き合う場” を開催。 杉並区教育委員会の区民企画講座 から生まれた、働く20∼30代の若者 の部活、 「CAMOプロジェクト」 の立ち 上げ時から参加。 「人と人との繋がり」 をテーマに、 活動内容を企画・運営。 それを実現するためには自分の考えを発信 し、 人の言葉に耳を傾け、 このような座談会 の場を上手く回せるようになる必要があると 考えています。 現状を踏まえ、 「杉並区ワールドカフェサロ ン∼もし、 杉並区の100人と “ともだち”だっ 小出:CAMO(カモ)プロジェクト高円寺部の たら∼」というイベントを毎月1回開催してい 部長の小出真由美です。 ます。集まる人は世代や立場を超えています。 CAMOプロジェクトは、 20代30代の働く若 平成26年2月2日、 すぎなみ地域大学 『地域活動座談会∼すぎなみで、 カッコ いいことはじめてみよう!!∼』が開催され 動者を迎え、 「カッコいい」をテーマに議 論は白熱。パネリストと参加者の垣根の ない交流に、地域活性化の一端が見えま した。 26 6 者達を中心に、 杉並区の社会教育センターが で、 上は83歳の方です。話し合うテーマは杉 事業を立ち上げています。区民企画講座の中 並区に関することや自分たちの身近なこと。 から「部活がノスタルジックで良いのではない ました。ファシリテーターに岩崎彰宏氏、 パネリストには20代から30代の地域活 最年少参加者は生まれて101日目の子ども 区内には約53万の人がいるので、 十人十色、 か」という話になり、 スタートしました。活動中 サニーサイドアップ 主宰 今井 千夏さん 出産後、 自宅にこもる生活をしてい た時、 自分のスキルで地域に貢献し たいと思ったことから、こども英語 サークルを立ち上げる。英語を学ぶ と同時に親子が交流する場を提供。 NPO法人 法人 Street Culture Rights 代表 阿部 将顕さん ブレイクダンスやスケボー、 アートの ような「ストリートカルチャー」 と呼ば れる若者文化を通じた、国内外の青 少 年 交 流 プ ロ ジ ェクト「 R A W SKOOL(いかした学び場・時代)」 を 実施。 みんな考え方が違います。だから、 まずは顔を の部活は、 高円寺部、 銭湯部、 笑う育父(いく 合わせその違いを楽しむ、 受け入れる姿勢を ぢ)部、 水曜夜ごはん部、 阿佐ヶ谷部です。 作ります。 CAMOプロジェクトでは、 それぞれの都合 いきなりテーマを出されて話をするという に合わせて部活をやっています。参加費は基 のは難しいことです。そこで、 最初にワーク 本無し、 実費負担のみです。普通のサークル ショップをやってもらいます。第22回のワー 活動を想像をしてもらえればわかりやすいで 27 地域大学公開座談会 しょう。目的は仲間作りと、 人と人との学び合 地域大学公開座談会 立ち上げ時は、 ママ友達もまったくゼロか いです。社会教育センターの事業ですので、 らのスタートでした。活動を始めるとママ同 「学び」をキーワードに取組んでいます。 士の繋がりができ、 宣伝してくれたので、 1年 ても、 識であっ しない! たとえ常 いことを な こ り く っ し 直感で 杉並区民が交流する場を作らないかと話が 来ました。そのお話をいただいた時に、 自分 CAMOプロジェクトのシステムの一つとし 間で60組ほどメンバーが増えました。 てCAMOミーティングというものがありま 私のサークルで特に大切にしていること 後、 ソフトのレベルのまちづくりが必要にな す。これは、 部活の部長が月に一回集まり、 会 は、 子育て支援と英語教育です。ママが外に る。その際にワールドカフェという手法を身に 議や近況報告をするものです。また、 部の垣 出て、 ママ同士が交流する場を作りたいなと つけておけば、 必ず役に立てるのではないか 根を越えてCAMOプロジェクト全体で新年 思っています。 1つの場所で知り合うと、 スー と考えたのです。 