長崎市立学校等におけるネットワーク利用に関するガイドライン 長崎市教育委員会 このガイドラインは、長崎市立学校等においてネットワークを利用した教育活動を行う 際の、セキュリティの確保、個人情報や著作権への配慮、モラルの育成、その他の配慮事 項を示すものである。 1 セキュリティの確保 セキュリティとは、ネットワークを安心して利用するために注意を払うべき安全対 策のことをいう。 ネットワークを利用する際には、管理責任者を定め、責任体制を確立し、適切な管 理運用を図り、セキュリティを確保するため、次の事項を実施する必要がある。 (1) ネ ッ ト ワ ー ク を 利 用 し て 取 り 扱 うデ ー タ に つ い て は 、 デ ータ の 種 類 に 応 じ て 目 的 の サ ー バ ー 等 へ 保 存 を 行 う な ど 、 セ キ ュ リ テ ィ を 十 分 考 慮し て 管 理 す る こ と 。 (2) パ ス ワ ー ド 、 I D の 不 正 利 用 を 防止 す る た め 、 パ ス ワ ー ドを 定 期 的 に 更 新 す る など適切な管理を行い、情報の漏洩を防止すること。 (3) パ ス ワ ー ド の 漏 洩 事 故 等 が 発 生 した 場 合 に は 、 速 や か に 教育 委 員 会 に 届 け 出 る とともに、原因が解明されるまで、ネットワークシステムの利用を停止すること。 (4) ネットワークに接続されたコンピュータでは、次のことをしてはならない。 ① 指定されたソフトウェア以外を不必要にインストールして利用すること。 ② インターネットやメールを利用した物品売買や交換等、金銭にかかわるこ と。 ③ コンピュータウイルスに感染している恐れのあるファイル(メールの添付 ファイルを含む)を取り扱うこと。 ④ (5) 出所不明の不審な電子メールを開くこと。 ネ ッ ト ワ ー ク に 接 続 さ れ た コ ン ピュ ー タ が 、 コ ン ピ ュ ー タウ イ ル ス に 感 染 し た 場 合 は 、 感 染 し た 疑 い の あ る コ ン ピ ュ ー タ を ネ ッ ト ワ ー ク から 隔 離 し 、 速 や か に 教 育 委 員 会 に 届 け 出 る と と も に 、 正 常 に 作 動 す る よ う に 復 旧さ れ る ま で 、 ネ ッ ト ワークシステムの利用を停止すること。 また、原因を解明するなど、事故の再発を防止すること。 -1- 2 個人情報への配慮 ネットワークを利用した教育活動を行う際には、個人情報の保護に配慮し、特に児 童生徒等の本籍、住所、電話番号、生年月日、性別、家族構成、思想・信条等に関す る情報をホームページ・掲示板等に掲載してはならない。 (1) 長崎市立学校等で作成して発信する個人情報の取扱 人権を尊重し、その安全を確保する観点から、原則として、ホームページ等に 個人情報を掲載してはならない。 ただし、学校等行事の紹介、児童生徒等の制作作品の紹介、活動成果の紹介な ど 、 所 属 長 ( 管 理 責 任 者 ) が 必 要 で あ る と 判 断 す る 場 合 に 限り 、 本 人 ・ 保 護 者 の 同意を得て、次の範囲において掲載することができる。 ① 氏名等 児童生徒等の作品に付す場合、個人情報の掲載が不可欠な場合に限り、 氏名、学年に限定して掲載すること。 ② 写真 児童生徒等の写真を掲載する際は、集合写真とするなど個人が特定でき ないようにすること。 ③ 作品 児童生徒等の作品については、教育活動の過程において制作されたもの、 展覧会等に応募したもの、既刊の冊子等に掲載されたものに限ること。 ④ 意見・主張・感想等 児童生徒等の意見・主張・感想等については、個人が特定できないよう に配慮すること。 3 著作権への配慮 文章や写真、音楽、ソフトウェアなどの著作物に関する権利は著作権者だけが有し ており、これを複製、転載、改変する場合は、著作権者の許諾を得なければならない。 た だ し、「 学 校 そ の他 の 教 育 機 関 に お け る 複製 等 」 に つ い て は 、 授業 の 過 程 に お け る使用については認められる場合もあるので、その適用範囲内で利用すること。 (1) 長 崎 市 立 学 校等 が ネ ッ ト ワ ー ク を 利用 す る 際 に は 、 著 作 権 侵害 に 当 た る 次 の 事 項 をしてはならない。また、このことを児童生徒等に適切に指導しなければならない。 ① 他人のホームページや電子掲示板に掲載されている文章や写真等を、無断 で他のホームページや電子掲示板に転載すること。 ② 書籍、雑誌、新聞などの記事や写真を無断で転載すること。 ③ テレビやビデオから取り込んだ画像やデータを無断で掲載すること。 ④ 芸能人や著名人の写真、キャラクターの画像データを無断で掲載すること。 -2- ⑤ 他人が作成したソフトウェアやそれを改変したプログラムを無断で掲載す ること。 (2) ⑥ 音楽や歌詞又はCD等から取り込んだデータを無断で掲載すること。 ⑦ 他人の電子メールを無断で掲載すること。 長 崎 市 立 学 校等 が ホ ー ム ペ ー ジ で 発信 し た 情 報 の 著 作 権 に つい て は 、 そ の 帰 属 先 を明記しなければならない。 (3) 著作権に関する参考資料 ※ ※ ※ 4 日本教育工学振興会「教師のための著作権Q&A」 社団法人 コンピュータソフトウェア著作権協会ホームページ 「 コ ン ピ ュ ー タ 、 イ ン タ ー ネ ッ ト等 を 活 用 し た 著 作 物 等 の教 育 利 用 に つ い て 」 (コンピュータ、インターネット等を活用した著作物等の教育利用に関する調 査研究協力者会議 H12.9 報告)等を参考にすること。 モラル面の育成 インターネットは相手が直接見えないコミュニケーション手段であり、長崎市立学 校等では、ネチケット(ネットワーク利用上の礼儀と約束)に関して、以下のことに ついて、児童生徒へ適切に指導しなければならない。 (1) 電 子 メ ー ル や掲 示 板 、 チ ャ ッ ト 等 の利 用 に つ い て は 、 必 ず 、教 師 の 指 導 の も と で 行うこと。 (2) ホ ー ム ペ ー ジな ど で イ ン タ ー ネ ッ トに 情 報 を 発 信 す る と い うこ と は 、 全 世 界 に 向 け て 発 信 し て い る と い う こ と を 理 解 し、 そ こ に は 、 発 信 者 と して の 配 慮 事 項 や 責 任 があること。 (3) 有 害 情 報 に つい て は 、 フ ィ ル タ リ ング ( 接 続 制 限 ) を 行 っ てい る が 、 も し 、 有 害 情報にアクセス(接続)してしまったときは、すぐに接続をやめること。 (4) メ ー ル や 掲 示板 、 チ ャ ッ ト 等 、 ネ ット ワ ー ク 上 で の コ ミ ュ ニケ ー シ ョ ン 手 段 を 利 用 す る 際 は 、 相 手 の 存 在 を 常 に 意 識 し、 言 葉 づ か い や 表 現 等 、相 手 の こ と を 思 い や る気持ちが大切なこと。 (5) イ ン タ ー ネ ット で 嫌 な こ と や 困 っ たこ と が あ っ た と き は 、 教師 や 保 護 者 等 へ 相 談 すること。 -3- 5 その他の配慮事項 長崎市立学校等では、ネットワーク運用委員会を設置し、次のことを審議するなど 校内におけるネットワーク活用推進に努める。 (1) ネットワーク利用に関する規定を検討すること。 (2) ホームページに掲載する内容を検討すること。 (3) 児童生徒への情報モラル指導の内容を検討すること。 (4) ホームページへのリンクの申し出に対して検討すること。 (5) ホームページへの問い合わせ等への回答を検討すること。 (6) ネットワークの教育活動等への利用を検討すること。 6 ガイドラインの見直し 学校教育等でのネットワーク利用の推進に伴い、このガイドラインに示した事項の 見直しの必要が生じたときは、教育委員会が関係機関と協議の上、基準の見直しを行 うものとする。 附則 このガイドラインは、平成12年11月から施行する。 このガイドラインは、平成16年7月9日に一部改正。 このガイドラインは、平成23年12月21日に一部改正。 -4-
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