会 、高 尾 山 の 登 山なども行ったりします。 パーで出会ったり、 幼稚園で出会ったりと、 人 の中のすべてのアイデアが繋がりました。今 CAMOプロジェクトは、 部活動、 ミーティング、 間関係に広がりが出てきます。その輪が広く ています。例えば、 ダンサーがコミュニティー 小出:私はCAMOプロジェクトが部活を立ち なれば、 緩い感じではありますが孤独を感じる センターで市の助成金をもらって子ども達に 上げる時から参加させていただいてます。こ ママが減るのではないかなと考えています。 ダンスを教えたり、 民族的マイノリティの支援 れは個人的な見解なのですが、 私たちの子ど をしたりしています。 も時代は、 下校中にちゃんと遊ぶ約束をした 全体会と3つの構成で成り立っています。 今井:子ども英語サークル サニーサイドアッ 私は、 現在は個人事業主になりました。 5年 プを主宰しています今井千夏です。 以内に会社を立ち上げたいです。杉並区で会 RAWSKOOLが今年から始めた地域の活 と思います。いきなり友達の家のベルを鳴ら 私は、 阿佐ヶ谷を中心に0歳から3歳の子 社を立ち上げたら、 「杉並区は英語教育に力を 動は、 阿佐谷児童館での毎月2回のブレイク して「遊ぼう」と言って遊べる雰囲気ではな どもとママを対象にして、 地域区民センター 入れてる!」 と思われる活動を行いたいです。 ダンス教室です。参加者は地域も年齢もさま かった。これが「約束をしないと人と会う事が などを使い、 英語に触れる場を提供していま 今は阿佐ヶ谷が中心ですが、 今後は近隣の ざま。国際交流も経験してほしいので、 海外 できない」という文化が築かれてしまった要 す。メンバーは60組ほどおりまして、 2年間活 地域からも参加していただけるように宣伝を から世界的に著名なダンサーをゲスト講師と 因ではないかと思います。時間と場所を指定 動を続けています。 し、 今年は100名ぐらいのサークルになるよ して招くこともあります。年に1回は大きなイ し、 さらにどういった人達がいるかを明確にし 私は、 妊娠をきっかけに専業主婦になりまし うに頑張りたいと思います。 ベントも開催しています。2013年度はカナダ ないと人となかなか会えない。 大使館やレッドブルなどに協力いただき、 日 そういったことから、 杉並区という旗の元で た。出産後も仕事はせずに子育てに専念し、 子どもが生後4ヵ月頃までは、 ほとんど家から 阿部:NPO法人Street Culture Rightsで、 本対カナダのブレイクダンスバトルを企画し 活動すれば、 安心と安全を確保して集えるの 出ない引きもこもりのような生活を送っていま RAWSKOOLというプロジェクトをやってい ました。このイベントには400人弱集まりまし ではないかと考えて活動しています。 した。その時に、 何か自分のスキルを使って地 る阿部将顕です。 た。18歳以下部門とオープンの大人部門を 域貢献をできないかなと考えたのです。 私は10年ほどブレイクダンスをやっていま 行い、 18歳以下部門で優勝した2人は、 4月 す。元々は広告代理店に勤めていましたが、 3 にカナダに行って向こうのコミュニティ活動 年前にやめ、 海外で生活をしていました。その に参加してもらう予定です。 りに 思いを周 自分の ! ける 伝え続 時に、 自分について考えるきっかけをもらった ブレイクダンスという文化を次の世代に繋げ 会場からの質問:NPO(非営利活動)を始め なきゃなと思いました。そして始めたのが てみての感想 RAWSKOOLというプロジェクトです。 山ノ内:最初にNPOをはじめようと思った 日本 のダンスのイメージはエンタメや きっかけは、 やはり震災が大きかったですね。 ショービジネスだと思います。 しかし、 アメリカ やカナダなどでは、 カルチャーとして扱われ 28 6 た。その時にちょうど杉並区交流協会から、 現地に行ってボランティアをしている時に 「今後、 若いリーダーが必要だな」と考えまし 29 地域大学公開座談会 地域大学公開座談会 今井:私はアメリカに留学していました。だか は魅力を感じながらも、 必ずしも団体の目的 覚ます生活でした。 しかし、 体調的に無理だな ら、 日本に帰ったら地域密着型の活動をやり を達成することが自らのゴールではない仲間 と思ったので、 今年からはアシスタントに来て たいと強く思っていました。 との間には、 やはり向き合い方に違いが生ま いただいたり、 チーム体制を組む予定です。 最初は、 地域のことを知るのってなかなか難 れます。なので、 それぞれの想いを大切にし しいですよね。それでも地道に杉並区で行わ つつも、 組織としてのビジョンを共有すること 阿部:何をするにも時間がかかったことです しかし、 それぞれの れる活動やイベントなどのチラシなどを見て、 が大事だと考えています。 ね。活動するにあたり、 企業のこの人に会い 「これ、 行ってみよう」と少しづつ初めてみまし 生活があるので難しい部分もあります。その たい、 協力をしてもらいたい、 ということがあ た。私は杉並区の審議会にも公募委員として 時にどうやってチームに留まってもらうか苦 りますよね。 しかし、 会うまでにまず時間がか 参加しています。そういうことをやっているうち 心しています。 かる。そして、 次の打ち合わせまで1ヵ月も時 に、 こういったことをすれば反応があるかなと、 地域のニーズが見えてきました。 自分の中で経 験を積み重ねていくしかないですよね。 間が空いてしまったりする。 3ヵ月で達成でき た を意識し つながり す! ま い 地域との て け 開を心が 展 の 活動 るかなと思ったことが、 実際には1年かかった 阿部:個人的には、 自分がカッコいいかはわ り。そこが、 自分の甘い点でもありますし、 今で かりません。長い目標としては、 5年後10年 も苦労してます。 後、 イイ歳してるのに未来にワクワクしている ような大人を増やしたいです。閉塞感がある 阿部:実は「NPO」とかまったくわかってない んですね。こうしたら良いだろうなとか、 面白 カッコいいことはじめてみよう!! いだろうな、 というイメージはあるんですけ 岩崎:最後に一言ずつお願いします。 世の中だからこそ、 よりそう思いますね。 若者を中心に多くの方々が参加した「地域 ど。思った以上に形にするのが難しいと分か りました。けれども、 それがすごい勉強になり ますね。 ること。 りつづけ と。 継続・や もらうこ で に楽しん 参加者 小出:これは、 すべての部で課題としている 山ノ内:今回のタイトル「すぎなみで、 カッコ 活動座談会」。フレッシュなパネリストの皆さ いいことはじめてみよう!!」 って大胆なタイト んからは、 「 地域を良くしたい!楽しくした ことですが、 何と言っても仕事が第一で、 部活 ルだと思いました。 しかし、 こういった活動を い!」と思いながら活動をしている熱意が伝 会場からの質問2 :活動するにあたっての苦労 動は余暇活動。そのため部員の出欠確認が していくにあたり「カッコいい」と思われるこ わってきました。 また、 身内のみで楽しむので 山ノ内:気にかけているのは、 代表とメンバー とれないことですね。来る人は「来る」とメー とは重要ですね。 はなく、 面白い事はどんどん拡散していこう の間にある温度差ですね。自らの目的を達成 ルを送ってきますが、 来ない人は「既読」状態 するために組織を立ち上げた代表と、 活動に で終わりです。 しかし、 これでは良くない。 「来 小出:部活動を通して、 いろいろなプロジェク ました。今回の座談会から、 新たな地域活動 ない」という意思を伝えることも部員として トを行いながらカッコいいことをやりたいです への動きが生まれることを期待しています。 大事なのかなと考えています。現状を続けて ね。今後は内輪だけでなく、 地域の繋がりもよ いるとユーレイ部員が増えてしまいます。 メン り意識して活動を進めていきたいです。 う! に向き合 と丁寧 人一人 一 ! 者 す ま 参加 伝えてい 言葉を 感謝の という、 若い人が行う活動の意義も感じ取れ バーがユーレイ部員化しないことを課題にし ていますね。 今井:私もタイトルを見たとき、 「自分のやっ ていることはカッコいいのか?」と自問自答し 今井:苦労してるのは時間です。日中は育児 ました。 しかし、 自分の想いがあってやってい が仕事で、 娘が寝てからが活動の時間なので る活動はカッコいいと思います。そんな活動 すが、 昨年はいろいろと詰め込んでしまって。 を続けていきたいです。 毎晩2時頃に寝て、 娘の泣き声で朝、 目を 30 6 31 すぎなみ地域大学 学長からのメッセージ すぎなみ地域大学は 地域貢献活動を支える仕組みです すぎなみ地域大学は、地域活動に必要な知識・技術を学び、仲間を拡げ、区 民の皆様が地域社会に貢献する人材、協働の担い手として活躍していただ くための仕組みとして、平成18年4月に開校し、これまでに9000人(平成26 年3月現在)を超える方が学びました。講座修了後は、多くの方がNPO法人な すぎなみ地域大学学長 どの団体に加入したり、仲間で団体を立ち上げたり、区のボランティアに登 木原 秋好 録するなど、学んだ知識等を活かしてさまざまな分野の地域活動に参加し ています。 元NHKアナウンス室長 現在はNHK 放送研修センター日本語センター長を退任し、 同専門委員 中学校から高校まで杉並で学び、現在も杉並区民 平成26年度の講座体系 地域活動基礎コース あなたの 「地元」 はどこですか?困難に直面 現実は、高齢化が急速に進み、福祉サービ したときに支えてくれる故郷?親しい人たち スや災害時の共助体制づくりが待ったなし が暮らす街?それともバリバリ仕事をするエ です。女性の社会参画を支える仕組みや安 リア? 「地元」 は苦しいときも楽しい時もエネ 心して暮らせる環境、よりよい将来のための ルギーを与えてくれるかけがえのない場所で 教育・文化の充実が欠かせません。 す。 すぎなみ地域大学は、 杉並をそんな生きる こうした中で、地域の多様な力を集めてい 力を与えてくれる「地元」にしようと、多彩な ろいろな課題を解決する新しい試みも始ま 講座を用意してみなさんを待っています。 りました。行政が何かをしてくれるのを待つ これまで多くの人にとって「地元」は近くて のではなく、地域で活動する団体が率先して 遠い存在でした。子どものときには隅々まで 地域づくりができるようになったのです。 知り尽くした遊び場だったのに、大人になる 地域づくりの答えは一つではありません。 につれ縁遠くなってしまいます。 すぎなみ地域大学では、受講する一人ひとり もう一度「地元」に着目しましょう。グロー の思いを大事にして、もっと知りたいことや バルに仕事をしたり、最先端の科学技術を研 挑戦したいことを後押します。一方で、実習 究したりするときにも、地域に根付く人々と を重視し、地域社会の人々や、すでに活動し のつながりや歴史を刻み込んだ文化や環境 ている人たちから学び直しをします。 すぎなみ地域大学ホームページ (すぎなみ地域コム) は大きなヒントを与えてくれるはずです。ま やるのは、 今でしょう! http://www.sugi-chiiki.com/tiikidaigaku 地域活動実践コース 地域活動 ステップアップコース 公開講座・講演会 すぎなみ地域大学は、地域活動のさまざまな段階に応じた幅広い講座 を開講することで、これからも皆様の地域活動を応援します。 ※すぎなみ地域大学は、学校教育法上の「大学」ではありません。 最新の講座情報はこちら! た、地域社会は人材を供給し、成果を生み出 し、 使ってくれる場でもあります。 32 わけで という !! 今 ! 検索 地域コム 地域大学 検索
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